Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Mouton_Cadet

Mouton Cadet Réserve Sauternes 2016

以前にもいただいたムートン・カデのソーテルヌです。
今日は2016年と最新ミレジムとなったばかりではなく、
ソーテルヌ貴腐ワインの頂点、ディケムとの飲み比べです。
ムートンのソーテルヌも相当おいしかったのですが、
ディケムとガチンコ勝負は酷ですね~。(笑)


IMG_8554
ムートン・カデも最初に飲んだ時は相当感動したんですけどね。
しかし、ある意味こういう比較試飲のチャンスはありがたいです。


公式ページは最新ヴィンテージの2016年になっていましたが、
今日のは2016年なので無問題。セパージュは、
・ソーヴィニヨン・ブラン 88%
・セミヨン 10%
・ミュスカデル 2%
れれれ!ソーヴィニヨン・ブラン主体になってる!?
2014年は確かセミヨンが91%だったはず。
う~ん、これは年ごとに味が変わるんじゃないかと思っちゃいますね。


どうです。この酷なツーショット。
IMG_8555
見かけは似てますが、お値段は10倍以上違います。(笑)

グラスに注ぐと、色はこんなに違うんですね。
IMG_8561
やはりディケムは貫禄のある色味です。

一応、お約束のグラスショット。
IMG_8560

Alc.13%。
透明感ある薄いゴールド。
梨、桃の果実香。
甘ったるい味ですが、実はさらりとしています。
これはこれで完成域なんだと思っています。
口腔内に残る風味はディケムのような気品はないですね。
な~んて、贅沢を言ってはいけませんね。
普段飲みには十分以上の実力と評します。


*****


Mouton Cadet Réserve Sauternes 2016
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Mouton Cadet Réserve Pauillac 2015

新年のエノテカの店頭にあったワインくじの中当たりです。(笑)
な~んだ、ムートン・カデかと思いましたが、
この「ポイヤック」はなんと5,000円(+税)します。
半額以下で買えたことになるので、あとでニンマリです。


IMG_7309
そのワインくじは新聞紙で包んであるだけだったのですが、
そんな場合、実はいいワインが当たる可能性が高まる方法があります。

まず、上等なワインはボトルが少々大振りでずっしり重いです。
瓶にガラスが肉厚のものを使っているからです。
そして、ボトルの底が豪快に凹んでいます。
これは熟成後のオリが舞い上がらないようにするための凹みです。
早飲みの安いワインはあまり凹んでないか平らなことが多いです。
何本か手に取って比べ、ずっしり重くて底が大きく凹んでるのが、
かなりの確率で上等ワインというわけです。(笑)
あっ、こんなこと書いては、
来年は新聞紙でやってくれなくなりますね。(笑)


公式ページは、自動検知なのか英語か中国語しか選べません。
おまけにこのポイヤックが載っていません。
ボルドーやメドックはあるのですが。
お値段からしてもポイヤックは特別バージョンなのでしょうか。

仕方がないので、
日本の公式インポーターであるエノテカのサイトを見ます。
セパージュは、
・メルロー 81%
・カベソー 19%
値段からして樽熟はやってるんでしょうが詳細不明です。
またブドウはポイヤックの畑からに限られますので、
ワンランク上のムートン・カデということのようです。
さらに、2015年はボルドー当たり年なのでこりゃ楽しみです。


さて、ムートン・カデはどこで醸してるのかわかりませんが、
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドのオフィスならこれです。
BaronPR
ポイヤックの町の集落の真ん中にど~んと立派に建ってます。

わかりきってますが、ポイヤックの場所を確認。(笑)
MoutonPauillac
ジロンド川のほとり。サンテステフとサンジュリアンの間です。


エチケット平面化画像。
IMG_6912
実はエチケットは直接ボトルに印刷されていて剥がすことができません。
こういう時に僕が開発した(?)平面化画像撮影は威力を発揮します。


さあ、抜栓。
IMG_7311
合成コルクです。両端が一枚もののコルク片になってますね。

Alc.13%。
濃いガーネット、黒いくらいです。
黒ベリー、スパイス、生野菜っぽい香りも。
辛口アタックです。
嫌なほどではないですが酸味もあります。
この酸はメルローから来るんでしょうね。
味わいは複雑味あっていい感じです。
喉越しのシルキーなタンニンもグッド。
旨味に感じるパターンです。
しかしやっぱり余韻に酸は残ります。

普通のムートン・カデとは一味違いますよ。


*****


Baron Philippe de Rothschild
Mouton Cadet Réserve Pauillac 2015
RRWポイント 90点


Mouton Cadet Réserve Sauternes 2014

甘口白ワイン、いわゆる貴腐ワインです。
AOCソーテルヌですから本格派ですかね。
でも、ムートン・カデですからね…。


IMG_6336

公式ページからの情報では、セパージュは、
・セミヨン 91%
・ソーヴィニョン・ブラン 6%
・ミュスカデル 3%

裏ラベル。
IMG_6402


ソーテルヌの場所は見ておきましょう。
Graves02


さあ、いただきますよ。
Alc.13%。
甘い柑橘系の香り。
ムートンからいらっしゃったアリス・アニュレ女史いわく、
ハチミツとアプリコットだって。
なるほど、そんな感じします。
しかし、甘甘なのにうまいな~。

なんでも、この貴腐ワイン、
シャトー・クーテからブドウを仕入れ、ムートン・カデで醸しているそうです。
シャトー・クーテと言えばバルサックのソーテルヌ格付け第1級シャトーです。
(特級<Premier Cru Supérier>はあのシャトー・ディケムです。)
なんとなくすごそうです。

ちなみに、これがシャトー・クーテ。
IMG_6405

これが貴腐ワインか~。
食後酒っていうのもわかるな~。
うま。


*****


Mouton Cadet Réserve Sauternes 2014
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Mouton Cadet Réserve Graves Blanc 2016

ムートンの生産者来日イベントで一緒に試飲しました。
でなきゃ自分からは飲まないジャンルのワインです。
グラーヴの白ですって。へぇ~。


IMG_6339
ボトル写真を撮るのを忘れました。
よって、公式サイトから画像をいただきました。

で、情報もそのサイトから転記します。

セパージュは、
・セミヨン 53%
・ソーヴィニョン・ブラン 41%
・ミュスカデル 6%

グラーヴのだいたいの場所も確認。
Graves01


いただきますよ。
Alc.12.5%。
透明なゴールド。
油分な香り、柑橘系か洋梨。
フレッシュフルーティな香りが鼻を突く感じ。
ロワールやニュージーランドのソーヴィニョン・ブランの
軽快な爽やかさはなく、重い印象ですね。
セミヨンの個性でしょうか。
舌の上にブドウ感を感じたのが驚き。
ボルドー白もうまいな~。


*****


Mouton Cadet Réserve Graves Blanc 2016
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Mouton Cadet Rosé 2017

ムートン・カデのロゼ。
ムートンの生産者来日イベントで一緒に試飲しました。
普通の(ワイン通でない)フランス庶民はファミレスなんかで、
ロゼばっかり飲んでいる印象があります。無難なんでしょうね。


IMG_6340

例によって、公式ページからの引用。

セパージュは、
・メルロー 51%
・カベルネ・フラン 43%
・カベルネ・ソーヴィニヨン 6%
普通に赤品種ですね。

裏ラベルです。
IMG_6345


いただきましょう。
Alc.12%。
透明ゴールドにピンク。
一見、「白ワインじゃないの?」です。
赤ベリーというより桃?梨?
白ワインの様な柑橘系を感じます。
バラの香りも?(ロゼだけに…笑)
香りから想像できる甘みを感じます。
白なら褒める味ですね。
食事と合わせたら酸味があるのがわかります。


*****


Mouton Cadet Rosé 2017
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Mouton Cadet Rouge 2015

ムートン・カデです。
昔も飲んだことがありますが、
酸味が目立ってバランス悪いなという印象でした。
黒いラベルに引かれて、つい手に取ってしまいました。


IMG_4840


みなさんよくご存じですが、ムートンと言っても、
シャトー・ムートンのセカンドではありません。(笑)
公式ページを見ても、
プティ・ムートンとエール・ダルジャンが載っているだけです。
ムートン・カデは別サイトになっているようです。
つまり別ラインってことですね。

ラフィットも、AOCボルドー、メドック、ポイヤックと、
安物ラインを出していますが、
これらは本家サイトに一緒に載せてるんですよね。
マーケティング的にはどっちがいいんでしょう?

ムートンは抱き合わせ商法より、
第1級のシャトー・ムートンの格を守る方を選んだんですね。
第1級の王者の風格と、成り上がり第1級の違いでしょうか。(笑)


さて、
ムートン・カデのサイトでは2014年のヴィンテージ情報しかありません。
「近々アップデートします」とメッセージが出ますので、
そのうち更新されるでしょうが、今日はとりあえず2014年で。

セパージュは、
・メルロー 84%
・カベソー 10%
・カベフラ 6%
う~ん。「でしょうね。」と思わず言ってしまいます。(笑)

(2018/11/12追記)
2015年データに更新されてましたので転記します。
・メルロー 85%
・カベソー 10%
・カベフラ 5%


これはAOCボルドーですが、
レゼルヴというちょっと上のシリーズは、
メドックやサンテミリオン、グラーヴもあるようです。
醸造方法の記述はありません。
樽熟してないんでしょうかね。


IMG_4841


さて、抜栓。Alc.13.5%。
濃いけど透けるルビー。
黒ベリー。
樽香がするような香りです。
なので、香りは貫禄ありです。
アタックで「あっさりうま」。
あれ?
いつぞやのバランス悪い酸味がちのと印象が違います。
深みはないですがバランスがいい。
余韻もあるし普通に楽しめます。
メルロー主体のよくある味ですが、
これはこれでOKです。
意外や意外。


*****


Mouton Cadet Rouge 2015
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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