Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Lapostolle

Lapostolle Cuvée Alexandre Merlot 2014

チリのベストワイナリーのひとつとして大好きなラポストルです。
このキュヴェ・アレクサンドルというシリーズはちょっといいラインなのですが、
これのカルメネールが日本では見当たりません。カベソーは見つかるんですけどね。
日本カルメネール振興協会としては、まだまだこんな状況の日本を憂います。(笑)
仕方がないので、今日はメルローをチョイスです。


IMG_1846
消えたカルメネールはチリで再発見されるまでメルローとして植えられてました。
1990年代当時のチリのメルローが異様においしかった記憶がありますが、
そういうことだったんだな~と今更ながら思います。(笑)
今でも、たまに今日のようにメルローを選んだりします。
まだカルメネールが混じってるんじゃないかと思って...。
(1994年にフランス人ブドウ品種学者のJean Michel Boursiquotが、
チリのマイポで、失われた品種と思われていたカルメネールを再発見します。
2014年11月24日にカルメネール再発見20周年を迎えています。)


公式ページはいつもながら情報しっかりで助かります。

今日のワインもミレジム毎に詳細情報が見られます。
セパージュは、
・メルロー 87%
・カルメネール 13%
スパイシーさを強調するためにカルメネールをブレンドしているそう。
さすがに今はカルメネールをメルローと混植はしてないんでしょうが、
メルローの味付けにカルメネールを使うのはチリワインの妙味ですね。
14kg入りの小さいケースでの100%手摘み収穫を行なった上で、
高精度光学選果機(Vistalys)で78%、残り22%が手作業による選果・除梗です。
樽熟は、新樽42%、28%が1年落ち、30%が2年落ちのフレンチオーク樽で、
13ヶ月行います。


ワイナリー訪問ですが、ストビューがないのでこうしてみました。
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コルチャグア・ヴァレーのサンタ・クルスの町のすぐ近く。


今日のワインはコルチャグア・ヴァレーの畑からなので地図を確認します。
サンティアゴの南方、サンタクルスの町は見つかりましたか。その周辺です。
Chilean-Wine-Map
カチャポアルとコルチャグアを合わせてラペル・ヴァレーといいますが、
この辺りの把握はやはり川を軸に考えるとわかりやすいです。

ということで、例によってGoogle Map上に川を示して見てみます。
Rapel01
Valley(Valle)と言うだけあって「川の流域」なわけですから、
コルチャグアはティンギリリカ川、カチャポアルはカチャポアル川流域です。
面白いのは、その2つの川が下流で合流してラペル川になります。
なるほどですよね。2つ合わせてラペル・ヴァレーになるわけです。
ティンギリリカ川がコルチャグア川という名前だと完璧なんですが。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_1732
裏ラベルに過去獲得した点数評価が列記されてますね。
因みにこの2014年はJames Sucklingさんが94点をつけています。

インポーターラベルは裏ラベルを隠していませんでした。
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偉いぞ、ファインズ。


さあ、抜栓です。
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キャップシール、コルク共に紋章入り。コルク横ミレジムもいいですね。

コルクも平面化しておきます。
IMG_1841

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
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黒ベリー、森の下草、青野菜香。
やはり少しカルメネールっぽい感じです。
かすかに酸が効いた重み・厚みのしっかりした味です。
シルキーなタンニンですが、喉にいい具合の収斂性を与えます。
余韻も貫禄ありますね。

うん、おいしいメルローです。
カルメネールをブレンドしてるからでしょうか。
もしくはまだメルロー畑にカルメネール残ってる?(笑)


*****


Lapostolle
Cuvée Alexandre Merlot 2014
RRWポイント 92点


Lapostolle BOROBO 2013

ラポストルは自らFrench in Essence(本質はフランス)とうたうように、
チリで創業しながらフランスのワイン作りを信条にしています。
そのラポストルが作るトップエンドが、このボロボ(BO RO BO)です。
ボルドーローヌブルゴーニュBordeaux + Rhône + Bourgogne)が、
1本のワインの中に表現されているというから只者じゃないですよ。(笑)


IMG_1253
グラン・マルニエ(Grand Marnier)というオレンジ・リキュールを、
1880年にマルニエ・ラポストル社が売り出し成功しまして、
その創始者のひ孫のアレクサンドラ・マルニエ・ラポストルさんが、
チリの土地に惚れ込み、夫と1994年に創設したワイナリーがこのラポストルです。
自らのルーツであるフランスのワイン作りを恵まれたチリの土地で実践する、
そんなポリシーはラポストルのワインにはうまく現れていると思います。
スタンダードラインもどれもなかなかおいしいですから。
しかし今日は、チリワインでは驚きの1万円越えです。期待が高まりますね~。


公式ページはこのBOROBO含めミレジムごとに詳細データ完備。立派です。

BOROBO 2013のセパージュは以下の通り。
・カルメネール 45%
・メルロー 20%
・カベソー 15%
・シラー 9%
・プチヴェルド 1%
・ピノ・ノワール 10%
他の年と比べると、特にカルメネールが多く、ピノが少ないようです。

カルメネールとメルロー、カベソーがボルドーを表現します。
ボルドーではほぼ消えたカルメネール主体というのがいいですね。
本来のボルドーはカルメネール主体という説を裏付けてる気がします。
また、カルメネールとカベソーは樹齢60~80年の接ぎ木をしていない自根だそうで、
これこそプレ・フィロキセラの本物のボルドーのブドウの樹ですよね。

シラーはローヌを代表する品種です。これでローヌを表現。
しかし、19世紀のボルドーはラフィットもマルゴーもエルミタージュを混ぜていたと言います。
現在のボルドーはシラーを認めていませんが、ある意味本来のボルドーブレンドとも言えます。

そして最後に、ピノ・ノワールは当然ブルゴーニュを表します。
コンセプトとしては必要なんでしょうが、個人的には蛇足な気がしますね。
ボルドーブレンドにピノ・ノワールを加えるってなんだか禁断のブレンドって思いません?
因みにピノ・ノワールだけコルチャグアではなくカサブランカの畑からだそうです。

醸造は、80%の除梗を手作業で行い、残り20%も最新の光学選果装置Vistalysを使用。
フレンチオーク樽で発酵させますが、全て重力利用で負荷をかけないグラヴィティ・フロー。
ピジャージュもしますが、人が手作業でやります。
新樽率91%のフレンチオーク樽(225L)で28ヶ月と長期間の熟成を行ないます。
なかなかお手間入りの醸造です。


実はClos Apaltaというフラッグシップが別にあるんですが、別サイトになってます。

ワイナリー名自体をClos Apaltaとして分けてるようですが、実体はラポストルです。
マーケティングですかね。アメリカで100ドル近くした記憶があります。


ワイナリー訪問ですが、ストビューがないのでこんなふうにしました。
Lapostolle01
サンタ・クルスの東側にラポストルとクロ・アパルタの畑が広がっています。
クロ・アパルタは最新の建物でリゾートホテルもやってるようです。行ってみたい。
ご近所に、これもチリを代表する作り手のモンテスやベンティスケロがありますね。


サンタ・クルスはコルチャグア・ヴァレーの中心地的存在ですが、
こんな地図でチリ全体の産地と位置関係をおさらいしておきましょう。
Chilean-Wine-Map


ラベル平面化画像。
IMG_1256
裏ラベルにBOROBOの意味が解説してあります。

こんな包装紙に入ってました。
IMG_1239
ネックのシールは、総生産2,397本のうちの1,042番というシリアル番号でしょう。

Google Mapにこんな写真が上がってました。
Borobo01
マグナムボトルだとこんな専用木箱に入ってるんですね。ゴイゴイスー。


さあ、抜栓。
IMG_1247
エンボス紋章のキャップシール、横ミレジムのコルク。合格です。(笑)

コルクの平面化。
IMG_1248

Alc.15%。
濃い濃いガーネット。色付きで粘性の涙は細くて多めです。
IMG_1250

ブラックベリー、ブラックチェリー、
濡れた木の樽香、緑野菜のニュアンス。
カルメネールかカベソーのメトキシピラジンでしょうね。
辛口アタック。
複雑味、構造感…感動的。これは申し分ないですね。
喉越しで、究極シルキーなタンニンと、
かすかな酸が絡み合って中盤の盛り上げを演出します。
そのままドラマチックな余韻に突入。
重厚ながら重々しくないのはピノが効いてるのかな?

チリで昇華するフランスワインの妙。
カルメネールのポテンシャルもビンビン感じます。
あっぱれ。

ただ、個人的印象ではピノ・ノワールを混ぜないほうが、
もっとおいしくなったような気がします。
それでも98点をつけましたから、これ以上と言うのは100点の域です。
(因みにパーカーおじさんは91点だそうで。渋いですね。笑)


*****


Lapostolle
BOROBO 2013
RRWポイント 98点


Lapostolle Le Rouge 2013

チリのお気に入りワイナリーのひとつ、ラポストル。
最近ではカルメネールのバリエタルをいただきました。
今日は「Le Rouge」という赤のブレンドです。


IMG_6066
公式サイトでは、エチケットに「Le Rouge」と入ってるのですが、
今日のこれは、
同じ場所に「French in Essence, Chilean by Birth」と書いています。
「本質はフランス、生まれながらにしてチリ」って感じでしょうか。
日本で出回っているのはこのパターンのエチケットのようです。


インポーターはファインズ。裏ラベル下に貼ってあったシール。
IMG_5834
裏ラベルの上から貼らないようにする志は偉いですね。
”100%リーファー主義”というのも素晴らしい。


実際、ラポストルはフランスからやって来ています。
グラン・マルニエ(Grand Marnier)というオレンジ・リキュールを、
1880年にマルニエ・ラポストル社が売り出し成功しまして、
その創始者のひ孫のアレクサンドラ・マルニエ・ラポストルさんが、
夫とチリに起こしたワイナリーがこのラポストルという訳です。
コルチャグアのワイナリー訪問は前回やってますので今回は割愛。

公式サイトでワインの詳細を見ていきます。
実に情報が充実していていいですね。

「Le Rouge」、すなわち「The Red」の意ですが、セパージュは、
・シラー 30%
・カルメネール 25%
・メルロー 23%
・カベソー 22%
となっており、一応、微妙にシラーが最大量ですが、
ほぼ4品種が均等にブレンドされているのがわかります。
(本日の記事カテゴリーは便宜上「シラー」にしてます。)

因みに、2014年を見ると、
・シラー 28%
・カルメネール 23%
・メルロー 22%
・カベソー 25%
・カベフラ 2%
と、シラーが少し減って、カベルネ・フランがちょっと入っています。
なんだか面白いことやってますね。
フランスの代表品種+カルメネールがそれぞれガッツリ入っている、
これがエチケットのメッセージの意味のような気がしました。

収穫は手摘みで、自然酵母による発酵。
樽は、新樽が1%、1年落ちが14%、2年落ちが85%の割合で、
12ヶ月の熟成とのことです。


エチケットにはごく簡単な説明だけですが、
IMG_5829
公式サイトのデータシートには、
4種のブレンドしたブドウの役割が書いています。

カルメネールからはまろやかさとスパイシーな表現を、
メルローからは赤ベリーの果実味と酸味を、
カベルネ・ソーヴィニヨンからは複雑さとエレガントさ、
シラーからはふくよかで魅力的なアロマを引き出し、
全体としてシンフォニーを奏でるようなブレンドにしたそうで。


さあ、抜栓です。
IMG_6070
お手頃価格なのに、コルクやキャップシールも凝ってますね。


Alc13.5%。
濃いガーネット。
涙が色づくくらいです。
カベソーっぽい黒ベリーですが、
ローヌのシラーのような乾いた皮の香りや、
カルメネールの生ヌル香も来ます。
4種がそれぞれの持ち味を出してるというのが、
なんとなくわかる気がします。
辛口アタックを感じた直後、
厚みのあるうま味が投入されてきます。
喉越しシルキーなタンニンとアルコールのフルボディ感。
甘み・酸味は微妙にありますが、
他を邪魔をしない、定ポジションで、
ちゃんと裏方の仕事をしている感じがします。
余韻も雑味がないので、うま味だけが続きます。
いやあ、楽しめました。

フレンチのエッセンスがチリで開花するとは、
こういうことなんですね。
2000円ほどでこのうまさは素晴らしい。
「偉いワイン」見つけました。
James Sucklingが93点をつけたそうですが、
僕はもう少し上をつけておきましょう。


*****


Lapostolle Le Rouge 2013
RRWポイント 96点


Lapostolle Grand Selection Carmenère 2013

半年以上前にまったく同じのを飲みました。
昔からおいしいのでリピートしています。
今回はミレジムまで同じですが、さて、差が出るか?


IMG_5059


公式ページでもう一度おさらいしておきましょう。
グランドセレクションなんて立派な名前が付いてますが、
要はバリエタルのシリーズです。
しかしながらセパージュは凝っていて、

・カルメネール 85%
・プチヴェルド 6%
・メルロー 5%
・シラー 4%

てな感じです。

樽熟は20%だけ仏樽で4ヶ月とかなり軽めです。


裏ラベルがわかる、エチケット平面化画像です。
IMG_5056


ラポストルの場所は、
コルチャグア・ヴァレーのサンタクルスの町の近くです。
Lapostolle01
Google Map上の表記ではワインショップとなってます。

が、ここが醸造も行うワイナリー本体のようです。
Lapostolle02
ご近所には、ビウ・マネント(Viu Manent)ワイナリーがあります。
ちょっと離れますがモンテスも近くです。


抜栓。いや、スクリュー回転。
デザインの凝った独特のスクリューキャップです。
Alc.13.5%。
濃いルビー。
黒ベリー、生っと野菜。
絶妙な酸味とタンニン。
厚みのある旨味は健在ですね。
「うまい」ではありますが、
新しい発見や、驚きではないので、
前と同じ点数になります。(笑)


*****


Lapostolle Grand Selection Carmenère 2013
RRWポイント 90点


Lapostolle / Grand Selection Carmenère 2013

一応このブログ、表題の下にカテゴリーをつけて、
どこの国かと、どのブドウの品種かを書くことにしていますが、
今の僕の嗜好からすると、
ほとんどチリワインとカルメネールばかりになることに気づきました。
あまりカテゴリーの意味がないですね。
ブログのために他のワインを飲むというのも何だか本末転倒だしな~。

で、今日は、アメリカ在住中の5年位前においしいとよく飲んでいた、
ラポストルのカルメネールをネットで探し取り寄せておいたものを開けました。


Lapo01


右の囲み写真は当時飲んだ時のものです。
昔とはシリーズ名もラベルデザインも変わっているようです。
が、味は、やっぱりおいしい。
それも当時のうまさを思い出させるような独特の香り付け感じます。
懐かしさで5年ぶりに探したのですが、同じようなうまさでよかったです。

ラポストルのサイトを見ると、
ヴィンテージによってブレンドが微妙に異なります。
今回飲んだ2013ものは、
・カルメネール 85%
・プチヴェルド 6%
・メルロー 5%
・シラー 5%
と、微妙なことやってます。
昔はメルローだけだったような気がします。

このシリーズはお手頃価格のバリエタルにあたるレンジですが、
全体の2割を4ヶ月間フレンチオークの樽詰めにするという、
これまた微妙な隠し味的なことをしているそうです。

* * * * *

このラポストルも1994年創業と、当時でも新しめのメーカーでしたが、
すでにとてもおいしい高いレベルのワインづくりをしていました。

もっと上等なのは、もっとうまいんじゃないかとトップラインの
「Clos Apalta」にも当時手を出しました。
日本じゃ1万円以上するみたいですが、アメリカでは70ドルくらいでした。


LapoClos


これもカルメネール主体でカベソーを30%ブレンドしてあります。
やはり、濃厚でカルメネール独特のおいしさでした。

カルメネールはColchaguaヴァレー内のRapelヴァレーの畑です。
時を超えて変わらぬおいしさ。
いい畑、いい木を持っているんだと思います。


*****


Lapostolle / Grand Selection Carmenère 2013
RRWポイント 90点


Lapostolle / Clos Apalta 2003
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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