Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Marcel_Deiss

Domaine Marcel Deiss Alsace Rouge 2015

以前にPinot d'Alsaceという白を試したアルザスのマルセル・ダイスです。
今日は基本の赤、アルザス・ルージュ(Alsace Rouge)をいただきます。
アルザスに「テロワール」の概念を持ち込んだマルセル・ダイスですから、
これも畑がわかるといいんですが、アルザス・ルージュだけではね~。(笑)


IMG_2115
マルセル・ダイスは、テロワール(畑の個性)を訴え続け、AOC法の改正
(ラベルに品種名を表記しなくてもよくなった)を成し遂げています。(2005年)
今日のルージュもピノ・ノワール100%なんですが、ラベルには表示なしです。


公式ページはあっさりとしてますが、最小限の情報はありそう。

AOC法改正のくだりや、ビオディナミを実践するその哲学が語られています。
アルザス・ルージュについては、畑名やその詳しい場所は書かれていませんが、
BergheimSaint-HippolyteBeblenheimのテロワールと書かれています。
ベルクハイムはマルセル・ダイスがある町です。他の畑も近隣なんでしょうね。
インポーターのサイトにもう少し詳しい記述がありました。

・ベルグハイム、サン・イポリット、ベブランハイムのピノ・ノワールが50%
・プルミエ・クリュのBurlenbergの樹齢10年未満のピノ・ノワールが50%

若木とは言え、プルミエ・クリュ(ビュルランベルグ)が50%もブレンドされてる?
公式ページにはそんなこと書いてないので真相はわかりませんが。(笑)
赤は約80%除梗の上、木製開放槽で発酵だそうです。樽熟は不明。


ベルクハイムにあるマルセル・ダイスを訪問。
DMD01
新しめできれいな建物ですね。

アルザスの中での位置関係をおさらいしておきましょう。
DMD02
マルセル・ダイスはトリンバックやヒューゲルと共にオー・ラン県にあります。
オー・ラン(Haut-Rhin)とはライン川の上流という意味ですから、
ストラスブールのあるバ・ラン(Bas-Rhin)県はライン川下流側の意味ですね。

先ほど、Bergheim、Saint-Hippolyte、Beblenheimのテロワールとありましたが、
畑はわからないにしても、その3つの町はここになります。
DMD03
サン・イポリットもベブランハイムもマルセル・ダイスのあるベルクハイムから、
車で10分とかからない距離です。


エチケット平面化画像。
IMG_1957
ユーロリーフのマークがありますね。ビオ・ワインをうたっています。
マークこそないですが、ECOCERTもAB(Agriculture Biologique)も取得です。


さあ、抜栓。
IMG_2112

コルクも平面化。
IMG_2113
AOC Alsaceとミレジムとドメーヌ名、元詰めと基本事項は書いてます。

Alc.13%。
ルビー。すっきりクリアではないですね。澱っぽいものも…。
IMG_2110

フランボワーズ、チェリー、梅。
複雑な佃煮(?)香もかすかにあります。
辛口アタック。
味の薄さを感じますね。
滋味っぽい旨味はあるんですが、
いつも飲んでいるようなピノの濃さはないような気がします。
タンニンでしょうか、舌触りに何か残ります。
余韻は凡庸。

オリがけっこうありますね。
ビオっぽいっちゃ~ビオっぽい。(笑)


*****


Domaine Marcel Deiss
Alsace Rouge 2015
RRWポイント 88点


Marcel Deiss Pinot d'Alsace 2014

今日はアルザスの白ワインです。
マルセル・ダイスのグラン・クリュとかすごいお値段ですね。
いつものように、同じ作り手でお手頃ラインを探しました。


IMG_6576
アルザスのフリュートと呼ばれる細長ボトルです。写真に入らね~!(笑)


公式ページでは2017のピノ・ダルザスがありましたが、
大した情報は載っていませんでした。
仕方がないので、インポーターのサイトから情報を転記します。
地元ベルグハイムにあるピノ系品種の混植畑で、推定植樹比率は、
・ピノ・オーセロワ 40%
・ピノ・ブラン 20%
・ピノ・グリ 20%
・ピノ・ノワール 20%。
5ha。平均樹齢25年。だそうで。

ところで、「ピノ・オーセロワ」って?
オーセロワ(Auxerrois)はマルベックのシノニムでしたよね。
マルベック=コ(Côt)=オーセロワと覚えてました。
しかし、このピノ・オーセロワは白ブドウで、
オーセロワ・ブランとかピノ・ブラン・オーセロワとか言われる、
マルベックのオーセロワとはまったく別物の品種だそうで。
アルザス・ロレーヌ地方で栽培されている白ブドウ品種です。

ピノ・ブランもピノ・グリも含めみんなピノ・ノワールの親戚だそうで、
今日のピノ・ダルザスというのはピノ系ファミリー勢揃いという感じでしょうか。


エチケット平面化画像。
IMG_6203
エコセール認証を受けたビオワインですね。

マルセル・ダイスはテロワール主義をうたい、
単品種で醸造、品種のみを表示するアルザスワインにおいて、
複数の品種を混醸して、品種名を付けない畑名のみのグランクリュを
認めさせたんだそうですね。
ビオディナミを実践していたり、かなりのこだわりさんと見ました。

さて、ワイナリー訪問しますよ。なかなかの佇まいです。
Marcel01
アルザスの中心地コルマールから北へ車で30分ほど、
ベルグハイムという村にあります。

アルザス含めた位置関係を見ておきましょう。
Marcel03
ライン川をはさんで東側はすぐドイツです。

マルセル・ダイスのすぐ裏手にあった畑です。
Marcel02
マルセル・ダイスの畑とは限りませんが、まあ雰囲気だけでも。


さあ、抜栓。
IMG_6580
ネックにはこんな飾りがありました。

Alc.12.5%。
ゴールドです。
リンゴ、梨かな。
柑橘系とはちょっと違います。
まろっと味わいがあります。果実味がすごい。
フレッシュ感もあり、桃っていうのがわかります。
ただ、濃すぎてちょっとくどいかも。


*****


Domaine Marcel Deiss
Pinot d’Alsace 2014
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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