Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Neipperg

Domaine Bessa Valley Enira 2013

すでに過去に、
プチ・エニーラエニーラ・レセルヴァをいただいた、
ブルガリアのベッサ・ヴァレーです。
今日はやっと真ん中のエニーラをいただきます。
どれもおいしかったのでこれも期待しますね。さて?


IMG_6178


サンテミリオンのラ・モンドットやカノン・ラ・ガフリエールを所有する
かのナイペルグ伯爵がブルガリアで展開するこのワイナリー、
Bessa01
過去にいろいろと調べているので今回は簡単に。

(過去記事リンク)

Domaine Bessa Valley Petit Enira 2014

Domaine Bessa Valley Enira Reserva 2011


公式ページで本日のエニーラを調べます。
すると、なぜか2013だけ詳細がありません。
仕方ないのでセパージュだけでもショップサイトを頼ります。
・シラー 49%
・メルロー 45%
・カベソー 6%
微妙にメルローよりシラーが多めですね。
2014年もシラー48%となってるので傾向のようですね。


エチケット平面化画像。
IMG_5482
意味不明のブルガリア語さえ隠さないインポーターシールは偉い。


さて、抜栓。
Alc.14.5%。
透けないほど濃いルビー。
黒ベリー、プラム、
青くさいカベソーのような香りも。
樽香もいい具合に香ってきます。
辛口ながら厚み感じる味が乗ってます。
15度に冷やしていただきましたが、
この果実味感じさせるフレッシュ感なら、
多少高目の温度でも美味しくいただけそうです。
余韻に少し酸味を感じ、余計かなとは思いますが、
全体バランスは絶妙で、これはかなり楽しめます。

エニーラ3兄弟では一応これに最高点をつけますが、
普段飲みにはプチエニーラくらいの軽さがちょうどいい気はします。
(笑)


*****


Domaine Bessa Valley
Enira 2013
RRWポイント 95点


Château D’Aiguilhe 2013 AOC Castillon-Côtes de Bordeaux

シャトー・カノン・ラ・ガフリエールやラ・モンドットを、
世界的高評価ワインに押し上げたナイペルグ伯爵のワイナリーです。
シャトー・デギーユと読むのがよさそうです。
伯爵がブルガリアに所有するベッサ・ヴァレーには驚きましたから、
同じくナイペルグ家の紋章がついたこれも期待大ですね。


IMG_5666


公式ページは、やはりwww.neipperg.com内にあります。
ちゃんとミレジム毎の仕様が載っています。
セパージュは、
・メルロー 90%
・カベフラ 10%
の、サンテミリオン仕様ですね。
40%を新樽にて15ヶ月熟成だそうです。

ナイペルグ伯爵はサンテミリオンを飛び出し、
いくつものワイナリーを所有していますが、
1998年に取得されたこのワイナリーは、
AOCカスティヨン・コート・ド・ボルドー(Castillon-Côtes-de-Bordeaux)です。

2009年まではAOCコート・ド・カスティヨン(Côtes-de-Castillon)
と呼ばれてましたが、コート・ド・ボルドー名付きに集約されたようです。
「ボルドー」が入っていた方が聞こえがいいですもんね。
マーケティングですね~。

以下の6つが赤の「コート・ド・ボルドー」軍団です。(笑)
AOC コート・ド・ボルドー
AOC ブライ - コート・ド・ボルドー
AOC カディヤック - コート・ド・ボルドー
AOC カスティヨン - コート・ド・ボルドー
AOC フラン - コート・ド・ボルドー
AOC サント・フォワ - コート・ド・ボルドー

それぞれのAOCの位置がわかる地図を「Vin de Bordeaux」から拝借。
CotesdeBordeaux01
クリックで画像拡大してご覧ください。


ワイナリーの場所も確認しておきましょう。
と、思いましたが、場所の記述がなく全くわかりません。
コート・ド・カスティヨンとサンテミリオンの境に位置する、
ということはわかりましたが、検索にも引っかからずお手上げです。
いろいろネット上の情報を吟味した結果、
スペルは違いますがこれではないかという場所を発見。
d'aiguilhe03
残念ながらストビューで近づけず、確証はないですが、
20世紀初頭に焼失した城の跡があるらしいことや、
公式ページの写真の建物となんとなく似ていることから、
たぶんこれではないかと思います。教えて、伯爵!

サンテミリオンのカノン・ラ・ガフリエールから車で20分ほど。
d'aiguilhe01
これなら伯爵も行きやすいですね。(笑)


この紋章はすでに「おいしさの目印」になってますね。(笑)
IMG_5665
所有全シャトーを束ねるのが「Vignobles Comtes von Neipperg」で、
紋章の下にグループ名として記されてます。

公式ページの他、公式facebookページもありますよ。


さて、抜栓。
Alc.13.5%。
濃いルビー。
黒ベリー、ダークチェリー、ぬるっと樽香。
酸味がちのアタック。
すぐにタンニンが舌に乗っかってきます。
喉に収斂性あり。
味の構造は貫禄ありですが、ちょっと辛口かな?
もう5年くらい寝かせられるポテンシャル有り、
と見ました。
メルロー90%で、この果実味少なさは?
まあ、総論として、かなり高いレベルではあります。
やはりナイペルグ伯爵は間違いない。

最近は南アフリカにも進出したと聞きます。
おいしくてお手頃なワインをどんどん作ってくださいね。


*****


Château D’Aiguilhe 2013
AOC Castillon-Côtes de Bordeaux
RRWポイント 91点


Domaine Bessa Valley Enira Reserva 2011

以前飲んだプチ・エニーラが驚きのうまさでした。
サンテミリオンで高名な、ラ・モンドット(La Mondotte)
シャトー・カノン・ラ・ガフリエール(Château Canon la Gaffelière)
を所有するナイペルグ伯爵がブルガリアで展開するベッサ・ヴァレー
もう少し上のラインだともっとおいしいのではと、
エニーラ・レセルヴァなるものをお試しです。


IMG_5145


メルロー主体ということもありますが、
ブルガリアでありながら、うまいサンテミリオンとしか思えない味。
やはり、「作り手」って最重要なんだと、
前回いただいたプチ・エニーラには思い知らされましたね。

プチ・エニーラの上には普通のエニーラがあるのですが、
ひとつ飛ばしてエニーラ・レセルヴァという上級ラインをお試し。
それでも3千円程度なので、けっして高いワインではありません。
うまけりゃプチ・エニーラ共々「偉いワイン」に認定です。
パーカーおじさんは90点をつけてますね。


黒いエチケットが上級感を出してますね。
IMG_5143
ナイペルグ家の紋章はラ・モンドット他と共通です。


ここでエニーラ3兄弟の違いを比較しておきましょう。
まず、セパージュ。すべて2011年物で揃えています。

<プチ>
<エニーラ>
<レセルヴァ>
・メルロー
78%
55%
38%
・シラー
15%
21%
29%
・プチヴェ
5%
15%
16%
・カベソー
2%
9%
17%
(プチヴェはプチ・ヴェルドのことです。)

上等になるにしたがって、
メルローの比率が下がっていくのが面白いですね。

樽熟も、新樽を50%使うのはレセルヴァのみで、
下から順に、10ヶ月、12ヶ月、16ヶ月と、
見事に順位付けがされています。


前回、ワイナリーの位置は確認しましたので、
そっちをご覧いただくとして、
公式ページにもたくさんの写真が載っています。

ナイペルグ家のホームページにあったBessa Valleyの写真を拝借。
bessa-valley
なかなか立派な建物です。周りは一面のブドウ畑です。

さて、抜栓。コルクはミレジム入り。
Alc.14.5%、フルボディー。
濃いガーネット、若干の褐変あります。
黒ベリー、湿った木の樽香。
やはりレセルヴァは樽香がポイントですね。
スパイス、胡椒など、熟成から来る生っぽい風味も。
アタックから果実味ある「厚み」を感じます。
深みというか複雑味があり、貫禄充分ですね。
喉元のシルキーなタンニンのまま長い余韻へ、
スムースにつながっていきます。
サンテミリオンを超えるうまさを感じます。

う~ん、
好きな人にはこの上質感はたまらないと思われます。
僕は、まだ試せていない普通のエニーラが、
全てにおいて、ちょうどいいんじゃないかと、
新たな興味がわいてきました。(笑)


*****


Domaine Bessa Valley
Enira Reserva 2011
RRWポイント 94点


Domaine Bessa Valley / Petit Enira 2014

ブルガリアワインです。
ブルガリアという国が気になったわけではなく、
これはおいしいんじゃないかという好奇心です。


IMG_4710


ハプスブルク家の末裔にしてサンテミリオンの有名シャトーを所有する、
ナイペルグ伯爵がブルガリアで展開するのがこのベッサ・ヴァレー。
所有するというのは、ラ・モンドット(La Mondotte)や
シャトー・カノン・ラ・ガフリエール(Château Canon la Gaffelière)。
これらは2012年にプルミエ・グラン・クリュ・クラッセBに昇格していますから、
その手腕というのは確かなものと思われます。
その伯爵が次に目をつけたのがブルガリアというから興味をそそります。
実際、これら2シャトーと同じ紋章がエチケットに描かれており、
国は違えど同じシリーズのようで、期待が高まりますね。


ベッサ・ヴァレーの場所をGoogle Mapにて確認。
ブルガリアの首都ソフィアから南東に車で1.5時間くらいのところ。
Bessa04
緯度的には、ルシヨンか、イタリアならトスカーナあたり。
ボルドーの緯度にも線を引きましたので、
サンテミリオンからはちょっと南になる感じですね。


ついでにワイナリー訪問を試みます。
ブルガリアにもストリートビューありましたが、門までが限界。
Bessa03
門をくぐって一本道をずっと行けばワイナリーが奥にあるようです。
なかなか素晴らしい畑が見えますね。


で、今日のワインなんですが、このワイナリーの代表ブランド、
「エニーラ」や「エニーラ・レセルヴァ」ではなく、
例によってセカンドポジションの「プチ・エニーラ」です。
2,000円を切りますからお財布にやさしい。(笑)
でも、お試しにはこれぐらいがちょうどいいのです。
高くてもいいなら素直にサンテミリオンを飲めばいいわけですから。

公式ページでセパージュを調べようとしましたが、
2012年のミレジムまでしか載っていません。
困ったのでショップの情報を探ります。
ドイツやチェコやノルウェーのお店なんかをいっぱい見ますが、
不確かな情報が多いので多数決などで以下の内容を導き出します。

セパージュ:
・メルロー 78%
・シラー 15%
・プチヴェルド 5%
・カベソー 2%

樽熟成:
・新樽 10%
・1年落ち 30%
・2年落ち 60%
を使い10ヶ月といったところです。

メルロー主体のサンテミリオンスタイルのようですが、
シラーとブレンドというのは面白いですね。


IMG_4711


さて、抜栓。Alc.13.5%。
濃いルビー。
黒ベリー、いい具合の樽香。
チョコの香りも。 
軽めのメルロー風の飲み口です。
タンニンがほどよく、上品。
ボディは重くないですが、
余韻までバランスいい旨味が続きます。
成功メルローです。
これはいい。

こうなると、普通のエニーラも気になりますね。
普通のエニーラでも3,000円切りますから、
また今度試してみようと思います。


*****


Domaine Bessa Valley
Petit Enira 2014
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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