Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Mencía

Quinta das Maias Maias Tinto 2017 Dão

ポルトガル、ダン(Dão)からの赤です。品種がジャエンJaen)主体となっていたので手に取りました。ダンでは通常トウリガ・ナシオナルが主体ですが、この地方の伝統品種としてこのジャエンも使われています。で、ジャエンというのはスペインで言うところの「メンシーア(Mencía)」なわけです。そう、DOビエルソ(Bierzo)の特産品種であるアレです。

IMG_8525
ダンで 1 世紀以上3世代に渡ってワインを作り続けているロウレンソ家(Lourenço)が、今日のワインのキンタ・ダス・マイアス(Quinta das Maias)のオーナーです。ロウレンソ家の本来のワイナリーはキンタ・ドス・ロケス(Quinta dos Roques)といって、ダンの中心地ヴィゼウ(Viseu)の近くにあります。そこが1997年にキンタ・ダス・マイアスを購入したというわけです。

キンタ・ダス・マイアスの公式ページ(quintamaias.pt)はあるんですが「工事中」。


本家キンタ・ドス・ロケス(Quinta dos Roques)というのがこちらのサイト。

しかしこちらにキンタ・ダス・マイアスのワインは載っていません。困った時のネット情報で。

・ジャエン(Jaen) 40%
・トウリガ・ナシオナル(Touriga Nacional) 30%
・アルフロシェイロ(Alfrocheiro) 20%
・ティンタ・ロリス(Tinta Roriz) 10%

フレッシュネス重視でステンレスタンクで醸造・熟成。樽は使わないそうです。

トウリガ・ナシオナルはポルトガルの代表品種であり、最重要品種とも言えるでしょう。アルフロシェイロはダンの代表品種のひとつですが、アレンテージョ、バイラーダ、テージョにも広がっているそうです。ティンタ・ロリスはアラゴネス(Aragonez)とも呼ばれますが、ダンやドウロ地方ではもっぱらティンタ・ロリスと言います。いわゆるスペインのテンプラニージョです。

で、今日のワインの主要品種ジャエンJaen)、スペインの「メンシーアMencía)」です。
Jaen
スペインのカスティージャ・イ・レオン (Castilla y León)州のDO ビエルソ(Bierzo)やガリシア州のDOバルデオラス(Valdeorras)の特産品種ということでしたが、ポルトガルにもあるんですね。ティンタ・ロリスとテンプラニージョもそうですが、結局スペイン・ポルトガルは地続きというのを実感します(笑)。
ジャエン/メンシーアはスペイン原産らしいですが、2015年のDNA分析では、アルフロシェイロ(Alfrocheiro)とパトーラ(Patorra)の自然交配だろうと判明しています。アルフロシェイロはダンの代表品種ですし、パトーラはポルトガル原産といいますから、実はポルトガル原産なんじゃないの?って思いますよね。

キンタ・ダス・マイアスを訪問。ストビュー届いてませんが写真は上がってました。
Google02
周囲の畑がきれいそうですね。35ヘクタールあるそうです。

ヴィゼウ(Viseu)へ向かって30分ほど車で行くと本家キンタ・ドス・ロケスに到着。
ビゼウ
これ以外にもキンタ・ド・コレイロ(Quinta do Correiro)というところも近隣に所有しているそうです。(場所は確認できず。)

いつものポルトガル全図でダン(Dão)の位置確認。ワイナリー所在も記入してます。
Portugal_Final
過去何度か同じ地図を使っていますが、毎回ちょっとづつ間違いを修正したり更新をしています。過去にさかのぼって直さないので常に最新記事に注目ください(笑)。

ダン地方は古くからワイン生産地として有名です。今日はダンの部分を拡大してみます。
Dao2
DOCとしてはダン(Dão)とラフォンイス(Lafões)があります。ダン地域全体は「Terras do Dão」という「IG(=IGP)」になっていることも確認ください。
・DOC = Denominação de Origem Controlada
・IG = Indicação Geográfica

また、ダンにはサブリージョンがありまして、以下の7つです。

・Besteiros
・Silgueiros
・Castendo
・Terras de Azurara
・Terras de Senhorim
Serra da Estrela
・Alva

中心地にダン川(Rio Dão)とモンデゴ川(Rio Mondego)が流れており、これらサブリージョンの境界になっているようです。今日のワイナリーは、エストレラ山脈(Serra da Estrela)の麓にあるダンのサブリージョン、その名も「セラ・ダ・エストレラ」(そのままやん)にありますね。


ラベル平面化画像。
IMG_8450
裏ラベルにはワイナリーの説明があります。キンタ・ダス・マイアスのマイアス(Maias)とは5月(Maio)に咲く黄色い花にちなんでつけられているそうです。ダンのCVR(地域生産者組合)の認証シールも。インポーター(木下インターナショナル)のHPにはキンタ・ドス・ロケスの紹介ページがあります。


さあ、抜栓。
IMG_8521

コルク平面化。
IMG_8522

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_8523

黒ベリー、スパイス、ブレットぽさも少し。
甘柔らかな酸味の目立つ辛口アタック。
厚みもそこそこで酸を引き立ててしまいます。
タンニンはかすかながら、味わいに幅を出させ、
バランスを取りに来るので少し助かったかなと。

フレッシュ・爽やかなので、いい感じでフィニッシュです。
樽を使わずフルーティな印象を狙ってるのがわかります。


*****

Quinta das Maias
Maias Tinto from Portugal 2017
Dão
RRWポイント 89点


Vinos Valtuille Pago de Valdoneje Mencía 2018 Bierzo

スペインはビエルソのメンシーアをいただきます。メンシーアは見つければちょこちょこ試していますが、最近はよく店頭でも見かけますね。今日のメンシーアもパーカーおじさんが高評価で、2015と2016に91点、2017年に91+点、なぜか今日の2018年は飛んで(笑)、2019年に92点です。なかなかな評価じゃないでしょうか。

IMG_6578
作り手のビノス・バルトゥイジェは、1999年にビエルソのエリアにあるバルトゥイジェ・デ・アバホ(Valtuille de Abajo)の町に創業しています。現在は創業したディマス・ガルシアさんの次の世代のエレナさんとマルコスさんが切り盛りする家族経営のワイナリーです。


公式ページはしっかりしていて助かります。

今日のワインはスタンダードラインでありワイナリーの顔といったところでしょうか。

・メンシーア 100%

樽はありません。使ってるメンシーアの木は樹齢85年というから驚きます。

メンシーアMencía)です。日本ではメンシアなんて書いてますが、後ろにアクセントがあります。加えて言うとスペイン語の発音では「シ」の所は英語でいう「th」の発音になります。
Mencia01
スペイン原産らしいですが、2015年のDNA分析では、アルフロシェイロ(Alfrocheiro)とパトーラ(Patorra)の自然交配だろうと出ています。アルフロシェイロはポルトガルのダン(Dão)で使われる主要品種ですし、パトーラはポルトガル原産といいますから、ポルトガルと縁が深そうです。そう言えば、メンシーアはポルトガルではジャエンJaen)と呼ばれ、同じくダン(Dão)の主要品種のひとつでしたね。


ビノス・バルトゥイジェを訪問してみましょう。
Valtuille01
創業1999年ですからまだ建物が新しそうですね。DOビエルソはエル・ビエルソ(El Bierzo)という、カスティージャ・イ・レオン (Castilla y León)州の自治体(コマルカと言います)にあり、首都はポンフェラーダ(Ponferrada)の町になります。ワイナリーはポンフェラーダからでも車で30分ほどの距離です。

カスティージャ・イ・レオン (Castilla y León)州のDO地図でビエルソの場所を確認。
Castilla_y_Leon_VegaSicilia
作り手のビノス・バルトゥイジェの場所も記してあります。お馴染みのDOがたくさんありますね。DOビエルソは一番西、隣のガリシア州との境にあります。

ちなみに地図中に「VC」とあるエリアは「Vino de Calidad con Indicación Geográfica」のことで、DO(Denominación de Origen)より、ワンランク下の格付けになります。下図参照。
スペイン・EUワイン法
EUのワインの分類と比べると、VPからVCまでDOP(Denominación de Origen Protegida)の範疇に入ってしまうのがわかります。DOPと言うと、スペインの格付けの VP / DOCa / DOC / VC 全部を含むという訳です。VC(Vino de Calidad con Indicación Geográfica)は聞き慣れませんが、それもそのはず、DOへ昇格するためのプロセスのような格付けです。DO昇格前提で5年はこのランクで過ごさないといけないようです。現在7つの産地がこのカテゴリーでDO昇格を待っているそうです。ちょっと脱線しましたが、今日のビエルソはれっきとした「DO」です(笑)。

いつものスペイン・ポルトガル全図でも確認をしましょう。ZONE1をご参照。
SpainMap
DOビエルソはDOバルデオラス(Valdeorras)と隣接しているのがわかります。こちらもメンシーアが主要品種ですが、州としてはリアス・バイシャスのあるガリシア州になります。

最後にこのスペインの州の地図で、エル・ビエルソ(El Bierzo)の位置づけを見ます。
Castilla_y_Leon_Spain
カスティージャ・イ・レオン (Castilla y León)州には9つの地方(Provincia)があり、その一つがレオン(León)です。その中の一つの自治体(Comarca)がエル・ビエルソ(El Bierzo)というわけです。ややこしいですね。


ラベル平面化画像。
IMG_6298
ちょっと大きめの裏側へ回り込みタイプ。インポーターシールは控えめでよろしい。


さあ、抜栓。
IMG_1248

コルク平面化。
IMG_6575

Alc.14%。
ダークな感じのガーネット。
IMG_6577

フランブエサ、カシス、青茎っぽさ。
鈍い酸味のある辛口アタック。
甘みも感じる味わいは立体感があっていいです。
喉越しから余韻まで最初の酸は居座りますが、
これはこれで程よく効いてるって感じがします。

なかなかおいしいんではありますが、
パーカーおじさんほどの点数はつきませんでした。


*****

Vinos Valtuille
Pago de Valdoneje Mencía 2018
DO Bierzo
RRWポイント 88点


Brezo Mencía 2017 Bierzo

スペインDOビエルソ(Bierzo)の特産品種メンシーア(Mencía)です。最初にこの品種を試した時は正直ゲロまず(笑)と思ったのですが、なんとなく気になってその後もちょこちょこ試しています。未だ納得いくようなのに出会ってませんが、過去のデータを見るとパーカーおじさんはいろんなメンシーアに90点以上をつけてますね。さあ、今日のもおじさん91点のようです。いざ。

IMG_4427
グレゴリー・ペレス(Grégory Pérez)という新進気鋭の作り手です。ボルドー生まれで、ボルドーでワイン醸造学を学び、1997~2000年にグラン・ピュイ・ラコストやコス・デストゥルネルで修行した後、自身の家族のルーツであるスペインのビエルソへ戻り、ボデガス・メンゴバを運営しています。

公式ページは動画もあったりして情報は豊富そうですが、ワインの詳細は少々薄いです。

今日のワインの2020年が「パーカーおじさんの92点とったど~!」みたいなことは高らかにうたっていますが、セパージュなんかは%が書いてません。(笑) ネット情報では…。
・メンシーア 90%
・ガルナチャ・ティントレラ 10%
何ヶ所かの畑からで、樹齢は平均50年の古木だそうです。90%除梗でステンレスタンクの発酵・MLF。熟成は記載なし。ないんでしょうね。

さあ、これがメンシーアMencía)です。日本ではメンシアなんて書いてますが、後ろにアクセントがあります。加えて言うとスペイン語の発音では「シ」は英語でいう「th」の発音です。
Mencia01
スペイン原産らしいですが、2015年のDNA分析では、アルフロシェイロ(Alfrocheiro)とパトーラ(Patorra)の自然交配だろうと出ています。アルフロシェイロはポルトガルのダン(Dão)で使われる主要品種ですし、パトーラはポルトガル原産といいますから、ポルトガルと縁が深そうです。そう言えば、メンシーアはポルトガルではジャエンJaen)と呼ばれ、同じくダン(Dão)の主要品種のひとつでしたね。

今日のメンシーアにブレンドされているガルナチャ・ティントレラGarnacha Tintorera)です。「ガルナチャ・ティンタ(Garnacha Tinta)=グルナッシュ」とお間違えなきよう。フランス語でアリカント・アンリ・ブーシェAlicante Henri Bouschet)と呼ばれ、1866年に「Petit Bouschet」とグルナッシュ(Grenache=Garnacha Tinta)が交配されたフランスが原産の品種になります。(因みに交配したフランス人栽培家がアンリ・ブーシェさんです。)
Garnacha-Tintorera
この品種はタンテュリエTeinturier)と呼ばれ、果肉・果汁にも色が付いています。フランス語のタンテュリエ(Teinturier)は、スペイン語ではティントレラ(Tintorera=染物屋、クリーニング屋の意)と言います。なるほど、ガルナチャ・ティントレラ(Garnacha Tintorera)と呼ぶわけです。


ワイナリー訪問。一瞬唖然とする建物の面構え(笑)。奥に長い建物のようです。
Mengoba01
カスティージャ・イ・レオン州ビエルソの中心地ポンフェラーダの町の近くです。

スペイン全体地図でDOビエルソの位置関係を見ます。
Bierzo01
DOバルデオラス(Valdeorras)と隣接し、こちらもメンシーアが主要品種ですが、州としてはリアス・バイシャスのあるガリシア州になります。

DOビエルソのあるカスティージャ・イ・レオン州Castilla y León)の他のDO も確認。
4rayas02
リベラ・デル・ドゥエロ他、有名な産地がドゥエロ川流域にあるのがわかります。DOビエルソはそんな所から少し離れた西の端ですね。

「VC」とあるのは「Vino de Calidad con Indicación Geográfica」のことで、DO(Denominación de Origen)より、ワンランク下の格付けになります。下図参照。
Spain_Wine_Clase
また州全体が対象地域の「Vino de la tierra de Castilla y León」というのがありますが、これがEUワイン法の IGP に当たります。


ラベル平面化画像。
IMG_4359
ボデガス・メンゴバというワイナリー名よりグレゴリー・ペレスという名前を前面に押し出してる感じです。


さあ、抜栓。
IMG_4424
キャップシールには「Brezo」のエンボス。

コルク平面化。
IMG_4425
はい、ここにもワイナリーのマークと共にグレゴリー・ペレス。(笑)

Alc.13%。(pH:4.66、Brix:5.7)
濃いルビー。エッジは薄っすらと褐変。
IMG_4426

カシス、チェリー、梅。
辛口アタック。
メンシーアの特徴的な酸と薬草のような風味は健在。
なのに、味わいは深みがあってうまいですよ。
上等ブルゴーニュのような複雑味も感じます。
酸は全然刺さずクールな果実味を演出。
余韻からフィニッシュまでクリアなうまさ続きました。

これは…自分史上、最強メンシーア現る…ですよ。
試し続けてよかった。(笑)
パーカーおじさんは91点ですか。
もうちょっと上げましょう。


*****


Bodegas y Viñedos Mengoba
Brezo de Grégory Pérez
Mencía 2017 Bierzo
RRWポイント 93点


Luna Beberide paixar Bierzo 2016

スペインDOビエルソ(Bierzo)の特産品種、メンシーア(Mencía)です。
そんなに好きな品種でもないのに店頭で見つけるとつい買ってしまいますが、
今日はなんとパーカーおじさん95点なんていうシールが貼っています。
これは「買わないという選択肢はないやろ?」ということで…。(笑)


IMG_0082
この石のようなイラストは何でしょうね?
ディディエ・ダグノーのシレックスのエチケットを思い出します。


公式ページはなんだかシンプルでお洒落です。が、情報は少な目かな。

セパージュは、やはり、
・メンシーア 100%
樽熟はフレンチオーク樽で14ヶ月です。

DO Bierzoについては公式ページがありますので、興味のある方はどうぞ。

黒品種はほぼメンシーア。この辺りの特産。(ポルトガルではJaenと呼びます。)
Garnacha Tintorera(=Alicante bouschet)も認められていますが2%しかないそう。


さて、ワイナリー訪問。
Bierzo00
なんか道端の売店のようです。公式ページの写真と違いますね。
カカベロスという町の外れです。

カカベロスはビエルソの中心の町ポンフェラダから車で西に20分ほどです。
Bierzo01
ビエルソの位置だけを確認する画像を作りました。もういいって?(笑)

いつものこの地図で十分でしたね。他のDOもわかるし…。
MapSpain


エティケタ平面化画像。
IMG_0059
「Dragonte」は畑のある場所のようです。公式ページのワインの解説に、
「Dragonteの素朴なテロワールを存分に表している」とありますが、
「ドラゴンテのテロワール」なんて言われてもねぇ。(笑)

インポーターのシールは剥がしたのでここに貼っておきます。
IMG_0067


さあ、抜栓。
IMG_0083
キャップシールは、PAIXARの「X」ですね。

コルク平面化撮影。ワイナリーのマーク入り。
IMG_0081

Alc.13.5%。
赤味あるガーネット。
IMG_0079

ブラックチェリー、カシス、赤ベリーを干した感じかな。
樽のニュアンスも心地いいです。
シナモン、リコリスもあって複雑…。
辛口アタック。
丸みのある味は厚みもあります。
しかし、その奥にメンシーアの酸味が現れパレットに広がります。
余韻に入るに従って、その酸は主張をするのですが、
それほど嫌いじゃないです。
お陰で全体に涼しい爽やかさを感じるようです。
樽がないと言われても信じるような爽やかさ。

う~ん、パーカーおじさんの95点まではいかないですが、
何気に今までのメンシーアの中では最高点です。


*****


Bodegas y Viñedos Luna Beberide
paixar 2016
Dragonte Bierzo 2016
RRWポイント 90点


Pagos de Galir Mencía 2016 Valdeorras DO

スペインDOビエルソ(Bierzo)の特産品種、メンシーア(Mencía)です。
なぜか京阪百貨店のバレンタインセールに並んでいたのですが、
「おっ、メンシーアじゃんか。」とついつい手に取ってしまいました。
しかし、DOバルデオラス(Valdeorras)となっています。
ビエルソ産じゃないメンシーアもあるんですね。


IMG_7488
「Denominación de Origen」の表記が「~ Orixe」となってます。
これはスペイン北西部の方言、ガリシア語の表記ですね。
「Valdeorras」という地名はスペイン語の「Valle de Oros」の意味で、
これもガリシア語なのでしょうかね。
カタルーニャ語やバスク語なんかも表記にこだわりますから、
スペインの表示はこんがらがっちーであります。(笑)


公式ページは裏ラベルにある「www.pagosdegalir.com」ではなく、
http://virgendelgalir.com」が正解で、変更されてるようです。
ワイナリー名もビルヘン・デル・ガリール(Virgen del Galir)です。
ワイン情報はまあまあ。2015と2016が別に載ってます。
セパージュは100%メンシーア(Mencía)です。
熟成はアメリカンおよびフレンチオーク樽で6ヶ月、ボトルでもう6ヶ月。


バルデオラス(ガリシア州オウレンセ県)にあるワイナリーを訪問。
Galir01
2002年創業のまだ新しいワイナリーです。
近くにガリール川があり、名前の由来のようです。


さて、DOバルデオラス(Valdeorras)ですが、やっぱり、
DOビエルソ(Bierzo)に隣接しています。
Galir02
赤はやはりメンシーアが主力なので、類似地域としてまとめて覚えます。
因みに白はゴデージョ(Godello)というガリシア地方特産品種が主。
このワイナリーもゴデージョの白ワインを出しています。


エチケット平面化画像。
IMG_7479
Oringin(原産地)のスペイン語である「Origen」が「Orixe」となってます。
これはスペイン北西部の方言、ガリシア語の表記ですね。
カタルーニャ語やバスク語なんかも表記にこだわりますから、
スペインの表示はこんがらがっちーであります。(笑)


さて、抜栓。
IMG_7486
キャップシール、コルク(合成)ともシンプルながらいいデザイン。

Alc.13.5%。
ガーネット。
ブルーベリー、カシス、チェリー、青野菜。
うん、メンシーアらしい感じです。
酸味感じるアタック。
味は薄っぺらくないですが酸味が踊ります。
フルーティと言えば言い過ぎかしら?
余韻からフィニッシュまで優しめの酸で支配されてます。
でも、これがメンシーア本来の味と思います。

合わせようで楽しめるいいお味と思います。
唐揚げと合わせたらまあまあ成功でした。(笑)


*****


Pagos de Galir Mencía 2016
Valdeorras DO
RRWポイント 86点


Raúl Pérez Ultreia Saint Jacques 2015

久々のDOビエルソ、メンシーア種です。
今日のは、例の漫画「神の雫」登場ワインだそうで。
ビエルソの天才醸造家ラウル・ぺレスのお手頃ラインらしいです。
でもパーカーおじさんは93点をつけてますね。


IMG_6317
ここはみんなブルゴーニュ型ボトルです。

公式ページを探すも見当たりません。
「http://www.raulperezbodegas.es/」らしいのですが繋がりません。
しかたないので日本のインポーターサイトを見ます。
ワイナリー和泉屋さんというようです。
しかし、メンシーア100%はわかりますが、樽熟など不明。
う~ん。間が持ちませんな。


エチケット平面化画像。
IMG_6268
「ウルトレイア」ってウルトラ世代に響くネーミングですね。(笑)


ストビューでは全然近づけません。
が、なぜか前の駐車場の画像だけ上がってました。
RaulP01
あまり意味はないですが、雰囲気だけでも…。

上空から見ると、小さな集落の外れ。
RaulP00
周りはブドウ畑に囲まれてるようで、他にもワイナリーが多いです。

さらに、グッと離れてビエルソの場所を見ておきます。
RaulP02
聖地サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路というのも頷けます。


キャップシールがカッコよかったので写真にて。
IMG_6320
コルクはお手頃ラインですからシンプルに名前だけ入ってます。


さて、抜栓です。
Alc.13.5%。
濃いルビー。エッジにオレンジが来てますね。
フランボワーズ、キャンディ様にも香ります。青茎も。
以前に飲んだメンシーアの独特な香りを思い出します。
酸味あるアタック。
タンニンもあるうま味ですが、
メンシーア独特のハーブっぽい風味があって、
少し気になります。
余韻でも酸味がパレットに広がります。
これもちょっと違うなあ…。
パーカーおじさん、93点って気は確かでしょうか。

スペインだけにパエジャと合わせてみました。
やはり意外と合います。
かと言って、点数が上がるまでではなかったです。


*****


Raúl Pérez Ultreia Saint Jacques 2015    
Mencía DO Bierzo
RRWポイント 86点


La Mano / Mencía Selección D.O. Bierzo 2015

以前に空港のラウンジでいただいた、
スペイン、DOビエルソのメンシーア種のワイン
めちゃうまではなかったのですが、
独特の味が印象に残っていたのでAmazonで同種のものを検索。
ヒットしたのがこれ。1,300円なり。


LaManoBierzo


独特のエチケットですね。
公式サイトではあまり詳しい情報はなかったのですが、
「La Mano」はスペイン語で「手」なので、
手書きの「手」のイラストは「ハンドメイドであること」と、
ローカル品種「メンシーア」の「ワイルドさ」を表しているとのこと。

本当に作っているワイナリーは「VINOS DE ARGANZA」らしいですが、
ここのサイトには、この「La Mano」は載っていません。
Axial Vinosという、いわばネゴシアンの委託を受けて作ってる感じでしょうか。
いずれにしてもこのワイナリー、
メンシーアのワインでパーカーさんの91点をもらっているようですから、
なかなかのレベルだと思われます。

さて、抜栓。
短い合成コルクですが、1000円台のワインですからね。
Alc.13%です。
結構濃いめのルビー。以前飲んだメンシーアより濃いと思われます。
普通の黒ベリー+プラムが香り、特段メンシーアという気はしません。
酸味とタンニンがいきなり来ますが、いい感じに「立っている」ので、
バランスの良さと相まって「うまい」となります。
余韻はさすがに酸味がちになり、長くもないですが、
「果実味ありありの軽うま」と結論付けましょう。
メンシーアの独特さがないですが、
くせのなさが飲みやすさになっています。
これはリピートもありですね。安いし。

スペインでもテンプラニージョばかり飲んでいてはいけませんね。
冒険すれば新しい発見があります。


*****


La Mano / Mencía Selección D.O. Bierzo 2015
RRWポイント 88点


Vinos de Finca / Losada D.O. Bierzo 2011

台北桃園空港のEVAエアーのラウンジです。
ブルゴーニュ風のなで肩ボトルで見慣れないラベル。

スペインの北西部、DOビエルソ(Bierzo)の特産品種、
メンシーア(Mencía)であることが裏ラベルで分かりました。
これは飲んだことがなかったのでちょっとうれしいです。


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なんでもメンシーアの古木100%とのこと。
フレンチオーク樽で12ヶ月熟成ということで、
Crianzaの部類になるようですね。


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お味の方は、
割と強めの酸味とタンニンを感じますが喉越しは爽やかで嫌味はないです。
ベリーの種類に例えられませんが(笑)、果実味をかなり感じます。
解説サイトなんかによると、
メンシーアは成分的にはテンプラニージョよりタンニン・酸味が少なめとありますが、
樽熟成や未ろ過処理だったりで特徴付けしているようです。

メーカーのサイトを見ると、価格は9.5ユーロ。
この味だと、わりとコスパの良いワインですね。(笑)


*****


Vinos de Finca / Losada D.O. Bierzo 2011
RRWポイント 84点


(パーカーポイントは90ptsですが…笑)
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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