Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Oakville

Opus One Overure

オーヴァチュアというワインをいただきます。泣く子も黙るナパのプレミアムワイン、オーパス・ワンのセカンドです。そう、昨日の記事のオーパス・ワン2014と一緒に店頭試飲したものです。こちらはお初ということになります。マルチ・ヴィンテージ、つまりNV(ノンヴィンテージ)というのが面白そうです。これでもボトルで買うと33,000円なりです。

IMG_1265
オーパス・ワンのセカンドワイン、オーヴァチュアはボルドーの慣習を真似て1993年から作られてるそうですが、当初はワイナリーの従業員向けだったそうです。余り物を混ぜたんだとしたらマルチ・ヴィンテージになったのもうなずけますね。外販を始めたのが1995年からだそうで、最近まで供給が不安定だったみたいですが、今は立派なセカンドとしてラインアップされています。


公式ページはさすが一流の風格。大お得意様の日本向け日本語サイトもあります。

NVということもあってか、残念ながらセパージュ情報がありません。おそらくオーパス・ワンと同じ、以下の種類が似たような比率でブレンドされているはずです。

・カベルネ・ソーヴィニヨン
・プチヴェルド
・カベフラ
・メルロー
・マルベック

裏ラベルにフレンチオーク樽で18ヶ月と書いてあるように、樽は使っていますが、これ以上の情報はありません。ある意味謎に包まれたワインですね。


ナパはオークヴィルのオーパス・ワン・ワイナリーを訪問します。
OpusOne01
カリフォルニア州道29号線を隔ててお向かいがロバート・モンダヴィです。昔、ロバート・モンダヴィにはリアルに訪問してるんですが、若気の至りでオーパス・ワンなんて知らずに素通りでした(笑)。

ナパ・ヴァレーのワイナリー名入りの地図を貼っておきます。(大画像注意)
napavalley-wineries-map-3-1
オーパス・ワンの場所を示しておきました。

いつものカリフォルニア地図で Napa Valley の位置関係を見ておきましょう。
California_AVA
ナパは広域ではノース・コーストAVA(North Coast AVA)に属します。

カリフォルニアのAVAに関しては、以下のようなネット情報があります。ご参考まで。

インタラクティブ地図
California AVA Mapアーカイブ
California AVA List

2021年6月に Palos Verdes Peninsula(Los Angeles County)が新たに認証され、現在合計142の AVA がカリフォルニア州にあるそうです。全米では、上記の Palos Verdes Peninsula AVA と同時に、ワシントン州の White Bluffs と Burn of Columbia Valley が新たにAVA認証され、現在合計255の AVA になったそうです。毎年増えていってますからなかなか追いかけられませんね。


ラベル平面化画像。
IMG_1269
「Overture」とは「序曲」という意味です。オーパス・ワン(作品番号第1番)に対し「序曲」ですか。うまいネーミングですね。裏ラベルのQRコードでワイン紹介ページに飛べるはずなんですが、なぜか反応なし。やはり謎なワインです。


さあ、いただきます。
IMG_1278
キャップシール、コルクもシンプルながら専用品です。

Alc.14.5%。
エッジにかけてクリア感があるガーネット。
IMG_1261

黒ベリー、青味、かすかな黒糖感。
軽めの酸が乗った辛口アタック。
複雑味・厚みは本家譲りで圧倒的。
しかし、明らかに若干軽めに仕上がってますね。

マルチ・ヴィンテージなら本家より良くなるじゃないかとも思いますが、
そこは樽使いとか畑違いとかでうまく作ってある気がします。


*****

Opus One Overure
Napa Valley
RRWポイント 93点


Opus One 2014

ほぼ一年ぶりの店頭試飲というやつですが、泣く子も黙るオーパス・ワンをいただきます。この2014年は77,000円のお値段がついていましたから、当然ボトルは手が出ません(笑)。ご存じ、ボルドーの格付け第1級ムートンのバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドさんとナパの巨匠ロバート・モンダヴィさんのコラボ、作品番号第1番(Opus One)ですから、グラス試飲と言っても心躍ります。ちなみにパーカーおじさんの2014年の評価は96点であります。

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2大巨頭がタッグを組んで、独立経営のオーパス・ワン・ワイナリーをナパのオークヴィルに創設したのが1978年です。生まれながらにして世界屈指のプレミアム・ワインというゴイゴイスーなオーパス・ワンですが、新たな農法や技術などを積極的に導入し、さらなる進化を続けているといいます。
2年ほど前に2015年を試していますが、その時はあまりのうまさに驚いたものです。パーカーおじさんが97+点付けたヴィンテージでした。今日のはパーカーおじさん96点とは言うものの、ヴィンテージは1年前にさかのぼり、いただくのは2年ほど長く置いたものということになります。自然と期待値は上がりますね。

公式ページはさすが一流の風格。大お得意様の日本向け日本語サイトもあります。

データはしっかり完備で、ファーストヴィンテージの1979年までさかのぼれます。

・カベルネ・ソーヴィニヨン 80%
・プチヴェルド 7%
・カベフラ 6%
・メルロー 5%
・マルベック 2%

いろいろ入ったカベソー主体ブレンドですね。ワイン作りは、自然農法やナイト・ハーべストによるブドウで、グラヴィティ・フローシステムを使って醸造。オーパス・ワン酵母なるワイナリー独自の4種類の特別な酵母を使用。熟成は新樽100%のフレンチオーク樽で18ヶ月です。まあ、只者ではないこだわりで作られているようです。


ナパはオークヴィルのオーパス・ワン・ワイナリーを訪問します。
OpusOne01
カリフォルニア州道29号線を隔ててお向かいがロバート・モンダヴィです。昔、ロバート・モンダヴィにはリアルに訪問してるんですが、若気の至りでオーパス・ワンなんて知らずに素通りでした(笑)。

ナパ・ヴァレーのワイナリー名入りの地図を貼っておきます。(大画像注意)
napavalley-wineries-map-3-1
オーパス・ワンの場所を示しておきました。

いつものカリフォルニア地図で Napa Valley の位置関係を見ておきましょう。
California_AVA
ナパは広域ではノース・コーストAVA(North Coast AVA)に属します。

カリフォルニアのAVAに関しては、以下のようなネット情報があります。ご参考まで。

インタラクティブ地図
California AVA Mapアーカイブ
California AVA List

2021年6月に Palos Verdes Peninsula(Los Angeles County)が新たに認証され、現在合計142の AVA がカリフォルニア州にあるそうです。全米では、上記の Palos Verdes Peninsula AVA と同時に、ワシントン州の White Bluffs と Burn of Columbia Valley が新たにAVA認証され、現在合計255の AVA になったそうです。毎年増えていってますからなかなか追いかけられませんね。


ラベル平面化画像。
IMG_1268
店頭での平面化撮影は骨が折れます。お店の人の視線も生暖かいですし(笑)。


さあ、いただきますよ。
IMG_1277
キャップシールにはヴィンテージが入ってますね。

Alc.14.5%。
ガーネット。
IMG_1260

黒ベリー、あんず、黒糖、杉。
苦味とアルコール感から入る辛口アタック。
喉元に立体感ある塊りがじっと居座る感じがします。
思ったより少々バランス悪いかな?
味がつきすぎてる感があります。
余韻は圧倒的なんですが。

相当なおいしさではあるんですが、
期待が先行したのか、少々肩透かしでした。


*****

Opus One 2014
Napa Valley
RRWポイント 94点


Opus One 2015

バロン・フィリップ・ド・ロートシルトとロバート・モンダヴィの、
作品番号第1番(Opus One)をいただきますよ。
最近では1本軽く5万円越えです。「偉いワイン」ではないんですが…。
値段ほどのうまさがあるなら、それを知っておかないといけませんね。
そういう投資と努力があって「偉いワイン」探しができるってもんです。(笑)


IMG_7813
抜栓1時間半後って感じでしょうか。ちょうどいいタイミング。


公式ページを見ると、この2015年が最新ヴィンテージとなってますね。
データはしっかり完備でファーストヴィンテージの1979年まで遡れます。
2015年のセパージュは、
・カベソー 81%
・カベフラ 7%
・メルロー 6%
・プチヴェルド 4%
・マルベック 2%
がっつり主体はカベソーですね。マルベックというのも面白い。
樽熟は新樽100%で18ヶ月です。
出荷までさらに1年ほど待ってる感じですかね。

ワイン作りは、自然農法やナイト・ハーべストによるブドウで、
グラヴィティ・フローシステムを使って醸造。
オーパス・ワン酵母なるワイナリー独自の4種類の特別な酵母を使用。
まあ、只者ではないこだわりで作られているようです。


ワイナリーへ行ってみます。ロバモンなど近くはよく行ってます。(笑)
OpusOne01
この道のずっと奥なんですが、例によって入れません。

ご近所(Oakville)の位置関係を見ておきます。
OpusOne02
その昔、ロバモンを訪問して試飲したことがあります。
若かりし日、前にオーパスワンがあるなんて知りませんでした。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_7811
おじさん二人の横顔。見慣れたマークです。


さあ、いただきましょう。
Alc.15%。
濃いガーネット。
IMG_7808

ブラックベリー、黒糖、ジャム様のイチジク…。
ちょっと独特な香りです。
辛口アタック。
コーヒーリキュールの様な風味もあり。
複雑味がすごいです。
黒糖の甘さをかすかながら感じます。
樽の力なのか。香りと味は関連するのでしょうか。興味深い。
上品なタンニンがくすぐる喉元から、
余韻、フィニッシュへと圧倒的に厚みのある味わいが続きます。
う~ん、ロバモンの前じゃんとか、なめてたけど、うまいな。(笑)
これは、ムートンも超えてるんじゃない?

パーカーおじさん、97+点ですって。
わかる。そんな感じです。(笑)


*****


Opus One 2015
Napa Valley
RRWポイント 98点


Miner Family Winery Emily’s Cabernet Sauvignon 2016 Napa Valley

引き続き、シカゴのアメリカン航空のフラッグシップ・ラウンジです。
お次はナパのカベソーです。
昨年来た時も同じのが置いてありました。在庫がいっぱいあるのかな?


IMG_7120


例によって、公式ページはショップサイト兼用。
ラッキーなことに2016年はデータがありました。
セパージュは、
・カベソー 82%
・カベフラ 8%
・メルロー 7%
・プチヴェルド 3%
と凝ったブレンドですね。
樽熟も新樽率60%のフレンチオーク樽でで22ヶ月。
なかなかしっかり作られてる感じです。
お値段を見たら、50ドル。なかなか上等じゃないですか。


ワイナリー訪問。
Miner02
丘陵の際にあります。

ナパのオークヴィル。有名ワイナリーがいっぱいあるところ。
Miner01
そこの一番山沿いにあります。


ラベル平面化画像。
IMG_7115
1993年創業の比較的新しいワイナリーです。
エミリーというのは創設者デイブ・マイナー氏の奥様。
一緒にワイナリーを育ててきたパートナーでもあるそうですが、
なんと2011年に肺ガンにより他界。
この「Emily's」というワインは彼女に捧げられています。
売り上げの10%はガン研究の施設に寄付されます。


さて、いただいてみましょう。
Alc.14.2%。
濃い、透けづらいガーネット。
黒ベリーながら、オイリーな何かが匂いますね。
欠陥臭とまではいかないんですが。
爽やかなプラムもスッと通って行きました。
明らかに甘口アタック。
フレッシュネスと思えば許せるかな?
厚みは残念ながら弱いかなぁ。
最初の印象のままフィニッシュまでストンと行ってしまいます。
バランスは悪くないと思うんですが何が悪いんでしょうね?
タンニンもあるのですが少し刺します。
カベソーの良さが出てない感が漂います。
エミリーさんには申し訳ないですが高得点とはいかなかったです。


*****


Miner Family Winery
Emily’s Cabernet Sauvignon 2016 
Napa Valley 
RRWポイント 85点


Ulysses Vineyard ULYSSES 2015 / 2013(垂直試飲)

ユリシーズ・ヴィニャードのユリシーズは、
昨日まで試飲したドミナスのクリスチャン・ムエックス氏が、
近くのオークヴィルに新たな畑を2008年に取得し、
2012年初ヴィンテージの、これまたプレミアムなワインです。


IMG_6573
2015年と2013年。この2本を垂直試飲するわけですが、
すでにドミナスやらナパヌックやらたらふくいただいた後なので、
かなり酔いが回っていて、はてさて、まともな試飲になっているのか?
非常に不安であります。(笑)


一応このユリシーズ、別畑の別ワイナリーということで、
公式サイトもドミナスとは別にあります。
(親会社のジャン・ピエール・ムエックス社のサイトにも紹介あり。)
ちょっと見にくいサイトで、ワイン情報が見つけにくかったですが、
なぜかメニューの「PRESS」の中にありました。
一応ヴィンテージ毎にデータシートがあるのですが、
非常に簡素なもので、セパージュもこう書いてあるだけです。
「カベソー主体にちょっとだけカベフラとプチヴェルド混ぜてます。」
ぎゃふん!


場所はオークヴィルとしかわからず、
ドミナスの近くに違いないとGoogle Mapで探しますが見つかりません。
Ulysses01
公式ページから画像拝借しましたが、こんなところなんですけどね。


ラベル平面化画像。酔ってもちゃんやることはやります。(笑)
IMG_6565
<ULYSSES 2015>


IMG_6564
<ULYSSES 2013>


2012年が初ヴィンテージながら、そこはやはりドミナスであり、
ペトリュスを手掛けたクリスチャン・ムエックス氏のワイン。
すでにお値段は3万円コースです。(笑)
今日の2013年はパーカーおじさんが96点だそうで。
心してテイスティングしましょう。(ほろ酔いです。)
IMG_6545
ドミナス同様、コルクはシンプル。


<ULYSSES 2015>
IMG_6562
Alc.14.5%。
黒ベリー、やはり鋭角なフレッシュ香あり。
バランスは良いですね。
甘みはドミナスに比べ抑えめで好みです。
しかし、少し薄さを感じます。畑の違いかな。
余韻もタンニン続いて心地よいですが、やはり軽め。(ドミナス比)
RRWポイントは、94点。


<ULYSSES 2013>(PP96)
IMG_6561
Alc.15%
黒ベリーのフレッシュな(軽い)香りは同じ。
タンニンは目立ちます。
2015年に比して、これまた甘みは健在ですね。
味わいと余韻はかなり上質なものです。
でも、やっぱりちょっと軽さ・薄さあるよね?
ユリシーズの個性でしょうかね。
RRWポイントは、93点。


*****


Ulysses Vineyard ULYSSES 2015
RRWポイント 94点


Ulysses Vineyard ULYSSES 2013
RRWポイント 93点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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