Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:88点

Tenuta Guado al Tasso (Antinori) Bolgheri Superiore 2014

あちこちのワインを飲んでいると、アンティノリ絡みのワインに出くわします。
ルーマニアで出会っても、チリで出会ってもそれなりに美味しいのはすごいです。
そのアンティノリの王道でありルーツである、ソライアティニャネッロと並び、
ひとつの頂点とも言えるのがボルゲリのグアド・アル・タッソですね。


IMG_1932
貴族のデッラ・ゲラルデスカ家(Della Gherardesca)が17世紀後半から、
トスカーナの海岸沿いのボルゲリでワインを扱いだしたのが事の始まり。
その後ワイン造りで栄えるも、跡取りがいなくなった時に、二人の娘が嫁いだのが、
アンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家(Incisa della Rocchetta)。
後者はなんと後のサッシカイアのテヌータ・サン・グイドを所有していました。
1930年代のことだそうで、アンティノリとサッシカイアは親戚筋ということです。

アンティノリ家はサッシカイヤの成功を支えたり、オルネライアも世に出したりと、
実はボルゲリでは歴史の最初から暗躍(言葉が悪いですが)していたという訳です。


公式ページはいつものごとくアンティノリの公式の中。

スーパータスカンらしくセパージュはがっつりボルドータイプ。
・カベソー 60%
・メルロー 20%
・カベフラ 18%
・プチヴェルド 2%
オーク樽で18ヶ月の後、ボトルで10ヶ月熟成します。

Bolgheri DOCの規定は10ヶ月の熟成のみですが、Bolgheri Superiore DOCは2年、
そのうち1年は木樽にて。Guado al TassoはBolgheri Superiore DOCですから、
2.3年熟成(内木樽で1.5年)と軽々クリアしていますね。

Bolgheri DOCについて少し。このDOCは1983年に制定されますが、実はなんと、
白とロゼのみに認められたDOCだったのです。赤が加えられたのは1994年です。
サッシカイアはじめスーパータスカン(主にボルドーブレンド)の品質が認められ、
最近になって後から赤がDOCに加えられたというわけです。

その功績からか、Bolgheri Sassicaia DOCというのがBolgheri DOCから派生します。
2013年にですから、それこそごく最近のことですね。しかし単独のDOCってすごい。


ワイナリー訪問。ここが入り口。て言うっかストビューでは入れず。(笑)
Guad0

Osteria del Tassoというレストランが敷地に中に併設されています。
なかなかいい雰囲気で、行ってみたいな~という気持ちを込め写真を貼ります。
Guad001
ボルゲリを俯瞰する地図で近隣のワイナリーとの位置関係を見ておきましょう。
しかし、なんだかんだでTenuta Guado al Tassoはボルゲリで最大級の畑です。
(320haあるそうです。)

最後に公式ページからスクショしたアンティノリの世界戦略地図を貼っておきます。
Guad01
いやぁ、世界どこに行ってもアンティノリって感じですね。


ラベル平面化画像。
IMG_1934


さあ、抜栓。
IMG_1937

コルク平面化は失敗ですが、雰囲気はわかるでしょうか。
IMG_1936

Alc.14%。
ガーネット。
Guad02

黒ベリー、あんず、柔らかな樽香。
割と酸を感じる辛口アタック。
味の厚みはまあまあですが、圧倒的ではないですね。
あまり盛り上がりなく、酸とタンニンの拮抗する余韻の入口へ。
もうひとつ余韻も長い感じでもないんですよね。
ちょっと期待が先行したかな?

パーカーおじさんの評価は93+点。
コメントには2014年は寒くて厳しい年だったとあります。
翌2015年には97点、2016年には98点をつけていますから、
2014年はあまりいい年ではなかったようですね。
しかし、98点の2016年なんか気になりますね~。(笑)


*****


Marchesi Antinori
Tenuta Guado al Tasso
Bolgheri Superiore 2014
RRWポイント 88点


Châreau du Saint Cosme “Les Deux Albion” 2015 Côtes du Rhône

南部ローヌ、ジゴンダスのトップ生産者シャトー・ド・サン・コム。
少し前そこのネゴシアンブランド、Saint CosmeのCôtes du Rhôneを試しました。
まあ、おいしかったのですが、自社畑のシャトー・ド・サン・コム名はもっと美味い?
ということで、このChâreau du Saint Cosme名のCôtes du Rhôneを試します。


IMG_2462
500年の歴史を持つというシャトーの15代目ルイ・バリュオールさんは、
本格的な元詰めを始め、ジゴンダスのトップクラスのワインを生み出しています。
パーカーおじさんも「南部ローヌのスーパースター」とベタ褒め。
今日のワインには90点をつけています。7~8年寝かせろって。ちょっと早いかな。

しかし、このワイン、テレビドラマ「神の雫」第1話に登場したんですってね。
なんだかこういうのを聞くと一気にテンションが下がるのはなぜだろう?(笑)


公式ページはシンプルなタイプでしたね。FLASH使ってるのもご愛敬。

データシートが2018年しか載ってませんが、必殺URL打ち換えで2015年が出てきました。
セパージュは比率なし。
シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードルにクレレットですって。
クレレット(Clairette)は南仏でよく使われる白品種ですよね。面白い。
南部ローヌの品種をいろいろ入れて毎年実験してるなんて書いてあります。

この書き方じゃ、最初に書いてあるシラー主体のような気がしますが、
パーカーおじさんの評中に50~60%はグルナッシュとあります。
なんだろ?グルナッシュを最初に書くのは嫌なのかな?

あと、全房発酵だと書いてます。
熟成は円錐形の大樽とコンクリートタンクにて、期間は不詳。


ジゴンダスにあるシャトーを訪問します。
Cosme00
シンボルマークの建物はシャトーではなく、近くにあるサンコム・チャペルです。
12世紀に建てられた古い教会。コムの綴りが違うのが気になります。(笑)

ジゴンダスはこんな場所でしたね。
Cosme01
サンタ・デュックの時の地図に追記してますが、気にしない。(笑)

南ローヌのAOCを俯瞰しておきましょう。
SaitCosme
ジゴンダスは赤とロゼが認められており、シャトーヌフ・デュ・パプとケランヌ
(Cairanne、2016年AOC昇格)は、赤と白が認められています。
ヴァンソーブル(Vinsobres、2006年AOC昇格)は赤しか認められてません。
ラストー、ボーム・ド・ヴニーズ(Beaumes-de-Venise)も赤のみでしたね。
その他のAOCは赤・白・ロゼが認められています。(Vacqueyras、Liracなど)
タヴェル(Tavel)はロゼのみと特殊です。


エチケット平面化画像。
IMG_2457
チャペルのイラストではなく紋章ですね。
「Les Deux Albion」(赤・白ある)だけがこの紋章になるようです。


さあ、抜栓。
IMG_2464 (1)
コルクにもエチケットの紋章があります。

コルクも平面化しておきます。
IMG_2459
横にもサンコム・マーク入りですが、ミレジムはどこにもなし。
実は前に飲んだサン・コムのコート・デュ・ローヌも同じデザイン。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
IMG_2458

ブラックベリー、チェリー、鞣し革、チョコ。
フルーティな酸味乗った辛口アタック。
ミント、ハーブのニュアンスも。
なんだか独特の風味あり。
味の厚みはちょっと弱いかな~。
おかげで酸味が目立ってくる感じ。
複雑味も弱めながら、
余韻ではそこそこ楽しませてくれました。
が、総評として、ちょっと期待はずれな気がします。

近いうちに、
うまいローヌの基本に帰りたい気になってきました。
ギガルやシャプティエなんかで十分うまいので。


*****


Châreau du Saint Cosme
“Les Deux Albion” 2015
Côtes du Rhône
RRWポイント 88点


Paolo Scavino Barolo Bricco Ambrogio 2014

1921年に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノです。
現当主エンリコ・スカヴィーノ氏は、かつて「バローロ・ボーイズ」といわれた、
モダンバローロの造り手ということで、その革新的な醸造で評価も高いそうです。
最近は無名の(伝統的な?)バローロ、バルバレスコばかりいただいてましたが、
上等なのも試しておかないとですので、こういうのもいただきます。(笑)


IMG_2013
まず最初はブリッコ・アンブロージオ。いくつも畑違いのバローロが出ていて、
この畑は2001年に購入とのことで比較的新しいやつということになりますが、
すでに評価は高いようですね。パーカーおじさん、92点です。


公式ページはさすがにモダン。(笑)

データシートまであるんですが、醸造に関する情報がありません。
2001年に購入した畑で、2002年の初ヴィンテージ時に雹の被害を受けなかった、
ラッキーな畑だとかなんとか。そんなことどうでもいいんですけど…。
ネット情報では、
・ネッビオーロ 100%
ステンレスタンクで発酵、フレンチオークのバリックにて12ヶ月熟成後、
同じく仏産の大樽にて12ヶ月熟成。更に12ヶ月ステンレスタンクにて熟成。
そして6~7ヶ月ボトルで寝かせて瓶詰めし、リリースだそうで。
バローロDOCGの規定、合計38ヶ月の熟成、内木樽で18ヶ月は当然クリアです。


作り手訪問。
バローロDOCG地域のほぼ真ん中にあるカスティリオーネ・ファッレット
(Castiglione Falletto)というコミューンにあります。
Paolo01
バローロでいち早くロータリーファーメンター(回転式発酵槽)を導入した
パオロ・スカヴィーノですから、設備投資や改築もかなりやってるようで、
敷地や建屋の規模が大きいです。


バローロDOCGの対象エリア、コミューンの地図に位置を書き込みました。
PSMC


公式ページに所有畑の位置の地図がありました。(ありがたい。)
バローロ域内に合計30haもの銘醸畑を所有しています。
PSM
今日のブリッコ・アンブロージオの場所と現地写真をインポーズしました。
結構北の端、ロッディというコミューンにある畑です。


ラベル平面化画像。縦長~。
IMG_2018
750mlで6,444本、マグナムで211本と生産量が書かれていますね。


さあ、抜栓。
IMG_2019

Alc.14.5%。
透け感あるガーネット。エッジ、オレンジっぽい。
IMG_2022

黒ベリー。
香りは強くなく、藁のような乾いた香り。
酸のしっかり乗った辛口アタック。
味は滋味のある厚みを感じます。
タンニンは、こなれてない収斂性がパレットに張り付く感じです。
余韻で酸が帰ってこないのはいいんですが、
ちょっとこの酸味をどう評価するかですね。
無名の伝統的なバローロに慣れすぎたかな?(笑)


*****


Paolo Scavino
Barolo DOCG
Bricco Ambrogio 2014
RRWポイント 88点


Petit-Roy Bourgogne Souvenir 2017

ブルゴーニュで注目の日本人醸造家、斎藤政一氏のプティ・ロワです。
長野県の小布施ワイナリー( ドメーヌ・ソガ)での研修された後、2006年に渡仏、
シモン・ビーズ他、ドメーヌ・ルフレーヴ、ジャック・フレデリック・ミュニエ、
アルマン・ルソーなど錚々たる所で経験を重ね、2016年自身のワイナリーを設立。
そんなプティ・ロワの2017年のブルゴーニュをいただいてみましょう。


IMG_2148
2016年に立ち上げたのはネゴシアンのメゾン・プティ・ロワだそうで、
翌2017年にショレ・レ・ボーヌに居を構えドメーヌ・プティ・ロワとなってます。
エチケットにはMaison Petit-Royとありますね。どこで醸したのでしょう?


公式サイトはまだないようです。代わりに、インポーターのサイトを貼っておきます。

扱いワイナリーの紹介がPDFで見られます。

とにかくネット情報しか頼るものがないですが、
・ピノ・ノワール 100%(手摘み収穫・樹齢平均70年)
除梗率はキュヴェによって変わるらしいですが、2017年のこれは、
「ビオディナミで育ったピノ・ノワールを除梗せず」とありました。
熟成は木樽で12ヶ月のようです。


ショレ・レ・ボーヌの集落にあるドメーヌ訪問します。
PetitRoy01
プレス機が見えるのでここで間違いなさそうです。地下セラーもあるそう。
ボーヌの町が近いので大きなスーパーもあり生活は便利そうです。(笑)

畑は、オート・コート・ド・ボーヌに0.8ha、ポマール村に1haのピノ・ノワール、
サヴィニー・レ・ボーヌ近郊に0.2haのアリゴテ、0.1haのシャルドネがあるそうですが、
Google Map探訪が出来そうにないので、今日はなし。(笑)


エチケット平面化画像。なかなかいいデザインと思います。
IMG_2097
裏ラベルはなく、インポーターシールのみだったので下につけました。


さあ、抜栓。
IMG_2143
割と液面が上がった跡がありますね。ちょっと心配…。

コルク平面化。
IMG_2144
どうもコルク上まで液面が達していたような跡がありますね。

Alc.12.5%。
クリア感あるルビー。細かな涙は割とはっきりしてます。
IMG_2146

フランボワーズ、フレーズ。
チャーミングな香りかなとも思うし、酸の香りにも感じます。
青臭い茎感もありますね。確かに除梗なしっぽいです。
やはり酸から切り込んでくる辛口アタックです。
フルーティな酸なのでまだ耐えられますが。
旨味のあるのはわかるんですが、全体像は酸に覆われてます。
おいしいとはとは思うんですが、
酸を楽しむように作られているような気さえします。(笑)

ポテンシャルは感じました。
最後にオリが少々ありました。


*****


Petit-Roy
Bourgogne Souvenir 2017
RRWポイント 88点


Domaine Marcel Deiss Alsace Rouge 2015

以前にPinot d'Alsaceという白を試したアルザスのマルセル・ダイスです。
今日は基本の赤、アルザス・ルージュ(Alsace Rouge)をいただきます。
アルザスに「テロワール」の概念を持ち込んだマルセル・ダイスですから、
これも畑がわかるといいんですが、アルザス・ルージュだけではね~。(笑)


IMG_2115
マルセル・ダイスは、テロワール(畑の個性)を訴え続け、AOC法の改正
(ラベルに品種名を表記しなくてもよくなった)を成し遂げています。(2005年)
今日のルージュもピノ・ノワール100%なんですが、ラベルには表示なしです。


公式ページはあっさりとしてますが、最小限の情報はありそう。

AOC法改正のくだりや、ビオディナミを実践するその哲学が語られています。
アルザス・ルージュについては、畑名やその詳しい場所は書かれていませんが、
BergheimSaint-HippolyteBeblenheimのテロワールと書かれています。
ベルクハイムはマルセル・ダイスがある町です。他の畑も近隣なんでしょうね。
インポーターのサイトにもう少し詳しい記述がありました。

・ベルグハイム、サン・イポリット、ベブランハイムのピノ・ノワールが50%
・プルミエ・クリュのBurlenbergの樹齢10年未満のピノ・ノワールが50%

若木とは言え、プルミエ・クリュ(ビュルランベルグ)が50%もブレンドされてる?
公式ページにはそんなこと書いてないので真相はわかりませんが。(笑)
赤は約80%除梗の上、木製開放槽で発酵だそうです。樽熟は不明。


ベルクハイムにあるマルセル・ダイスを訪問。
DMD01
新しめできれいな建物ですね。

アルザスの中での位置関係をおさらいしておきましょう。
DMD02
マルセル・ダイスはトリンバックやヒューゲルと共にオー・ラン県にあります。
オー・ラン(Haut-Rhin)とはライン川の上流という意味ですから、
ストラスブールのあるバ・ラン(Bas-Rhin)県はライン川下流側の意味ですね。

先ほど、Bergheim、Saint-Hippolyte、Beblenheimのテロワールとありましたが、
畑はわからないにしても、その3つの町はここになります。
DMD03
サン・イポリットもベブランハイムもマルセル・ダイスのあるベルクハイムから、
車で10分とかからない距離です。


エチケット平面化画像。
IMG_1957
ユーロリーフのマークがありますね。ビオ・ワインをうたっています。
マークこそないですが、ECOCERTもAB(Agriculture Biologique)も取得です。


さあ、抜栓。
IMG_2112

コルクも平面化。
IMG_2113
AOC Alsaceとミレジムとドメーヌ名、元詰めと基本事項は書いてます。

Alc.13%。
ルビー。すっきりクリアではないですね。澱っぽいものも…。
IMG_2110

フランボワーズ、チェリー、梅。
複雑な佃煮(?)香もかすかにあります。
辛口アタック。
味の薄さを感じますね。
滋味っぽい旨味はあるんですが、
いつも飲んでいるようなピノの濃さはないような気がします。
タンニンでしょうか、舌触りに何か残ります。
余韻は凡庸。

オリがけっこうありますね。
ビオっぽいっちゃ~ビオっぽい。(笑)


*****


Domaine Marcel Deiss
Alsace Rouge 2015
RRWポイント 88点


Cline Cellars Ancient Vines Carignane 2017

リカマンのちょっと品揃えの多い店舗でアメリカワインのコーナーを物色中、
カリニャンのバリエタルを発見。Contra Costa Countyとな。どこじゃろ?
これはお試しをして、チェックしてみないといけません。(笑)
カリフォルニアのジンファンデルやカベソーに飽きてたのでちょうどいいです。


IMG_1966
クライン・セラーズは1982年コントラ・コスタ郡のオークレー(後ほど確認)
でオーナーのフレッド・クレインさんが設立した家族経営のワイナリーです。
1880年代からその地に植えられていたムールヴェードルやジンファンデル、
そしてカリニャンからファーストヴィンテージをリリースしたとのこと。
そのカリニャンの畑から今日の「Ancient Vines Carignane」も作られてます。
よっぽどうまくいったのか、1989年にはソノマに350エーカーの土地を取得し、
あっさりワイナリーを移転しています。
ソノマのカーネロスにて、シラーやヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを栽培、
ローヌ品種の普及促進する団体ローヌ・レンジャーズの創設メンバーなんだそうで。


公式ページはアメリカ式でワイン紹介はショップ兼用です。

オークレーの町の北西にある畑はイタリア他からの入植者が植えた当時からのもので、
樹齢は80~100年にも達するそうです。Ancient Vinesに偽りなしですね。
・カリニャン 100%
新樽率35%、ミディアムトーストのフレンチオーク樽で11ヶ月の熟成です。


さて、ソノマのクライン・セラーズを訪問します。
Cline01
かなり立派なところ。写真はテイスティングハウスのようです。
で、道を隔てた向かいにあるJacuzzi Family Vineyardsというワイナリーも、
2007年にフレッド・クラインさんが作ったそうです。
なんでもオークレーの畑も祖父のValeriano Jacuzziさんから受け継いだもので、
もともと1907年にアメリカに渡ってきたイタリアの移民家族なんだそうで。
ワイン作りもそのおじいちゃん譲りだそうで、なんかええ話や…。(笑)

コントラ・コスタ・カウンティ―AVAをGoogle Mapで確認します。
ContraCostaCountyAVA
オークレー(Oakley)もわかりますか?内陸ですがサン・ホアキン川岸です。
オークレー市街地の北西には確かにブドウ畑が点在しています。
ここからソノマに転地したわけです。かなりの移動距離(車で1時間)。
ちなみに右上のカリフォルニア地図でわかるように、ソノマはノース・コースト、
コントラ・コスタはセントラル・コーストAVAに属しています。


ラベル平面化画像。
IMG_1821
裏ラベル尊重のインポーターラベルは優秀です。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_1962
キャップ、コルク、ワイナリー名入りでカッコいいです。

コルク平面化はこんな感じ。
IMG_1963

Alc.15%。
濃いガーネット。
IMG_1964

ブラックベリー、カシス、プルーン。
果実感あるいい香りです。
スワリングでシダ、青野菜も出てきます。
クールな感じの甘みと酸の乗ったアタック。
味の本体は厚みもあって楽しめるんですが、
やはり甘みが始終付いて回り、余計だと感じます。
余韻も長くていいんですけどね~。
辛口に徹して欲しかったな。


*****


Cline Cellars
Ancient Vines Carignane 2017
Contra Costa County
RRWポイント 88点


サッポロ グランポレール 余市ピノ・ノワール 2016

過去にサッポロのグランポレール勝沼ワイナリーを訪問し、
そのときも余市のピノ(2014)をテイスティングしているんですが、
どうもこちらのコンディションが悪く、どれもパッとしない結果でした。
しかしながらサッポロは日本ワインでもなかなかのレベルと思っているので、
同じく余市のピノ・ノワールの2016年でリベンジお試しをしようという訳です。


IMG_1543
最近のエチケットはデカい北極星マークに変更、統一されてるみたいです。

今回は勝沼ワイナリーではなく岡山ワイナリー訪問時にショップで買っています。
IMG_1327
岡山ではマスカベAとか大したワインは作ってないんですが、ここのショップでは、
グランポレールのフルラインアップから選べるので重宝しています。


サッポロ、グランポレールの公式ページがこれ。

いろいろと興味深い内容のサイトなんですが、個々のワイン情報はあっさり。
代わりにボトルの裏ラベルにみっちり情報があるのでよしとしましょう。

ラベル平面化画像。裏ラベルに注目ください。
IMG_1405
契約農家ですが、栽培者の顔写真入りで説明があります。(収穫日まで!)
弘津ヴィンヤード産、いわゆるシングルヴィンヤードのピノ・ノワールです。
熟成は新樽率10%で12ヶ月。4,730本の限定生産です。


北海道に飛んで栽培畑を見てみましょう。
A
札幌から車で行くと、札樽自動車道~後志自動車道経由、余市IC降りてすぐ。
ちょうど1時間くらいの距離です。

余市を広域で見てみましょう。
C
周辺にはいろんなワイナリーや栽培畑があります。
以前見たキャメルファームもちょっと奥の方にありますね。


さあ、抜栓。
IMG_1545
キャップシールのエンボスの北極星もカッコいいです。

コルク平面化画像。
IMG_1541
シンプルにグランポレール専用デザイン。

Alc.13%。
完璧にクリアなルビー。透け透けです。
IMG_1542

ラズベリー、スミレ、ブラックチェリー、からの佃煮香。(笑)
辛口アタック…の後、すぐにやって来る酸は特徴的です。
味わいは複雑味あって上等感はあるんですが、やはり酸が強めですね。
薄っぺらくはないので食事と合わせるといい感じにいただけました。
楽しんでしまえばバランスはOKというような気がしてきます。

余市のピノ、世界レベルにはちょっとキツイかもしれませんが、
そこそこのレベルに来ているのは確かです。
今後もサッポロはウォッチしていきましょう。


*****


サッポロ グランポレール
余市ピノ・ノワー 2016
RRWポイント 88点


Oak Ridge Reserve Ancient Vine Zinfandel 2014 Lodi

久しぶりのジンファンデルです。
アメリカでは代表品種としてたくさん作られてますが、さほどうまくない。
ある意味、日本におけるマスカットベイリーAのようだなという印象。(笑)
しかし、上等なやつはおいしいのがあって、実は知らないだけじゃないの?
という不安もあるので、今日もちょいと良さげなのを探してお試しです。


IMG_1231
ちょっと品揃えの多いリカマンの店頭でカリフォルニアのジンファンデルを物色。
ラベルをスキャンしてDelectableの評価の高いやつを選びました。
これ、118人の評価者の平均点が9.1ポイントとかなりの高評価でした。
Old Vine Zinfandel(ジンファンデルの古木)で有名なローダイです。
その名が「Old」よりすごそうな「Ancient」ですから、これは期待大です。(笑)


これが公式ページです。アメリカあるあるでワイン紹介がショップ兼用です。

ここには2016年しか載ってないので2014年はネット情報に頼ります。
セパージュは、
・ジンファンデル 100%
2016年にはプチシラーをブレンドしてるようですが、これはモノセパージュ。
名前が「Ancient Vine Zinfandel」だけに、相当な古木を使ってまして、
樹齢が80年から120年にも達するそうです。
ローダイでは開拓時代のような早い時期からワイン作りをしており、
かなり古い樹齢のブドウ畑が存在するようです。
樽熟は60%がアメリカンオーク、40%がフレンチオーク樽で18ヶ月だそうです。


ワイナリー訪問。マッジオ&レイノルズ家が設立、運営しているそうです。
Oak_Ridge01
かなり規模は大きいようですが、1934年創設のローダイ最古のワイナリー。
Lodi AVA内に7,500エーカー(3,000ha=東京ドーム650個分)の畑を所有してます。
ゴイゴイスー。

さて、そのローダイAVAの地図にOak Ridgeの場所を追記しました。
Oak_Ridge03
ローダイの町のすぐ近く、当然ローダイAVA地域の真っ只中です。

ローダイは大括りではセントラル・ヴァレーAVAです。
Oak_Ridge02
この地図で言うと、Sacramento郡とSan Joaquin郡にまたがります。


ラベル平面化画像。
IMG_1061


さあ、抜栓。
IMG_1226
コルクは無印合成コルクですね。

コルクを平面化するとこんな感じ。
IMG_1228
ワイナリー名とURLの2回繰り返しだけでした。(笑)

Alc.14.5%。
濃いめのガーネット。
IMG_1229

黒ベリー、ブラックチェリー、プラム。
メトキシ青野菜もあるかなぁ。
シダ、スパイスなんかも。複雑です。
甘味風の爽やかな酸を感じる辛口アタック。
ジンファンデル、プリミティーヴォのあっさり味ですが、
さすがに古木、深みを感じます。
シナモン、お菓子のチェリー風味が漂うな~と思ってると、
だんだん甘さ様の味が気になってきます。
正体は柔らかな酸のような気もしますが、
甘みに感じ出すとどうしても気になってしまいます。
後味までその印象が続くのが残念。

深みがあって結構いいんですが、
やはりジンファンデルなだ~という感じを再確認しました。


*****


Oak Ridge
Reserve Ancient Vine Zinfandel 2014
Lodi
RRWポイント 88点


M.Chapoutier La Ciboise Costières de Nîmes 2017

AOC Costières de Nîmesは名前は知ってるものの今までご縁がありませんでした。
ずいぶん前ですが、夏のバカンスシーズンに南仏をレンタカー旅行していた時に、
アヴィニョン中のホテルが満室で、アルルまで移動して探すも、また満室。
結局、夜中走り回って最後にニームのオンボロ宿にありついたということがありました。
予定になかったニーム滞在でしたが、町自体はすごくいい印象の町でした。
それ以来、ニームと名の付くこのAOCのワインを飲みたいなと思っていました。
やまやの店頭でシャプティエのAOCコスティエール・ド・ニームを発見。即買いです。


IMG_1223
マイナーAOCだからか、本国でも6.46ユーロととってもお手頃価格。


シャプティエの公式ページはいつもながらセパージュの%が載ってません。

おそらく書いてある順番が比率順だと思われます。
・グルナッシュ
・シラー
・ムールヴェードル
・サンソー
・カリニャン
熟成はコンクリートタンクで6ヶ月。


タン・レルミタージュのシャプティエは何度も行ってるので、訪問は割愛。
代わりにニームへ行ってみましたが(ストビューで…笑)当時の面影はないような…。
当時撮ったフランスの旅行写真です。ニームの写真が1枚だけありました。
 
有名でない町でも南仏の地方都市はいいもんです。ワインもね。


さて、AOC Costières de Nîmesを調べてみます。この地図で確認。
南部ローヌとは言え南西の端っこ。ほとんどラングドックの域です。
実際、ラングドックのAOCとして分類されることもあるようです。
Nimes01
この地図、2016年昇格したケランヌがまだCôtes-Du-Rhône-Villagesのままですね。

恒例ですが、AOC Costières de Nîmesをニーム周辺のGoogle Mapに転記します。
Nimes1
一晩中走り回ったので位置関係は把握してます。しかし景色は記憶になし。(笑)

AOC Costières de Nîmesの公式ページもあります。



エチケット平面化画像。
IMG_1189


さあ、抜栓。
IMG_1216
キャップシール、コルクのミレジム、基本が出来ていますね。

コルクも平面化。
IMG_1218
ここにはAOPと表記。

Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_1221

ブラックベリー、カシス。
ふっとフォクシーフレーバーを感じましたが?
辛口アタック。
軽さもありますが複雑味も感じます。
もう少し滋味っぽいものもあればよかったんですが。
余韻の最後まで乾いた軽さを感じるのは、
値段相応ってことでしょうかね。
まあ、充分シャプティエに期待するうまさはあります。
ジゴンダスラストーの方が数段上でしたが。


*****


M.Chapoutier
La Ciboise
Costières de Nîmes 2017
RRWポイント 88点


The Scholium Project 1MN Bechtold Ranch 2016

リカマンの店頭で変なワインを見つけました。
作り手はスコリウム・プロジェクト。プ、プロジェクト!?
ラベルにもカリフォルニア赤ワインとしか書いていません。
怪しい。怪しすぎる。こういうワインは調べて試してみなきゃです。(笑)


IMG_1175
味もそっけもない幾何学模様のラベル。ワインとして楽しまれるのを拒否するかのようです。


公式ページはお世辞にもよく出来た作りではありません。

コンタクトページで所在を調べようとしたら、メールフォームのみ。
「私達は小さなチームなので全員忙しい。電話もらっても誰も出られません。
メールには頑張って答えます。」とのメッセージ。
ネットで調べると、オーナーのAbe Schoener(エイブ・ショーナー)さんが、
何だかんだあって(笑)2006年に独立して作ったワイナリーらしいです。
旧来のカリフォルニアワインではなく、自分が美味しいと思うワインを実験的に追求し、
それを一般的にリリースしてしまう驚きのワインメーカーなんだそうで。(笑)

ショップサイトへ行くと今日のワイン情報がありました。

ローダイ(Lodi)にある樹齢140年の自根のサンソー(Cinsault)100%だそうです。
除梗を一切しない全房発酵。オーク樽で12ヶ月の熟成。
「ローダイのワインと思うな。ヴォルネイだと思え。」なんて書いてます。
ブルゴーニュのピノみたいな味になってるんでしょうかね。(笑)

この畑を受け継いだ時「Malvasia Nera」が植えられていると説明を受けたそうですが、
ローダイ周辺に入植したドイツ系移民がMalvasia Neraと呼んでいた品種が、実は、
サンソーであると2年後にわかったそうです。
それに因んでワイン名を「最初のマルヴァジーア・ネラ」と言う意味で、

First Malvasia Nera = 1MN

と名付けたらしいっす。ギャフン!わかんね~って!(笑)
ネットには、この作り手の詳しい解説もありましたのでリンクしておきます。

INFO 情報 情報


さて、ワイナリー訪問を試みます。
ナパ近くのソラノ郡、Suisun Valleyにあるとの情報からここがヒット。
Scholium01
Google Map上は「閉鎖」となっているのが気になりますが…。

Suisun Valleyは1982年にAVA(American Viticultural Area)に認定されてます。
The Scholium Projectの場所と一緒に位置関係を見ておきましょう。
Scholium02
しかし、カリフォルニアはいろんな産地がありますね。課題多し。


ラベル平面化画像。
IMG_0935
このデザイン、情報で、初見で買おうと思う人少ないと思います。

その上、これです。キャップシールなしでコルクむき出し。
IMG_1172
で、また変な模様が。ここにはミレジムを打ってくださいね。(笑)

コルクも平面化しました。
IMG_1173
で、また、意味不明の図形。数学の問題を思いだします。

さあ、お味はいかに? ヴォルネイのピノのようでしょうか?(笑)
Alc.12.81%。(細かっ。)クリア感あるガーネット。
IMG_1174

香り立つチェリー、プラム、カシス。
フレッシュ&ふくよかな黒ベリーって感じ。
不思議な酸と甘みをかすかに感じましたが、辛口アタック。
奥に苦味もあり、ハーブ感も絡んだ複雑な味ですね。
余韻も不思議な爽やかさで続きます。
酸多めだからかと思いますが。
程よくLingeringな余韻。
苦味の後味が残りますが、でも嫌じゃない。

面白いな~。ワインの可能性を感じます。
スコリウム・プロジェクト、覚えておきましょう。


*****


The Scholium Project
1MN Bechtold Ranch 2016
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ