Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Monastrell

Bodegas Castaño Solanera Viñas Viejas 2016

スペインはムルシア州DO Yeclaのモナストレル(ムールヴェードル)です。
パーカーおじさん92点の説明に釣られたんですが、実は2015のことだそうで。
ヴィンテージ違いをあたかもその点数のように語る、よくある商法です。(笑)
しかし、過去コンスタントに90点以上取ってるようで実力は間違いないようです。
2012は最高点の94点だったそうですよ。


IMG_1635
何やら白地に幾何学模様の浮彫が施され、独特なデザインですが、
2015年までは普通のデザインだったようです。大胆な変更ですね。


公式facebookページによると、
公式ページはwww.bodegascastano.comらしいのですがエラーで繋がりません。
公式ショップサイトは生きていました。これだけでいいと思ってるんでしょうね。(笑)

ショップサイトなので、最新ヴィンテージの2016年の情報はありました。
・モナストレル 65%
・カベソー 20%
・ガルナチャ・ティントレラ 15%
というブレンドになっています。一応どれもDO Yeclaで使用可の品種です。
Garnacha Tintoreraはアリカント・ブーシェ(Alicante Bouschet)のことで、
1866年にPetit BouschetとGrenacheが交配されたもので、親戚ではありますね。
スペイン語のティントレラはフランス語でタンテュリエ(teinturier)のことで、
果肉にも色がついているという特徴があります。
普通のグルナッシュをGarnacha Tintaともいうので混同しないように。
(フランスでもグルナッシュ・ノワールと言って、グルナッシュ・ブランや
グルナッシュ・グリと区別したりしますね。)

また、ワイン名のViñas Viejas(ビニャス・ビエハス)は所謂Vieilles Vignesのこと。
モナストレルとガルナチャ・ティントレラはなんと樹齢71年だそうです。
20%ブレンドされているカベルネ・ソーヴィニヨンも樹齢33年となかなかです。
VVを名乗るだけのことはありますね。

熟成は、80%がフレンチオーク樽、20%がアメリカ産で10ヶ月だそうです。

で、公式ショップの販売価格が12.65ユーロです。(笑)
日本での販売価格とそんなに差がないのはうれしいですね。


さて、まさにイエクラの町にあるワイナリー訪問です。
Castano01
市街地の外れで、イエクラ闘牛場がすぐ隣にありますね。
規模の大きな工場然としたところですね。

イエクラのあるムルシア州はスペイン全土のDO地図で見るとここです。
Castano03

ムルシア州全体をGoogle Mapで見てみます。
Castano02
DO Yecla以外のDO/IGPは左下の小地図と照らし合わせて確認ください。


エティケタ平面化画像。
IMG_1361
画像ではうまく表面のボコボコ感が出ないかもです。


さあ、抜栓。
IMG_1637
キャップシールもラベルに合わせた幾何学模様のエンボスになってます。

コルク平面化がこれ。
IMG_1633
「The art of Monastrell」はワイナリーのスローガンのようです。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
IMG_1634

黒ベリー、ダークチェリー、コンポート様の花梨。
辛口アタック。
独特の酸味がバックグラウンドにあるんですが邪魔はしてません。
味の芯はなかなか厚みのある構造感を感じますね。
ムールヴェードルの個性でしょうか、スモーキーって印象です。
喉越しから余韻で最初の酸が若干主張してきますが、
これも個性として楽しめました。
なかなかいいです。


*****


Bodegas Castaño
Solanera Viñas Viejas 2016
DO Yecla
RRWポイント 91点


Tussock Jumper Monastrell 2015 DO Jumilla

動物のイラストで世界中のワインを出してるタサック・ジャンパーです。
以前テンプラニージョを試しましたが、お手頃価格で味もいい印象です。
今日は、DOフミージャのモナストレル(ムールヴェードル)をお試し。
世界中で栽培され、オーストラリアなんかではマタローとも呼ばれてますが、
スペイン原産説が濃厚な上、85%はスペインで生産されているそうなので、
モナストレル(ムールヴェードル)はスペインが本家のようなものですね。


IMG_0619
DOフミージャ(Jumilla)はスペイン南部ムルシア州のDOですが、
1966年にDO認定され、赤とロゼがDOを名乗れますが、
モナストレルを50%以上使うことが義務付けられています。
また、「Monastrell」をうたうには85%以上の使用が必要です。


タサック・ジャンパーはおそらくフランスが本拠地のブランドで、
自社に生産ラインを持たず、世界中から選んだワインを生産者に委託し、
自社ブランドで世界中に供給するというスタイルでやっています。
公式ページはこれ。

・モナストレル 100%
アメリカンオーク樽で数ヶ月熟成ということはわかりました。
インポーターサイトにも情報がありました。


タサック・ジャンパーのワイン紹介ページは世界地図になってます。
Tussock01
それぞれの国を代表する動物がアイコンで、同時にボトルのラベルにもなってます。


ラベル平面化画像。
IMG_0510
他のワインは赤いシャツを着ていますが、これだけグリーンです。
どうやらユーロリーフ取得のBIOワインだからのようですね。
同じくスペインのテンプラニージョも同じ牛ですが、赤シャツです。


DOフミージャ(Jumilla)の認証シールもありますが、このDOの場所を確認。
Jumilla01
スペインの南部、ムルシア州のDOです。

このDOの公式ページもあります。


ムルシア州はムルシアが州都のスペインでは小さめの州ですが、
この地図のように州内にいくつかのDO及びIGPがあります。
Jumilla03
DO Yeclaもモナストレルで有名で、DO Jumillaに隣接してますね。


ラベルではDOP(Denominación de Origen Protegida)となっていますが、
スペインで言うDO(Denominación de Origen)とほぼ同義です。
厳密に言うとこういう関係ですね。
Jumilla02
IGPVino de la Tierraと言うんですね。


さて、抜栓。
IMG_0618
合成コルクのDIAM(DIAM1)を使っています。

コルクも平面化してデザインを見ておきましょう。
IMG_0615

Alc.14%。
ガーネット。
IMG_0616

黒ベリー、チョコ、メトキシ青野菜、
シダっぽくもあります。
酸味クールな辛口アタック。
味の厚みはなかなかいいです。
シルキーなタンニンが喉元にアクセントで効いてます。
余韻も同じバランスでそこそこ続くのがいい感じ。
酸は始終居るんですが全く問題ないです。
クールなうまさ、好きですね。


*****


Tussock Jumper
Monastrell 2015 DO Jumilla
RRWポイント 92点


Demuerte Gold 2016 DO Yecla

なんともインパクトのある金色のドクロのラベルです。
調べるとモナストレル(ムールヴェードル)で有名な、
DOイエクラ(Yecla)のワインです。
ムールヴェードルには経験上いい印象があります。楽しみ~。


IMG_7218
公式ページを発見しましたので、ワイナリーの素性を調べます。
スペイン各地のワイナリーで15年の修行を積んだパブロさんが、
奥さんと二人で3年前に始めたプロジェクト、Winery On。
なんと、意外と新しい作り手なんですね。
イエクラ中心に20ヘクタールを所有する畑から、
土着品種であるモナストレルを中心にモダンなワインを作っています。


今日のワインはDemuerte Goldという名前。
「De Muerte」というのは「Of Death」、「死の~」という意味。
「通常、ワインのネーミングは作り手や地域に関連させるものだが、
この場合はこのワインの味わいに関連し、ワイン自身を表すものだ。」
とかなんとか、わかったようなわからないようなことが書いています。
つまり死の味? というか、インパクト重視でしょうね。(笑)
僕はメキシコの死者の日のドクロの装飾を思い出します。

セパージュは、
・モナストレル(ムールヴェードル) 50%
・シラー 30%
・ティントレラ(アリカンテ) 20%
樹齢20年で低収量しているそうです。
樽熟はフレンチオークのアリエ樽で14か月。


トップキュヴェはなんとダイヤの目の黒ドクロ。
この目の部分はスワロフスキーなんですって。オドロキ。
demuerte01
これはモナストレル100%で、Alc.16%です。興味あります。
そのモナストレルもプレフィロキセラの接木してない古木だそう。


ワイナリー訪問しようと思いましたが、
住所は登記上のバレンシアの市街地のものしか見当たりません。
残念ですが、イエクラの位置を確認するだけにしておきます。
demuerte02


エチケット平面化画像。
IMG_6915
平面で見ると迫力ありますねえ。


さて、抜栓。
Alc.14.5%。
ガーネット、エッジは茶気味かな。
黒ベリー、チェリー、リコリス、スパイス、
青茎っぽいのも感じます。
上等なカベソーの様なうっとりする香りです。
うま口アタックです。
凝縮感あるボディはいい感じ。
タンニンと思われますが苦味に近いものを感じます。
これが後味まで残って邪魔ですね。
少し残念なポイント。
しかし、全体のバランスや奥行きはかなりいい感じ。
今回もモナストレルの底力を感じました。


*****


Demuerte Gold 2016 DO Yecla
RRWポイント 90点


Finca Rosal Old Vines Monastrell 2016

KALDIの店頭で目に留まってしまいました、モナストレル。
いわゆるムールヴェードルです。
ムールヴェードルは、プロヴァンス「Bandol」を試した後、
スペインのも試していましたが、今日のもスペインからです。
DO Yecla」だそうで。はてさて?


IMG_6233


さて、まずはワインの素性を確認しますよ。
「Finca Rosal」というのは、イェクラの町へ行ってみましたが、
(Google Mapで、ですよ。)それらしいところは見当たりません。

裏ラベルの情報を確認しますと、販売者は「Hammeken Cellars」。
IMG_6184
アリカンテの北方、バレンシアとの間くらいのJaveaという所にあります。

イェクラからは2時間ぐらい離れているようです。位置関係は以下ご参照。
Yecla01
前に飲んだモナストレルはイェクラの近くのフミージャ(DO Jumilla)でした。
この二つのDOの間は車で30分の距離です。
ただ、DOイェクラはムルシアで最北かつ最小のDOで、
西側に隣接するDOフミージャが1966年にDO認定されたのに対し、
DOイェクラは1975年と少し後になってからだそうです。
どちらのDOも認められたブドウ品種は、モナストレル(ムールヴェードル)他、
テンプラニージョ、ガルナチャ、メルロー、カベソー、シラーと何でアリです。
(ガルナチャ・ティントレラ、即ちアリカント・ブーシェも含まれています。)

で、「Hammeken Cellars」の公式ページを見ると、
いろんなブランドを扱っているのがわかりますが、
ちゃんと「Finca Rosal Old Vines Monastrell」も載っていました。
しかしながら、同じ2016年なのにラベルのデザインが全然違います。
FincaRosalx
品名からして正にこれだと思うのですが、日本向けに変えたのでしょうか。

まあ、情報は以下の通りです。
・モナストレル(ムールヴェードル) 100%
・樹齢は30年超。確かにOld Vinesです。
・樽熟はフレンチオークのバリック(225l)で6ヶ月
その他、
アルコール発酵後浸漬(マセレーション)を12~15日行い、その後、
樽熟成前にステンレスタンクでMLFしていることもわかりました。


さて、抜栓。
Alc.14%
濃いルビー、紫が濃いめです。
黒ベリー、鉄のニュアンスも。
うま味込みのアタックです。
若干酸味はあるんですが、
フレッシュさを与えるだけで刺さないので、邪魔じゃないです。
余韻でじんわり溶け込んでいたタンニンが感じられるのもいいですね。
嫌味がまったくなく、美味しく楽しめます。

意外なおいしさ。ムールヴェードルを見直しました。
これだから未知のワインの挑戦は楽しいんです。


*****


Finca Rosal Old Vines Monastrell 2016
D.O. Yecla
RRWポイント 92点


Bodegas Luzón / Luzón Roble 2016 DO Jumilla

南仏プロヴァンスのムールヴェードルを試したら、
当然本家スペインのムールヴェードルも試したくなります。
スペインでは「モナストレル」と呼ぶんでしたね。


IMG_5757
たまたまリカマンで特売980円でしたが、モナストレル100%。
すなわち、ムールヴェードル100%です。

公式ページはカッコいいんですが、
いかんせん、このワインが載っていません。
安物ラインもしっかり押さえていただきたいものです。


ワイナリー訪問すると、結構敷地内までストビューで入れました。
Luzon01
なかなか立派でモダンなワイナリーです。
この門の前はロータリーになっていて、
そこまでの長い1本道の両側がブドウ畑になっています。

「DO Jumilla」とあるように、ムルシア州のフミージャにあります。
Luzon02
州都ムルシアからは北側に位置し、フミージャの町の南側外れです。
マドリードから車で3.5時間って感じですね。
DOフミージャはやはりモナストレル(ムールヴェードル)が、
黒ブドウ栽培面積の80%を占めているそうです。
ただ、テンプラニージョやガルナチャを使ってもよく、
モナストレルだけの縛りはないようです。

ムルシア州はアンダルシアとバレンシアに挟まれ地味な存在ですから、
こんなワインでも飲まなきゃ調べませんね。(笑)


エチケット平面化画像です。
IMG_5433
ショップ情報ではフレンチ&アメリカンオーク樽で4ヶ月熟成らしいです。
「ROBLE」(オーク)と名乗る割には短めの樽熟です。
エチケットのデザインも多分オーク材の断面ですね。
しかし、以下のテイスティングにあるように、
樽香と思しき不思議なチョコ香がしました。
「さては、何かやってるな?」って印象です。オークチップ?


さて、抜栓。
Alc.14.5%。フルボディ~。
黒ベリーの前にチョコかココア?
次いで切った草の匂い。
ヤバめかなと思いましたが、
2日目は順当にチェリーが香ってきました。
樽香なのかまたコーヒー風味のアタックです。
その後にくる味自体はバンドールに似てます。
これがムールヴェードルの個性なんでしょう。
タンニンしっかり、味の厚みもあります。
余韻では少し酸味残る感じかな。
そしてやっぱりコーヒー風味も最後まで残ります。

第一印象は微妙な判定でしたが、
2日目に残り半分を良く冷やして飲んだら、
(10~14度あたり)けっこうおいしかったです。


*****


Bodegas Luzón
Luzón Roble 2016 Jumilla DOP
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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