Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:75点

Banrock Station Crimson Cabernet 2021 Riverland South Australia

やまやの店頭で大量のPOPと共にイチオシしてあったので思わず手に取ってしまいました(笑)。まあ、とってもお手頃なのでおいしければ儲けモンという感じですが。サウス・オーストラリア州(南オーストラリア州)のリバーランド(Riverland)というリージョンのワインはお初なので産地もおさらいしておきましょう。

IMG_8482
やまやのサイトの情報ですと、1963年にジャクソン夫妻がマレー川沿いのリバーランドのエリアの高台の土地を購入しブドウ栽培を始めたのが最初としていますが、公式ページにはそこらへんの謂れが詳しく書かれていません。どうやら、Accolade Wines(アコレード・ワインズ)というオーストラリア最大、かつ世界最大級のワイン会社に買収されてその傘下になっているからのようです。おなじみの Hardys や Grant Burge もアコレードの傘下です。

これがやまやのPOP。ネックにプレゼントキャンペーン告知まであります。
IMG_1889
しかし、800円はお安い(笑)。

公式ページはカッコいいのがありますが、内容は最小限です。

ワイン紹介ページもあったんですが、ほぼ情報ゼロ。大手に買収されたワイナリーのHP、内容薄くなりがち。あるあるです。

・カベルネ・ソーヴィニヨン 90.6%
・シラー 9.4%

セパージュ情報はやまやのHPから。ヴィーガン認証を取ってますし、環境への配慮がこのワイナリーの売りのようです。

リバーランドというリージョンは名前の通りマレー川(Murray)流域になります。
Banrock_Station01
バンロック・ステーションへ行ってみましたが、ストビュー(2008年)ではまだ建設前なのかうまく到達できなかったので上空写真でお茶を濁します。なかなかお洒落なセラードアがあってテイスティングの訪問を受けています。

サウス・オーストラリア州の産地の地図でリバーランドの場所を探してみてください。
South_Australia_Map
見つかりましたか? バロッサの東側、このあたりがマレー川の流域になります。

リバーランドは東側をニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州に接しています。
境界
マレー川が両州の州境になっているため、リバーランド(Riverland)へつながるその流域がマレー・ダーリング(Murray Darling)という産地になっていて、ニュー・サウス・ウェールズ州側とヴィクトリア州側の両側にまたがっています。

この地図ですと、川と産地の関係がわかりやすいですかね。
Australia_Folley
マレー川(Murray)は、グレート・ディヴァイディング山脈/大ジバイジング山脈(Great Dividing Range)を水源に、ニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州の州境になりながら西へ流れ、サウス・オーストラリア州に入ると、リバーランドの産地を抜けた後南下し、アデレード南方のアレクサンドリナ湖から南極海に注ぎ込む、オーストラリア最長の川です。途中、ダーリング川(Darling)と合流するのでマレー・ダーリング(Murray Darling)という産地名になるのがわかると思います。とにかく、リバーランドもマレー・ダーリングも同じ川の流域なので素性も似てるとは思うんですが、行政区分(州境)をまたがるので産地が分断されるというわけですね。

アデレード周辺のいつものGoogle Mapを東に延長して位置関係を確認しましょう。
Adelaide周辺_LONG_Lower-Mur
リバーランドは、ロワー・マレー(Lower Murray)というゾーンの唯一のリージョンです。マレー・ダーリング(Murray Darling)というリージョンは、ニュー・サウス・ウェールズ州側がビッグ・リバーズ(Big Rivers)というゾーンに属し、ヴィクトリア州側がノース・ウェスト・ヴィクトリア(North West Victoria)というゾーンに属するという関係です。
バンロック・ステーションの場所も書き込んでますのでご確認ください。


ラベル平面化画像。
IMG_8437
QRコードをスキャンするとバーチャル・ツリーを育てるアプリにつながります。面白いけど、だから何なんだ…という感じ(笑)。

裏ラベルはインポーターシールがこの有り様でした。
IMG_8435


さあ、スクリュー回転。
IMG_8485

Alc.9.5%。
紫がかった薄めのガーネット。
IMG_8481

黒ベリー、カシス、チェリー、ジュースっぽい香り。
うっ! 甘口アタックです。
確かに「やや甘口」と説明にありました。
Alc.9.5%ですし、発酵を途中で止めてるんでしょうね。
意図をもって甘口に仕上げてあるのはわかりました。
しかし、甘すぎます。
風味もアルコール入りジュースって感じ。
微発泡的なものも感じましたが、
甘さ以上の味わいの良さを感じませんでした。残念。

辛口のカベルネ・メルローというのもあったので、
そちらでリベンジをしようか悩むところです(笑)。


*****

Banrock Station
Crimson Cabernet 2021
Riverland South Australia
RRWポイント 75点


TORIKI Rouge

焼鳥居酒屋チェーン「鳥貴族」にあるカップワインです。
ここは298円(税抜)均一なので、このワインも同じ値段。
まあここに取り上げるのはどうかと思いましたが、
シャレということで・・・。


IMG_5353


鳥貴族オリジナルというのが面白いです。
ワンカップ型ながらラベルデザインは洒落ています。
ローソンでも売ってるらしいですね。


しかし、中身は居酒屋のがぶ飲みワインです。
IMG_5354
「輸入ワイン使用」とあるように、
濃縮還元ジュースのように作られるアレです。


便宜上、「日本ワイン」のカテゴリーに入れましたが、
日本産のぶどうを使わないと「日本ワイン」とは呼びません。
日本国内で作ったら「国産ワイン」と表示されたりしますが、
ぶどうは国産じゃないので紛らわしい表示ですね。

チリのカベルネソーヴィニヨンを使っていると、
どこかで見ましたが、味にその片鱗はありません。
ゲロまずではありませんが、標準的な居酒屋がぶ飲みワインです。

TORIKI Blancという白もあります。(笑)


*****


TORIKI Rouge(鳥貴族)
RRWポイント75点


Silver Decoy / Merlot 2010

以前に住んでいたアメリカ、ニュージャージー州。
ここでも「ワイナリー訪れたい病」を患い、
ショボいとは思いながら近辺のワイナリーを探しては訪れていました。

当然それぞれのワイナリーの規模は小さく、
びっくりするほどおいしいものはついぞ見つかりませんでしたが。


IMG_4129


これも当時訪れたSilver Decoyというワイナリーのメルローです。
正直この味のレベルなら日本にもありそうな感じでした。

今調べると、ここは「Working Dog Winery」と名前を変えたようです。
ますますおいしくなさそうな名前にしましたね。(笑)

となりのニューヨーク州にもハドソン川沿いにワイナリーは多いです。
アメリカ一古いワイナリーも東海岸にあるんですよね。


ニュージャージーのワイナリー

Brotherhood Winery, America's Oldest


*****


Silver Decoy / Merlot 2010
RRWポイント 75点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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