Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Méo-Camuzet

Méo-Camuzet Frère & Sœurs Fixin 2013

以前AOCブルゴーニュを試してるメオ・カミュゼです。今日のはフィサン。
DomaineでなくMéo-Camuzet Frère & Sœurs名なのでネゴシアンものですが、
ラベルに「Récolté et Vinifié」とあるように、メオ・カミュゼのスタッフが、
畑の管理から収穫、醸造までドメーヌものと同様の仕事をしていますので、
比較的お手頃価格でメオ・カミュゼの哲学を踏襲したワインが楽しめます。


IMG_1398
アンリ・ジャイエの薫陶を受け継ぐヴォーヌ・ロマネの名門と言いますが、
その歴史と経緯を自分なりに端折って説明したいと思います。(笑)

メオ家のワイン作りとの関りは4世紀に渡るそうで、メオ・カミュゼとしては、
1900年代、ヴォーヌ・ロマネの市長でもあったエティエンヌ・カミュゼさん
<Étienne Camuzet (1867-1946)>の代から始まったそうです。というのも、 
エティエンヌの娘に後継ぎがなく、1959年に親戚筋(メオ家?)のジャン・メオ
ドメーヌを託したそうで、ここで「メオ+カミュゼ」の完成ってことでしょうか。
しかし...このジャンさんが政府の閣僚やら欧州議会の議員をやっていたので、
なんとパリから遠隔操作でドメーヌ運営をしていたそうです。
クロ・ド・ヴージョ、エシェゾー、コルトンなど名だたるグラン・クリュ含む畑は、
折半耕作で小作人に任せ、出来たワインは樽のままネゴシアンに売られていたそう。
この時小作人でドメーヌのワインを手掛けてたのが、2006年没のブルゴーニュの神様、
アンリ・ジャイエ(Henri Jayer)というわけです。
1980年代半ば、折半耕作の契約が切れると、小作人たちも引退の時を迎えて、
メオ家にブドウ畑を返還。1985年本格的にドメーヌ元詰めを始めざるをえなくなります。
パリから遠隔操作のドメーヌ運営が出来なくなったというわけで、ジャンさんの息子、
ジャン・ニコラ・メオ(Jean-Nicolas Méo)さんがブルゴーニュに帰されたとのこと。
その後アンリ・ジャイエはコンサルとしてジャン・ニコラの指導をするに至ります。
JNetHJ
「やっぱ、ワインって完全除梗っすよね、ジャイエさん。」
「そりゃそうだよ。よくわかってるじゃないか、ジャン。」
こんな感じでしょうか。(笑)(写真は公式ページから拝借)


公式ページは情報量豊富でデザインもよく出来てます。

今日のフィサンの詳細情報もしっかりあります。
樹齢は25~50年で、平均するとかなりの古木なんだそうです。
熟成に新樽はあまり使わず、期間も短めでフレッシュさを活かしてるとのこと。
ネット情報では新樽50%で18ヶ月のようですね。
酸は控えめの早くから飲める仕様ですが、10年くらいまでの熟成にも耐えるそうです。

畑名や位置もしっかり書いてありますので、後ほど訪問しましょう。
公式ページのコート・ド・ニュイ全域に渡る自社畑の地図は圧巻です。
Meo02
グラン・クリュ、プルミエ・クリュは紹介ページにリンクされてます。


さて、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌを訪問しておきます。
Meo02
奥に見える斜めお向かいさんはGros Frère et Soeurです。

今日のワインはヴォーヌ・ロマネからは少し離れたフィサンの畑からです。
Fixin01
FixinからはClos du Chapitreというプルミエ・クリュも作っていますが、
今日のは村名フィサン、Fixeyという畑の北側で墓地に近いところとのこと。
黄色で示しました。隣接するles Herbuesという畑に確かに墓地があります。

例によってGoogle Mapに転記するとこうなります。黄色がFixeyです。
Meo03
位置関係を把握するためにジュヴレ・シャンベルタンまで入れました。
プルミエ・クリュ、村名AOCも境界を示しましたのでご確認を。
ブロション(Brochon)の南側はGevrey-Chambertin、北側はCôte de Nuits-Villages
Fixinの北側のクーシェ(Couchey)はMarsannayMarsannay Roséになるんでしたね。

さあ、Méo-Camuzetが村名フィサンを作るFixeyの畑を訪問です。
Meo01
植え替えたのかな。見た感じ若い木です。樹齢50年には見えません。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_1387
最悪。インポーターシールが裏ラベルをめっちゃ隠しています。
きれいに剥がせなかったので画像はないですが、「ネゴシアンものでも、
畑のケアはグラン・クリュと同じようにメオ・カミュゼが責任もって行い、
醸造まで同様です。」という有難いお言葉が隠れています。
「フィルター不使用、15度以下で保存せよ」という説明も隠れてます。
全部フランス語ですが。(笑)


さあ、抜栓。
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キャップは汎用。コルクは名前入り。

コルクも平面化するとこんな感じ。
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このデザインは何? ぶどうの蔓?

Alc.13%。
クリア感あるルビー。
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フランボワーズ、イチゴ、プラム、シダ、茎?
実はアンリ・ジャイエの教えに反し(笑)2004年から全房発酵を試験的に導入。
一部のワインには15%ほど全房発酵したものがブレンドされているそうです。
この茎感は…フィサンでもやってるってことかしら?

クールな辛口アタック。
穏やかな酸が遅れて来ます。
酸の影響か、少し軽めに感じる印象ですが、
味の中心はしっかりあっておいしいです。
喉越しで酸の奥にごくわずかなタンニンも感じます。
余韻も若々しい印象のまま続き、
2013でも生き生きフレッシュに楽しめますね。


*****


Méo-Camuzet Frère et Sœurs
Fixin 2013
RRWポイント 92点


Méo-Camuzet Frère et Sœurs Bourgogne Rouge 2014

メオ・カミュゼです。
アンリ・ジャイエの薫陶を今に受け継ぐヴォーヌ・ロマネの名門ドメーヌ
だそうで。(インポーター、ラック・コーポレーションのサイトより)
で、例によって、そこのAOCブルゴーニュをいただくという訳です。


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自社畑ものは「Domaine Méo-Camuzet」名となっていて、
ヴォーヌ・ロマネ他、リシュブールやエシェゾーなんか出ています。
「Méo-Camuzet Frère et Sœurs(フレール・エ・スール)」名ですと、
契約畑からの所謂ネゴシアンものということになります。

しかしながら、この「メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール」名でも、
ラベルには「Récolté et Vinifié」と書かれているように、
IMG_5837m
「収穫と醸造はちゃんと自分でやってます」宣言であるようです。
裏ラベルの仏語の説明は、「1級畑でも、村名でも、ましてや、
広域AOCブルゴーニュでも同じようなケアがなされている」云々とあり(たぶん…笑)、
実際、畑の管理から収穫までドメーヌのスタッフが入り込んでやっているそう。

公式ページを見ると、AOCブルゴーニュも詳しく解説されています。
残念ながらミレジムは2013年までしか検索できませんが、
共通情報として以下のような内容がわかりました。
・畑はコート・ド・ニュイの複数の畑からで、マルサネ、フィサン、
 モレ・サン・ドニ、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュなど。
・熟成は1年か数年落ちの樽を使用し、ちょっと早めにボトル詰めする以外は、
 他の上等ワインとほぼ同じ工程で作ってます。
・すぐ飲んでもいいけど、数年寝かした方がいいんじゃない?
などなどです。


裏ラベルを隠さない小さめのインポーターシールは好感持てます。
meomeo01
アルコール度数表示を探しましたが、表ラベルの端に縦に書いてました。(笑)


さて、ヴォーヌ・ロマネ村のメオ・カミュゼを訪問します。
Meo01
ツタがからまって貫禄ありますね。奥に見える斜めお向かいさんは、
前に飲んだ「グロ・フレール・エ・スール」です。

上空から見てみましょう。例によって右が北になってます。
Meo02
前にこのブログで触れたことのあるドメーヌも丸をしておきます。
(「前に飲んだことのあるドメーヌ」と書こうとしましたが、
ロマネ・コンティは飲んでいないことに気が付きました。笑)


さて、抜栓。
Alc.12.5%。
クリアながらしっかり色のあるルビーです。
ちょっと褐変気味もあるかな?
フランボワーズ、イチゴ。
少し青茎も香ります。
(アンリ・ジャイエの薫陶を受け継いでますから、
完全除梗のはずですが...。)
香りは多めです。
酸味を感じるアタックですね。
しかし、AOCブルゴーニュにありがちな薄っぺらさはなく、
凝縮感があって味の厚みはいい感じです。
余韻でやはり酸味が立つんですが、全体バランスとしてOK。
かすかなタンニンか苦味が効いてるような...いないような。

ある意味驚くようなうまさではないですが、
AOCブルゴーニュというコンセプトに収まる感じで、
うまく作られてるんだと思われます。


*****


Méo-Camuzet Frère et Sœurs
Bourgogne Rouge 2014
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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