Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

NV

Michel Tissot & Fils Crémant du Jura Rosé Brut

ジュラの泡、クレマン・デュ・ジュラCrémant du Jura)のロゼをいただきます。このAOCは白とロゼがありますが、ピノ・ノワールとローカル品種の黒ブドウを使ったロゼの方が面白そうなのでお試しです。お勉強だけしていると、変な形のクラヴランに入った黄ワイン(Vin Jaune)が6年も熟成してるとか、藁の上で陰干しする藁ワイン(Vin de Paille)だとか、ジュラを知識先行の奇異の目で見てしまいますが、実際は多様で個性的なワインがいろいろあって楽しいということがわかってきました。やはり、「百聞は一飲にしかず」です。(笑)

IMG_5097
実は結構歴史の古いジュラにおいて、ジュラ最古の生産者であり、ジュラで初めての瓶内二次発酵スパークリングを生み出したのが、このワインに名前のあるティソ家なんだそうで。
ジョセフ・ティソ(Joseph Tissot)さんが、1896年に Maison Tissot というネゴシアンを立ち上げ、自社ワインや近隣の協力農家からのブドウでワインを作って売り出します。1920年には息子のミシェル・ティソ(Michel Tissot)さんがスパークリングワインの生産を始めたそうです。なるほど、今日のワイン名はここから来てそうですね。
1948年にこのミシェル・ティソさんは、ジュリエット・クラヴラン(Juliette Clavelin)さんと結婚するんですが、このジュリエット・クラヴランさんのご先祖がヴァン・ジョーヌ(Vin Jaune)用の620mlビン、クラヴラン(Clavelin)の名前の元になってるというので驚きました。ティソ家はまさにジュラの歴史ですね。
ミシェル・ティソさんのメゾン・ミシェル・ティソは、2005年に同じくジュラの名門ネゴシアン(1632年から続くそうです)であるアンリ・メール(Henri Maire)に買収されています。ここはティソ・メール(Tissot Maire)というブランドでクレマン・デュ・ジュラを展開しているんですが、一部ミシェル・ティソ(Michel Tissot & Fils)ブランドも残しているようです。今日のワインがそれですね。

ティソ・メールの公式ページはこれ。以上の歴史はここからいただきました。

今日のワインもこのティソ・メールのものと同じスペックと思われます。
・ピノ・ノワール
・トゥルソー(Trousseau)
・プルサール(Poulsard)
比率は不明ですが、ピノ・ノワールが主体に若干のトゥルソーとプルサールとあります。1995年制定のAOCクレマン・デュ・ジュラの規定ではこれら3つの品種が50%以上であればOKです。瓶内二次発酵の「Méthode Traditionelle」にて熟成は澱と共に9ヶ月との規定ですが、これは12ヶ月やっているようです。

ピノ・ノワール、トゥルソー、プルサールの外観です。
Baud04
何%かはわかりませんが、しっかりローカル品種が入ってるのがうれしいですね。
クレマン・デュ・ジュラAOCの白(Blanc)でも、現地のシノニムでムロン・ダルボワ(Melon d'Arbois)と呼ばれるシャルドネに加え、ピノ・ノワールとトゥルソーを合わせて70%以上にしないといけない規定です。白品種のサヴァニャン(Savagnin)も使用可ですが必須ではありません。黒ブドウがかなり幅を利かせていると言えますね。

アンリ・メール、もしくはティソ・メールを訪問。アルボワ市街から車で10分の郊外です。
Jura03
上空から見ると近代的でかなり大きな施設であることがわかります。


さて、AOCクレマン・デュ・ジュラの範囲ですが、このようにジュラ全域です。
Jura01
これは、広域の AOC Côtes du Jura(赤・白・ロゼあり。Vin Jaune、Vin de Paille も全域であります。)と全く同じ範囲です。

以前描いた地図でジュラ全域をGoogle Map上で見ておきましょう。
Jura00
緯度的にはボーヌ以南のブルゴーニュとほぼ同じで、距離も車で1時間以内の距離です。遠く離れたシャブリがなんでブルゴーニュ?と思うぐらいジュラの方が近い。(笑)

ジュラ・ワインの公式ページにもっといい地図がありましたので貼っておきます。
Jura02
地図の形状が違いますが、対象コミューンと実際の栽培範囲との差なんでしょうね。ずいぶんとジュラが身近に思えてきました。そろそろ黄ワインや藁ワインにも手を出そうかな…。


エチケット平面化画像。
IMG_5075


さあ、抜栓。
IMG_50942
あちこちジュラとは書いてますが、ミュズレは無印です。

Alc.12%。(pH:3.89、Brix:6.7)
サーモンピンク。
IMG_5095

ベリーっぽくもあり白桃っぽくもあり。
辛口アタック。
苦味様の複雑味は黒ブドウ由来ですかね。
奥行き感じる泡としてなかなか秀逸と思います。
白ワインカテゴリー(WWWポイント)で評価します。


*****


Michel Tissot & Fils
Crémant du Jura Rosé Brut
WWWポイント 79点


Marcel Martin Louise d’Estrée Brut Méthode Traditionelle

自ら Red Red Wine と言ってるだけあって、もともと白をいただくのは少なめ。ましてや泡は何かキッカケがないと積極的には手を出さないのですが、今日のコレは「お楽しみスパークリングワインBOX」というキッカケがあったわけです。しかも、当たりならいいんですが、見事なハズレであります。(実は昨年も同じくじを引いて撃沈していますから、学習能力のなさも問題ですね。)今日は「反省文」としてこの記事を書くことにします(笑)。

IMG_4938
さて、Marcel Martin というロワール、ソーミュールの近くのデュエ・ラ・フォンテーヌ(Doué-la-Fontaine)という町の作り手ということは裏ラベルからわかりました。しかし、それ以上が所在含めあんまり情報がないんですよね。コスパのいいロワールのスパークリングワイン(Crémant de Loire)の生産者としてそこそこ名は通ってるようなんですが。

はい、これが踊らされたワインくじ。ドンペリが当たるとは思っていませんでしたが…。
IMG_0339
今日のハズレワイン、お値段を見ると、2,590円となってます。それを1,990円で買えたんだからお得じゃん!と早合点するなかれ。
瓶内二次発酵のトラディショナル方式(Méthode Traditionelle)なのはいいんですが、このチラシにあるように9ヶ月の熟成では、AOCクレマン・ド・ロワール(AOC Crémant de Loire)の規定である12ヶ月に満たないため、AOCクレマン・ド・ロワールを名乗ることができません。
じゃあ、どういう位置づけのワインかと調べたら、アメリカのスーパー大手トレーダー・ジョーズ(Trader Joe's)が大量輸入して安売りするアメリカ向けバージョンと同じラベルでした。トレジョ(アメリカ在住の日本人はこう呼びます。)ではいくらで売ってるかというと、なんと8.99ドル。日本円で950円ぐらいでしょうか。それを2,590円で売るとは相当なボッタクリであります。ハズレもショックですが、本当の値段を知ってさらにショックです。(笑)

公式ページは当然のように見つからず。ネット情報では、この作り手はアンジューとトゥーレーヌのエリアに30haの畑を所有し、作付けはシュナン・ブラン60%、シャルドネ20%、カベフラ20%だそうです。今日の泡は、ブドウ品種がロワールらしくシュナン・ブランなのが面白そうで、それがせめてもの救いです。セパージュを調べると、こんな感じですから。
・シュナン・ブラン 90%
・シャルドネ 10%
シャンパーニュ方式(トラディショナル方式)のシュナン・ブランの泡…。面白そう。少し元気が出てきました。

シュナン・ブランはロワールでの「Pineau de la Loire」というシノニムの他、いっぱい呼び方があるようです。南アフリカでは「Steen」でしたね。
CheninBlanc
シュナン・ブランは、2018年のDNA分析でサヴァニャン(Savagnin)と何らかの品種の自然交配で生まれたとされています。さらにこのシュナン・ブランとグエ・ブラン(Gouais Blanc)の交配から、バルザック・ブラン(Balzac Blanc)、コロンバール(Colombard)、ムスリエ・サン・フランソワ(Meslier Saint-François)といった品種が生まれたことが判明しています。

ついでに、いつもの「大ロワール全体地図」(笑)も貼っておきます。
Loire_s
ひと筋縄ではいかないロワールの全体像が見られていい地図だと思います。今日の作り手があるというデュエ・ラ・フォンテーヌ(Doué-la-Fontaine)という町はソーミュール(Saumur)のすぐ近くです。

この地図の出典は、ロワール渓谷のワインの公式ページというここからです。

わかりやすくていいサイトです。


エチケット平面化画像。
IMG_4778


さあ、抜栓。
IMG_4932
コルクの裏にも「Méthode Traditionelle」。これが唯一の「売り」なんでしょう。

Alc.11%。(pH:3.98、Brix:6.2)
ゴールドイエロー。
IMG_4933

黄桃、シトラス。
かすかな甘み感じる辛口アタック。
Brut って感じです。
グレープフルーツの味わい。
非常にキレのいい酸です。
かすかな柑橘系の苦味が残るのがイキですね~。

シュナン・ブランと言われればそんな気がします。
そんなこんなで実はなかなかおいしい…。(笑)


*****


Marcel Martin
Louise d’Estrée Brut
Méthode Traditionelle
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Black Ridge Vineyards Pinot Noir California

コストコのワインが続きます。これはずいぶん前から店頭で見かけていたカリフォルニアのピノ・ノワールです。高級シャンパーニュ、クリュッグ(Krug)の醸造に携わったジム・ヤークス氏が醸造家というのが「売り」なんですが、ノン・ヴィンテージだったりして何だか怪しそうで手を出していませんでした。まあ、お手頃価格なので今回ついでにカゴ投入。(笑)

IMG_4632
インポーター(CAAV)情報によると、ローダイのスコット・セラーズが実体のようですね。スコット・セラーズは前にもジンファンデルのNVを試していました。(やっぱ、NVなんだ…笑)

スコット・セラーズがクリュッグを造ったジム・ヤークス氏とこの「ブラック・リッジ」を立ち上げたのはホントのようです。
IMG_0306
コストコではインポーターの希望小売価格よりはずいぶん安く売ってます。でも、結構ホコリかぶってますね。(笑)

スコット・セラーズの公式ページにはこのブラック・リッジは載っておらず、ブラック・リッジ専用の公式ページが存在します。

住所はコントラ・コスタ・カウンティ―のどこかのショッピングモールになっており、コンタクト先はスコット・セラーズになってます。内容はPDFのワイン紹介のみ。いろんなワインがラインナップにありますが、すべてNVというのもわかりました。(笑)
なので再びインポーター情報に頼ります。セパージュはなんと、ピノ・ノワール100%ではなく、ピノ・ノワール主体にシラー、バルベーラのブレンドだそうです。樽は不明ですが、「甘いオークの風味がアクセント」なんて書いてあるのでオークチップくらいは漬けてあるのかもしれません。


一応、ローダイにあるスコット・セラーズ(Scotto Cellars/Scotto Family Wines)を訪問しておきます。
Scotto01
1883年創業の全米でもTOP20に入る大規模家族経営ワイナリーで、無数のブランドを立ち上げているようです。

ついでにセントラル・ヴァレーAVAに属するローダイAVAの地図も貼っておきましょう。
Lodi01
今日のワインは裏ラベルに「Backridge Cellars in Lodi, CA」と書いてあるのみで、「Lodi AVA」と書いてあるわけではないので、畑の場所は知る由もありませんが…。


ラベル平面化画像。
IMG_4581
NVですが、ボトルに刻印されていた製造日っぽい数字からすると2019年じゃないかと思われます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_4629
無印…。

Alc.12.8%。(pH:4.48、Brix:7.6)
ルビー。
IMG_4631

ラズベリー、チェリー、リコリス。ちょっと複雑。
ブレンドされてるシラーとバルベーラのお陰でしょうか。
辛口アタック。
薄っすらと甘みをたたえる芯のしっかりした味わい。
いきいきした果実味を期待しますが、
それはちょっと弱めかな~。
バランス的にはなかなかなんですが、
なんとなく元気がない印象。

価格からするとレベルは高いと思うので、
悪くはないですよ。


*****


Black Ridge Cellars
Pinot Noir NV 
California
RRWポイント 89点


大和葡萄酒(ハギーワイン)マスカット・ベーリーA スパークリング

さて今日は家でクリスマスパーティーでした。ケンタッキーフライドチキンとピザハットといういつものメニュー(笑)。合わせたのはサクッとマスカット・ベイリーAの泡です。どうしようもないマスカベAも泡にしたら結構いけるんじゃないでしょうか。そういえば、アメリカ在住中も我が家のクリスマスはケンタッキーだったのを思い出します。しかしアメリカ人はせっかくのクリスマスにケンタッキーなんか食べません。なので、イブの日にケンタッキーを買いに行くと日本人の家族だけが列を作っています(笑)。

IMG_4507
ハギーワイン(大和葡萄酒株式会社)は大正2年創業、会社設立は昭和28年という、山梨県は勝沼の老舗。日本古来の品種(甲州、竜眼、甲州三尺、紫葡萄)を原料に日本独自のワイン造りをしたりしているそうで、かなりのこだわり屋さんのようです。


公式ページはそのこだわりを存分に説明していて読み応えがあります。

しかし今日のワインの情報はショップページにさえなし。季節モノなんでしょうか。
・マスカット・ベーリーA 100%
エチケットのデザインからして、前に試したハギーワインの甲州新酒2020と同じくリカマンとのコラボ商品なのかもですね。裏ラベルに「高めの発酵温度で、軽すぎず複雑さを意識して仕上げた」とあります。このこだわり、期待していいんでしょうか(笑)。

今日のワインは「日本ワイン」。山梨県産のマスカット・ベイリーAを使用しています。いつも勝手にマスカベAと略してるマスカットベイリーAですが、まとめを記しておきます。
Takeda04
1927年(昭和2年)新潟県の岩の原ワイナリーで川上善兵衛氏が、母方にアメリカ原産の交雑種ベイリー(Bailey)と父方に欧州のマスカット・ハンブルク(Muscat Humberg)を掛け合わせ作り出した品種です。日本固有種ということで、日本のワイン用黒品種では第1位の生産量です。2010年の「甲州」に次いで、2013年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録され、国際的なワイン用ブドウ品種として公式に認められているのはご承知の通りです。

アルファベット表記では「Muscat Bailey A」なのですが、日本語表記となると、マスカット・ベーリーA、マスカット・ベーリA、マスカット・ベリーA他、(一番正しい)マスカット・ベイリーAの4表記がOIVに登録されてるそうです。特に「ベリー」はいかがなものか?と思いますがね。

母方のベイリーがヴィティス・ラブルスカ(Vitis Labrusca)を含む種間交雑種のため、マスカット・ハンブルクがヴィティス・ヴィニフェラ(Vitis Vinifera)ではありますが、ラブルスカ種の特徴であるフォクシー・フレーバー(Foxy Flavor)があります。いわゆるグレープジュースの香り。ファンタグレープの香りと言えばわかるでしょうか。ファンタグレープは好きですが、個人的にはワインからこの香りがするのは勘弁してほしいところです。


大和葡萄酒株式会社(ハギーワイン)を訪問します。
Huggy00
勝沼、旧甲州街道沿いです。KAI(甲斐)というドラフトビールも作っていましたが、需要減で11月で販売終了になったそうです。


毎度のことですが、山梨県を俯瞰しておきましょう。
Huggy02
富士山のふもとの日本の誇るワイン産地、Koshu Valley。勝沼、見つかりましたか?


ラベル平面化画像。
IMG_4456
お洒落なデザインです。当然のようにNVですね。


さあ、開栓。
IMG_4505
ZORK社のスパークリングワイン用SPKキャップです。再栓できて便利ですよね。

Alc.12%。(pH:4.56、Brix:6.0)
鮮やかなルビー。
IMG_4506

いちご、ジャム…。
フォクシー感じませんね。いいかも。
辛口アタック。
味の芯はしっかりあって、
苦味様の複雑さも感じます。
何よりつまらないいつものマスカベAの感じがしない。
赤のスパークリングとしてはポイント高いですよ。

うん、泡は七難隠しますね~。


*****


大和葡萄酒(ハギーワイン)
マスカット・ベーリーA スパークリング
RRWポイント 87点


Medici Ermete Quercioli Reggiano Lambrusco DOC Secco

ランブルスコ(Lambrusco)というエミリア・ロマーニャ州中心に作られる発泡性の赤ワインがあるというのは知識としてはあるのですが、試したことも、その知識を深めたこともなかったので、これはイカンということになりました。「ランブルスコ」ってブドウの品種名なんですね。タンニンが少なめで軽めの味わいらしいです。スティルワインでパッとしない品種はスパークリングにすると七難隠すみたいなこともあるのかもしれません。(笑)ところで、今日のこれは税込み844円でした。安いですね~。おいしかったらすごく偉いんですが…。


IMG_4124
メディチ・エルメーテというこの作り手、名前の通り13世紀からフィレンツェで栄えた「メディチ家」の流れを汲んでまして、エミリア・ロマーニャに移り住んだ正統派一族なんだそうで。ワイン造りは1890年に始まったという歴史もあるところです。今日のワインではなくフラッグ・シップのコンチェルトというやつではありますが、2008年以降ガンベロ・ロッソ誌で最高評価を連続して受けてたりして、名実ともにNo.1ランブルスコ・メーカーということらしいです。


公式ページは大手らしくしっかりしています。情報量も十分です。

しかし、ランブルスコあるあるなのかもしれませんが、NVだし、セパージュがこうです。
・ランブルスコ・サラミーノ
・ランブルスコ・マラーニ
はい。パーセンテージ不明です。(笑)
おまけに、早飲み仕様なので1~2年の内に消費するようにと書いてますが、NVなのにどうしたらいいのやら。(笑)上等なやつは瓶内二次発酵もやるようですが、ローエンドはステンレスタンクにてシャルマ方式だそうです。

ランブルスコというのは古くからのイタリアのブドウ品種で、無数に種類があります。現在は6~10種類がメインになっているそうですが、お陰でか赤だけでなく白やロゼも作られるそうです。

今日のランブルスコ・サラミーノLambrusco Salamino)もその一つ。エミリア・ロマーニャ州のモデナ県や、今日の作り手の所在でもあるレッジョ・エミリア県で多い品種です。
Lambrusco_Salamino
円筒状に実がつくことから「サラミ」になぞらえた名前らしいですが、そうは見えません。(笑)

もうひとつがコレ。ランブルスコ・マラーニLambrusco Marani)。
Lambrusco_Marani
これもレッジョ・エミリア県南部で多い品種だそうです。


さて、作り手訪問します。工場風情ではありますね。
ER02
パルマ(Parma)とレッジョ・エミリア(Reggio Emilia)の町を結ぶ道路の道すがらにあります。チーズのパルミジャーノ・レッジャーノってこの2つの町の名前から来てるんでしょうかね。

公式ページにエミリア・ロマーニャ州とザクっとした所在の地図がありました。
ER00
エミリア・ロマーニャ州内の県名を書き足したは僕です。(笑)

これではどうにもならないので、やはりGoogle Map上で確認しましょう。これ描くの結構大変なんですが、描き終わったあとの理解度が違います。なので毎回頑張りますよ~。(笑)
ER01
エミリア・ロマーニャ州は、北側をイタリア最長の川「ポー川」がロンバルディア州との境となり、南側はアペニン山脈となりますが、平野が多いのがわかります。レッジョ・エミリア県にあるメディチ・エルメーテの所在も書き込んだのでご確認ください。

地図に書き込みましたが、エミリア・ロマーニャ州にはランブルスコ種のDOCが以下の5つ。
Lambrusco Salamino di Santa Croce DOC(ディ・サンタ・クローチェ)
Lambrusco di Sorbara DOC(ディ・ソルバーラ)
Lambrusco Grasparossa di Castelvetro DOC(グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ)
以上は、モデナ県にあり1970年DOC認定になっています。
Reggiano DOC(レッジャーノ、1971年DOC認定。)
Modena DOC(モデナ、2009年DOC認定。)
この二つのDOCは品種がランブルスコだけではないので名前にランブルスコがつきませんが、ランブルスコ(ランブルスコの品種は問わず)を85%以上使えば「Lambrusco」が表示できます。
今日のワイン、Reggiano Lambrusco DOCがそうですね。
因みに、モデナDOCはランブルスコを使ったスパークリングと赤・ロゼの他、白品種を使った白ワインが認められていますが、レッジャーノDOCは白がありません。が、レッジャーノDOCはランブルスコ以外の黒品種(Ancellotta、Cabernet Francなど)を使ったロッソ(赤)があります。ややこしや…。

ロンバルディア州になりますが、こういうランブルスコのDOCもあります。(上の地図参照)
Lambrusco Mantovano DOC(マントヴァーノ)


ラベル平面化画像。特徴的な形のボトルなので撮影は難儀しました。
IMG_4097
裏ラベルに「Vino Frizzante Secco」とありますが「Frizzante」は微発泡のことです。(ランブルスコには「Spumante」と書いた炭酸強めもあります。)
「Secco」は辛口(残糖15g/L以下)で、このようにアルコールが11%くらいになりますが、甘口は「Amabile」といって(残糖~50g/L)アルコールが8%ほどになります。


さあ、抜栓。
IMG_4121
ミュズレもコルクもシンプルです。お安いですからね。

Alc.11%。(pH:3.98、Brix:7.4)
しっかり色付いたルビー。
IMG_4122

ピーチ、みかん…ぶどう?(笑)
香りは赤ワインとはおおよそ想像できない感じですね。
酸味が程よく炭酸と混ざり合い、
軽すぎて、ともすれば感じない(笑)赤ワインの味わいを持ち上げてくれます。
果実味も相まってスルスル飲んでしまいます。
軽い、薄っぺらいが身上ですからね。
赤ワインとして評価すると点数は厳しくなりますが、
これはこれで楽しみ方のあるワインだと思います。


*****


Medici Ermete
Quercioli
Reggiano Lambrusco D.O.C. Secco NV
RRWポイント 83点


Veuve Clicquot Yellow Label Brut NV

私事ですが、空き家となった田舎の実家を引き払い、開眼法要をしまして本日仏壇を今の家に移しました。新しい仏壇を設置するというのは、おめでたいお祝い事なんですってね。ということで、今日は珍しくシャンパーニュを開けることにいたしましょう。ハーフですが、ヴーヴ・クリコのイエローラベル・ブリュットを、バカラのグラスに注いでお祝いです。(笑)


IMG_4007
シャンパーニュの超有名メゾン、ヴーヴ・クリコは1772年の創立で、クリコ家のフランソワ・クリコとポンサルダン家のバルブ・ニコル・ポンサルダンが結婚し、現在の「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」を名乗る元となります。
1805年、27歳で夫に先立たれ未亡人(フランス語で未亡人をVeuveと言います。)となったマダム・クリコは、その若さで夫の経営していたシャンパーニュメゾン、クリコ社のトップに立ち事業を指揮しました。社名を「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」に変えたのもマダム・クリコ本人です。革新的な女性実業家としてメゾンを大成功させた話は有名ですし、ネットのあちこちに逸話が書いてあるので詳細は割愛。(笑)
シャンパーニュ造りの最後の工程、澱抜き(Dégorgement デゴルジュマン)の準備として、沈殿物(澱と清澄剤)を瓶口に集めるルミアージュ(Rumeage 動瓶)が行われるわけですが、ボトルを少しずつ左右に回しながら倒立(シュール・ポワント)させる「動瓶台」を発明したのがマダム・クリコでした。1816年のことです。2年後の1818年に初めてブレンド法によるロゼ・シャンパーニュ造りを成功させたのもマダム・クリコ。今のシャンパーニュがあるのは彼女のお陰ってことですね。同業者はその貢献を認め、彼女をシャンパーニュの「ラ・グランダム」(偉大なる女性)と呼んだそうです。なので、ヴーヴ・クリコのトップキュヴェが「La Grande Dame」なわけです。


公式ページは日本語対応。そりゃあ、大得意様ですからね。(笑)

今日のシャンパーニュはスタンダードなNV(ノンミレジメ)。
・ピノ・ノワール 50~55%
・シャルドネ 28~33%
・ピノ・ムニエ 15~20%
50~60もの畑からのブレンドだそうで、また、30~45%にリザーブワインが使われます。
黒ブドウ(ピノ・ノワール)多めが特徴らしく、ヴーヴ・クリコらしい風味を演出するそうで。トップキュヴェの La Grande Dame はなんとピノ・ノワールが90%以上入ってます。

一次発酵(通常のワイン醸造)の後、上記セパージュでブレンド(Assemblage)し、糖(1L当たり20~24g)と酵母等の混合物(リキュール・ド・ティラージュ)を添加、そして瓶詰め(Tirage ティラージュ)されます。その後、オリと共に熟成され「瓶内二次発酵」となるわけですが、その熟成期間が、このイエローラベル・ブリュットは3年以上ということで、シャンパーニュのノンミレジメの規定が15ヶ月のところを2倍以上贅沢にやってるということです。(EUの規定では発泡性ワインの熟成期間はたった「最低90日」です。)


ランスの町にあるヴーヴ・クリコ訪問。
Veuve4
ビジターセンターということですが、セラー見学できるとあるので、ここにセラーがあるんでしょう。ルイ・ロデレールがもう少し中心街にありますね。


今日のイエローラベル・ブリュットはどこの畑からか不明ですが、拾い物の地図でシャンパーニュ全体を俯瞰して見ましょう。
Roederer01
シャンパーニュの甘さの等級が載ってますね。Brut(辛口)は12g/L未満。等級全部書こうかと思ってましたが、ここに載ってるので割愛。(笑)
澱抜き(Dégorgement)と同時にドザージュ(Dosage 加糖)を行い甘さが調整されます。門出のリキュール(Liqueur d'Expédition)を加えるわけです。ヴーヴ・クリコでは非常に軽くしかドザージュされないということで、今日のイエローラベル・ブリュットでは10g/Lだそうです。

やっぱりですが、Google Map転記の地図でも確認してみます。前に作った地図なのでランスの所にルイ・ロデレールの所在が書いてあるのはご愛嬌。
Champagne01
歴史的に17村が「グラン・クリュ」の名称の使用を許され、42村が「プルミエ・クリュ」の名称の使用を許されてるそうですが、グラン・クリュの17村は地図上に黄色四角で示していますので、ご確認を。3つの産地に分かれていますが、地理的には17村がだいたい連なってますね。

以下に整理します。

<Montagne de Reims>(モンターニュ・ド・ランス)
・Ambonnay(アンボネー)
・Beaumont-sur-Vesle(ボーモン・シュル・ヴェスル)
・Bouzy(ブージー)
・Louvois(ルーボワ)
・Mailly(-Champagne)(マイィ)
・Puisieulx(ピュイジュー)
・Sillery(シルリー)
・Verzenay(ヴェルズネー)
・Verzy(ヴェルジー)

<Vallée de la Marne>(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ)
・Aÿ/Ay(アイ)
・Tours-sur-Marne(トゥール・シュル・マルヌ)
 (※フランスのWikipédiaではこれをMontagne de Reimsに含めてました。
  確かにVallée de la Marneでは位置的に無理がありますね。)

<Côte des Blancs>(コート・デ・ブラン)
・Avize(アヴィズ)
・Chouilly(シュイィ)
・Cramant(クラマン)
・Le Mesnil-sur-Oger(ル・メニル・シュル・オジェ)
・Oger(オジェ)
・Oiry(オワリー)

<Côte des Bar>(コート・デ・バール)
なし


エチケット平面化画像。
IMG_3999
NM (Négociant-Manipulant)の表示が入ってます。ネゴシアン・マニピュラン等の種別は表示義務があります。以下にまとめます。

NM(Négociant-Manipulant):自身の所有するブドウ畑のほかに、ブドウやムー(果汁)、または原酒を購入し、自身の工場での醸造に使用している個人または法人。シャンパーニュのグラン・メゾンは全てこのカテゴリーに入ります。
RM(Récoltant-Manipulant):自身のブドウ収穫のみで作られた原酒を使って醸造を行い、それを販売。
CM(Coopérative de Manipulation):協同組合が組合員より仕入れたブドウを使って、自身の醸造所でワイン醸造を行い、協同組合のブランドで販売。
RC(Récoltant Coopérateur):醸造設備を持たない栽培農家が共同組合の設備を使用して醸造を行い、自身のブランド名で販売。
SR(Société de Récoltants):同族の栽培者(複数のレコルタン・マニピュラン)が収穫したブドウを使って共同で醸造を行い、それをオリジナルブランドで販売。
ND(Négociant Distributeur):製造済みのボトル入りワインを購入し、自工場でラベルを貼付け、自社ブランドで販売。
MA(Marque d'Acheteur):顧客のリクエストにより造られ、顧客名を冠して販売される。(百貨店やスーパー、ホテルなどがプライベートブランドとして生産を依頼するケースが多い。)


さあ、抜栓。
IMG_4008
コルク以外にワイヤーキャップもあって一枚に収めるのが難しいです。いわゆるミュズレ(muselet)というものですが、マダム・クリコが描かれています。

これまたバカラのグラスが撮影がしにくい。(笑)
Alc.12%。(pH:3.69、Brix:7.0)
シルバーかプラチナの輝きを持った淡いイエロー。
IMG_4002

辛口、ブリュットです。
ライム、ピーチの風味。
ドライな印象から入りますが芯にまろやかさを備えてます。
これがピノ・ノワール多めの効果でしょうか。
フルーティさも残っていい感じ。


*****


Veuve Clicquot Ponsardin
Yellow Label Brut N.V.
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Umani Ronchi Pescevino Vino Bianco

コストコでウマニ・ロンキの上等なヴェルディッキオのワインを見つけたと、
帰って調べてみると、シャルドネ100%だったというオチが前にありました。
それなら Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC でもお取り寄せすればいいんですが、
近所で1000円で手に入るコレを飲めば、確実にヴェルディッキオです。(笑)


IMG_3413
この魚ボトル、昔から見覚えありますが、実は同じウマニ・ロンキなんですね。
ラベルに「U. R.」と頭文字しか書いてないんですが、言いたくないんですかね。(笑)
地域名もない VdTVino da Tavola)で NV(ノンヴィンテージ)ですしね。

ウマニ・ロンキは1955年創業のマルケ州を代表する作り手です。
一部アブルッツォ州にも畑がありますが、基本マルケのDOC/DOCGを出してます。


公式ページは前にも見ていますが、しっかりしたもんです…。

今日のペッシェヴィーノが載ってないこと以外は。(笑)
ネット情報によると、ヴェルディッキオ100%ではなくブレンドのようです。
・ヴェルディッキオ 60%
・トレッビアーノ 30%
・シャルドネ 10%
安ワインですが、結構手間なブレンドをしてるんですね。

NVなのでこのブレンドはいつのかわからず、こんな情報もありました。
・ヴェルディッキオ 40%
・トレッビアーノ 30%
・シャルドネ 20%
・ソーヴィニヨン・ブラン 10%
「トレッビアーノはストラクチャーを与え、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランは、
デリケートな果実のアロマを出すのに貢献している」という解説がありましたので、
こっちのセパージュの方が信憑性がありそうです。(笑)

ただし、公式ページでウマニ・ロンキの他のワインの詳細情報を見てみると、
Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC など上等ラインはみなVerdicchio 100%です。(笑)


まあ、特にヴェルディッキオにこだわる個人的な理由はないんですが、
一応、おさらいをしておきます。見かけはこんな(写真)感じ。(笑)
Verdicchio01
やはりマルケ州が主要品種として使われる代表的な産地で、DOCとして、
Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC(1968年制定)
Verdicchio di Matelica DOC(1967年制定)
があり、それぞれ2010年に RiservaDOCG化しています。
Castelli di Jesi Verdicchio Riserva DOCG(2011年に改名)
Verdicchio di Matelica Riserva DOCG
いずれもヴェルディッキオは100%である必要はなく、85%以上となってます。

実は、ヴェルディッキオは、「トレッビアーノなんとか」というシノニムが多く、
その他のマルケ州以外の地域でも補助品種としてよく使われています。
代表的なのが、ヴェネト州のソアヴェ(Soave)DOCで使われる Trebbiano di Soave です。
Soave(Soave Speriore、Recioto di Soave)DOC は70%以上がガルガネガですが、
そこにブレンドされるのが、ヴェルディッキオであるトレッビアーノ・ディ・ソアヴェです。

ガルダ湖の南の湖畔、ロンバルディアとヴェネトの州境にある Lugana DOC では、
Trebbiano di Soave(現地では Trebbiano di Lugana)を90%以上使う規定になってますが、
とどのつまり、ヴェルディッキオ主体のDOCということになります。面白いですね。


前にも行ったウマニ・ロンキに再訪しておきます。
UmaniRonchi01
マルケ州の州都アンコーナから南に車で15分、オージモ(Osimo)という町です。

ウマニ・ロンキの所有畑は公式ページの地図がわかりやすいので拝借します。
マルケ州とアブルッツォ州にも少々の3拠点、計210haにもなるそうです。
UmaniRonchi02

マルケ州のDOC/DOCGは地図とリストで見るとこうなっています。
先ほど見た Verdicchio di Matelica も Castelli di Jesi の近くにありますね。
Marche01
ウマニ・ロンキのあるアンコーラ周辺が Cònero DOCG になっていますが、
これはモンテプルチアーノ主体(85%以上)の赤のDOCGです。
1967年制定の Cònero DOCRiserva が2004年にDOCG昇格したもので、
2年の熟成と、15%以下でサンジョヴェーゼがブレンド可というのが規定です。
もとの Cònero DOC は Rosso Cònero DOC と名を変えてます。ややこしや。
で、ペッシェヴィーノには赤(Rosso)もあり、やはりモンテプルチアーノ主体です。


ラベル伸ばして貼っておきます。
IMG_3410
丸いボトルじゃないので平面化撮影はできず。(笑)

それより、細いネックの表示を平面化した僕は偉い!
IMG_3405
誰もこの努力をわかってくれないでしょうが…。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3408
ビンの方にコストがかかってるんでしょうね。

Alc.12.5%。(pH:3.84、Brix:5.7)
ゴールド。ちょっと緑がかりかな。
IMG_3409

黄桃、梨、シロップ的な香り。
辛口アタック。
酸味はありますが穏やかです。
濃さはないんですが、ペラペラでもなく、
最低限の膨らみはありますね。
和食に合わせやすい印象です。
ヴェルディッキオはこれで十分かも。(笑)


*****


Umani Ronchi
Pescevino Vino Bianco NV
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Bodega Andrés Iniesta Finca El Carril Minuto 116 Blanco

元FCバルセロナのMFにして、スペイン代表チームのメンバーで、
2018年5月にヴィッセル神戸に移籍したアンドレス・イニエスタ選手は、
DOマンチュエラにワイナリーBodega Iniestaを所有しています。
以前そこのテンプラニージョのブレンドを試しましたが、なかなかでした。
今日はお手頃白ワインの新商品を発見したので、まずはお試しです。


IMG_2415
なんだか知らないうちにサッカーがらみのラインナップが増えてます。(笑)
今日の ’116(ミヌート116)は、2010年ワールドカップ南アフリカ大会決勝で、
延長後半の116分、イニエスタが決勝点を決めた記念すべき数字に因んでいます。
これでスペインは史上初のW杯制覇を果たしたので、ご自慢のゴールということ。
まあ、ワイン自体はカッコいいんですが、ノンヴィンテージというのと、
公式サイトで税込4.75ユーロのセール品(10%OFF)なのが気になります。(笑)


公式ページは立派ですが、ワイン情報等の内容はあっさり。

今日のワインも、
・マカベオ
・モスカテル
のブレンドですが、比率は不明。
マカベオ(Macabeo)は別名(シノニム)でビウラ(Viura)とも呼ばれ、
白品種として国内生産量2位。1位はアイレン(Airén)でしょうね。
Macabeo
チャレッロ(Xarello)、パレジャーダ(Parellada)と並び、スペインの誇る泡、
カバ(Cava)の3大主要品種の1つですね。
モスカテル(Moscatel)はいわゆるマスカット(Muscat of Alexandria)です。


再訪ですが、フエンテアルビージャ(Fuentealbilla)にあるワイナリー訪問。
Iniesta01
カスティージャ・ラ・マンチャ州アルバセーテ県にある小さな町です。
今日のワインはフエンテアルビージャの自社畑からとのことですので、
この周辺からでしょう。よって、DOマンチュエラ(Manchuela)です。

スペインのDO地図で見るとこのあたりです。
Iniesta02

周辺のDOとの位置関係はこの方が見やすいですね。
Iniesta00

気になるのは、
今日のワインのようにノンヴィンテージ(NV)でもDOが名乗れるのかということ。
DO Manchuela公式ページというのがあったので調べてみます。

2004年に認められたDOで、赤・白あって、使える品種が規定されてはいますが、
醸造法他は不詳です。ま、いいんでしょう。Que será, será~♪♪
ちなみに白はマカベオが一番多く(75%)、赤はボバル(Bobal)が主流(42%)。


ラベル平面化画像。
IMG_2180


さあ、スクリュー回転。いつものワイン娘ではなくイニエスタご本人登場。(笑)
IMG_2412
今日の「'116」を持ってうれしそうですね。写真のように赤もあります。

Alc.12.5%。
薄い黄色。
IMG_2413

リンゴ。ライム、というか甘夏みかん。
甘さを感じますが辛口アタックです。
フレッシュでライトな酸のおかげかな。
フルーティでもあるとも言えます。
節操のない軽さですが(笑)楽しく飲めそうです。

決勝ゴール!というほどではないですが、
お手頃だし、いいんじゃないでしょうか。(笑)


*****


Bodega Andrés Iniesta
Finca El Carril
Minuto 116 Blanco
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Viñapeña Airén

スペインのアイレンという白品種からのワインです。
やまやで何と298円(+税)で売ってるやつです。(笑)
普通はこんなのに手は出さないのですが、アイレン(Airén)に惹かれました。
スペインで白品種生産量ダントツ1位なので記憶にはありましたが、
過去にいただいたことがなかったので味見ということで…。


IMG_1535
Airénは2018年の統計でも214,594ヘクタールの栽培面積となっていて、
2位のMacabeo(リオハではViuraとも)の51,213ヘクタールの4倍で、
ブッちぎりの1位です。国内の総生産でも1品種で約30%を占めるそうです。
ブランデーにも使われるようですが、安ワイン用なのかあまり見かけません。

一応、これがアイレンです。
Airen
うん、アイレンっぽい。(笑)


作り手は「J. García Carrión」で1890年ムルシア州フミージャで創業。
現在では国際的な一大ワインメーカーになっています。一応公式ページ

公式オンラインショップサイトも見ましたが、今日のワインは載ってません。
日本他への輸出用激安商品なんでしょう。ノンヴィンテージだし。


一応、Jumillaにあるワイナリー(工場?)を訪問。
JGC01
やはり、なかなかの規模ですね。

ムルシア州やDO Jumillaを掘り下げても意味がないので(笑)、
アイレンの主要生産地であるCastilla la Mancha州を眺めましょう。
SpainMap
カスティージャ・ラ・マンチャ州はスペインの真ん中です。
(カスティーリャやカスティーなんて書きますが、ここは「ジャ」に統一。)


ラベル平面化画像。
IMG_1350
最近、このモダンな感じのデザインに変わったみたいですね。


さて、スクリュー回転。
IMG_1536
無印にもほどがあるって感じです。300円ですからね。(笑)

Alc.11%。
明るいイエロー。
IMG_1534

ライム、花梨、青リンゴ…。
この香りは好きです。
やっぱりの水臭い辛口アタック。
柑橘系の味わいはあるんですが、
やはり軽い。
ひたすら軽い。
そのうち軽~い酸も出てきます。
後味にはその酸が後を引くなぁ~。

でもね。まあまあ飲めるんですよ。
なんとか無添加国産ワインより(笑)、
よっぽど飲めます。


*****


J. García Carrión
Viñapeña Airén NV
WWWポイント 76点



WhiteWhiteWine01

Louis Roderer Brut Premier NV

久々にシャンパーニュです。
ずいぶん前にルイ・ロデレールのクリスタルをいただきましたが、
今日もルイ・ロデレール。ノン・ミレジメ(NV)のブリュット・プルミエです。
試飲セットの最初に付いてきただけで、自ら選んだわけではありませんが。
せっかくなので記事にしておきます。(笑)


IMG_0960
ロシア皇帝が好んだという、ルイ・ロデレールの頂点がクリスタルであれば、
ブリュット・プルミエはスタンダード・キュヴェといったところ。
クリスタルはミレジメ(ヴィンテージ)でしたが、こちらはノンミレジメ(NV)。
そこら辺の違いも見ておきましょう。


公式ページは自動検知でガッツリ日本語表示に。日本は上顧客なんでしょうね。

セパージュはシャンパーニュ主要3品種を使用、
・ピノ・ノワール 40%
・シャルドネ 40%
・ピノ・ムニエ 20%
一次発酵(通常のワイン醸造)の後、上記セパージュでブレンド(Assemblage)し、
糖(1L当たり20~24g)と酵母等の混合物(リキュール・ド・ティラージュ)を添加、
そして瓶詰め(Tirage ティラージュ)されます。
その後、オリと共に熟成され「瓶内二次発酵」となるわけですが、
その熟成期間が、このブリュット・プルミエは3年やっており、
ノンミレジメの規定15ヶ月のところ2倍以上贅沢にやってる訳です。
クリスタルも、ミレジメの熟成義務が3年のところを6年やっています。
実際どこのブランドも規定をはるかに超えて熟成させるのが普通なようです。
(EUの規定では発泡性ワインの熟成期間はたった「最低90日」です。)

その後、最後の工程、澱抜き(Dégorgement デゴルジュマン)の準備として、
沈殿物(澱と清澄剤)を瓶口に集めるルミアージュ(Rumeage 動瓶)が行われます。
ボトルを少しずつ左右に回しながら倒立(シュール・ポワント)させ、
澱を瓶口の栓の近くに集めるわけです。
澱抜き(Dégorgement)では、まずボトルの瓶口を-27℃の溶液に浸し、
瓶口に集められた澱が凍って塊になった状態で栓を開けると内部の気圧により、
この氷塊が弾き出されます。(この時失われる圧力は6→5気圧とごく少量)

この時、凍らせてるとはいえ、ごく少量の酸素が瓶内に入りますが、
同時に添加されるドザージュ(Dosage 加糖)のためのリキュールと共に、
シャンパーニュ特有のアロマの熟成に貢献するんだそうです。

最終工程の澱抜き(Dégorgement)後も、ブリュット・プルミエは6ヶ月セラーで寝かし、
クリスタルは同じく8ヶ月寝かした後出荷となるようです。ここもお手間入り。

(その他シャンパーニュの詳しい情報はシャンパーニュ公式サイトほかでご確認を。)


ルイ・ロデレール訪問。ランス(Reims)の町の真ん中にあります。
Roederer02
シャンパーニュのグラン・メゾンはたいていランスなんでしょうね。


クリスタルは、モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、
コート・デ・ブランなどのグラン・クリュの自社畑からでしたが、
ブリュット・プルミエはどうなんでしょうね。拾い物地図を見てみます。
Roederer01
シャンパーニュの甘さの等級が載ってますね。Brut(辛口)は12g/L未満。
等級全部書こうかと思ってましたが、ここに載ってたので割愛。(笑)


やっぱりですが、Google Map転記を敢行。(笑)
Champagne01
歴史的に17村が「グラン・クリュ」の名称の使用を許され、
42村が「プルミエ・クリュ」の名称の使用を許されてるそうですが、
グラン・クリュの17村は地図上に黄色四角で示していますので、ご確認を。
3つの産地に分かれていますが、地理的には17村だいたい連なってますね。

以下に整理します。

<Montagne de Reims>(モンターニュ・ド・ランス)
・Ambonnay(アンボネー)
・Beaumont-sur-Vesle(ボーモン・シュル・ヴェスル)
・Bouzy(ブージー)
・Louvois(ルーボワ)
・Mailly(-Champagne)(マイィ)
・Puisieulx(ピュイジュー)
・Sillery(シルリー)
・Verzenay(ヴェルズネー)
・Verzy(ヴェルジー)

<Vallée de la Marne>(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ)
・Aÿ/Ay(アイ)
・Tours-sur-Marne(トゥール・シュル・マルヌ)
 (※フランスのWikipédiaではこれをMontagne de Reimsに含めてました。
  確かにVallée de la Marneでは位置的に無理がありますね。)

<Côte des Blancs>(コート・デ・ブラン)
・Avize(アヴィズ)
・Chouilly(シュイィ)
・Cramant(クラマン)
・Le Mesnil-sur-Oger(ル・メニル・シュル・オジェ)
・Oger(オジェ)
・Oiry(オワリー)

<Côte des Bar>(コート・デ・バール)
なし


エチケット平面化画像。
IMG_0957
NM (Négociant-Manipulant)等の種別は表示義務があります。
その他、RM、RC、CM等はこちらのページでご確認を。(笑)

ネックは別撮り。これを平面化するのは厳しいですから。
IMG_1097


さあ、いただくとします。
Alc.12%。濃密な輝くゴールド。
IMG_0959

酸的なフレッシュな梨、白桃かそのシロップ。
味わいの中に何となくのコクを感じ、
やっぱり安物泡とは違う気がします。(笑)
舌上には酸が残るんですが、爽やかで気持ちのいい酸。
最後の後味でナッツっぽいのも。(木樽使ってますからね)
流れがあるのは良いですね。

うん、
少し泡の楽しみ方がわかってきた気がします。(笑)


*****


Louis Roderer Brut Premier NV
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ