Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:91点

Cotarella Montiano 2017 Lazio IGP

なんだか抽象画のようなラベルデザインで、自分じゃ絶対ジャケ買いしなさそうなワインですが、お正月のカルディのワインくじで当たったんだから仕方ありません(笑)。しかし、調べてみると、2014年にパーカーおじさんが92点をつけ、2015年には93点、2016年にはなんと95点をつけています。残念ながら今日の2017年の評価はわからないのですが、この流れで行くと96~97点はつきそうです。(笑)

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う~ん、ワインは見かけによらないものですね。ウンブリア州オルヴィエト(Orvieto)出身のリカルドとレンツォのコタレッラ兄弟が1979年にラツィオ州モンテフィアスコーネにワイナリーを設立したのが始まり。ウンブリアやラツィオで土着品種や国際品種など幅広いワインを手掛け評価が高まっていったようです。今日のメルローのモノセパージュ、モンティアーノは1993年に生まれています。1999年には故郷ウンブリア州のオルヴィエトの南のモンテッキオに新ワイナリーを構えています。

これがその、おめでたい感じのワインくじ(笑)。1等はドンペリでした。
Montiano01
ドンペリはハズれましたが、2000円出して5000円のワインが出たので、中当たりといったところでしょうか。


公式ページは、効果がいっぱいで少し見にくいですが立派なものです。

ワイン紹介もヴィンテージ毎のデータシートがあって充実しています。
・メルロー 100%
今日のワインは評価も高いですが、最初に載っていてコタレッラの看板ワインのようです。フレンチオーク樽で12ヶ月の熟成です。


ウンブリア州、モンテッキオ(Montecchio)のワイナリー訪問。
Cotarella01
周りの雰囲気もいい感じの所です。ファレスコは創業当初からの名前で、今もファレスコ名のラインナップがあります。


さあ、今日のワインはIGPラツィオなのでラツィオ州を俯瞰して見ます。
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しかし、コタレッラがウンブリア州のオルヴィエト出身で、今はウンブリア側にワイナリーを構えていますので、ラツィオ州全体の地図とは微妙な感じになりましたね(笑)。ただし、今日のワインがモンテフィアスコーネ(Montefiascone)とカスティリオーネ・イン・テヴェリーナ(Castiglione In Teverina)の畑からということなので、その場所は示しておきました。例の「Est! Est!! Est!!! di Montefiascone DOC」で有名なあたりですね。


ラベル平面化画像。
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カルディのオーバーシーズが独占でやってるんでしょうかね。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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シンプルですが、一応ヴィンテージは横に打ってあります。

Alc.14.5%。(pH:4.56、Brix:8.0)
濃いガーネット。
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黒ベリーに酸の香り。
チェリー、プラム。
若い木の樽香も感じます。
辛口アタック。
酸はありますが嫌な主張はしませんね。
複雑味をたたえる味は飲み進めるとボリューム感を増します。
タンニンは心地よい収斂性で丁度いいです。
フレッシュ感が続く余韻はかなり楽しめました。

うん、なかなかうまいではありましたが、
パーカーおじさんの95点とまではいかないかな~。


*****


Famiglia Cotarella
Montiano 2017
Lazio IGP
RRWポイント 91点


Picket Fence Vineyards Top Rail Red Blend 2014 Sonoma County

カルディにてとてもお安くなっていたので手に取ってしまいました。次に行ったらもうなくなっていたので、皆さんも飛びついた模様(笑)。それなりにカッコいいラベルのソノマの赤ブレンド、なんだかカスタム・クラッシュの雰囲気が漂ってます。(カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、ブドウを持ち込んでワイン造りの設備を借りて作るシステム。)

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作り手は、アリソン・クロウ(Alison Crowe)という女性醸造家がやってるということぐらいしかわからず、ワイナリーの所在も不明です。やっぱりカスタム・クラッシュ(Custom Crush)のようですね。

この方、ナパにある「Plata Wine Partners」というところでワインメーカーをしてるようです。

カリフォルニア大学デイヴィス校で醸造学を学び、1995年からいろんなワイナリーで修行を積んでおられ、「よっしゃ、自分のワインも出してみよう!」となったのかもしれませんね。

今日のワインの「Picket Fence Vineyards」という、いかにもそれらしいワイナリーにはちゃんとした公式ページがありました。ブドウはソノマのロシアン・リバー・バレーやアレキサンダー・ヴァレーからとありますが、ワイナリーに関してはスルーです。(笑)

ちゃんとワインの紹介もありましたが、ブレンド比率はネットで調べてもわかりませんでした。
・カベソー
・メルロー
・マルベック
カベソー主体のボルドーブレンドではあるようです。ブドウは手摘み収穫で朝に行ない、100%除梗、低温浸漬、プレス後100%マロラクティック発酵を行い、アメリカンとフレンチオーク樽のミックスで熟成されます。期間は不詳。尚、このサイト上の希望小売価格は18ドルになってました。それよりは少し安く買えたかな。


今日はこれ以上広がりようがないので、いつものソノマの地図を見ておきます。
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ソノマ・カウンティAVA(Sonoma County AVA)はノース・コーストAVA(North Coast AVA)に属します。今日のワイナリーの畑があると思われるロシアン・リバー・バレーとアレキサンダー・ヴァレーも確認しておきましょう。どちらもロシアン・リバー(Russian River)が貫いており、サン・パブロ湾から吹き込む霧の影響を強く受け、非常に冷涼な気候なんだそうです。シャルドネやピノ・ノワールが最適なんだそうですが、その他の品種も生育期間が長くなり複雑な味わいが期待できるとか。

どうでもいいんですが、Google Mapを見てみると、ロシアン・リバーの川の上にカヌーから撮影されたと思しきストリートビューがあったので、ワンショット貼っておきます。
RussianRiver
流域をず~っとカヌーで下れます。驚きました。これはアレキサンダー・ヴァレーの中のロシアン川です。両脇にはブドウ畑が広がってるはずですが、カヌーからは見えません。(笑)


エチケット平面化画像。
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ピケット・フェンスとはイラストのような柵の囲いです。裏ラベルもいろいろ書いてますが、あまり大した情報はなし。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルク、ロゴマーク入りで悪くないです。

コルク平面化。
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Alc.13.5%。(pH:4.39、Brix:7.9)
濃いガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー、濡れ木の樽香。
シンプルにいいカベソーの香りがプンプンします。
辛口アタック。
甘みとタンニンの渋みがそれぞれ弱めながら拮抗して絶妙な均衡を見せます。
結構な酸に押さえられて、味の厚みは少々弱く感じるのが残念ですが、
複雑味もあって貫禄はそこそこあります。
喉越し余韻にかけてさらに酸は目立ってくる気がします。
しかしながら、総じていいレベルに達しているとは思います。


*****


Picket Fence Vineyards
Top Rail Red Blend 2014
Sonoma County
RRWポイント 91点


Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande Réserve de la Comtesse 2011

メドック格付け第2級、ポイヤックのシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande)です。ファーストは随分前に試してますが、本日は家飲み、順当に(笑)セカンドをお試しです。その名を「伯爵夫人のリザーヴ(Réserve de la Comtesse)」といい、その伯爵夫人の肖像もラベルにあり、ファーストの「金」の装飾に対し「銀」でコーディネートされています。どちらかというと個人的にはこっちの方の雰囲気が好みです。(笑)

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もともとシャトー・ピション・ロングヴィル(Château Pichon Longueville)と呼ばれたこのシャトーの歴史は17世紀に遡りますが、1850年に当主ジョセフ・ドゥ・ピション・ロングヴィル男爵(Baron Joseph de Pichon Longueville)の死をきっかけに相続のため分割された結果として、Château Pichon Longueville Baron(Baron=男爵)と Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande(Comtesse de Lalande=ラランド伯爵夫人)に分かれることになります。1855年の格付け時にはすでに分割されていたわけですが、両方とも2級になって良かったですね。(笑)

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの方は、実際は3人の姉妹が相続しており、ワイン造りに一番関心を持っていた次女がラランド伯爵に嫁いだことで、シャトー名にコンテス・ド・ラランド(ラランド伯爵夫人)をつけるに至っています。
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エチケットにも肖像があしらわれていますが、このお方がラランド伯爵夫人なんでしょうかね。(画像はシャトーの公式インスタグラムから拝借)ずいぶんおきれいな方とお見受けします。(笑)

公式ページは工事中です。2年前にファーストを試した時も工事中でした。おいおい。

公式インスタグラムに誘導していますが、写真ばかりで知りたい情報が取れません。
仕方がないのでネット情報に頼ることになります。
・カベソー 43%
・メルロー 49%
・プチヴェルド 8%
もともとメルローの比率の高いシャトーですが、2011年のセカンドは若干ですがメルローがカベソーを逆転してしまっています。普通はファーストと同じくカベフラもブレンドされているんですが、2011年はそれもなしですね。
樽熟はたぶん新樽率40%のバリックで12ヶ月と思われます。
ちなみに、パーカーおじさんは今日のワインに87点をつけています。微妙ですね…。


シャトー訪問。ポイヤックはよく行ってますから(Google Mapで)もうお馴染みです。
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シャトー道路(県道D2号線)を隔てて斜め向かいが兄弟シャトーのピション・ロングヴィル・バロン。すぐ右隣がシャトー・ラトゥールの入り口です。

公式インスタグラムは写真ばかりで大した情報はないのですが、よくよく見るとシャトー所有畑の地図が載ってました。画像は6分割だったのでつなぎ合わせるのに難儀しましたがこれです。
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ジロンド川の方面にはほとんどなく(シャトー・ラトゥールなんでしょうね。)、やはり元は一つのシャトーということで、シャトー・ピション・バロンの背後に広がっています。

例によって、これをGoogle Map上に重ねてみます。やはり臨場感が違います。(笑)
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あれれ? 一部、サン・ジュリアンにはみ出てますよ。いいのかな?

地図には十字架のついた小屋のイラストがあったので探してみました。
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ありました。これですね。ちょうどこの小屋より向こうがポイヤックです。手前側も所有畑ですが、行政区分ではサン・ジュリアンになります。しかし、きれいな畑です。遠くにシャトーも見えます。

最後にいつもの地図でポイヤックの格付けシャトーをおさらいしておきましょう。
Comtesse05
ポイヤックは名だたる第1級が3つもあります。第2級は元シャトー・ピション・ロングヴィルの2つですね。ところが第3級がゼロで、第4級がデュアール・ミロンのみ。あとは第5級が12もあります。どれが3級か4級かとかで混乱しないので、ポイヤックは割と覚えやすいかもしれません。まとめておきます。上の地図で位置関係も確認しましょう。

<第1級>
・Ch. Lafite-Rothschild(ラフィット・ロートシルト)
・Ch. Mouton Rothschild(ムートン・ロートシルト)
・Ch. Latour(ラトゥール)
<第2級>
・Ch. Pichon-Longueville-Baron(ピション・ロングヴィル・バロン)
Ch. Pichon-Longueville-Comtesse-de-Lalande(ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)
<第3級>なし
<第4級>
・Ch. Duhart-Milon(デュアール・ミロン・ロートシルト)
<第5級>
・Ch. d’Armailhac(ダルマイヤック)
・Ch. Clerc-Milon(クレール・ミロン)
・Ch. Batailley(バタイエ)
・Ch. Haut-Batailley(オー・バタイエ)
・Ch. Haut-Bages-Libéral(オー・バージュ・リベラル)
・Ch. Croizet-Bages(クロワゼ・バージュ)
・Ch. Lynch-Bages(ランシュ・バージュ)
・Ch. Lynch-Moussas(ランシュ・ムーサ)
・Ch. Grand-Puy-Ducasse(グラン・ピュイ・デュカス)
・Ch. Grand-Puy-Lacoste(グラン・ピュイ・ラコスト)
・Ch. Pédesclaux(ペデスクロー)
・Ch. Pontet-Canet(ポンテ・カネ)
合計18シャトーです。


エチケット平面化画像。
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エチケットからはわかりませんが、シャトーは2007年に買収され、現在はあのシャンパーニュのルイ・ロデレール社長、フレデリック・ルゾーさんの所有になっています。


さあ、抜栓。
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キャップシールも銀!

コルク平面化。
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専用デザイン&横ミレジム。さすがです。

Alc.13%。(pH:4.60、Brix:7.3)
濃いガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー。
スギの樽香、黒鉛。
辛口アタック。
割と生き生きした酸は健在です。
そのせいか厚みは弱く感じます。
複雑味や繊細なテクスチャーはあるんですけどね。
弱いというより、上品という形容がいいかもしれません。
酸のおかげでしょうか、若干早めに余韻は退散。

十分おいしいんですが、重厚なポイヤックを期待すると少々肩透かしかも。
メルロー多めと無関係ではないと思うので、このシャトーの個性でしょうね。


*****

Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande
Réserve de la Comtesse 2011
Pauillac
RRWポイント 91点


Ceretto Monsordo Rosso 2016 Langhe

ボトルに直接ブツブツで書いた文字。変なの~って思いながら気になってたんですよね。ついに手に取ってしまいました。カベソー主体にメルローとシラーをブレンド。いわゆるボルドースタイルですが、イタリアはピエモンテのランゲDOC(Langhe DOC)なんですね。バローロ、バルバレスコの名門チェレット(Ceretto)が作り手というのも後で知りました。これは面白そうです。

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チェレットは1930年代にリッカルド・チェレットさんがアルバに創業した家族経営ワイナリーです。1960年代に2代目のブルーノさんとマルチェロさんのチェレット兄弟が引き継ぎ、「最上の畑で、最上の酒を造る」なんてポリシーで銘醸地の畑を買い進め、バローロ、バルバレスコの最高の造り手の一つという地位に登り詰めたというわけです。現在は3代目が運営しているそうです。
で、今日のワインはそんな作り手が、ピエモンテの伝統的なワインとはまた違ったワインを目指し作ったボルドーブレンドです。

公式ページは半分はレストランの紹介だったりして手広いビジネスのにおいがします。

ワイン紹介、データシート完備ですが、インポーター情報も頼ります。
・カベソー 50%
・メルロー 28%
・シラー 22%
品種ごとに醸造、300Lのフレンチオーク樽(新樽率40~50%)で別々に熟成。ブレンドするのは瓶詰前だそうです。このモンソルドという国際品種を使ったランゲ・ロッソは1997年がファーストリリースだそうで、最初はネッビオーロやピノ・ノワールも入っていたそうですが、現在はこのボルドーブレンドに落ち着いてるようです。


アルバにあるチェレット訪問。アルバ市街から車でほんの10分ほどの場所です。
Ceretto01
ここが Tenuta Monsordo Bernardina という名前で、今日のワインはアルバの畑からのブドウをこのワイナリーで醸しているので「モンソルド」と名付けられています。バローロ、バルバレスコの畑にはそれぞれ専用のワイナリー(Bricco Rocche と Bricco Asili)を現場に設置しています。ワインに最上の個性を発揮させるため、それぞれの銘醸地で醸すというのがポリシーなんだそうです。すごいこだわりですね。

今日のワインのブドウは、モンソルド・ベルナルディーナ醸造所のあるアルバ周辺からというのはわかっていますが、一応ランゲDOCの範囲をいつものごとくGoogle Mapで見ておきましょう。
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バローロ、バルバレスコの間にアルバの町。そしてそれを取り囲む広大なランゲ。その東側のさらに広域なモンフェラート含め、だいたいの位置関係は把握できましたでしょうか。さらに詳しいピエモンテのDOC/DOCGは左側にインポーズした地図でご確認ください。タナロ川ほか、位置関係を把握するには川に注目です。

さて、今日のワインのランゲDOCLanghe DOC)をおさらいしておきましょう。ランゲDOCはバローロ、バルバレスコ対象地域含む54ものコミューンが対象で、1994年にDOCとなっています。赤の主要品種は、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、フレイザなどピエモンテお馴染みの品種の他、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワールの国際品種が入っています。それぞれ85%以上で品種名が表記できます。今日のワインはカベソー50%なので、ランゲ・ロッソ(Langhe Rosso)となります。また、ランゲには白(Langhe Bianco)もロゼもパッシートによるデザートワインもあります。白の主要品種も、Arneis、Favorita、Nascetta、Rossese Bianco といったローカル品種の他、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、リースリングの国際品種が入っています。


ラベル平面化画像といきたいところですがラベルはなし(笑)。さすがに真っ黒のボトルではうまく撮れず完全な平面化は断念しまして、適当に撮った写真を切り貼りしてお茶を濁します。
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おっと、ユーロリーフのビオワインですね。


さて、抜栓。
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コルク平面化。
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CERETTOのみ、シンプル。

Alc.14%。(pH:4.29、Brix:7.8)
濃いガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー、スギっぽい樽香あり。
スパイスも。
辛口アタック。
若干の酸味がクールな感じを与えてます。
厚みのある味はなかなかですよ。
タンニンの収斂性も程よく喉元をくすぐる感じ。
酸は少し引きずるんですが、余韻も貫禄で続きます。

国際品種でありながらもピエモンテのアクセントあり。
ピエモンテのボルドーブレンド。いいじゃない。


*****


Ceretto
Monsordo Rosso 2016
Langhe DOC
RRWポイント 91点


Podere 29 Unio Nero di Troia e Primitivo 2018 Puglia IGP

最近、試したことのないブドウ品種や産地を選んで買っていたら、ストックの大半がイタリアワインという事態になってきました(笑)。土着品種の多さや多様性(多数のDOC/DOCG!)ではイタリアが一番ってことなんでしょうが。今日のコレは「Nero di Troia」という品種が引っ掛かりポイントですね。プーリア州からはプリミティーヴォやネグロアマーロばっかりでしたから。

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ポデーレ29というこの作り手、プーリア州フォッジア(Foggia)近くのトレッサンティ(Tressanti)で、父のパオロ・マッラーノさんと息子のジュゼッペさんが2007年設立した新進ワイナリーだそうで。
プーリア州の土着品種であるウーヴァ・ディ・トロイア(Uva di Troia)にこだわって作り続け、この品種のスペシャリストとして評価されてるそうです。この作り手はネーロ・ディ・トロイア(Nero di Troia)の呼び方を使っていますが、ウーヴァ・ディ・トロイアのシノニムです。

公式ページは動画多用。さすが新しいワイナリーの雰囲気です。
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ワイン情報もしっかりしています。
・ネーロ・ディ・トロイア 60%
・プリミティーヴォ 40%
これぞプーリアといったブレンドですね。ワイン名の「Unio(ウニオ)」は「結合、融合」の意味で、このブレンドのことを指しています。樹齢は12年だそうで、熟成はステンレスタンクで2ヶ月、フレンチオーク樽で4ヶ月です。
今日のワインはIGP(*)プーリアですが、このIGPではウーヴァ・ディ・トロイアやプリミティーヴォ含め多様な品種が使用可能で、今日のワインのように2品種のダブルネームも表示可能です。
*IGP(Indicazione Geografica Protetta)=IGT(Indicazione Geografica Tipica)

ウーヴァ・ディ・トロイア(Uva di Troia)の名前はフォッジア近くのトロイア(Troia)の町から来てるのは想像がつきます。トロイの木馬やトロイア戦争のトロイアとは別の町ですが、このコムーネ自体が、トロイアを征服した伝説のトロイの木馬の戦士の一人であるギリシャ神話の英雄ディオメデスによって造られたという伝説がありますから、全くの無関係ではなさそうですが。
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収量が少ない品種で、高品質でコクのあるワインが作られるにもかかわらず、年々生産量は減っているようです。そんな中、この品種にこだわる今日の作り手は偉いですね。

しかしながら、意外とこの品種を主要品種の一つとするDOC/DOCGは多いです。以下に列挙。
Barletta DOC、Cacc’è Mmitte di Lucera DOC、Castel del Monte DOC、Castel del Monte Nero di Troia Riserva DOCG、Castel del Monte Rosso Riserva DOCG、Orta Nova DOC、Rosso di Cerignola DOC、San Severo DOC、Tavoliere delle Puglie(Tavoliere)DOC など。


作り手訪問。フォッジアの町から東(海岸の方)へ車で30分くらいのところです。
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家屋は小ぶりですが、この周辺に14haの畑を所有しているそうです。


プーリア州を、例によってGoogle Mapで俯瞰して見ておきましょう。
今日の作り手、ポデーレ29の所在も印をつけたのでご確認ください。
Puglia01
いっぱいあるプーリアのDOC/DOCGの地図とリストもつけましたので、番号を照らし合わせてお楽しみいただけます。(笑)


ラベル平面化画像。
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手を合わせて Unio(結合)なんですね。インポーターシールはバーコードとAlc.表示を隠していました。ギリギリアウト。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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ヴィンテージがコルク横に打たれてますね。いいことです。

Alc.13.5%。(pH:4.45、Brix:8.0)
ローズがかった濃いガーネット。
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カシス、チェリー。チョコっぽい風味も。
辛口アタック。
結構、酸はあるんですが、いいアクセントになってます。
奥行きも感じる味でなかなかいいですよ。
フルーティなので軽い印象もあるんですが、
その果実味もいいようにしか効いてない感じです。

ちゃんと品種の特徴を見せながら、普通においしい。
ウーヴァ・ディ・トロイアのポテンシャルを感じます。
絶対プリミティーヴォよりおいしいと思います。


*****

Azienda Agricola Podere 29
Unio Uva di Troia e Primitivo 2018
Puglia IGP
RRWポイント 91点


Brezo Mencía 2017 Bierzo

スペインDOビエルソ(Bierzo)の特産品種メンシーア(Mencía)です。最初にこの品種を試した時は正直ゲロまず(笑)と思ったのですが、なんとなく気になってその後もちょこちょこ試しています。未だ納得いくようなのに出会ってませんが、過去のデータを見るとパーカーおじさんはいろんなメンシーアに90点以上をつけてますね。さあ、今日のもおじさん91点のようです。いざ。

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グレゴリー・ペレス(Grégory Pérez)という新進気鋭の作り手です。ボルドー生まれで、ボルドーでワイン醸造学を学び、1997~2000年にグラン・ピュイ・ラコストやコス・デストゥルネルで修行した後、自身の家族のルーツであるスペインのビエルソへ戻り、ボデガス・メンゴバを運営しています。

公式ページは動画もあったりして情報は豊富そうですが、ワインの詳細は少々薄いです。

今日のワインの2020年が「パーカーおじさんの92点とったど~!」みたいなことは高らかにうたっていますが、セパージュなんかは%が書いてません。(笑) ネット情報では…。
・メンシーア 90%
・ガルナチャ・ティントレラ 10%
何ヶ所かの畑からで、樹齢は平均50年の古木だそうです。90%除梗でステンレスタンクの発酵・MLF。熟成は記載なし。ないんでしょうね。

さあ、これがメンシーアMencía)です。日本ではメンシアなんて書いてますが、後ろにアクセントがあります。加えて言うとスペイン語の発音では「シ」は英語でいう「th」の発音です。
Mencia01
スペイン原産らしいですが、2015年のDNA分析では、アルフロシェイロ(Alfrocheiro)とパトーラ(Patorra)の自然交配だろうと出ています。アルフロシェイロはポルトガルのダン(Dão)で使われる主要品種ですし、パトーラはポルトガル原産といいますから、ポルトガルと縁が深そうです。そう言えば、メンシーアはポルトガルではジャエンJaen)と呼ばれ、同じくダン(Dão)の主要品種のひとつでしたね。

今日のメンシーアにブレンドされているガルナチャ・ティントレラGarnacha Tintorera)です。「ガルナチャ・ティンタ(Garnacha Tinta)=グルナッシュ」とお間違えなきよう。フランス語でアリカント・アンリ・ブーシェAlicante Henri Bouschet)と呼ばれ、1866年に「Petit Bouschet」とグルナッシュ(Grenache=Garnacha Tinta)が交配されたフランスが原産の品種になります。(因みに交配したフランス人栽培家がアンリ・ブーシェさんです。)
Garnacha-Tintorera
この品種はタンテュリエTeinturier)と呼ばれ、果肉・果汁にも色が付いています。フランス語のタンテュリエ(Teinturier)は、スペイン語ではティントレラ(Tintorera=染物屋、クリーニング屋の意)と言います。なるほど、ガルナチャ・ティントレラ(Garnacha Tintorera)と呼ぶわけです。


ワイナリー訪問。一瞬唖然とする建物の面構え(笑)。奥に長い建物のようです。
Mengoba01
カスティージャ・イ・レオン州ビエルソの中心地ポンフェラーダの町の近くです。

スペイン全体地図でDOビエルソの位置関係を見ます。
Bierzo01
DOバルデオラス(Valdeorras)と隣接し、こちらもメンシーアが主要品種ですが、州としてはリアス・バイシャスのあるガリシア州になります。

DOビエルソのあるカスティージャ・イ・レオン州Castilla y León)の他のDO も確認。
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リベラ・デル・ドゥエロ他、有名な産地がドゥエロ川流域にあるのがわかります。DOビエルソはそんな所から少し離れた西の端ですね。

「VC」とあるのは「Vino de Calidad con Indicación Geográfica」のことで、DO(Denominación de Origen)より、ワンランク下の格付けになります。下図参照。
Spain_Wine_Clase
また州全体が対象地域の「Vino de la tierra de Castilla y León」というのがありますが、これがEUワイン法の IGP に当たります。


ラベル平面化画像。
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ボデガス・メンゴバというワイナリー名よりグレゴリー・ペレスという名前を前面に押し出してる感じです。


さあ、抜栓。
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キャップシールには「Brezo」のエンボス。

コルク平面化。
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はい、ここにもワイナリーのマークと共にグレゴリー・ペレス。(笑)

Alc.13%。(pH:4.66、Brix:5.7)
濃いルビー。エッジは薄っすらと褐変。
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カシス、チェリー、梅。
辛口アタック。
メンシーアの特徴的な酸と薬草のような風味は健在。
なのに、味わいは深みがあってうまいですよ。
上等ブルゴーニュのような複雑味も感じます。
酸は全然刺さずクールな果実味を演出。
余韻からフィニッシュまでクリアなうまさ続きました。

これは…自分史上、最強メンシーア現る…ですよ。
試し続けてよかった。(笑)
パーカーおじさんは91点ですか。
もうちょっと上げましょう。


*****


Bodegas y Viñedos Mengoba
Brezo de Grégory Pérez
Mencía 2017 Bierzo
RRWポイント 93点


Craggy Range Single Vineyard Pinot Noir 2016

おいしいピノを探さなきゃと、ブルゴーニュ以外も新世界含めちょこちょこ買っていると、セラーのピノ比率がかなり高くなってきました。これはちょっとづつでも試していかなくてはなりません。今日は順当なニュージーランド、評判のいいクラギー・レンジといきましょう。

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クラギー・レンジは1998年にホークス・ベイに設立された、Peabody家の家族経営ワイナリーです。今日のワインも「Single Vineyard」となっているように、単一畑にこだわり、品種に合わせて最適な土地をニュージーランド各地で探し、それぞれの畑の気候に合った単一品種を栽培するスタイルで高品質のワインを作り出しているということです。


公式ページはワイン紹介がショップ兼用ながらよく出来てはいます。

ピノ・ノワールは本拠地ホークス・ベイからちょっと離れたマーティンボロから。
・ピノ・ノワール 100%
全房 15%、除梗 85%の割合で自然酵母を使用して、フレンチオークとステンレスのタンクの併用で発酵。熟成は新樽率22%のフレンチオーク樽で10ヶ月とのこと。


ワイナリー訪問。もっときれいな写真も上がってますが敢えてストビューで(笑)。
Craggy00
レストランやホテルも併設の本拠地。テイスティングできるセラードアもここです。

この本拠地には「Giants Winery」がありますが、ワイン造りの本丸はちょっと離れた(車で30分ほど)「Gimblett Gravels Winery」になります。どちらも立派な施設ですね。
Craggy02
ホークス・ベイのこれら拠点ではボルドー品種を中心に扱っていて、今日のピノ・ノワールは品種にあった畑を求め、遠く離れたマーティンボロに畑があります。

ホークス・ベイのクラギー・レンジから南下すること3~4時間。こんな感じです。
Craggy01
このマーティンボロの畑は、テ・ムナ・ロード・ヴィンヤード(Te Muna Road Vineyard)といって、ピノ・ノワールやソービニヨン・ブランといった品種に合った土壌・気候なんだそうで。左にインポーズしたニュージーランド全図を参考に位置関係をご確認ください。


ラベル平面化画像。
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インポーターはアサヒビールなんですね。裏ラベル貼り替えてますが、ワイン説明等内容に不足なしです。


さあ、スクリュー回転。
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クラギー・レンジの「CR」マークが入っています。

Alc.14%。(pH:4.32、Brix:6.9)
濃い目のルビー。
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ラズベリー、クランベリー、マルベリー。(笑)
ベリー、香るってことで。
かすかな青野菜、黒鉛も感じます。
酸味感じる辛口アタック。
しっかりした果実味の味わいは、
たおやかにパレットに広がる感じがします。
喉越しから余韻でごくかすかな苦味様の複雑味もあり。
いい感じのままフィニッシュです。
傑出した感は弱いですが、楽しめます。

パーカーおじさんは2015年に91点をつけていますね。
なるほど、そんな感じ。(笑)


*****


Craggy Range
Single Vineyard Pinot Noir 2016
Te Muna Road Vineyard
Martinborough
RRWポイント 91点


Emiliana Eco Balance Pinot Noir 2019

チリのピノ・ノワールを飲みましょう。どうせなら冷涼な産地(南半球なので南の方)にしようと、ビオビオ(Valle del Bío Bío)とかマジェコ(Valle del Malleco)とかを探したんですが、アメリカのワインショップにはいくらでもあったそれらがなかなか見つかりません。やっと見つけたのが、チリのビオワインの草分け、エミリアーナのこれでした。その名もオーガニックワイン「エコ・バランス」。しかし、ビオビオ産のビオワインって…。(笑)


IMG_4087
エミリアーナは1986年にギリサスティ家が設立、90年代後半から有機栽培を実践、2001年にはチリ初のオーガニック認証ワイン(Coyam 2001)を出したりとビオワインで先進的な所です。本拠地カサブランカ・ヴァレーを中心に、マイポ、カチャポアル、コルチャグア、ビオビオなど各地に自社畑を922ha所有、契約畑は334haを管理し、総計1200haにもなる畑はほぼ全域オーガニック認証を受けています。(ECOCERT/フランス国際有機栽培認証機関)


公式ページはは大手らしく立派ですが、いまいち情報量が少ないです。

今日のエコ・バランスなるシリーズは残念ながら載っていません。インポーター情報に頼ります。
・ピノ・ノワール 100%
ビオビオ・ヴァレーのピノ・ノワールは最後まで有機栽培移行中だったそうで、2016年ヴィンテージよりECOCERT認証が下り、現在は全ての品種が有機栽培ブドウのワインとなったそうです。20%だけですが、フレンチオーク樽で6ヶ月の熟成をしているとのこと。お手頃レンジですが最低限のクオリティーは確保してるようですね。


本拠地はカサブランカ・ヴァレーで、ビオビオ・ヴァレーではないんですが一応訪問。
Emiliana
ストビューで近寄れなかったのでアップされてた写真を拝借。サンティアゴとバルパライソを結ぶ国道68号線沿い、ちょっと横にそれたところにあります。


ビオビオ・ヴァレーは、バルパライソ州(Valparaíso)にあるカサブランカ・ヴァレーからですと、リベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州(Libertador General Bernardo O'Higgins)、マウレ州(Maule)、ニュブレ州(Ñuble)をはさんで、さらに南側になり、かなり遠いのがわかりますね。
EmiChile
ビオビオ・ヴァレーはビオビオ州ということもありますが、ビオビオ川流域と捉えた方がよさそうです。ニュブレ州にあるイタタ・ヴァレーもイタタ川流域にあるからイタタなわけですからね。

南部地域(Región del Sur)を拡大した地図を貼っておきます。
EmC
Google Map上に重ねてみましたが、いまいちでしたね。

参考までにチリのワイン産地(DO)の一覧表(サブゾーン含む)を貼っておきます。
RegiónSubregiónZonaÁreaTérmino complementario
Región vitícola de AtacamaValle de Copiapó
Valle del Huasco
Región vitícola de CoquimboValle del ElquiLa Serena
Vicuña
Paiguano
Costa
Andes
Andes
Valle del LimaríOvalle
Punitaqui
Monte Patria
Río Hurtado
Costa
Entre Cordilleras
Andes
Andes
Valle del ChoapaSalamanca
Illapel
Andes
Andes
Región vitícola de AconcaguaValle del AconcaguaZapallar
Quillota
Hijuelas
Panquehue
Catemu
Llay-Llay
San Felipe
Santa María
Calle Larga
San Esteban
Costa
Costa
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Andes
Andes
Andes
Valle de CasablancaCasablancaCosta
Valle de San AntonioCartagena
Algarrobo
Costa
Costa
Valle de LeydaSan Juan
Santo Domingo
Costa
Costa
Valle del Marga-MargaQuilpuéCosta
Región vitícola del Valle CentralValle del MaipoIsla de Maipo
Talagante
Melipilla
Alhué
María Pinto
Colina
Calera de Tango
Til Til
Lampa
Santiago
Pirque
Puente Alto
Buin
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Andes
Andes
Andes
Andes
Valle del RapelValle del CachapoalRancagua
Peumo
Coltauco
Requínoa
Rengo
Machalí
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Andes
Andes
Andes
Valle de ColchaguaParedones
Pumanque
Litueche
Lolol
Nancagua
Santa Cruz
Palmilla
Peralillo
Marchigüe
La Estrella
San Fernando
Chimbarongo
Costa
Costa
Costa
Costa
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Andes
Andes
Valle de CuricóValle del TenoVichuquén
Rauco
Romeral
Costa
Entre Cordilleras
Andes
Valle del LontuéSagrada Familia
Molina
Entre Cordilleras
Andes
Valle del MauleValle del ClaroEmpedrado
Curepto
Talca
Pencahue
San Rafael
San Clemente
Costa
Costa
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Andes
Valle del LoncomillaSan Javier
Villa Alegre
Parral
Linares
Longaví
Retiro
Colbún
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Andes
Valle del TutuvénCauquenesEntre Cordilleras
Región vitícola del SurValle del ItataPortezuelo
Coelemu
Chillán
Quillón
Costa
Costa
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Valle del BiobíoYumbel
Mulchén
Entre Cordilleras
Entre Cordilleras
Valle del MallecoTraiguénEntre Cordilleras
Región vitícola AustralValle del CautínPerquenco
Galvarino
Valle de OsornoOsorno
San Pablo
Purranque
La Unión
Futrono


































<Wikipedia Anexo:Regiones vitícolas de Chile より>


ラベル平面化画像。
IMG_4083
裏ラベルにイギリスのThe Vegan Societyのマークがありますね。オーガニックというだけでなく製法まで全て植物由来だという事ですね。ゴイゴイスー。


さあ、スクリュー回転。
IMG_4085
無印…。

Alc.13.5%。(pH:4.26、Brix:7.9)
赤味多めのルビー。
IMG_4086

ラズベリー、チェリー。
茎感と複雑な出汁香も備わってます。
辛口アタック。
酸味は穏やかながらしっかり主張。
味の実体は弱めかなと思いますが、マイルドな感じで悪くないです。
喉越しからの苦味様の複雑なタンニン分も加勢して、
フィニッシュで「ええやん!」となる充分いいピノでした。
ビオの嫌な感じもないです。さすがビオの老舗!


*****


Emiliana
Eco Balance
Pinot Noir 2019
D.O. Valle del Bio-Bio
RRWポイント 91点


Château Fonréaud 2016 Listrac-Médoc

シャトー・フォンレオー。AOCリストラック・メドックです。前にAOCムーリ・ザン・メドックの Château Chemin Royal を試した時、実体は同じシャトーだと確認したのが、リストラック・メドック側にあるこの Château Fonréaud だったのを思い出しました。リカマンの店頭で特価だったこともあって(笑)思わず手に取ってしまいました。


IMG_4053
作り手は Vignobles Chanfreau といって、アルジェリアのワインメーカー Léo Chanfreau さんが、1962年に今日のシャトー・フォンレオーを買ったのが始まりです。今では、4つのシャトー名で、2つのシャトーx2つのAOC = 4つの銘柄をリリースしています。

これがその4つのシャトーです。あたかも4つのシャトーがあるようですが…。
Fonreaud05
シャトーとしては、実体は Château Fonréaud と Château Lestage の2つで、畑はおそらく共通のものを、AOC Listrac-Médoc と AOC Moulis-En-Médoc にまたがって所有していて、AOCでシャトー名を使い分けているようです。エチケットをよ~く見ていただくと、シャトーのイラストが、Château Fonréaud = Château Chemin Royal、Château Lestage = Château Caroline というように同じなのがわかると思います。(笑)


公式ページはやはりですが、Vignobles Chanfreau グループのサイトの中です。

ちゃんとデータシートも完備ですが、2016年は裏ラベルの方が正確ですね。
・カベソー 52%
・メルロー 44%
・プチヴェルド 4%
熟成は新樽率33%(毎年1/3を更新)のオーク樽で12ヶ月です。
パーカーおじさんは、このシャトー・フォンレオー2016に91-93点をつけ、「最近のリストラックはいいワインが出てきてるが、この2016は最高だな~。」なんてのたまっておられます。(笑)


ボルドー左岸、リストラック・メドックにあるシャトー・フォンレオーを訪問。
Fonreaud01
さすがクリュ・ブルジョワ。美しい、立派なシャトーですよ。Château Fonréaud の看板の下に  Château Chemin Royal とあるのがわかりますか?


公式ページには所有畑の地図が載っています。どのシャトーも同じ地図ですが。(笑)
Fonreaud03
「Autres domaines」となっているのは、おそらく Château Lestage の畑になるんだと思います。

これをGoogle Map上に当てはめると、一部AOCムーリ・ザン・メドックになります。
Fonreaud06
これが Château Fonréaud の場合、Château Chemin Royal としてリリースされるんだと思います。しかし、AOCは違えど、ほぼ同じテロワールに同じ作り手。これら4つの銘柄はほぼ同じものと捉えてもよさそうです。(笑)

まあ、気を取り直して(?)もう一度美しいシャトーを眺めておきましょう。
Fonreaud04
これも公式ページにあったドローンによる空撮映像からのスクショです。なかなか壮観な映像ですよ。


エチケット平面化画像。
IMG_3940
クリュ・ブルジョワの認証シールがありますね。


さあ、抜栓。
IMG_4056
キャップシールのエンボスがカッコいいです。シャトー・フォンレオー専用品。

コルク平面化。
IMG_4057
シャトーのイラスト入り。ミレジム表示もコルク横です。

Alc.14%。(pH:4.20、Brix:7.7)
ガーネット。
IMG_4052

黒ベリー、プラム、ドライフルーツ、スパイス。
樽香は若い感じがします。
酸味成分多めの辛口アタック。
構造感、凝縮感、なかなかの貫禄です。
タンニンは少し「やんちゃ」かな。
ただ、これのお陰で最初感じた酸は収まってきました。
バランスの妙というやつでしょうか。
余韻はじんわり続くんですが、
各要素のバランスが徐々に崩れるがごとく、
各々が主張を始めてからのフィニッシュ。

少々まとまりのなさを感じましたが、
次第に開いてくると、かなり良くなってきました。
なるほど、パーカーおじさんの91-93点はわかります。


*****


Château Fonréaud 2016
Listrac-Médoc
RRWポイント 91点


Kirkland Signature Rioja Reserva 2015

スペイン、リオハDOCaのレセルバです。が、ご覧のようにカークランド・シグネチャーですから、ご存知コストコのプライベートブランド商品です。これは素性を探るのは難しそうですが、先日試した同じくコストコのキヤンティ・クラッシコ・リゼルヴァDOCG同様1000円を切る結構なお手頃価格ですから、偉いワインかどうか味見くらいはしておかなくてはなりませぬ。(笑)


IMG_4020
キヤンティの時は有難いことに裏ラベルに作り手(生産委託先)の名前が紹介してありましたが、どうやらこれは、そんな情報はなさそうです。しかし、よ~く目を凝らすと、極少文字で「Bottled by Bodegas Muriel - El Ciego - España」とあるのを発見。
作り手は、リオハ・アラベサ(Rioja Alavesa)のエルシエゴ(Elciego / Eltziego)で1926年に創業したボデガス・ムリエルになります。現在はリオハの複数のワイナリーやリアス・バイシャスのワイナリーまで傘下に収める「Muriel Wines」グループの中核となっているようです。なるほど、コストコ向けに大量に生産できる大手というわけです。


公式ページはこちら。当然のようにコストコ向けのワインは載っていません。

品種は当然ながらテンプラニージョです。テンプラニージョはたくさんのシノニムがありますが、
(リベラ・デル・ドゥエロのTinto Fino、カタルーニャのUll de Llebre、ラ・マンチャのCencibelなど)リオハでは「テンプラニージョ」と呼ぶので本家なのでしょうかね。
・テンプラニージョ 100%
裏ラベルによると、オーク樽で30ヶ月、ボトルで6ヶ月の熟成となっています。
リオハDOCaの熟成の規定はスペインの他のDOとは微妙に違うのでまとめておきましょう。

クリアンサ(Crianza)
(他DO)24ヶ月/内、6ヶ月は樽
DOCa Rioja)24ヶ月/内、12ヶ月は樽

レセルバ(Reserva)
(他DO)36ヶ月/内、12ヶ月は樽
(DOCa Rioja)36ヶ月/内、12ヶ月は樽

グラン・レセルバ(Gran Reserva)
(他DO)60ヶ月/内、18ヶ月は樽
(DOCa Rioja)60ヶ月/内、24ヶ月は樽

とにかく今日のワインはリオハDOCaのレセルバの規定はクリアしてます。(笑)


作り手訪問。やはりかなり大きな敷地、施設です。
BodegasMuriel01
エルシエゴ(Elciego / Eltziego)の町の東側一帯って感じ。

リオハのおおよその位置をスペイン地図で見ます。
RiojaA
リオハDOCaのあるラ・リオハ州はラ・リオハ県のみで構成され、州都・県都はログローニョです。エブロ川が州北部を東西に横断しており、バスク自治州、ナバーラ州、アラゴン州、カスティージャ・イ・レオン州と接しています。

さあ、リオハの地図を見ますが、これはいつも使ってるお馴染みのやつ。エルシエゴ(Elciego)の町は見つかりましたか?(リオハ・アラベサというサブリージョンにあります。)
RiojaB
リオハ・アラベサ(Rioja Alavesa)、リオハ・アルタ(Rioja Alta)、リオハ・バハ(Rioja Baja)の3つサブリージョンが示されています。ただ、リオハ・バハ(バハ=「低い」の意味)は響きが悪いので(笑)、今はリオハ・オリエンタル(=「東リオハ」の意味)と呼ばれます。
リオハ・オリエンタルは3つのエリアでは最も標高が低く温暖で、テンプラニージョより晩熟なガルナチャ(グルナッシュ)が主体の産地になっています。

「リオハ・オリエンタル」と表示してある地図がコレ。
RiojaC
リオハ・アラベサやリオハ・アルタ(アルタ=「高い」の意味)は500~800mの標高のお陰で寒暖差があり、良質のテンプラニージョを産するというわけです。
また、リオハ・オリエンタル(リオハ・バハ)は、VT(Vino de la Tierra) の Valles de Sadacia と重なることもわかりますね。Vino de la Tierra というのは IGP(Indicación Geográfica Protegida)に当たります。
DOカバに属するエリアも示してありますね。(DOカバはスペイン全土にあります。)

やっぱりですが、Google Mapにリオハのエリアを転記しておきます。
BodegasMuriel00
エブロ川やその支流の、河岸が分布しているエリアやその山沿いなんかを見ると、それぞれのゾーンの性格がなんとなくわかるような気がします。やはりGoogle Map転記は大切です。(笑)


ラベル平面化画像。ちゃんとリオハ・レセルバの認証シールがあります。
IMG_3936
しかし、この建物のイラスト、どこなんでしょう?


さあ、抜栓。
IMG_4017
キャップシールのマークはボデガス・ムリエルの紋章をもじったもののようです。

コルク平面化。
IMG_4018
裏ラベルにもあったリオハの認証マークですね。コルクはDIAM3を採用です。

Alc.13.5%。(pH:4.27、Brix:7.8)
ガーネット。
IMG_4019

やはりアメリカンオークでしょうか。
樽香が真っ先に来ます。
黒ベリー、オリーブ、スパイス。
辛口アタック。
酸も感じますが、出過ぎてはいません。
タンニンも収斂性あってうまく効いています。
ただ、それらを受け止める味わいは若干弱めで、
バランスとして惜しい気がします。
ですが、喉越しの苦味様の滋味からの余韻は結構楽しめ、
総論、全然悪くないと思いました。偉いワインです。


*****


Kirkland Signature
Rioja Reserva 2015
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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