メドック格付け第5級、ポイヤックのシャトー・グラン・ピュイ・デュカス…のセカンドラベルです(たぶん)。はい、福袋からの一本(笑)。しかし、セカンドにせよグラン・ピュイ・デュカスはお初なんですよね。合計61シャトーが格付けされていますが、セカンド(やサード)まで数えて良いなら、これで55シャトー目です。1~2級はコンプリートしてますから、残すは3~5級の有象無象です。(笑)
17世紀半ば、アルノー・デュカス(Arnaud Ducasse)さんがポイヤックにわずかな土地を購入したのが始まりといいます。1768年に弁護士のピエール・デュカス(Pierre Ducasse)さんが相続したり買い集めた畑なんかをまとめて拡大し、その息子がデュカス・グラン・ピュイ・アルティーグ・アルノー(Ducasse-Grand-Puy-Artigues-Arnaud)としてシャトーとし、ジロンド川のほとりに現在のシャトーとなる建物を建てます。1820年のことでした。以降、1855年に格付けをされた後もデュカス家が所有しますが、1932年に家族内の内紛争解決として「Grand-Puy-Ducasse」の名で法人化されました。
1971年には落ちぶれたシャトーを投資家グループが買い取り改革に乗り出しますが、2004年さらにそこを買い取ったのがフランスの大手金融機関クレディ・アグリコールの子会社、CA Grands Cruでした。ここはシャトー・メイネイなんかも所有していて、グラン・ピュイ・デュカスを再興させるべく投資・改革を推進しているそうです。近年はシャトー・アンジェリュスのオーナー、ユベール・ド・ブアール(Hubert de Boüard)氏をコンサルに迎えるなど、改革に余念がありません。
公式ページはなんと工事中。一部のページは動きますが、ワイン紹介ページが不完全です。
今日のセカンドラベルを確認することもできず、裏ラベルやネットの情報に頼ります。いろんな名前のセカンドらしきものを出していますが、「Prélude à Grand-Puy Ducasse」というのが今の名前のようです。
・メルロー 55%
・カベソー 45%
わずかながらメルロー主体のブレンドでした。樽使いは新樽率10~15%のフレンチオークで12~18ヶ月のようです。
さあ、珍しいポイヤックの町の中にあるというシャトーを訪問します。
ポイヤックの市街地、それもジロンド川沿いなので、当然畑はまわりにはありません。以前このブログに載せていたポイヤックの地図では、Google Mapが指し示す場所にグラン・ピュイ・デュカスの所在を記していたため、シャトー・バタイエの隣になってるものがあります。これは畑の方ですね。こんな町中にシャトーがあると思っていなかったので…。(笑)
しかし、グラン・ピュイ・デュカスの畑は合計40haあるものの、ポイヤック内の4ヶ所に広がってるようで、どこにあるんだか公式ページが動かない現在、調べようがありません。困ったなと思っていたら…。
やはり、かなりの範囲に広がっています。どこそこの畑と隣接とか文章での解説もネットにはありますが、これは動画でないとわからないレベルですね。これはいいものを見つけました。
一番わかりやすい画面をスクショしました。起伏までわかって素晴らしいです。
「Jachères」ってどんなブドウだ?白品種?と思って調べたら「休耕地」の意味でした。(ギャフン!)作付けは、カベソー:メルロー、60%:40%となっています。
最後に恒例の地図でポイヤックの他の格付けシャトーとの位置関係を確認。
しかし、いつもながらこれを丸隠しにするインポーター。
バーコードを隠すのならまだしもこれはなんだ? 貼り間違いのチョンボ?
さあ、抜栓。
コルク平面化。
このセカンド「Le Cloître de Grand-Puy Ducasse」専用品ですね。
17世紀半ば、アルノー・デュカス(Arnaud Ducasse)さんがポイヤックにわずかな土地を購入したのが始まりといいます。1768年に弁護士のピエール・デュカス(Pierre Ducasse)さんが相続したり買い集めた畑なんかをまとめて拡大し、その息子がデュカス・グラン・ピュイ・アルティーグ・アルノー(Ducasse-Grand-Puy-Artigues-Arnaud)としてシャトーとし、ジロンド川のほとりに現在のシャトーとなる建物を建てます。1820年のことでした。以降、1855年に格付けをされた後もデュカス家が所有しますが、1932年に家族内の内紛争解決として「Grand-Puy-Ducasse」の名で法人化されました。
1971年には落ちぶれたシャトーを投資家グループが買い取り改革に乗り出しますが、2004年さらにそこを買い取ったのがフランスの大手金融機関クレディ・アグリコールの子会社、CA Grands Cruでした。ここはシャトー・メイネイなんかも所有していて、グラン・ピュイ・デュカスを再興させるべく投資・改革を推進しているそうです。近年はシャトー・アンジェリュスのオーナー、ユベール・ド・ブアール(Hubert de Boüard)氏をコンサルに迎えるなど、改革に余念がありません。
公式ページはなんと工事中。一部のページは動きますが、ワイン紹介ページが不完全です。
今日のセカンドラベルを確認することもできず、裏ラベルやネットの情報に頼ります。いろんな名前のセカンドらしきものを出していますが、「Prélude à Grand-Puy Ducasse」というのが今の名前のようです。
・メルロー 55%
・カベソー 45%
わずかながらメルロー主体のブレンドでした。樽使いは新樽率10~15%のフレンチオークで12~18ヶ月のようです。
さあ、珍しいポイヤックの町の中にあるというシャトーを訪問します。
ポイヤックの市街地、それもジロンド川沿いなので、当然畑はまわりにはありません。以前このブログに載せていたポイヤックの地図では、Google Mapが指し示す場所にグラン・ピュイ・デュカスの所在を記していたため、シャトー・バタイエの隣になってるものがあります。これは畑の方ですね。こんな町中にシャトーがあると思っていなかったので…。(笑)
しかし、グラン・ピュイ・デュカスの畑は合計40haあるものの、ポイヤック内の4ヶ所に広がってるようで、どこにあるんだか公式ページが動かない現在、調べようがありません。困ったなと思っていたら…。
Youtubeで公式動画を発見したのですが、なんとここに畑の所在・詳細が載ってました。
やはり、かなりの範囲に広がっています。どこそこの畑と隣接とか文章での解説もネットにはありますが、これは動画でないとわからないレベルですね。これはいいものを見つけました。
一番わかりやすい画面をスクショしました。起伏までわかって素晴らしいです。
「Jachères」ってどんなブドウだ?白品種?と思って調べたら「休耕地」の意味でした。(ギャフン!)作付けは、カベソー:メルロー、60%:40%となっています。
最後に恒例の地図でポイヤックの他の格付けシャトーとの位置関係を確認。
グラン・ピュイ・デュカスは正しい位置になってますのでご心配なく。
ポイヤックは名だたる第1級が3つもあります。第2級は元シャトー・ピション・ロングヴィルの2つですね。ところが第3級がゼロで、第4級がデュアール・ミロンのみ。あとは第5級が12もあります。どれが3級か4級かとかで混乱しないので、ポイヤックは割と覚えやすいかもしれません。まとめておきます。上の地図で位置関係も確認しましょう。
ポイヤックは名だたる第1級が3つもあります。第2級は元シャトー・ピション・ロングヴィルの2つですね。ところが第3級がゼロで、第4級がデュアール・ミロンのみ。あとは第5級が12もあります。どれが3級か4級かとかで混乱しないので、ポイヤックは割と覚えやすいかもしれません。まとめておきます。上の地図で位置関係も確認しましょう。
<第1級>
・Ch. Lafite-Rothschild(ラフィット・ロートシルト)
・Ch. Mouton Rothschild(ムートン・ロートシルト)
・Ch. Latour(ラトゥール)
<第2級>
・Ch. Pichon-Longueville-Baron(ピション・ロングヴィル・バロン)
・Ch. Pichon-Longueville-Comtesse-de-Lalande(ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)
<第3級>なし
<第4級>
・Ch. Duhart-Milon(デュアール・ミロン・ロートシルト)
<第5級>
・Ch. d’Armailhac(ダルマイヤック)
・Ch. Clerc-Milon(クレール・ミロン)
・Ch. Batailley(バタイエ)
・Ch. Haut-Batailley(オー・バタイエ)
・Ch. Haut-Bages-Libéral(オー・バージュ・リベラル)
・Ch. Croizet-Bages(クロワゼ・バージュ)
・Ch. Lynch-Bages(ランシュ・バージュ)
・Ch. Lynch-Moussas(ランシュ・ムーサ)
・Ch. Grand-Puy-Ducasse(グラン・ピュイ・デュカス)
・Ch. Grand-Puy-Lacoste(グラン・ピュイ・ラコスト)
・Ch. Pédesclaux(ペデスクロー)
・Ch. Pontet-Canet(ポンテ・カネ)
フランス語ですが裏ラベルには詳細解説やセパージュがあり助かります。しかし、いつもながらこれを丸隠しにするインポーター。
バーコードを隠すのならまだしもこれはなんだ? 貼り間違いのチョンボ?
さあ、抜栓。
コルク平面化。
このセカンド「Le Cloître de Grand-Puy Ducasse」専用品ですね。
Alc.13% 。
エッジ褐変の濃いガーネット。酒石がすごい、結晶キラキラがコルク裏にびっしり。
黒ベリー、ダークチェリー、スパイス、森の下草。
酸味がきつめの辛口アタック。
タンニンも最初から際立ってます。
味の実体にたどり着くのに時間を要するくらい。
味の厚み・深みは出ていますが、
酸とタンニンが依然邪魔をしてきます。
と思っていると、すでに余韻に入ってる!?
熟成感は楽しめるんですが、荒々しいデコボコ感があります。
バランスの悪さではなく、保存状態か欠陥の疑いも拭えないレベル…。
*****
Château Grand-Puy Ducasse
Le Cloître de Grand-Puy Ducasse 2011
Le Cloître de Grand-Puy Ducasse 2011
Pauillac
RRWポイント | 87点 |
---|