Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Napa_Valley

Napa Highlands Cabernet Sauvignon 2016 Napa Valley

なかなか良さげな雰囲気を醸し出すナパ・ハイランズのカベソー。4000円ほどの微妙な値付けでしたが割引で買っておいたものです。評判を検索すると、「評価の高いオークヴィルとヨントヴィルのブドウを使用」とし、「オーパス・ワンから南に道を挟み広がる畑とドミナスの近くにある畑」なんて解説もあります。極めつけは「ホンマでっか!?TV で明石家さんまさんがオススメしたワイン」なんだそうで。なんだか嫌な予感がします…。(笑)

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作り手は「Napa Highlands Vineyards & Winery」となっていますが、ちょっと調べても正体不明です。裏ラベルには住所はなく、URL(www.napahighlands.com)にアクセスしてもウェブサイトはありません。ナパ・ヴァレー公式サイトで検索してもそんなワイナリーはヒットしません。

ネット情報の説明では『ナパ・ハイランズはナパ・ヴァレーの葡萄栽培農家と密接な関係を築き、ナパ・ヴァレーのカベルネソーヴィニヨンらしさを生み出すべく、非常に評価の高い中心的な二つの地区であるオークヴィルとヨントヴィルの葡萄をブレンドしています。オークヴィルはオーパス・ワンから南に道を挟み広がる畑です。畑の名前は公表されていません。ヨントヴィルの畑は地区の北にあり、オークヴィルの南端と接します。ここにある有名なドミナス・エステートの近くにある畑の葡萄を使用しています。』となっており、これを頼りにナパヴァレー、オークヴィルの地図を見てみます。
Oakville01
オーパス・ワンの畑の道を隔てた南側というのは、前に試したフランシスカンと「Napa Wine Co.」の畑になっているようです。

「Napa Wine Co.」というのをググってみました。これがそこの公式サイト

するとここはカスタム・クラッシュCustom Crush)をやっていると書いてます。カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、(買い)ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りてワインを作るシステムです。
どうやらこれが怪しそうですね。カリフォルニアは有名ワインでも実態はカスタム・クラッシュっていうのがありますからね。以前試したテキストブックなんてのもそうでした。

と、自分的には結論付けて、日本のインポーターサイト(中川ワイン)から情報を見ます。
・カベソー 90%
・プチヴェルド 10%
フレンチとアメリカンのオーク樽混合で20ヶ月の熟成だそうです。


ラベル平面化画像。
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雰囲気は立派なんですが、所在情報が全くなし。URLは繋がらず。そうなると、メアドが Gmail っていうのが笑えます。


さあ、抜栓。
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なんと、コルクが完全無印。こんなの初めてかも。当然平面化はしません。

Alc.14%。(pH:4.17、Brix:7.7)
濃い濃いガーネット。
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ブラックベリー、ブラックチェリー、濡れ木、スパイス。
辛口アタック。
若干甘みを感じますが味の厚みは貫禄級。
構造感を感じさせるエキスって感じです。
タンニンもとってもシルキー。
喉越しから余韻でちょっと酸味を確認。
これが原因か後味にも甘みが残ります。
ちょっと「ナパ甘症候群」再発かと不安になりますが、
ワイン自体はとってもおいしいです。

カスタム・クラッシュでも当然おいしいワインはあるってことですね。
オーパス・ワンに迫るかというと、それはないですが。(笑)


*****


Napa Highlands
Cabernet Sauvignon 2016
Napa Valley
RRWポイント 92点


Hess Lion Tamer 2016

Mount Veeder という山の手ナパにあるライオンマークでお馴染みのヘス(Hess)です。
ちょっと上等シリーズの Lion Tamer(ライオン調教師)の Red blend なんですが、日本のインポーターの希望小売価格が10,000円のところ、コストコでは税込み4,798円で売ってました。それでもお手頃とは言えない価格ですが(笑)、思わず手に取ってしまいました。


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Hess は、スイス出身の先代のドナルド・ヘスさんが、ナパの山の手マウント・ヴィーダー(Mt.Veeder)に1970年代に開いたワイナリーで、世間からの高い評価もありナパのトップ・ワイナリーのひとつとなってます。カベソーが有名と思ってましたが、ナパ中に畑を広げ、多様な品種を手掛けていますね。


公式ページはさすがナパの一流ワイナリーって感じ。ワイン紹介もショップ兼用じゃないですよ。

このライオン・テイマーという名前は「ライオンの調教師、ライオンを手なずける者」ということなのですが、Hess がマウント・ヴィーダーでカベソーを作るとき、そのタンニンを和らげるのにマルベックを使っていたことに端を発しています。山奥のカベルネ・ソーヴィニヨンのタンニン分が荒々しかったんでしょうか、それを Hess のシンボルのライオンに見立て、それを調教するのがマルベックという訳です。というわけで、セパージュはこんな感じ。
・マルベック 40%
・ジンファンデル 27%
・プティシラー 21%
・カベソー 8%
・ムールヴェードル 2%
・プチヴェルド 1%
・メルロー 1%
ライオン調教師のマルベックが40%と主役です。しかし、ライオン役のカベソーが8%しか入ってませんね。個人的にはジンファンデルがガッツリ入ってるのが少々気になります。(笑)
新樽率40%のフレンチオーク樽で22ヶ月熟成と、ここは上等ワイン風情です。

パーカーおじさんの2016年の評価は90点とまずまずですが、2014年が93点で、2015年が92点と、このところ年々下がってきてるのもちょっと気になります。(笑)


ワイナリー訪問。ナパとはいえマウント・ヴィーダーは山間になります。
Hess03
やはりストビューは入り口までですが、中の施設は立派な感じです。


このワインは Mount Veeder AVA ではなく Napa Valley となってるので、ナパの各地にある畑からのブレンドのようですが、データシートに地図があり、Allomi Vineyard と Su’skol Vineyard が印されてました。正確な所在までは不明ですが、とりあえずGoogle Map転記してみます。
Hess03
ノース・コースト2台巨頭、ナパとソノマ、それとHess(Mt. Veeder)の位置関係を確認。

ナパ・ヴァレー公式サイトで拾った地図(ワイナリー名入り)も貼っておきます。
Hess01
Hessに印をつけておきました。やはりちょい外れの山の中ですね。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルにブレンド詳細が書かれています。こういうブレンドには重要な情報です。


さあ、抜栓。
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キャップシールにシンボルのライオンマークのエンボスあり。

コルク平面化。
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ヴィンテージなど表示のないシンプルなものですね。

Alc.14.8%。(pH:4.00、Brix:8.8)アルコール、濃ゆい…。
濃いインキーなガーネット。粘性の涙は細かめですが色付きしてます。
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酸味の香りから来る黒ベリー、梅、あんず。
芳ばしい樽香が奥にあるのを感じます。
やはり酸が前に出ているかな。ジンのせい?
が、圧倒的な厚みと構造感はそれを忘れさせるくらい貫禄は十分。
若干酸に押されるバランスで時は進みます。
タンニン、収斂性もあるにはありますが完全に蚊帳の外。
喉元にアルコール感のフルボディ感じながら、
少々歪なバランスで長めの余韻が続きます。
貫禄は十分ながら、全体の建て付けは荒い感じがします。

調教すべきライオンは、カベソーではなくジンファンデルだったか?
Tamer になり切れなかった Lion Tamer でした。(笑)


*****


Hess
Lion Tamer 2016
RRWポイント 89点


Twomey Merlot 2013 Napa Valley

リカマンのセールで買っておいたナパですが、トゥーミーのメルローです。
元は1万円近くするので「偉くない」ですが、シルバー・オークの設立だそう。
シルバー・オーク(Silver Oak Cellars)は、アメリカのワインショップでも、
結構いいお値段でオーパワンなんかと並んで鎮座していた記憶があります。
そこの作るワインですから、なるほど別ブランドとは言えお高い訳です。(笑)


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レイモンド・トゥーミー・ダンカン(Raymond Twomey Duncan)さんと、
ジャスティン・メイヤーさんが共同でナパのオークヴィルの土地を購入し、
1972年にシルバー・オーク(Silver Oak Cellars)をスタートさせます。
シルバー・オークの名前は、SilveradoとOakvilleという付近の地名の合成です。
カベルネ・ソーヴィニヨンとアメリカンオーク樽による熟成に拘ったワインで、
高い評価を得、現在ではナパを代表する作り手となっています。

レイモンドさんはカベソー以外の品種を追求するために、トゥーミーを設立。
ここはご自身の名前から「Twomey」をつけたわけですね。1999年のことです。
今日のメルローを始め、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブランを手掛けます。


公式ページは、ワイン情報のヴィンテージ毎のデータシート完備。畑情報もしっかり。
アメリカあるあるの「ワイン情報がショップ兼用」でないのがありがたいです。
 
トゥーミーのメルローのワインメーカーは元ペトリュスというダニエル・バロンさん。
あのドミナスの立ち上げにも携わっているというすごいお方。
その上、同じくペトリュスで醸造責任者を44年間努めたジャン・クロード・ベルエさん
(Jean‐Claude Berrouet)もコンサルとして2011年からトゥーミーのメルローを担当。
つまり今日の2013年もコンサルしたってことですね。おおっ。
ダメ押しに、トゥーミーのメルローはペトリュスと同じクローンを使っているんだそうで、
「ペトリュスの再来」とも言われるのもうなずけます。ゴイゴイスーなワインでした。

そのメルローはシルバー・オーク創業当初からの畑でもある、Soda Canyon Ranchから。
・メルロー 80%
・カベフラ 15%
・プチヴェルド 5%
ペトリュスはほとんどメルローで、カベフラが5%程度ですから、ちょっと違います。(笑)
新樽率32%で13ヶ月の熟成です。
新樽以外は、1年落ち:31%、2年落ち:18%、ステンレスタンク:19%、だそうで、
フレッシュ感出すために一部樽熟しないそうです。樽のみの新樽率は40%になりますね。


オークヴィルのシルバー・オークからはちょっと北へ上がりますが、
カリストガ(Calistoga)という町にトゥーミー・セラーズはあります。
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ナパヴァレーに最初に立ち上げた拠点がここです。

実はトゥーミーはナパ以外にも拠点があり畑も各地に点在しています。
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カリフォルニアのセントラルコーストはいいとして、なんとオレゴンにも。

今日のメルローの畑、Soda Canyon Ranchもちゃんと地図付きで紹介。
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これでGoogle Map訪問できますが、それよりいい写真や動画が上がっています。(笑)

とは言うものの、畑とワイナリーの位置関係は見ておきましょう。
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結構離れてます。シルバー・オークからだとそうでもないんですが、
カリストガのトゥーミーからだと車で30分ってところでしょうか。

いつものナパ・全ワイナリーマップをTwomeyに印をつけて貼っておきます。
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ナパだけでもアホほどワイナリーがありますね。

これも公式ページから。今日のメルローの写真じゃないかと思います。
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今日のワインの紹介ページに載っていた写真なので。これがペトリュスのブドウ…。


ラベル平面化画像ですが、ラベルはなくボトルに直接印刷されています。
ロバモンのマエストロと同じ金ピカ印刷の反射のため平面化撮影がうまく効きません。
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仕方がないので、表ラベルはネットで拾った画像を改造して作ってます。

インポーターはJALUX。
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控えめなシールが遠慮気味に貼ってました。エライ。


さあ、抜栓。
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キャップシールに「T」のエンボス。カッコよし。

コルク平面化はこんな感じ。
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シンプル。ヴィンテージくらい打ってほしかったです。

Alc.14.6%。(pH:3.68、Brix:7.0)
ガーネット。エッジに熟成の色合いを感じます。
涙は粘性少なめで、非常に細かいものがたくさん並びます。
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黒ベリー、スパイス、濡れた古い木の熟成樽香。
辛口アタック。
熟成からくる圧倒的な深み・厚みあり。
緻密なキメのストラクチャーを感じます。
タンニンはこなれ、シルキーな舌触りは繊細そのもの。
余韻は苦味様のうまみが乗って、これでもかと続きます。

ペトリュスのブドウで、ペトリュスの作り手が作る。
コンサルのジャン・クロード・ベルエさんへのオーダーは、
絶対「ペトリュスみたいなの作って!」に違いありません。(笑)
これはもうナパのペトリュスなんでしょうね。
ペトリュスは飲んだことないけれど…。(笑)


*****


Twomey Cellars
Merlot 2013 Napa Valley
RRWポイント 95点


Textbook Cabernet Sauvignon 2017 Napa Valley

テキストブック(教科書)なるナパのカベソーをいただきます。
変わったネーミングですが、ラベルもなんとなく教科書の表紙風です。
ナパ・ヴァレーの教科書、つまりお手本のようなワインを作ってるんだとか。


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ワイン業界で経験豊富なペイ夫妻(Jonathan & Susan Pey)が2004年に設立。
アメリカじゃ最近多いそうですが、このワイナリーはワイナリーがありません。(笑)
ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りる、
いわゆるカスタム・クラッシュ(Custom Crush)でワインを作っています。
これなら、少々の資金があれば買いブドウでワインが作れますね。うふふ。


公式ページは立派です。しかし畑は出てきますが、ワイナリーは出てきません。(笑)

さすが「教科書」。詳しいデータシートをヴィンテージごとに完備です。
・カベソー 94%
・メルロー 9%
新樽率30%のフレンチオーク樽で16ヶ月の熟成です。
手摘み収穫、選果もマニュアル。各工程での糖度(Brix値)も示しています。
発酵終了時のBrix値は5%だそうです。


さあ、ワイナリー訪問と行きたいところですが、ワイナリーはありません。
畑はオークヴィル他にあるようですが、自社畑かあやしいですね。契約畑かも。
Napa_Valley02
なので、試飲会なんか畑の真ん中でやるようです。(笑)(facebookより)


トップレンジのオークヴィルの畑の場所が公式ページに示されてましたので、
例によってGoogle Mapにストビュー写真をインポーズして見てみましょう。
Napa_Valley01
Oakvilleの中のVyborny VineyardとHolmes Vineyardという2ヶ所ですが、
公式ページでは「所有畑」とははっきり書いてませんね。(笑)
「長年の経験から栽培農家に行き着いた」とあるので契約農家なんでしょうね。
しかし、オーパスワンはじめすごいワイナリーがひしめくオークヴィルです。
畑の素性は間違いないと思われます。

ただし、
今日のワインはNapa Valley AVA。右上の地図のナパ・ヴァレー各地からです。(笑)
これらも当然契約畑なんだと思われます。


ラベル平面化画像。
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表も裏も教科書っぽいデザインで、紙も凹凸のある上等な感じ。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクはワイナリー名入りでカッコいいです。

コルク平面化。
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Alc.13.3%。さすが、細かい。
濃いインキーなガーネット。
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ブラックベリー、湿った樹皮、スギ、スパイス。
果実香は少ないですが貫禄あるノーズ。
果実味の酸が乗った辛口アタック。
香りはいいのにな〜なんて思っていると、
酸と思ったのが、甘みに変わってきました。
複雑味、構造感はしっかりとしてるんですが、
ナパにありがちな「甘み」が出過ぎてますね。
「果実味」と、いいように取るのは簡単ですが、
ここは厳しく評価しましょう。

そう思うと、余韻でも甘さが気になって、
結構lingeringなfinishなのにあまり楽しめないです。
う~ん、これが「教科書」では困りますね。

発酵終了時のBrix値5%は間違ってません?(笑)


*****


Textbook Vineyards
Cabernet Sauvignon 2017
Napa Valley
RRWポイント 87点


Robert Mondavi Meastro 2014

高品位カルフォルニアワインを世に広めたロバート・モンダヴィは1966年創設で、
2016年に創業50周年を迎えたのを記念してリリースされたのが、このマエストロ。
ボルドーにインスパイヤされたというブレンドですが、ワイナリーを象徴する、
Wappo HillやTo Kalonなどの畑からのインスピレーションがヒントなんだそうです。


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完全限定生産ということで 日本に輸入された数量は非常に少ないようです。
そういうのは美味しかった時のリピートに困るんですけどね。(笑)


公式ページはよく出来てますが、アメリカあるあるでワイン紹介はショップ兼用。

マエストロも最新ヴィンテージの2016しか載っていませんし、内容は貧弱。
よってインポーターの資料から。
・カベソー 73%
・カベフラ 23%
・メルロー 2%
・プチヴェルド 2%
まさにボルドー左岸のセパージュですね。
フレンチオーク樽で21ヶ月の熟成だそうです。


何度も行ってますし、それこそ昔本当に訪問していますが、
改めてGoogle Mapでワイナリー訪問します。
Mondavi01
オーパスワン共々コンステレーション社傘下になってしまってますが、
ワイナリーの佇まいは昔と変わりありません。

なんせ、ワイナリーというものを訪問した第1号がロバート・モンダヴィでしたから、
当時はその規模の大きさにおののきました。ラベルに描かれたりしてる、
シンボルとも言えるこのアーチをくぐると、視界の向こうまでブドウ畑が広がり、
ショップや試飲コーナーなどの施設が立ち並んでいるのに圧倒されました。

ロバート・モンダヴィのあるオークヴィル周辺を俯瞰します。
Mondavi02
To Kalonの畑はオークヴィルとのことですのでワイナリーの周辺でしょう。
Wappo HillはStags Leap Districtといいますから少し南下したところになります。


さて例によって、ラベル平面化画像を撮影しようと試みましたが、
何度やってもうまくいかず。どうやら、金ピカの光沢がよくないようです。
mondavi02
ボトルに印刷されたラベルでも剥がせる(撮影できる)のが強みなのですが、
思わぬ弱点を発見です。上の表ラベルはご覧のように普通の撮影です。

平面で見るとこういう図案。(この画像はネットで拾いました。)
mondavi01


さあ、抜栓。
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コルクはともかく、キャップシールはカッコいいです。

コルクは平面化するとこんな感じ。
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ザ・ロバート・モンダヴィ。今日のワインはNapa Valley AVAになります。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。涙は少し細かいですが、色付きで粘性があります。
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黒ベリー、杉、スパイス。
スモーキーって感じがします。
旨味様の苦味が乗った辛口アタックです。
厚みのある味わいは超シルキーなタンニンをまとい貫禄のハーモニー。
期待通り、いや、期待以上のうまさで感動です。
オーパスワンにも迫る印象。

余韻も、厚み・ボリューム変わらずに続きますよ。
これは、圧巻…。


*****


Robert Mondavi
Meastro 2014
RRWポイント 97点


St. Clement Vineyards Oroppas 2013

ナパのカベソーなんですが、その名もオロッパス(Oroppas)。
ギリシャ神話の神かなんかに聞こえますが、逆に読むとサッポロ(Sapporo)。
1987年に日本のサッポロビールに売却され、新しいオーナーになったのを機に、
フラッグシップワインをオロッパスと名付けてリリース。
ところが、1999年にはナパのご近所、ベリンジャーに再度買収され、
そのベリンジャーが翌年オーストラリアの大企業Foster's傘下に入ったりして、
このワイナリー、かなり市場経済の荒波にもまれているようですが、(笑)
フラッグシップワインは今も変わらずオロッパスなんだそうです。


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小規模なワイナリーで流通量はそんなに多くなさそうです。
また2001年以降パーカーおじさんが90点以上を連発しているので、
あまり偉くないお値段になっています。


公式ページはいい感じですが、なぜかヒストリーとかあまり語っていません。

オーナーがころころ変わるので来歴をあまり語りたくないのかなと思ってしまいます。
ワイン紹介ページはやはりショップ兼用。アメリカで70ドルとは高いです。(笑)
ナパの各地の畑からのブレンドで洗練された味を作っているそうですが、比率は曖昧。
・ほぼカベソー
・カベフラ 数%
ということなので95%以上はカベソーなのかなと想像します。
熟成はオーク樽で19ヶ月です。


さて、ワイナリーへ。Napa Valley Vine Trailと言われるルート29沿い。
Oroppas01
セント・ヘレナのちょっと北。前オーナーのベリンジャーも近所ですね。
しかし、あれ? 看板が「St. Clement Vineyards」じゃないですね。

ということで、タイムトラベルして2015年へ戻ってみます。
遠巻きの小地図にナパとソノマも入れたのでセント・ヘレナの位置関係も確認。
Oroppas02
あっ、ちゃんと看板があって、建物も今みたいに黒塗りじゃないです。
知らないうちにまたオーナーが変わったんですかね?
看板を下ろすって尋常じゃない気がするんですが…。

しかし、公式ページは健在ですからね。何があったんでしょう?


ラベル平面化画像。
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資本関係はなくなってもインポーターはサッポロビールなんだ!
でも、裏ラベル丸隠しはいただけません。

サッポロのシール剥がしました。(ちょっとハゲたけど…。)
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ロゴとワイナリー名とURL。隠しちゃいけませんぜ、サッポロさん。


さあ、抜栓です。
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コルクはこれだけなので平面化はなし。下部にURLも入ってます。

Alc.14.8%。
濃い濃いガーネット。
粘性の涙は数が多いんですが、とろみがあります。
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フレッシュな果実味と黒糖が混ざり合ったようなトップノート。
ブラックベリー、ブルーベリー、かすかなメトキシ緑のニュアンス、スパイス。
樽々した樽香は少ないと思いましたが、後ほどバニラ、モカも出てきました。
辛口アタック。
かすかな酸味を薄いベールのようにまとい、
パレットに広がる味は黒糖の甘さを思わせる滋味があります。
重厚ではないんですが、味の厚み・インパクトは十分。
喉元をタンニンがくすぐったかと思うと、メローな余韻が続きます。
ナパとは思えない繊細さを感じます。


*****


St. Clement Vineyards
Oroppas 2013
Napa Valley
RRWポイント 95点


Sinegal Estate Cabernet Sauvignon 2016

掘り出し物ワインでお世話になってるコストコ(Costco)ですが、
その創業者の息子、デヴィッド・シネガル氏が始めたワイナリー。
その名もシネガル。(ここは「コストコ」名にしてほしかった。笑)
初リリースの2013年にパーカーおじさんが95点をつけたという、
いきなりトップレベルに躍り出たゴイゴイスーなカベソーを試します。


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かえって貫禄を感じさせる、シンプル過ぎるラベルです。


公式ページは当然ながら(?)よくできています。

2013年からしかないですが、ヴィンテージ毎のデータ完備はうれしいです。
今日の2016年は、
・カベソー 83%
・プチヴェルド 6%
・マルベック 6%
・メルロー 5%
とボルドー左岸ブレンドって感じです。
醗酵は85%をステンレスタンク、15%をオークタンクで行い、
熟成は新樽率85%のオーク樽で20ヶ月です。すごい。

この上に新樽100%のリザーヴというのもあり、
こちらはパーカーおじさん、いきなりの97点だそうで、
いつかこれも試してみたいもんですね。(4万円しますけど...)


ワイナリー訪問。ナパの北方、セント・ヘレナになります。
Sinegal01
奥まっているのでストビューで近寄れず、公式の写真でお茶を濁します。

Google Map上で位置を確認。
Sinegal02
セント・ヘレナとラザフォードの町の間、西の山裾ですね。

ナパ・ヴァレー公式サイトで拾った地図も貼っておきます。
Palmaz02
この地図主要ワイナリーを網羅していてシネガルもちゃんと載ってます。


ラベル平面化画像。
IMG_0086
裏ラベルに、オーナー、デヴィッド・シネガルさんのサインと共に、
お父様のジム・シネガル(コストコ創業者!)のサインもあります。
サインの下には「1403 STEPS」と書いてますが、
ワイン作りに1,403にも渡る工程を経ているという意味だそうで。
ホントならゴイゴイスーです。


さて、いただいてみましょう。
Alc.14.7%。濃いガーネットです。
IMG_0087

黒ベリー、ヴァニラ、森の下草、生っと香も。
カベソーの王道の香りがプンプンします。
辛口アタック。
コク、凝縮感ありありで驚きました。
あっ、黒糖様の風味だ!
(オーパスワンなんかで感じるあの風味です。
傑出したワインの印と勝手に思っています。)
かすかな酸味とタンニンの混合体が喉を心地よく刺激し、
その後の余韻も長く、正に「余韻」が待っています。

う~ん、素直にうまい。
あまり偉い値段じゃないけれど…。


*****


Sinegal Estate
Cabernet Sauvignon 2016
Napa Valley
RRWポイント 94点


Caymus Vineyards Special Selection Cabernet Sauvignon 2014

前回に引き続き、ケイマスをお試しですが、
今度は真打ち登場、スペシャルセレクションです。
つまりはケイマスのフラッグシップということですから、
はてさて、ナパ最高峰のカベソーの味わいが楽しめるでしょうか。


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1.5Lのマグナムボトルです。グラスが小さいのではありません。(笑)


公式ページにはデータシート(パーカーポイント推移付き)はありますが、
2011年から更新されてないようです。
・カベソー 100%
スペシャルセレクションの樽熟は26ヶ月間(新樽率30%)。


ラベル平面化画像。
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Alc.15.2%。
濃い濃いインキーなガーネットで、太く長い涙がたくさんです。
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黒ベリー、ブラックチェリー。
ですが、軽めか爽やかに感じる香りで、
重さを感じさせません。うっとりするタイプ。
甘み感じるアタック。
味の中心を何かが覆い隠している感じがしますが嫌じゃないです。
厚みはいい感じなんですが、始終甘みが余計に感じました。

ケイマスから来た人は、ハンバーガーに合うなんて解説をしてました。
それはわかる気がします。(笑)
(経験上、ハンバーガーにワインを合わせるはなかなか難しい。)

しかし、ケイマス、期待ほどではありませんでした。
残念。


*****


Caymus Vineyards
Special Selection
Cabernet Sauvignon 2014
Napa Valley
RRWポイント 89点


Caymus Vineyards Cabernet Sauvignon 2016

ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンの王者とも言えるケイマスです。
トップエンドのスペシャルセレクションではないスタンダードですが、
それでも偉いワインではありません。しかし偉いワイン探しのためにも、
バイザグラスででもその味を試しておきましょう。


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今までナパのカベソーで感動的な美味しさだったのは、
オーパスワンパルマッツ・ヴィンヤードスタッグスリープです。
しかし、これらも全然偉くないですね。(笑)
お手頃なので美味しかったのはフランシスカンですかね。


公式ページは3種類のワインしか作らないからか、至ってシンプル。
オーナーのワグナー家のサイト「Wagner Family of Wie」もあります。
ここからは「Conundrum」や「Mer Soleil」など、
ファミリーが他に経営するワイナリーへのリンクがあります。
セパージュはカベソー100%で正解と思うのですが、樽熟が不明。
トップエンドのスペシャルセレクションは26ヶ月間(新樽率30%)
らしいことは分かったのですが、同じぐらいでしょうかね。

今回は生産者が来日のイベント。
昨年は来たというオーナーのチャック・ワグナーさんは来ずでしたが、
アジア営業担当のような方が来られてました。
ネットで調べられると思わずに質問しておけばよかったですね。
単一畑ではなく複数の違う畑のブレンドだとの説明がありました。


ワイナリー訪問。
Caymus01
中に入れませんでしたが、パッとした建物ではないようです。

位置関係を見ておきましょう。
Caymus02
オーパスワンやモンダヴィのあるオークヴィルから少し北側。
ラザフォードというところにあります。


ラベル平面化画像。
IMG_8599


さて、いただいてみます。
Alc. 14.6%。濃い濃いガーネット。透け感はないですね。
IMG_8636

黒ベリー香が弱めかと思うと、
コンポート様のねっとりした香りが出てきました。
茎っぽさもあります。
うま味のある辛口アタック。
味の骨格はしっかりしていますが、若干甘みを纏う感じです。
シナモンか黒糖の風味が喉元にきます。(オーパスワンっぽい)
コクと甘みが渾然一体となってるので許せますが、
甘みを感じるのはあまり好みではありません。

う~ん、
他のナパの有名カベソーほどのすごさは感じませんでした。


*****


Caymus Vineyards
Cabernet Sauvignon 2016
Napa Valley
RRWポイント 89点


Cedar Knoll Vineyard Cabernet Sauvignon 2016

ナパの最古のワイナリーにして、高級ワインのトップクラス。
パルマッツ・ヴィンヤードです。が、そのセカンド・ラベルをお試し。
1881年創設のセダール・クノール・ヴィンヤードを名前にしてます。
フリオ・パルマッツ氏が1996年にこの最古のワイナリーを入手。
その後、8年かけ最新テクノロジーの塊のような施設を完成させたとな。


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ラベルの肖像は、Cedar Knoll Vineyardの創設者Henry Hagen氏。


パルマッツの公式ページにはこのワインが載ってません。
インポーターの都光のサイトに若干の情報はありました。
しかし、2013年の情報です。
・カベソー 75%
・メルロー 11%
・プチヴェルド 9%
・マルベック 3%
・カベフラ 2%
樽熟は新樽率89%のフレンチオークで20ヶ月。
セカンドとはいえ贅沢仕様な感じです。

ネットのどこかのサイトの情報で2016年がありました。 
・カベソー 83.33%
・メルロー 12.29%
・プチヴェルド 2.59%
・カベフラ 1.79%
嘘かホントか小数点第二位まで書いてありました。
足したら100%。計算は合う。(笑)


ワイナリー訪問。おっと、Google Mapではぜんぜん近づけません。
ナパの町から車で15分ほど東側の山に入ったところです。
Palmaz01
公式サイトにあったイラストを貼りましたが、
地下に18階建て相当の宇宙基地のような施設が作られています。
ゴイゴイスー。


ナパ・ヴァレー公式サイトで拾った地図も貼っておきます。
Palmaz02
この地図、主要ワイナリー網羅していてスゴイですね。


ラベル平面化画像。
IMG_7997
裏ラベルには、このワインのいわれが説明されています。
これを読むと、ただのセカンドではない意味が込められてますね。


さて、抜栓。
IMG_8005
専用コルク。アメリカのコルクっていやに白いです。

Alc.14.5%。
濃い濃いガーネット。細かめながら粘性の涙があります。
IMG_8006

黒ベリー、草、野菜…。
ナッツ、木の風味は樽香でしょうか。
辛口アタック。
シルキーなタンニンに包まれた味は、
舌上から喉元まで圧倒的な深みと複雑味で迫ります。
余韻はしっとり長く、フルーティさがあるのにも気づきます。
いいストーリー展開のドラマのシナリオのように、
よ~く練られて意図して作られている感じがします。

ボルドースタイルのワインではありますが、
ナパの個性というより「ボルドー」を強く感じます。


*****


Cedar Knoll Vineyard
Cabernet Sauvignon 2016
RRWポイント 97点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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