Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Mâcon-Villages

Joseph Drouhin Mâcon-Villages 2019

ジョゼフ・ドルーアンのマコン・ヴィラージュ。「白ワインお楽しみ袋」なる福袋の4等賞です(笑)。まあ、末等はまぬがれたのでまずはよしとしましょう。にしても、名門ジョセフ・ドルーアンです。そんなに悪いものじゃないはず。気を取り直してお試しします。

IMG_6384
シャブリ出身のジョゼフ・ドルーアンさんが、1880年(22歳の時)ボーヌにて自分の名を冠したメゾンを創業したのがジョゼフ・ドルーアンの始まりです。2代目モーリスさん、3代目ロベール・ドルーアンさんの代で著名な畑をどんどん取得して自社畑も擁するようになりました。ブルゴーニュで最も早くリュット・レゾネ(減農薬農法)を導入したほか、志高く代々品質向上に努め、4代に渡って評価の高いワインを世に送り出しています。ドメーヌ・ドルーアン・オレゴンでアメリカ進出もしていましたね。

反省として、いえ、記念として(笑)福袋のチラシを貼っておきます。
IMG_6124
こうして見ると、お得かどうかは別にして、どれが当たっても楽しめそうな感じですね。


公式ページは少し使いにくさはあるものの内容充実。英・仏語と、なんと日本語で表示できます。

ワイン紹介はこのAOCマコン・ヴィラージュほか袖モノまでしっかり網羅されてます。
・シャルドネ 100%
熟成はステンレスタンクで6~8ヶ月。プイィ・フュイッセ近くの契約農家からのブドウだそうです。後ほど、AOCマコン・ヴィラージュほかマコネについて掘り下げたいと思います。


ジョゼフ・ドルーアンを訪問。ボーヌのド真ん中、なんとノートルダム教会のすぐ横です。
Drouhin01
店舗のようですが、地下にエノテカ(ワイン蔵)があるようです。見学できるようですが、このあたりウロウロしてた時は全く気づいてませんでしたね。(笑)


まず、ネットで拾った地図でマコネ(Mâconnais)の位置関係を確認します。
Louis-Jadot-03
この地図、ボジョレーがないのでマコネが最南端になってます。違和感ですね。(笑)

AOCマコンAOCマコン・ヴィラージュの範囲を確認すべくINAOの地図を見てみますが、AOCマコンの範囲が意外に広く、他で見る地図とちょっと違います。年々広がってるのかな?
Macon_INAO01
このINAOのAOCマコン/マコン・ヴィラージュの地図に、以前に試したことのあるコミューンや、ほかの主要AOCの名前を書き込んでいます。AOCヴィレ・クレッセ(AOC Viré-Clessé)、AOCプイィ・フュイッセ(AOC Pouilly-Fuissé)は複数のコミューンに渡っています。あっ、AOCサン・ヴェラン(AOC Saint-Véran)も分断されてますが複数コミューンが対象でしたね。(黒丸を置いたコミューンがAOCサン・ヴェラン)AOCプイィ・フュイッセの東側のAOCプイィ・ロシェ(AOC Pouilly-Loché)とAOCプイィ・ヴァンゼル(AOC Pouilly-Vinzelles)は単独の村名AOCです。


なんだかINAOの地図はパッとしないので、Google Mapの地形図に重ねてみました。
Macon_Villages
やはりAOCマコンは結構な広がりがあり、その中でAOCマコン・ヴィラージュは山沿いの斜面っぽいところだとわかります。ここで、マコネのAOCをまとめると…。

AOC Mâcon(赤・白・ロゼ)
 → 以下のコミューン(地図上にも記載)はコミューン名を付記できます。

・Mâcon Azé
・Mâcon Bray
・Mâcon Burgy
・Mâcon Bussières
・Mâcon Chaintré
・Mâcon Chardonnay
・Mâcon Charnay-lès-Mâcon
・Mâcon Cruzille
・Mâcon Davayé
・Mâcon Fuissé(白のみ)
・Mâcon Igé
・Mâcon La Roche-Vineuse
・Mâcon Loché(白のみ)
・Mâcon Lugny
・Mâcon Mancey
・Mâcon Milly-Lamartine
・Mâcon Montbellet(白のみ)
・Mâcon Péronne
・Mâcon Pierreclos
・Mâcon Prissé
・Mâcon Saint-Gengoux-le-National
・Mâcon Serrières(赤・ロゼのみ)
・Mâcon Solutré-Pouilly(白のみ)
・Mâcon Uchizy(白のみ)
・Mâcon Vergisson(白のみ)
・Mâcon Verzé

基本、赤・白・ロゼがOKですが、上記(注釈)を付けた例外がいくつかあります。白はシャルドネのみ、赤はガメとピノ・ノワールが使えます。(シャルドネ村のマコン・シャルドネの赤って面白いですね。)

AOC Mâcon Villages(白のみ)
 → 白のみというのがAOC Mâconとの大きな違いです。

コミューン名が付記できる AOC Mâcon がすべて AOC Mâcon Villages の範囲内だと、コミューン名付きは「Villages」に含められるんですが、あれっ、Mâcon Serrières(赤・ロゼのみ)だけ AOC Mâcon Villages の範囲外ですね。つまり、コミューン名付きはあくまで AOC Mâcon の一部という扱いになるということです。過去記事で「Villages」の代わりに生産地の村名を入れて名乗れると解説してきましたが、どうやら間違ってたようですね。ややこしや(笑)。
過去にヴィラージュと紹介した、ルフレーブのマコン・ヴェルゼマコン・イジェ、コント・ラフォンのミイィ・ラマルティーヌなどはAOCマコンの村名付きだったわけです。(さかのぼって修正はしませんが。)

その他、先ほど触れた以下の有名AOCがありますね。すべて白のみです。

AOC Viré-Clessé
-----------------------
AOC Pouilly-Fuissé
AOC Pouilly-Loché
AOC Pouilly-Vinzelles
AOC Saint-Véran


一応、恒例なので、Google Mapの航空写真上でも見ておきます。
Macon_Villages2
地形を見ると、複数のコミューンで括られる意味とかが何となくわかってきます。

今日のワインの畑はプイィ・フュイッセ近くとのことでした。その辺りを拡大します。
PouillyFuisse
黄色の4村、ヴェルジソン(Vergisson)、ソルトレ・プイィ(Solutré-Pouilly)、フュイッセ(Fuissé)、シェントレ(Chaintré)が Pouilly-Fuissé を構成。
フュイッセ(Fuissé)の東側に、プイィ・ロシェ(Pouilly-Loché)と、プイィ・ヴァンゼル(Pouilly-Vinzelles)の村名AOCがありますね。
サン・ヴェラン(Saint-Véran)が少しややこしいです。Saint-Vérand という「d」のついた村はありますが、AOCの範囲はその村よりはるかに北側に広く、かつ、Pouilly-Fuissé AOC によって2つの部分に分断されています。北側は、プリセ(Prissé)ダヴィエ(Davayé)の村からなり、Pouilly-Fuissé のSolutré-Pouilly も Saint-Véran が名乗れるそうですが、普通有名な方を名乗りますよね。南側は、シャスラ(Chasselas)、レイヌ(Leynes)、シャンヌ(Chânes)、サン・ヴェラン(Saint-Vérand)で構成されます。サン・ヴェランのすぐ南側のサン・タムール・ベルヴュ(Saint-Amour-Bellevue)というところも白なら Saint-Véran AOC が名乗れるそうですが、赤(ガメ)を作ればクリュ・ボジョレーのサン・タムール(Saint-amour)です。この村はマコネとボジョレー両刀使いと言いうことですね。(笑)

ところで、昨年2020年9月と最近の話ですが、AOCプイィ・フュイッセ(Pouilly-Fuissé)から 22 のクリマが第一級畑、プルミエ・クリュ(Premier Cru)に認められました。全部で94haに相当し、プイィ・フュイッセ全体の約24%を占めるそうです。2010年に申請を開始、認定までに10年かかっていますが、晴れて一級畑ですからとにかく快挙ですね。2020年のヴィンテージかららしいのでぼちぼち登場しそうです。また試したら地図に22クリマを書き込んでみたいものです。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_6112


さあ、抜栓。
IMG_6381
キャップシールのエンボスが上等そうです。

コルク平面化。
IMG_6386
う~ん、横は「JD」でなくミレジムを入れてほしかったですね。

Alc.13%。
ゴールドイエロー。
IMG_6382

りんご、花梨、ハチミツ。
きれいに溶け込んだ酸。
ミネラル感もあります。
柑橘系というより黄桃のような味わい。
コク的なうまさもありなかなか満足しました。
名門だけにそつない作りだと思います。


*****


Joseph Drouhin
Mâcon-Villages 2019
WWWポイント78点



WhiteWhiteWine01

Louis Jadot Mâcon-Azé 2018

コストコにてお買い求めのルイ・ジャドのマコン・ヴィラージュ(Mâcon-Villages)です。例によってマコン・アゼ(Mâcon-Azé)と村名が入っています。以前飲んだルイ・ジャドの袖もの白もマコンのヴィレ・クレッセ(Viré-Clessé)からのブドウを使ってましたね。あちら方面にはいろいろたくさん畑を持ってるようです。

IMG_5195
ルイ・ジャドについて今さら詳細は要らないと思いますが、起源は1851年にルイ・ジャドさんがボーヌで始めた大メゾンです。ブルゴーニュ最大手のひとつですから、今日のワインのようなお手頃な袖ものまで手広くやってますが、ミュジニーやエシェゾーはじめ名だたるグラン・クリュもいっぱい持ってます。とにかく、流通量も多く、何かとお世話になってるルイ・ジャドです。(笑)

公式ページは大手の風格。全部自社畑かというぐらいブルゴーニュを代表して紹介してます。

ワイン紹介はラインナップがありすぎるのか、マコン・ヴィラージュでしか載ってません。
・シャルドネ 100%
説明もステンレスタンクで発酵・熟成とあるだけですね。

ルイ・ジャドを訪問しますが、Google Mapが指し示すのがここです。
Louis-Jadot-01
ボーヌの郊外で、かなり大規模な施設になります。

本社はボーヌの町の中にあります。市街地で、看板も上がってません。
IMG_0283
本社のすぐ隣にジャコバン修道院(Couvent des Jacobins)というのがあります。1500平米の広さの地下セラーがこの隣接する修道院の地下へとつながっているんだそうです。

ネットで拾った地図でマコネ(Mâconnais)の位置関係を見てみます。
Louis-Jadot-03
この地図、ボジョレーがないのでマコネが最南端になってます。違和感ですね。(笑)

ルイ・ジャドの公式ページのマコンの説明にはこの地図がありました。
Aze00
まあ、主だったコミューンが書き込んであるだけって感じです。

AOCマコンとAOCマコン・ヴィラージュの範囲を確認したくてINAOの地図を見てみますが、AOCマコンの範囲が広く、他で見慣れてるのとちょっと違います。年々広がってるんでしょうか。
Macon_INAO01
以前に試したことのあるコミューンや、主要AOCの名前を書き込んでいます。AOCヴィレ・クレッセ(AOC Viré-Clessé)、AOCプイィ・フュイッセ(AOC Pouilly-Fuissé)は複数のコミューンに渡っています。あっ、AOCサン・ヴェラン(AOC Saint-Véran)も分断されてますが複数コミューンが対象でしたね。AOCプイィ・フュイッセの東側のAOCプイィ・ロシェ(AOC Pouilly-Loché)とAOCプイィ・ヴァンゼル(AOC Pouilly-Vinzelles)は単独の村名AOCです。

ところで、昨年2020年9月と最近の話ですが、AOCプイィ・フュイッセ(Pouilly-Fuissé)から 22 のクリマが第一級畑、プルミエ・クリュ(Premier Cru)に認められました。全部で94haに相当し、プイィ・フュイッセ全体の約24%を占めるそうです。2010年に申請を開始、認定までに10年かかっていますが一級畑ですからとにかく快挙ですね。2020年のヴィンテージかららしいのでぼちぼち登場しそうです。また試したら地図に22クリマを書き込んでみたいものです。(笑)

とは言え、今日はAOCマコン・ヴィラージュ(笑)。ヴィラージュものでも、ルフレーブのマコン・ヴェルゼマコン・イジェ、コント・ラフォンのミイィ・ラマルティーヌなどは印象深いです。また、新しい「ヴィラージュ」に出会ったらこの地図に追記してくとしましょう。

一応、恒例なので、Google Map上でも見ておきます。
Aze01
地形を見ると、複数のコミューンで括られる意味が何となくわかってきます。

そうそう、アゼの村を訪問し、マコン・アゼのテロワールを感じておきましょう。
Aze02
この写真がルイ・ジャドの畑とは限りませんが(笑)、南側のイジェやヴェルゼと地続きでいい感じのところです。


エチケット平面化画像。
IMG_4961
コストコの裏ラベルを隠さない努力は買います。これなら上側でいいんじゃない?


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクとも名前入り。

コルク平面化。
IMG_5193
DIAM5でした。

Alc.13%。(pH:4.18、Brix:6.1)
ゴールドイエロー。
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リンゴ、白い花。
やはり、樽感はありません。
辛口アタック。
柑橘系の酸。
ミネラルというより塩味を感じます。
「ブルゴーニュのシャルドネっ」という貫禄は感じますが、
特筆すべき良さも今ひとつ見当たらない感じす。

マコネの限界でしょうか…。
ルフレーブなんかすごくうまく作ってるんですがね~。
よ~し、プイィ・フュイッセの1級探すぞ!(笑)


*****


Louis Jadot
Mâcon-Azé 2018
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Domaines Leflaive Mâcon-Igé 2018

ピュリニー・モンラッシェ随一の作り手ドメーヌ・ルフレーヴ。ブルゴーニュ白の最高峰という評もあります。グラン・クリュ、プルミエ・クリュは普段当然手が出ませんが(笑)、ルフレーヴは2004年からマコネに進出し、お手頃なシリーズを出してくれてますので、その実力の片りんを味わうことができるのはありがたいです。前にマコン・ヴェルゼ(Mâcon-Verzé)2014を試しましたが、そこらへんの中途半端な白とは一線を画す味わいに驚いたのもです。マコネでのラインアップは年々拡大してるようで、今日は新着マコン・イジェMâcon-Igé)をお試しします。


IMG_3694
ドメーヌ・ルフレーヴは、500年続く歴史を持つピュリニー・モンラッシェの名門。20世紀初頭にジョゼフ・ルフレーヴが一族の畑を相続してドメーヌを設立します。現在ルフレーヴはピュリニー・モンラッシェにおよそ25haの畑を所有する大ドメーヌで、その大部分をグラン・クリュとプルミエ・クリュが占めています。つまりは、庶民にはほぼ手を出すスキがないってことです。(笑)
ということで、マコネから作られるお手頃ルフレーヴは非常に魅力的なわけです。まあ、ピュリニーと比べてですので、びっくりするほど安いわけではないですが…。(笑)


公式ページは、さすが名門、オシャレでかっこいいです。

マコン・イジェはまだ新しいからか載ってませんね。なのでインポーターサイト情報から。
・シャルドネ 100%
1986~1989年に植えられたブドウを、ビオディナミで栽培してるそうですが、ルフレーヴは認証こそ取っていませんが、すべての畑でビオディナミなんだそうです。
手摘み収穫、卵型のセメントタンクと木製の大樽で発酵、そのまま12ヶ月熟成。その後ステンレスタンクへ移し4ヶ月熟成だそうです。


ヴェルゼにある醸造施設は2004年にヴェルゼの畑を取得した時に一緒に買ったそうで、マコンのルフレーヴはここが拠点のようですね。Google Mapで探したんですが、たぶんここです。
Ige00
実はこの施設で作られたワインは、本家ピュリニー・モンラッシェと区別するため「Domaine Leflaive」名を「Domaines」と、「」をつけてラベル表示されます。

さあ、ヴェルゼやイジェがどの辺りになるか、地図で確認します。
Ige01
本拠地ピュリニー・モンラッシェのあるコート・ド・ボーヌからは間にコート・シャロネーズを挟んで、車で南下すること1時間ほどの距離です。イジェ村は、ヴェルゼ村のすぐ北側です。

ルフレーヴの畑の場所はわかりませんが、ヴェルゼ村とイジェ村の境に降り立ってみます。
Ige02
いい雰囲気の畑が広がっていて、ルフレーヴも北へ畑を買い増して行ったんでしょうね。
ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)が立てたと思しき看板には「Mâcon Igé」、「Mâcon Verzé」と表示されていますが、AOCとしては正確には「Mâcon Villages」で、地区名マコネMâconnais)にある地域名レジョナルAOCです。ただし「Villages」の代わりに生産地の村名を入れて名乗れますので、こういう表記になるわけです。
ただ、ルフレーヴの公式サイトではマコン・ヴェルゼ(Mâcon-Verzé)を「村名」に分類しているのがちょっと気になります。(笑)

そのルフレーヴの公式サイトで、マコン(Domaines Leflaive)の案内冊子がこのページからダウンロードできることを発見。PDFになりますが、マコン(Domaines Leflaive)情報満載です。
Ige05
ルフレーヴがマコンのシリーズにどれだけ力を入れてるのかがわかる内容です。
畑毎の詳細の説明があるのですが、ヴェルゼの施設ではプレスだけして、翌日にはマストの状態でピュリニー・モンラッシェに移され、醸造はピュリニーにてピュリニーのチームが担当するそうです。なるほど、Domaines と複数形になるのは2ヶ所に渡って作られるからかな?
しかし「マコンのルフレーヴ(Domaines Leflaive)も大切なルフレーヴの一部である」なんて書いてあって、その志になんだかうれしくなりますね。

なんと、その冊子にマコンの畑の所在詳細の地図がありました。
Ige04
 Pouilly-Fuissé、Mâcon-Solutré、Saint-Véran、そして今日の Mâcon-Igé と、どんどん畑を広げていってるのがわかります。

こういう情報があれば、Google Mapに重ねると畑の正確な場所がわかります。(笑)
Ige03
地図の正確性を信じれば、どの区画かまでわかりますね。

今日の Mâcon-Igé の畑も場所が判明したので行ってみました。
Ige06
ちょっと季節が悪いですが、畑名が「En Blandayan」ということもわかりました。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3621
裏ラベルにマコンのルフレーヴの説明があります。2004年来、なぜマコンに進出してきたのか、ビオディナミをやってること、専用セラー・専用チームが醸造に当たり、Domaines Leflaive とラベル表示されることなんかがちゃんと書かれています。

その裏ラベルを隠していなかったインポーターシールは別撮り。
IMG_3627
ラック・コーポレーション、えらい。


さあ、抜栓。
IMG_3688
キャップシールも Domaines Leflaive のエンボス。

コルク平面化。
IMG_3689
Mâcon-Igé 専用品ですね。DIAMっぽいですが表記はなし。
ミレジムも横にちゃんとありました。

Alc.13.5%。(pH:3.63、Brix:6.3)
ゴールドイエロー。
IMG_3692

ライム、青リンゴ。
バニラ、香ばしくもあるうっとりする香り。
ほのかな甘みと酸味が乗った辛口アタック。
とろみとも感じる舌触りは秀逸です。
ふくよかなボディーってやつも感じます。
余韻で酸がうまく立ち回って最後まで楽しめます。
やっぱり白ワインの最高点(80点)が付きました。


*****


Domaines Leflaive
Mâcon-Igé 2018
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Les Héritiers du Comte Lafon Mâcon-Milly-Lamartine 2014

ムルソーのトップ生産者、いえ、ブルゴーニュ最上の、
いえいえ、世界最高峰の白ワインの作り手とも言われるコント・ラフォン。
そのラフォン家がマコネ地区に1999年に設立したドメーヌが、
今日のレ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォンです。
ムルソーと同じ情熱を注いで作られてるとか。こんなのがお試しにいいです。


IMG_9931
レ・ゼリティエ~はミイィ・ラマルティーヌ村に設立されてます。
で、今日のワインはMâcon-Milly-Lamartine。本拠地の畑ってことですね。


公式ページは本家コント・ラフォンはあるのですが、
どうやらレ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォンのはなさそうです。
仕方ないのでインポーターサイトの情報に頼ります。
当然ながらのシャルドネ100%。
ムルソーの本家と同じくビオディナミを実践しています。
発酵は49%ステンレスタンク、49%木の大樽、2%オーク樽との情報も。

地域名AOC Mâcon-VillagesですがMâcon-Milly-Lamartineを名乗ります。
Mâcon-VerzéMâcon-Lugnyで見ましたが「Villages」を村名で表記可です。)
レ・ゼリティエ~はミイィ・ラマルティーヌ村にありますので、
この畑はワイナリーのすぐ後ろの斜面にあるんだそうで。
早速ワイナリー訪問して確認してみましょう。
MMillyLamartine01
確かに後ろが斜面で畑になってますね。いい感じの畑じゃないでしょうか。

ミイィ・ラマルティーヌ村の位置を以前描いたマコネの地図上に示します。
MMillyLamartine02
黄色のマル印です。だいぶんとプイィ・フュィッセにも近いですね。
そうそう、プイィ・フュイッセの22クリマがプルミエ・クリュに昇格するようです。
注目のマコネです。


エチケット平面化画像。
IMG_9903
拡大図案化されてますが、マークは本家コント・ラフォンと同じです。


さて、抜栓。
IMG_9928

キャップシールもコルクも専用品で高級感ありますね。

コルク平面化画像。
IMG_9927
合成コルクですが、なんと10年耐用のDIAM10を使ってます。
10年ぐらいの熟成のポテンシャルもあるってことなんでしょうね。

Alc.13%。
薄いイエロー。涙わりとはっきりしてます。
IMG_9929

いきなりの白い花が香ります。
リンゴ。バターも来ますね。
きれいな酸に導入された味は青リンゴっぽい。
ミネラル感もあります。
最後まで酸はつきまとう感じ。
これはなくてもいいかな。

というか、熟成ポテンシャルがあるようなので、
何年か寝かせて、こなれた酸でもう一度試してみたいです。


*****


Les Héritiers du Comte Lafon
Mâcon-Milly-Lamartinr 2014
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Cave de Lugny Mâcon-Lugny 2012 La Carte Lieu-Dit

最近ちょっとづつ、白ワインの合わせ方がわかってきました。
なので、Red Red Wineとうたいながら、白が増えつつあります。(笑)
今日はブルゴーニュ、マコン・リュニー(Mâcon-Villages)です。
以前、ルフレーヴのMâcon-Verzéをいただきましたね。おさらいです。


IMG_9024
カーヴ・ド・リュニーは1926年リュニーの地で創業。
1400ヘクタールの膨大な畑を持つ、大規模ワイン生産者協同組合でもあります。
全ブルゴーニュの白ワイン生産量の約10%を占める最大級の生産者です。


公式ページにそこそこワイン情報はありました。
「La Carte」という畑はカーヴ・ド・リュニーのモノポールだそうで。
地域名AOC、Mâcon-Villagesの主力だそうです。
(Mâcon-Verzéでも見ましたが、Villagesに代わりに村名を入れられます。)
当然のシャルドネ100%。樹齢は40年。
手摘みと機械で収穫。熟成に樽は使いません。


畑の場所はわかりませんが、同じリュニーですからワイナリーの近くでしょう。
Lugny02
確かに規模は大きそうな建物です。


マコネ地域とリュニーの位置を把握するため拾い物の地図を見ましょう。
carte-vin-bourgogne
う~ん。わかりやすいような、わかりにくいような…。

え~い!やっぱりGoogle Mapに書き込みしてみましょう。
Lugny01
うん、やっぱりこの方がイメージしやすく頭に入ります。
ルフレーヴのマコン・ヴェルゼよりも北寄りにリュニーはありました。
他のAOCも書き込みました。
南の「ソリュトレの奇岩」の周辺にプイィ・フュィッセ他AOCが集中してます。
プイィ・フュィッセには1級畑があります。


エチケット平面化画。
IMG_8915


さあ、抜栓。
IMG_9025
うん、普通です。

でも、コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_9026
5年耐用のDIAM5を使用。

Alc.13%。イエロー。
IMG_9022

ライム、バニラ、バターっぽくも。
爽やかな酸味が先に到達するアタック。
ミネラル感も豊富でバランスを取ってますね。
凝縮感ありありのまま余韻に入ります。
最後まで酸味は主張するのですが、
これはこれでフレッシュ感あって美味しいです。


*****


Cave de Lugny
Mâcon-Lugny 2012 
La Carte Lieu-Dit
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Domaine Leflaive Mâcon-Verzé 2014

ピュリニー・モンラッシェ随一の造り手ドメーヌ・ルフレーヴ。
世界最高峰の白ワインの造り手と言ってるところもありますね。
しかし、そこが作るマコンの地域名AOCです。
が、テロワールより作り手の実力がいいワインを生むのなら、
お手頃のこれも十分おいしいはずです。


IMG_5562


モンラッシェなんてとても気軽に家飲みなんかできません。
畑は本拠地のピュリニー・モンラッシェから車で1時間ほど南下しますが、
最高峰の作り手がお手頃価格で出してくれるコレはうれしいです。
MV002
実際、モンラッシェとどれくらいテロワールの差があるんでしょうね。

マコンのヴェルゼ村に降り立って、畑をながめてみます。
MV001
うん。割といいんじゃないの?(笑)

マコン(Mâcon)は地区名マコネ(Mâconnais)にある地域名(レジョナル)AOCです。
今日のマコン・ヴェルゼ(Mâcon-Verzé)は正確にはMâcon-Villagesなのですが、
「Villages」の代わりに生産地の村名を入れて名乗ることができるそうです。
なので、ヴェルゼ村のマコン・ヴェルゼなのであります。


エチケット平面化画像。
IMG_5208


公式ページでワインの詳細を見ます。
ヴェルゼの所有畑では他の特級畑と同じくビオディナミが実践され、
すべて手摘み収穫されます。
果汁を搾るまでの作業は畑の近くの施設で行います。
その後、ピュリニー・モンラッシェの本拠地に移され、
ドメーヌ・ルフレーヴの醸造チームが発酵・熟成を行うそうです。
ほ~ら、他の特級ワインと変わらない出来なんじゃないですか?

このヴェルゼにある施設は2004年にヴェルゼの畑を取得した時に、
一緒に買ったそうです。Google Mapで探しましたが、たぶんここです。
MV003

ということは、その取得した畑もすぐ近くのはずです。
MV005
黄色マルがその施設。
畑は左の山側と推察しますが、ストビューでは入れません。(笑)


さて、抜栓。
IMG_5565
コルク、キャップシールも上級タイプと比べても遜色なし。
わくわくしますね。
Alc.13%。
透明感の黄色、かすかに緑がかってます。
青リンゴ、柑橘系が香ります。
果実味ありあり、厚みのあるアタック。
酸はうまい酸ですね。
こういうのをエレガントと言うのでしょうか。
余韻はミネラル感もあって味わいが長く続くきます。
うん。白もうまいな〜。
満点です。

(注)80点は、このブログでは白ワインの最高点です。
パーカーおじさんはこれに90点をつけてますが。(笑)


*****


Domaine Leflaive Mâcon-Verzé 2014
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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