Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:87点

Finca Luzón Petit Verdot 2019 Jumilla

スペインはボデガス・ルソンのプチ・ヴェルド(Petit Verdot)のモノセパージュです。プチ・ヴェルドはボルドー左岸の名だたる格付けワインに使われていますが、大抵数%ブレンドされるだけです。プチ・ヴェルド100%ってどんなだろう?と手を出してしまいました(笑)。ボデガス・ルソンは前から何度か試していますが、DOフミージャの代表品種モナストレル(ムールヴェードル)だけじゃなく、ガルナチャ・ティントレラ100%なんてのも出していて面白い作り手です。

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ボデガス・ルソンはスペインでも有数のワイン生産者・エクスポーターです。実は、起源が1841年までさかのぼるそうです。スペイン王立軍の指揮官、ドン・ホセ・デ・モリーナが当時の植民地フィリピンから地元フミージャ(Jumilla)に戻り、ブドウ園を開いたのが始まりです。その農園に懐かしのフィリピン、ルソン島の名前をつけたので「ボデガス・ルソン」です。ルソンって本当にルソン島のことだったんですね。(笑)

公式ページは大手らしく派手ですが、情報関連はあっさりですね。

残念なのは今日のプチ・ヴェルドが載っていないことです。ネット情報に頼ります。
・プチ・ヴェルド 100%
古いヴィンテージでは樽熟をしていたようですが、今の仕様はステンレスタンクで発酵・熟成、2~4日のスキンコンタクトで色・風味をしっかり抽出するそうです。

DOフミージャ(Jumilla)の公式サイト規定を調べてみました。赤・白・ロゼがあります。

赤の使用品種は、Monastrell(=Mourvèdre)、Garnacha Tintorera(=Alicante Henri Bouschet)、Cencibel(=Tempranillo)、Cabernet Sauvignon、Garnacha、Merlot、Syrah、Petit Verdot となっており、ちゃんとプチ・ヴェルドは入っています。この中でも、やはりモナストレルは主要品種とされ、85%以上で「Monastrell」が表示できます。
一応、白の品種も列挙しておきます。Airén、Macabeo、Pedro Ximénez、Malvasía、Chardonnay、Sauvignon Blanc、Moscatel de grano menudo(=Muscat Blanc à Petits Grains)、Verdejo。


これがプチ・ヴェルド。晩熟の品種なのがボルドーでメインにならない理由のようです。
PetitVerdot
プチ・ヴェルドの正確な親子関係は不明です。DNA分析によると、ピレネー山脈の近くの野生ブドウから派生した可能性があるそうです。
フランスでは合計870haが植えられており、そのうち約500haがボルドーといいます。シャトー・ラトゥール、シャトー・マルゴー、シャトー・パルメなど少量とはいえ、必ずブレンドするということは何か意味があるんでしょうね。サン・テミリオンやポムロールでは晩熟が問題となり、1960年代以降栽培されなくなっています。
フランス以外のヨーロッパでは、1990年代に導入され比較的新しいスペインが1,804haでダントツです。次点はグッと落ちてイタリアに296haあります。
世界では、合計8,124ha(2016年)になり、米国(1,219ha)、オーストラリア(1,118ha)、チリ(863ha)、南アフリカ(749ha)、アルゼンチン(740ha)と続きます。アルゼンチンでは長い間別品種とされ「Fer」と呼ばれていました。


何度も(Google Mapで)訪問していますが、これがボデガス・ルソン。
Luzon01
フミージャの町の郊外にあります。上空からでもかなり立派な施設なのがわかります。


DOフミージャ(Jumilla)はスペインのDO地図で見るとここになります。
Luzon02
左端にムルシア州のDO地図をインポーズしましたが、DOフミージャ対象地域の形が少し違いますね。これは、DOフミージャの対象がムルシア州のフミージャだけでなく、お隣のカスティージャ・ラ・マンチャ州(Castilla-La Mancha)のアルバセテ県(Albacete)のムニシピオ(Municipio=基礎自治体)を含むからです。

ムルシア州をGoogle Mapで俯瞰して、その辺りを図示してみます。
Murcia_Jumilla
黄色がムルシア州の境界。赤で囲ったところがフミージャのムニシピオになります。で、これに加えDOフミージャの対象地域には、隣接するアルバセテ県の、Fuentealamo、Albatana、Ontur、Hellín、Tobarra、Montealegre del Castillo といったムニシピオが含まれます。青色で囲ったところが、これらを含むDOフミージャの正しい範囲になります。なので、インポーズした地図は、ムルシア州のDOとして州外の部分をカットしているということのようですね。
このあたりも、先ほどのDOフミージャ(Jumilla)の公式ページでわかりますよ。


ラベル平面化画像。
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DOフミージャの認証シールもあります。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクともボデガス・ルソンのロゴ入り。

コルク平面化。
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Alc.14.5%。(pH:4.39、Brix:8.0)
とても濃い、紫がかったガーネット。
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黒ベリー、カシス、アセロラ、スミレ。
鈍い酸味が乗った辛口アタック。
苦味と呼べる種類のタンニンも感じます。
もう少し味わいに厚みがあれば、
それらを受け止められるのに少々弱いですね。

しかし、鈍い酸味と苦いタンニンは不思議に均衡しています。
この辺りはダメダメじゃない良さを感じます。


*****


Bodegas 
Luzón
Finca Luzón
Petit Verdot 2019
Jumilla
RRWポイント 88点


大和葡萄酒(ハギーワイン)マスカット・ベーリーA スパークリング

さて今日は家でクリスマスパーティーでした。ケンタッキーフライドチキンとピザハットといういつものメニュー(笑)。合わせたのはサクッとマスカット・ベイリーAの泡です。どうしようもないマスカベAも泡にしたら結構いけるんじゃないでしょうか。そういえば、アメリカ在住中も我が家のクリスマスはケンタッキーだったのを思い出します。しかしアメリカ人はせっかくのクリスマスにケンタッキーなんか食べません。なので、イブの日にケンタッキーを買いに行くと日本人の家族だけが列を作っています(笑)。

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ハギーワイン(大和葡萄酒株式会社)は大正2年創業、会社設立は昭和28年という、山梨県は勝沼の老舗。日本古来の品種(甲州、竜眼、甲州三尺、紫葡萄)を原料に日本独自のワイン造りをしたりしているそうで、かなりのこだわり屋さんのようです。


公式ページはそのこだわりを存分に説明していて読み応えがあります。

しかし今日のワインの情報はショップページにさえなし。季節モノなんでしょうか。
・マスカット・ベーリーA 100%
エチケットのデザインからして、前に試したハギーワインの甲州新酒2020と同じくリカマンとのコラボ商品なのかもですね。裏ラベルに「高めの発酵温度で、軽すぎず複雑さを意識して仕上げた」とあります。このこだわり、期待していいんでしょうか(笑)。

今日のワインは「日本ワイン」。山梨県産のマスカット・ベイリーAを使用しています。いつも勝手にマスカベAと略してるマスカットベイリーAですが、まとめを記しておきます。
Takeda04
1927年(昭和2年)新潟県の岩の原ワイナリーで川上善兵衛氏が、母方にアメリカ原産の交雑種ベイリー(Bailey)と父方に欧州のマスカット・ハンブルク(Muscat Humberg)を掛け合わせ作り出した品種です。日本固有種ということで、日本のワイン用黒品種では第1位の生産量です。2010年の「甲州」に次いで、2013年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録され、国際的なワイン用ブドウ品種として公式に認められているのはご承知の通りです。

アルファベット表記では「Muscat Bailey A」なのですが、日本語表記となると、マスカット・ベーリーA、マスカット・ベーリA、マスカット・ベリーA他、(一番正しい)マスカット・ベイリーAの4表記がOIVに登録されてるそうです。特に「ベリー」はいかがなものか?と思いますがね。

母方のベイリーがヴィティス・ラブルスカ(Vitis Labrusca)を含む種間交雑種のため、マスカット・ハンブルクがヴィティス・ヴィニフェラ(Vitis Vinifera)ではありますが、ラブルスカ種の特徴であるフォクシー・フレーバー(Foxy Flavor)があります。いわゆるグレープジュースの香り。ファンタグレープの香りと言えばわかるでしょうか。ファンタグレープは好きですが、個人的にはワインからこの香りがするのは勘弁してほしいところです。


大和葡萄酒株式会社(ハギーワイン)を訪問します。
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勝沼、旧甲州街道沿いです。KAI(甲斐)というドラフトビールも作っていましたが、需要減で11月で販売終了になったそうです。


毎度のことですが、山梨県を俯瞰しておきましょう。
Huggy02
富士山のふもとの日本の誇るワイン産地、Koshu Valley。勝沼、見つかりましたか?


ラベル平面化画像。
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お洒落なデザインです。当然のようにNVですね。


さあ、開栓。
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ZORK社のスパークリングワイン用SPKキャップです。再栓できて便利ですよね。

Alc.12%。(pH:4.56、Brix:6.0)
鮮やかなルビー。
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いちご、ジャム…。
フォクシー感じませんね。いいかも。
辛口アタック。
味の芯はしっかりあって、
苦味様の複雑さも感じます。
何よりつまらないいつものマスカベAの感じがしない。
赤のスパークリングとしてはポイント高いですよ。

うん、泡は七難隠しますね~。


*****


大和葡萄酒(ハギーワイン)
マスカット・ベーリーA スパークリング
RRWポイント 87点


Logan Weemala Pinot Noir 2019 Orange

「偉いワイン」探しの備忘録としてこのブログをつけだしてから、赤ワインの記事だけで1000を超えました。適当に好きなワインばかりを飲んでいた生活にピリオドを打ち、広く浅くワインの世界を俯瞰して「偉いワイン」に出会いたい…。その思いでやってきましたが、まだまだワイン沼は深そうです。国x産地x作り手x品種=ほぼ無限大です。(笑)今日は、まだまだ深掘りが足りないオーストラリアのお初の産地のピノを試してみましょう。オレンジですって。


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オーナーでワインメーカーのピーター・ローガンさんが、ニュー・サウス・ウェールズ州のクールクライメット(冷涼な気候)な産地のマッジーオレンジなど(Central Ranges と総称するそうです。)に目をつけ、1997年よりワイン造りを行っているのが今日のローガン・ワインです。大ジバイジング山脈(Great Dividing Range)の西側の斜面に位置し、500〜1100mもの標高があるそうで、かつ日照時間が非常に長く、寒暖差が大きい冷涼な気候はピノ・ノワールにはうってつけのようです。


公式ページはモダンでピーターさんの語り口調の内容も好感が持てます。

ワイン情報はショップ兼用なので2020年しか載ってませんが、データシートはなぜか2019年で助かりました。インポーター(モトックス)情報も交えながら…。
・ピノ・ノワール 100%
ブレンドした5つのクローンの種類や比率まで載ってました。777 (39%)、MV6 (25%)、114
(16%)、667 (12%)、115 (8%) だそうで。5%の全房と、15%の除梗したブドウとをカーボニック・マセレーション(マセラシオン・カルボニック)したとも書いてます。(これは意味不明。)発酵は自然酵母使用で、主発酵後マロラクティック発酵(MLF)が1/3進んだところでプレスするとか。10%を500Lのフレンチオーク樽で、90%をステンレスタンクで、8ヶ月の熟成です。安いレンジですがとにかくいろいろ細かいことをやってるようですね。


ローガン・ワインを訪問します。
Logan01
周りは畑ですが、ここはテイスティングルームとなっていて、実際醸造するところは別にあるのかもしれません。シドニーからマッジーの町に向かう幹線道路の道すがらになります。シドニーからは車で3時間といったところ。


セントラル・レンジ(Central Ranges)と呼ばれる、マッジーオレンジを確認しましょう。
AuMap01
オーストラリア全図なので見にくいですが、ハンター・ヴァレーの西隣に連なってるのは確認できますね。

ニュー・サウス・ウェールズ州だけをクローズアップします。
AuMap02b
割とわかってきましたが、赤枠部分をGoogle Map上でさらに拡大して見てみましょう。

ほいさっさ。グレートディヴァイディング山脈(大ジバイジング山脈)もあらわに。
AuMap0
ローガンの場所も示しましたのでご確認を。マッジーの町のすぐ近くですね。


ラベル平面化画像。
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ウィーマラ(Weemala)というシリーズ名はアボリジニの言葉で「Good View(絶景)」の意味だそうで、この辺りの畑に住むオーストラリアの野鳥が毎日畑の絶景を見ているという意味でこのデザインにしているそうです。ピノ・ノワールに描かれるのは Blue Wren というオーストラリアの固有種で、和名は「ルリオーストラリアムシクイ」というらしいです。ラベルではわかりませんが、オスの首周りは鮮やかなブルーをしています。

しかし、この大事な裏ラベルを丸隠ししていたのがこれです。
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モトックスさん、頼みますよ~。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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キャップはローガンさんのサイン入りですね。

Alc.13%。(pH:4.38、Brix:7.0)
透けたルビー。
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ラズベリー、ストロベリー。
かすかな茎感は例の5%の全房かな?(笑)
甘みを感じるアタック。
甘味とバランスを取ってくれる酸が強いわけでもないんですが、
その甘み自体は嫌味なほどでなく、程よい感じですね。
果実味たっぷりと言えば聞こえはいいですが、
それ以上の複雑味のようなものは弱いかな~。

まあ、お手頃レンジですからね。
サクッとピノをいただくのにはいいです。(笑)


*****


Logan Wines
Weemala Pinot Noir 2019
Orange
RRWポイント 87点


Kirkland Signature Chianti Classico Riserva DOCG 2016

キヤンティ・クラッシコ・リゼルヴァDOCGですが、ブランドがカークランド・シグネチャーですから、ご存知コストコのプライベートブランド商品です。で、お値段が1000円を切っていたので思わず手に取ってしまいました。(笑)これで、Chianti Classico Riserva DOCG らしい貫禄が出ていれば「偉いワイン」認定ということになります。はてさて。


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得てして「Kirkland Signature」ブランドの商品は、生産委託先というか生産者がどこかわからないパターンが多いと思いますが、これはなんと裏ラベルに「Villa Cafaggio Estate」とはっきり書いてありました。調べるとちゃんと存在しまして(笑)600年の歴史を持つ老舗のようです。


公式ページはこれです。しっかりしてます。安物を大量生産する雰囲気はありません。(笑)

しかし、当然ながらコストコ商品が載ってるわけがありません。裏ラベルにはDOCGの規定通り24ヶ月以上(内3ヵ月はボトルにて)の熟成してますとは書いてありました。
・サンジョヴェーゼ 100%
だろうと思います。キヤンティ・クラッシコの規定ではサンジョヴェーゼ80%以上ですが、この作り手は100%でやってるようですので。
Chianti02
サンジョヴェーゼは突然変異しやすい品種で多くのクローンがあり、サンジョヴェーゼ・グロッソ(Sangiovese Grosso)の系統とサンジョヴェーゼ・ピッコロ(Sangiovese Piccolo)の系統に大きく分かれる(1908年発表の品種学者Girolamo Molon氏の論文)とされてますが、近年の研究では、双方のDNAプロファイルに遺伝的差異がないため真偽のほどは定かではなくなっています。
因みにサンジョヴェーゼ・グロッソと言われているのが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(Brunello di Montalcino)のブルネッロ(Brunello)やヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ(Vino Nobile di Montepulciano)のプルニョーロ・ジェンティーレ(Prugnolo Gentile)などです。


一応、この作り手を訪問しておきます。写真は逆光ですが、いい雰囲気の所です。
KirklandChianti02
グレーヴェ・イン・キヤンティ(Greve in Chianti)というコムーネにあります。当然、キヤンティ・クラッシコのエリアにあります。

キヤンティ・クラッシコの対象エリアをGoogle Map上で見てみましょう。今日の作り手の所在も追記していますのでご確認を。グレーヴェ・イン・キヤンティ村を探してください。
KirklandChianti01
ここでキヤンティ・クラッシコについてまとめておきます。広域のキヤンティDOCが1967年にでき、1984年にDOCGに昇格します。この時点でもフィレンツェとシエナの間の歴史的な地域ではキヤンティ・クラッシコを名乗れましたが、1996年晴れてキヤンティ・クラッシコ単独でDOCGとなります。キヤンティは最低70%のサンジョヴェーゼ使用が規定ですが、キヤンティ・クラッシコは80%です。

熟成は、
Chianti Classico:12ヶ月(約1年)
Chianti Classico Riserva:24ヶ月以上(内3ヵ月はボトル)
Chianti Classico Gran Selezione:30ヶ月以上(内3ヵ月はボトル)
となっています。「樽使用」の規定はないことに注目です。


ラベル平面化画像。
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1000円とは思えない立派なラベルです。


さあ、抜栓。

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カークランドのロゴ入りコルク。

コルク平面化。
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テクニカルコルクのDIAM3採用。2や1もありますからまだいい方です。(笑)

Alc.13%。(pH:3.93、Brix:7.3)
透け感あるエッジ褐変気味のガーネット。リゼルヴァって感じ。
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カシス、プラム、黒オリーブ、生っと樽香もあり。
が、香りの総量は控えめです。
クールな感じの辛口アタック。
わずかながら酸がベースにある様です。
味の厚みは薄っぺらではないですが…弱いです。
この深みのなさは他のサンジョヴェーゼでもたまに感じるので、
品種の個性なのかもしれません。
時間経過し開いてくると、
余韻からフィニッシュで最初の酸は引きずりますね。

重大な欠点はないですが、傑出する部分もないかな~。
こじんまりしたキヤンティとして(笑)楽しめました。


*****


Kirkland Signature
Chianti Classico Riserva DOCG 2016
RRWポイント 87点


Jeanne Delépine AOP Luberon 2019 by Michel Chapoutier

やまやで見つけた、お手頃 AOP(Appellation d'Origine Protégée)リュベロン。
昔、感動の旅をしたリュベロン。ついつい名前に惹かれてしまいます。(笑)
ジャンヌ・デレパン? 初めて見ますが「by Michel Chapoutier」の文字を発見。
シャプティエなら大ハズレはないでしょう。(笑)


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「Jeanne Delépine」というブランドをネットで調べますがヒットせず。
ラベルにURLも書いておらず、お手上げです。これは困りました。

シャプティエの公式ページも見てみますが、やはり載ってません。

AOCリュベロンなら、La Ciboise AOC Luberon というのがあるのみです。
参考にこのワインの情報を参照すると…
・グルナッシュ
・シラー
いつもながら比率は不明。コンクリートタンクで6ヶ月の熟成です。


AOC Luberon は、1988年に「Côtes du Luberon」としてAOC認定を受けますが、
2009年に「AOC Luberon」のみに改称されたんでしたね。
AOCの総本山、I.N.A.O.(Institut National des Appellations d'Origine)のサイトで、
AOCリュベロンの規定を確認しておきましょう。
AOC Luberon は、赤・白・ロゼがありますが、赤の規定だけ書いておきます。

 ・グルナッシュとシラーで60%以上。
 ・シラーは最低10%は入れないとダメ。
 ・サンソーとカリニャンはそれぞれ20%を超えてはダメ。

今日のワインもグルナッシュ主体にシラーのブレンドってことでしょうね。


さて、
これで終わってしまうとつまらないので、リュベロンについて考えてみます。
前にも書きましたが、個人的にリュベロンがローヌなのに納得がいきません。
ローヌ川の支流、デュランス川(La Durance)で区分けしてるようですが…。
Luberon00
これも前に見つけた地図ですが、珍しく南部ローヌとプロヴァンスが一緒になってます。
まあ、南仏という括りでいくと、アヴィニョンあたりから南仏感バリバリです。
で、雰囲気とか文化とか、そういうもので分けるならリュベロンは絶対プロヴァンス!
と勝手に思ってるわけです。(笑)

リュベロンがローヌである一番の根拠は、たぶんこれです。
デュランス川(La Durance)までがヴォクリューズ県であること。
Vaucluse
でも、あえて言います。リュベロンはプロヴァンスと捉えるべきです。
ピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12ヶ月』はリュベロンが舞台です。
リドリー・スコット監督の『プロヴァンスの贈りもの』(ピーター・メイル原作!)
もそうですね。リドリー・スコットはプロヴァンスにワイナリー持ってますし…。

プロヴァンス風情の小さな村々が点在するリュベロン地方を俯瞰します。
なんと、ローヌどころか、半分がAOCヴァントゥーのエリアにあります。
Luberon_mem01
これは、ヴァントゥーとリュベロンの境をカラヴォン川にしているためです。
実際リュベロン地方は、南側のリュベロン山脈(Massif du Luberon)と
北側のヴァントゥー山から続く山塊とに囲まれた盆地のようなところです。
真ん中に流れる川で分断してはいけませんね。

リュベロンを旅行した時、一番印象に残ってるのがグルトという小さな村。
ゴルドやルシヨンなど有名どころの集落の方が立体的で見栄えがするんですが、
そんなに有名でない小さな村がかえっていい雰囲気なんですよね。
そこにあるレストランも小さくてかわいらしく、夕暮れにロゼと共に食事…。
Luberon_mem02
これぞプロヴァンスなのであります…。(当時撮った写真をコラージュ)

参考までに、AOCリュベロンの公式サイトを貼っておきます。


そして、ローヌワインの公式サイト内にあるリュベロンのページ


このローヌのサイトにあった地図です。リュベロンはめっちゃローヌなんだそうで。
Luberon02
「プロヴァンスのめっちゃええところ」とご自慢のようです。おい!(笑)


エチケット平面化画像。
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これ以上の情報がなく残念。


さあ、スクリュー回転。
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当然ながらの無印キャップ。

Alc.14%。(pH:4.04、Brix:6.9)
紫が若々しいガーネット。
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チェリー、カシス、酸味を感じる香りです。
辛口アタック。
言うほどの酸味はなく、ひとまず安心。
軽めの味の芯は仕方がないとして、バランスは悪くないです。
余韻は、軽さと酸味を再確認しながら、やはり早めに店じまい。

特筆すべきものはないんですが、
まあまあイケてるデイリーワインって感じで。(笑)


*****


Jeanne Delépine
AOP Luberon 2019
by Michel Chapoutier
RRWポイント 87点


Château Pesquié Le Paradou Grenache 2015

前回に続きAOCヴァントゥー(Ventoux)のパイオニア、シャトー・ペスキエ。
セカンドブランド的なお手頃ライン Le Paradou シリーズのグルナッシュです。
このシリーズは次世代を担う当主ポールさんの2人の息子が担当してるそうです。
(2003年から実質この2人がシャトー運営してるそう。パパはオーナーかな。)


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2人の息子(アレクサンドル&フレデリックさん)はこのプロジェクトを、
ヴァントゥーの南、リュベロンで始めたそうですが、AOC Luberon ではなく、
AOC表示のない Vin de France(2010年までの Vin de Table カテゴリー)
のワインとしています。一部はラングドックからのブドウも使っているようで、
AOC表示できないのは必然ではあるようですが、品質とコスパに特化し、
逆にAOCの威厳に頼らないワイン造りをしているということです。


公式ページはこれですが「Le Paradou」シリーズは載ってません。

「Le Paradou」シリーズは別サイトになってます。Winesページにリンクはあります。
前回の上級キュヴェのカンテサンス(Quintessence)はシラー主体でしたが、これは、
・グルナッシュ 100%
となってます。ステンレスとコンクリートのタンクで醸造、樽はまったくなしです。

パーカーおじさんは概ね高評価で、残念ながら今日の2015のデータはないんですが、
・2012 PP90
・2013 PP88
・2014 PP88
・2015 データなし
・2016 PP90
と、こんな感じなので、穴埋め問題だとしたら 2015 は88点か90点ですね。(笑)


Alexandre & Frédéric 兄弟は Famille Chaudière という名前で連絡先があり、
シャトー・ペスキエと同一なので、拠点は同じところなのでしょう。
Pesquie01
よく見ると Famille Chaudière という小さな看板が、
Château Pesquié の大きな看板の前に上がっています。


シャトーの位置を示した南北ローヌ特大地図も再掲しておきましょう。
Pesquie0A
今日のワインは Vin de France で、Ventoux は関係ないようですが、
グルナッシュのモノセパージュですし、ローヌ、ラングドックなど、
南フランスのテロワールは感じさせるはずです。

フランスのワイン産地全図(シンプル版)も上げておきましょう。
IMG_3313
上の南北ローヌ特大地図の範囲を赤い四角で示しました。


エチケット平面化画像。
IMG_3314
表には「Paradou」の意味の解説あり。このページに詳しく書いてます。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3502
無印。

Alc.13.5%。(pH:4.04、Brix:6.5)
濃いガーネット。粘性の涙。
IMG_3504

カシス、黒糖、酸味っぽい香りも。
辛口アタック。
やはり早飲みテーブルワインの風情ですが、
そこそこ厚みのある味はなかなかです。
甘み、酸、タンニン分、それぞれ存在を確認できますが、
絶妙なハーモニーを成立させている気がします。
余韻ではさすがに愛想がなくなるかな。

このレンジに複雑味を求めるのは酷かな?
これが本来のグルナッシュの味ってことだと思います。


*****


Château Pesquié
Le Paradou Grenache 2015
RRWポイント 87点


Bodaga Cuatro Rayas Organic Tempranillo 2018 Rueda

やまやの店頭でオーガニックワインのコーナーがあり、つい手に取った1本。
Organic Tempranillo と書かれ、大きなミツバチのイラスト、Vegan マークも。
普段はビオなワインは敬遠しがちなんですが、怖いもん見たさでつい。(笑)
こういうお手頃ビオだと、テンプラニージョ本来の味が楽しめるかも…。


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作り手は1935年創業と歴史もある DO Rueda を代表する大手ワイナリーでした。
DO Rueda のワイン生産量の20%を占める地域最大の生産者ということです。
やはりベルデホ(Verdejo)種からの白が大半のようですが、2,150haの畑から、
年間1,500万本を生産し、全世界50ヶ国に輸出しているといいます。
一方で、樹齢100年超のプレフィロキセラの畑からの高級ベルデホなんかもあり、
ただの大量生産メーカーということではなさそうですね。


公式ページは大手らしくなかなかよくできています。

今日のオーガニック・テンプラニージョもデータシート付で載ってます。
・テンプラニージョ 100%
ステンレスタンクで発酵、熟成はオーク樽で3ヶ月となってます。
スペインなのでおそらくアメリカンオーク樽じゃないですかね。


ワイナリー訪問。工場風情の大きな施設ですが、周りはきれいな畑。
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ルエダの町の東に車で10分、ラ・セカと言う町の外れにあります。

いつもの地図で DO Rueda の位置を確認しておきましょう。
4rayas03
DO Ribera del Duero から来るドゥエロ川(Río Duero)流域ですね。

ここでカスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)の DO を確認します。
リベラ・デル・ドゥエロ他有名な産地はドゥエロ川流域にあるのがわかります。
4rayas02
ルエダはカスティージャ・イ・レオン州のバジャドリー県(Valladolid)
になりますが、隣のトロ(DO Toro)はサモーラ県(Zamora)です。

VCとあるのは「Vino de Calidad con Indicación Geográfica」のことで、
DO(Denominación de Origen)より、ワンランク下の格付けになります。
4rayas04
ややこしいですが、EUの格付けと対比で覚えましょう。


ラベル平面化画像。粗い紙です。オーガニックの雰囲気出してるの?
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インポーターシール、裏ラベル、一体化の一枚ものラベルですね。
裏ラベルの側には DO Rueda 認証シールだけでした。(下に移動させました。)
ユーロリーフのオーガニック認証と、Vegan マークもありますから、
動物性素材不使用ということで、清澄での卵白等も使ってないんでしょう。


さて、抜栓といきましょう。
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キャップシール、コルクともロゴマーク入りで凝ってますよ。

コルク平面化。
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ノマコルクですね。サトウキビ由来のバイオプラスチック合成コルクです。

Alc.14%。(pH:3.79、Brix:7.0)
濃いガーネット。
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クロスグリ(Grosella Negra)、ラズベリー(Frambuesa)。
酸味の香りにも感じますが、まさに「果実香」って感じ。
青野菜がありますね。ビオっぽい。(笑)
樽木っぽくも感じ、3ヶ月でも効いてますね。
酸味っぽいクールさを感じる辛口アタック。
やはり相当な酸を感じます。
しかしながら、味の芯はしっかりしていて、
全体としては、まとまってる気がします。

テンプラニージョのコクは出ていておいしいんですが、
この酸味は損をしていて惜しい気がします。


*****


Bodaga Cuatro Rayas
Organic Tempranillo 2018
Rueda
RRWポイント 87点


Textbook Cabernet Sauvignon 2017 Napa Valley

テキストブック(教科書)なるナパのカベソーをいただきます。
変わったネーミングですが、ラベルもなんとなく教科書の表紙風です。
ナパ・ヴァレーの教科書、つまりお手本のようなワインを作ってるんだとか。


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ワイン業界で経験豊富なペイ夫妻(Jonathan & Susan Pey)が2004年に設立。
アメリカじゃ最近多いそうですが、このワイナリーはワイナリーがありません。(笑)
ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りる、
いわゆるカスタム・クラッシュ(Custom Crush)でワインを作っています。
これなら、少々の資金があれば買いブドウでワインが作れますね。うふふ。


公式ページは立派です。しかし畑は出てきますが、ワイナリーは出てきません。(笑)

さすが「教科書」。詳しいデータシートをヴィンテージごとに完備です。
・カベソー 94%
・メルロー 9%
新樽率30%のフレンチオーク樽で16ヶ月の熟成です。
手摘み収穫、選果もマニュアル。各工程での糖度(Brix値)も示しています。
発酵終了時のBrix値は5%だそうです。


さあ、ワイナリー訪問と行きたいところですが、ワイナリーはありません。
畑はオークヴィル他にあるようですが、自社畑かあやしいですね。契約畑かも。
Napa_Valley02
なので、試飲会なんか畑の真ん中でやるようです。(笑)(facebookより)


トップレンジのオークヴィルの畑の場所が公式ページに示されてましたので、
例によってGoogle Mapにストビュー写真をインポーズして見てみましょう。
Napa_Valley01
Oakvilleの中のVyborny VineyardとHolmes Vineyardという2ヶ所ですが、
公式ページでは「所有畑」とははっきり書いてませんね。(笑)
「長年の経験から栽培農家に行き着いた」とあるので契約農家なんでしょうね。
しかし、オーパスワンはじめすごいワイナリーがひしめくオークヴィルです。
畑の素性は間違いないと思われます。

ただし、
今日のワインはNapa Valley AVA。右上の地図のナパ・ヴァレー各地からです。(笑)
これらも当然契約畑なんだと思われます。


ラベル平面化画像。
IMG_2831
表も裏も教科書っぽいデザインで、紙も凹凸のある上等な感じ。


さあ、抜栓。
IMG_2833
キャップシール、コルクはワイナリー名入りでカッコいいです。

コルク平面化。
IMG_2834

Alc.13.3%。さすが、細かい。
濃いインキーなガーネット。
IMG_2835

ブラックベリー、湿った樹皮、スギ、スパイス。
果実香は少ないですが貫禄あるノーズ。
果実味の酸が乗った辛口アタック。
香りはいいのにな〜なんて思っていると、
酸と思ったのが、甘みに変わってきました。
複雑味、構造感はしっかりとしてるんですが、
ナパにありがちな「甘み」が出過ぎてますね。
「果実味」と、いいように取るのは簡単ですが、
ここは厳しく評価しましょう。

そう思うと、余韻でも甘さが気になって、
結構lingeringなfinishなのにあまり楽しめないです。
う~ん、これが「教科書」では困りますね。

発酵終了時のBrix値5%は間違ってません?(笑)


*****


Textbook Vineyards
Cabernet Sauvignon 2017
Napa Valley
RRWポイント 87点


Clarendelle Saint-Émilion 2016 Inspired by Haut-Brion

クラレンドルというちょっといい風のワインがあるのは知っていました。
エチケットの下方にあるInspired by Haut-Brionというのが鼻について(笑)、
興味はあまりなかったんですが、お正月のエノテカのくじで引いたのがこれ。
AOCボルドーのクラレンドル・ルージュはスーパーでも見かけますが、
AOCサンテミリオンのこれはちょっといいやつのようです。抜栓しましょう。


IMG_2456
アメリカの著名な金融家クラレンス・ディロン氏が1934年にボルドー訪問。
シャトー・オー・ブリオンに魅了された氏は翌年にパッと買収しちゃいます。
1983年にディロン家は近所のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
(Château La Mission Haut-Brion)も買収。Domaine Clarence Dillonを名乗り、
2005年にクラレンドル(Inspired by Haut-Brion)をリリースします。
これをやったのが、ルクセンブルクの皇太子でもあるロベール殿下です。
母ムッシー公爵夫人がディロン家出身のため、なんとドメーヌの現会長・CEOです。

シャトー・オー・ブリオンのセカンドはル・クラレンス・ド・オー・ブリオンですが、
なんだか間違えそうですね。クラレンドルがセカンドと思う人もいるのでは?
この皇太子殿下、なかなかのマーケティングの手腕があると思われます。(笑)

ドメーヌ・クラレンス・ディロンは2011年にサンテミリオンのChâteau Quintusも買収。
はは~ん、クラレンドルのサンテミリオン・バージョンはここから来てそうですね。
Clarendelle Saint-Émilionは2014年がファースト・ヴィンテージのようですし。


クラレンドルの公式ページはこれ。うまいこと「スゴそう感」は出てます。(笑)

ミレジム毎にデータが置いてますが、なぜか2015年のみ。
セパージュは裏ラベルにあったので、まあよしとしましょう。
・メルロー 68%
・カベフラ 17%
・カベソー 15%
樽使いはわかりませんでした。

これがDomaine Clarence Dillonの公式ページ。

・Château Haut–Brion
・Château La Mission Haut–Brion
・Château Quintus
と、今日のClarendelle(Inspired by Haut-Brion)の総合サイトのようになってます。

一部はここの畑から来てるはずのChâteau Quintusの公式サイトも貼っておきます。

一応サンテミリオンのグラン・クリュですが、クラッセ(A)でも(B)でもないので、
ごまんとあるサンテミリオン・グラン・クリュの一つということです。(笑)


クラレンデルはシャトーの実体はなさそうなので訪問は無理でした。
公式ページにはイメージ写真ばかりでした。カッコいいけど…。
Haut-Brion1
背景はなんとなくシャトー・オー・ブリオンを思わせるものばかり。
これも、マーケティングだな~と冷めた目で見てしまいます。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2389
色味といい、デザインといい、今一つ好きになれません。
今まで手を出していなかったのは、こんな心理もあったんでしょう。


さあ、抜栓。
IMG_2449
キャップシールやコルクはさすがに立派。しかし、問題はボトルの口。
Clarendelleの文字の浮彫があるんですが、これでホイルカッターが効きません。(笑)

コルク平面化。
IMG_2451
コルク横にもClarence Dillonの頭文字CDが打たれていますが、
ここまでやるのに、ミレジムの表示はどこにもなし…。


Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_2453

黒ベリー、プラム(梅)、チェリー。
濡れ木も感じるので樽もしっかり使ってるようです。
辛口アタック…塩味?
と思ったら正体は酸味のようです。
不思議な風味です。
味の構造感はあるんですが、ぬるっと柔らかい印象。
当たり障りないんですが、パンチもないって感じでしょうか。
おかげで酸が目立ってくる気もします。

バランスは悪くない気がしますが、個性もないような…。
まずくないのに点数をあげられない、不思議な評価になりました。


*****


Clarendelle
Saint-Émilion 2016
Inspired by Haut-Brion
RRWポイント 88点


Château Lamothe-Vincent Réserve Saint-Vincent 2016 Bordeaux Supérieur

何かきっかけでもない限り試すことの滅多にないボルドー・シュペリウールです。
大抵お手頃価格なのでいいんですが、味も値段なりということが多いですからね。
そんなのをいただくのは、またワインくじのハズレかなんかじゃないのと思った方、
大正解です。(笑)


IMG_2429
近所にある京阪百貨店のお酒コーナーのワインはよくのぞくんですが、
たまにワインくじをやってます。モトックスが作ってるっぽいんですが、
お安いこともあってついつい買ってしまいます。

これがそのラインアップ。なんと千円(税抜き)ですよ。(笑)
IMG_2432
ま、1等でもダルマイヤックですから、当然たいしたものは入ってません。
今日のワインは、その中の4等でしたから、まあいい方じゃないでしょうか。

調べると、なんと漫画「神の雫」で出てきたワインだとか。
IMG_2434
(ちょっとボカしてみたけど転載しちゃいました。亜樹直先生ごめんなさい。)
まあこの漫画、結構なローエンドのワインもおいしいとなれば紹介してますよね。


公式ページはひと昔風な雰囲気ながら、情報はデータシート完備でそこそこ。

ただ今日のワインが載ってません。トップエンドがBordeaux Supérieurなので、
これもいい方の部類に入るんでしょうけど。仕方ないので、以下ネット情報モトックス)。
・メルロー 80%
・カベソー 20%
熟成は新樽率33%のフレンチオーク樽で12ヶ月。ちゃんとしてますね。


アントル・ドゥ・メールのモンティニャック村にあるシャトー訪問。
ストビューでは木立で中が見えなかったので上空写真にインポーズ。
Lamothe01
なかなか立派なところです。1920年創業の家族経営だそうですが、
施設への投資もしっかりしているようです。

ボルドー全体(主要河川着色済み)地図で位置関係を見てみます。
Lamothe00
ドルドーニュとガロンヌの2つの川に囲まれたところの、ちょうど真ん中辺り。
Bordeaux(Bordeaux Supérieur)はメドックからこの辺りまでの広域が対象。
アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)はAOCとしては白ワインのみです。
しかし、もう少し東になるとベルジュラック他、南西地方の範囲に入ってきます。

ボルドーというのは広域であるだけでなく、赤・白・甘口や、各地の格付け、
右岸・左岸他、細かなAOC含め、実はすごく全体像をつかむのが大変です。
1表で網羅することができず、こんな合わせ技の地図を作っています。
Bordeaux_map
ネットの拾い物ですが、これで見れば大抵のことはわかります。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2035
リヨン国際ワインコンクール金メダルが最初から刷り込まれています。


さあ、抜栓。
IMG_2425
意外や意外、キャップシールもコルクもしっかりしています。

コルク平面化。ミレジムもちゃんと横に入っています。
IMG_2426
シャトーのイラストもあり、上等ボルドーの風格ですね。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙も色つき。
IMG_2428

黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス。
シダ、樹脂の樽香もしっかり効いています。
変な酸味を感じたと思うと辛口アタック。
厚みやストラクチャーはしっかり感じられ悪くないんですが、
やはり酸に囲われたような味わいですね。

ダメダメという人もいるかもしれませんが、
けっして欠陥のような酸ではないので、僕的にはOK。
楽しめました。


*****


Vignobles Vincent
Château Lamothe-Vincent
Réserve Saint-Vincent 2016
Bordeaux Supérieur
RRWポイント 87点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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