Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:90点

Yalumba The Y Series Shiraz Viognier 2016

スーパーでまたヤルンバを見つけました。シラーズ・ヴィオニエって?
これって北ローヌのコート・ロティ(Côte-Rôtie)を彷彿とさせますよね。
ヤルンバはオーストラリアの老舗ながらヴィオニエへの拘りはすごいです。
ローヌのワインにリスペクトな作り手なんだなぁと思いつつ買い物かごへ。(笑)


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ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリー。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
一度、これをコンドリューと飲み比べしてみたいななんて思います。
オーストラリアなのでシラーを主にいろいろラインナップしていますが、
ヴィオニエへの拘りからすると、シラーもローヌへのリスペクトがありそうです。
ただ、今日のはYシリーズというお手頃入門レンジですが。(笑)


公式ページはヴィンテージ毎にワイン情報も完備でよく出来ています。

しかし、そのデータシートにはブレンド比の記述がありません。
コート・ロティのようにヴィオニエは数%だと思われますが…困りますね~。
ネットで情報を漁り、唯一見つけたのが日本のサイトで、4%とありました。
・シラーズ 96%
・ヴィオニエ 4%
できるだけ破砕なし、低温発酵、樽は使わない、なんてことは書かれています。

本家ローヌのコート・ロティも最近はヴィオニエを入れないことも多いようなので、
ヴィオニエによるシルキーな質感や芳香が加わったシラーを気軽に楽しめていいですね。


サントリーはヤルンバの専用サイトを作っています。

こういう大手がインポーターだとスーパーなんかで手に入りやすくなりますね。


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
Yalumba01
北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地が広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

オーストラリアの産地と共にヤルンバとの位置関係を見ます。
Australia2
アデレードの北東へ車で1時間ほどの距離です。
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。
今日のワインはSouth Australiaなので複数畑の広域からでしょうね。


ラベル平面化画像。横長のおシャレなデザインです。
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裏ラベルはオリジナルではなく、サントリー貼り替えタイプ。


さあ、スクリュー回転。
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YシリーズだけにYのエンボス入り。YalumbaのYかもしれませんが…。

Alc.14%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。涙は細かいですが数が少ない感じですかね。
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黒ベリー、プラム、黒胡麻、鉛筆の芯。
ヴィオニエというよりはがっつりシラーな感じ。
甘み・酸か迷う味の乗った辛口アタック。
アルコール感はっきりしたフルボディ。
味わいは繊細かつ華やかで、
厚みや複雑味では評せない、
ある種爽やかな味の実体があります。
ヴィオニエの効果なのかな~と勝手に想像。
後半、喉元へのタンニンでシラーらしさも出てきます。
余韻でもいい具合の深み感じ、
やはりシラーはシラーと実感。
なんだかんだで面白いです。


*****


Yalumba
The Y Series
Shiraz Viognier 2016
RRWポイント 90点


Budureasca Vine in Flames Pinot Noir Dry 2018

東欧ルーマニアのピノ・ノワールをいただきますよ。
以前もリアルワインガイド誌旨安大賞のルーマニアのピノを試しましたが、
何とも言えない味が肌に合わなかったのか、あえなく撃沈いたしました。(笑)
そういう意味では今日のワインはそのリベンジとも言えます。


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ブドゥレアスカは、以前試したアンティノリがルーマニアに展開する、
Viile Metamorfosisと同じD.O.C. Dealu Mareという生産地域にあります。
2006年創業と新しいですが、275haの所有畑は地域で最大規模であり、
メタモルフォシスと並ぶ代表的な生産者だそうです。

ルーマニアといえば、チャウシェスク共産党独裁政権が倒れたのが1989年で、
EUに加盟したのも2007年ですから、まだまだこれからの新興の地域ですね。


公式ページはなかなかモダンな感じ。ワイン情報もPDFですが完備。

「Vine in Flames」というシリーズは海外向け専用ブランドだそうです。
・ピノ・ノワール 100%
除梗あり、破砕なしでピノ・ノワールの果実味を出すそうです。
熟成については触れられていません。樽はないんでしょうね。


首都ブカレストから北へ車で1.5時間ほどにブドゥレアスカはあります。
きれいな新しい建物があるはずですが、あれれ、建設中ですね。
Budureasca01
ワイナリー/セラーは2013年完成だそうです。その頃の写真てことですね。

ちょっと広域すぎますが、ヨーロッパ地図にブドゥレアスカの場所を示します。
ブドゥレアスカの周辺がD.O.C. Dealu MareというDOC(原産地統制呼称)です。
DOC=Denumire de Origine Controlata。実はルーマニア語はラテン語系。)
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「ルーマニアのボルドー」なんて紹介もありますが、ボルドーとほぼ同じ緯度です。
北緯45度付近ということになります。


ラベル平面化画像。
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裏には、Vine in Flames(炎の中のブドウの木)の名前のいわれが書かれてます。
その昔、ルーマニアがまだダキアと呼ばれていた頃、ルーマニアのワインは、
その質の良さからすでに有名だったそうで、諸外国の侵略に悩まされていた、
ダキア王ブレビスタは、ブドウ畑が敵の手に渡らぬよう火を放ったという伝説です。
う~ん、それはそれで解決策なんだろうか?(笑)

しかし、そんな大切なメッセージをインポーターシールは丸隠しでした。
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テイスティング・ノートやサーブ温度、URLやコンタクトなども隠れてました。
困りますね~。


さあ、抜栓。
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ネックにはQRコードとホログラムシールがあります。上等ワインっぽいです。

ホログラム認証システムにアクセスするとワイン情報のサイトにつながります。

作り手の詳細もあり優れもの。樽を使っていないのもここで判明しました。

コルク平面化。
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5年耐用のDIAM5。コルク横にはワイナリーのトレードマークのおっさん。

Alc.14%。(pH:3.70、Brix:7.2)
クリアな透明感のルビー。
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ラズベリー、ダークチェリー。
ライトな佃煮香。(笑)
「赤ベリー、赤ベリー」していない香りです。
辛口アタック。
複雑味あるエキゾチックな味わいあり。
酸がごく穏やかなのは好印象です。
ただ、ハツラツさは希薄で、落ち着いた静かな味わい。
これで2018年、樽も使ってないとは不思議な感じ。
余韻では苦味様の後味が残ります。

総じて合格点。独特な味は楽しいです。
一応、リベンジは成功かな?


*****


Budureasca
Vine in Flames
Pinot Noir Dry 2018
D.O.C. Dealu Mare
RRWポイント 90点


Château des Eyssards Mezzo Bergerac Rouge 2016

京阪百貨店のワイン売り場にて、ベルジュラックながら結構いいお値段のを発見。
その場は見送ったのですが、ベルジュラックも見直さないとな~なんて思い、
適当にネットで良さげなのをお取り寄せ。1,408円(税込)なのでとってもお手頃。
後でわかったんですが、お高くて見送ったベルジュラックと同じ作り手。超偶然~。


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シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


公式ページはどうやらなさそうです。残念。インポーター情報に頼る前に、
とりあえず、facebookがあったので、ちらちらと覗いていると、
こんな写真がありました。リアル・ワイン・ガイド「2015年旨安ワイン」?
AA
今日のMezzoというワイン、Real Wine Guide誌の安旨大賞受賞だそうで。
うれしかったんでしょうね。(なぜか2018年5月の記事でした。)

これもfacebookからですが、これが見送った方の上等ワイン、Semental。
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ベルジュラックにしては珍しく、メルローではなくカベソー100%だそうで、
完璧な収穫があった時しか作らないそう。見た感じお肉に合いそうです。(笑)
今日のワインがおいしかったら、やっぱり買ってみようかしら…。

とにかく今日のワインの方の情報をインポーターサイトなどで確認しておきます。
・メルロー 80%
・カベフラ 20%
熟成はステンレスタンクと樽を50%づつ併用で、10ヶ月です。
樽は3年落ちを使うそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口まで。周囲はきれいな畑ですね。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
ソシニャック(Saussignac)という町の近く。聞いたことある名前ですね。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
今日の作り手の所在も示しました。AOC Saussignacのエリアになるんですね。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
その中に甘口白のAOCなどを内包してます。クリック拡大でご確認を。


エチケット平面化画像。
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表ラベルは至ってシンプル。裏もベルジュラックAOCくらいしかわかりません。
インポーターラベルに「キュヴェ プレスティージュをベースにスタンダードを
ブレンドした限定キュヴェ」なんて書いてますが、このMezzoというのが、
日本市場向けの限定バージョンらしいですね。


さあ、抜栓。
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「Mezzo」専用、ノマコルクです。

コルク平面化。
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筆記体だからでしょうか、「Mezza」に見えます。(笑)

Alc.14.5%。(pH:3.64、Brix:7.5)
濃いガーネット。粘性の涙は細かく、色付き。
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ブラックベリー、チェリー。
シナモンかスパイスも。
甘み様の風味が乗ってますが、辛口アタック。
ごく微量のブレタノマイセスを感じますが、
まったく気にならない程度。
味の厚みは十分、構造感もしっかり感じますね。
若干酸が出てきたかと思うと、
収斂性のタンニンと拮抗して、いい感じ。
バランスの良さを現してると思われます。
余韻も引き続きのいいバランスで長いです。

そこらへんのベルジュラックとは一線を画す気がします。
う~ん、上等バージョンもやっぱり買ってみようかな?


*****


Château des Eyssards
Mezzo Bergerac Rouge 2016
RRWポイント 90点


Jean-Claude Rateau Bourgogne 2018

さて今日もブルゴーニュの色々な作り手のAOC Bourgogneを試すコーナー。(笑)
ジャン・クロード・ラトーは1979年コート・ドールで初めてビオディナミを採用。
ビオディナミ・ブルゴーニュの元祖にして自然派ワインの先駆者なんだそうで。


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ラトー家はボーヌの古くからの家系だそうですが、商売をするワイン生産者ではなく、
1haの畑で自家消費用に細々と作っていただけなんだそうです。
ジャン・クロードさんは子供の頃からこのワイン作りの手伝いが好きたっだそう。
17歳の時、庭でビオディナミの実験をすると、土が生き返り驚きの効果が出ます。
醸造学校を卒業すると、フランス国内を研修で回り、ビオディナミの先駆者、
ボジョレーのルネ・ボス・プラティエール氏を訪ね多くを学んだといいます。
修行から帰ると、ドメーヌ・ジャン・クロード・ラトーを設立。これが1979年。
今ではボーヌ周辺の8.5haの畑でビオディナミを実践したワインを作っています。
(因みに8.5haが一人で管理する限界だそうで、これ以上増やすことはないそうです。)


公式ページは「頑張って作りました」的な手作り風です。
日の丸マークがあるので日本語表示かと思って押すと、「ようこそ!」だけ。(笑)

ブルゴーニュ・ルージュは2004年のデータのままです。(笑)
ネットでも調べましたが、2018年も大きな変化はなさそうです。
・ピノ・ノワール 100%
ユーズド樽で8ヶ月の熟成だそうです。
畑はポマール村にあり、樹齢は60年にもなるそうです。
熟成の項目には「5年以内に飲むこと」と書いてます。
ビオだから長期熟成は品質が保てないんでしょうかね?


ドメーヌ・ジャン・クロード・ラトーを訪問してみましょう。
ボーヌの町から丘の方へD970線沿いに20分ほど歩くと右手にあります。
JCrateau00
周囲はボーヌの1級畑になります。写ってる人はジャン・クロードさん?(笑)

ただし、今日のAOCブルゴーニュはボーヌではなくお隣のポマール村。
Pommard001
それも、1級やポマール村名畑でもないので、県道D974号線のこっち側です。

例によって、Google Mapに書き込んで位置関係を確認しますよ。
JCrateau02
ジャン・クロード・ラトーも書き込んであるのでボーヌ側を確認ください。
そこからでは、ポマールのAOCブルゴーニュのエリアもそう遠くないですね。
いつものように、プルミエ・クリュ、村名畑の範囲も示しておきます。

そのポマール村のAOCブルゴーニュの畑へ行ってみます。
今日のワインの畑はどこかわかりませんが、雰囲気を見る例として。(笑)
JCrateau01
ポマールはアヴァン・ドゥーヌ川(l'Avant-Dheune)という小川が、
市街地の方から流れてきています。このあたりの地質は古い堆積土です。


エチケット平面化画像。
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裏ラベルはなくインポーターシールだけだったので、下に合体させました。


さあ、抜栓。
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まあ、汎用品はしかたないですね。

コルク平面化。
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5年以内の消費が推奨ですから、5年耐用のDIAM5で十分ですね。

Alc.12.5%。
しっかり濃いめのルビー。
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グロゼイユ(言ってみたかった…笑)、フランボワーズ。
紅茶。ミントっぽくも。
鉄、鉛筆の芯、醤油…色々出てくるような気が。
ビオだからでしょうか。(笑)
辛口アタック。
コテッと濃い味な気がしましたが、
うまみ・滋味となる部分は「地味」な感じです。(笑)
少し舌触りが気になりますね。
バランスはいいんですが個性的な風味に思います。
喉元にしっかりとアルコール感もあります。

いろいろ書きましたが、
楽しめるピノには違いないです。


*****


Jean-Claude Rateau
Bourgogne 2018
RRWポイント 90点


Kimura Cellars Marlborough Pinot Noir 2017

木村さんがニュージーランドで作るピノ・ノワールをいただきますよ。
日本を飛び出して海外でワイン作りに挑戦ってスゴイです。マジリスペクト。
過去、フランスドイツアメリカ、いろいろありました。ニュージーランドも。
やはりみんな選ぶ土地には拘りがあるんでしょう。今日のはマールボロです。


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木村滋久さんはキャピトル東急ホテルに10年間勤務、レストランでサービスを担当、
フランスのワイナリー巡りがきっかけでワイン造りに魅了され、醸造学を学ぶため、
ニュージーランドへ渡ったそうです。その後、2009年にキムラセラーズを設立。
ソーヴィニヨン・ブランに始まり、2012年からこのピノ・ノワールも作ってるそう。
なんだか、夢のあるゴイゴイスーなストーリーですね。


公式ページはなぜかすんごく日本ぽいです。デザインなのかフォントなのか。(笑)

今日のピノ・ノワールもデータシートがありました。
・ピノ・ノワール 100%
日本語の達者な(笑)サイトなので、そのままコピペしておきます。

<ワイン造り>
「原料は手摘みで収穫後、ワイナリーの選果台で1粒1粒を厳選しております。
1週間ほどの低温マセラシオンの後に発酵させ、ピシャージュは1日に2~4回行ないました。
野生酵母により発酵したワインが 40%ほどのブレンドに含まれています。
ワインはフレンチオーク(新樽30%)で11ヶ月熟成させています。」


さて、ワイナリー訪問と行きたいのですが、所在がまったく不明。
ブレナム空港から10分とのことで、空港から10分圏内を探るも見つからず。
仕方がないので、一緒に経営されているB&BのYoutube映像からコピペ。
Kimura01
1組限定(2名まで)だそうですが、部屋からは自社畑を見渡せるそうです。
『10年間、契約ブドウでワイン造りを行っておりましたが、2018年から
小さなソーヴィニヨン・ブランの自社畑を所有することに至りました。』
と書いてありましたから、ここがその自社畑なんでしょうね。

よ~し、もう一度捜索だ!と、敷地の形を頭に入れ、上空から再度探します。
するとどうでしょう。執念ですね。とうとう発見してしまいました!
Kimura03
この敷地の畑がソーヴィニヨン・ブランなんですね。

余計なお世話ですが、Google Mapで空港との位置関係を確認。
よっぽど飛ばさないと10分で着くのはきつそうです。(笑)
Kimura04
公式ページに住所を書いていないのは、教えたくないんでしょうね。
住所もわかっちゃいましたけど、ここには書かないようにいたします。

最後にニュージーランド地図でマールボロを確認しておきましょう。
Kimura02
OK?


ラベル平面化画像。
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確かに、薄っすらと桜の花びらがらせん状にデザインされてますね。


さあ、スクリュー回転です。
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キャップは無印です。ネックには桜の模様がありましたが。(最初の写真参照)

Alc.13%。
クリアな透け感のルビー。
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ラズベリー、イチゴ、プラム。
煮詰まったジャムのようなコクのある香りも。
樹皮のような樽香がしっかり効いています。
辛口アタック。
酸は控えめでいい感じですが、
味の深みがちょっと弱いかな~。
全体のバランスはいいと思います。
かすかなタンニンもいい演出です。
フィニッシュまでずっと楽しめましたが、
終始ちょっと軽め(薄め)なのが気になりました。

しかし、おいしいのは間違いないです。
何気に今までの日本人醸造家の中で最高点。


*****


Kimura Cellars
Pinot Noir 2017
Marlborough
RRWポイント 90点


Fontanafredda Ebbio Langhe Nebbiolo 2017

バローロ・エリアの大手、フォンタナフレッダのランゲ・ネッビオーロ。
ストライプスという縞々ラベルのカジュアルな雰囲気のシリーズです。
「EBBIO」なんて名前がついていますが、調べても意味は解らず。
多分ですが、Nebbioloの真ん中部分(N-ebbio-lo)を取ったと思われますが、
それでもその意味は不明。(笑)


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フォンタナフレッダと言えば、19世紀末にイタリアの初代国王の息子が、
その所有地を譲り受け設立した、バローロ作りの代表的ワイナリー。
全バローロ生産の6%をフォンタナフレッダが占めます。
(前は15%って書いていたような気がするんだけど…比率下がった?)


公式ページは何気にリニューアルされてるような気がします。

簡単ですが一応データシート完備です。
・Nebbiolo 100%
Langhe DOCは1994年にDOCになっています。
今日のように「Nebbiolo」と品種を表示する場合は85%以上必要です。
使用可能な黒品種は、ネッビオーロの他、バルベーラ、ドルチェット、カベソー、
メルロー、ピノ・ノワール、およびイタリアローカル品種のフレイザ(Freisa)。
ランゲDOCは熟成に関しての規定はないですが、今日のワインは木樽で8ヶ月、
更にボトルで2~3ヶ月やってるそうです。
ここで詳述はしませんが、シャルドネやアルネイスを使ったランゲ白もあります。


再訪ですが、
お城で有名なセッラルンガ・ダルバ(Serralunga d'Alba)のはずれにある、
フォンタナフレッダ村(!)に行ってみます。ちょっとした町ですね。
Fontanafredda02
施設がいろいろあり過ぎて、どこがワイナリーかわかりません。(笑)


前にも紹介したのですが、面白いフォンタナフレッダ周辺地図があります。
Fontanafredda01
今回は全体をフルでJPG化し転載させてもらいました。なんだか中世風。

今日はこの地図に近しいエリアのGoogle Mapで位置確認をします。
Fontanafredda03
わかりやすくするために若干イラストの建物も移設しました。(笑)


ラベル平面化画像。
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裏ラベルはインポーター貼り替えタイプです。


さあ、抜栓。
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コルクも平面化して全体デザインを見ます。
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ノマコルクですね。個人的にDIAMより好きです。

Alc.13.5%。
透け感ある若干茶味がかったガーネット。
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黒ベリー、ドライフルーツ、スパイス。
辛口アタック。
酸味は表に出てこないんですがフルーティな味わいです。
タンニンや苦味成分が味に複雑味を与えてくれてますね。
喉越しから余韻にかけて若い酸があるのにやっと気づきます。

バローロ、バルバレスコのようなのを期待するといけませんが、
それらとは違った方向で楽しめるネッビオーロでした。


*****


Fontanafredda
Ebbio Langhe Nebbiolo 2017
RRWポイント 90点


Viña Falernia Donna Maria Syrah 2014

ビニャ・ファレルニアのシラーです。スーパーで1000円ほどでした。
なぜ手に取ってしまったかというと、ラベルのAppassimentoの文字です。
以前この作り手のカルメネールをアパッシメントしたものを試しました。
正直微妙だったんですが、やっぱりここは何でもアパッシメントをやるんだと、
すごく気になってしまい、ちょっとリベンジ的にお試ししたくなりました。(笑)


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Appassimentoとは、イタリアなんかでよく行われている、収穫時期を遅らせ、
ブドウを樹上で陰干しして、果実の濃縮度を高めるという手法です。

やはり、ビニャ・ファレルニアを始めたオリヴィエール家はイタリアからの移民。
1951年、今日のワイン名にもなったDoña Maria Gramola Olivierお母さんとその一家が、
北イタリアDOC Trentinoの町トレント(トレンティーノ・アルト・アディジェ州)から、
チリの北方にあるエルキ・ヴァレー(Elqui Valley)に入植します。

息子さんでしょうか、アルド・オリヴィエールさんが1975年からブドウ栽培を開始。
イタリアで醸造家だった従弟ジョルジオ・フレッサティさんを呼び寄せ、
1998年にビニャ・ファレルニアを設立(結構新しい)、今に至るという訳です。


公式ページは画像豊富でなかなかいい感じ。

ワイン情報もしっかりあります。
・シラー 100%
お手頃価格のワインですが、手摘み収穫100%(15kg入りカゴで)です。
40%のブドウはアパッシメントで樹上で自然乾燥させ収穫、60%は通常収穫。
また全量ではないようですが、一部を仏オーク樽で6ヶ月熟成させています。


さあ、チリの北方、エルキ・ヴァレーにあるワイナリー訪問です。
Falernia01
木材を前面に使ったモダンな建物ですね。貯水池とエルキ川の畔は一面畑です。

アンデスから流れ出るクラロ川(Río Claro)の狭い河岸にブドウ畑が現れ、
やがてトゥルビオ川(Río Turbio)に名を変え、畑が山間に広がっていきます。
ビクーニャ(Vicuña)の町からビニャ・ファレルニアのあたりで畑は最大になり、
川も最終的にエルキ川(Río Elqui)となり、ラ・セレナ(La Serena)の町から、
太平洋に注ぎ込みます。これがエルキ・ヴァレー。エルキ川流域です。


恒例のGoogle Map書き込みでワイナリーの所在を確認します。
Falernia00
エルキ・ヴァレーは細長いチリの最北端のワイン産地になります。
(実際には、更に北のアタカマ砂漠の方の海岸側にHuasco Valleyや、
Copiapó Valleyという産地があります。)


ラベル平面化画像。
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かなりワイドなラベルは、左右の説明が裏ラベルを兼ねてる感じです。
おかげでインポーターラベルを貼るのに苦心したようです。

微妙にラベルに重なっていたので剥がして別撮りです。
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ワイン情報を盛り込もうという姿勢は評価できます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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無印スクリューキャップはお値段的に仕方ないですね。

Alc14.5%。濃ゆい。
濃いガーネット。
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カシス、ブルーベリーのコンポート。
シナモンかミント、スパイス…。
カルメネールのアパッシメントの時も感じましたが、
どうも個性的な香りになるようですね。
ちょっとコールタールかアスファルトの感じも。(笑)
辛口アタック。
奥に甘みを感じるんですが、甘々ではないな~とか思ってる間に、
結構厚みのある味が押し寄せてきて、結局程よいバランスになりました。(笑)
深み、凝縮感出すのにアパッシメントは有効なんでしょうね。
ただその副産物なのか、ハッカのような独特の風味はちょっと邪魔かも。

しかし、カルメネールはゴメンナサイでしたが、シラーは許せますね。
なんとなくアパッシメントの良さは出ていますから。
ここはカベソーのアパッシメントも出してるようです。試そうかな?


*****


Viña Falernia
Donna Maria Syrah 2014
RRWポイント 90点


E.Guigal Châteauneuf-du-Pape 2013

ある意味オーソドックスなギガルのシャトーヌフ・デュ・パプをいただきます。
このブログを始めてからでも2007年を試してますので今日のは2回目ですね。
どこの産地でも間違いない大手があるっていいですね。シャプティエなんかもいい。
無名なの含めいろんな作り手を試そうと常々思っていますが、たまには大手。(笑)


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ただ、ギガルのこのLa Collectionというシリーズ、ラベルデザインが野暮ったい。
ひと目でギガルとわかるからいいんでしょうが、色どりといい少々古くさい気が…。


公式ページは何気にリニューアルされてました。トップページはChâteau d’Ampius。
コート・ロティのローヌ川沿いに佇む古城を1995年にギガルが取得しました。

ワイン詳細がミレジム毎にちゃんと載っています。今日のセパージュは…
・グルナッシュ 70%
・ムールヴェードル 15%
・シラー 10%
・その他 5%
出ました「その他」。シャトーヌフではよくありますね。「不明」なんでしょうか。
オークの大樽(foudre)で2年の熟成です。

AOCシャトーヌフ・デュ・パプは13種類のブドウを使っていいのですが、
その13種の名前を以下に挙げておきます。

1)グルナッシュ:Grenache (Noir, Gris, Blanc)(黒・グリ・白)
2)シラー:Syrah(黒)
3)ムールヴェードル:Mourvèdre(黒)
4)サンソー:Cinsault(黒)
5)クレレット:Clairette (blanche, rose)(白・ローズ)
6)ヴァカレーズ:Vaccarèse(黒)
7)ブールブラン:Bourboulenc(白)
8)ルーサンヌ:Roussanne(白)
9)クノワーズ:Counoise(黒)
10)ミュスカルダン:Muscardin(黒)
11)ピクプール:Picpoul (blanc, gris, noir)(黒・グリ・白)
12)ピカルダン:Picardan(白)
13)テレ・ノワール:Terret noir(黒)

グルナッシュやピクプールは黒(Noir)も白(Blanc)も1種類で数えられてます。
このAOCの規定は、赤でも、白でも、何%でもいいというゆるゆるな感じですが、
これら以外、ローヌならありそうなヴィオニエやマルサンヌを使うとアウトです。
以上でわかるようにAOCシャトーヌフ・デュ・パプには少量ながらもあります。


再訪ですが、作り手訪問。コート・ロティのあるアンピュイ(Ampuis)です。
guigale0
こうなると、もう町ごとギガルって感じです。(笑)

位置関係を北部ローヌの地図で確認します。
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コート・ロティにギガルあり。ただ、今日試すのは南部ローヌのシャトーヌフです。

南部ローヌの地図でシャトーヌフ・デュ・パプ他を見ておきましょう。
guigale2
ギガルは南部ローヌは本拠地ではないのですが、ローヌ全体をカバーしつつ、
シャトーヌフなんかへのこだわりはあったんでしょう。なぜなら…

シャトーヌフ・デュ・パプにあるChâteau de Nalysというシャトーを2017年に取得します。

シャトーヌフには並々ならぬ思い入れがあるのか、サイトもしっかりギガル化しています。
まあ、今日のワインは2013年ですから、ここから来てることはないのですが。(笑)

ついでなので一応訪問しておきます。
guigale3
ギガルの南部ローヌの拠点ということになるのでしょうか。


エチケット平面化画像。
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裏ラベル下のサインの所が汚れてますが、インポーターシールの剥がし跡です。

こんな貼り方だったんですよ。
IMG_0059-(1)
バーコードを隠したかったのはわかりますが、もう少し配慮が欲しいです。


さあ、抜栓。
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当たり前ですが、キャップシール、コルクともギガル専用品。

コルク平面化。
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シャトーヌフとも書いてないし、第一ミレジムがどこにもないです。
ちょっと残念な感じ。

Alc.14.5%。
濃いめのガーネット。エッジは若干クリア。
IMG_0071

黒ベリー、ダークチェリー、スパイス。
動物的...かすかなブレタノマイセスはお約束かな。
これぐらいならいいアクセントです。
辛口アタック。
若干酸味も乗っていましたが、
すぐに厚みのしっかりした味の実体に到達。
構造感は圧倒的なのに重々しくない。
なかなかのバランス。

しかし重々しいのが欲しい時もあるんですよね。
そういう意味では期待が大きすぎたかな。


*****


E.Guigal
Châteauneuf-du-Pape 2013
RRWポイント 90点


Domaine Baud Génération 9 En Rougemont Côtes du Jura Poulsard 2018

そうだ、フランス・ジュラのワインを飲もう。ということでネットでお取り寄せ。
ジュラなら黄ワイン(Vin Jaune)や藁ワイン(Vin de Paille)やらも興味を引きますが、
ここは赤でしょうということで、ジュラの稀少品種プルサール100%を入手。
外出自粛が続く中「いろんなワインをお取り寄せでお家で飲もう」シリーズです。(笑)


IMG_0055
ジュラ広域のCôtes du Jura AOCですが、プルサール(Poulsard)のモノセパージュ。
トゥルソー(Trousseau)やピノ・ノワールとブレンドすることが多いそうですが、
お試しにはブレンドよりこんな単一品種の方が面白そうです。
しかし、ヴァン・ジョーヌを入れるクラヴラン(Clavelin、620ccの小ぶりの瓶)
ではないですが、肩の張った少し変わった形の瓶ですね。一応、750mlです。


作り手は、ジュラのワインの中心地であるアルボワ(Arbois)ではなく、
L'ÉtoileとChâteau-Chalonの間にあるDomaine Baud Génération 9というところ。
九代目ドメーヌ・ボーって意味ですが、1742年から数えて本当に9代目だそうで。
ジェネラシオン・ヌフって、三代目 J SOUL BROTHERSみたいですね。(笑)

公式ページは情報多く、なかなかちゃんとしてます。

ただ、今日のワインは、
・プルサール(Poulsard) 100%
で、伝統的な作り方くらいしかわかりません。
プルサールは果皮が薄く、アントシアニン(色素)も少なく、黒ブドウと言っても、
オレンジ色に輝くクリアな赤ワインになります。モノによってはほぼロゼだったり。

あまり違いは判りませんが、写真でジュラの黒品種を見ておきましょう。
Baud04
この作り手のfacebookで黒ブドウの写真を見つけ、プルサールかなと思いましたが、
このサンプル写真で見比べても判別付かず。(笑)


さて、Château-ChalonとL'Étoileの間にあるドメーヌ訪問してみましょう。
Baud01
こじんまりしてるようで、広い店舗や地下カーヴが備わってます。

所有畑は全部で22ha。AOCの内訳は以下の通り。
・AOC Côtes du Jura:15.5ha
・AOC Château-Chalon:3.5ha
・AOC L'Étoile:3ha
Château-Chalonはサヴァニャン100%のいわゆる黄ワイン(Vin Jaune)のみ、
L'Étoileも黄ワインと藁ワイン(Vin de Paille)と辛口白で、白ばっか。
ということで、黒品種はAOC Côtes du Jura(ジュラ全域)のどこかになります。

ただ、この作り手は白品種の方が圧倒的(76%)です。以下が作付け面積比。
・シャルドネ(=Melon d'Arbois)57%
・サヴァニャン(Savagnin)20%

・トゥルソー(Trousseau)10%
・プルサール(Poulsard)7%
・ピノ・ノワール(=Savagnin Noir)7%

(=)はジュラ地方でのシノニムです。
これらから、Vin Jaune、Vin de Pailleの他、泡のCrémant du Jura(白・ロゼ) 、
Macvin du Jura(VDL、Vin de Liqueur)という即ち酒精強化ワインも作っています。
クレマン・デュ・ジュラとマクヴァン・デュ・ジュラはAOCです。


さあ、恒例Google Map書き込みマップ。まずドメーヌを見つけてください。
Baud02
AOC ArboisやChâteau-Chalon、L'Étoileの範囲は真ん中の地図を参照。
アルボワ・ピュピラン(Arbois Pupillin)なんてAOCもありますね。
で、今回なんとブルゴーニュのコート・シャロネーズとマコネも入ってます。(笑)
ボーヌからアルボワまで車で1時間の距離でした。案外ジュラって近い?

やはり最後はフランス地図を眺めておきましょう。(笑)
Baud03
どうも地域ごとに区切って覚えると地域間の距離や位置関係が掴めません。
グラン・オーセロワがブルゴーニュなんだったら、ジュラの方が近い!(笑)
まあ、この地域分類は、品種や文化含めた歴史的なものなんでしょうけど。


エチケット平面化画像。
IMG_2586
裏ラベルに公式ページと同じ説明があります。プルサールの色を出すために、
しっかり毎日のルモンタージュ・ピジャージュが欠かせないようですね。
インポーターはヌーヴェル・セレクション。作り手紹介のページがあります。


さあ、抜栓。
IMG_0052
キャップシール、コルクは汎用品。ボトルにあった金メダル貼っておきます。

汎用品ですが一応コルク平面化。
IMG_0053

Alc.14%。
クリアに透き通ったルビー。オレンジ味ありますね。しかし、薄い。
IMG_0054

ブルーベリー、カシス、シナモン風味。
紅茶っぽい感じも?
辛口アタック。
シナモン風味は味でも感じられました。
香りと味が通じるパターンですね。
厚みはないですが、ペラペラではない程よい味わい。
酸味がかすかできれい、お陰で口当たりがいいです。
微妙にタンニンもあるのがわかります。
アントシアニンは少ないのにね。

ピノ・ノワール的ですが、しっかり赤ワインしてます。
ブラインドでロゼとは間違わないはず。(笑)
おもしろい。


*****


Domaine Baud Génération 9
En Rougemont
Côtes du Jura Poulsard 2018
RRWポイント 90点


Nativa Carmenere 2018

スーパーの500円ワインです。しかし、思いっきり注目してしまいました。
「まぼろしのブドウ品種 CARMENERE」の特大POP。「旨味の原点」とまで。
裏ラベルにも「1994年にチリで再発見されたカルメネールにこだわった」とあり、
かつてこれ程、カルメネール押しのワインがあったでしょうか?
日本カルメネール振興協会としてはこれは見過ごせません。早速お試しです。(笑)


IMG_2290
カルメネールはご存知のように、かつてボルドーの主要品種であったものの、
(カルメネールの原産地であるボルドー地方では、18世紀頃まで主要品種は、
現在のカベソーやメルローではなく、カルメネールであったとも言われています。)
1863年から19世紀末まで続いたフィロキセラ被害で欧州中のブドウが壊滅し、
カルメネールもボルドーから消え去ります。
チリなど新大陸に移植されていた品種をボルドー他欧州へ戻すと同時に、
フィロキセラに耐性のあるアメリカ産の野生ブドウの台木に接木することで、
ヨーロッパ中のワイン産業がその後なんとか復活を遂げました。
しかし、晩熟で害虫にも弱いカルメネールだけはボルドーに戻されませんでした。
そして一旦ワインの歴史からはカルメネールは消え去ってしまったのでした。

そして、1994年にフランス人ブドウ品種学者のJean Michel Boursiquotが、
チリのマイポで、失われた品種と思われていたカルメネールを再発見します。
この畑がViña Carmenであり、1996年には初のカルメネールのワインをリリース。
その後のチリのワインを特徴づける代表品種になったのはご存知の通りです。
以上、日本カルメネール振興協会では常識となっています。(笑)


チリの本家公式ページは見つかりませんでしたが、インポーターの日本酒類販売が、
気合の入った公式ページと見紛うサイトを作っています。(URLもなんと、nativa.jp

このサイト、さすがにカルメネールの解説がすごいです。
しかしながら、今日のワインの情報は極少。
・カルメネール 85%
・その他 15%
とのことですが、その他って何?
チリでは、カベソーやメルロー、シラー、カリニャン、プチヴェルド他、
いろんなものとブレンドするパターンが多いですからね。でも何?


作り手訪問しようと裏ラベルを見るとSur Andinoという名前と住所がありました。
この住所を調べると、なんと大手のViña Santa Ritaと同じでした。
なるほど、実体はサンタ・リタか~と思ってたら、上記Nativa.jpにこんな記述が…。

「フランス人研究者であるジャン・ミッシェル・ブルシコ氏がここ、
ナティバ・エステーツ(別名ヴィニャ・カルメン)にてカルメネールを再発見…」

な、なに!?
別名、ビニャ・カルメン(Viña Carmen)!?
今日の作り手がカルメネールを発見し、チリの代表品種となる礎を築いたなんて、
えらそ~なことが書いてあったので、もしかしてと思ったら、やっぱそうでしたか。

じゃあ、住所の件はどうなるんでしょう。調べると、なんと…。
Carmenere02
サンタ・リタとカルメンは隣接していて同じ道路に面しているため、
番地のない場合、同じ住所になってしまうようです。

サンティアゴの南、マイポ・ヴァレーになります。
Carmenere03
ここが、カルメネールの第2の故郷ということですね。

しかし、なぜカルメネールがチリで消えてしまったのか。
メルローと混植されて時間と共に混同され、メルローとして生き残っていたのです。
その昔は葉の形で品種を特定していたので、メルローと特徴が似ていたからだとか。
実際、90年代後半(まだカルメネールが再発見される前)のチリのメルローは、
他地域産と比べて飛びぬけておいしかった記憶があり、なるほどと頷きます。
実はカルメネールとメルローのブレンドを飲んでいたんですね。

そんなにメルローに似てるんだと信じていましたが、今日のナティバのサイトに、
カルメネールとメルローの違いが解説してあり、ちょっと驚きました。
Carmenere01
外観は全くと言っていいほど似ていません。

カルメネールのブドウは色が黒っぽくてメルローより大粒です。また、
粒を押すとカルメネールはメルローのように果汁が外に飛び出さないんだそうで。
カルメネールは果皮と果肉がひっついて、じわじわと流れ出るそうです。へぇ~。

例の葉の形も、カルメネールは葉脈の中心に向かって切れ込みが浅く、
全体的にロールがかっているのに対して、メルローはより深い切れ込みがあり、
葉はフラットなんですと。どうしてチリ人は混同したんでしょう?(笑)

晩熟であるカルメネールをメルローとして早く収穫してしまうと、
メトキシピラジンによる青臭い風味が強く出るということもあります。
でも、おいしかったんですよね~、昔のチリのメルロー。


ラベル平面化画像。Est 1994はミレジムではなく発見された年です。(笑)
ノンヴィンテージかと思ったら、裏ラベルに極小文字で2018とありました。
IMG_2283
で、このイラストにも注目です。粒は先ほどの解説のように黒っぽい。
葉が赤く描かれていますが、これこそカルメネールの名前の由来である、
赤く紅葉する葉です。(フランス語:Carmin=洋紅色)
実際、カルメネールをチリで再発見した前出のJean Michel Boursiquotさんは、
紅葉するメルローの葉を見て「これ、カルメネールちゃうか?」と気づいたとか。

このPOP。日本カルメネール振興協会としては表彰モンです。
IMG_2285
よって、別撮りして貼っておきます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_2288
まあ、無印スクリューキャップですよね。500円ですから。


Alc.13%。
ガーネット。
IMG_2289

ブラックベリー、スパイス、鉛筆の芯、青野菜、モカ。
僕の知ってるカルメネールの要素をちゃんと持ってます。
安いけどカルメネールで間違いないでしょう。(笑)
辛口アタック。
酸は若さから来るんでしょうね。仕方なし。
厚みは当然弱いんですが、複雑味・構造感はしっかりしてます。
POPどおり、スパイシーってやつです。(笑)
タンニンは嫌味じゃない程度の収斂性。
余韻もそこそこしっかりあって味わい深いです。

500円の味を超えて、しっかりカルメネールしてるです。
さすがビニャ・カルメンです。よし!


*****


Sur Andino S.A.
Nativa Carmenere 2018
RRWポイント 90点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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