Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Piemonte

Orsolani La Rustìa 2018 Erbaluce di Caluso DOCG

ちょっと前にピエモンテ州北部のDOCGゲンメ(もどき)を試した時に、すぐ近くにエルバルーチェ・ディ・カルーゾErbaluce di Caluso DOCG)という白のDOCG(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)があるのには気づいてました。それも、その地方だけのローカル品種、エルバルーチェ100%だといいます。気になって仕方ないのでお試しといきましょう。

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1894年の創業から4世代に渡り、ピエモンテ州北部カナヴェーゼ(Canavese)のエリアでエルバルーチェ(Erbaluce)のワインを作る代表的な作り手、オルソラニ(Orsolani)。そこの看板ワインになります。「La  Rustìa」という名前は、エルバルーチェのシノニム「Uva Rustìa」から来ているようですね。

公式ページは超シンプルですが、ワイン情報もしっかり載っています。

今日のワインはエルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGなので、規定により…
・エルバルーチェ 100%
となります。ステンレスタンクで発酵・熟成。期間は不詳ですが澱を残してシュールリーをしているようです。

これがそのエルバルーチェ(Erbaluce)。
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ギリシャ原産という説があり、今日の作り手のオルソラニの公式ページにもそう書いていますが、DNA分析ではそれは証明されていません。ラテン語の「Alba lux(夜明けの光)」が名前の語源です。この品種の一番有名なワインが、エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGErbaluce di Caluso DOCG / Caluso DOCG)ですが、辛口白だけでなく、スパークリング(Spumante / スプマンテ)や甘口(Passito / パッシート)もこのDOCGとして有名です。エルバルーチェ・ディ・カルーゾは1967年にDOCとなり、2010年にDOCGに昇格しています。

今日の作り手のオルソラニを訪問します。
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カルーゾ(Caluso)近くのサン・ジョルジョ・カナヴェーゼ(San Giorgio Canavese)という町にあります。


ピエモンテ州の地図でエルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGの位置を確認。
PIEMONTE
ゲンメDOCGやガッティナーラDOCGから山沿いに西側になるところですね。実はこれらネッビオーロのDOCGを内包する Colline Novaresi DOC と Coste della Sesia DOC も、白はエルバルーチェ100%で作られます。このあたりはエルバルーチェのエリアと一括りにできそうです。
エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGを内包して、カナヴェーゼDOCCanavese DOC)があるのがわかりますが、このDOCも白はエルバルーチェ100%です。ただし、カナヴェーゼDOCは赤やロゼもOKです。カナヴェーゼDOCは1996年にDOCになっています。

四角で囲った部分の拡大地図がこれ。ここ一帯は白はエルバルーチェのみということです。エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGとカナヴェーゼDOCの関係、わかりましたでしょうか。
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エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGのエリアの外のエルバルーチェはカナヴェーゼDOCとなってしまいますし、エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGのエリア内でも赤やロゼを作るとカナヴェーゼDOCとなるということです。現に今日の作り手は赤をカナヴェーゼDOCで出しています。
おっと、すごく小さいけどカレマDOCCarema DOC)というネッビオーロ主体のDOCを北側に見つけました。これも試してみたくなります。(笑)


ラベル平面化画像。
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V.Q.P.R.D.(Vin de qualité produit dans une région déterminée)なんて書いてますね。2008年までのフランスのワイン法で「指定地域優良ワイン」を意味する表示です。もう使われていない分類ですし、ましてフランスなんですが…。


さあ、抜栓。
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ワイナリーのロゴ入りです。

コルク平面化。
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合成コルク、ノマコルクです。

Alc.23%。(pH:4.07、Brix:6.5)
オレンジがかった濃い目のイエロー。
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レモン、ライムに青リンゴ。
ハーブっぽさか白檀のような香りもあります。
一瞬甘みかと思わせるたおやかな酸が乗った辛口アタック。
みずみずしく爽やか印象ですが、薄っぺらくはないですよ。
後味にかけて感じる苦味はいいアクセントになっています。
かなりいいですね、エルバルーチェ。


*****


Orsolani
La Rustìa 2018
Erbaluce di Caluso DOCG
WWWポイント 79点



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Antichi Vigneti di Cantalupo Agamium Colline Novaresi DOC Nebbiolo 2017

バローロやバルバレスコだけがネッビオーロじゃないと、Gattinara DOCG のスパンナや、Valtellina Superiore DOCG のキアヴェンナスカ、Vallée d’Aoste DOC のピコテンドロなど、あちこちのネッビオーロを試してきましたが、ガッティナーラDOCGのお隣にある、ゲンメDOCG(Ghemme DOCG)を忘れていました。早速お取り寄せしようと探したところ、結構なお値段がしてお高い(笑)。そこでゲンメの畑から作られるものの、熟成期間がDOCGの規定に足りないので「Colline Novaresi DOC」でリリースされるという「なんちゃってゲンメ」を見つけました。これなら懐に優しいです。(笑)

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作り手はアンティキ・ヴィニェティ・ディ・カンタルーポといいます。「アンティキ・ヴィニェティ(Antichi Vigneti)」とは「古代のブドウ園」と言う意味で、オーナーの一族アルルンノ家がブドウ栽培をしていた記録は16世紀初頭までさかのぼるそうです。1969年にゲンメDOC(Ghemme DOC)が出来ると、前オーナーのカルロ・アルルンノさんは、ブドウ園を植え替えて拡張し新しいセラーも建てました。そうして1977年に「Antichi Vigneti di Cantalupo」としてワイナリーを立ち上げます。1981年より醸造学を学んだアルベルト・アルルンノさんが引き継ぎ、この年、最初のゲンメをリリースしています。ゲンメがDOCGに昇格したのはそれから随分後の1997年です。ゲンメ最古参の作り手という訳です。半端ない歴史を感じますね。

公式ページは良くできますが、英語表示がないとか、ワインの説明が貧弱なのが惜しいところ。

インポーター(テラヴェール情報も交えながら…。
・ネッビオーロ(スパンナ) 100%
同じピエモンテ州でもゲンメやガッティナーラなど北の方ではスパンナ(Spanna)と呼ばれています。ゲンメの自社畑の若木からだそうで、ステンレスタンクで12ヶ月の熟成後、900Lと3,000Lのスラヴォニア大樽に移して12ヶ月熟成をしています。これでもゲンメDOCGの規定に足りないということですから、その規定を見てみます。

ゲンメDOCG(Ghemme DOCG)
・スパンナを85%以上使うこと。(ブレンドされるのは、Uva Rara、Vespolina。)
・樽18ヶ月、ボトル6ヶ月を含む合計34ヶ月の熟成。
・リゼルヴァ(Riserva) は、樽24ヶ月、ボトル6ヶ月を含む合計46ヶ月。

相当長い熟成ですね。バローロも結構長いんですが、いい勝負です。
・バローロ:樽18ヶ月含む合計38ヶ月。
・同リゼルヴァ:樽18ヶ月含む合計62ヶ月。

因みにバルバレスコは短め。
・バルバレスコ:樽9ヶ月含む合計26ヶ月。
・同リゼルヴァ:樽9ヶ月含む合計50ヶ月。

今日のワインのコッリーネ・ノヴァレージ DOC(Colline Novaresi DOC)だと、ゲンメを含むさらに広域が対象になり、85%以上で「ネッビオーロ」の品種が表示できます。熟成の規定もありません。
実は今日のワイン名のアガミウム(Agamium)は「ゲンメ」の古い呼び名だそうで、それとなく「ゲンメ」なんだってことを主張しているようです。(笑)


ゲンメの町の外れにある作り手訪問。
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裏山は畑っぽいですね。


ピエモンテ州北部のDOC/DOCGを調べてたら、その公式ページというのを発見。

北部地域をまとめて「Alto Piemonte」と呼んでます。うまいこと言いますね。

わかりやすい地図も載っていたので、拝借して加工してみました。
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セージア川(Fiume Sesia)を挟んでゲンメとガッティナーラが向かい合ってます。それぞれ広域の Colline Novaresi DOC と Coste della Sesia DOC に含まれる関係です。その他DOCも含め書き出してみます。

Colline Novaresi DOC(赤・白・ロゼ、赤はネッビオーロ:50%以上)
 ・Ghemme DOCG(ネッビオーロ:85%以上、樽熟18ヶ月の規定あり。)
 ・Boca DOC(ネッビオーロ:70~90%、樽熟18ヶ月の規定あり。)
 ・Sizzano DOC(ネッビオーロ:50~70%、樽熟16ヶ月の規定あり。)
 ・Fara DOC(ネッビオーロ:50~70%、樽熟12ヶ月の規定あり。)

Coste della Sesia DOC(赤・白・ロゼ、赤はネッビオーロ:50%以上)
 ・Gattinara DOCG(ネッビオーロ:90%以上、樽熟24ヶ月の規定あり。)
 ・Bramaterra DOC(ネッビオーロ:50~80%、樽熟18ヶ月の規定あり。)
 ・Lessona DOC(ネッビオーロ:85%以上、樽熟12ヶ月の規定あり。)

おおっ、北ピエモンテってスパンナ(ネッビオーロ)王国だったんですね。またまたネッビオーロの課題が増えたような気がします。(笑)

ピエモンテ州北部って、実はロンバルディア州のミラノにすごく近いです。
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特にミラノのマルペンサ国際空港が目と鼻の先にあります。この空港、イタリア北部の玄関口ですが、ここからだとミラノ市街よりゲンメの方が近い。(笑)


ラベル平面化画像。
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裏ラベルに、Sesia Val Grande UNESCO Global Geopark(セージア・ヴァル・グランデ・ユネスコ世界ジオパーク)とあります。そこの土地からのブドウってことでしょうか。因みにセージア渓谷は2013年にユネスコ世界ジオパークに認定されています。

インポーターシールはこれ。
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スペースがあるのになぜオリジナルに被せるかな~。


さあ、抜栓。
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犬か狼かわかりませんが、シンボルマーク入り。

コルク平面化。
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コルクにも同じマーク。DIAM5採用です。

Alc.13.5%。(pH:4.43、Brix:7.1)
エッジがかすかにオレンジのガーネット。
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ラズベリー、カシス、紅茶。
辛口アタック。
甘やかな酸がかすかに乗ってはいます。
軽めながらタンニンも効いてますね。
味にちゃんと厚みを感じ悪くないです。
喉越し、余韻といいバランスが続きますが、
最初の甘やかな酸は結構最後まで残ります。

ネッビオーロの新しいパターンとして楽しめました。
でも、やっぱり本物のゲンメをいただく必要がありますね。(笑)


*****


Antichi Vigneti di Cantalupo
Agamium
Colline Novaresi DOC Nebbiolo 2017
RRWポイント 89点


Ceretto Monsordo Rosso 2016 Langhe

ボトルに直接ブツブツで書いた文字。変なの~って思いながら気になってたんですよね。ついに手に取ってしまいました。カベソー主体にメルローとシラーをブレンド。いわゆるボルドースタイルですが、イタリアはピエモンテのランゲDOC(Langhe DOC)なんですね。バローロ、バルバレスコの名門チェレット(Ceretto)が作り手というのも後で知りました。これは面白そうです。

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チェレットは1930年代にリッカルド・チェレットさんがアルバに創業した家族経営ワイナリーです。1960年代に2代目のブルーノさんとマルチェロさんのチェレット兄弟が引き継ぎ、「最上の畑で、最上の酒を造る」なんてポリシーで銘醸地の畑を買い進め、バローロ、バルバレスコの最高の造り手の一つという地位に登り詰めたというわけです。現在は3代目が運営しているそうです。
で、今日のワインはそんな作り手が、ピエモンテの伝統的なワインとはまた違ったワインを目指し作ったボルドーブレンドです。

公式ページは半分はレストランの紹介だったりして手広いビジネスのにおいがします。

ワイン紹介、データシート完備ですが、インポーター情報も頼ります。
・カベソー 50%
・メルロー 28%
・シラー 22%
品種ごとに醸造、300Lのフレンチオーク樽(新樽率40~50%)で別々に熟成。ブレンドするのは瓶詰前だそうです。このモンソルドという国際品種を使ったランゲ・ロッソは1997年がファーストリリースだそうで、最初はネッビオーロやピノ・ノワールも入っていたそうですが、現在はこのボルドーブレンドに落ち着いてるようです。


アルバにあるチェレット訪問。アルバ市街から車でほんの10分ほどの場所です。
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ここが Tenuta Monsordo Bernardina という名前で、今日のワインはアルバの畑からのブドウをこのワイナリーで醸しているので「モンソルド」と名付けられています。バローロ、バルバレスコの畑にはそれぞれ専用のワイナリー(Bricco Rocche と Bricco Asili)を現場に設置しています。ワインに最上の個性を発揮させるため、それぞれの銘醸地で醸すというのがポリシーなんだそうです。すごいこだわりですね。

今日のワインのブドウは、モンソルド・ベルナルディーナ醸造所のあるアルバ周辺からというのはわかっていますが、一応ランゲDOCの範囲をいつものごとくGoogle Mapで見ておきましょう。
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バローロ、バルバレスコの間にアルバの町。そしてそれを取り囲む広大なランゲ。その東側のさらに広域なモンフェラート含め、だいたいの位置関係は把握できましたでしょうか。さらに詳しいピエモンテのDOC/DOCGは左側にインポーズした地図でご確認ください。タナロ川ほか、位置関係を把握するには川に注目です。

さて、今日のワインのランゲDOCLanghe DOC)をおさらいしておきましょう。ランゲDOCはバローロ、バルバレスコ対象地域含む54ものコミューンが対象で、1994年にDOCとなっています。赤の主要品種は、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、フレイザなどピエモンテお馴染みの品種の他、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワールの国際品種が入っています。それぞれ85%以上で品種名が表記できます。今日のワインはカベソー50%なので、ランゲ・ロッソ(Langhe Rosso)となります。また、ランゲには白(Langhe Bianco)もロゼもパッシートによるデザートワインもあります。白の主要品種も、Arneis、Favorita、Nascetta、Rossese Bianco といったローカル品種の他、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、リースリングの国際品種が入っています。


ラベル平面化画像といきたいところですがラベルはなし(笑)。さすがに真っ黒のボトルではうまく撮れず完全な平面化は断念しまして、適当に撮った写真を切り貼りしてお茶を濁します。
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おっと、ユーロリーフのビオワインですね。


さて、抜栓。
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コルク平面化。
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CERETTOのみ、シンプル。

Alc.14%。(pH:4.29、Brix:7.8)
濃いガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー、スギっぽい樽香あり。
スパイスも。
辛口アタック。
若干の酸味がクールな感じを与えてます。
厚みのある味はなかなかですよ。
タンニンの収斂性も程よく喉元をくすぐる感じ。
酸は少し引きずるんですが、余韻も貫禄で続きます。

国際品種でありながらもピエモンテのアクセントあり。
ピエモンテのボルドーブレンド。いいじゃない。


*****


Ceretto
Monsordo Rosso 2016
Langhe DOC
RRWポイント 91点


Marenco Piemonte Moscato 2019

コストコで見つけました。モスカートを使った甘口で微発泡とあるので、モスカート・ダスティDOCGかと思うとさにあらず。広域のピエモンテDOCとなってます。そういったところを探りながら食前酒としていただきましょうか。コストコだからお買い得に違いないと信じつつ…。(笑)


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今日の作り手マレンコは、1925年に遡る歴史があるようですが、1956年に事業を大きくしてストレーヴィ(Strevi)の町に現在のワイナリーを設立したそうです。アスティ(アスティ・スプマンテ、モスカート・ダスティ)以外もグラッパまでいろいろやってます。


公式ページはいい感じなのですが、今日のワインが載ってません。

やはりコストコ向けバージョンなんでしょうかね。モスカート・ダスティDOCGらしきピエモンテDOCというのもラインアップにはありません。インポーター情報を見ても大した情報はなし。
・モスカート 100%
モスカートは、いわゆるマスカット(Muscat)です。イタリアではモスカート・ビアンコとも。
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スペインやポルトガルではモスカテル(Moscatel)でしたね。ヨーロッパ種(Vitis Vinifera)であり、ワイン用のみならず生食用としても古くから広く世界中で栽培されています。実際は長い年月を経てたくさんの品種に分かれているので、日本で言うマスカットはマスカット・オブ・アレキサンドリア(Muscat of Alexandria)だったりしますし、今日のイタリアのモスカート・ビアンコはフランスで言う所のミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン(Muscat Blanc à Petits Grains)と同じです。マスカットではこれが一番古いとする解説もありますね。


小さなストレーヴィ(Strevi)の町にあるマレンコを訪問。
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市街地の周辺は当然畑ばかりで、アスティの主要産地のひとつになってます。


今日のワインはアスティDOCGではありませんが、なぜピエモンテDOCになっているのかを知るためにも、アスティ(Asti DOCG)の定義を見ていきたいと思います。
・1967年にDOC認定され、1993年にDOCGに昇格。
・使用品種はモスカートのみ。(正確には97%以上となっています。)
・対象エリアは、ピエモンテ州南部のアスティ県、アレッサンドリア県、クーネオ県にある52村。
・スタイルは、以下の3種類があります。

 [ Asti Spumante ] スパークリングワイン、瓶内圧は3気圧以上になり甘さ抑えめ。
 [ Moscato d'Asti ] 微発泡の甘口ワインで瓶内圧は2.5気圧を超えてはいけません。
 [ Vendemmia Tardiva ] 遅摘みで極甘口に仕上げたスティルワイン。

Asti Spumante に対し、Moscato d'Asti は、いわゆるフリッツァンテ(Frizzante)ということです。どちらも通常シャルマ式で作られますが、瓶内二次発酵(Metodo Classico)で作っても構いませんし、実際そういう作り手もいるようです。

Asti DOCG には以下のサブゾーンがあり、地名のラベル表記が可能ですが、その場合微妙に規定が違います。
・ストレーヴィ(Strevi)今日の作り手の所在。Vendemmia Tardivaだけ認められていません。
・カネッリ(Canelli)モスカート100%の Moscato d’Asti のみ。
・サンタ・ヴィットリア・ダルバ(Santa Vittoria d’Alba)すべて可。
サンタ・ヴィットリア・ダルバだけ、なぜか飛び地のような所にあります。


Monferrato / Langhe の範囲を示したGoogle Map上に作り手の所在を示しました。
MoscatoDasti02
Monferrato のエリア南側の真ん中辺りですね。左側にインポーズした地図上に黄色でハイライトしたのが Asti DOCG(Asti Spumante、Moscato d'Asti…)のエリアです。見にくいですが(笑)、Monferrato のエリアの南側および Langhe 側に張り出していて、バルバレスコのエリアも含んでるのがわかりますでしょうか。

以下の Asti DOCG だけに絞った地図と見比べるとよくわかります。
MoscatoDasti01
3つのサブゾーンもわかりましたね。飛び地のサンタ・ヴィットリア・ダルバはポツンとロエロ地域のタナロ川沿いになります。しかし、ピエモンテ州の DOC/DOCG はややこしいですね。
結論として、今日のワインはモスカート・ダスティの要件を満たしていますし、モスカート・ダスティを想定して作られているのは間違いないですが、ピエモンテDOCになるということは、おそらく、域外のモスカートを使用してるんだと思います。チャンチャン。(笑)


ラベル平面化画像。
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モスカート・ダスティの特徴でアルコールは5%しかありません。(規定は5~6.5%)


さあ、スクリュー回転。
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黄色がいい感じですが無印です。

Alc.5%。(pH:3.51、Brix:13.4)
糖度は当然高いです。淡いゴールド。
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マスカットの香り。(笑)
ラムネ、新しい石鹸のような香りも…。
マスカット味のラムネといった味わい。

食前酒としての役は果たしますが、
アルコール分も低いですし、
甘くて美味しい…ジュースでした。(笑)


*****


Marenco
Piemonte Moscato 2019
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Masereto Monferrato Rosso 2015

リカマンの特売ワインですが、モンフェラート・ロッソDOCだそうで。
ドルチェット主体にブレンドしてあるようです。
味にもDOCにも興味が湧きますね。正体調べつつ試してみましょう。


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作り手は、デザーニ(Dezzani)というのはわかったのですが、
公式ページにはこのマセレトというブランドは載っていません。
ネット情報では、ドルチェット主体にバルベーラとカベソーのブレンドで、
樽熟はオーク樽にて12ヶ月とのこと。


モンフェラートDOCは、ピエモンテ州のポー川の南側、
アレッサンドラとアスティの町の周辺に広がる広域のDOCです。
正確にはアレッサンドリアの113コムーネ、アスティの118コムーネから成り、
1994年にランゲ(Langhe)とともにDOC認定されています。
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使用可能な赤品種は、バルベーラ、ドルチェット、ネッビオーロ、カベフラ、カベソー、
ボナルダ(BonardaというシノニムをもつDouce noirとは別品種のようです。)、
フレイサ(Freisa、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェットと並ぶピエモンテの土着品種)、
グリニョリーノ(Grignolino、モンフェラートが発祥と言われる黒品種)、
ピノ・ネロ(=ピノ・ノワール)など盛りだくさん。
ロッソ(Rosso)の場合、これら品種をどんな比率でブレンドしてもOKです。
ビアンコ(白)はアレッサンドリア原産のコルテーゼ(Cortese)のみです。
詳しくは、Monferrato DOCをご参照ください。


作り手のデザーニ(Dezzani)を訪問します。
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ポー川寄り、トリノ寄りですが、モンフェラートDOCなんでしょうね。


ラベル平面化画像。
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何か賞を取っているようですね。


さて、抜栓。
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2年耐用DIAM2です。早飲みということがわかりますね。

Alc.14%。
濃いガーネット。赤味を帯びてます。
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カシス、ブルーベリー、スパイス。
甘み感じるアタックです。
軽い味わいは薄っぺらとも言えます。
酸味と甘みが調和してるようで違和感はないんですが、
深みはあまり感じることなく、
最初の甘みが若干の苦味に包まれながら貧弱な余韻へ続きます。
「鉄」酸っぱいのも何だかな~でした。


*****


Masereto Monferrato Rosso 2015
(Dezzani)
RRWポイント 83点


Tenuta Cucco Langhe Rosso 2015

ちょっと前にDOCランゲ・ネッビオーロをいただきました。
今日のはランゲ・ロッソです。なんだか楽しみです。
リカマンで特売だったのでたまたまゲットしただけですが、(笑)
こういうのに美味しいのがあったりしますので…。


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テヌータ・クッコ。聞いたことがなかったですが、バローロのお膝元、
セッラルンガ・ダルバの、それもセッラルンガ・ダルバ城のふもとにある、
めちゃくちゃ由緒正しい老舗・名門蔵だそうです。
町の歴史的な建造物もこのテヌータ・クッコの持ち物だそうで、
その中にある楽器を持つ天使のフレスコ画からラベルデザインが来てるようです。


公式ページはしっかりしていますが、ワイン情報が少なかったです。

セパージュは、ネッビオーロ、バルベーラ、メルロー、カベソーですが、
比率が不明。
2016年が以下だとする情報がネット上にあったので、おそらくそんなもんかと。
・ネッビオーロ 40%
・バルベーラ 40%
・カベソー 20%
DOC Langhe Rossoは認められた品種を使えば「%」は問いません。
ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、フレイザ(ピエモンテの土着品種)、
カベソー、メルロー、ピノ・ネロ(=ピノ・ノワール)が使用可です。
樽熟は新樽率33%(1/3)の小樽で12ヶ月。(残り2/3は2~3年落ち)


早速、ワイナリー訪問。セッラルンガ・ダルバへGO!
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テヌータ・クッコからセッラルンガ・ダルバ城が見えます。
集落の周りは一面のきれいな畑ですね。

セッラルンガ・ダルバはこんな位置関係です。
Cucco01
Barolo(バローロ)、Castiglione Falletto(カスティリオーネ・ファッレット)と同様、
Serralunga d’Alba(セッラルンガ・ダルバ)の全域がBarolo DOCG対象です。
その他、La Morra(ラ・モッラ)、Monforte d’Alba(モンフォルテ・ダルバ)、
Roddi(ロッディ)、Verduno(ヴェルドゥーノ)、Cherasco(ケラスコ)、
Diano d’Alba(ディアーノ・ダルバ)、Novello(ノヴェッロ)、
Grinzane Cavour(グリンツァーネ・カヴール)はそれぞれ一部分のみ。
(以上、計11コムーネがBarolo DOCG対象の生産地域です。)


ラベル平面化画像。
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さて、抜栓。
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コルク、キャップシールともワイナリーのマーク入り。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。涙はしっかりした粘性あり。
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黒ベリー、ブラックチェリー、心地いい馬小屋臭(笑)
なめし皮と言った方がいいでしょうか。
フレッシュな果実味も香りますよ。
酸味でしょうか、フレッシュ感が乗った辛口アタックです。
味の厚みはしっかりしてます。
酸味はやはりあるんですが、
素性がいい軽さと爽やかさを加えるタイプです。
まさにシルキーなタンニンに包まれ余韻突入。
ずっとその酸味が居るんですが、
(バルベーラ由来の酸味ですかね。)
始終、同じバランスで続いてるってことですから、
うまうまには違いありません。

ランゲで十分美味しいのがありますね~。
バローロ要らずかも。


*****


Tenuta Cucco Langhe Rosso 2015
RRWポイント 92点


Vietti Barbera d’Asti (DOCG) Tre Vigne 2016

シカゴのアメリカン航空のフラッグシップ・ラウンジです。
今日は時間があったので3種類置いてあった赤ワインをじっくり堪能。
まずは、イタリアワインから。いただくのはバルベーラですが、
バローロでパーカーおじさんの100点を取ったことがある作り手だそう。


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バルベーラ・ダスティDOCGです。2008年にDOCからDOCGに昇格。


公式ページはバルベーラでもちゃんとミレジムごとにデータあり。
当然ながらのバルベーラ100%で、
樽熟は、バリック・大樽・ステンレスタンク使って18ヶ月です。


ワイナリーはカスティリオーネ・ファッレットという集落にあります。
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小さな集落なので門を入った敷地の向こうには畑が見えてますね。


ワインはバルベーラ・ダスティですが、アルバの近くになります。
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ピエモンテ州と銘醸地の位置関係も把握しておきましょう。


エチケット平面化画像。
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何のマークなんでしょうね。変なおじさん。


さて、いただきます。
Alc.14%。
濃い目のルビー、エッジはきれいに透ける感じです。
カシス、ブルーベリー。フレッシュな香り。
辛口、うま口のアタックかと思うと、
サッとパレットに広がる酸味です。
バルベーラに間違いない。(笑)
ラウンジのおつまみと合わせると気にはなりません。
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食事に合わせてパカパカ飲むワインなんでしょうね。
味にいろんな要素も感じますが酸味がすべて持てってしまいます。


*****


Vietti Barbera d’Asti (DOCG) Tre Vigne 2016
RRWポイント 86点


Beni Di Batasiolo Barolo 2012

今日はお家でパエジャを作るというので、
イタリアのDOCGバローロで合わせてみました。

スペインじゃないのかよ!と怒声が聞こえてきそうですが、
ネッビオーロのオリーブオイルやなんかとの相性はいいんじゃないかと。
しかし、ネッビオーロも実はあまり飲んだことないんですけどね。(笑)

ネッビオーロと言えば、ピエモンテ。
ピエモンテと言えばバローロでしょう、
ということで安直にチョイスした一品。


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まず、オレンジがかった明るいルビー色にドキッ。
いつも真っ黒なのを飲んでるので新鮮な驚きです。
香りも「!?」
公式サイトにあったテイスティングノートに、
スパイスやらドライフルーツと例えてますが、まさにそんな感じで、
過去に出会ったことのないようなハーブ臭です。

味は強めのタンニン、酸味がベストバランスで口当たりはいいのですが、
後味が少々独特な雑味を感じ「惜しい」って思います。

でも、
2009年のヴィンテージですがロバート・パーカーが89点をつけているようです。
まあまあなはずと印象操作されつつ、もう少し飲み進めてみようと思います。


*****


Beni Di Batasiolo Barolo 2012 (Barolo D.O.C.G.)
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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