ジョゼフ・ドルーアンのマコン・ヴィラージュ。「白ワインお楽しみ袋」なる福袋の4等賞です(笑)。まあ、末等はまぬがれたのでまずはよしとしましょう。にしても、名門ジョセフ・ドルーアンです。そんなに悪いものじゃないはず。気を取り直してお試しします。
反省として、いえ、記念として(笑)福袋のチラシを貼っておきます。
こうして見ると、お得かどうかは別にして、どれが当たっても楽しめそうな感じですね。
公式ページは少し使いにくさはあるものの内容充実。英・仏語と、なんと日本語で表示できます。
ワイン紹介はこのAOCマコン・ヴィラージュほか袖モノまでしっかり網羅されてます。
・シャルドネ 100%
熟成はステンレスタンクで6~8ヶ月。プイィ・フュイッセ近くの契約農家からのブドウだそうです。後ほど、AOCマコン・ヴィラージュほかマコネについて掘り下げたいと思います。
ジョゼフ・ドルーアンを訪問。ボーヌのド真ん中、なんとノートルダム教会のすぐ横です。
店舗のようですが、地下にエノテカ(ワイン蔵)があるようです。見学できるようですが、このあたりウロウロしてた時は全く気づいてませんでしたね。(笑)
まず、ネットで拾った地図でマコネ(Mâconnais)の位置関係を確認します。
この地図、ボジョレーがないのでマコネが最南端になってます。違和感ですね。(笑)
AOCマコンとAOCマコン・ヴィラージュの範囲を確認すべくINAOの地図を見てみますが、AOCマコンの範囲が意外に広く、他で見る地図とちょっと違います。年々広がってるのかな?
このINAOのAOCマコン/マコン・ヴィラージュの地図に、以前に試したことのあるコミューンや、ほかの主要AOCの名前を書き込んでいます。AOCヴィレ・クレッセ(AOC Viré-Clessé)、AOCプイィ・フュイッセ(AOC Pouilly-Fuissé)は複数のコミューンに渡っています。あっ、AOCサン・ヴェラン(AOC Saint-Véran)も分断されてますが複数コミューンが対象でしたね。(黒丸を置いたコミューンがAOCサン・ヴェラン)AOCプイィ・フュイッセの東側のAOCプイィ・ロシェ(AOC Pouilly-Loché)とAOCプイィ・ヴァンゼル(AOC Pouilly-Vinzelles)は単独の村名AOCです。
なんだかINAOの地図はパッとしないので、Google Mapの地形図に重ねてみました。
やはりAOCマコンは結構な広がりがあり、その中でAOCマコン・ヴィラージュは山沿いの斜面っぽいところだとわかります。ここで、マコネのAOCをまとめると…。
AOC Mâcon(赤・白・ロゼ)
→ 以下のコミューン(地図上にも記載)はコミューン名を付記できます。
・Mâcon Azé
・Mâcon Bray
・Mâcon Burgy
・Mâcon Bussières
・Mâcon Chaintré
・Mâcon Chardonnay
・Mâcon Charnay-lès-Mâcon
・Mâcon Cruzille
・Mâcon Davayé
・Mâcon Fuissé(白のみ)
・Mâcon Igé
・Mâcon La Roche-Vineuse
・Mâcon Loché(白のみ)
・Mâcon Lugny
・Mâcon Mancey
・Mâcon Milly-Lamartine
・Mâcon Montbellet(白のみ)
・Mâcon Péronne
・Mâcon Pierreclos
・Mâcon Prissé
・Mâcon Saint-Gengoux-le-National
・Mâcon Serrières(赤・ロゼのみ)
・Mâcon Solutré-Pouilly(白のみ)
・Mâcon Uchizy(白のみ)
・Mâcon Vergisson(白のみ)
・Mâcon Verzé
基本、赤・白・ロゼがOKですが、上記(注釈)を付けた例外がいくつかあります。白はシャルドネのみ、赤はガメとピノ・ノワールが使えます。(シャルドネ村のマコン・シャルドネの赤って面白いですね。)
AOC Mâcon Villages(白のみ)
→ 白のみというのがAOC Mâconとの大きな違いです。
コミューン名が付記できる AOC Mâcon がすべて AOC Mâcon Villages の範囲内だと、コミューン名付きは「Villages」に含められるんですが、あれっ、Mâcon Serrières(赤・ロゼのみ)だけ AOC Mâcon Villages の範囲外ですね。つまり、コミューン名付きはあくまで AOC Mâcon の一部という扱いになるということです。過去記事で「Villages」の代わりに生産地の村名を入れて名乗れると解説してきましたが、どうやら間違ってたようですね。ややこしや(笑)。
過去にヴィラージュと紹介した、ルフレーブのマコン・ヴェルゼやマコン・イジェ、コント・ラフォンのミイィ・ラマルティーヌなどはAOCマコンの村名付きだったわけです。(さかのぼって修正はしませんが。)
その他、先ほど触れた以下の有名AOCがありますね。すべて白のみです。
AOC Viré-Clessé
-----------------------
AOC Pouilly-Fuissé
AOC Pouilly-Loché
AOC Pouilly-Vinzelles
AOC Saint-Véran
一応、恒例なので、Google Mapの航空写真上でも見ておきます。
地形を見ると、複数のコミューンで括られる意味とかが何となくわかってきます。
今日のワインの畑はプイィ・フュイッセ近くとのことでした。その辺りを拡大します。
ところで、昨年2020年9月と最近の話ですが、AOCプイィ・フュイッセ(Pouilly-Fuissé)から 22 のクリマが第一級畑、プルミエ・クリュ(Premier Cru)に認められました。全部で94haに相当し、プイィ・フュイッセ全体の約24%を占めるそうです。2010年に申請を開始、認定までに10年かかっていますが、晴れて一級畑ですからとにかく快挙ですね。2020年のヴィンテージかららしいのでぼちぼち登場しそうです。また試したら地図に22クリマを書き込んでみたいものです。(笑)
エチケット平面化画像。
さあ、抜栓。
キャップシールのエンボスが上等そうです。
コルク平面化。
う~ん、横は「JD」でなくミレジムを入れてほしかったですね。
シャブリ出身のジョゼフ・ドルーアンさんが、1880年(22歳の時)ボーヌにて自分の名を冠したメゾンを創業したのがジョゼフ・ドルーアンの始まりです。2代目モーリスさん、3代目ロベール・ドルーアンさんの代で著名な畑をどんどん取得して自社畑も擁するようになりました。ブルゴーニュで最も早くリュット・レゾネ(減農薬農法)を導入したほか、志高く代々品質向上に努め、4代に渡って評価の高いワインを世に送り出しています。ドメーヌ・ドルーアン・オレゴンでアメリカ進出もしていましたね。
反省として、いえ、記念として(笑)福袋のチラシを貼っておきます。
こうして見ると、お得かどうかは別にして、どれが当たっても楽しめそうな感じですね。
公式ページは少し使いにくさはあるものの内容充実。英・仏語と、なんと日本語で表示できます。
ワイン紹介はこのAOCマコン・ヴィラージュほか袖モノまでしっかり網羅されてます。
・シャルドネ 100%
熟成はステンレスタンクで6~8ヶ月。プイィ・フュイッセ近くの契約農家からのブドウだそうです。後ほど、AOCマコン・ヴィラージュほかマコネについて掘り下げたいと思います。
ジョゼフ・ドルーアンを訪問。ボーヌのド真ん中、なんとノートルダム教会のすぐ横です。
店舗のようですが、地下にエノテカ(ワイン蔵)があるようです。見学できるようですが、このあたりウロウロしてた時は全く気づいてませんでしたね。(笑)
まず、ネットで拾った地図でマコネ(Mâconnais)の位置関係を確認します。
この地図、ボジョレーがないのでマコネが最南端になってます。違和感ですね。(笑)
AOCマコンとAOCマコン・ヴィラージュの範囲を確認すべくINAOの地図を見てみますが、AOCマコンの範囲が意外に広く、他で見る地図とちょっと違います。年々広がってるのかな?
このINAOのAOCマコン/マコン・ヴィラージュの地図に、以前に試したことのあるコミューンや、ほかの主要AOCの名前を書き込んでいます。AOCヴィレ・クレッセ(AOC Viré-Clessé)、AOCプイィ・フュイッセ(AOC Pouilly-Fuissé)は複数のコミューンに渡っています。あっ、AOCサン・ヴェラン(AOC Saint-Véran)も分断されてますが複数コミューンが対象でしたね。(黒丸を置いたコミューンがAOCサン・ヴェラン)AOCプイィ・フュイッセの東側のAOCプイィ・ロシェ(AOC Pouilly-Loché)とAOCプイィ・ヴァンゼル(AOC Pouilly-Vinzelles)は単独の村名AOCです。
なんだかINAOの地図はパッとしないので、Google Mapの地形図に重ねてみました。
やはりAOCマコンは結構な広がりがあり、その中でAOCマコン・ヴィラージュは山沿いの斜面っぽいところだとわかります。ここで、マコネのAOCをまとめると…。
AOC Mâcon(赤・白・ロゼ)
→ 以下のコミューン(地図上にも記載)はコミューン名を付記できます。
・Mâcon Azé
・Mâcon Bray
・Mâcon Burgy
・Mâcon Bussières
・Mâcon Chaintré
・Mâcon Chardonnay
・Mâcon Charnay-lès-Mâcon
・Mâcon Cruzille
・Mâcon Davayé
・Mâcon Fuissé(白のみ)
・Mâcon Igé
・Mâcon La Roche-Vineuse
・Mâcon Loché(白のみ)
・Mâcon Lugny
・Mâcon Mancey
・Mâcon Milly-Lamartine
・Mâcon Montbellet(白のみ)
・Mâcon Péronne
・Mâcon Pierreclos
・Mâcon Prissé
・Mâcon Saint-Gengoux-le-National
・Mâcon Serrières(赤・ロゼのみ)
・Mâcon Solutré-Pouilly(白のみ)
・Mâcon Uchizy(白のみ)
・Mâcon Vergisson(白のみ)
・Mâcon Verzé
基本、赤・白・ロゼがOKですが、上記(注釈)を付けた例外がいくつかあります。白はシャルドネのみ、赤はガメとピノ・ノワールが使えます。(シャルドネ村のマコン・シャルドネの赤って面白いですね。)
AOC Mâcon Villages(白のみ)
→ 白のみというのがAOC Mâconとの大きな違いです。
コミューン名が付記できる AOC Mâcon がすべて AOC Mâcon Villages の範囲内だと、コミューン名付きは「Villages」に含められるんですが、あれっ、Mâcon Serrières(赤・ロゼのみ)だけ AOC Mâcon Villages の範囲外ですね。つまり、コミューン名付きはあくまで AOC Mâcon の一部という扱いになるということです。過去記事で「Villages」の代わりに生産地の村名を入れて名乗れると解説してきましたが、どうやら間違ってたようですね。ややこしや(笑)。
過去にヴィラージュと紹介した、ルフレーブのマコン・ヴェルゼやマコン・イジェ、コント・ラフォンのミイィ・ラマルティーヌなどはAOCマコンの村名付きだったわけです。(さかのぼって修正はしませんが。)
その他、先ほど触れた以下の有名AOCがありますね。すべて白のみです。
AOC Viré-Clessé
-----------------------
AOC Pouilly-Fuissé
AOC Pouilly-Loché
AOC Pouilly-Vinzelles
AOC Saint-Véran
一応、恒例なので、Google Mapの航空写真上でも見ておきます。
地形を見ると、複数のコミューンで括られる意味とかが何となくわかってきます。
今日のワインの畑はプイィ・フュイッセ近くとのことでした。その辺りを拡大します。
黄色の4村、ヴェルジソン(Vergisson)、ソルトレ・プイィ(Solutré-Pouilly)、フュイッセ(Fuissé)、シェントレ(Chaintré)が Pouilly-Fuissé を構成。
フュイッセ(Fuissé)の東側に、プイィ・ロシェ(Pouilly-Loché)と、プイィ・ヴァンゼル(Pouilly-Vinzelles)の村名AOCがありますね。
サン・ヴェラン(Saint-Véran)が少しややこしいです。Saint-Vérand という「d」のついた村はありますが、AOCの範囲はその村よりはるかに北側に広く、かつ、Pouilly-Fuissé AOC によって2つの部分に分断されています。北側は、プリセ(Prissé)ダヴィエ(Davayé)の村からなり、Pouilly-Fuissé のSolutré-Pouilly も Saint-Véran が名乗れるそうですが、普通有名な方を名乗りますよね。南側は、シャスラ(Chasselas)、レイヌ(Leynes)、シャンヌ(Chânes)、サン・ヴェラン(Saint-Vérand)で構成されます。サン・ヴェランのすぐ南側のサン・タムール・ベルヴュ(Saint-Amour-Bellevue)というところも白なら Saint-Véran AOC が名乗れるそうですが、赤(ガメ)を作ればクリュ・ボジョレーのサン・タムール(Saint-amour)です。この村はマコネとボジョレー両刀使いと言いうことですね。(笑)ところで、昨年2020年9月と最近の話ですが、AOCプイィ・フュイッセ(Pouilly-Fuissé)から 22 のクリマが第一級畑、プルミエ・クリュ(Premier Cru)に認められました。全部で94haに相当し、プイィ・フュイッセ全体の約24%を占めるそうです。2010年に申請を開始、認定までに10年かかっていますが、晴れて一級畑ですからとにかく快挙ですね。2020年のヴィンテージかららしいのでぼちぼち登場しそうです。また試したら地図に22クリマを書き込んでみたいものです。(笑)
エチケット平面化画像。
さあ、抜栓。
キャップシールのエンボスが上等そうです。
コルク平面化。
う~ん、横は「JD」でなくミレジムを入れてほしかったですね。
Alc.13%。
ゴールドイエロー。
りんご、花梨、ハチミツ。
きれいに溶け込んだ酸。
ミネラル感もあります。
柑橘系というより黄桃のような味わい。
コク的なうまさもありなかなか満足しました。
名門だけにそつない作りだと思います。
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Joseph Drouhin
Mâcon-Villages 2019
Mâcon-Villages 2019
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