Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Hermitage

M.Chapoutier Hermitage Monier de la Sizeranne 2009

とうとう来ました、シャプティエのエルミタージュです。
あまり偉いワインではないですが、ハーフでお試しです。
シャプティエはお手頃なものからどれを試しても、かなりおいしいので、
ついつい上の方まで極めようかという気になってくるわけです。(笑)


IMG_7641
エルミタージュが本拠地のローヌの代表的な作り手です。
そこのエルミタージュはやはり試しておかなくては、ですね。


公式ページで素性確認。
セパージュは、シラー100%。
熟成は18ヶ月ですが、オーク樽は85%のみで、
残り15%はコンクリートタンクだそうです。
クローズ・エルミタージュとは比率が逆ですね。
同じく、ブドウのミネラル感と新鮮味が出るんだそうで。

インポーターの日本リカーのサイトも情報充実です。
パーカーおじさんが100点を41回(※)つけた実力派と書いてます。
(※2018年4月現在)ゴイゴイスー!
今日のエルミタージュ2009年はパーカーおじさん90点ですが。(笑)
(因みに、2010年:91点、2011年:92点、2012年:90点、2013・2014年:92点、2015年:95点)


さあ、エルミタージュに行ってみましょう。
NorthernRhone
まずは、ローヌ北部を俯瞰してみます。(再掲ですが…)

ググっとエルミタージュにズームインです。
Crozes-Hermitage01
シャプティエの本拠地はエルミタージュのすそ野、
タン・レルミタージュの町の中でしたね。(これも再掲画像…)

シャプティエはエルミタージュで最大の畑所有者です。(34ha)
今日のエルミタージュも「les Bessards」「le Méal」「les Greffieux」の
3つの畑からの混醸ということですので、その辺りに降り立ちました。
(クリックで拡大して畑の位置をご確認ください。)
Hermitage01
テロワ~ル!(ハンバーグ師匠の感じで)


エチケット平面化画像。
IMG_7631
このワインはビオディナミで作られています。
裏ラベルに、ABマーク、BIODYVINマーク、そして鬼門の(笑)
デメター認証マークまでありますね。


さあ、抜栓です。
IMG_7639

Alc.14%。
濃いインキーなガーネットです。
ブラックチェリー、スパイス。
重口の味が乗ったアタックはうまさの予感。
酸味が表層を包んでフレッシュさを演出し、
ボディには深み・奥行きが申し分なくあります。
中心に滋味がある感じですね。
喉元のタンニンは控えめでなめらか。
その後、貫禄の余韻が続きますが、
少し酸味が残るのが気になります。
全体を引き締めてると思えば許容範囲。
しかし、これは実はビオディナミからくる酸ではないかと、
すこ~し疑ってしまいますが。(笑)


*****


M.Chapoutier
Hermitage Monier de la Sizeranne 2009
RRWポイント 95点


Tardieu-Laurent Hermitage 2013

タルデュー・ローランのエルミタージュをお試し。
南仏・ローヌ随一のネゴシアン、ミシェル・タルデュー氏と、
ブルゴーニュの「新樽200%」で有名なドミニク・ローランが、
共同で1994年に立ち上げたコート・デュ・ローヌのネゴシアン。


IMG_4821


北ローヌから南ローヌまで、
12のAOCを網羅しているラインアップはすごいです。
コート・デュ・ローヌの白なんかは、
ここだけがローヌ北部と南部の品種のブレンドをしているそう。

北はコート・ローティやコンドリューやこのエルミタージュ、
南はシャトーヌフ・デュ・パプなど評価が高いようです。

公式ページを見ると、情報はきっちり載っていて好印象です。

セパージュは「Syrah, Serine」100%となってますが、
セリーヌはシラーのシノニムですのでシラー100%ってことですかね。
しかしながら、
セリーヌを北ローヌのシラーのクローンとして区別する人もいて、
「Syrah, Serine」は2種のブレンドと言いたいのかもしれません。

ヴィンテージごとにページがあり、
テクニカルシートもダウンロードできます。
樹齢60年の木からのブドウだということがわかります。
30%は除梗していないそうです。
熟成は、新樽にて12ヶ月置いた後、
1000リットルの大樽でさらに12ヶ月の計24ヶ月。

今日のエルミタージュは、パーカーさんところが90-92点、
Wine Spectatorが93点との点数がついています。
さて、RRWポイントはどれくらいのもんでしょうか。(笑)


IMG_4823


おっと、その前に、恒例のワイナリー訪問(by Google Map)です。
住所を見ると、南仏プロヴァンスのルールマランです。
ローヌからはちょっと離れますがいいとこですよね。
TL01
ネゴシアンだから畑に近くなくてもいいのかな?


近寄るとこんなところでした。
TL02
本拠地ではありますが、ワイナリーではないですね。


しかし、ルールマランはいいところです。
TL03
このあたりはリュベロン地方といって、
プロヴァンスの小さな村がぽつぽつと点在する、
南仏風情の素晴らしい雰囲気のところです。


そうそう、ルールマランにはルールマラン城がありました。
TL05
ずいぶん昔ですが、
旅行でこのあたりをうろうろしたのが思い出されます。


最後に位置関係の確認。
TL04
アヴィニョンや南ローヌの名醸地からはずいぶん西です。
観光にはいいですが、正直商売には不便だと思います。(笑)


さて、いただきます。
Alc.13%。
褐変しかけたガーネット。
でも新鮮な色合いです。
黒ベリー、
スワリングで生っぽい樽香。
アタックから酸味をかなり感じます。 
酸味はやはり軽い印象、軽快感を与えますね。
シラーなのでもっと重厚感がくるのかと思えば意外。 
タンニンも軽く刺さる感じです。
う~ん、フレッシュなおいしさはいいのですが、
もっと重めでもいいんじゃないかなと思います。


*****


Maison Tardieu-Laurent /
Hermitage 2013
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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