Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:84点

Despagne Château Tour de Mirambeau Bordeaux 2015

漫画「神の雫」で持ち上げられて、ちょっといいワイン風情のモン・ペラ。
残念ながら以前モン・ペラを試した時は、あまりいい評価ができませんでした。
なのに、今日はモン・ペラと同じ作り手デスパーニュのワインをまた試します。
どうせワインくじのハズレかなんかでしょうと思われた方、大正解です。(笑)


IMG_3210
デスパーニュの公式サイトによると、フラッグシップはモン・ペラではなく、
このシャトー・トゥール・ド・ミランボーの方だそうですね。

そもそも1769年から代々ワイン作りをしてきたデスパーニュ家の創業の地に、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)があるそうで、まさに創業のシンボル。
エチケットのイラストでわかるように「塔」というような建物ではなくて、
元は風車小屋だったそうです。そこが家族の当初の住居だったようです。
で、ワインは名付けてシャトー・トゥール・ド・ミランボー。なるほど…です。


公式ページは、シンプルながら動画が出てきてカッコいいです。
日本でのモン・ペラの成功があるからか、日本語表示できます。(笑)
ただ個々のワイン情報が薄い。困ったのでインポーター(モトックス)情報から。

・メルロー 70%
・カベフラ 20%
・カベソー 10%
醗酵はステンレスタンク。熟成は80%をステンレスタンクにて12ヶ月、
残り20%をフレンチオーク樽(1~2年落ち)にて6ヶ月。
申し訳程度のかなり軽めの樽ですね。


アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)にあるデスパーニュ訪問。
Despagne01
創業の地はローザン(Rauzan)という町で、ここもその町外れですが、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)のある場所なのかはわかりませんでした。
インポーズしたミランボーの塔の写真は公式ページから。現存はするようです。


アントル・ドゥ・メール中心にボルドーを俯瞰して、位置関係を確認します。
Despagne02
サンテミリオン他ボルドー右岸銘醸地のドルドーニュ川を挟んだ反対側ですね。
ドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれたところがアントル・ドゥ・メール
(Entre-Deux-Mers)です。かのジャンシス・ロビンソンはデスパーニュをして、
「アントル・ドゥ・メールのスーパースター」と評したそうですね。

今日のワインはAOCボルドーですが、アントル・ドゥ・メールを名乗るのは、
辛口白のみですからややこしいです。以下のボルドーまとめをご参考ください。
Bordeaux_map
デスパーニュはアントル・ドゥ・メールの各地にシャトーを持っており、
合計300haにもなります。ただ白でも全部AOCボルドーとして出しているようです。


エチケット平面化画像。
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イラストを見る限りミランボーの塔は畑の真ん中にポツンとあるようです。
少なくともシャトーっぽくはない(笑)。しかしどこにあるんでしょうね。


さて、抜栓です。
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キャップシール、コルク、デスパーニュのマーク入りです。
コルク横もマークの刻印があります。なのにミレジムはどこにもなし。

Alc.13.5%。(pH:3.82、Brix:6.0)
濃いガーネット。
IMG_3209

カシス、ダークチェリー、スパイス…。
樽っ気はないですね。
あっさり?
というか、水くさい辛口アタックです。
味の厚みは弱いんですが、
心地よい収斂性のタンニンと、
フルボディのアルコール感がそれを補ってくれます。
傑出した感ゼロなんですが(笑)、
最低限のバランスは守っており、何とか楽しめるというレベルです。

う~ん、驚かせてほしかったですね。
結局これもモン・ペラと同じような評価になってしまいました。
(笑)


*****


Despagne
Château Tour de Mirambeau
Bordeaux 2015
RRWポイント 84点


サントネージュ 山梨産マスカット・ベーリーA 2018

コストコで何本か日本ワインが売ってました。その1本のマスカベAをゲット。
普段は手は出さないんですが(笑)、コストコが選ぶ日本ワインというのと、
恐らく中止になるであろう「幻」の東京2020のオフィシャルワインというので、
思わずカゴに投入(笑)。品種的に味は期待していませんが早速抜栓~。


IMG_3135
サントネージュは、1947年(昭和22年)といいますから、戦後まもなくに、
前身となる醸造所ができたそうです。1972年(昭和47年)には社名を、
フランス語で「聖なる雪」の意味のサントネージュ(Sainte Neige)にします。
名前にも表れてますが、当時から欧州品種を日本でいち早く取り入れたり、
日本のワイン造りの基礎を築く上で大きな役割を果たしてきたそうです。
2002年にアサヒビールグループに入り、同社のワイン事業を担っています。


公式ページはやはりアサヒビールの公式サイト内にあります。

ワイン紹介ページは一応あります…。
・マスカットベイリーA 100%
「山梨県の韮崎地区と八幡地区のブドウをブレンドして、丁寧に醸造しました。」
としか情報なし。醸造や熟成については書かれていません。ちょっとね~。

勝手にマスカベAと略してるマスカットベイリーAですが、まとめを記しておきます。
1927年(昭和2年)新潟県岩の原ワイナリー川上善兵衛氏が作り出した品種です。
新潟が原産の日本固有種ということで、日本のワイン用黒品種では第1位の生産量です。
2010年の「甲州」に次いで、2013年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録され、
国際的なワイン用ブドウ品種として公式に認められているのはご承知の通りです。
SteNeige03
アルファベット表記では「Muscat Bailey A」なのですが、日本語表記となると、
マスカット・ベーリーA、マスカット・ベーリA、マスカット・ベリーA他、
(一番正しい)マスカット・ベイリーAの4表記がOIVに登録されてるそうです。
特に「ベリー」はいかがなものか?と思いますがね。

母方にアメリカ原産の交雑種ベイリー(Bailey)と父方に欧州のマスカット・ハンブルク
(Muscat Humberg)を掛け合わせたものですが、ベイリーがヴィティス・ラブルスカ
(Vitis Labrusca)を含む種間交雑種のため、マスカット・ハンブルクがヴィティス・
ヴィニフェラ(Vitis Vinifera)であるものの、そのフォクシー・フレーバー(Foxy Flavor)
は特徴的です。いわゆるグレープジュースの香りです。ファンタグレープなどは好きですが、
個人的にはワインからこの香りがするのは勘弁してほしいところです。
日本のワインはどれもこの香りがすると、一時期ノイローゼになったくらいです。(笑)

細かいことを言うと、ベイリー自体は4分の1はヴィティス・ヴィニフェラの系統で、
マスカベAの半分がヴィティス・ラブルスカの血筋ではないようです。(参考1参考2
それでもこの香りが強いは、ラブルスカの遺伝って、よっぽどキツイんですね。(笑)

マスカット・ハンブルクはマスカット・オブ・アレキサンドリア(いわゆるマスカット)
とチロル地方原産のスキアヴァ・グロッサ(Schiava Grossa)を交配した品種です。
スキアヴァ・グロッサはドイツのトロリンガーのことでしたね。


もう一つこのワインで気になるのが、「山梨県産」と表記されているものの、
GI Yamanashi」とは書かれていないことです。
「GI」はGeographical Indicationの略で、認定された「地理的表示」のことです。
2013年にワインで初めて「山梨」が認められ、2018年には「北海道」も認定されてます。
最近はちらほらと「GI Yamanashi」と入ったワインが増えてきたので余計気になります。
GI Yamanashi公式サイト国税局の資料でそこらへんの決まりを調べてみます。

山梨産ブドウ100%、指定品種(42種あります)のみ使用、山梨県内で醸造・瓶詰め、
こういった条件はクリアしています。その他細かい条件もありますが、たぶんOK。
唯一怪しいのが、分析値などの審査と官能検査にクリアする必要があるとのことで、
地理的表示「山梨」管理委員会という組織が審査をするそうです。もしかしたら、
これをやってないんでしょうかね。(笑)
「山梨県産」表示は「日本ワイン」をクリアしていれば都道府県名は書けるようです。


山梨のサントネージュを訪問してみましょう。なかなか立派。
SteNeige01
JR山梨市駅のすぐ裏。便利良さそうに聞こえますが都会は甲府の方ですね。(笑)

山梨を俯瞰して見てみましょう。この辺りにサントネージュがあります。
SteNeige02
ワイナリーの密集する勝沼エリアではないですが、県東部になります。


ラベル平面化画像。「日本ワイン」です。
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「東京2020オリンピック・パラリンピックオフィシャルワイン」限定ラベル。
しかし、この微妙な毛筆のワイン名、なんとかならんのか?(笑)


さあ、抜栓。コルク短かっ!
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コルクの印刷もここに見えてるだけなので平面化はしません。

Alc.12.5%。(pH:3.71、Brix:6.3)
クリア感あるルビー。
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やはり、グレープジュースの香り。
フォクシーフレーバーから来ます。(笑)
イチゴ。青い茎っぽさも少し。
だからマスカット「ベリー」なんて言われるんですね。

甘み様の酸が乗った辛口アタック。
風味はやはりジュースっぽいな~。
深みはないんですが、徐々にワインっぽく感じてきました。
というか、ワインっぽく飲めそう。(笑)

今日はカレーに合わせたら、割とOK。
マスカベAとしてはバランスいいと思いました。


*****


サントネージュ
山梨産マスカット・ベーリーA 2018
Saint Neige
Yamanashi Muscat Bailey A 2018
RRWポイント 84点


Feudi di San Gregorio Lacryma Christi del Vesuvio 2017

ラクリマ・クリスティ(キリストの涙)というワインがあるのは知っていましたが、
ある日やまやの店頭で売っているのを発見すると、試さずにいられなくなるもので…。
DOCとしてはタウラージで楽しませてもらっているカンパーニア州のVesuvio DOCで、
その中の1種がLacryma Christi del Vesuvioと名付けられているようです。白もありますが、
赤はカンパーニア州の土着品種ピエディロッソ(Piedirosso)を50%以上使います。


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作り手はカンパーニア州の大手、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ。
小さな四角いラベルデザイン、イタリアのおしゃれ系って感じがします。
南イタリアに広く進出してるので、老舗かと思いきや意外に創業は1986年。
その昔(6世紀頃)カンパーニア州イルピニア地方のワイン造りの伝統を築いた、
グレゴリオ教皇に敬意を表して社名をつけたそうです。
「Feudi di San Gregorio」=「聖グレゴリオの領地」の意味になります。


公式ページはモダンですが、いろんな効果で使いにくし(笑)。日本語表示もできます。

日本語のデータシートまであるんですが、セパージュの比率が不詳。
・ピエディロッソ
・アリアニコ
とだけ書いてます。Lacryma Christi del Vesuvio DOCの規定でいくと、
ピエディロッソは50%以上は使われています。逆にアリアニコは30%まで。
なので、70%以上はピエディロッソということになります。
(規定ではOlivellaやSciascinosoというローカル品種も20%まで使用可。)
熟成はステンレスタンクで4~5ヶ月とあっさりです。
ピエディロッソ他これら土着品種はキリストの涙から生まれたという伝説があり、
このDOCの名前の元になったわけですが、なぜキリストが涙を流したかは、
長くなるので割愛します。(笑)


アヴェッリーノ(Avellino)県にあるフェウディ・ディ・サン・グレゴリオを訪問。
Lacryma02
でっかい敷地に立派な建物ですが、なぜに入り口がこんなに小さい?
けっこうな丘陵地でまわりも葡萄畑ですね。


さて、カンパーニア州のDOC/DOCGを確認しつつ、Google Mapを見ます。
Lacryma01
Lacryma Christiを含むVesuvio DOCはまさにヴェスヴィオ火山の周辺です。
アヴェリーノとフェウディ・ディ・サン・グレゴリオの位置関係もご確認を。


ラベル平面化画像。
IMG_2196
裏ラベルからすると表はすごく小さいんですが、あえて拡大してます。
裏のインポーターシールは表とフォントを合わせているのがニクいですね。


さあ、抜栓。
IMG_0006
キャップもコルクもシンプルに名前入り。

コルク平面化。
IMG_0007
合成コルクDIAM3(3年耐用)を使っています。

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_0009

カシス、チェリー。
ちょっとびっくりな独特の酸味のある辛口アタックです。
ずっとその酸に覆われつつも、味の芯はしっかりあります。
う~ん、これがキリストの涙の味か…。(笑)
食事に合わせるのが難しそうなくらい個性的な酸でした。
しかし、なぜかスルスル飲めて1本空いちゃったんですよね。
この酸だけウェルカムな人なら評価は高いかも。


*****


Feudi di San Gregorio
Lacryma Christi Rosso del Vesuvio 2017
RRWポイント 84点


Bertani Valpolicella Ripasso DOC 2016

マァジがリパッソ製法を復活させ作ったカンポフィオリンが美味しかったので、
ヴァルポリチェッラ・リパッソDOCならもっと美味しいのかと物色した結果、
今度はマァジじゃなくてベルターニにしてみました。
ベルターニも1857年にヴェローナ地区で初めて設立された老舗ですからね。


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Valpolicella Ripasso DOCValpolicella DOCから2010年に分かれて出来ました。
古来のリパッソ製法(アマローネの搾り滓の上でワインを再発酵させる)なのに、
比較的新しいDOCです。
マァジがリパッソを復活させたのが1964年ですから、そこからしても50年ほど。
DOCになるまでずいぶん時間がかかったようです。


公式ページは洒落たデザイン。

情報もそこそこしっかりしてます。
・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 85%
・メルロー 10%
・ロンディネッラ 5%
当然リパッソ製法で作られ、熟成は50hlのフレンチオーク樽で9ヶ月です。


さあ、ヴェローナの北、山間のGrezzanaの町にあるベルターニ訪問。
Bertani01
この周辺とValpolicella Classica地域にあるTenuta Novareに合計200haの畑を所有。


ヴェローナの地図でベルターニの位置関係とDOC/DOCGの分布を確認。
Bertani02
Google Map転記をしようと思いましたが、地域が結構オーバーラップしていて断念。
上の地図の境界線をトレースしてインポーズしましたので、上の地図で確認の上、
Google Map上で照らし合わせて見てください。(笑)

今日のヴァルポリチェッラ・リパッソはTenuta Novareからと書いてあったので、
恐らくこの辺りではという所に行ってみました。Novareという地域ではあります。
Bertani03
この道の先に~Bertaniというワイナリーがあるんですが、そこなのかな?
URLも別にあって、独立した別のワイナリーのように見えます。


ラベル平面化画像。
IMG_1832
なかなか丸い図案は撮影が難しいです。

裏ラベルにはこんな風にインポーターシールが貼ってました。
IMG_1831
剥がすと下のようになります。モンテ物産のロゴ以外何が違うんでしょう?
なぞ~。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_2048
キャップ、コルク、専用品です。

コルク平面化。
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ヴァルポリチェッラ・リパッソ専用。人工コルク、DIAM5を採用です。

そうそう、ボトルの口の部分には「BERTANI」名入り。
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ついでにValpolicella Ripasso DOCの認定証も写しておきます。

Alc.13.5%。
クリア感あるガーネット。
IMG_2049

黒ベリー、アメリカンチェリーのジャム、リコリス。
かすかにアニマル風味(笑)。
甘みに感じる酸を乗せた辛口アタック。
味の芯も甘みのベールに覆われてますね。
お陰で味の中心を探るのが難しいくらいです。
アヒージョに合わせたら気にならなくはなったんですが、
この甘さがじゃまして、なかなか楽しみにくいやつですね。
アマローネの搾り滓がかなり甘いとデータシートには書いてありましたが、
醸した後でもこれだけ甘いのは問題ですね。

マァジに作り方教えてもらった方がいいかも。(笑)
こうなるとベルターニのアマローネが気になりますね。
甘いのかな~?


*****


Bertani
Valpolicella Ripasso DOC 2016
RRWポイント 84点



Azienda Agricola Ca’ Richeta di Enrico Orlando Pinot Nero Castelleone 2014 Langhe DOC

ランゲDOCのピノ・ネロ(ピノ・ノワール)をお試しです。
イタリアは各地でピノ・ノワールをやっていて、DOCの品種にもなってます。
ブルゴーニュや新世界のピノとは違った個性があるような気がしてます。
品種くくりのワールドワイドな水平試飲って感じでいただきます。楽しいですね。


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Langhe DOCを確認しておきます。1994年制定、赤・白・ロゼ・Passitoの甘口と、
まあスタイルは何でもありです。赤用品種に限って言うと、
Barbera、Cabernet Sauvignon、Dolcetto、Freisa、Merlot、Nebbiolo、Pinot Nero
が認められており、ピノ・ノワールもかろうじて(?)入ってますね。
Langhe DOC+品種名を表示するには85%以上の使用が必要です。


公式ページはちょっと古くさい感じですが、一応ワインのラインアップは紹介されてます。

1800年代からMorando-Orlando家が運営する歴史あるワイナリーのようです。
現在は名前にあるようにエンリコ・オルランドさんが当主です。
しかし、ワイン紹介のページの醸造方法の欄、「熟成はDOCのルール通り」って、
そんな説明はないんじゃないの!?
ネットで情報探すと、樽熟成18ヶ月、瓶詰め後6ヶ月以上放置プレーだそうです。


作り手訪問。バルバレスコの東側、バルビという集落にあります。
CaRicheta01
この辺りは斜面も多く周りはきれいな畑が続いていますね。

ランゲDOCはかなり広域なのでこの地図で範囲を確認してください。
バローロ、バルバレスコも内包し、北側にはロエロも含みます。
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Google Mapをインポーズした所が、今日のカ・リケータの場所です。


ラベル平面化画像。お洒落なデザインですね。
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相当エンリコ・オルランドさんの名前を前面に押し出してます。


さあ、抜栓。
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キャップシールにエンボスで紋章が入っています。

コルクも平面化。
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ここも、エンリコ・オルランド押しです。(笑)

Alc.12.5%。
薄い、クリア過ぎるルビー。涙の形はないです。
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ブルゴーニュの全房でもここまでクリアなのはあまり見ませんね。

ラズベリー、イチゴがかすかに香りますが、シーチキン!
来ました、たまに出会うシーチキン風味のピノ。
かすかな苦味をまとった味は軽くて弱いです。
喉越しから余韻は雑な酸がその弱い味をマスクしてきます。
欠陥とまでは行かないですが、変質してないとしたら、
かなりレベルは低いと思います。
若干欠陥を疑うので、正常に評価できないのは残念ですが。

と言いつつ、スルスル飲んじゃいました。
想像ですが、同じ作り方をネッビオーロでやったら、
おいしかったんじゃないかと。そんな気にさせる味でした。
ピノはピノなりの醸し方を研究された方がよろしいかと。(笑)


*****


Azienda Agricola Ca’ Richeta
di Enrico Orlando
Pinot Nero Castelleone 2014    
Langhe DOC
RRWポイント 84点


Castello della Sala Pinot Nero 2015

アンティノリのCastello della Salaが作るシャルドネを試しましたが、
一緒に同じ作り手のピノ・ネロ(ピノ・ノワール)も試しました。
シャルドネもそうでしたが、このピノ・ネロもウンブリアIGTですね。
イタリアって、土着品種をアピールするかと思えば、国際品種ガンガンOKで、
ともすればフランスをお手本にする…。イタリアの二面性を感じます。


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シャルドネのCervaro della Salaとよく似たラベルデザインです。
ただ、赤・白の違いを示すためか紙の色味が少し変えてあります。


公式ページはアンティノリのサイトの中でしたね。

・ピノ・ノワール 100%
シャルドネは地元品種のグレケットをブレンドしてましたが、
ピノ・ネロはさすがにモノセパージュですよね。
ソフトな除梗・圧搾をするとありますが、完全除梗じゃないんでしょうかね。
スキンコンタクトで低温浸漬、発酵はステンレスタンク。
その後、仏オーク樽でMLF(マロラクティック発酵)と10ヶ月の熟成が行われます。


ワイナリー訪問とウンブリア州のGoogle Mapは再掲しておきます。
Umbria00
14世紀に建てられた「サラ城」の中に最新のGravity Flowシステムがあります。
2010年に一新された最新システムで、醸造工程が進むにつれ下へ降りていきます。
最終的にお城の地下30mのセラーにて熟成されるといいます。

Umbria01
イタリアの真ん中、ウンブリア州全体が対象なのがウンブリアIGT
1995年制定、赤・白・ロゼが作られます。
あまり意味がないですが、赤に使用可能な品種を列記します。
Aglianico、Aleatico、Alicante、Barbera、Cabernet Franc、Cabernet Sauvignon、
Canaiolo、Carignano、Cesanese、Ciliegiolo、Dolcetto、Gaglioppo、
Gamay、Grechetto Rosso、Lacrima、Malbec、Malvasia、Merlot、
Montepulciano、Nero d’Avola (Calabrese)、Pinot Nero (Pinot Noir),
Primitivo、Rebo、Refosco、Sagrantino、Sangiovese、Syrah、Vernaccia...。
ABC順に並んでますが、主要国際品種から他州の名産品種まで何でもあり。
当然、何を何%使ってもOKです。
バリエタルは85%以上、少ない方の品種が15%以上であれば2品種表示もOK。
赤の最低アルコール度数が11%(白は10.5%)、熟成期間は規定なしです。
まあ、ウンブリア産であれば何でもオッケーのゆるゆるです。


ラベル平面化画像。
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店頭で撮影したので、ちょっとぐにゃぐにゃになりました。

Alc.14%。
濃い目のルビー。クリアではあります。
IMG_0542

フランボワーズ、ダークチェリー。
酸味が前に出たアタックです。
芯にも酸を感じる味わいはちょっと…。
プラム的な風味もあります。

嫌味な要素はないんですが、
普通においしいピノ・ノワールを想像すると、
少々レベルが低い気がします。
どうした、アンティノリ。


*****


Castello della Sala Pinot Nero 2015
RRWポイント 84点


Claude Lafond Le Clos du Château Valançay 2016

ロワールというのは広範囲で、いろんなAOCもあるのですが、
近所の酒屋の店頭ではそうそうめずらしいものには出くわしません。
よって、もっぱらネットで物色するんですが、それでも豊富ではないです。
あまり選べませんが、今日はトゥーレーヌのAOCヴァランセを試します。


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ヴァランセというと、メキシコのピラミッド型のチーズの方が有名のようです。
ロワールによくあるシェーブルタイプ(ヤギ乳原料)です。
ワインより早く1998年にAOCヴァランセになったそうです。(ワインは2004年。)


作り手は、クロード・ラフォンというルイィ(Reuilly)の作り手です。
ルイィってトゥーレーヌ地区(Touraine)じゃなく、中央フランス、
サントル・ニヴェルネ(Centre Nivernais) のAOCじゃなかったっけ?

ドメーヌ訪問してみます。確かにルイィの町にありました。
Lafond01
立派なところですね。

公式ページで確認することにしてみます。

扱いは、AOC Reuilly / AOC Valençay / IGP Loire Valleyの3種。
ルイィの畑は35ha、ロワール・ヴァレーは5haあるそうです。
そして、ちょっと離れますが、ヴァランセに3haの畑も所有とのこと。
それが今日の「Le Clos du Château」という畑らしいです。

なんとこの畑、ヴァランセのシンボル、ヴァランセ城のすぐ前でした。
ChateaudeValencay
この畑の半分に、ピノ・ノワール、コ(マルベック)、ガメが植えられ、
残り半分にソーヴィニヨン・ブランとシャルドネが植えられています。
(従い、Le Clos du ChâteauのAOC Valançayは白もあります。)
先代で創業者のクロード・ラフォン氏が惚れ込んで手に入れた畑だそうです。
(クロードさん他界後、娘のナタリーさんがドメーヌを引き継いでいます。)

というわけで、今日のワイン、1.5haに植えられた以下のセパージュです。
・Pinot Noir 50%
・Côt (Malbec) 30%
・Gamay 20%
醗酵・熟成はスチールタンクのみ使用です。


しかし、気になるのが、
サントル・ニヴェルネのルイィとトゥーレーヌのヴァランセの位置関係。
だいたいロワールのお勉強をすると大抵地域ごとに分けてありますから、
(ペイ・ナンテ、アンジュー・ソーミュール、トゥーレーヌ、サントル・ニヴェルネ)
実はすぐ隣なんてこともあるはずですよね。
よって、トゥーレーヌサントル・ニヴェルネを1枚の地図に収めてみました。
Loire_C_Nivernais
トゥーレーヌのヴァランセとサントル・ニヴェルネのルイィ、近いです。
ルイィのクロード・ラフォンからヴァランセ城まで車で40分の距離でした。
(いろいろ他のAOCとか書き込みましたので拡大してお楽しみください。笑)

そうそう、この地図、フランス全体から見るとこの部分です。(赤枠)
Loire_C_Nivernais02
全体像がわかってきました。
こうして見てみると、ブルゴーニュのグラン・オーセロワと、
サントル・ニヴェルネも案外近い…。


エチケット平面化画像。
IMG_9525
インポーター稲葉のサイトにこの作り手の詳細情報があります。


さあ、抜栓。
IMG_9954
汎用品ながら、出ましたノマコルクです。

コルクも平面化しておきます。
IMG_9956

Alc.13%。
濃いルビー~ガーネット。
IMG_9957

フランボワーズ、カシス。
茎っぽいです。低温浸漬から来るのかな。
辛口アタックからのフレッシュな感じの酸味。
舌触りは濁りを感じるんですが、
味の構造感と、いいようにも受け取れる気はします。
しかし最初の酸が帰ってくるんですよね。
これが余韻までつきまとうので結構減点。


*****


Domaine Claude Lafond
Le Clos du Château Valançay 2016
RRWポイント 84点


Château Talbot 2016

サンジュリアンの格付け第4級、シャトー・タルボです。
安定して美味しいなんて評価もあって、試したいと思ってました。
いつもと違う場所でのバイザグラスなんですが、
なにやら厳重なサーバーにセットされていてボトルが拝めません。


IMG_8769
まあ、品質的にはこういう文明の利器がありがたいんでしょうが、
ボトルを眺めながらいただけないのは困りものです。


公式ページはきれいな背景画像を使って凝った作りです。
が、しかし、ワイン情報が2015年までしかありません。
困りましたが、評論家のプリムールのレポートなんかを探します。
セパージュは多分こう。
・カベソー 55%
・メルロー 39%
・プチヴェルド 6%
樽熟は新樽率50%で14ヶ月と思われます。
パーカーおじさんはこの2016年に92点をつけていました。


さて、シャトー訪問。
Talbot01
まわりの木立が多くて、シャトーがちらっとしか見えません。

例によって、サンジュリアンでの位置を見ておきます。
Talbot02
真ん中、ですね。他の格付けシャトーも記してます。
サンジュリアンの格付けシャトーをまとめますので地図と併用ください。

PREMIERS CRUS<第1級>
なし

DEUXIÈMES CRUS<第2級>
Ch. Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
Ch. Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
Ch. Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
Ch.Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラス・カーズ)
Ch. Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)

TROISIÈMES CRUS<第3級>
Ch. Lagrange(ラグランジュ)
Ch. Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)

QUATRIÈMES CRUS<第4級>
Ch. Beychevelle(ベイシュヴェル)
Ch. Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
Ch. Saint-Pierre(サン・ピエール)
Ch. Talbot(タルボ)

CINQUIÈMES CRUS<第5級>
なし


さて、いただきますよ。
Alc.13.5%。
濃いガーネットです。

IMG_8773

黒ベリー、ブルーベリー、ジャム風情?黒糖感?
水くさい辛口アタックです。
味は中の方にある様ですが、行儀の悪い若い酸が暴れ回ります。
余韻も評価しようが難しい感じ。
欠陥ではなさそうですが、
これが平常なら相当レベルの低いシャトーだと思いました。
また別のミレジムでリベンジ必要ですね。


*****


Château Talbot 2016
Saint-Julien
RRWポイント 84点


Mer Soleil Pinot Noir 2017

ワグナー・ファミリーの生産者来日イベントでケイマスと一緒にいただきました。
ナパを離れ、シャルドネに適した大地を求め1988年に始めたのが、
サンタ・ルチア・ハイランズのメール・ソレイユなんだそうです。
当主チャック・ワグナー氏の息子チャーリーさんがここを任されてます。
最近新たに始めたのが、このピノ・ノワールです。さていかに?


IMG_8631
ケイマスでカベソーを極めても、ブルゴーニュを追いたくなるんですかね。
シャルドネやピノを作るために少し冷涼なところを探したわけですから。


Wagner Family of Wineの公式ページからもリンクがありますが、
Mer Soleilの公式ページで今日のピノを調べます。
樽熟は新樽で9ヶ月のようですね。

しかし、公式ページにはワイナリーの住所が載っていません。
Google Mapでもヒットしなかったので、こりゃあ困りました。

すると、「Santa Lucia Highlands AVA」の公式ページを発見。
アぺレーション内のワイナリーのリストと共に地図がありました。
SLH-MAP-2018
これでようやくメール・ソレイユの場所をつきとめましたよ!

いざ、ワイナリー訪問。おっと!やはり入口まで。近づけず。
MerS01
ピノ・ノワールの畑がどれかもうわかっているのでマークしておきました。

サンタ・ルチア・ハイランズAVAをカリフォルニア州レベルで俯瞰。
MerS02
海岸沿いのモントレーから車で45分。サンフランシスコから2時間ほど。
ロサンゼルスはちょっと遠くて5時間くらいかかります。


ラベル平面化画像。
IMG_8604


さて、いただきます。
Alc. 14.8%。ルビー。クリア感は少ないです。
来日されたワイナリーの方は完全除梗だとおっしゃってました。
IMG_8632

クランベリー、チェリー。
ジャム様もしくは完熟した果実の香りです。
甘みが一緒に来るアタック。
味の中心にかなりはっきりした苦味もあります。
ハッカの様な風味もあります。ココアとも言えそう。
ブルゴーニュのピノを想像していると面食らいます。

樽が変わってるんじゃないかな?
ピノとは思えないくらいの不思議な味です。
余韻にも例の苦味が続きます。

グラス試飲ですが、この感じではボトルは飲み切れない気がします。
チャーリーさん、ほんとにブルゴーニュのピノ飲んだことあります?


*****


Mer Soleil Pinot Noir 2017
Santa Lucia Highlands
RRWポイント 84点


Torbreck Old Vines GMS Barossa Valley 2015

「おうち飲みワイン100本勝負」でおすすめしてあったのが、
トルブレックのウッドカッターズ・シラーズ(Woodcutter’s Shiraz)。
3000円越えの微妙なお値段だったので1000円ほど安いGMSをゲット。


IMG_6780
GMSとは、グルナッシュ・ムールヴェードル・シラーの頭文字。

公式ページはよくできていますが、今日のGMSが載ってません。
安物ラインだからでしょうか。
ネットで調べると、セパージュはたぶん、
・グルナッシュ 84%
・シラーズ 8%
・ムールヴェードル 8%

セパージュの変更で、2013年から「GSM」が「GMS」に変わったそうです。
どっちも8%だとしたら、別にGSMのままでいいじゃん。(笑)

トルブレックの当主デイヴィット・パウエル氏は、
フランス・ローヌ地方の素晴らしい造り手達に触発され、
ワインを全て独学で学び、1994年にオーストラリアで創業したそうです。

ラインアップを見ると、ローヌを想起させるワインがいっぱい。
フラッグシップのランリグ(RunRig)のセパージュは、
シラーズ96.5%、ヴィオニエ3.5%だそうで。
これってコート・ロティですよね~。


さて、バロッサ・ヴァレーのトルブレックを訪問。
Torbreck01
いやあ、門の両サイドが畑のワイナリーは好きです。
でも、いつものごとく、これ以上は入れないGoogle Mapでした。(笑)

場所はこんな感じ。アデレードから車で1時間ほど。
Torbreck02
バロッサ・ヴァレーの範囲がわかりにくいですが、だいたいです。

ラベル平面化画像。
IMG_6424
トルブレックというワイナリーの名前は、デイヴィット・パウエルが、
スコットランドで木こりをしていた時の思い出深い森の名前に由来。
なので、森のような林のようなマークが入っています。


さて、オーストラリアなのでスクリュー回転。
IMG_6783
キャップにも例のマークが浮彫で入ってますね。

Alc.15%。
濃いルビー、透明感あります。
黒ベリー、スパイス。
甘い果実味感じるアタックです。
厚みはほどほどかな。
余韻にかけてのドラマはなく、
あっさりフィニッシュしていきます。
とにかく甘みが余計なお世話な味です。

う~ん、期待に反してイマイチ。
やはりウッドカッターズ・シラーズにすべきだったのか...。


*****


Torbreck
Old Vines Grenache Mourvèdre Shiraz 
Barossa Valley 2015
RRWポイント 84点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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