Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:92点

Domaine Drouhin Oregon Dundee Hills Pinot Noir 2015

ブルゴーニュのトップ生産者のひとつジョセフ・ドルーアンが早くから目を付けた新天地がアメリカのオレゴン州。1988年にドメーヌ・ドルーアン・オレゴンをウィラメット・ヴァレーに立ち上げます。今日は、初リリースから世界で絶賛されてるというそのドメーヌ・ドルーアン・オレゴンのピノ・ノワールをいただきましょう。今日の2015年はパーカーおじさんの評価は90点だそうでなかなかなものです。2018年には94+点をつけてますね。むむっ。

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ジョセフ・ドルーアンさんがシャブリからボーヌに居を移し、1880年にメゾン・ジョゼフ・ドルーアン (Maison Joseph Drouhin)を立ち上げ、息子のモーリス、孫のロベールと代々事業を拡大していきました。ロベールさんは1961年にアメリカのオレゴン州を訪れ、当時はブドウ畑もないウィラメット・ヴァレーを見て、その自然の美しさに感銘を受けていたという伏線があるのですが、1979年にパリで行われたコンクールのピノ・ノワール部門でオレゴン産のピノ・ノワールがトップ10に入ったのを目の当たりにし、産地としての可能性を直感したそうです。その後も、その入賞したオレゴンのワインを取り寄せ、自身のジョセフ・ドルーアンのワインと飲み比べなんかしています。結果、トップはシャンボール・ミュジニーだったものの、オレゴンのワインは僅差で2位だったそうです。
そして、1986年に娘のヴェロニクさんが醸造学を修了すると、オレゴンに彼女を送り込んでドメーヌ・ドルーアン・オレゴンの立ち上げの準備をさせるに至るわけです。以来、30年以上彼女がドメーヌ・ドルーアン・オレゴンを率いているそうです。


公式ページは立派。本家ブルゴーニュのサイトはフラッシュベースで見られないのに…。(笑)

今日のワインはワイナリーのある「Dundee Hills AVA」なので、ワイナリー近隣の畑からでしょう。
・ピノ・ノワール 100%
手摘み収穫、除梗ありです。ワイナリーは最新式の8層のグラヴィティ・フローなんだそうです。ブルゴーニュでカスタムメイドされたフレンチオーク樽で熟成されるとのことですが、期間は不詳。12~15ヶ月のようです。


さあ、オレゴンのワイナリーを訪問。おっと、ストビューでは入れません。
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その名もダンディー(Dundee)という小さな町のすぐ近くのレッド・ヒルという斜面にあります。グラヴィティ・フロー・システムを構える大きな建物です。もう少し南の Eola-Amity Hills AVA にある Roserock Vineyard という畑も2013年に購入しているそうで、拡大を続けているようですね。


Google Map地図を描く前にオレゴン州のAVAを俯瞰して確認しておきます。
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ウィラメット・ヴァレーは州北部、カスケード山脈の西側に広がっています。ポートランドからセーラム、ユージーンといった都市を含んでいますね。

ウィラメット・ヴァレーの北側、Dundee Hills AVA 周辺にズームイン。
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ドメーヌ・ドルーアン・オレゴンはダンディー・ヒルズAVAにあります。最近も新しいAVAが出来ているようで、追加になったものを書き出します。

・Van Duzer Corridor AVA(2019年認定)
・Laurelwood District AVA(2020年認定)
・Tualatin Hills AVA(2020年認定)

Laurelwood District AVA は、Ribbon Ridge AVA と共に Chehalem Mountains AVA に内包される関係です。
このあたりの情報はオレゴンワインの公式ページにありまして、Oregon AVA の各AVAのかなり詳細な地図はこのページにあります。

ドメーヌ・ドルーアン・オレゴンからはオレゴン州の最高峰フッド山が拝めます。
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標高3,429mだし形も富士山に似ていますね。フジサン、フッドサン、心なしか名前も似ている…(笑)。しかし、ダンディー・ヒルズ、確かにいいテロワールという雰囲気です。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルはインポーター貼り替えですが、オリジナル情報しっかり書いてます。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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Alc.14.1%。(pH:4.04、Brix:7.2)
濃いめのルビー。
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ラズベリー、クランベリー、華やかな香りです。
複雑な滋味香も奥にある感じがします。
ドラマチックな辛口アタックは、
甘みと酸味が織り成す均衡が絶妙です。
フルーティですが、安っぽくない深みがあります。
これは好きな感じです。
喉越しのかすかな収斂性もいい感じ。
パーカーおじさんは「若々しくてシャイ」と評してますが、
まさにそんな感じです。


*****


Domaine Drouhin Oregon
Pinot Noir 2015
Dundee Hills Oregon
RRWポイント 92点


Domaine Berthaut-Gerbet Fixin Les Clos 2017

フィサン(Fixin)に18世紀後半から続くというドメーヌ・ベルトー・ジェルベです。正確にはフィサンのドメーヌ・ベルトー(Domaine Berthaut)が2013年にヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・フランソワ・ジェルベ(Domaine François Gerbet)の一部畑を引き継いでドメーヌ・ベルトー・ジェルベ(Domaine Berthaut - Gerbet)となっています。なにやらややこしそうですが、そこのフィサン村名「Les Clos」をいただきながら紐解いていきたいと思います。

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ドメーヌ・ベルトー・ジェルベとなってから評価も高まってるようですが、その立役者は、父ドニ・ベルトー(Denis Berthaut)さん、母マリー・アンドレ・シャンタル・ジェルベ(Marie-Andrée Chantal Gerbet)さんの娘、アメリー・ベルトー(Amélie Berthaut)さんです。
父がフィサンのドメーヌ・ベルトーの当主、母がヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・フランソワ・ジェルベの当主というわけですが、ボルドー大学でワイン醸造学を学び、名だたるドメーヌで修行をした後、2013年に父のドメーヌを継ぎ、母方の名字を加えた「ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ」に名称変更しました。この時、ヴォーヌ・ロマネの1級畑やエシェゾー特級畑を含む母のドメーヌの畑を一部もらっているため、ラインアップは大幅に拡充されたというわけです。

公式ページはこじんまりした感じですが内容は充実しています。

エチケットから各ワインの説明ページに入れるんですが、そこの情報は少々貧弱でした。
・ピノ・ノワール 100%
フィサンの「Les Clos」という村名畑ですが、1級畑と標高が同じ粘土石灰土壌で樹齢が10~80年…くらいしか書いていません。 インポーターの情報ですが、100%除梗、新樽率20%のオーク樽で12ヶ月の熟成のようです。


ドメーヌ訪問します。フィサンの集落の真ん中です。
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門に「Vincent et Denis」とありますが、ヴァンサンさんとドニさん(アメリーさんの御父上)はご兄弟です。

先々代のギー(Guy)さんの時代に向かいの建物も買ったそうで、これがそれ。
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その頃も、メタヤージュ(Métayage・折半耕作)でジュヴレ・シャンベルタン(1級・村名)の畑を獲得、ビジネスを拡張していったそうです。

公式ページに所有畑の区画を示した地図がありました。よくわかるので拝借。
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コート・ド・ニュイの特級、1級、村名畑の分布がよくわかります。母から引き継いだのが、ヴォーヌ・ロマネやエシェゾーですね。ヴォーヌ・ロマネは1級ながらクロ・パラントゥーのすぐ横。1万2千円くらいみたいです。買おうかな~(笑)。

いやいや、まずは今日のフィサン村名です。いつもお世話になってる地図で場所確認。
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「Les Clos」ありましたね。山手の方で1級畑と高さが同じってこういうことですね。地図にあるようにフィサン村名畑は「Côte de Nuits Villages」も名乗れます。しかし、最近はフィサンの名前も売れてきたので、フィサン名の方が売れるんではないでしょうか。

やっぱりですが、Google Map上で見てみますよ。
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ブルゴーニュ・ツアーではフィサンの集落を貫くグラン・クリュ街道をミニバンで爆走しました。今日のドメーヌのすぐ近くを通っていたんですね。懐かしい…。

今日の畑、レ・クロ(Les Clos)に行ってみますよ。
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うん、なかなかいい感じ。この風景をつまみに今日のワインもおいしくいただけそうです(笑)。


エチケット平面化画像。
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しかし、イラストのこのおっさんは誰でしょう?

裏ラベルはなく、このインポーターシールのみ。
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さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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畑名まで入った専用品。ミレジムも定位置に入っていて完璧です。

Alc.13%。(pH:4.24、Brix:6.4)
しっかり色づいたルビー。
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フランボワーズ、チェリー。
こなれた樽香か、軽めの滋味香感じます。
辛口アタック。
酸はしっかりあるんですが控えめなポジションに居ます。
複雑味、奥行きも感じ、全体としていいバランスです。
酸は余韻で主張を始め、最後まで存在感を出しますね。
もう数年寝かしたいところでした。
しかし、レベルはなかなか高いとお見受けしました。


*****


Domaine Berthaut-Gerbet
Fixin Les Clos 2017
RRWポイント 92点


Miguel Torres Chile Santa Digna Carmenére Gran Reserva 2019

日本カルメネール振興協会の活動日です。これは昔から飲んでるやつなんですが、このブログでは未掲載のミゲル・トーレス・チレのカルメネールと参りましょう。ん!? カルメネールの表記が「Carmenére」とアクサンテギュ付きになっています。このパターンはありえません。裏ラベルはエノテカが貼り替えたやつですが、ここも間違っています。さては、エノテカが間違えたか?

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以前、カルメネールの発音と綴りについて考察をしています。アクサンテギュとアクサングラーヴの有無の違いでおおよそ3パターンあり、使われる表記はまちまちです。

(1) Carménère(カルメネール)
(2) Carmenère(カルムネール)
(3) Carmenere(スペイン語読みをするとカルメネーレ)

カルメネールはもともとボルドーの品種ですから、フランス本国に倣えばいいんですが、肝心のI.N.A.O.(Institut National des Appellations d'Origine)が(2)の「Carmenère」を正としているようなんです。フランスのブドウ品種サイトも昔は「Carménère」表記だったものがどんどん「Carmenère」に変わってきているようです。「Carménère」はシノニム扱いになってるところも多いです。
チリではまだまだ「Carménère」表記をするところがありますが、本国の影響か「Carmenère」が増えてきているようです。ご存知のように、個人的にはアクサンテギュとアクサングラーヴの両方ついた、「カルメネール」としっかり読める(1)Carménère を押しています。(笑)

で、本日の問題は、「Carmenére」というおそらく間違いであろう表記です。フランス語の正字法に従うと、アクサンテギュがついた後に、子音+無音の「e」が来ていますので、ここはアクサングラーヴでないといけません。これをわかっていると何とも気持ちの悪い表記に映ります。


さて、作り手のミゲル・トーレス・チレは、名前からわかるようにスペインの大手トーレス(Familia Torres)が1979年にチリに進出して立ち上げたワイナリーです。チリに目を付けた海外勢では一番乗りだったようです。公式ページはさすがにしっかりしています。

ワイン紹介もデータシートあり。
・カルメネール 100%
あれれ、データシートはちゃんと「Carménère」となってました。しかし、写真はやっぱり「Carmenére」となっています。おそらくミゲル・トーレスの中の人がラベル上で間違えたようですね。エノテカさんの間違いじゃないようです。エノテカさん、疑ってスミマセン。(笑)
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この写真、ミゲル・トーレスの畑の看板ですが、大文字で書いてアクセント記号をつけてないです。こんなだからラベルでミスをすることになるんですかね。(笑)
熟成は、全量の50%のみ3年落ち以上の樽を使い6ヶ月だそうです。グラン・レセルバというもののローレンジではありますね。


いやあ、カルメネール、表記含めいろんな意味で謎めいてるミステリアスな品種です。
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その数奇な歴史や、チリで混同されてきたメルローとの違いなどは過去記事で何度か触れています。そこでも引用していますが、日本酒類販売がナティバというカルメネールのワインの専用サイトを作ってまして、ここのカルメネールの解説がとても素晴らしいので一度ご覧になってください。ここでは系統にだけ触れておきます。2013年に実施されたDNA分析によると、カルメネールという品種の親子関係はこのようになります。

カルメネール= (母) ムラル x (父) カベルネ・フラン

ムラル(Moural)はフランス原産の品種です。このようにカルメネールの親として登場はしますが、現在栽培はされていないようです。チリでカルメネールと混同されていたメルローはというと…

メルロー= (母) マグドレーヌ・ノワール・デ・シャラント x (父) カベルネ・フラン

そ~ら、片親(父)が同じカベフラです。混同されたくらいですから血は争えないですね(笑)。このマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラント(Magdeleine Noire des Charentes)というのもフランス原産の古い品種で現在は栽培はされていません。しかし、コ(Côt)すなわち、マルベック(Malbec)の母親もこの品種なのでいろいろお世話になってはいます。(笑)
ついでにカベソーもおさらいしておきましょう。

カベルネ・ソーヴィニヨン= (母) カベルネ・フラン x (父) ソーヴィニヨン・ブラン

でしたね。ここではカベフラは母となりました。世界で人気の品種ですから、DNA分析が流行りになってきて真っ先に調べられ親子関係が判明したのがカベソーだったそうです。


ミゲル・トーレス・チレを訪問しておきます。これは入り口。敷地は右方に広がってます。
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パンアメリカン道路(チリハイウェイ)5号線沿い、マウレ州、クリコーの町の郊外です。ホテルやワイン・レストランなんかが併設されており興味深いです。

マウレ州を俯瞰するGoogle Mapで位置関係を見ておきます。
TorresChile02
ミゲル・トーレス・チレの所在(黄四角)も書き込みました。クリコーの町を最初に探してみてください。今日のワインはDO(Denominación de Origen)セントラル・ヴァレー(Valle Central)なのでマイポまで含む広域になります。よって畑は特定できませぬ。

ミゲル・トーレス・チレの公式ページの所有畑の紹介ページにこんな地図がありました。
Chile_Torres
チリの全産地に畑を持ってるのかと思ったら、チリの代表的な産地を紹介しているだけでした。ミゲル・トーレス・チレの所有畑は、やはりクリコーやマウレ中心でした。イタタ・ヴァレーはいいとして、なんだかすごく南方にも畑を持っていて、寒すぎてブドウが育つのか心配になります。


ラベル平面化画像。
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う~ん、やっぱり「Carmenére」が気になる(笑)。スペイン人らしい間違いと言えばそうなんですが。


さあ、抜栓。
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キャップにはシンボルマーク(リャマ? アルパカ?)。

コルク平面化。
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Alc.13.5%。(pH:4.53、Brix:7.3)
少し赤味の濃いガーネット。
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黒ベリー、スモーキーな香り…カフェ、ダークチェリー。
シダっぽいのは樽香かな。
辛口アタック。
珍しくソフトな酸を感じますね。
まろっとまろやかながら厚みのあるストラクチャー。
喉越しから余韻で、ほどよいタンニンの収斂性を楽しめます。

上等感はないですが、十分おいしいです。
カルメネールとしても合格点。


*****


Miguel Torres Chile
Santa Digna Cruz de los Andes
Carmenére Gran Reserva 2019
RRWポイント 92点


Concha y Toro Marques de Casa Concha Canernet Sauvignon 2017

コンチャ・イ・トロの上級レンジ(と言っても2千円台ですが)のマルケス・デ・カサ・コンチャのシリーズは過去からカルメネールを何度も試していて、安定のうまさで自分にとっては定番になっています。すると類推ではありますが、エノロゴも同じマルセロ・パパさんですし、同シリーズのカベルネ・ソーヴィニヨンも結構おいしいんではないかということです。前回デラうまで98点をつけたカルメネールと同じ2017年のカベソーを入手しました。さてさてお試しです。

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カルメネールとカベルネ・ソーヴィニヨンで大きく違う点があるとすれば、カルメネールが「D.O. Peumo、Cachapoal Valley 」で Viñedo Peumo というペウモにあるセラーで醸されているのに対し、カベソーは「D.O. Maipo、Maipo Valley」であり、Viñedo Puente Alto と Viñedo Pirque というサンティアゴ郊外の2ヶ所の畑のブドウをプエンテ・アルトのセラーで醸しているところです。畑と場所の違い、さてどれくらい影響するもんでしょうね。

公式ページはこれですが、ちょっと情報量が少ないかな。

マルケス・デ・カサ・コンチャのカベソーの情報もありますが、データシートが2018年のみ。

マルケス・デ・カサ・コンチャ専用サイトというのもあります。

こちら少し古いサイトなのか、データシートは2015年になっています。

毎年微妙に違うようですから、やはり2017年のデータが欲しかったところです。仕方がないのでネット情報に頼ります。
・カベソー 85%
・シラー 8%
・カベフラ 4%
・マルベック 1%
・プチヴェルド 1%
・メルロー 1%
フレンチオーク樽(バリックと5,000Lの大樽併用)で16ヶ月の熟成です。


マルケス・デ・カサ・コンチャ専用サイトにはそれぞれの品種がどこで造られているかを示す地図があります。カベソーとシラーはマイポ、カルメネールはカチャポアル・ヴァレーですね。
MdCCMapa
しかし、さすが大手のコンチャ・イ・トロ。いっぱい拠点がありますね。

サンティアゴ郊外(南側)のマイポ・ヴァレーでもこれだけあります。
CT201701
今日のカベソーは黄色四角で示した2ヶ所の畑から。醸造はプエンテ・アルトの施設でやっています。実はこのプエンテ・アルトの拠点、ほぼアルマビバ(Viña Almaviva)と同じ所です。

サンティアゴ周辺(首都州)、いわゆるマイポ・ヴァレー広域地図に書き込みます。
CT201702
Pirque、Puente Alto、Buin などはマイポ・ヴァレーのサブリージョンに当たります。Isla de Maipo なんかもそうでしたね。


ラベル平面化画像。
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さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクともマルケス・デ・カサ・コンチャ専用品ですが、コルクはこの表示の2回繰り返しなので平面化はしません。

Alc.14%。(pH:4.37、Brix:8.2)
赤味強めの濃いガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー、スパイス、濡れ木。
辛口アタック。
厚み、構造感、しっかりあっていいですよ。
酸と相まってですが、タンニンが少々行儀が悪いかな。

全体的にレベルは高く、けっして悪くないんですが、
デラうまのカルメネールを知ってるだけに比べてしまいますね。


*****


Concha y Toro
Marques de Casa Concha Canernet Sauvignon 2017
RRWポイント 92点


Simon di Brazzan Cabernet Franc 2017 Venezia Giulia IGT

「白ワインの聖地」なんて呼ばれるフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州(Friuli-Venezia Giulia)ですが、赤ワインも当然ありまして、カベフラやカベソーなんかが主要品種になってるようです。ちょうどヴェネチア・ジュリア IGP(Venezia Giulia IGP)のカベフラを発見しましたので、お試しといきましょう。

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シモン・ディ・ブラッツァンという作り手ですが、当主のダニエーレさんの名前のついた Azienda Agricola di Drius Daniele というのが正式名称のようですね。1956年にダニエーレさんの祖父母が立ち上げたワイナリーです。ダニエーレさんが農薬アレルギーということで(笑)ビオロジックを推進しているとのこと。場所は、スロベニアとの国境に近い(言ってみれば歴史的にもややこしい)ゴリツィア県(Gorizia)にあります。

公式ページはシンプルですがないよりマシ。ワイン情報は最小限しかないですが。

ユーロリーフのビオワインということはアピールしてますが、醸造法などの記述はありません。
・カベルネ・フラン 100%
以上。ということで。(笑)


ゴリツィア県(Gorizia)コルモンス(Cormons)にあるワイナリー訪問。
Friuli-VeneziaIGP01
スロベニアの国境まで車で10分とかかりません。また、スロベニア側にもブドウ畑が広がっており、プリモルスカというスロベニアの銘醸地になっています。


フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州をGoogle Mapで俯瞰します。DOC/DOCGの地図もインポーズしましたので地形図と見比べてください。州の北側大半は山地になっておりワインが作られていないことがわかります。今日のワインは、ヴェネチア・ジュリア IGPVenezia Giulia IGP)で、フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全体が対象です。
Friuli-VeneziaIGP
フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州のDOC/DOCGを包括する全部入りのDOCが、2016年に新しくできた Friuli DOCFriuli Venezia Giulia DOC なんですが、このDOCもフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全体が対象です。個人的に気になるのが、同じ範囲のIGPの方の名称に「フリウリ」が付かないところです。ヴェネチア・ジュリア IGP の方は1996年に制定と、フリウリDOCより20年も早くできています。何か背景がありそうなんですが…。

ということで、いろいろややこしい背景がありそうなフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州(Friuli-Venezia Giulia)を深掘りしておきましょう。
Friuli-Venezia00
イタリアの国境付近の州はどこもややこしい歴史を持っていますが、ここもご多分に洩れません。州の大部分を占めるのが「フリウリ地方」で、ポルデノーネ県(Pordenone)、ウーディネ県(Udine)、ゴリツィア県(Gorizia)の東北部から成ります。
1866年にはこのフリウリはイタリアに帰属していますが、ゴリツィア県の残りと現在の州都トリエステを擁するトリエステ県(Trieste)から成る「ヴェネツィア・ジュリア」がイタリアに編入されるのは第一次世界大戦後を待つことになります。もっともユーゴスラビアとの国境が正式に確認されたのは1975年ですから、結構近代までややこしい地域だったわけです。(現在国境を接するのはスロベニア。笑)州の名前が長ったらしいのも、「フリウリ」+「ヴェネチア・ジュリア」だということがわかりましたね。そしてアルファベット表記の Friuli の後に付くハイフンは「+」の意味ということになりますね。

でもやっぱりわからない。フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全域対象のDOCが「フリウリ DOC」もしくは「フリウリ・ヴェネチア・ジュリア DOC」なのに対し、同じ範囲のIGPがフリウリの付かない「ヴェネチア・ジュリア IGP」なこと…。


エチケット平面化画像。
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特徴的なデザインですね。裏にはしっかりユーロリーフのマーク。

微妙に裏ラベルにかぶっているインポーターシールがこれ。
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さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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DIAM10とはいいのを使ってますね。

Alc.12.5%。(pH:4.55、Brix:6.2)
エッジがかすかに褐色かな。ガーネット。
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黒ベリー、チェリー、プラム。
西洋杉っぽいのは樽かな?
酸味乗った辛口アタック。
酸のおかげか、厚みはあるんですがクールな味わいです。
なんとなくロワールのカベフラのキャラクターを感じますね。
重苦しくないクールな味のバランスが続きます。
余韻もいい感じで楽しめました。
意外にもなかなか良かったです。


*****

Simon di Brazzan
Cabernet Franc 2017
Venezia Giulia IGT
RRWポイント 92点


Viña Tarapacá Gran Tarapacá Carmenère Reserva 2017

不定期ではありますが、本日は「日本カルメネール振興協会」の活動日となっております(笑)。日本で入手可能なカルメネールも限られているので、なかなか目新しいものに出会いません。今日もお馴染みのビニャ・タラパカとなりました。いつもは「グラン・レセルバ」をいただいてますが、今日は少しランクが落ちて、ただの「レセルバ」です。どこまで落としてもおいしくカルメネールが味わえるのかということも課題の一つですので確認しておきましょう。

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1874年にイスラ・デ・マイポ(Isla de Maipo)に創業のチリワインの老舗です。2008年からサン・ペドロと共にVSPTワイン・グループを形成し、グループとしてコンチャイトロに次ぐチリ二番目のワイン輸出企業となっています。VSPTはおそらく「Viña San Pedro y Tarapacá」の略ですね。サン・ペドロもタラパカも安定のうまさがありますから、この組み合わせは最強です。

公式ページはよく出来ていて情報豊富です。
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今日のワイン、D.O. Valle Central(Central Valley)となっており、グラン・レセルバが D.O. Valle del Maipo(Maipo Valley)でしたから、ランクが落ちて広域になっているようです。
・カルメネール 100%
マイポ以外からのカルメネールも使いながらもオーク樽で6ヶ月熟成と、一定のレベルは確保していそうです。


何度も見ていますが、ビニャ・タラパカを訪問。ラベルのイラストにもなっているこの屋敷は庭園と共に1927年に建てられています。トスカーナ様式だそうで、タラパカのシンボルですね。
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敷地、建物の全体の規模は結構あります。また、まわりを丘陵に囲まれた盆地全体が所有畑になっています。D.O. Maipo Valley の場合はここからになります。

ビニャ・タラパカは場所がイスラ・デ・マイポ(Isla de Maipo)ということで、デ・マルティーノ(Viña De Martino)のご近所です。その時の地図にビニャ・タラパカを追記しています。
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サンティアゴの市街やアンデス山脈の高峰が臨めるマイポ川沿いの広大な銘醸地。壮観であります。

とは言うものの今日のワイン、D.O. Valle Central(Central Valley)の広域です。
Chile_Santiago_Alrededor
セントラル・ヴァレーはこの首都州(Región Metropolitana)のマイポ以南、リベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)のラペル(コルチャグア+カチャポアル)、マウレ州(Región del Maule)のクリコー、マウレにまで渡ります。

こちらがマウレ州のDOを書き込んだ地図になります。上下2枚でながめて下さい。
Maule_Curico
右にインポーズしたチリの産地全体がわかる地図の「Central Valley Region」で全体像をご確認ください。マウレ州からのカルメネールを使っているかはわかりませんが、首都州を超えてラペルからのブドウを混ぜたらもうマイポは名乗れないですからね。おそらくそんな感じなんでしょう。


ラベル平面化画像。
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このレセルバ、「グラン・タラパカ」という名前ですが、最新ヴィンテージでは、ただの「タラパカ」になっています。グラン・レセルバより下のレンジで「グラン」が付くとややこしかったんでしょう。

インポーターシールは裏ラベルを隠さずに控えめに貼ってありました。
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タラパカ専用サイトも用意してあり、偉いインポーターさんです。


さあ、抜栓。
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キャップシールにはシンボルマークがあしらってあります。

コルク平面化。
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チリの地図? まあ、汎用品です。

Alc.13%。(pH:4.45、Brix:7.2)
赤味強めの濃いガーネット。
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黒ベリー、カシス、青野菜かすかにモカも。
カルメネールらしい香りです。
辛口アタック。
シルキーなタンニンが薄いベールのように誘った先には、
果実味と厚みが両立するいい具合の味を発見します。
おいしいんですが、価格相応の軽さもあります。
バランスよく軽めに仕上げた「軽めネール」ということで…。


*****


Viña Tarapacá
Gran Tarapacá Carmenère Reserva 2017
RRWポイント 92点


Napa Highlands Cabernet Sauvignon 2016 Napa Valley

なかなか良さげな雰囲気を醸し出すナパ・ハイランズのカベソー。4000円ほどの微妙な値付けでしたが割引で買っておいたものです。評判を検索すると、「評価の高いオークヴィルとヨントヴィルのブドウを使用」とし、「オーパス・ワンから南に道を挟み広がる畑とドミナスの近くにある畑」なんて解説もあります。極めつけは「ホンマでっか!?TV で明石家さんまさんがオススメしたワイン」なんだそうで。なんだか嫌な予感がします…。(笑)

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作り手は「Napa Highlands Vineyards & Winery」となっていますが、ちょっと調べても正体不明です。裏ラベルには住所はなく、URL(www.napahighlands.com)にアクセスしてもウェブサイトはありません。ナパ・ヴァレー公式サイトで検索してもそんなワイナリーはヒットしません。

ネット情報の説明では『ナパ・ハイランズはナパ・ヴァレーの葡萄栽培農家と密接な関係を築き、ナパ・ヴァレーのカベルネソーヴィニヨンらしさを生み出すべく、非常に評価の高い中心的な二つの地区であるオークヴィルとヨントヴィルの葡萄をブレンドしています。オークヴィルはオーパス・ワンから南に道を挟み広がる畑です。畑の名前は公表されていません。ヨントヴィルの畑は地区の北にあり、オークヴィルの南端と接します。ここにある有名なドミナス・エステートの近くにある畑の葡萄を使用しています。』となっており、これを頼りにナパヴァレー、オークヴィルの地図を見てみます。
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オーパス・ワンの畑の道を隔てた南側というのは、前に試したフランシスカンと「Napa Wine Co.」の畑になっているようです。

「Napa Wine Co.」というのをググってみました。これがそこの公式サイト

するとここはカスタム・クラッシュCustom Crush)をやっていると書いてます。カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、(買い)ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りてワインを作るシステムです。
どうやらこれが怪しそうですね。カリフォルニアは有名ワインでも実態はカスタム・クラッシュっていうのがありますからね。以前試したテキストブックなんてのもそうでした。

と、自分的には結論付けて、日本のインポーターサイト(中川ワイン)から情報を見ます。
・カベソー 90%
・プチヴェルド 10%
フレンチとアメリカンのオーク樽混合で20ヶ月の熟成だそうです。


ラベル平面化画像。
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雰囲気は立派なんですが、所在情報が全くなし。URLは繋がらず。そうなると、メアドが Gmail っていうのが笑えます。


さあ、抜栓。
IMG_4577
なんと、コルクが完全無印。こんなの初めてかも。当然平面化はしません。

Alc.14%。(pH:4.17、Brix:7.7)
濃い濃いガーネット。
IMG_4578

ブラックベリー、ブラックチェリー、濡れ木、スパイス。
辛口アタック。
若干甘みを感じますが味の厚みは貫禄級。
構造感を感じさせるエキスって感じです。
タンニンもとってもシルキー。
喉越しから余韻でちょっと酸味を確認。
これが原因か後味にも甘みが残ります。
ちょっと「ナパ甘症候群」再発かと不安になりますが、
ワイン自体はとってもおいしいです。

カスタム・クラッシュでも当然おいしいワインはあるってことですね。
オーパス・ワンに迫るかというと、それはないですが。(笑)


*****


Napa Highlands
Cabernet Sauvignon 2016
Napa Valley
RRWポイント 92点


Penfolds BIN 28 Kalimna Shiraz 2014

やまやの「よりどり2本4000円」のコーナーにペンフォールズが何種類か並んでたんですが、前にも試したBIN8なんかはまあ妥当なところとして、中に1本、しれ~っとBIN28が並んでいます。これ単品でも5000円はしますから、何かの間違い?とは思いましたが、チリ・サンペドロのプレミアムワイン、シデラル(これも4000円ほどします。)と合わせて4000円でお買い上げ。うまうまワインを2本も半額以下で買えたラッキーな自分が素敵…。(笑)


IMG_4446
ごっつい久しぶりのペンフォールズです。10万円超えの最高峰「グランジ」にはまだまだ手は届きませんが、少しづつ登っていきましょう(笑)。今日の「カリムナ・シラーズ BIN28」は「BIN~」シリーズ最初のワインで、ファースト・ヴィンテージが1959年と歴史ある銘柄です。(グランジが世に出たのが1951年。)

ペンフォールズの創始者は、1844年イギリスから移住したクリストファー・ローソン・ペンフォールド博士(Dr. Christopher Rawson Penfold)です。アデレード近郊マギルに診療所を設立、医療目的のワイン造りを始めました。これがペンフォールズの始まりで、この場所にペンフォールズ・マギル・エステートとして今もワイナリーがあります。その後、1931年にマックス・シューバート(Max Schubert)がペンフォールズに入社。ボルドーで学んだマックスが、複雑味のある長期熟成のワインを、ここオーストラリアで「グランジ」として1951年に完成させたというのが、ペンフォールズ創世期のお話。


公式ページは大手らしい感じ。自動検知で認識するのかメニューで日本語表示を選べます。

「Kalimna Bin 28」の名の通り、リリース(1959年)当初は、ペンフォールズが1945年に取得したというカリムナ・ヴィンヤード(Kalimna Vineyard)のシラーズから作られました。この頃はペンフォールズお得意のマルチ・リージョン・ブレンドではなく単一畑だったんですね。
・シラーズ 100%
なので、ラベルにも「Barossa Valley」ではなく「South Australia」となっているように、バロッサ・ヴァレーの他、McLaren Vale、Padthaway、Wrattonbully、Fleurieu、Robe、Mt. Lofty Ranges、Adelaide Hills、Langhorne Creek などから適宜選択、ブレンドされるようです。後ほど地図も載せますが、ほぼサウス・オーストラリア州全域です(笑)。「カリムナ」名乗ってもいいんでしょうか?
熟成は、アメリカンオーク樽(hogshead=250L)で12ヶ月だそうです。


Google Mapが指し示すカリムナ・ヴィンヤードはここです。
Penfolds03
一応、ペンフォールズの立入禁止の看板があります。まあ、今日のワインがここの畑のブドウを使ってるのかは不明ですが。たぶん使ってないんでしょうけど、カリムナと言うなら少しでも使ってほしいものですね。

これがペンフォールズの本拠地。ヌリオートゥパ(Nuriootpa)という町にあります。
Penfolds02
先ほどのカリムナ・ヴィンヤードまでは車で10分。創業時の畑ですから近いですね。

で、アデレード市街の創業に地にあるペンフォールズ・マギル・エステートがこれ。
Penfilds_Maxs02
グランジ・コテージなんてところが畑の真ん中にあります。

以上3ヶ所を、Google Mapでバロッサ・ヴァレーを俯瞰して確認です。
Penfolds00
距離感が掴みにくいかもしれませんが、アデレードからヌリオートゥパ(Nuriootpa)まで車で1時間って感じです。市街地もありますが、郊外は一面畑って感じですね。


さらに広域、サウス・オーストラリア州のワイン産地の分布を見ます。
Penfolds01
2014年のデータは見つからなかったんですが、カリムナ・シラーズ BIN28の2016年は、Barossa Valley、McLaren Vale、Padthaway、Upper Adelaide、Wrattonbully の地域からのシラーズのブレンドだそうで。Upper Adelaide は Adelaide Plains のことでしょうか。それにしても上の地図で各産地を確認するととんでもなく広域からブドウを集めていることがわかります。マルチ・リージョン・ブレンド、恐るべし…。


ラベル平面化画像。
IMG_4278
表ラベルにかすかな汚れがあります。投げ売りになってたのはこのせいかもしれません。しかしキャップシールやコルクの浮きなど異常はなかったので問題なしです。安くなるならラベル汚れ、大歓迎です(笑)。

とっとと剥がしましたが、インポーターシールが裏ラベルを隠してました。
IMG_0264
BIN28が最初のBINワインであるとか、結構重要なことが書いてます。
これを隠すのはいただけませんね。


さあ、抜栓。
IMG_4443
キャップシールは「BIN 28」専用ですね。

コルク平面化。
IMG_4441
シンプルですが、ここにもちゃんと「BIN 28」。

Alc.14.5%。(pH:4.29、Brix:8.0)
濃いインキーなガーネット。
IMG_4444

ブラックベリー、ブラックチェリー、ミントのタッチ、黒胡椒。
辛口アタック。
酸味のアクセントを確認しながら、
しなやかなテクスチャーの味わいに到達します。
厚みは弱いかなと思うと、
しっかりめの収斂性のタンニンが底支えしてくれます。
バランスの妙ってやつですね。
このいいバランスのまま余韻も堪能できます。

最後に甘みが少し残りますが、Brix:8.0もあるからかな?
パーカーおじさんは91点だそうです。もう少し上をつけましょう。


*****


Penfolds
BIN 28 Kalimna Shiraz 2014
RRWポイント 92点


Vincent Latour Bourgogne Pinot Noir 2017

ムルソーの老舗、ヴァンサン・ラトゥールのブルゴーニュ・ピノ・ノワールを試します。実はリカマンで特売になっていたんですが、一旦スルーして後日戻ると完売しており、にわかに気になりだしました(笑)。またまた後日行くと再入荷してましたので、思わずゲットしてしまいました。まだ特売継続中でしたし…。(笑)

IMG_4439
ヴァンサン・ラトゥールは1792年から続くムルソーの由緒あるドメーヌ。21代目のヴァンサン・ラトゥールさんが現当主で、2006年のヴィンテージのリリース後、評判の高い地元雑誌「Bourgogne Aujourd’hui」で今年のワインメーカーにノミネートされたりと頭角を現しだしました。2010年のヴィンテージから、ドメーヌ・ジャン・ラトゥール・ラビーユ(Domaine Jean Latour-Labille)という先代のドメーヌ名を自身の名前の「ヴァンサン・ラトゥール」に改名しています。


公式ページは手作り風で結構レトロな雰囲気(笑)。
VLatour01
テクニカルシートなど情報はしっかり載せようとしているようですが、AOCブルゴーニュの情報には残念ながら畑の場所は示してありませんでした。樹齢は35年超で、土壌は粘土石灰質、面積は0.42haの畑だということまで書いてあるんですがね。
・ピノ・ノワール 100%
除梗あり。4〜5日間の低温浸漬、25〜30日間のオープンバットでの発酵(1日にパンチダウン1回・ポンピングオーバー2回)。新樽率20%のオーク樽で12ヶ月の熟成です。600Lサイズの demi-muid という大きめの樽を使うそうです。通常の228Lサイズ(pièce)や新樽率多めでは繊細なアロマがマスクされてしまうのを嫌ってるみたいです。


ドメーヌ訪問です。なかなか敷地は大きいです。
VLatour00
さすがムルソーの歴史の長い老舗です。集落のど真ん中にあります。コント・ラフォンやコシュ・デュリの方が外れにあるくらいですね(笑)。

今日は畑の場所もわからず広がりようがないので、ムルソーのAOC地図でお茶を濁します。
VLatour02
ドメーヌ位置を書き込みましたが、地図自体はヴァンサン・ラトゥールのHPに上がっていたものを使っています。所有畑がほとんどムルソー(一部サントーバン)なのでAOCブルゴーニュもこの辺りなんだとは思うんですが…。

フランソワ・ミクルスキの時に使った地図がAOCブルゴーニュの畑まで載ってますので、ヴァンサン・ラトゥールの位置を追記して再掲します。県道D974号線の両側に広がってる感じです。
VLatour03
(例によって地図はLuc Corporation様サイトより拝借しています。)


エチケット平面化画像。
IMG_4353
色味といい「L」のマークといい特徴的です。ネットで旧のエチケット(ドメーヌ・ジャン・ラトゥール・ラビーユ時代)を見るとオーソドックスなデザインでしたから、ドメーヌの名称変更と共にエチケットデザインも大胆に変更したってことですね。
インポーターシールが裏ラベルを隠してますが、下には青い帯にドメーヌ名が書いてあっただけなので、まあ、セーフとしておきます。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_4436
キャップシールはエンボスのドメーヌ名入り。

コルク平面化。
IMG_4437
まったくの汎用品ですが、DIAM10とはちょっといいのをおごっています。

Alc.12.5%。(pH:4.31、Brix:6.2)
クリアなルビー。
IMG_4438

フランボワーズ、プラム、チェリー。
ゼラニウムっぽい香りも感じます。
辛口アタック。
かなり軽めの味わいなんですが、
しっかりした複雑味がバランス取ってくれてます。
酸は全然出過ぎずクール感を演出していていい感じ。
軽い…んですが、バランスとまとまりの妙と言いましょうか、
ドメーヌの実力が伺えるAOCブルゴーニュでした。


*****


Domaine Vincent Latour
Bourgogne Pinot Noir 2017
RRWポイント 92点


Château Beauchêne Côtes du Rhône Premier Terroir 2017

シャトー・ボーシェーヌ(Château Beauchêne)というシャトー ヌフ・デュ・パプとコート・デュ・ローヌを作る南部ローヌの作り手ですが、前に Grande Réserve というのを試しています。ラインナップ上はローレンジでしたが、RRWポイントは92点と(笑)なかなかおいしかったので、もう少し上のレンジも試してみたいなと思っていました。というわけで、黒ラベルの「プルミエ・テロワール」なんて名前のついた少し上のレンジをお試しです。Grande Réserve の希望小売価格9.9ユーロに対し、Premier Terroir は12.95ユーロ。3割増しでおいしいはずです。(笑)


IMG_4245
17世紀からこの地に住むベルナール家が1794年に畑を入手しシャトー・ボーシェーヌの歴史が始まります。1971年現当主ミシェル・ベルナールさんの代になり家族経営でさらに拡大・発展させてるんだそうです。

公式ページは少々ショボめですが、ワイン情報はしっかりしてます。

セパージュは、グラン・レゼルヴがシラー・グルナッシュが均等に入っていましたが、このプルミエ・テロワールはがっつりグルナッシュ主体です。
・グルナッシュ 70%
・シラー 25%
・ムールヴェードル 5%
樹齢も30~50年だったものから、AOC Châteauneuf-du-Pape に隣接するという30~100年もの古木になっていて、期待が高まりますね。熟成も、フレンチオーク樽で6〜12ヶ月の部分熟成となっていて、全量ではなさそうですがしっかり樽熟成しています。


シャトー訪問。ストビューで近づけないのでアップされてた写真を拝借。
Beauchene01
敷地内もきれいに整備されてます。エチケットのイラスト通りの建物です。

位置関係をローヌ南部のAOCと共に確認します。シャトー・ボーシェーヌはオランジュ(Orange)の町のすぐ北側。オランジュ市街からも車で10分ほどの距離です。
Bouchene01
シャトー・ボーシェーヌは Châteauneuf du Pape、Côtes du Rhône、同Villagesに合計70haの畑を所有しています。他のAOCはありません。

INAOの地図でAOC Côtes du RhôneAOC Côtes du Rhône Villagesの範囲を確認します。
Bouchene03
AOCコート・デュ・ローヌ(左地図)は、北部ローヌVallée du Rhône Nord / Septentrional)までかかっていることがわかりますが、AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(右地図)は南部ローヌVallée du Rhône Sud / Méridional)にしかないことがわかります。地図にある95のコミューンが該当するそうです。

前から何度か使っているこの地図でAOC Côtes du Rhône Villages関連を深掘りします。
Bouchene02
AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ対象の95のコミューンの内、25のコミューンは16のエリアに分かれ「Villages」のあとに地名を名乗ることができます。その16の地名がこの地図の右側に書いてあります。18ありますが、2010年単独AOC昇格のラストーRasteau)や2016年昇格のケランヌCairannne)が抜けて現在は16となっています。列記しましょう。(うそです。22あります。詳細
・Côtes-du-Rhône-Villages Chusclan
・Côtes-du-Rhône-Villages Laudun
・Côtes-du-Rhône-Villages Massif-d'Uchaux
・Côtes-du-Rhône-Villages Plan-de-Dieu
・Côtes-du-Rhône-Villages Puyméras
・Côtes-du-Rhône-Villages Roaix
・Côtes-du-Rhône-Villages Rochegude
・Côtes-du-Rhône-Villages Rousset-les-Vignes
・Côtes-du-Rhône-Villages Sablet
・Côtes-du-Rhône-Villages Séguret
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Gervais
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Maurice sur Eygues
・Côtes-du-Rhône-Villages Saint-Pantaléon-les-Vignes
・Côtes-du-Rhône-Villages Signargues
・Côtes-du-Rhône-Villages Valréas
・Côtes-du-Rhône-Villages Visan
以上、16あります。ああ、しんど。将来、またこの中から単独AOCに昇格していくんでしょうかね。また、Côtes du Ventoux、Côtes du Luberonが、2009年にそれぞれAOC VentouxAOC Luberonに改称されているのもついでにチェックです。


エチケット平面化画像。
IMG_3714
下位レンジ、グランド・レゼルヴの色違い黒バージョン。高級感あります。


さあ、抜栓。
IMG_4240
キャップシールに紋章。ボトルの浮き彫りと同じ紋章ですね。

コルク平面化。
IMG_4241
集成コルクながら、横にミレジム入り、シャトーのイラスト、よくできています。

Alc.14.5%。(pH:4.46、Brix:7.7)
濃いインキーなガーネット。
IMG_4244

黒ベリー、チェリー、スパイス。
辛口アタック。
酸がほどよく効いています。
果実味〜と感じていい具合です。
構造感のしっかりの味わいは期待通りです。
タンニンはごくかすかながら、
喉越しと余韻にいい苦味様の味わいを加えてくれます。

うん、とてもおいしいではありましたが、
3割増しというほどではなかったかな。(笑)


*****


Château Beauchêne
Côtes du Rhône
Premier Terroir 2017
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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