Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:87点

Textbook Cabernet Sauvignon 2017 Napa Valley

テキストブック(教科書)なるナパのカベソーをいただきます。
変わったネーミングですが、ラベルもなんとなく教科書の表紙風です。
ナパ・ヴァレーの教科書、つまりお手本のようなワインを作ってるんだとか。


IMG_2837
ワイン業界で経験豊富なペイ夫妻(Jonathan & Susan Pey)が2004年に設立。
アメリカじゃ最近多いそうですが、このワイナリーはワイナリーがありません。(笑)
ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りる、
いわゆるカスタム・クラッシュ(Custom Crush)でワインを作っています。
これなら、少々の資金があれば買いブドウでワインが作れますね。うふふ。


公式ページは立派です。しかし畑は出てきますが、ワイナリーは出てきません。(笑)

さすが「教科書」。詳しいデータシートをヴィンテージごとに完備です。
・カベソー 94%
・メルロー 9%
新樽率30%のフレンチオーク樽で16ヶ月の熟成です。
手摘み収穫、選果もマニュアル。各工程での糖度(Brix値)も示しています。
発酵終了時のBrix値は5%だそうです。


さあ、ワイナリー訪問と行きたいところですが、ワイナリーはありません。
畑はオークヴィル他にあるようですが、自社畑かあやしいですね。契約畑かも。
Napa_Valley02
なので、試飲会なんか畑の真ん中でやるようです。(笑)(facebookより)


トップレンジのオークヴィルの畑の場所が公式ページに示されてましたので、
例によってGoogle Mapにストビュー写真をインポーズして見てみましょう。
Napa_Valley01
Oakvilleの中のVyborny VineyardとHolmes Vineyardという2ヶ所ですが、
公式ページでは「所有畑」とははっきり書いてませんね。(笑)
「長年の経験から栽培農家に行き着いた」とあるので契約農家なんでしょうね。
しかし、オーパスワンはじめすごいワイナリーがひしめくオークヴィルです。
畑の素性は間違いないと思われます。

ただし、
今日のワインはNapa Valley AVA。右上の地図のナパ・ヴァレー各地からです。(笑)
これらも当然契約畑なんだと思われます。


ラベル平面化画像。
IMG_2831
表も裏も教科書っぽいデザインで、紙も凹凸のある上等な感じ。


さあ、抜栓。
IMG_2833
キャップシール、コルクはワイナリー名入りでカッコいいです。

コルク平面化。
IMG_2834

Alc.13.3%。さすが、細かい。
濃いインキーなガーネット。
IMG_2835

ブラックベリー、湿った樹皮、スギ、スパイス。
果実香は少ないですが貫禄あるノーズ。
果実味の酸が乗った辛口アタック。
香りはいいのにな〜なんて思っていると、
酸と思ったのが、甘みに変わってきました。
複雑味、構造感はしっかりとしてるんですが、
ナパにありがちな「甘み」が出過ぎてますね。
「果実味」と、いいように取るのは簡単ですが、
ここは厳しく評価しましょう。

そう思うと、余韻でも甘さが気になって、
結構lingeringなfinishなのにあまり楽しめないです。
う~ん、これが「教科書」では困りますね。

発酵終了時のBrix値5%は間違ってません?(笑)


*****


Textbook Vineyards
Cabernet Sauvignon 2017
Napa Valley
RRWポイント 87点


Clarendelle Saint-Émilion 2016 Inspired by Haut-Brion

クラレンドルというちょっといい風のワインがあるのは知っていました。
エチケットの下方にあるInspired by Haut-Brionというのが鼻について(笑)、
興味はあまりなかったんですが、お正月のエノテカのくじで引いたのがこれ。
AOCボルドーのクラレンドル・ルージュはスーパーでも見かけますが、
AOCサンテミリオンのこれはちょっといいやつのようです。抜栓しましょう。


IMG_2456
アメリカの著名な金融家クラレンス・ディロン氏が1934年にボルドー訪問。
シャトー・オー・ブリオンに魅了された氏は翌年にパッと買収しちゃいます。
1983年にディロン家は近所のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
(Château La Mission Haut-Brion)も買収。Domaine Clarence Dillonを名乗り、
2005年にクラレンドル(Inspired by Haut-Brion)をリリースします。
これをやったのが、ルクセンブルクの皇太子でもあるロベール殿下です。
母ムッシー公爵夫人がディロン家出身のため、なんとドメーヌの現会長・CEOです。

シャトー・オー・ブリオンのセカンドはル・クラレンス・ド・オー・ブリオンですが、
なんだか間違えそうですね。クラレンドルがセカンドと思う人もいるのでは?
この皇太子殿下、なかなかのマーケティングの手腕があると思われます。(笑)

ドメーヌ・クラレンス・ディロンは2011年にサンテミリオンのChâteau Quintusも買収。
はは~ん、クラレンドルのサンテミリオン・バージョンはここから来てそうですね。
Clarendelle Saint-Émilionは2014年がファースト・ヴィンテージのようですし。


クラレンドルの公式ページはこれ。うまいこと「スゴそう感」は出てます。(笑)

ミレジム毎にデータが置いてますが、なぜか2015年のみ。
セパージュは裏ラベルにあったので、まあよしとしましょう。
・メルロー 68%
・カベフラ 17%
・カベソー 15%
樽使いはわかりませんでした。

これがDomaine Clarence Dillonの公式ページ。

・Château Haut–Brion
・Château La Mission Haut–Brion
・Château Quintus
と、今日のClarendelle(Inspired by Haut-Brion)の総合サイトのようになってます。

一部はここの畑から来てるはずのChâteau Quintusの公式サイトも貼っておきます。

一応サンテミリオンのグラン・クリュですが、クラッセ(A)でも(B)でもないので、
ごまんとあるサンテミリオン・グラン・クリュの一つということです。(笑)


クラレンデルはシャトーの実体はなさそうなので訪問は無理でした。
公式ページにはイメージ写真ばかりでした。カッコいいけど…。
Haut-Brion1
背景はなんとなくシャトー・オー・ブリオンを思わせるものばかり。
これも、マーケティングだな~と冷めた目で見てしまいます。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2389
色味といい、デザインといい、今一つ好きになれません。
今まで手を出していなかったのは、こんな心理もあったんでしょう。


さあ、抜栓。
IMG_2449
キャップシールやコルクはさすがに立派。しかし、問題はボトルの口。
Clarendelleの文字の浮彫があるんですが、これでホイルカッターが効きません。(笑)

コルク平面化。
IMG_2451
コルク横にもClarence Dillonの頭文字CDが打たれていますが、
ここまでやるのに、ミレジムの表示はどこにもなし…。


Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_2453

黒ベリー、プラム(梅)、チェリー。
濡れ木も感じるので樽もしっかり使ってるようです。
辛口アタック…塩味?
と思ったら正体は酸味のようです。
不思議な風味です。
味の構造感はあるんですが、ぬるっと柔らかい印象。
当たり障りないんですが、パンチもないって感じでしょうか。
おかげで酸が目立ってくる気もします。

バランスは悪くない気がしますが、個性もないような…。
まずくないのに点数をあげられない、不思議な評価になりました。


*****


Clarendelle
Saint-Émilion 2016
Inspired by Haut-Brion
RRWポイント 88点


Château Lamothe-Vincent Réserve Saint-Vincent 2016 Bordeaux Supérieur

何かきっかけでもない限り試すことの滅多にないボルドー・シュペリウールです。
大抵お手頃価格なのでいいんですが、味も値段なりということが多いですからね。
そんなのをいただくのは、またワインくじのハズレかなんかじゃないのと思った方、
大正解です。(笑)


IMG_2429
近所にある京阪百貨店のお酒コーナーのワインはよくのぞくんですが、
たまにワインくじをやってます。モトックスが作ってるっぽいんですが、
お安いこともあってついつい買ってしまいます。

これがそのラインアップ。なんと千円(税抜き)ですよ。(笑)
IMG_2432
ま、1等でもダルマイヤックですから、当然たいしたものは入ってません。
今日のワインは、その中の4等でしたから、まあいい方じゃないでしょうか。

調べると、なんと漫画「神の雫」で出てきたワインだとか。
IMG_2434
(ちょっとボカしてみたけど転載しちゃいました。亜樹直先生ごめんなさい。)
まあこの漫画、結構なローエンドのワインもおいしいとなれば紹介してますよね。


公式ページはひと昔風な雰囲気ながら、情報はデータシート完備でそこそこ。

ただ今日のワインが載ってません。トップエンドがBordeaux Supérieurなので、
これもいい方の部類に入るんでしょうけど。仕方ないので、以下ネット情報モトックス)。
・メルロー 80%
・カベソー 20%
熟成は新樽率33%のフレンチオーク樽で12ヶ月。ちゃんとしてますね。


アントル・ドゥ・メールのモンティニャック村にあるシャトー訪問。
ストビューでは木立で中が見えなかったので上空写真にインポーズ。
Lamothe01
なかなか立派なところです。1920年創業の家族経営だそうですが、
施設への投資もしっかりしているようです。

ボルドー全体(主要河川着色済み)地図で位置関係を見てみます。
Lamothe00
ドルドーニュとガロンヌの2つの川に囲まれたところの、ちょうど真ん中辺り。
Bordeaux(Bordeaux Supérieur)はメドックからこの辺りまでの広域が対象。
アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)はAOCとしては白ワインのみです。
しかし、もう少し東になるとベルジュラック他、南西地方の範囲に入ってきます。

ボルドーというのは広域であるだけでなく、赤・白・甘口や、各地の格付け、
右岸・左岸他、細かなAOC含め、実はすごく全体像をつかむのが大変です。
1表で網羅することができず、こんな合わせ技の地図を作っています。
Bordeaux_map
ネットの拾い物ですが、これで見れば大抵のことはわかります。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2035
リヨン国際ワインコンクール金メダルが最初から刷り込まれています。


さあ、抜栓。
IMG_2425
意外や意外、キャップシールもコルクもしっかりしています。

コルク平面化。ミレジムもちゃんと横に入っています。
IMG_2426
シャトーのイラストもあり、上等ボルドーの風格ですね。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙も色つき。
IMG_2428

黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス。
シダ、樹脂の樽香もしっかり効いています。
変な酸味を感じたと思うと辛口アタック。
厚みやストラクチャーはしっかり感じられ悪くないんですが、
やはり酸に囲われたような味わいですね。

ダメダメという人もいるかもしれませんが、
けっして欠陥のような酸ではないので、僕的にはOK。
楽しめました。


*****


Vignobles Vincent
Château Lamothe-Vincent
Réserve Saint-Vincent 2016
Bordeaux Supérieur
RRWポイント 87点


Santamaria Langhe Nebbiolo Freròt 2016

日頃は行かない小さなワインショップで適当に何本か買ったうちの1本。
そこはレストラン併設で、期間中に食事をすればワイン20%OFFとのことでした。
小腹も空いていたのでパスタをいただき、速攻ショップ内を物色しました。(笑)
いつものショップにはない品揃えで結構面白く、今日のこれも初めての作り手。
一応、バローロ地区のラ・モッラ村が所在でランゲ・ネッビオーロ。いいかも...。


IMG_2211
あまり聞かないインポーターですが、この作り手の情報ページがありました。
1861年から続く家族経営の素朴なワイナリーでクラシックバローロの名手だそう。
ラベルに3代目当主のヴァルテル・ヴィベルティさんの名前があります。


公式ページは手作り感満載です。素朴な家族経営ですからね。(笑)

ラインナップはBaroloとLanghe Nebbioloの2本立てしかなさそうです。
畑はバローロのラ・モッラ村の、その名もサンタマリアという地区だけで、
Langhe Nebbioloも同じ畑の若木から作るということのようです。
・ネッビオーロ 100%
で、樽は使ってません。ボトルでエイジングだそうです。

ここで、Langhe Nebbiolo DOCの規定を見ておきましょう。
Langhe DOCに使用可能な黒品種は、ネッビオーロの他、カベソー、メルロー、
バルベーラ、ドルチェット、ピノ・ネロ、フレイザになります。
Langhe Nebbioloのように品種名を表記する場合は85%以上使う必要があります。
樽熟の規定はありません。どおりで。


さて、作り手訪問です。のどかでいいですね。
Santamaria01
ラ・モッラの集落から北東にちょっと離れています。車で5分ほどですが。

Barolo DOCGの地図で見るとこの辺りになります。
(DOCG=Denominazione d’Origine Controllata e Garantita)
Santama01
ラ・モッラってバローロじゃ一番大きいコミューンですね。

今回はバローロ域内からですが、本来のLangheはこれだけ広域になります。
Langhe_B
Roero DOCGBarolo DOCGBarbaresco DOCG等を内包します。

そのややこしさはこの地図を見ればわかりますね。
Langhe
DoglianiというのもDolcetto100%のDOCGです。2005年にDOCG昇格しました。
Diano d’Alba(Dolcetto di Diano d’Alba)も同じくDolcetto100%のDOCGです。
こちらは2010年にDOCGに昇格しました。


ラベル平面化画像。裏はインポーターラベルのみだったので下に合体。
IMG_1856
「Freròt」というのは「鍛冶屋」の意味のピエモンテ方言だそうで。
ヴィベルティ家はその昔サンタマリアでブドウ栽培を始める前は、
モンフォルテ・ダルバで鍛冶屋だったそうで、祖先への敬意のネーミングです。


さあ、抜栓です。
IMG_2208
キャップシールには薄っすらとサンタマリアの刻印が見えますが、
コルクは何と全くの無地です。こんなの初めて。当然平面化はなし。(笑)

Alc.14.5%。
クリアに澄んだガーネット。
IMG_2209

黒ベリー、カシス、プラム、黒糖っぽさも。
甘み感じる辛口アタックです。
酸のせいだとすぐわかりました。
味わいはしっかりしてるんですが、酸が特徴的です。
余韻まで続く酸は、あっさりさも強調しますね。
ネッビオーロにしてはめずらしく果実味いっぱいとも言えますが、
バローロみたいのを期待するとちょっと微妙です。

軽く飲んで楽しむネッビオーロ…
こういうのも、悪くないだろう...。(ぺこぱ風)


*****


Azienda Agricola Santamaria
Langhe Nebbiolo Freròt 2016
RRWポイント 87点


サントリー 登美の丘 ビジュノワール 2017

サントリーの登美の丘ワイナリーが世界に誇る「登美の丘」シリーズ。
数あるラインアップの中から、ビジュノワールをいただきますよ。
ただ、積極的に聞いたこともない品種のワインを選んだわけではなく、
ふるさと納税(山梨県 甲斐市)の返礼品だっただけなんですが…。(笑)


IMG_1787
ビジュノワールはマルベックと山梨27号を交配した日本の赤ワイン用品種です。
山梨27号というのはメルローと甲州三尺の交配種なので、結局のところ、
50%がマルベック、25%がメルローといような味わいを想像しますね。(笑)


公式ページはこれ。登美の丘ワイナリーシリーズ専用になってます。

ワイン情報はしっかり載ってるように見えますが…
・ビジュノワール 100%
はいいとして、熟成に関して、
樽熟成:56%、タンク熟成:44%、新樽使用比率 0.0%、
とここまで細かく書いてあるのに、熟成期間が不明です。
新樽率0%っていう表現も珍しいですし。(笑)
MLFはありだそうです。


ワイナリー訪問は以前実際に行ってますから、その時の写真をば。
IMG_4562
登美の丘というだけあって高台にあり、甲府盆地が一望できます。

例によって、山梨のワイン産地をGoogle Map上で見ておきます。
Yamanasi02
サントリー登美の丘ワイナリーは甲斐市にありますから返礼品だったわけです。
フラッグシップの登美が欲しかったところですが。(笑)
「勝沼」は産地として有名なので地図上に無理やり「勝沼」も示しましたが、
2005年に「勝沼町」は塩山市・大和村と合併して甲州市になり、今はないです。


ボトルに直接印刷されてますから、ラベル平面化ではなくボトル平面化です。
こういう場合でも平面化して剥ぎ取れるわけですからいいですね。
IMG_1781
ボトル表面がマットに見えますが、冷やし過ぎたので水滴がついてます。
実際の表面はテカってますので、ご了承ください。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_1784
このブドウのマークはサントリーの日本ワインにつけてありますね。

コルク平面化するとこうです。
IMG_1785
テクニカルコルクのDIAM5を採用です。

Alc.13%。
濃いガーネット。
IMG_1786

プラム、カシス、梅酒?
マルベックぽくない独特の香りです。
辛口アタック。
かすかにフォクシーフレーバーですね。
なんだろう、甲州三尺の影響でしょうか。
味の芯はしっかりありますよ。
軽めの酸に、やはりですが、ブドウ風味が乗ってる気がします。
奥に甘みがありそうと思い甘味を探しますが、でもないって感じ。
タンニンはスムーズながら結構主張します。
これはマルベックぽいかもしれません。
余韻はタンニンのお陰でいい具合ですが、
フルーティな軽さと共に少々尻すぼみかな。

悪くないですが少々微妙かも。
う~ん、登美が飲みたい。(笑)


*****


サントリー
登美の丘ワイナリー
ビジュノワール 2017
RRWポイント 87点


Gaja Ca'marcanda Camarcanda 2015

帝王ガヤがトスカーナ・ボルゲリの畑を1996年に購入、カ・マルカンダを設立。
サッシカイアなどと並び称されるスーパータスカンを生み出しているのは有名ですね。
前にマガーリというメルロー主体のを飲んでますが(現在はカベフラ主体に変更らしい)、
今日はフラッグシップのその名もカマルカンダ(Camarcanda)を試します。
(ガヤ来日イベントで試した内の1本です。記事にし忘れてました。笑)


IMG_0549
カ・マルカンダも担当するアンジェロ・ガヤ氏の娘、ガヤ・ガヤさんがゲストで、
いわく、ご近所のサッシカイアとは仲がいいそうです。情報交換とか飲み会とか?


はい、トップページだけの意味のない公式サイト。最近は半ば怒りさえ覚えます。


Google MapではアメリカのインポーターサイトがCa'marcanda公式になってます。

ワイン自体はネット情報に頼ります。
・カベソー 80%
・カベフラ 20%
と、マガーリなんかと違いカベソー主体です。
パーカーおじさんが解説の中で、熟成はオーク樽で18ヶ月って書いてます。
で、おじさん、これに96点つけています。高評価ですね。

ボルゲリのスーパータスカンは名前の通りIGTトスカーナでしたが、
1983年にDOCボルゲリに昇格していますので、今日のもDOCボルゲリです。
ちなみに1944年にボルゲリのサブリージョンとしてボルゲリ・サッシカイアが出来、
2013年にはDOC Bolgheri Sassicaiaとして分割され独立設定されてます。
恐るべしサッシカイアです。


さて、ボルゲリのワイナリー訪問ですが、入り口から中が見られません。
Bolgheri01
仕方ないのでボルゲリの俯瞰図にインポーズして合わせ技です。
サッシカイアのTenuta San Guidoやオルネライアとの位置関係も確認ください。
(左下が北なのでご注意を。)

ガヤは1996年に長い価格交渉の末、この土地を購入、カ・マルカンダを立ち上げます。
Ca'marcandaはピエモンテ州の方言で、「Ca」は家や場所を現し、
「Marcanda」は「mercanteggiare(値切る、価格交渉する)」から来ています。
いかに交渉が難航したのかを想像させるネーミングという訳です。


いつものようにラベル平面化撮影しましたが、失敗。
斜めの線だけというデザインはギザギザになってしまいます。
仕方がないので「平面化してない画像」でお茶を濁します。(笑)
IMG_0556


さあ、いただきます。
Alc.13.5%。濃いガーネットです。
IMG_0566

黒ベリー、ダークチェリー。
樽香・熟成香はかすかにしか感じません。
酸味が支配的な辛口アタックですね。
味には構造感を感じ、
タンニンも絡んで滋味を演出するんですが、
最後はやはり酸味が余計な仕事をします。

まずくはないけど、カベソー主体っていう雰囲気に乏しいですね。
パーカーおじさん、これに96点!?
う~ん、どうも自分はガヤと相性が良くないようです。(笑)


*****


Gaja
Ca' Marcanda
Camarcanda 2015
DOC Bolgheri
RRWポイント 87点


Castelli del Grevepesa Novello Toscano 2019

ボジョレー・ヌーヴォー解禁は目前(11月21日)ですが、
先日は一足先にオーストリアのホイリゲにて今年の新酒を祝いました。
今日はイタリアの新酒ノヴェッロで、またまた今年の収穫を祝いますよ。
因みに、Novelloの解禁日は10月30日(固定)です。ちょっと前ですね。


IMG_0429
ラベルの手書きっぽいロゴがいいですね。「2019」も手書き風。
いかにも作り立てフレッシュという雰囲気が出ます。


公式ページは情報豊富そうなんですが、季節モノのノヴェッロが載っていません。

まあ、例によってインポーターサイトなどのネット情報に頼ります。
この作り手はキヤンティ・クラッシコ最大の協同組合で、1965年創業、
17の作り手から始まった共同体は今では120を数えるそうです。
このノヴェッロ用のブドウはキヤンティ・クラシコの畑からは離れており、
海抜200~400mの日当たりの良い高所で早熟のため、早摘みができるそうです。
まさにノヴェッロに合った専用のサンジョヴェーゼを使用ってことでしょうか。
・サンジョヴェーゼ 100%
で、マセラシオン・カルボニック法で醸されます。いわゆる炭酸ガス浸漬法。
イタリア語ではマチェラツィオーネ・カルボニカ(Macerazione Carbonica)です。


さて、作り手訪問。キヤンティ・クラッシコ最大らしく、かなり巨大な建物。
IMG_0394
建物に掲げてあるのは時計かなと思ったら、Chianti Classicoの黒い鶏マークでした。
フィレンツェの南側、San Casciano in Val di Pesaというコミューンにあります。

この作り手の公式ページから拝借した地図です。
IMG_039
San Casciano in Val di Pesaはキヤンティ・クラッシコの北側で、
赤色で示された4つのコミューンに共同体の120の作り手が居ます。

このChianti Classicoをトスカーナ州全体から見るとこんな感じ。
Toscana02
この作り手は、Chianti Classico域外のSan Gimignano DOCや、
Maremma Toscana DOC(2011年IGTから昇格)からのブドウも使用だそう。


ラベル平面化画像。
IMG_0393
「航空便」です。コストかかってます。
Novello Toscano IGTはトスカーナIGTのカテゴリーに含まれます。


さあ、抜栓。
IMG_0426
コルクは意味不明の記号のみ。「FI」はフィレンツェかな。

Alc.12.5%。
ガーネット。赤紫っぽい。
IMG_0427

カシス、チェリー、リコリス、
かすかにキャンディ。
マセラシオン・カルボニック香でしょうか。
辛口アタック。
酸味はありますが出過ぎてないので大丈夫。
さすがに厚みはないんですが、フルーティなコクを感じます。
喉越しでやはり酸が来るんですが全体的に良くまとまってますね。
サンジョヴェーゼらしさははっきり感じられ、
フルーティなサンジョヴェーゼって感じで好印象です。
2019年、新酒にカンパイ!


*****


Castelli del Grevepesa
Novello Toscano 2019
RRWポイント 87点


Viña Leyda Pinot Noir Reserva 2017

チリのレイダ・ヴァレーにあるビニャ・レイダ。
ここの主力はレイダ・ヴァレーのピノ・ノワールです。
カベソーやカルメネールはマイポやコルチャグアからのようで、
自前の畑はほぼピノ。(あとはシャルドネやソーブラやシラーなんかを少し。)
そんなこともあってか、気にはなってたんですが、なかなか縁がなく、
やっとここのピノ・ノワール(ベーシックなレセルバですが)をお試し。


IMG_0304
レイダはサン・アントニオの中のサブリージョンになります。
(サン・アントニオもカサブランカと共にアコンカグアのサブリージョンですが。)
太平洋岸から7kmほどと海に近く、マイポ川の北側流域になります。
いわゆるCostaという海洋性の気候であり、フンボルト海流がもたらす、
海風や霧で冷涼な気候なんだそうです。ピノ・ノワールに最適かと。


公式ページはそのレイダ・ヴァレーについて詳しく、誇りを持ってるようです。
1998年創業ながら、2001年のレイダのDO認定に尽力した先駆者だそうで。

しかしながら、ワインの醸造に関する情報はまったく載ってなくて残念。
インポーターであるアサヒビールのサイトに若干の情報がありました。
・ピノ・ノワール 100%
は当然として、樽熟は20%だけフレンチオークの古樽で6ヶ月だそうです。
残り80%はステンレスタンクでの熟成ですから、極軽い樽ですね。
また、ここはVSPTグループ(サンペドロやタラパカが率いる大グループ)
の一員なので、そちらのサイトも見ましたが大した情報はありません。


ワイナリー訪問したいんですが、所在も不明。
公式ページにあった地図を拝借してお茶を濁します。
Leyda01
水源に乏しかったレイダ・ヴァレーにマイポ川から8kmもの水路を引いたのが、
この地域の先駆者、ビニャ・レイダだったというわけです。

また、その昔、サンティアゴからチリの重要な港、サン・アントニオへ、
鉄道が引かれていましたが、地図にある小屋のイラストはワイナリーではなく、
その昔の鉄道のレイダ駅なんだそうです。
Leyda04
「Leyda」の語源が、「la Ida」(ラ・イダ)だそうで、スペイン語で、
「行き」、往復の「往」の意味です。
サンティアゴからこっち方面への鉄道用語だったんでしょうかね。

公式サイトにはこんな畑の地図も載ってますが、不正確で役に立たず。
Leyda03
サン・アントニオ港がどこだかもわからないし…。

とにかく、サン・アントニオ/レイダの位置関係を例によって見ておきます。
Leyda02
サンティアゴから西方に95km離れています。
カサブランカやマイポ川との位置関係も見ておきましょう。


ラベル平面化画像。
IMG_0255


さあ、抜栓ならぬ、スクリュー回転。
IMG_0302
キャップにもシンボルのレイダ駅のイラストが描かれています。

Alc.13.5%。
ルビー。クリア感あります。
IMG_0303

ラズベリー、チェリー。
かすかにシーチキン。(笑)
酸味涼やかな辛口アタック。
いい具合の苦味とか、
味の深みや構造感を感じますが、
酸味が少し若く、出過ぎなのが気になります。
とっても素性はいい気がします。
なんとなく惜しい。
少し上のラインも試す価値がありそうです。


***** 


Viña Leyda
Pinot Noir Reserva 2017
RRWポイント 87点


LA CREMA Nine Barrel Russian River Valley Pinot Noir 2016

ジャクソン・ファミリー・ワインズ来日イベントでの1本。
同じくラ・クレマのピノ・ノワールですが、「9バレル」というシリーズ。
セカンドラベルかなと思ったら、90ドルというお値段です。
普通のRussian River Valleyのピノで40ドルですから、倍以上。


IMG_9581
その普通のRussian River Valleyのピノは、これと一緒に試しています。
お値段ほどの差が果たしてあるのでしょうか?


公式ページはショップ兼用でしたね。

・ピノ・ノワール 100%
樽熟は15ヶ月と贅沢仕様です。


ワイナリー訪問。
Crema02
再々掲、ご容赦を。

これも再々掲。
Crema01

このワイナリー、AVAでいうとRussian River Valleyの中にあります。
SonomaCountyAVAMap_2018


ラベル平面化画像。黒基調で赤い「9」。かっこいいですね。
IMG_9577
「9バレル」って9樽(2,520本)しか作られないからのようですね。


さて、いただきます。
Alc.14.8%。ルビー。
IMG_9584

ラズベリー、ハーブ(薬草?)。
酸味が乗った辛口アタックです。
甘みも出てきたかなと思う間もなく、
他の味が居ないことに気づきます。
盛り上がりないままフィニッシュへ。

あれ?普通のRussian River Valleyと同じ味…。
お値段ほどの貫禄はありませんでした。


*****


LA CREMA
Nine Barrel Russian River Valley
Pinot Noir 2016
RRWポイント 87点


LA CREMA Russian River Valley Pinot Noir 2016

ジャクソン・ファミリー・ワインズ来日イベントでの1本。
以前、Sonoma Coastの2015年をすでに試していますが、はてさて、
今日の2016年はヴィンテージの違いが出るのでしょうか。


IMG_9582
AVA Russian River Valleyと、Sonoma Coastよりはちょっと上等です。
お値段もSonoma Coastの25ドルに対し40ドルもします。


公式ページはアメリカらしくショップ兼用。

・ピノ・ノワール 100%
樽熟は10ヶ月。樽種別、新樽率は不明。


繰り返しになりますが、これがワイナリー(の入口)です。(笑)
Crema02

場所的にはこんな感じ。ソノマの北の方です。
Crema01

ワイナリー周辺がAVAのRussian River Valleyということですね。
SonomaCountyAVAMap_2018


エチケット平面化画像。
IMG_9576a

裏ラベルは見事にエノテカシールが隠してくれています。
IMG_9576
なんか嫌だわ。この無神経さ。


さて、いただきます。
Alc.14.5%。ルビー。
IMG_9583

ラズベリー、チェリー、ジャム…。
甘み感じるアタック。
リコリス的な風味もありますね。
味はあるのに薄っぺらく感じるのはなぜかしら。
余韻も凡庸。

前飲んだSonoma Coastより評価落ちました。
残念。


*****


LA CREMA
Russian River Valley Pinot Noir 2016
RRWポイント 87点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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