Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:89点

Moillard Bourgogne Hautes Côtes de Nuits 2016

ドメーヌ・モワヤールのブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイです。
このモワヤールというのが、ブルゴーニュ・ツアーで試飲をしたところです。
ここのショップでは何も買わなかったんですが、なんとなく懐かしくなって、
ネットで探してわざわざお取り寄せ。それ以上の意味はありません。(笑)


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1850年創業の歴史ある名門ながら、観光ツアーを受け入れるくらいですから、
施設はかなり充実した大手でした。本拠地はニュイ・サン・ジョルジュの真ん中。
地下カーヴで試飲を行い、併設のショップでお買い物というツアーの流れです。
手広く商売をしてるようで、ボーヌやムルソーにもショップを出しています。


公式ページは大手の貫禄です。が、ワイン紹介はショップサイトへリンクです。

モワヤールは基本ネゴシアンなんですが、コート・ドール全域に20haの自社畑を持ち、
(半分は1級だそうで。)今日のワインのように、いわゆるドメーヌものもやってます。
ただ、Bourgogne Hautes Côtes de Nuits が白しか載ってませんね。品切れかな。
・ピノ・ノワール 100%
ニュイ・サン・ジョルジュの設備は2009年に刷新したそうで、確かに新しかったです。
グラビティ・フローシステムで地下カーヴまで運ばれ、樽熟が14~20ヶ月とのこと。


実際に行った所にストビューで訪問するのは不思議な感覚です。(笑)
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ニュイ・サン・ジョルジュの市街を貫く県道D974号線沿いにあります。
いわゆる「グランクリュ街道」。この駐車場にマイクロバスで乗り付け、
すすっと中へ入り地下カーヴへ降りられます。万全の観光客対応ですね。(笑)

これがその時の地下の写真。1,000樽くらいあるそうです。
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ひんやりした地下カーヴの片隅で試飲会をいたします。なかなかの雰囲気。


ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイは地域名AOCですが、
この地図で示すように、ヴォーヌ・ロマネ以南の丘陵地(西側)になります。
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このAOCは、かなりの山合まで入ったところ含む20ヶ村が該当するんですが、
今日のワインの出どころは不明なので、畑訪問はあきらめます。(笑)

仕方がないので、オート・コート・ド・ニュイをGoogle Map上に転記。
Moillard02
左下に20ヶ村のリストを貼ってますので、ご確認ください。

今回、懐かしの作り手のワインを取り寄せた企画は正解でした。
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当時のワクワク感、興奮がリアルに蘇ってくるような気がします。
ああ、また収穫時期のブルゴーニュの畑の中を抜けていきたいな…。


エチケット平面化画像。インポーターはワインキュレーション
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あれれ、裏ラベルに元詰めはムルソーのモワヤールとなってますね。

Google Mapでムルソーの施設に行ってみましたが、近代的な大きなところ。
ムルソーの集落近く、ボーヌ寄り。コント・ラフォンやコシュ・デュリの近所。
MM
オート・コート・ド・ニュイから遠いですが、こっちで醸してるかもですね。


さあ、抜栓。
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まあ、普通。

一応、コルク平面化。
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汎用品…。

Alc.13%。(pH:3.85、Brix:7.2)
しっかり色づいたルビー。
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甘いフランボワーズ、フレーズ。
海苔の佃煮かすかに。
辛口アタック。
フレッシュ感を与える酸は感じますが、
重みある味わいはなかなかの貫禄を出しています。
複雑味か雑味か、かすかな苦味様の喉越し。
これを通り抜け到達する余韻は案外あっさりしてます。

まとまりはいいんですが、なぜか感動はないんですよね。
まあ、ブルゴーニュ訪問を懐かしめたからいいっか。(笑)


*****


Domaine Moillard
Bourgogne Hautes Côtes de Nuits 2016
RRWポイント 89点


エーデルワイン シルバー カベルネ・フラン 2013

今日は岩手のワインをいただきます。カベフラモノセパージュは珍しいかも。
東北ではこの岩手や山形が有名ですが、日本ワイナリー協会のサイトを見ると、
ずいぶん東北全体にワイナリーがあります。日本ワインもまだまだ課題が多いです。
新潟や鳥取もお取り寄せしてあるので、ぼちぼちクリアしていきます。(笑)


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エーデルワインはこの地のパイオニアでしょうか、1962年(昭和37年)に、
大迫町と大迫農協の出資で設立された岩手ぶどう酒醸造合資会社が前身です。
株式会社エーデルワインとしては1974年(昭和49年)に設立となっています。

ずっと「Edel Wein」とドイツ語の綴りなのが気になってたのですが、
近くの早池峰山(はやちねさん)に自生する固有種ハヤチネウスユキソウが、
ヨーロッパ・アルプスの「エーデルワイス」と近縁種であることが発見され、
この縁で大迫町がオーストリアのベルンドルフ市と友好都市となったそうで、
ワイナリー名もアルプスの名花エーデルワイス(Edelweiß)に因んだという訳です。


公式ページはいろいろと情報豊富でいいんですが…。

個々のワイン情報は全部楽天市場のネットショップへのリンクです。しかも、
そのショップでも「岩手県紫波郡紫波(しわ)町産カベルネ・フランで限定醸造」
しか情報がありませんでした。樽使いも、使ってると思いますが不明です。
・カベフラ 100%
エーデルワインの所在は岩手県花巻市大迫(おおはさま)町なので、紫波町産なら、
ワイナリー近隣の畑じゃなさそうですね。


東北本線、JR花巻駅から車で30分ほどでエーデルワインに到着です。
直売店「ワインシャトー大迫」が併設され、テイスティングもできるようです。
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紫波町産カベルネ・フランということなので、紫波町を調べたらすぐ近所。
カベフラ畑の場所まではわかりませんが、案外すぐ近くかもしれません。


岩手県を俯瞰して位置関係を把握します。大迫町は県のほぼ中央です。
日本百名山、早池峰山麓にあり、西側が岩手を縦断する東北最大の北上川。
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早池峰山は標高1,917mで、北上川両側には1,500メートル級の峰が連なります。
エーデルワインのある大迫は、降水量が少なく、昼夜の温度差も大きく、
弱アルカリ性の石灰岩土壌でブドウ栽培には理想的なんだそうです。


エチケット平面化画像。
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裏ラベルに「甘い樽香…」とあるように樽は使ってはいそうですね。
ラベルにはないですが、POPにジャパンワインチャレンジ2016銅賞とありました。
どれだけすごいのかは知りませんが。(笑)


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクもワイナリーのマーク・名前入り。

コルク平面化。
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1974年ではなく1962年を創業年としているようですね。

Alc.12.5%。(pH:3.98、Brix:6.0)
薄めのガーネット。けっこうな褐変と濁りが認められます。
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黒ベリー、プラム、っていうか梅かシソの香り。
甘いブドウ香(フォクシー…)もフッと感じたような…。
いや、気のせい。気のせい。(笑)
還元的な何かも感じる辛口アタック。
酸味もあるんですが、主張は強くないのでOK。
なめらかながらしっかり実体を感じる味わいです。
何よりカベフラらしさが出ているのがいいですね。 
ロワールのシノンなんかとの共通点を感じます。
年相応(2013年)の深み、熟成感も出ていますが、
これ以上寝かせたら枯れていくかもしれません。
余韻は短めですが、酸味がちに感じてきたところで逃げ切り。(笑)

なかなかな作り手と感じました。
ここのカベソーやメルローも試してみたいですね。


*****


エーデルワイン
シルバー カベルネ・フラン 2013
Edel Wein Silver Cabernet Franc 2013
RRWポイント 89点


G.D. Vajra Langhe Rosso 2017

G.D.ヴァイラというバローロを代表する作り手ですが、そのランゲ・ロッソ。
バローロもいいですが、こういうのに作り手のポリシーが現れてたりします。
実際作り手のメッセージでは「ピエモンテ入門として多様な品種をブレンドし、
それぞれの個性を味わってもらえるようにした」なんて書いてありました。


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G.D.ヴァイラは1972年に現当主のアルド・ヴァイラさんと奥様が立ち上げ、
息子たちと家族総出で経営しているとのこと。ランゲに40haものいい畑を所有。
バローロのみならず年間10万本の多様なワインを生産するそうです。


公式ページはいい感じなんですが、今日のランゲ・ロッソ2017の情報見当たらず。

ネットで調べると、結構年ごとに違いがありそうです。
2017年はネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェットを主体にブレンドしており、
そこに少量のフレイザとアルバロッサとピノ・ノワールを加えてるようです。
比率は不明なんですが、2015年のデータはあったので参考になるかもしれません。
(2015)
・バルベーラ 40%
・ドルチェット 25%
・ネッビオーロ 25%
・フレイザ 10%
これを見ると、ネッビオーロ少なめですね。
2017年の情報ではネッビオーロが先に書いてあるんで、一番多いのかと思いましたが、
おそらくバルベーラ多めなんでしょうね。なのでカテゴリーはバルベーラにしました。
熟成はおそらく、半分ステンレスタンク、半分が1~3年落ちの木樽で18~24ヶ月。

作り手のコメントで「ランゲ・ロッソはサッカーチームだ。」というのがありました。
「各々の品種が各ポジションの個性を発揮。少量入ってるアルバロッサはほぼ感じないが、
これはゴールキーパーなんだ。なぜなら彼がいないと試合ができない。」 …ぎゃふん!(笑)


はい、これがバルベーラとドルチェット。
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どちらもピエモンテを代表する品種で、単品種のDOC/DOCGもありますが、
どうも自分はその酸味が苦手です。この2品種、どっちも同じ味がします。
おそらくブラインドでは利きわけられないです。(笑)
(DOCG=Denominazione d’Origine Controllata e Garantita)

で、これがフレイザとアルバロッサ。
GDVajra03
Freisa d’Asti DOCなど、フレイザは単品種で使われることもあるようですが、
アルバロッサは補助品種のみですね。ゴールキーパーですもの。(笑)


作り手訪問。バローロ村の西側、ヴェルニェという村にあります。
GDVajra01
実は、公式ページに所有畑の詳細な地図がほぼすべて載っていました。
Web登録しないと見れなくなってますが、メアド入れるだけなので簡単。

これが、その地図のうちのひとつですが(地図は全部で18ありました。)、
フレイザ、アルバロッサ、ピノ・ノワール畑があるのはこの地図だけなので、
今日のランゲ・ロッソはワイナリー(地図真ん中)近くの畑からと思われます。
GDVajra00
ここはリースリングも作ってるんですよね。

あまり意味はないですが、Google Mapに重ねてみました。(笑)
1
労力かけた割には、あまり新たな発見はなかったです。(笑)

作り手の所在をBarolo DOCGの地図で見るとこの辺りになります。
GDVajra02
ギリ、バローロのエリア内って感じですね。

今日のワインはバローロ域内からが多そうですが、本来のLangheは広域です。
Langhe_B
Roero DOCGBarolo DOCGBarbaresco DOCGなどを内包してますね。

そして、そのややこしさはこんな地図を見ればわかります。
Langhe
DoglianiというのはDolcetto100%のDOCGです。2005年にDOCG昇格しました。
Diano d’AlbaDolcetto di Diano d’Alba)も同じくDolcetto100%のDOCGです。
こちらは2010年にDOCGに昇格しました。


ラベル平面化画像。
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インポーターシールは裏ラベルを隠さず優秀です。


さあ、抜栓。
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ワイナリー名、ロゴ入りです。コルクはこの繰り返しなので平面化はなし。

Alc.13.5%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。
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ブラックベリー、チェリー、プラム…。
生っと茎感もあり。
やっぱり酸味からくる辛口アタックです。
確実にバルベーラ・ドルチェットがどっさり入ってる感。
適度に複雑味のある味は奥行きもあっていい感じなんですがね~。
このあたりは作り手の実力というか手腕なんでしょう。
のど越しで収斂性のタンニンが襲ってきます。
この苦味と酸味が絡みあって、余韻はけっこう楽しめ、
味わい尽くしたなと思うとフィニッシュ。

う~ん、いいんだけど、やはり酸っぱさがね~。
この作り手のネッビオーロが試したくなるポテンシャルは感じました。(笑)


*****


Azienda Agricola G.D. Vajra
Langhe Rosso 2017
RRWポイント 89点


Viña Indómita Cinsault Reserva 2017

チリのインドミタです。インポーターがリカマングループの都光酒販なので、
リカマンの店頭にしこたま置いてます。カリニャンのモノセパージュなど、
面白いのは過去いくつか試しましたが、今日もまた面白いのを発見しました。
サンソー(Cinsault)のモノセパージュ(単一品種)です。さて、どんなお味?


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サンソーはフランスのラングドック・ルシヨンを原産とする古い品種ですが、
南仏中心に広く栽培されている割には、補助品種として使われるのが通常で、
モノセパージュはすごく珍しいですね。

過去に飲んだプロヴァンスやタヴェルのロゼにはガッツリ入ってましたし、
シャトーヌフをはじめとするローヌのワインにもちょこちょこ入ってます。
Cinsault01
でも100%サンソーは原産地のラングドックでもなかなか見当たらないです。

サンソーとピノ・ノワールを交配してピノタージュを生んだ南アフリカでは、
そこそこサンソー100%があるらしいですが、お目にかかったことはありません。
南アフリカ全体の2%がサンソーだそうです。まだまだ珍しい訳です。

そんな中発見したチリのサンソー100%。これは楽しみです。と思っていたら、
過去記事を読むとサンソー100%を飲んでました。なんとカリフォルニア。(笑)


過去も行ってますが、公式ページはそこそこしっかりしてます。

ところが、このサンソーのバリエタルが載っていません。
もう今は作ってないんでしょうかね。ネットでいろいろ調べてると、
昔はサンソーとパイス(País)のブレンドも出していたみたいですね。
パイスはメキシコではミシオン(Misión)と呼ばれる、スペイン人の征服者が、
新大陸に持ち込んだ最初の品種です。これも興味深いですが…。

とにかく、南部イタタ・ヴァレーのサンソー100%以外情報なしです。

前も行ってますが、サンティアゴ-バルパライソ間の高速道路沿い、
カサブランカ・ヴァレーにビニャ・インドミタはあります。
Cinsault02
今日のサンソーはイタタ・ヴァレーとのことですが、ビニャ・インドミタは、
このカサブランカとマイポの他、南部のビオ・ビオ・ヴァレーに畑があります。
イタタ・ヴァレーはビオ・ビオ・ヴァレーと同じビオ・ビオ州ですが、
ビオ・ビオ・ヴァレーのサブリージョンではなく並立の位置づけです。
イタタ・ヴァレーにも畑があるんでしょうね。

これは公式ページにあったビオ・ビオ・ヴァレーにある畑の写真。
Cinsault03
イタタとビオ・ビオは隣接してるので同じような雰囲気でしょうか。

チリのワイン・リージョンをおさらいしておきましょう。
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こうチリワインばっかり飲んでいるとだいたい制覇していますね。(笑)
マジェコ(Malleco)やチョアパ(Choapa)はまだですね。今後の課題。

同じような地図ですが、産地と州境で把握しておきましょう。
Cinsault04
あとは川ですね。主要な産地はヴァレー(渓谷)というだけあって、
大河の流域になってますからね。

どうでもいいですが、イタタ・ヴァレーを貫くイタタ川に行ってみます。
Cinsault06
やはり、ごっつい川ですね。


ラベル平面化画像。
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さあ、無印のスクリュー回転。
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1000円でおつりが来るお値段ですから、こんなもんでしょう。(笑)

Alc.13.5%。(pH:3.48、Brix:7.0)
クリア感あるルビー。微妙にオレンジ帯びてます。
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フランボワーズ、梅、茎っぽさ。
独特の酸味から入る辛口アタック。
カリフォルニアのサンソー100%を思い出しました。(笑)
味わいはブルゴーニュのピノを思わせる貫禄があります。
最初の酸味は始終居座るんですが、嫌味ではないです。
タンニンもピノっぽいベールのような効き方をしてきます。

酸の評価が難しいですが、ピノ的に楽しめますね。
なので、サンソーとピノ・ノワールを掛け合わせたピノタージュは、
もっとピノっぽくてもいいような気がします。(笑)


*****


Viña Indómita
Cinsault Reserva 2017
D.O. Itata Valley
RRWポイント 89点


Marc Brédif Chinon 2017

久々にロワールのカベフラと行きましょう。それもAOCシノンです。
ブルグイユとかでもいいんですが、やはりシノンという響きがいい。(笑)
ジャンヌ・ダルクで有名なロワール最古の城、シノン城を連想しますしね。
しかし、それならCouly-DutheilのClos de L’Echoの方が良かったかな…。


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このシノンの作り手マルク・ブレディフは、1893年に創業と歴史も古い、
ヴーヴレイ(Vouvray)の有名どころです。
当然ながら主力はVouvrayの白ですが、カベフラもシノンの他、ブルグイユ、
ソーミュール・シャンピニーなどいろいろやっています。
1980年にプイィ・フュメ最大かつ最高峰のド・ラドゥセット(De Ladoucette)
が取得し、新しい技術が投入され、飛躍的に品質向上してるそうです。


公式ページはフランス語のみで、ワインの個別情報が皆無です。困りますね~。

総延長2kmにおよぶ回廊が地下にあり、自慢のカーヴになっているようです。
ま、そんなことよりワイン情報なんですが、あるショップサイトの情報発見。
・カベフラ 100%
樹齢は15年だそう。完全除梗、MLFあり、ステンレスタンクで熟成です。


さて、トゥーレーヌ近く、AOCヴーヴレイの真ん中にある作り手訪問。
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なんとロワール川河畔。目の前に大河が悠々と流れているのが見えます。

トゥーレーヌ地区、ヴーヴレイやシノンの位置関係はこの地図をご参考。
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う~ん、正確でいい地図なんですが、もうひとつ実感が湧きませんね。

やはり、Google Map転記をいたしましょう(笑)。川も重要なので着色。
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今日のシノンのカベフラ畑は、シノン・エリアの北側からだそうで、
サヴィニー・アン・ヴェロン(Savigny-en-Véron)という町です。
ちょうどロワール川とヴィエンヌ川にはさまれたところですね。

ロワールの正確で詳しい地図は「ロワール渓谷のワインの公式ページ」にあります。
JPG化して貼りました。全ロワール地図、デカいのでクリックして驚かないように。
carte-vignoble-val-de-loire-2019
元のPDF版は、ロワール渓谷の公式ページ内のここに上がっています。

ロワール渓谷のワインの公式ページというのがこれ。

ページ内の地図はマウスオーバーで色が変わり、非常にわかりやすいです。
例えばAOCシノンですと、赤・白・ロゼが認められ、白品種はシュナン・ブラン、
赤はカベフラ、カベソーであること。生産総量、生産者数、土壌構造、天気の傾向、
果てはペアリングや提供温度の情報まで。これは活用し甲斐がありそうです。


エチケット平面化画像。
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裏ラベルなく、インポーターラベルのみ。


さあ、抜栓。
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紋章、ロゴ入り、カッコいいです。

コルクも平面化しておきます。
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Alc.12.5%。(pH:3.64、Brix:5.4)
濃い目のガーネット。
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カシス、チェリー、プラム、ビターチョコ。
辛口アタックに酸味少々。
酸味に包まれてはいますが、
味の厚みはまあまああるようです。
カベフラらしく、深みはなくクールな風味なんですが、
苦味ばしった余韻含め、ムフフと楽しめますね。


*****


Marc Brédif
Chinon 2017
RRWポイント 89点


Markgraf Von Baden Gailinger Schloss Rheinburg Spätburgunder Trocken 2015 Baden Bodensee

ドイツ南部ボーデン湖畔の町、ウーバーリンゲンで何本か仕入れてきたワインの、
とうとう最後の1本。バーデンではありますが、ベライヒはBodensee(ボーデン湖)。
まさに地元のワインになります。シュペートブルグンダーのVDP.エアステ・ラーゲ。
ちょっともったいないけど、置いておいても仕方がないので抜栓しちゃいましょう。


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マルクグラフ・フォン・バーデンという作り手ですが、調べてびっくり。
バーデン大公国の君主として20世紀初頭までの約900年間にわたり、
バーデンの地を統治してきたロイヤル・ファミリーなんだそうで。
英国、スペイン、ギリシャ、モナコなどの王室ほかと姻戚関係があり、
君主ではなくなった現在でも人々の尊敬を集める存在なんだそうです。

現在は所有する城の一部を大学として開放する一方、所有する3つの城で、
それぞれのテロワールを活かしたワイン造りを行っているそう。


公式ページは見栄えはいいですがドイツ語のみのようです。

それよりも今日の「Gailinger Schloss Rheinburg」というのが載ってませんね。
「ガイリンゲンのラインブルグ城」というのはボーデン湖の向こう岸にありました。
そこからのワインなんでしょうが、メインのラインじゃないのでしょうかね。
とりあえず、同じランクと思われるErste LageのSpätburgunderのデータから。
・ピノ・ノワール 100%
新樽率50%で15ヶ月の熟成ですが、225Lのフレンチオーク樽と3000Lの大樽の併用。

VDP (ファーデーペー、Verband Deutscher Prädikatsweingüter)について、
おさらいをしておきましょう。
ドイツのQbAやPrädikatsweinの等級は甘さが基準で品質自体がわかりにくいですね。
そこで、VDP(ドイツ高品質ワイン醸造家協会)が1910年に独自に審査・認定を始め、
畑に格付けをしています。テロワール重視のフランス式ってことですね。
下の写真にあるように、キャップシールのVDPロゴ(鷲のマーク)を入れた上で、
以下の等級を表記することになります。

・Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
・Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
・Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
・Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、
・Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、Qualitätswein trockenが併記されます。

今日のワインはErste Lage。同様にQualitätswein trockenが併記されてます。


さあ、ボーデン湖にも近いワイナリーというか宮殿(笑)を訪問。
さすがロイヤル・ファミリーって感じ。敷地も建物も壮大です。
Bedensee03
ザーレム(Salem)という町にありますが、このワインを買った町
(ウーバーリンゲン)から車で15分くらいと激近でした。

このあたり、ボーデン湖畔はSpätburgunder(ピノ・ノワール)畑がいっぱい。
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仕事へ行く車中でも、ずっとこのテロワールを感じることができました。

前に描いたバーデンの地図に今日の作り手の所在も追記しました。
大きな黄丸は前に試したドクター・ヘーガー(Dr. Heger)の場所です。
Bedensee01
今回わかりやすいドイツワイン辞典の地図も拝借しご参考で貼っておきました。

今日は地名がドイツ語表記の地図にバーデンのベライヒを書き加えます。
タウバーフランケンとボーデンズィーが飛び地なのがわかりますね。
Bedensee02
フライブルグなどの町のあるライン川沿いの地域はシュヴァルツヴァルト
(Schwarzwald=黒い森)が反対側に広がり、南北に長い銘醸地帯です。
ライン川を境にフランスのアルザスとヴォージュ山脈が鏡のように対称形。
これに気づけば、バーデンのポテンシャルにも気づくはずです。


ラベル平面化画像。
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裏ラベル情報のようなものは、左端っこにあり、1枚ものラベルです。
ドイツで買ったのでインポーターラベルは当然なし。


さあ、抜栓。
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さすが、ロイヤルファミリー。キャップもコルクも紋章入りです。
ボトルのネックにはVDP.の鷲のマークとエアステ・ラーゲの表示があります。

コルク平面化。
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割とシンプルでした。

Alc.13.0%。(pH:3.56、Brix:6.2)
オレンジがかった透けるルビー。
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ラズベリー、イチゴ、チェリー。
ごくごく軽い佃煮香もあり。
柑橘系のような爽やかな風味、もしくはミント。
甘・酸入り混じった風味が乗ってますが、
一応トロッケン(辛口)なアタック。
次第に酸が甘味より押してくるんですが、
奥にある落ち着いた味わいが、それを受け止めます。
わかりにくいですね?
果実味とも評せる程度の程よい酸と言っておきましょう。
余韻にまでその酸は付いて回るんですが、
なんだかんだで楽しみながら逃げ切ってOK。(笑)


*****


Markgraf Von Baden
Gailinger Schloss Rheinburg
Spätburgunder Trocken 2015
Baden Bodensee VDP. Erste Lage
RRWポイント 89点


Viña Ventisquero Queulat Carménère Gran Reserva 2015

今日は日本カルメネール振興協会の活動日。(笑)ベンティスケロです。
最近はベンティスケロでも、ルート1などサブ・ブランドを試してましたので、
本家ベンティスケロのカルメネールをいただくのは楽しみです。
Queulatというのは7年前に飲んだきり。当時はとてもおいしかったです…。


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ベンティスケロは、チリの総合食品企業アグロスーパー・グループによって、
1998年に創設された新しいワイナリーですが、規模はかなりのものです。
アメリカ在住中はRoot:1含めよく見かけるブランドだったので馴染みがあります。
今日はベンティスケロ自体を少々掘り下げながら、いただくとしましょう。


公式ページは大型画像でドーンとカッコいいです。

Ventisqueroのみならず、Root:1、Ramirana他、ブランド別にサイトがあり、
ワインのところにリンクがあります。

ベンティスケロ専用ページがこれ。今日のワイン情報はここにあります。

今日のQueulatというのもヴィンテージ毎のデータシート完備でありがたいです。
・カルメネール 100%
フレンチオーク樽(80%)とアメリカンオーク樽(20%)の併用で、
新樽率25%で12ヶ月の熟成をしています。
しかし、一貫して「Carménère」表記なのは、日本カルメネール振興協会としては、
押してる表記なので、好感が持てますね。(笑)


所有畑の紹介ページに非常に詳しい情報がありました。
カルメネールはマイポ・ヴァレーのトリニダーという畑からだそうです。
ここがベンティスケロの最初の畑であり、拠点のようですね。
Ventisquero02
このページから畑の詳細資料(PDF)が見られます。

しかし、正確な所在が載っていないので訪問できないかと思いましたが、
畑の略図があったので、それを手掛りに場所を見つけ出しました。(笑)
例によって、Google Mapに転記しつつ訪問してみます。
Ventisquero03
残念ながら冬の畑でしたが、奇跡的にストビューがあって近寄れました。
しかし、品種ごとの区画地図は臨場感あって、なんとなくうれしいです。

さて、ここがマイポ・ヴァレーのどのあたりかということですが、
Map上は、一見ラペル(コルチャグア)・ヴァレーと思ってしまいました。
マイポ・ヴァレーは首都サンティアゴ周辺の広範囲ですが、その区切りは、
行政区、この場合は首都州(Región Metropolitana)になるようです。
ご覧のように、ベンティスケロは首都州のギリギリ端っこでもマイポです。
Ventisquero01
マイポ川流域と思っていましたが、行政区が区切りになってるわけで、
おそらく、サン・アントニオ・ヴァレーとマイポの境も行政区でしょうね。
これで、境目がわかりにくかったカチャポアル・ヴァレーとマイポ・ヴァレー、
コルチャグア・ヴァレーとクリコー・ヴァレーの切り分けもスキッとします。


ラベル平面化画像。
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表も裏もマイポ・ヴァレーのTrinidad Vineyard単一畑からと書いています。

インポーターラベルはオリジナルの外側に貼ってました。エライ。
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さあ、抜栓。
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キャップシールにVのマーク。コルクも名前入りではあります。
ただ、Viña Ventisqueroと3回繰り返してるだけなので平面化はしません。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
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カシス、ブラックベリー。
黒糖、シナモン少々。これはカルメネールっぽい。
濡れ木の樽香もしっかりついてます。
クールな印象の香り。酸味を予感させます。
やはり、軽い酸味から入る辛口アタック。
厚みは少しもの足りないですが、複雑味・構造感はあります。
おまけに…甘みもありますね。
前に試したラミラナもこんなでした。
タンニンはシルキーで、スモーキーな感じはいいんですが、
酸と甘みが減点ポイントですね。

7年前に飲んだ記憶では、
もっとおいしかったんですが…。


*****


Viña Ventisquero
Queulat Carménère
Gran Reserva 2015
RRWポイント 89点


Bodega Piedra Negra (Lurton) Finca Las Higueras Tinto 2017

アルゼンチンの、1000円でお釣りが来るブレンド赤ワインですが、
確かリュルトン家がアルゼンチンに建てたワイナリーという売り文句で、
この前飲んだミシェル・ロランのアルゼンチン・ワインからの連想もあり、
何かのついでにポチッと押してしまったようです。(笑)
そこらへんのアルゼンチン事情も探りつつ試してみることにしましょう。


IMG_2701
リュルトン一族のFrançois Lurtonがアルゼンチンに展開するワイナリー、
Bodega Piedra Negraというところのワインで、多分最ローエンド。(笑)
でも、どこかの雑誌の「ネットで買える1000円ワイン」かなんかで入賞とか…。


公式ページは立派です。ラインナップ見ると若干高級路線を狙ってますね。

そのせいか今日のワインは載っていません。情報ないのは困りますね〜。
ネット情報では、サンジョヴェーゼやボナルダとマルベックのブレンドだとか、
怪しいのが散見され、「サンジョヴェーゼが効いている」だの、まことしやか。

こういう時、信頼できるのがインポーター情報。インポーター飯田の情報では、
・シラー 80%
・マルベック 20%
とのことで、Bodega Piedra Negraのローエンドにも同じようなブレンドがあって、
信憑性は高そうです。シュールリーで3ヶ月熟成するも、当然のごとく樽はなし。


さあ、ワイナリー訪問。メンドーサの市街から車で南下すること1時間半。
FL02
さすが、リュルトン。近代的なカッコいいワイナリー施設です。
インポーズした畑の写真、マルベックでなくて(Côt)なのが面白いです。

ここは積極的にテイスティング・ツアーを受け入れていて好感が持てます。
いろんなコースがあり、この「月明りのテイスティング」なんて行ってみた~い!
FL03


広域の地図で位置関係を見ます。Uco Valley、Tunuyánの町の近くですね。
FL01
おっと、ボデガ・ロランのあるClos de los Sieteがご近所ですね。
サンティアゴも一緒に収めましたが、アルゼンチンのメンドーサと、
チリのマイポは、アンデスを挟んで表裏一体な位置関係ですね。
どちらも銘醸地ですが、太平洋に面してる方が複雑性があると思います。
(カルメネール振興協会代表 談)


ラベル平面化画像。
IMG_2517
Bodega Piedra Negraを前面に出さないのは、お手頃シリーズだからでしょうか。


さあ、スクリュー回転。
IMG_2699
François Lurton名とマーク入り。やはり無地よりはいいです。

Alc.13%。
紫寄りのガーネット。
IMG_2700

カシス、プラム、ミント系、青野菜…。
深みのない酸味系の香りに感じます。
辛口アタック。
割と厚みのある味で安心します。
軽さを生む微かな酸に裏支えされているは仕方がないとして、
居酒屋ガブ飲みワインとは一線を画すレベルには到達しています。
余韻はサラッと安物風情が顔を出すんですが、
大失点ポイントは特になく、いい評価ができそうです。

食事と合わせてしっかり楽しめるお手頃ワインでした。
メンチカツに合いましたぞ!(笑)


*****


Bodega Piedra Negra (Lurton)
Finca Las Higueras Tinto 2017
RRWポイント 89点


Tenuta Tignanello (Antinori) Tignanello 2015

アンティノリのフラッグシップとも言えるティニャネロです。
スーパータスカンいろいろあれど、サンジョヴェーゼ主体なのが特徴。
以前2012年を試し、パーカーおじさんと同じ93点をつけましたが、
今日の2015年、パーカーおじさんは96点ですって。ゴイゴイスー。


IMG_1929
アンティノリが作るいわゆるスーパータスカン。サンジョヴェーゼ主体ですが、
そこにカベソーやカベフラをブレンドしたりしてトスカーナIGTとされています。
そのカベソーとサンジョヴェーゼの比率をひっくり返したのがソライア(Solaia)。
どちらもキヤンティ・クラッシコの地域にあるテヌータ・ティニャネロが作ります。


公式ページはアンティノリ公式の中でしたね。

データシートがミレジム毎完備で醸造やら詳しく書いてあるんですが、
なぜかセパージュの記述がないんです。何かマズいことでもあるんでしょうか。
困ったのでインポーター(Enoteca)情報。
・サンジョヴェーゼ 85%
・カベソー 10%
・カベフラ 5%
と、これが2015年のセパージュだそうです。
熟成はフレンチとハンガリアンオーク樽(新樽か一年落ち)にて14~16ヵ月間。

ここで念のため(笑)キヤンティ・クラッシコDOCGの決まりを見ておきます。
・サンジョヴェーゼ80%以上
・アルコール度数12.0%以上
・熟成は12ヶ月以上
となっています…。あれ? キヤンティ・クラッシコDOCGをクリアしてません?

1971年にTenuta Tignanelloが設立され、最初のティニャネロが出ますが、
当時のキヤンティでは10%ほどブレンドされていた白品種などを使わず、
カベソー/カベフラの国際品種を使い、バリックで熟成するという手法が、
伝統的なキヤンティ(クラッシコ)から外れテーブルワイン(Vino da Tavola、VdT)
とされました。今はToscana IGT(Indicazione Geografica Tipica)が名乗れます。
て言うっか、名乗ってます。(笑)

当時はキヤンティの品質低下でキヤンティ・クラッシコDOCGが派生するなど、
キヤンティ~を名乗ること自体にあまり意義もなかったようです。
とにかくスーパータスカンであることがカッコよくって意義があるわけで、
今さらキヤンティを名乗る必要もないでしょう。「俺様がティニャネロだ!」って。


さて、何度も行ってますが、フィレンツェから車で40分、再訪問です。
TenutaTignanello01
キヤンティのエリアですが、アンティノリのお膝元フィレンツェに近い。

トスカーナのDOC/DOCGマップにTenuta Tignanelloの位置を書き込みます。
TenutaTignanello02
キヤンティ・クラッシコDOCGエリアのSan Casciano in Val di Pesaにあります。


ラベル平面化画像。
IMG_1933
裏はエノテカ貼り替えタイプですね。


さあ、いただきます。コルクは平面化するとこうです。
IMG_1935
表ラベルの縞々の丸のデザインがここにも。

Alc.14%。
ガーネット。
IMG_1938

黒ベリー、ダークチェリー、ザラメ。
辛口アタック。
なめらかな酸に誘われ味の本体へ到達すると…
厚みはそこそこ、複雑味もありますね。
タンニンを喉に落としながら入る余韻もまあまあ。
あれ?
おいしいんではありますが、
なんとなく感動がないです。

う~ん、ボトルバリエーションか抜栓後の保存か…。
今回はパーカーおじさんと同じ点数にはなりません。(笑)


*****


Tenuta Tignanello (Antinori)
Tignanello 2015
Toscana IGT
RRWポイント 89点


Paolo Scavino Barolo Cannubi 2015

1921年に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノです。
現当主エンリコ・スカヴィーノ氏は、かつて「バローロ・ボーイズ」といわれた、
モダンバローロの造り手ということで、その革新的な醸造で評価も高いそうです。
最近は無名の(伝統的な?)バローロ、バルバレスコばかりいただいてましたが、
上等なのも試しておかないとですので、こういうのもいただきます。(笑)


IMG_2014
「ちょっといいバローロも試しておこう(その2)」カンヌビになります。
畑違いでいくつもバローロが出ていて、昨日のブリッコ・アンブロージオより上等。
といっても、バローロ・リゼルヴァのトップキュヴェがまだ上にありますが。
(Rocche dell’Annunziataと言って、これはかなりお高いです。)
このカンヌビはバローロ村にあり、1946年植樹という歴史あるところで、
樹齢70年超の老木からは低収量となり、いい塩梅で個性が出るんだそうです。
パーカーおじさん、94+点です。何気に昨日より良さそうです。(笑)


公式ページはさすがにモダン。(笑)

データシートまであるんですが、醸造に関する情報がありません。
ネット情報でブリッコ・アンブロージオはこんなでした。おそらくほぼ同じだと。
・ネッビオーロ 100%
ステンレスタンクで発酵、フレンチオークのバリックにて12ヶ月熟成後、
同じく仏産の大樽にて12ヶ月熟成。更に12ヶ月ステンレスタンクにて熟成。
そして6~7ヶ月ボトルで寝かせて瓶詰めし、リリースだそうで。
バローロDOCGの規定、合計38ヶ月の熟成、内木樽で18ヶ月は当然クリアです。


作り手訪問。
バローロDOCG地域のほぼ真ん中にあるカスティリオーネ・ファッレット
(Castiglione Falletto)というコミューンにあります。
Paolo01
バローロでいち早くロータリーファーメンター(回転式発酵槽)を導入した
パオロ・スカヴィーノですから、設備投資や改築もかなりやってるようで、
敷地や建屋の規模が大きいです。


バローロDOCGの対象エリア、コミューンの地図に位置を書き込みました。
PSMC


公式ページに所有畑の位置の地図があります。(ありがたい。)
バローロ域内に合計30haもの銘醸畑を所有しています。
PSM
今日のカンヌビの場所と現地写真もインポーズしてみました。いい感じ。
パオロ・スカヴィーノの場所も印してますが、カンヌビまで車で3分。
歩いても30分というような距離です。


ラベル平面化画像。
PaoloScavino0A
やはり生産本数が書いてます。5リットルボトルも5本作ったんですね。


さあ、抜栓。
IMG_2020

Alc.14%。
透け感のあるガーネット。
IMG_2021

黒ベリー、ブラックチェリー、鞣し革、佃煮。
やはりこれも酸を感じる辛口アタック。
重々しくない中程度の厚みのある味。
タンニンは穏やかに見えて喉に結構な収斂性が来ます。
苦味と黒糖感をかすかに感じるのは複雑味とも言えるでしょう。
余韻にも酸は残ります。
が、果実味のフレッシュさと思えばそれほど嫌味でもない。

う~ん、昨日のブリッコ・アンブロージオよりも若干上かな。
でも、やっぱり酸味は気になります。


*****


Paolo Scavino
Barolo DOCG
Cannubi 2015
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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