Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:86点

Vicente Gandía Surana Bobal Cabernet Sauvignon 2018

スーパーで300円ほどで売っていたスペインのワイン、スラナのティント(赤)です。
普段は手を出さないレンジですが、ボバル(Bobal)という品種に釣られました。
スペインの黒ブドウでは断トツ1位のテンプラニージョに続いて2番目の生産量。
なのにバルクワイン用が主だったりして、この品種のワインをあまり見かけません。
以前に飲んだボバルの名手のワインとは雲泥の差でしょうが、試してみましょう。


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作り手は、1885年にバレンシア州に創業という老舗にして巨大ワイナリーである、
ビセンテ・ガンディーアというところ。
ボバルは、紀元前5世紀にはバレンシア州(ウティエル・レケーナ周辺)で栽培
されていたという記録も残る古代品種で、バレンシアはまさにボバルの故郷です。


公式ページはなんと自動で日本語表示。90ヶ国へ輸出する海外進出をしてますからね。

しかしながら、今日のような底辺のシリーズは輸出用ということもあってか、
全然情報が載っていません。
今日のワインは、DO(Denominación de Origen)の表示もありませんから、
DO Utiel-Requena でも DO Valencia でもない、出どころ不明の安ワインです。
ただ、少し上のレンジの DOP Valencia で同じくボバルとカベソーのブレンドを発見。
おそらく似たような比率のブレンドじゃないかと想像します。
・ボバル 80%
・カベソー 20%
まあ、こんな感じとしておきましょう。(笑)


統計数字を見ると、ボバルはバルクワイン用が多いとは言え、かなりの生産量。
bobal01
黒ブドウ品種と限らなくても、スペインの生産量では3位になっています。

(1位)アイレン(白) 214,594ha
(2位)テンプラニージョ(黒) 203,265ha
(3位)ボバル(黒) 59,565ha
(4位)ガルナチャ(黒) 53,183ha
(5位)マカベオ(白) 51,213ha
[2018年データ]

Bodegas Mustiguillo のような、おいしいボバルの作り手もいますから、
もっといいワインが作られるといいですね。


一応、ビセンテ・ガンディーアを訪問しておきます。
Gandia01
さすがに工場然とした規模ですね。バレンシアの西、車で30分のところ。

ただし、このビセンテ・ガンディーア、バレンシアが本拠地ながら、
スペイン中9つものDOのワインを出してます。それらDOに赤印をつけました。
Gandia02
(DO Cava はスペイン中の広範囲なので主生産地のペネデスに印をしてます。)
でも圧倒的にラインナップが多いのが、やはりDO ValenciaDO Utiel-Requenaです。 


ラベル平面化画像。
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輸入者は北海道札幌のセイコーフレッシュフーズとなっていますから、
コンビニチェーンのセイコーマートの自社輸入ってことですね。
発祥が酒屋であることからワインの輸入販売に力を入れてるそうです。


さあ、スクリュー回転。
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無印。そりゃあ300円ですもの。(笑)

Alc.12.5%。(pH:3.82、Brix:6.5)
クリア感のあるガーネット。
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カシス、梅、あんず。
軽い口当たりの辛口アタック。
酸味も結構ありますが刺さないので許します。
味わいは…許せるギリギリの薄っぺらさ。
でも、いいバランスでなんとか持たせている感じ。
余韻はないに等しいんですが、若干酸味がちながら、
ここでもバランスの良さは感じます。

割と普通に楽しめます。
価格からすると十分に偉いワインです。


*****


Vicente Gandia
Surana Tinto
Bobal Cabernet Sauvignon 2018
RRWポイント 86点


Mas des Combes Gaillac Rouge 2015

ちょっと前に南西地方の課題の一つ、フロントンをクリアしましたので、
今日はタルン川沿いにもう少し上流へ。AOCガイヤックの赤を試します。
土着品種のフェール・セルヴァドゥやデュラスがたっぷり入ってますよ。(笑)


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ドメーヌの起源は1540年に遡るといいます。現当主はレミ・ラロックさん。
1988年にドメーヌを引き継いだ時は18haだった畑を、34haまでにしています。
奥さんと子供2人による家族経営。ガイヤックの町の6km北側にあります。
やはり、AOCガイヤックの品種にこだわってやってるそうです。


公式ページはまあ普通。平均点ですが、あるだけ有難いです。

ワイン情報は2018年のものしかないですが、まあ大して変わりないでしょう。
・フェール・セルヴァドゥ 30%
・シラー 25%
・メルロー 25%
・デュラス 20%
熟成は樽はなし。ステンレスタンクで15~18ヶ月です。

フェール・セルヴァドゥ、デュラスというローカル品種合わせて50%ですね。
まず、これが規定通りなのか、AOC Gaillacの決まりを見てみましょう。
AOC Gaillacは赤・白・ロゼがあり、1938年最初にAOCになったのは白のみ。
遅れること32年、赤とロゼがAOCに認められたのは1970年になります。

赤・ロゼのAOC規定はこうです。
主要品種:Duras、Fer (Servadou)、シラー
補助品種:カベフラ、カベソー、ガメ、メルロー、Prunelard
(Prunelard - プリュヌラールはマルベックの父親にあたるローカル品種)
主要品種は合わせて60%以上でないといけません。今日のは75%でクリア。
主要品種の中で、DurasとFer Servadouは合計40%以上。単独10%以上。
この2品種は必須ということ。これもクリアしていますね。
あと、さっき出てきたPrunelardは10%を超えてはいけません。
なんだか、ややこしい決まりにしてるんですね。

さて、
これを見てもピンときませんが、一応これらローカル品種の写真を確認。(笑)
Fer_Servadou
フェール・セルヴァドゥ(Fer Servadou)はフェール(Fer)だけだったり、
Braucol(ブローコル)やMansois(マンソワ)というシノニムもあります。
「fer」はフランス語で「鉄」の意味です。果皮が厚くて堅いからだそうで。
この品種を使うAOCの代表はマルシヤック(Marcillac)らしいですが、
マルシヤックがAOCになったのは1990年なので、ガイヤックの方が先では?

デュラス(Duras)は逆に正真正銘ガイヤックが代表です。
ただ、さっきの規定ではデュラス100%ではAOC Gaillacになりません。
フェール・セルヴァドゥを少なくとも10%はブレンドしないといけません。


ドメーヌ訪問は、ガイヤックの市街から北へ車で15分ほどになります。
ガイヤックの町はタルン川が貫いています。一応スクショをば。
Gaillac
小さな町ですから、ずずっと行くと、すぐ一面ブドウ畑が広がります。

おおっ、ドメーヌの敷地に続く小道には入れず、入り口ショットです。
Bombes01
Google Mapに上がっていた写真を貼っておきます。素朴な石造りですね。
2015年には新しいセラーを建てられたそうですが、これは確認できず。


いつもの地図でガイヤック及び作り手の所在を確認しようと思いましたが、
如何せん、昔作ったので不正確でガイヤック以東のAOCもカバーできてません。
Fronton01
これ作り直すの面倒だな~とは思いますが、いずれはやらねばなりませぬ。(笑)

今日は折衷案でガイヤック周辺だけをズームして作ってみました。
Fer Servadouを使うAOC マルシヤック(Marcillac)も入っています。
Duras
例によって、南西地方も各AOCを効率よく理解するには「川」が鍵です。
ガロンヌ川、ロット川、そしてガイヤックのあるタルン川に注目しましょう。
黄色のAOCは白も認められたところです。あとはだいたい赤・ロゼのみです。
(Cahorsは赤のみ。MadiranやBergeracのPécharmantも赤のみですね。)


エチケット平面化画像。
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インポーターシールはバーコードを隠していましたので剥がしました。


さあ、抜栓。
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汎用の合成コルクです。これは仕方ないですね。

一応、平面化。
IMG_2760
「セラー元詰め」。いろんな表現があるもんですね。

Alc.12.5%。
クリアな透け感もあるガーネット。涙はくっきりしないけど細かいです。
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ブラックベリー、プルーン、白胡椒。
ぷっとブレタノマイセスが香った気も...。
辛口アタック。
不思議な風味の酸に包まれて味がやって来ます。
タンニンもしっかりあるんですが、いつもと雰囲気が違います。
味の深みがなく軽いのかと思うと、そうでもないです。
そこそこ味の立体感があって楽しめます。
酸とタンニンが余韻でも刺激的なんですが不思議に悪くない。

しかし、この明らかに「初めて味わう品種」って感じ、
試してみるもんですね。面白い。


*****


Mas des Combes
Gaillac Rouge 2015
RRWポイント 86点


Clos de Nit Criança 2015 DO Montsant

やまやの店頭で目を引きました。ジャケ買いならぬラベル買いの1本です。
Clos de Nit…見るからにカタルーニャ語。CrianzaじゃなくてCriançaだし。
「夜の畑」って意味です。確かに星空の下に夜の畑が広がっているデザイン。
カタルーニャとすればDOペネデスかプリオラートかと思うとDOモンサンとな。
DO Montsant、これはお試しして調べるしかないですね。(笑)


IMG_2504
この手のは当たればおいしかったりするんですが、とにかく得体が知れない。
裏ラベルにはスペイン語で「Embotellado para COFAMA Vins i Caves」と表示。
「COFAMA向けに瓶詰め」って意味ですから、COFAMAは作り手ではないですね。


COFAMA Vins i Cavesの公式ページがこちら。

一応、ワイン紹介とデータシートはありますが内容が薄い。
セパ―ジュが「Garnacha, Cariñena and Syrah」では比率不明。ネット情報では、
・グルナッシュ(ガルナチャ)40%
・カリニャン(カリニェナ)40%
・シラー 20%
のようです。当然どれもDO Montsantでは使用が認められた品種です。
赤はグルナッシュ、カリニャン、テンプラニージョ、シラー、メルロー、カベソーが可。
しかし、調べていると品種がカタルーニャ語のシノニムで書いてあり戸惑います。
グルナッシュはGarnatxa、カリニャンはCarinyena、テンプラニージョはUll de Llebre。
Ull de Llebreなんかはスペイン語で言うとOjo de Liebre、「うさぎの目」の意味です。
シノニムついでに因みにですが、カリニャンはアラゴン州やリオハではマスエロ(Mazuelo)と呼ばれます。

さて、データシートには「熟成が6ヶ月」とだけあります。
クラスが「Crianza」ですので木樽での熟成が6ヶ月以上というのがわかります。
クリアンサは出荷までにトータル2年の熟成が必要です。後は瓶で寝かします。
(リオハではクリアンサでも木樽は1年熟成が必要です。ややこしや…。)
Reserva (レセルヴァ)は3年熟成、内木樽で1年という決まりです。
Grand Reserva (グラン・レセルヴァ)は計5年熟成、内木樽が2年です。
クリアンサの下にJoven(英語でYoung)もしくはSin Crianza(英語でWithout Crianza)
というのがあって、これは樽熟成をしないタイプを指します。
今日のClos de NitというワインはCrianzaとJovenの2タイプあるようですね。

よく調べると、作っているのはCellers Unióというカタルーニャの巨大協同組合ですね。
公式ページはこれです。186もの共同組合の総元締めって感じです。

畑の総面積は4,400haをカバー、自社ワイナリーも6つ所有だそうです。

このサイトに扱いのDOを示す地図がありました。わかりやすいので貼っておきます。
Nit01
DO MontsantはDOCa Prioratをグルっと取り囲んでいますね。
この地図ではDOC Prioratと書いてますが、正しくはDOCa(Denominación 
de Origen Calificada)です。カタルーニャ語ではDOQ(Denominació
d'Origen Qualificada)ですから混同してるのかもしれません。

しかし、DO Montsantは不思議な形です。まんま「C」ですね。
Nit02
今回はそういうわけで、作り手訪問も、畑拝見も叶いませんでした。


ラベル平面化画像。
IMG_2315
しかし、なんで「夜の畑」なんだろう?…と思っていると、
昼の畑(Clos de Día)」というシリーズも出してました。(笑)


DO Montsantの認定シールは別撮りしました。
IMG_2316
DO Montsantの公式サイトもありますが、なんとカタルーニャ語のみ。


さあ、抜栓。
IMG_2500
キャップシールは専用デザイン。コルクは汎用の集成コルクです。

ネックにはこんなPOPが付いて売っていました。
IMG_2505
あまりたいした情報ではないですね。

Alc.13.5%。
エッジは若干クリアなガーネット。
IMG_2502

ブラックベリー、ダークチェリー、スパイス。
上品な樽香に感じます。
酸味が乗った辛口アタック。
味の芯はありますが酸味のせいか塩味に感じます。
嫌いな風味じゃないんですが、もう少し酸が大人しければ…。

そんなに悪くないんですが、
もう少しうまいガルナチャを知ってるだけに、評価は渋くなりますね。


*****


Clos de Nit
Criança 2015
DO Montsant
RRWポイント 86点


Potel Aviron Morgon Côte du Py 2008 Vieilles Vignes

ボジョレーはマセラシオン・カルボニック法で作った早飲みワインが主流ですが、
地域北部10ヶ村が村名を名乗るクリュ・ボジョレーは、同じくガメを使いながら、
コートドールの伝統的製法で熟成のポテンシャルもある格上ワインを産んでいます。
そんなのを試そうと、クリュ・ボジョレーのモルゴン、2008年をゲットしました。
経験からガメにはそんなに期待はしてないですが、どれほどのもかお試しです。


IMG_2408
作り手はポテル・アヴィロン。実は、以前試した二コラ・ポテルさんと、
ボーヌ農業学校で同窓だったボジョレー出身のステファン・アヴィロンさん
(Stéphane Aviron)が意気投合してスーパー・ボジョレーを作っています。

ところが、ネットで見ると、最近のヴィンテージはPotel Avironではなく、
Stéphane Aviron単独名になっています。エチケットデザインは同じなのに...。
Morgon04
真相は調べたけど不明。しかし、ロッシュ・ド・ベレーヌを試したときに、
ニコラ・ポテルさんが2008年に自身が立ち上げたニコラ・ポテル社から独立し、
当時の親会社であった大手コタン・フレール社とケンカしちゃったことで、
自身の名前でもある「二コラ・ポテル」が使用できないことになったんでしたね。
(仕方なく、ドメーヌ・ド・ベレーヌ /メゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌを立ち上げ。)
察するに、同様に「Potel Aviron」も使えなくなったんじゃないでしょうか?
そう考えると合点がいきますし、ジョイント・プロジェクトを解消したんじゃなくて、
今も協業関係は続いてるんじゃないでしょうか。そう思っておきましょう。(笑)


で、ポテル・アヴィロンの公式ページというものが見つかりません。
インポーターの情報ページを貼ってお茶を濁しておきます。

Frederick Wildman and Sons, Ltd.

豊通食料株式会社

ネット情報ですが、
・ガメ 100%
熟成は新樽率20~25%のオーク樽で12ヶ月のようです。
Vieilles Vignesですから樹齢は38年以上の古木だそうです。
驚くのは、2009年のヴィンテージですが、パーカーおじさんが92点をつけてること。
クリュ・ボジョレーでこの評価はすごい気がします。


ポテル・アヴィロンという法人の住所は判明したので行ってみます。
シェナ(Chénas)の近く、ラ・シャペル・ド・ガンシェイ村にあります。
Morgon01
所番地は合ってるのでここだと思いますが、完璧民家ですね。(笑)

ここからモルゴンの「Côte du Py」という畑までは車で20分弱。
Morgon03
クリュ・ボジョレーの10ヶ村と共にGoogle Mapで示しました。
クリュ・ボジョレーは下記の10村になります。おさらいしておきます。
・サン・タムール(Saint-amour)
・ジュリエナ(Juliénas)
・シェナ(Chénas)
・ムーラン・ナ・ヴァン(Moulin-à-Vent)
・フルーリー(Fleurie)
・シルーブル(Chiroubles)
・モルゴン(Morgon)
・レニエ(Régnié)
・ブルイィ(Brouilly)
・コート・ド・ブルイィ(Côte de Brouilly)

モルゴンの「Côte du Py」という畑も行ってみました。
Morgon02
どこがポテル・アヴィロンの区画かわかりませんし、ストビューも不十分で、
適当なところをスクショしています。Côteというだけあって起伏もありいい感じ。


ボジョレー全体をおさらいします。3つの地図を並べただけですが。
Beaujolais3
なかなか各AOCの範囲が確定できず、Google Mapにうまく書き込めてません。
3つの地図を比べて、ふ~んと思っていただければ幸いです。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2383
裏ラベルにはステファン・アヴィロンさんのサインのみ。

インポーターシールはなぜか最上部の「POTEL AVIRON」だけ隠してました。
IMG_09
そんなんなら隠す必要ないのに。剥がすのに難儀しました。(笑)


さて、抜栓。
IMG_2406
へ?全く無地のコルクです。当然平面化はしません。(笑)

Alc.12.5%。
濃いめのくすんだルビー。さすがにエッジはかすかに褐変してます。
IMG_2407

イチゴ(シロップ)。フランボワーズ。
若々しい香りです。やはりガメですね。
酸味のある辛口アタック。
やはりピノほどの深みはないんですが、
味の芯や複雑味はしっかりある気がします。
2008年というほどの重みは感じません。
逆に未だフレッシュな印象。
それがガメの個性、良さなんでしょうね。
酸は最後まで居続けるんですが、
それはそれで全体のバランスには貢献しています。

飲み進めてると「あっ、ピノと思って飲んでいた!」
と、ふと気づいたりします。
ガメなんだよね。 熟成ガメ。いいんじゃない?


*****


Potel Aviron
Morgon Côte du Py 2008
Vielles Vignes
RRWポイント 86点


Into Vineyards Into Cab Cabernet Sauvignon 2016 California

リカマンの店頭でひと際目立つラベルがありました。INTO CAB
よく見ると、同じシリーズでINTO PINOTINTO ZINなんかもあります。
アメリカ人がよく略して言うように、CABはカベソー、ZINはZinfandelですね。
「Into~」は「~にゾッコン」みたいな意味でアメリカらしいネーミング。
なんとなく面白いので、とりあえずカベソーをゲットしてお試しします。


IMG_2104
裏ラベルにURLあり。その「www.intovineyards.com」にアクセスしてみます。
するとすぐにリダイレクトされ、前に飲んだOak Ridgeのサイトに着きます。
れれれ、これってオーク・リッジが出すシリーズだったわけね。


というこうとで、公式ページはこれになります。

ところが、なんということか、このINTOシリーズが載ってません。(笑)
リダイレクトしておいてそれはないでしょう。
インポーターのサイトや他の情報も見ますが大した情報はなかったです。
安物シリーズというほど爆安でもなかったんですが…。
・カベソー 100%
アメリカンオーク樽(70%)フレンチオーク樽(30%)で熟成だそうで。


ワイナリー訪問となると、ローダイのオーク・リッジということになります。
Oak_Ridge01
マッジオ&レイノルズ家が1934年に設立のローダイ最古のワイナリー。
Lodi AVA内に7,500エーカー(3,000ha=東京ドーム650個分)の畑を所有。
自社名「Oak Ridge」以外にも、この「INTO」含め多種のブランドで出してます。

今日のは「California」なのでローダイとは限りませんが、とりあえず、
Lodi AVAの地図でオーク・リッジの場所だけ確認しておきましょう。
Oak_Ridge03

ローダイは大括りではセントラル・ヴァレーAVAです。
Oak_Ridge02
この地図で言うと、Sacramento郡とSan Joaquin郡にまたがります。


ラベル平面化画像。
IMG_1908
あくまで「Into Vineyards」名で「Oak Ridge」とは一切書いてません。


さて、スクリュー開栓。
IMG_2101
無印~。

Alc.12.7%。
ガーネット。涙の形はっきりしませんね。
IMG_2102

ブラックベリー、ブラックチェリー、青臭さもあります。
チョコ、黒糖あたりはカベソーの雰囲気。
甘み乗った口当たりです。
酸味とも感じますが…やはり甘い。
味の厚みはまあまああり、
鉄っぽい風味もあって味わい深いんですが、
余韻でも舌の上に甘酸っぱい風味が残ります。

こういうもんだと思えば楽しめないことはないんですが、
甘いのはな~。もう少し重みのあるカベソーがいいな。


*****


Into Vineyards
Into Cab
Cabernet Sauvignon 2016
California
RRWポイント 88点


Domaine Tetta Merlot Barrique 2017

岡山県新見市哲多町にあるドメーヌ・テッタ。
2016年にワイナリー施設がオープンしたという新しいところです。
メルローをお試ししますが、この2017年がファースト・ヴィンテージだそうで、
ワイナリーの完成で、ブドウ栽培からビン詰めまで行えることになり、
晴れて屋号を「tetta」から「domaine tetta」に改名したんだそうです。
なんだかフランスのワイナリーのような話。本格派な感じがしますね。


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岡山県と言っても山奥(笑)。自宅から車で片道3時間半かかります。
微妙な距離ですが、今回これを抜栓するにあたり、頑張って行ってきました。

 
公式ページで下調べ。カッコいいデザインです。

今日のワインのコメントをそのまま転記しておきます。
「2016年は一部全房でピジャージュは1日1 回程度でしたが、2017 年は完全除梗、
ピジャージュ1日2 回。野生酵母で20℃を超えないゆっくりとした長期発酵は、
前半ステンレスタンク、後半木樽で。自然に任せた乳酸発酵が終わったかな?
といったところで瓶詰。」


さあ、Google Mapではなく本当にドメーヌ訪問です。(笑)
公式ページによれば月・火が休みだそうで、本日は日曜日で開いていることも確認。
IMG_1322
4時間近くかかり到着。「ん?」「静かだな…?」「CLOSED?」…「ガ~ン!」
まさかですが、閉まってました。(涙)

仕方がないので付近を散策。
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モダンなデザインの建物は、ブドウに優しいグラビティフローシステムを採用。

周りが一面所有畑なのは雰囲気が素晴らしいです。冬なので殺風景ですが。
IMG_1319
トレードマーク(?)のパンダちゃんも見つけました。

Google Mapでは、まだ「domaine」が完成する前の写真でした。
tetta01
リベンジでまた来るとは思いますが、いつになることやら…。


エチケット平面化画像。1枚ものです。
IMG_1043
「Mis en bouteille au domaine tetta」と「ドメーヌ元詰め」が誇らしげです。

もとはこんなデザインの紙でラップされてました。
IMG_1041
パンダちゃん! パンダちゃん!


さあ、抜栓です。
IMG_1333
キャップシールはアルミ箔ではなく、蝋(ろう)封タイプでした。

コルクも平面化。ここにもパンダちゃん!
IMG_1331
What would Panda drink?(パンダって何飲むの?)って何のメッセージ?
ワインを飲むって言いたいのかしら。

Alc.12%。
ガーネット、ですが結構透け感があります。
IMG_1334

涙はほぼ形を認められず。
カシス、スミレ…ブラックベリーも出てきました。
スパイスも。
微炭酸かと思う酸を感じる辛口アタック。
味の芯は確かにあるんですが厚みは弱めです。
喉元で苦味+タンニンを感じられ、
メルローらしさが出ていておいしいんですが、
酸を抑えきれてないのが少々残念。

ただ、すごいポテンシャルを感じるので、今後が楽しみ。
ピノも試したくなります。


*****


Domaine Tetta
Merlot Barrique 2017
RRWポイント 86点


Château Les Graves 2016 Blaye Côtes de Bordeaux

たまに偵察に行くヴィノスやまざきで購入の1本。
ここは蔵直といって自社輸入してるので他にはないのが置いてますからね。
ブライってあまり飲んだことがないな~ってことでゲット。
ブライって、ボルドー右岸じゃちょっと落ちるイメージでしょうか。


IMG_9952
味見程度の動機なので、ハーフボトルにしています。


公式ページはそこそこの出来。ショップ兼用ですが。

このワインがスタンダードのようで、上にRéserveがあるみたいですね。
白も2種、泡とロゼも作っています。
AOC Blaye Côtes de Bordeauxは赤・白OKなので、どちらもこのAOCで出ています。
で、今日のワインのセパージュは、
・メルロー 80%
・カベソー 20%
熟成はタンクで18ヶ月となっています。
Réserveの方はフレンチオークで12ヶ月だそうで。

AOC Blaye Côtes de Bordeauxというのは、2009年制定のAOCで、
それまでのAOC Premier Côtes de Blayeの名称変更です。
整理しますと、
・AOC Côtes de Blaye  → 辛口白のみ
・AOC Premier Côtes de Blaye → 赤のみ
・AOC Blaye → 赤のみ(上級)2000年制定

と3種類あった内の、Premier Côtes de Blayeが、
Blaye Côtes de Bordeauxに変更になったということです。
変更と同時に赤・白OKになったようですね。
白のみのCôtes de Blayeを残しつつですから、ややこしい…。
因みにカバーする範囲はどれも同じです。

ご参考までに、
コート・ド・ボルドー公式サイトはこれ
「コート・ド・ボルドー」と名の付くAOC合同のサイトです。
CoteddeBordeaux01
AOCブライの公式サイトはこれです。

前にまとめた画像も参考までに再掲します。
BORDEAUX_TODO


さて、シャトー訪問です。シャ…シャトーじゃないですね。
CoteddeBordeaux02
この辺りの作り手はみすぼらしいと聞きますが(笑)なるほどね。
河岸のブライやブールの町から内陸へ車で20分ほどの距離です。


エチケット平面化画像。
IMG_9907
裏ラベルはお馴染みヴィノスやまざき仕様ですね。


さて、抜栓です。
IMG_9950
汎用品ですが、ちゃんとしたコルクを使ってますね。

Alc.13.5%。
ガーネット。涙しっかり。
IMG_9951

黒ベリーにかすかな鞣し革、青い草かな。
樽は使ってないですから熟成香?
酸味乗った辛口アタック。
タンニンまだ生き生きなのか最初から主張します。
喉越しに収斂性。
味の厚みはメルローらしく弱めです。
かろうじて複雑味と評せる味はあるんですが。
余韻は凡庸。

しかし、そんなに欠点らしい欠点はなく、
減点される要素は皆無。
深み・重みが要らない時はいいかもしれません。


*****


Château Les Graves 2016
Blaye Côtes de Bordeaux
RRWポイント 86点


Le Grand Noir GSM Red Blend 2017

海外出張時の空港ラウンジのワインも記録しています。
ファーストラウンジでもなけりゃ大したワインはないんですが、
こんなワインがラウンジでは供されているという情報として…。


IMG_9678
ヘルシンキ空港フィンエアーラウンジの最後はPays d'OcのGSMです。
(グルナッシュ・シラー・ムールヴェードル...)


1時間後には同じくフィンエアーでチューリッヒに向かいます。
IMG_9674
それまでのひと時。もう少し上等なワインが飲みたいもんですが、
軽食とワインいただき放題、贅沢言っちゃいけませんね。


公式ページが意外にしっかりしています。

有名なフライング・ワインメーカー、ヒュー・ライマン(Hugh Ryman)が携わってるとか。
かつてペトリュスやディケムのコンサルタントもしていた凄腕らしいっす。

データシートによると、セパージュは、
・グルナッシュ 60%
・シラー 35%
・ムールヴェードル 5%
これがGSMですね。
樽熟は「なし」となっています。
「機械摘み」も明記。ただ、新鮮さを保つため夜に収穫してるそう。

Pays d'Oc IGPですが、産地はミネルヴォア(Minervois)からだそうです。
所在は公式ページに書いてないんですが、カルカッソンヌの近くらしく、
確かにカルカッソンヌのすぐ近くがミネルヴォアですね。
carte_du_vignoble_aoc_langu

前に描いた地図も貼っておきます。
Pays_d'Oc_IGP
ラングドック・ルシヨンは複雑で、いっぱいAOCがあって大変です。
(赤・白・ロゼ)などの表示が書かれていないAOCは「赤のみ」です。
「赤のみ」が結構多いので、(赤・白)などのAOCを先に覚えればいいわけです。


裏ラベル。
IMG_9679

さあ、いただきます。
Alc.13%。
ブラックチェリー、スパイス。
辛口アタック。
迫力はないですがバランスは悪くない。
薄めの味は値段なりですから仕方ないですね。
苦めのタンニンもなかなかイケてます。
かなり楽しめる方とは思いました。

エチケットにもあるシンボルの黒羊さんもいただいてます。
GN01
うメェ~そうです。(公式サイトから拝借。)



*****


Le Grand Noir
GSM Red Blend 2017
RRWポイント 86点


Viña Undurraga Aliwen Reserva Cabernet Sauvignon 2017

海外出張時の空港ラウンジのワインも記録しています。
ファーストラウンジでもなけりゃ大したワインはないんですが、
こんなワインがラウンジでは供されているという情報として…。
おっ、チリのウンドゥラガですね。


IMG_9675
ヘルシンキ到着。乗り継ぎの前にフィンエアーのラウンジにて。


昔から何度か飲んだことのある馴染みのある作り手です。
公式ページでワイン情報確認。

・カベソー 100%
樽熟は70%だけ仏・米樽で9ヶ月。残り30%はステンレスタンク。
困ったのは、今日のラベルにはDOマウレと書いてあるのに、
公式ページ情報はDOコルチャグアになってます。
ここのシラーはマウレなので、マウレにも畑は持ってるんでしょうけど。

サイト内を調べると、かなり広範囲に畑を所有してました。
以下にまとめましたが、マウレにも146ヘクタールの畑を持っています。
Undrurraga02
このマウレのCauquenesという畑に、カベソー、シラー、カルメネールはじめ、
グルナッシュ、プチヴェルド、カリニャン、テンプラニージョ、ムールヴェードル...
といった黒品種と、シャルドネ、ヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌといった、
白品種まで何でもござれで植えられています。ごいごいす~。

ここがサンティアゴ近くの本拠地です。
Undurraga01
1885年創業とあって、歴史ある建物と庭が印象的です。


裏ラベル。
IMG_9676
ねっ、DOマウレって書いてあるでしょ。
(フィンランドのインポーターのシールですね。)


さて、いただきます。
IMG_9677

Alc.13.5%。
ガーネット。
黒ベリー、スパイス、濡れた木。
かすかな酸味の辛口アタック。
味の芯も酸味に覆われている感じがします。
厚みの不足した味が余計にそう感じさせるのかも。
余韻も凡庸。
ちょっと残念な結果でした。


*****


Viña Undurraga
Aliwen Reserva
Cabernet Sauvignon 2017
Maule
RRWポイント 86点


Château La Grande Métairie Bordeaux 2017

ははは。1000円のボルドーをいただきますよ。
普段こういうのには手を出さないんですが…。(笑)
実はこれ、アントル・ドゥ・メール(Entre-deux-Mers)地域の赤です。
明確に出所がわかる「AOCボルドー」っていうことと、
同じ作り手が醸す白と一緒に並んでたということで、
思わず両方ゲットしました。合計でも2000円だし。(笑)


IMG_9469
値段の割には、しっかりしたエチケットです。ある意味ジャケ買い的。


つまり、こういうことです。(笑)
IMG_9463
 「Entre-deux-Mers」エリアでは白しか「 Entre-deux-Mers」を名乗れません。
赤は「AOC Bordeaux」になります。それがよくわかる対比ですね。


Vignobles Buffeteauという割としっかりした家族経営の作り手でした。

公式サイトもしっかりしていて情報も十分。すばらしいです。
データシートからの情報です。
樹齢20年の古木からのブドウです。
・メルロー 85%
・カベソー 15%
樽は使わずタンクにて12~24ヶ月熟成。これは値段的に仕方ありませんね。


ワイナリー訪問。アントル・ドゥ・メールのゴルナックという村です。
まさに「2つの海(川)の間」(Entre-deux-Mers)ですね。
Vignobles_Buffeteau
ゴルナックと隣のカステルヴィエルに合計29haの畑を所有。
内20haが赤品種だそうで、ほとんど赤ばかりと思われますが、
白品種は周囲の契約農家から7ha分買い足してるそうです。


エチケット平面化画像。
IMG_9404
農業食品省(MAA)のコンクール2018で金賞のようですね。(笑)


さて、抜栓。横の紋章はワイナリーのマークのようです。
IMG_9470

コルクも平面化撮影。
IMG_9464
テクニカルコルク、1年耐用のDIAM1です。まあ確かに安心です。

Alc.14%。
ガーネット。
IMG_9467

カシス、ブルーベリー、カラメルっぽい香りも。
酸味からの辛口アタック。
酸に包まれてはいますが、
味は完全にペラペラというわけではなく、
多少の厚みはある果実感があって許せる味です。
後を引くうまさはないんですが飲めます。(笑)

居酒屋がぶ飲みワインに毛が生えた程度ですが、
その毛の差が重要と感じます。「あり」です。


*****


Château La Grande Métairie Bordeaux 2017
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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