日本カルメネール振興協会(笑)で長年活動を続けていると間違いないカルメネールというのがいくつかレパートリーとなります。このコンチャイトロのマルケス・デ・カサ・コンチャはそんな一つ。KAIやCarmín de Peumoなどに手を出さなくともカルメネールのひとつの頂点が味わえると思います。前々回は2015年、その後2017年、そして本日は2018年をお試しです。
ワインメーカーはマルセロ・パパ(Marcelo Papa)さん。1998年に入社し、翌1999年以降ずっとマルケス・デ・カサ・コンチャを担当されてますが、2017年より会社全体統一のテクニカル・ディレクターに就任されています。マルケス・デ・カサ・コンチャのシリーズは、さらに上級のエティケタ・ネグラ(Etiqueta Negra;黒ラベル)や「Heritage」という最上級も加わってコンチャイトロの看板シリーズのひとつになっていますが、すべてこのマルセロ・パパさんが担当しています。絶対この人すごいと思います。
・カルメネール 95%
・カベルネ・ソーヴィニヨン 5%
若干最新の2021とは違ってまして、2021年はカベソーが6%に、メルローが2.5%入っています。樽熟はフレンチオーク樽で12ヶ月です。
Marqués de Casa Concha には専用ページがあります。
Etiqueta Negra(ブラック・ラベル)や最上級のボルドー・ブレンド「Heritage」も試してみたいですね。これらは日本には入ってきてなさそうですが、ブラックラベルはセット販売されているのを先日見かけました。セット内容があまりにつまらなかったので手を出さなかったのですが、もっと手軽に買えるようになってほしいですね。チリの上級ワインって素晴らしいものが多いのに、いまだに安ワインばっかりが蔓延してるのは寂しい限りです。
ペウモ(Peumo)の町は蛇行するカチャポアル川に囲まれている山間にあり、「ペウモ」はカチャポアル・ヴァレーのサブリージョンにあたる銘醸地です。コンチャイトロのカルメネールの最高峰「Carmín de Peumo」のカルメネールもこの畑からになります。つまりは、今日のワインはコンチャイトロの最高峰と同じところのブドウということです。
Marqués de Casa Concha 専用サイトにはシリーズの産地の地図がありました。
「Viñedo Peumo」のカルメネールはプレフィロキセラからのカルメネール株で、1994~1996年に植えられたとのこと。
やっぱりGoogle Mapでも見てみましょう。ペウモ(Peumo)わかりますか?
カチャポアルはコルチャグアと合わせてラペル・ヴァレーとなるんでしたね。カチャポアル川とティンギリリカ川に着目しましょう。川も合わさるとラペル川です。ペウモはカチャポアル川にぐるっと囲まれた好立地のサブリージョンということになります。
ラベル平面化画像。
裏ラベルはインポーターの日本仕様。
「Marqués de Casa Concha」とアクセントが付くのが正しい表記はずですが、ラベル表示が大文字なのと、公式ページでアクセントなしの表記があるので少し気になっていました。
HPで昔の写真を見つけました。やはりアクセント付きであるのが確認できました。写真は1978年ですが、マルケス・デ・カサ・コンチャのファーストヴィンテージは1976年だそうです。歴史あるんですね。
さあ、抜栓。
ラベルと同じ紋章がキャップにありますね。
ネックにあったPOP。
「2018年は特筆すべきヴィンテージ、お試しあれ」というだけのPOP。よっぽど良年だったのでしょうか。チリなんか毎年良年だと思ってました(笑)。
コルク平面化。
Alc.14.5%。
濃いガーネット。
黒ベリー、ダークチェリー。
スモーキーなモカ。
青野菜もかすかにあります。
青野菜もかすかにあります。
王道のカルメネールの香りですね。
辛口アタック。
絶妙な酸も生き生き感を出しています。
やはりスモーキーな複雑味と圧倒的な構造感。
コーヒー感、タンニンも効いています。
バランス絶好調のまま悠遠の余韻へ。
やはり、間違いない(笑)。
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Concha y Toro
Marqués de Casa Concha Carmenere 2018
D.O. Peumo
Marqués de Casa Concha Carmenere 2018
D.O. Peumo
RRWポイント | 97点 |
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