ぶどうの生産は山梨や長野などが有名ですが、
100年ほどさかのぼると、大阪が日本一の生産を誇っていました。
今でも柏原市や羽曳野市の山手には立派なブドウ畑が残っています。
そして、このあたりにはいくつものワイナリーがあるのです。

柏原ワインというのは昔試したことがありますが、
今日は「飛鳥ワイン」をお初に訪れ、おすすめワインをゲットです。


Asuka


民家+倉庫風に見えますが、
奥にはショップやテイスティングルームもあります。
写真左の方へ道を登っていくと、ブドウ園が続いています。

ショップでは、
残り3本という樽熟成のカベソー2012年をすすめられたのですが、
あまり見たことのない「アルモノワール」なるセパージュのものを購入。

ちょっと調べてみると、
山梨県果樹試験場が開発した赤ワイン専用ぶどう品種だそうで、
2008年に登録されたという比較的新しい日本の品種です。
カベソーに耐寒性のあるツヴァイゲルト・レーベを交配しており、
冷涼な日本の気候で育てやすく、
日本でそのまま育てたカベソーやメルローより質がいいそうです。
これはこれから広まっていくんではないでしょうか。


HarmoNoirAsuka


エチケットを見て驚いたのが、限定醸造215本という少なさ。
貴重なんだか、まだまだ実験的なのか。
とにかくいただいてみましょう。Alc.12%です。

まず、かなり濃いルビー色に驚き。
日本ワインじゃなかなかない濃さです。
香りは、カシス、プラム、まさにカベソーの風味です。
アタックはちょっとあっさり、メルローっぽいです。
このあたりはツヴァイゲルトの影響でしょうか。
酸味、タンニンはほどよく行儀がいい感じです。
ただ、メルローっぽさというか、コクや複雑味は弱いです。
そのため余韻も若干弱めです。
カベソーのコクは足りませんが、
かえってフレッシュかもしれません。
これは品種のポテンシャルを感じますね。
うまく熟成すればもっとコクを出せるはずです。

この飛鳥ワインのアルモノワール、
日本ワインではかなりいい線行ってると思います。


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飛鳥ワイン / 飛鳥 アルモノワール 2015
RRWポイント 88点