Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Italy

Tua Rita Rosso dei Notri 2018

以前に2016年を試しています、トゥア・リータのロッソ・ディ・ノートリですが、2年進んで2018年を再びお試しです。
さすが、パーカーおじさんが100点をつけたフラッグシップ「レディガフィ」のセカンド(?)、なかなかおいしかった記憶があります。パーカーおじさんは ロッソ・ディ・ノートリ 2016 には92点をつけており、RRWポイントも奇しくも(笑)92点でした。


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1984年、ヴィルジリオ・ビスティさんとリータ・トゥアさん夫妻がトスカーナ州スヴェレート(Suvereto)の地に畑を購入したのがトゥア・リータの始まりです。1988年に植樹し、1992年がファーストヴィンテージだそうで、その後レディガフィ1997がワイン・スペクテイター誌で100点を取り、レディガフィ2000でパーカーおじさんの100点を取るに至ります。
なんでも、この畑のポテンシャルにあとあと気づいたそうですね。そのせいかはわかりませんが、スヴェレートは Val di Cornia DOC のサブゾーンだったものが、2011年に Suvereto DOCG と、単独でDOCG昇格となっています。
しかしながら当のトゥア・リータは、レディガフィに至るまですべて Suvereto DOCG を名乗らず、IGT Toscana なんですが、これは何かのポリシーでしょうかね。


公式ページは今風ですが、ワイン情報は貧弱です。(獲得ポイントは載ってますが…。笑)
tuarita01
ネット情報にはなりますが、セパージュがこう。
・サンジョヴェーゼ 50%
・カベソー 20%
・メルロー 20%
・シラー 10%
平均樹齢10年と言いますから若木からでしょう。樽熟も総量の30%だけをバリックにて6ヶ月だそうで、かなり軽めに仕上げてありますね。


さて、スヴェレート(Suvereto)にあるトゥア・リータ訪問。
TuaRita00
ストビューではここまで。外からはパッとしませんが、中はスゴそうです。

Google Map上でスヴェレートDOCGとトゥア・リータの場所を確認します。
まさにスヴェレートDOCGの真ん中。しかし、出すワインはトスカーナIGT。(笑)
Suvereto
2011年に Val di Cornia DOC のサブゾーンだったのがDOCGに昇格したSuvereto DOCGですが、赤のみのDOCGで、カベソー・メルロー・サンジョヴェーゼが主体になります。熟成は19ヶ月となっています。
因みに、同じ2011年には、Val di Cornia DOCの赤だけが Rosso della Val di Cornia DOCG(もしくは、Val di Cornia Rosso DOCG)とDOCGになっています。こちらはサンジョヴェーゼが40%以上という縛りがあります。
海岸からは10Kmほど内陸ですが、海風の影響を受ける複雑なテロワールと思われます。北側はボルゲリとも接してますね。


ラベル平面化画像。ここはラベルデザインがトップエンドからお手頃ローエンドまで同じようなデザインなのがうれしいですね。
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インポーターシールはきれいに剥がせませんでした。隠れてたのが、QRコードと「14% vol」「75cl」の表示。いいっちゃいいんだけど、インポーターシールの「アルコール分:13%以上14%未満」って何よ?


さあ、抜栓。
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しっかりとTUA RITAマーク。

コルク平面化。
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なんと、DIAM10とな。

Alc.14%。(pH:3.95、Brix:7.2)
ガーネット。
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カシス、チェリー。シダっぽいの?
辛口アタック。
滋を味乗せた味の厚みは十分。
タンニンはシルキーで、喉越しに心地よい収斂性があります。
余韻はそこそこながら、
酸味を発見しつつフィニッシュまで楽しめます。

パーカーおじさんは、92点の2016年より少し低い90+点としています。
確かにちょっと落ちたような気はします。RRWポイントは91点。(笑)


*****


Tua Rita
Rosso dei Notri 2018
RRWポイント 91点


Fontanafredda Gavi DOCG del Comune di Gavi 2019

たまたまガヴィを紹介する動画を見たせいで、試してみたくなりお取り寄せ。
お馴染みフォンタナフレッダですが、Gavi del Comune di Gavi になりまして、
「ガヴィ村のガヴィ」の意味。松阪市産の松阪牛みたいなもんでしょうか。(笑)


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Gavi は、赤もしくは赤・白の産地が多いピエモンテでは珍しい白のみのDOCG。
文献には972年にワイン作りの記述が残るという非常に歴史の古い産地です。

1950年代にガヴィの先駆者、La ScolcaGavi di Gavi を生み出します。
1970年代までにこのワインはカルトワインとして評判になり、1974年に、
Gavi DOC ができました。その後、1998年には DOCG に昇格、今に至ります。
本家というか、ルーツというか、ラ・スコルカのガヴィを試したいものですが、
割とお高い。なので、フォンタナフレッダで手を打ったというわけです。(笑)

Gavi DOCG はコルテーゼ100%が規定で、Cortese di Gavi DOCG とも言います。
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ピエモンテ州アレッサンドリアが原産と言われ、定かではありませんが、
とにかくこの辺りでしか栽培されていません。
辛口白とスプマンテが認められており、それぞれ上級の Riserva があります。
辛口白の Riserva には1年の熟成(内6ヶ月は瓶内)の規定がありますが、
無印には規定がなく、基本早飲みのワインのようですね。


フォンタナフレッダの公式ページはお馴染みです。

今日のワインはシマシマ模様の「The Stripes」シリーズのうちの1本です。
・コルテーゼ 100%
除梗・破砕、白なので果皮は除去、ステンレスタンク(85%)と樽(15%)で発酵。
熟成はステンレスタンクで2~3ヶ月。

しかし、ブドウはガヴィ村からなのでセッラルンガ・ダルバは関係ないんですが、
お約束なのでバローロ地域のフォンタナフレッダの本拠地を訪問しておきます。
GV0
大手ですからね、バローロ以外も手広くやってるんですね。


やはりですが、Gavi DOCG の公式ページというものがあり、詳しい地図を発見。
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周辺のガヴィのコムーネ以外も含め11ヶ村に認められたDOCGですが、
Gavi DOCG のあとに del Comune di~をつけてコムーネ名を記載できます。
なので今日のワインは Gavi DOCG del Comune di Gavi としてるわけですが、
ガヴィ村からできたワイン以外はわざわざ言いたくはないでしょうね。(笑)
(「Gavi di Gavi」という表記は今では使用不可だそうです。)

この Gavi DOCG の地図をGoogle Mapにインポーズしてみました。
GV1
Barolo や Barbaresco まで入れてランゲとの位置関係を理解します。
ガヴィDOCGはモンフェラットDOCの範囲に内包されています。

データシートには「ガヴィ村の Rovereto 周辺の畑から」とあったので、
ガヴィ村にズームイン。ロヴェレート教会の周辺の地域と思われます。
GV5
この近くに、例のガヴィ・ワインの発明者、ラ・スコルカもありました。
フォンタナフレッド製ですが、ワインの出どころは由緒正しい所のようです。

さて、
ガヴィの集落近くの丘の上にガヴィ要塞(Forte di Gavi)なる名所があります。
ここから集落が一望に見下ろせるので、その雰囲気を味わっておきましょう。
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この要塞は12世紀ジェノヴァ中心に存在したジェノヴァ共和国が作ったそうですが、
972年のガヴィのワイン作りの記述というのは、このジェノヴァ共和国の文書でした。
つまりその時代からガヴィで作られたワインがジェノヴァで飲まれていたわけです。


ラベル平面化画像。
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透け透け白ワインはラベル平面化撮影に難儀します。


さあ、抜栓。
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フォンタナフレッダ名前入り。DOCG認証はネックに貼ってあります。

コルク平面化。
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サトウキビからできた樹脂で再生可能なノマコルクを採用。

Alc.12.5%。(pH:3.61、Brix:6.1)
緑がかったライトイエロー。2019、まだ若いですからね。
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梨、白桃。華やかでみずみずしい香りです。
甘みに感じるいい酸が乗った辛口アタック。
グレープフルーツのような柑橘系の味わい。
レモン味のお菓子を連想させる酸ですね。
こういう酸味はおいしくしてくれるのでうれしいです。

この、しゃりしゃりした梨を思わせる白ワイン。
すごく夏に合うと思います。いい白を見つけました。


*****


Fontanafredda
Gavi DOCG
del Comune di Gavi 2019
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Terzetto Barolo 2014

得体の知れない無名バローロDOCGですが、2,000円ほどで売ってました。
過去のバローロバルバレスコの戦歴を見ると無名の方が意外とおいしい。(笑)
バローロDOCGであれば、木樽で18ヶ月、合計38ヶ月の熟成はしてるはずで、
ネッビオーロ100%も相まって、安くても間違いはないような気がします。


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ラベルには作り手の名前が全く書いていません。恥ずかしいのでしょうか?(笑)
ネットで調べると、モンフェラート(Monferrato)エリアにある、アスティ県
モンバルッツォというところの、創業から100年以上続くというスペローネ家。
1975年に本格的にワインづくりをスタート、1982年に新しい設備を導入して、
Tenute Neiratoの名前で元詰めをやっています。高品質に大量に生産することで、
コストパフォーマンスを追求しているそうです。なるほどね。


公式ページは今風でよく出来ていますが…。

今日のバローロは載っていません。Tenute Neiratoの名前も入ってませんからね。
仕方がないので、やはりネット情報に頼ります。
・ネッビオーロ 100%
自社畑は30haを持ちながら、それは取り扱いの10%に過ぎず、買いブドウが50%、
ワインでの購入が40%なんだそうです。
今日のバローロもバローロ地区のどこかの作り手のワインを仕入れてるのかも。
ただし、熟成は大樽で36ヶ月、ボトルで6ヶ月の計42ヶ月もやってるそうで、
バローロとしてはしっかりしたもののようです。


作り手訪問。カサロットというごく小さい集落の大部分を占めてます。
Neirano01
正門からは新しい施設が見えませんが、グラビティフローの最新式のようです。

公式ページでも「モンフェラート(Monferrato)の作り手」を強調してたので、
モンフェラート・エリアを含めた地図で位置関係を確認。エリアの真ん中です。
Monferrato01
ランゲのごとく広域のDOCで、ピエモンテ主要品種や国際品種の赤や、
コルテーゼ主体の白など、多様なワインが作られます。エリアとしては、
北がポー川まで、タナロ川周辺と、南がリグーリア州境までです。
1994年にDOC化と、ランゲDOCと同じタイミングでDOCになっています。
ランゲDOCはバローロ、バルバレスコを内包していますね。


ラベル平面化画像。
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「Terzetto」はトリオとか3人組のことです。ネーミングの由来は不明。
裏ラベルはインポーター兼用。Tenute Neirato とは全然書いていません…。


さあ、抜栓。
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合成コルクですが「BAROLO」と書いてあるだけ。
これの繰り返しなので平面化はしません。(笑)

Alc.14%。(pH:4.00、Brix:7.2)
エッジにかけてクリア感があるガーネット。そのエッジは褐変。
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ダークチェリー、ブラックベリー…。
芳ばしい香りがします。
樽香…ブレットではなさそう。
フレッシュな辛口アタック。
少し酸を感じますが味の厚みがあっていいですね。
酸が軽く感じさせるのか、サラッと終わる印象。
喉越しでパレットに張り付く収斂性のタンニンを確認。
余韻はそんなに長くないかな。

かなりおいしく楽しめるんですが、
やはり上等バローロとの差は感じます。(笑)



*****


Terzetto
Barolo 2014
RRWポイント 90点


Cravanzola San Pietro Nebbiolo d’Alba 2013

リカマンの店頭で見つけたネッビオーロ・ダルバ。クラヴァンツォーラです。
以前2011年を試したやつとピンときました。超絶うまかったやつの2013年。
2年進んでラベルデザインは変わったようですが、これは試さなくては…。


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クラヴァンツォーラは1930年創業、Castellinaldo d'Alba という町にあります。
タナロ川左岸(バローロ、バルバレスコの反対側)のロエロ地区になります。
バローロ、バルバレスコじゃないおいしいネッビオーロ探しにいい場所です。


公式ページは前回よりリニューアルされてますね。田舎臭さがなくなったかな。(笑)

今日のワインは「Altagamma」というシリーズで、ラインアップとしてはトップライン。
しかし、もうすでに新しいラベルデザインになっていました。
Cravanzola01
シンプルでこれの方がカッコいいですね。それにしても今日の2013年は…。(笑)

データシートによると、サン・ピエトロの南・南東向き斜面の畑から手摘み収穫。
・ネッビオーロ 100%
熟成がステンレスタンクで12ヶ月、ボトルで6ヶ月と、樽を使っていません。
Nebbiolo d’Alba DOC の規定では「12ヶ月の熟成」のみで樽はありません。
Superiore になると「計18ヶ月、内6ヶ月は木樽」と樽が必須になります。
まあ、樽がなくてもおいしけりゃいいんですけどね。(笑)


作り手訪問。前と同じ写真を貼っておきます。
Cravanzola01
小さな集落の小高い丘の上、教会のすぐ隣にあります。

広域のGoogle Mapで場所を確認しておきます。(黄マルが所在。)
Cravanzola02
バローロ、バルバレスコや、タナロ川との位置関係もご確認ください。
Asti 以外黄色四角で囲ったコミューンは Nebbiolo d’Alba DOC 対象です。

Nebbiolo d’Alba DOC 対象のコミューンはこの地図がわかりやすいです。
上の小地図を比較すると、バローロ、バルバレスコを含まないのが見て取れます。
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その対象コミューンを書き出してみます。(アルファベット順)
全域対象が、Canale、Castellinaldo、Corneliano d’Alba、Monticello d’Alba、
Piobesi d’Alba、Priocca、S. Vittoria d’Alba、Vezza d’Alba、Sinio、Govone。
当然今日の作り手のカステッリナルドも含まれます。以下のコミューンは部分的に対象。
Alba、Bra、Baldissero d’Alba、Castagnito、Diano d’Alba、Grinzane Cavour、
Guarene、La Morra、Magliano Alfieri、Monchiero、Monforte d’Alba、Montà、
Montaldo Roero、Montelupo Albese、Monteu Roero、Novello、Pocapaglia、
Roddi、Roddino、S. Stefano Roero、Sommariva Perno、Verduno 以上。
一部バローロとかぶるコミューンも入ってますね。

上の地図のグレー部分は Langhe DOC を示しているがわかりますね。
これが Langhe DOC の範囲になります。54コミューンもあります。
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54コミューンは書き出しません。(笑)

詳しくはランゲ地区DOCの公式サイトをご確認ください。

バローロ、バルバレスコ含むランゲ・ロエロのコンソーシアムですね。助かります。


最後に、サン・ピエトロの畑からカステッリナルドの町を眺めてみます。
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クラヴァンツォーラの畑がどこかわかりませんが、南・南東斜面とのことで、
この辺りじゃないかと思われます。しかし素晴らしい雰囲気ですね。


ラベル平面化画像。
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何を思ったか、斜め分断デザイン。さらにデザイン変えたのも頷けます。(笑)
裏ラベル隠さないインポーターシールはえらいです。


さあ、抜栓。
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ワイナリー名入りコルク。

コルク平面化。
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コルク横にもマーク入りですが、ここにはミレジムを入れていただきたい。
2011年はDIAM3でしたが、これはDIAM5と少し上等になってます。(笑)

Alc.13.5%。(pH:3.92、Brix:6.9)
ガーネット。エッジが透けてオレンジ褐変が目立ちます。
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カシス、チェリー。ぷっとブレタノマイセスも。
辛口アタック。
若干酸味が前に出ますが、
味の中心にたどり着くと絶妙のバランスを感じます。
やはり、高級ネッビオーロの貫禄はありますね。
余韻も長く楽しめるかと思うと…
最初の酸が少し気になってきました。

前回の爆うまの片鱗はあるんですが、
保存状態かな~、酸味が少々邪魔でした。
難しいもんですね。


*****


Cravanzola
San Pietro Nebbiolo d’Alba 2013
RRWポイント 91点


Umani Ronchi Pescevino Vino Bianco

コストコでウマニ・ロンキの上等なヴェルディッキオのワインを見つけたと、
帰って調べてみると、シャルドネ100%だったというオチが前にありました。
それなら Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC でもお取り寄せすればいいんですが、
近所で1000円で手に入るコレを飲めば、確実にヴェルディッキオです。(笑)


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この魚ボトル、昔から見覚えありますが、実は同じウマニ・ロンキなんですね。
ラベルに「U. R.」と頭文字しか書いてないんですが、言いたくないんですかね。(笑)
地域名もない VdTVino da Tavola)で NV(ノンヴィンテージ)ですしね。

ウマニ・ロンキは1955年創業のマルケ州を代表する作り手です。
一部アブルッツォ州にも畑がありますが、基本マルケのDOC/DOCGを出してます。


公式ページは前にも見ていますが、しっかりしたもんです…。

今日のペッシェヴィーノが載ってないこと以外は。(笑)
ネット情報によると、ヴェルディッキオ100%ではなくブレンドのようです。
・ヴェルディッキオ 60%
・トレッビアーノ 30%
・シャルドネ 10%
安ワインですが、結構手間なブレンドをしてるんですね。

NVなのでこのブレンドはいつのかわからず、こんな情報もありました。
・ヴェルディッキオ 40%
・トレッビアーノ 30%
・シャルドネ 20%
・ソーヴィニヨン・ブラン 10%
「トレッビアーノはストラクチャーを与え、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランは、
デリケートな果実のアロマを出すのに貢献している」という解説がありましたので、
こっちのセパージュの方が信憑性がありそうです。(笑)

ただし、公式ページでウマニ・ロンキの他のワインの詳細情報を見てみると、
Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC など上等ラインはみなVerdicchio 100%です。(笑)


まあ、特にヴェルディッキオにこだわる個人的な理由はないんですが、
一応、おさらいをしておきます。見かけはこんな(写真)感じ。(笑)
Verdicchio01
やはりマルケ州が主要品種として使われる代表的な産地で、DOCとして、
Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC(1968年制定)
Verdicchio di Matelica DOC(1967年制定)
があり、それぞれ2010年に RiservaDOCG化しています。
Castelli di Jesi Verdicchio Riserva DOCG(2011年に改名)
Verdicchio di Matelica Riserva DOCG
いずれもヴェルディッキオは100%である必要はなく、85%以上となってます。

実は、ヴェルディッキオは、「トレッビアーノなんとか」というシノニムが多く、
その他のマルケ州以外の地域でも補助品種としてよく使われています。
代表的なのが、ヴェネト州のソアヴェ(Soave)DOCで使われる Trebbiano di Soave です。
Soave(Soave Speriore、Recioto di Soave)DOC は70%以上がガルガーネガですが、
そこにブレンドされるのが、ヴェルディッキオであるトレッビアーノ・ディ・ソアヴェです。

ガルダ湖の南の湖畔、ロンバルディアとヴェネトの州境にある Lugana DOC では、
Trebbiano di Soave(現地では Trebbiano di Lugana)を90%以上使う規定になってますが、
とどのつまり、ヴェルディッキオ主体のDOCということになります。面白いですね。


前にも行ったウマニ・ロンキに再訪しておきます。
UmaniRonchi01
マルケ州の州都アンコーナから南に車で15分、オージモ(Osimo)という町です。

ウマニ・ロンキの所有畑は公式ページの地図がわかりやすいので拝借します。
マルケ州とアブルッツォ州にも少々の3拠点、計210haにもなるそうです。
UmaniRonchi02

マルケ州のDOC/DOCGは地図とリストで見るとこうなっています。
先ほど見た Verdicchio di Matelica も Castelli di Jesi の近くにありますね。
Marche01
ウマニ・ロンキのあるアンコーラ周辺が Cònero DOCG になっていますが、
これはモンテプルチアーノ主体(85%以上)の赤のDOCGです。
1967年制定の Cònero DOCRiserva が2004年にDOCG昇格したもので、
2年の熟成と、15%以下でサンジョヴェーゼがブレンド可というのが規定です。
もとの Cònero DOC は Rosso Cònero DOC と名を変えてます。ややこしや。
で、ペッシェヴィーノには赤(Rosso)もあり、やはりモンテプルチアーノ主体です。


ラベル伸ばして貼っておきます。
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丸いボトルじゃないので平面化撮影はできず。(笑)

それより、細いネックの表示を平面化した僕は偉い!
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誰もこの努力をわかってくれないでしょうが…。


さあ、スクリュー回転。
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ビンの方にコストがかかってるんでしょうね。

Alc.12.5%。(pH:3.84、Brix:5.7)
ゴールド。ちょっと緑がかりかな。
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黄桃、梨、シロップ的な香り。
辛口アタック。
酸味はありますが穏やかです。
濃さはないんですが、ペラペラでもなく、
最低限の膨らみはありますね。
和食に合わせやすい印象です。
ヴェルディッキオはこれで十分かも。(笑)


*****


Umani Ronchi
Pescevino Vino Bianco NV
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Donato D’Angelo Calice Aglianico del Vulture 2012

バジリカータ州のアリアニコのDOC、Aglianico del Vulture をいただきます。
百貨店のワインの特設コーナーで面白そうなのを選んだうちの1本です。
カンパーニア州のタウラージだと経験上ハズレは少なく確実な気はしますが、
タウラージはなかったので(笑)、おいしいアリアニコ探しということで…。


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作り手のドナート・ダンジェロは2001年創業と比較的新しいところですね。
バジリカータ州の Aglianico del Vulture DOC のエリアに20haの畑を所有。

アリアニコ100%を2種(Aglianico del Vulture DOC)、フィアノ(Fiano)の白、
カベソーとアリアニコのブレンド(50%/50%)、計4種類のみをラインアップ。
白とブレンドは Basilicata IGT(Indicazione Geografica Tipica)になり、
いずれにしてもバジリカータ州の地場の作り手って感じですね。


公式ページは情報もしっかりしていて、なかなかよくできています。

・アリアニコ 100%
は、この「Calice」と「Donato D’Angelo」の2種ありますが、作り方は同じで、
どちらも木樽で18ヶ月熟成。違いはアリアニコの樹齢で、それぞれ10年と20年です。


リオネーロ・イン・ヴルトゥレ(Rionero In Vulture)の町にある作り手訪問。
Donato_d’Angelo01
隣の8番地に Casa Vinicola D'Angelo という別のワイナリーがあるんですが、
名前からして親戚のようですが、どちらの公式サイトにもその説明がありません。
隣は1920年創業で4代目らしいですから、そっちが本家なのかもしれません。


バジリカータ州は「土踏まず」。バジリカータ州での作り手の位置関係を確認。
Donato_d’Angelo03
左下に貼った地図は公式ページから。所有畑のある3つのコムーネがわかります。
バリーレ(Barile)、リパカンディダ(Ripacandida)、マスキート(Maschito)で、
今日のワインは、リパカンディダとマスキートにある畑からだそうです。


アリアニコはギリシャ原産と言われてますが、古代ローマ時代から栽培され、
カンパーニア州やバジリカータ州などイタリア南部に広まりました。
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バジリカータ州のDOC、 Aglianico del Vultureアリアニコ100%が規定です。
北のバローロにも比するというカンパーニア州の Taurasi DOCG が有名ですが、
こちらはアリアニコ85%以上という規定です。あれれ、ですよね。
Taurasi は1970年DOCになっていますが、Aglianico del Vulture は1971年で、
ほぼ同時期にDOCになってる割には、規定に微妙な違いがあるんですね。
(Taurasi は、その後1993年にDOCGに昇格しています。)

また、Aglianico del Vulture DOC は、Aglianico del Vulture Superiore のみが、
2010年にDOCGに昇格しています。
Aglianico del Vulture Superiore DOCG はアリアニコ100%なのは変わりません。
これら3つの差は熟成の規定の差が大きいです。以下にまとめておきます。

・Aglianico del Vulture DOC:9~10ヶ月以上
・Aglianico del Vulture Superiore DOCG:3年以上(内、木樽12ヶ月、ボトル12ヶ月)
・Taurasi DOCG:3年以上(内、木樽12ヶ月)

Aglianico del Vulture (Superiore) の方が Taurasi より若干厳しいのが面白いですね。
Aglianico del Vulture Superiore DOCG については、さらに上級の Riserva があります。

・Aglianico del Vulture Superiore Riserva DOCG:
 5年以上(内、木樽24ヶ月、ボトル12ヶ月)

という風に見ていくと、バジリカータ州の Aglianico del Vulture の方が、
Taurasi より、アリアニコにリスペクトがあるような気がしてきます。(笑)


こちらはネットで拾った(若干修正)アリアニコ括りのDOC/DOCG地図になります。
Donato_d’Angelo02
カンパーニア州中心部と、それに隣接するカンパーニア州の北部が中心ですね。
プーリア州にもアリアニコをガッツリ使うDOCはありますが、必須の品種ではありません。


ラベル平面化画像。
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インポーターシール、重ねてますが裏ラベルの情報は隠してないのでセーフ。(笑)
アリアニコ100%、火山性土壌、15~20ヶ月の熟成といった情報が書かれてます。


さて、抜栓。
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キャップは無印ですが、コルクにはワイナリー名入り。

コルク平面化。エチケットと同じイラストですね。
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DIAM3採用。8年寝かせてますからね。コルク裏には酒石がありました。

Alc.13.5%。(pH:3.99、Brix:7.3)
クリア感あるガーネット。エッジはさすがに褐変。
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黒ベリー、ダークチェリー。青野菜っぽさも。
芳ばしい熟成香。いい樽香、うっとりします。
若干酸味を帯びた辛口アタック。
アリアニコらしい、ドライながら厚み・深みある味です。
タンニンがシルキーで、かすかな収斂性も心地いいです。
余韻で酸味が目立つんですが、後味はじんわり楽しめますね。

おお、やっぱり、
Aglianico del Vulture DOC にはおいしいのありました。
これは上等タウラージ に迫るでは?


*****


Donato D’Angelo
Calice Aglianico del Vulture 2012
RRWポイント 93点


G.D. Vajra Langhe Rosso 2017

G.D.ヴァイラというバローロを代表する作り手ですが、そのランゲ・ロッソ。
バローロもいいですが、こういうのに作り手のポリシーが現れてたりします。
実際作り手のメッセージでは「ピエモンテ入門として多様な品種をブレンドし、
それぞれの個性を味わってもらえるようにした」なんて書いてありました。


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G.D.ヴァイラは1972年に現当主のアルド・ヴァイラさんと奥様が立ち上げ、
息子たちと家族総出で経営しているとのこと。ランゲに40haものいい畑を所有。
バローロのみならず年間10万本の多様なワインを生産するそうです。


公式ページはいい感じなんですが、今日のランゲ・ロッソ2017の情報見当たらず。

ネットで調べると、結構年ごとに違いがありそうです。
2017年はネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェットを主体にブレンドしており、
そこに少量のフレイザとアルバロッサとピノ・ノワールを加えてるようです。
比率は不明なんですが、2015年のデータはあったので参考になるかもしれません。
(2015)
・バルベーラ 40%
・ドルチェット 25%
・ネッビオーロ 25%
・フレイザ 10%
これを見ると、ネッビオーロ少なめですね。
2017年の情報ではネッビオーロが先に書いてあるんで、一番多いのかと思いましたが、
おそらくバルベーラ多めなんでしょうね。なのでカテゴリーはバルベーラにしました。
熟成はおそらく、半分ステンレスタンク、半分が1~3年落ちの木樽で18~24ヶ月。

作り手のコメントで「ランゲ・ロッソはサッカーチームだ。」というのがありました。
「各々の品種が各ポジションの個性を発揮。少量入ってるアルバロッサはほぼ感じないが、
これはゴールキーパーなんだ。なぜなら彼がいないと試合ができない。」 …ぎゃふん!(笑)


はい、これがバルベーラとドルチェット。
GDVajra04
どちらもピエモンテを代表する品種で、単品種のDOC/DOCGもありますが、
どうも自分はその酸味が苦手です。この2品種、どっちも同じ味がします。
おそらくブラインドでは利きわけられないです。(笑)
(DOCG=Denominazione d’Origine Controllata e Garantita)

で、これがフレイザとアルバロッサ。
GDVajra03
Freisa d’Asti DOCなど、フレイザは単品種で使われることもあるようですが、
アルバロッサは補助品種のみですね。ゴールキーパーですもの。(笑)


作り手訪問。バローロ村の西側、ヴェルニェという村にあります。
GDVajra01
実は、公式ページに所有畑の詳細な地図がほぼすべて載っていました。
Web登録しないと見れなくなってますが、メアド入れるだけなので簡単。

これが、その地図のうちのひとつですが(地図は全部で18ありました。)、
フレイザ、アルバロッサ、ピノ・ノワール畑があるのはこの地図だけなので、
今日のランゲ・ロッソはワイナリー(地図真ん中)近くの畑からと思われます。
GDVajra00
ここはリースリングも作ってるんですよね。

あまり意味はないですが、Google Mapに重ねてみました。(笑)
1
労力かけた割には、あまり新たな発見はなかったです。(笑)

作り手の所在をBarolo DOCGの地図で見るとこの辺りになります。
GDVajra02
ギリ、バローロのエリア内って感じですね。

今日のワインはバローロ域内からが多そうですが、本来のLangheは広域です。
Langhe_B
Roero DOCGBarolo DOCGBarbaresco DOCGなどを内包してますね。

そして、そのややこしさはこんな地図を見ればわかります。
Langhe
DoglianiというのはDolcetto100%のDOCGです。2005年にDOCG昇格しました。
Diano d’AlbaDolcetto di Diano d’Alba)も同じくDolcetto100%のDOCGです。
こちらは2010年にDOCGに昇格しました。


ラベル平面化画像。
IMG_3181
インポーターシールは裏ラベルを隠さず優秀です。


さあ、抜栓。
IMG_3270
ワイナリー名、ロゴ入りです。コルクはこの繰り返しなので平面化はなし。

Alc.13.5%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。
IMG_3271

ブラックベリー、チェリー、プラム…。
生っと茎感もあり。
やっぱり酸味からくる辛口アタックです。
確実にバルベーラ・ドルチェットがどっさり入ってる感。
適度に複雑味のある味は奥行きもあっていい感じなんですがね~。
このあたりは作り手の実力というか手腕なんでしょう。
のど越しで収斂性のタンニンが襲ってきます。
この苦味と酸味が絡みあって、余韻はけっこう楽しめ、
味わい尽くしたなと思うとフィニッシュ。

う~ん、いいんだけど、やはり酸っぱさがね~。
この作り手のネッビオーロが試したくなるポテンシャルは感じました。(笑)


*****


Azienda Agricola G.D. Vajra
Langhe Rosso 2017
RRWポイント 89点


Cantina Zaccagnini il vino “dal Tralcetto” Montepulciano d'Abruzzo 2016

モンテプルチアーノはサイゼリヤの激安ワインで十分満足なのですが(笑)、
たまにちゃんとしたのが飲みたくなり、店頭で探すと案外種類があります。
今日は前々からちょっと気になっていた、ネックに小枝のついているコレ。
この括り付けられた小枝はモンテプルチアーノの枝なんですってね。


IMG_3191
ザッカニーニは1978年にアブルッツォ州ボロニャーノに創業しています。
家族経営で、ワインメーカーもマルチェッロ・ザッカニーニさんですが、
一代で急成長、300haの畑から年間3百万本を生産。その70%が輸出です。
ワイン生産者もマーケティングの手腕が重要なんだと思っちゃいますね。


公式ページはオシャレな感じでよくできてます。
Zaccagnini03
今日の小枝のついた「Tralcetto」というシリーズはここの代表ワインのようですね。
Tralcettoはイタリア語で「小枝」の意味です。(Tralcio=蔓の枝 + 縮小辞 -etto)
・モンテプルチアーノ 100%
収穫後2年でリリースとあるだけで、熟成については詳しく書いてませんが、
インポーターの情報ではスロヴェニア産オークで6ヶ月なんて書いてました。

実はこのワイン、あの漫画「神の雫」に登場の本間チョースケ氏の著書(笑)、
「イタリアワイン最高峰201連発!」の中で「神イタリアワイン」と認定されてます。
サッシカイアや高級バローロと並んでですから、ちょっと褒め過ぎの感あり。(笑)


ボロニャーノという田舎町のワイナリー訪問。市街地より目立ってます。(笑)
それだけ規模も大きく、モダンな作りの施設だってことですね。
Zaccagnini01
畑が見下ろせるなだらかな斜面にあり、ストビューで近づけなかったので、
公式ページにあった写真を拝借しています。立派な展望台も完備です。

恒例ですがGoogle Mapで位置関係を確認。アブルッツォ州はふくらはぎ。
Zaccagnini02
ザッカニーニは海岸沿いのぺスカラから40km、車で30分ほど内陸です。

ところで、このワインは Montepulciano d'Abruzzo DOC ですが、少しまとめを。
1968年にDOCとなってますが、サブゾーンだった Colline Teramane が2003年に、
Colline Teramane Montepulciano d’Abruzzo DOCGと単独でDOCG化してます。
Montepulciano d'Abruzzo DOC自体はこの地図で「5」の部分です。ご確認を。
Zaccagnini01
主要品種はモンテプルチアーノで85%以上使う必要があり、熟成も規定があり、
通常のRossoで4ヶ月以上、Riservaは24ヶ月(内、木樽で9ヶ月)以上です。

さらにややこしいのが、サブゾーンが以下の5つあり、規定が微妙に変わります。
・Alto Tirino(Montepulciano:95%)
・Casauria or Terre di Casauria(Montepulciano:100%)
・Teate(Montepulciano:90%)
・Terre dei Peligni(Montepulciano:95%)
・Terre dei Vestini(Montepulciano:90%)
概ね、どれも無印のDOCからはモンテプルチアーノの比率が上がっています。
さらに熟成の規定もそれぞれ違っていますが、面倒なので割愛。(笑)

詳しくはこのページで。各々さらに長期の熟成と樽使用の条件が追加されてます。

アブルッツォのDOC/DOCG地図もここから拝借しています。


ついでなので、モンテプルチアーノについても若干触れておきます。当然イタリア原産。
Zaccagnini00
写真はいいとして(笑)問題は名前。もうお気づきでしょうか、よく混同するのが、
Vino Nobile di Montepulciano DOCG です。これはトスカーナのDOCGですが、
まさに Montepulciano という町(トスカーナ州シエナ県)のDOCGです。
で、このDOCGはサンジョヴェーゼ(=Prugnolo Gentile)で作らないといけません。
モンテプルチアーノ種はこの町の名前から来てるんですが、おかしな関係ですね。


ラベル平面化画像。
IMG_3091
手書き風のデザインは小枝と相まっていい演出になってます。


さあ、抜栓。
IMG_3188
キャップシールにもコルクにも例の「小枝」のマーク。
これってザッカニーニのシンボルマークなんですね。

コルク平面化。
IMG_3189
出ました、未来のコルク、ノマコルクです。(笑)

Alc.12.5%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。
IMG_3190

カシス、プラムに、セロリか何かの青茎香も。
辛口アタック。
サイゼリヤのモンテプルチアーノとの共通点を感じつつも、
やはり上等な分、適度に重みがあっていい感じです。
後から独特な酸味と苦みに気がつきますが、
これもモンテプルチアーノの個性かと味わいます。
安物ではない複雑味なのかもしれませんね。
余韻はあっさり。これは品種の個性ですね。

おいしく楽しめるワインなのは認めますが、
「神イタリアワイン」はちょっと言い過ぎでは?
チョースケさん。(笑)


*****


Cantina Zaccagnini
il vino “dal Tralcetto”
Montepulciano d'Abruzzo 2016
RRWポイント 88点


Umani Ronchi Le Busche 2017 Marche Bianco IGT

以前モンテプルチアーノを試したウマニ・ロンキの白をコストコで発見。
IGTマルケで、ヴェルディッキオとシャルドネのブレンドとPOPにあります。
マルケ州のヴェルディッキオか…。王道だし夏場に合うな~っと思ってゲット。
帰って公式サイトを見ると、なんとシャルドネ100%とあります。エェ~ッ!?


IMG_3305
ウマニ・ロンキの古くからのラインナップで、1986年がファースト・リリース。
当初、シャルドネとヴェルディッキオのブレンドだったのは間違いないようですが、
(+少々のソーヴィニヨン・ブラン)90年代後半からシャルドネ100%だそうで。
同社は他にヴェルディッキオ100%を、Castelli di Jesi Verdicchio DOCなど、
いろいろラインナップしてるので、逆にこれはシャルドネ押しに変更したようです。
コストコさん、POPの内容は正確にお願いしますよ~。信用ならんな~。
しかし、ヴェルディッキオでないのは何となく悲しい。また課題が増えました。(笑)


公式ページはよく出来ていて情報量もしっかり。

・シャルドネ 100%
トノー樽で発酵、6ヶ月の熟成後瓶詰め、さらにボトルで6ヶ月寝かしてリリースです。

ブドウは、ヴェルディッキオの畑、カステッリ・ディ・イエージ(Castelli di Jesi)
からだそうで、そこは96%がヴェルディッキオで、2%シャルドネが植えてあるそう。
(残り2%はソーヴィニヨン・ブラン)
Verdicchio dei Castelli di Jesi DOCCastelli di Jesi Verdicchio Riserva DOCGはここからですね。
このDOC/DOCGを詳しく調べようと思っていましたが、また次の機会に。(笑)

代わりに、Marche IGT(Indicazione Geografica Tipica)について触れておきます。
マルケ州対象のIGT(=IGP;Identificazione Geografica Protetta)になりまして、
1995年制定、指定品種を使えば赤・白・ロゼ・泡、なんでもありです。
指定の品種もDOCほどの条件はなくユルユルです。白品種をアルファベット順で挙げます。

Albana、Biancame、Bombino Bianco、Chardonnay、Fiano、Friulano、Grechetto、
Maceratino、Malvasia、Manzoni Bianco、Montonico Bianco、Moscato、Mostosa
Passerina、Pecorino、Pinot Bianco、Pinot Grigio、Riesling、Sauvignon Blanc、
Trebbiano、Verdicchio、Vermentino、Welschriesling (Riesling Italico)

国際品種、イタリア土着品種、なんでもありですね。もちろんシャルドネもOK。
品種を表記する場合は85%以上使う必要があります。シャルドネ100%のワインなら、
Marche Chardonnay IGTと表記できます。 
なのに、今日のワインはわざわざMarche Bianco IGTと書いています。なぜに?
だからヴェルディッキオと勘違いして買っちゃう人がいるわけです。(笑)


マルケ州の州都アンコーナから南に車で15分でウマニ・ロンキに到着です。
UmaniRonchi01
もともとは、内陸のヴェルディッキオの産地であるイエージ(Jesi)の近く、
Cupramontanaが発祥の地らしいです。

所有畑はマルケ州とアブルッツォ州に3拠点、計210haにもなるそうです。
UmaniRonchi02
公式ページの地図がわかりやすいので拝借しました。本拠地の場所も追記。


ラベル平面化画像。
IMG_3218
Marche Biancoとしてるのは昔の名残りでしょうが、シャルドネ100%ならそう書いてよ。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_0144
コルクは名前入り。シンボルマークがキャップとコルク横にも。ミレジムなし。

Alc.13%。(pH:3.64、Brix:6.0)
かすかに緑がかったゴールドイエロー。
IMG_3312

ライム、青い葉っぱ、花かも。
辛口アタック。
ちょっとはしゃいだ酸が出てきます。
やはり青いライムの味わいです。
苦味がかすかにあるのがいい感じ。
和食に合うシャルドネでした。

しかし、ヴェルディッキオ飲みたかったな。
上等ヴェルディッキオを探すのが課題になりました。(笑)


*****


Umani Ronchi
Le Busche 2017
Marche Bianco IGT
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Tenuta Il Palagio When We Dance Chianti 2017

大阪のタカムラの店頭で面白いラベルのキヤンティDOCGを見つけました。
英語で「When We Dance」とあります。何だか聞いたことのあるフレーズ。
そう、元ポリスのミュージシャン、スティングのベスト盤に収録の曲名です。
そう言えば、スティングがイタリアにワイナリーを持ってるって聞いたことが…。


IMG_3197
やはりそうでした。1500年代までさかのぼる歴史のあるキヤンティのエステート
「イル・パラジオ」を1999年に訪れたスティングと奥様のトゥルーディさんは、
すぐ気に入って購入しちゃったそうです。さすが、ロックスターです。(笑)
少々荒れていたワイナリーに大投資をし見違えるように再興させたといいます。

ロックスターの道楽かと思いきや、思ったようなワインができないことから、
最初の10年はほぼ住み込みで、著名なコンサルやエノロゴを雇い改善に取組んだそう。
エステート内にスタジオも作り、セラーで作曲もしたというから驚きです。
「ワイン達は僕の音楽を聴いて熟成してるからおいしいはずだ。」なんてことを、
インタビュー記事でのたまっておられました。こりゃあ、本物ですぞ。(笑)

実はわたくし、何を隠そうポリス時代からのスティングの信奉者であります。
去年も最新アルバムのタイトル 57th & 9th(ニューヨーク9番街57丁目)に合わせ、
ニューヨークはマンハッタンへ赴いておりました。
しかし、このワインの件はすっぽりと抜けていたようです。ファンとして反省。


ワインの公式ページはオシャレでいい感じです。スティングっぽくないですが。(笑)

ラインナップを見ると Message In A Bottle や Sister Moon など曲に因んだものばかり。
今日の When We Dance は1994年の曲で、まだこれらの曲の中では一番新しいからか、
イル・パラジオのエントリーワインの位置づけのようです。
いずれにしても、どのワインもスティングのワインへの思いが込められているようで、
ロックスターの片手間ではないと思わせる迫力が感じられます。さて、今日のワインは…
・サンジョヴェーゼ 95%
・カナイオーロ/コロリーノ 5%
Canaiolo、Colorinoは、ちょいと混ぜてまろやかにしたり色付けをしたりします。
キヤンティの王道のようなブレンドです。
エントリーなので発酵、MLF、熟成(6ヶ月)まですべてステンレスタンクです。
瓶詰め後、ボトルで3ヶ月寝かします。スティングの音楽を聞かせるのかな?


早速、フィレンツェから南に車で小1時間の所のワイナリーを訪問します。
Palagio00
Google Mapではここがヒットするんですが「Farm Shop」のようです。
イル・パラジオはちょっと離れたところにちゃんとありました。
なぜか入り口に Gordon Matthew Sumner とあります。これスティングの本名。

イル・パラジオにはストビューで近づけなかったので、ネット写真でコラージュ。
Palagio01
敷地内でミニコンサートでしょうか。トゥルーディ奥様も写ってますね。
すごく立派なところで、ゲストハウスやイベントもやってるそうです。

イル・パラジオの公式ページは別にあって、これです。

前者のサイトはワインを含む生産品、後者のこれはエステート全体用って感じですね。


さて、少しキヤンティのおさらいをしましょう。まずは位置関係。
ワイナリーの場所も白四角で示しました。ギリ、キヤンティ・クラッシコ外。
Plagio01
キヤンティはかなり広範囲で、キヤンティ・クラッシコを内包しています。
キヤンティは1967年にChianti DOCとなり、1984年にDOCGに昇格しています。
キヤンティ・クラッシコはキヤンティのサブゾーンでしたが、1996年に、
Chianti Classico DOCGとして単独のDOCGとなっています。
違いは熟成期間がクラッシコの方が長く規定されているほか(木樽は不要)、
サンジョヴェーゼの最低含有率がキヤンティの70%に対し、クラッシコ80%です。


ラベル平面化画像。
IMG_3152
裏ラベルには、いかにスティングと奥様がワイナリーの再建に尽くしたかと、
最高のブドウを生み出すのに15年もかかったということが書いています。
ビオディナミで有名なコンサルのアラン・ヨーク氏を雇っているので、
ユーロリーフ付きのビオワインになってますね。

そして「スティングのワインにかけた情熱、献身、愛情を称賛して、
彼のロマンチックな曲名からネーミングしている」と説明があります。
ソロ活動10年目に出たベスト盤に収録された新曲2曲のうちのひとつで、
前衛的な映像が印象的なビデオクリップが記憶に残っている曲です。
Sting
Youtubeのビデオクリップ映像からキャプチャーしてコラにしてみました。

そんなことせずにYoutubeをリンクした方が早かったですね。(笑)

このブログで初めてYoutubeをリンクしました。(笑)
よし、イル・パラジオの Message In A Bottle も試して、記事を書くとき、また貼ろう。

インポーターシールはオリジナル裏ラベルを隠さない偉いやつでした。
IMG_3154
ジェロボームさん、よくできました。


さあ、抜栓です。
IMG_3192
一応、コルクは名前入り。

コルク平面化。
IMG_3194
5年耐用のDIAM5を採用です。

Alc.13%。(pH:3.60、Brix:6.9)
クリア感ある濃いめルビー。
IMG_3195

ブラックベリー、ダークチェリー、オリーブ、スパイス。
複雑な香り。樽はないのに濡れ木も感じます。
酸味を感じる辛口アタック。
味はしっかり厚みがあり重め。
なので、最初の酸がそれを中和してくれてます。
結果的に、果実味と相まって全体としてエレガント~。
やはり酸は一歩出た感じなんですが、
余韻でも絶妙なハーモニーとして楽しめるんですよ。

スティング、ほんとにワイン造り頑張ったんだね。
いいよコレ。驚きました。(笑)


*****


Tenuta Il Palagio
When We Dance
Chianti 2017
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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