ニューヨーク近くに住んでいた頃、近くのワイナリーは結構まわりました。
なのでアメリカ東海岸のワインのレベルが実は高いことを知っています。
しかしロングアイランドまでは足を延ばせてないんですよね~。
今日はそんなロングアイランドのカベフラ、モノセパージュをいただきます。


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Bedell。1980年創業。東海岸ワインのベンチマークとも評される、
実力派ワイナリーのようですね。知らなかったな~。


公式ページは立派なのですが、ワイン情報はやっぱりのショップ兼用。

まあ、カベフラ100%はわかってます。自然酵母使用とも書いてますね。
樽熟はフレンチオークの旧樽を使っていますが期間が書いていません。
香り付け抑え目で品種本来の良さを生かしてるようです。
小売価格は45ドルと、そんなに安いワインではないですね。


早速、ロングアイランドにあるワイナリーを訪問してみます。
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すぐ近くに建物があるんですが、木立に隠れて通りからは見えません。(笑)
ロングアイランドの先の方は多くのワイナリーが軒を連ね、辺り一面ブドウ畑。
アメリカのボルドーってどこかに書いてましたが、まさにそんな感じ。

North Fork of Long Island AVAの位置を確認しておきましょう。
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ロングアイランドのまさにフォーク状になってる先んちょです。
緯度的には南仏やイタリアの銘醸地と大差ないあたりです。
このAVAは、栽培される黒品種ではカベフラが一番多いようですね。

昔住んでいたのがニュージャージ州側のパラマス(Paramus)で、
家からこのBedellに行こうとすると車で2時間半の距離です。
ちょっと躊躇する距離ですね。(笑)


ラベル平面化画像。
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インポーターシールは透明で控えめなやつが裏ラベルを隠さないところに。
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これはインポーターの良識を感じますね。


さあ、抜栓。
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ワイナリーのマークが入ったキャップシールとコルク。

コルクは合成コルクのDIAM10。
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DIAM10は10年耐用ですから、上等なのを使ってるってことですね。

Alc.11.8%。
濃いルビー。ピノの雰囲気です。
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カシス、ブラックベリー、チェリー。
ピーマン系の香りも。
モノセパージュだし、なんとなくロワールのカベフラの雰囲気。
酸味が乗った風の辛口アタック。
やはり冷涼地域のような冷たい感じがありますね。
そんなのを感じつつも、味の芯はしっかりとあります。
最初感じた酸は極々薄いもので、
この味わいを演出してくれていることに気づきます。
ロワールの上等カベフラの雰囲気が出てるんじゃないでしょうか。
余韻も続き、甘みも出てくるんですが、これも旨味ですよね。

狙い通りタンドリーチキンにめちゃ合いました。
カレー風味にカベフラ。これ僕の法則のひとつです。(笑)


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Bedell Cellars
Cabernet Franc 2016
North Fork of Long Island
RRWポイント 90点