近所のスーパーでルイ・ラトゥールを発見。
以前飲んだのはAOCブルゴーニュなのですが、
これがかなりおいしかったので、つい目に留まりました。
ドメーヌ・ド・ヴァルモワシン?


IMG_5821
とてもお手頃価格だったので、AOCブルゴーニュより下なのでしょうか。

まずは、ルイ・ラトゥールの公式ページで調べましょうか。
メゾン・ルイ・ラトゥールの下にたくさんのドメーヌを持ってますね。
その内のプロヴァンスにあるのがドメーヌ・ド・ヴァルモワシン。
しかし、既存のドメーヌを買収したのではなく、
プロヴァンスでピノ・ノワールを栽培するプロジェクトを始め、
誰も過去ブドウ畑にしてなかった土地を選定し、自ら切り開き、
1989年にやっとドメーヌにし、ワインづくりを開始したそうですね。
その場所がかつて「ヴァルモワシン」修道院があった場所で、
ドメーヌにその名前をつけたようです。

ここを「Louis Latour Var」と呼んでいるようです。
(プロヴァンスのヴァル県にあるので)
ローヌでは「Louis Latour Ardèche」(アルデシュ県)にて、
シャルドネの栽培にチャレンジしています。
リヨンの北西の「Louis Latour Les Pierres Dorées」でも、
新しくピノ・ノワールをやってると書いてますね。

ルイ・ラトゥールは、
200年以上も続くブルゴーニュを代表するつくり手ですが、
安住の地に甘んじることなく、ブルゴーニュを飛び出し、
いろんな場所に新天地を探すチャレンジ精神にあふれていますね。

さて、まずルイ・ラトゥール・ヴァルを探します。
LouisLatourVar01
地図上はメゾン・ルイ・ラトゥールと登録されています。
たいした建物ではないですが、お天気はプロヴァンスらしい感じ。(笑)

マルセイユから北西に車で1時間20分てな距離です。
そこから畑のある「ドメーヌ・ド・ヴァルモワシン」まで30分。
LouisLatourVar02
Aups(オ)という町の近くです。
位置関係がわかるようエクス・アン・プロヴァンスも一緒に表示。

ここは本当に建物の周りだけブドウ畑。
LouisLatourVar03
もともとブドウ畑ではなかった土地というのがよくわかります。

で、このワインが「IGP Var」でして、ヴァル県全域が対象です。
LouisLatourVar05
黄色のマルがドメーヌ・ド・ヴァルモワシンの場所です。
この畑の場所は「IGP Var - Côteaux du Verdon」も名乗れるようですが、
エチケットにはIGP Varしか書いてませんね。


公式ページのワインの説明はミレジムごとにデータも豊富でいいですね。
畑の土壌は粘土と石灰岩。樹齢は15年。
収穫は手摘みと機械の両方でやってるとか、
伝統的な開放タンクでの発酵をしていることがわかります。
熟成は樽を使わず、ステンレスタンクで10~12ヶ月です。

エチケット平面化画像。
IMG_5784
インポーターはアサヒビールですね。
スーパーで売ってるのはありがたいです。

ブルゴーニュのようにミレジムはネックのシールです。
IMG_5826
別撮りしておきましょう。
ブルゴーニュボトルの撮影は今後の課題ですね。


さて、抜栓。
Alc.13%。
透明感あるルビー。
ラズベリー、イチゴ、チェリー、いい香りです。
酸味から入るアタック。
味わいは充分あるんですが、
酸味がなかなか引かない感じです。
食事に合わせると気にならないので、
うまく合わせると相当楽しめそうです。

安うまブルゴーニュをプロヴァンスで実現するとは。
ルイ・ラトゥールは上手ですね。


*****


Louis Latour Domaine de Valmoissine Pinot Noir 2014
RRWポイント 88点