ピエモンテも大変ですが、トスカーナも結構盛りだくさんで困ります。キヤンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィノ・ノービレ・ディ・モンタルチーノ、はたまたボルゲリのスーパータスカンなんかに目が行きがちですが、DOCGもまだ他にあります。一つづつクリアすべく今日はモレッリーノ・ディ・スカンサーノ(Morellino di Scansano)DOCGをお試しと行きます。
作り手はモリスファームズという1971年に設立された(名前の通り)農場なのですが、主力は当初からワインのようです。モリス家がスペインからトスカーナ南部のマレンマ(Maremma)地方へ移り住んだのが300年前といいます。その頃からマレンマに根付いて農業を行っていたといいますから歴史は相当なものですね。今では2拠点で90ヘクタールに及ぶ畑を運営しマレンマ地方のトップ生産者の一つとなっています。また、今日のモレッリーノ・ディ・スカンサーノ(Morellino di Scansano)DOCGが2006年にDOCGに昇格した時の立役者でもあるそうです。
公式ページはシンプルながら情報はしっかりと載っていました。
ワインの説明もありますが、割と年ごとに変わるようでネット情報も総合します。
・サンジョヴェーゼ 90%
・メルロー 5%
・シラー 5%
サンジョヴェーゼにブレンドするのはカベソーが入る年もあるみたいです。樽はなく、ステンレスタンクで4ヶ月+ボトルで2ヶ月以上の後出荷だそうです。Morellino di Scansano DOCG の規定では4~5ヶ月の熟成なのでクリアはしています。リゼルヴァ(Riserva)は木樽1年を含む2年の熟成が規定となります。
ところで、DOCG名の Morellino というのはサンジョヴェーゼのシノニムです。
マレンマ地方ではサンジョヴェーゼのことをモレッリーノと呼ぶそうです。ということで、Morellino di Scansano DOCG の規定ではサンジョヴェーゼを85%以上使わないといけないということになっています。
モリスファームズは2拠点あり、それぞれ訪問してみました。
上段がモリス家の創業の地であるポゲッティ・エステート(Tenuta Poggetti)、下段が1971年ワイン作りを本格的に始めるときに取得した第2の場所、ポッジョ・ラ・モッツァ・エステート(Azienda di Poggio La Mozza)になり、こちらはモレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCGのエリアの中にあります。従って、今日のモレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCGはもっぱらポッジョ・ラ・モッツァの方で作られます。
2拠点の位置関係はこんな感じ。車で1時間とかかりません。
いずれにしても、トスカーナ州南部、ティレニア海に面したマレンマ地方にあるということです。
トスカーナ州全図に所在を描き込んで位置関係を確認してみましょう。
赤い線で囲った部分が Maremma Toscana DOCで、マレンマ地方と同じエリアということになるのでご確認ください。このDOCは、かつて Maremma Toscana IGT(Indicazione Geografica Tipica=IGP:Indicazione Geografica Protetta)でしたが、2011年にDOCに昇格、Maremma Toscana DOC となったものです。今日のモレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCがDOCGに昇格した5年後のことですね。
ラベル平面化画像。
インポーターシールは裏ラベルを隠しています。アウト。
さあ、抜栓。
キャップシールの金文字の装飾、カッコいいですね。
コルク平面化。
DIAM3採用です。
作り手はモリスファームズという1971年に設立された(名前の通り)農場なのですが、主力は当初からワインのようです。モリス家がスペインからトスカーナ南部のマレンマ(Maremma)地方へ移り住んだのが300年前といいます。その頃からマレンマに根付いて農業を行っていたといいますから歴史は相当なものですね。今では2拠点で90ヘクタールに及ぶ畑を運営しマレンマ地方のトップ生産者の一つとなっています。また、今日のモレッリーノ・ディ・スカンサーノ(Morellino di Scansano)DOCGが2006年にDOCGに昇格した時の立役者でもあるそうです。
公式ページはシンプルながら情報はしっかりと載っていました。
ワインの説明もありますが、割と年ごとに変わるようでネット情報も総合します。
・サンジョヴェーゼ 90%
・メルロー 5%
・シラー 5%
サンジョヴェーゼにブレンドするのはカベソーが入る年もあるみたいです。樽はなく、ステンレスタンクで4ヶ月+ボトルで2ヶ月以上の後出荷だそうです。Morellino di Scansano DOCG の規定では4~5ヶ月の熟成なのでクリアはしています。リゼルヴァ(Riserva)は木樽1年を含む2年の熟成が規定となります。
ところで、DOCG名の Morellino というのはサンジョヴェーゼのシノニムです。
マレンマ地方ではサンジョヴェーゼのことをモレッリーノと呼ぶそうです。ということで、Morellino di Scansano DOCG の規定ではサンジョヴェーゼを85%以上使わないといけないということになっています。
モリスファームズは2拠点あり、それぞれ訪問してみました。
上段がモリス家の創業の地であるポゲッティ・エステート(Tenuta Poggetti)、下段が1971年ワイン作りを本格的に始めるときに取得した第2の場所、ポッジョ・ラ・モッツァ・エステート(Azienda di Poggio La Mozza)になり、こちらはモレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCGのエリアの中にあります。従って、今日のモレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCGはもっぱらポッジョ・ラ・モッツァの方で作られます。
2拠点の位置関係はこんな感じ。車で1時間とかかりません。
いずれにしても、トスカーナ州南部、ティレニア海に面したマレンマ地方にあるということです。
トスカーナ州全図に所在を描き込んで位置関係を確認してみましょう。
赤い線で囲った部分が Maremma Toscana DOCで、マレンマ地方と同じエリアということになるのでご確認ください。このDOCは、かつて Maremma Toscana IGT(Indicazione Geografica Tipica=IGP:Indicazione Geografica Protetta)でしたが、2011年にDOCに昇格、Maremma Toscana DOC となったものです。今日のモレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCがDOCGに昇格した5年後のことですね。
ラベル平面化画像。
インポーターシールは裏ラベルを隠しています。アウト。
さあ、抜栓。
キャップシールの金文字の装飾、カッコいいですね。
コルク平面化。
DIAM3採用です。
Alc.13%。
エッジ微かにオレンジのガーネット。ディスク、涙はほぼ形が確認できず。
黒ベリー、ブラックチェリー。
軽めの樽香を感じましたが、樽はないはずです。
軽めの樽香を感じましたが、樽はないはずです。
辛口アタック。
酸、タンニン、しっかり効いてきます。
サンジョヴェーゼらしい乾いた雰囲気なんですが、
味の厚みに貫禄もあり、10%のブレンドが奏功してそうです。
余韻もいい感じでフィニッシュできました。
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Morisfarms
Morellino di Scansano DOCG
2019
Morellino di Scansano DOCG
2019
RRWポイント | 90点 |
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