Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:92-93点

北条ワイン 砂丘 赤 2015

実はこの夏、鳥取県に旅行を計画していたのですが、状況を鑑みてキャンセル。
旅館の夕食では鳥取の北条ワインが出てくる予定だったので少々残念でした。
しかし…どうしても試してみたくなり、北条ワインから直接お取り寄せしました。


IMG_3580
北条ワインは1944年(昭和19年)より本格的にワイン造りを始めたという老舗。
鳥取県の真ん中の日本海に沿って広がる北条砂丘は古くから砂丘農業の盛んな所で、
江戸時代末期からブドウ栽培が始まっていたそうです。砂丘地のため水はけが良く、
日本海の海風により昼と夜の温度差が大きく、ブドウ栽培にはうってつけらしいです。


公式ページは簡素な感じですが、ここから簡単に注文できたので助かりました。

今日のワインは、その名も「砂丘」という限られた年にしか作らない限定シリーズ。
最新ヴィンテージは2015年のようです。シャルドネの「砂丘・白」もあります。(笑)
・カベルネ・ソーヴィニヨン 100%
「赤」という名前ですが、自家ぶどう園産カベソー100%のようです。
フレンチオークの樽でじっくり熟成と書いてますが期間は不明。


鳥取県北栄町にある北条ワイン訪問。北条砂丘の北条町じゃないの?
と思ったら、2005年に条町・大町が合併し北栄町ができたようです。
Hojo02
鳥取砂丘からは西へ車で小1時間で北条ワインに到着するようです。
北条砂丘は12Kmに渡り海岸沿いに広がっており、砂丘とは言うものの、
大部分が農地になっているように見受けられます。

実際の畑を見ると、確かに地面が砂地になってます。(facebookより)
Hojo03
このような自家葡萄園では、ヨーロッパ系の高級品種(メルロー、シャルドネ、
カベルネ・ソーヴィニヨン等)を栽培 、しっかり熟成した辛口メインというのが、
日本の老舗にしては珍しいところですね。


鳥取県から関西までの地図を俯瞰して、位置関係を確認します。
Hojo01
丹波ワインはじめ、すでに訪問したワイナリーも示してあるのでご確認を。
北条ワイン近くの、大山ワイナリーとひるぜんワイナリーは未訪問です。


ラベル平面化画像。
IMG_3440
しかし、「砂丘」とはド直球なネーミングです。嫌いじゃないけど。(笑)


さあ、抜栓。
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ワイナリー名入り。(キャップシールはネック部分に入ってます。)

コルク平面化。
IMG_3578
シンプル。「TOTTORI」がいいですね。

Alc.13%。(pH:3.73、Brix:7.8)
ガーネット。エッジからとてもオレンジ色になってます。
IMG_3579

ブラックベリー、アメリカンチェリー。
果実香がしっかり香り立っていて、
樽の芳ばしさがそれを押さえるというバランスのいい香り。
辛口アタック。
酸味もしっかりあるんですが、邪魔はしてません。
タンニンの収斂性がいい具合にガイドしてくれて到達する味は、
厚み、構造感、十分に存在感を出してますね。
最初の酸味のせいか、余韻はあっさり店じまいかな。
そういうバランスだけ若干惜しまれますが、
総評としてとてもおいしい。

しかし、日本のカベソーでこのレベルは初めて。ある意味驚きです。
ピノはいいのがありますが、カベソーは日本じゃ無理と思ってました。
日本のカベソーでもここまで出来るのかと、感慨深いです。


*****


北条ワイン
砂丘 赤 2015
RRWポイント 92-93点


Château Rauzan Ségla 2014 / 2011 / 2006(垂直試飲)

昨日に引き続きローザン・セグラですが、今日はファーストラベル。
それも3種類のミレジム違いを垂直試飲です。
個人じゃなかなかこんな贅沢な試飲はできませんから、
「生産者来日イベント」というのは有難い企画です。
生産者から直に来てるフランス人のおじさんの話を聞きながら、
格付け2級の筆頭シャトー、ミレジム違いを唎き比べ…楽しいです。


<シャトー・ローザン・セグラ 2014年>
IMG_6306


<シャトー・ローザン・セグラ 2011年>
IMG_6307


<シャトー・ローザン・セグラ 2006年>
IMG_6308
さすがに2006年はエッジが褐変気味ですね。


一応、基本情報を。
2014年はパーカーおじさん92点だそうで。
セパージュは、
・カベソー 56%
・メルロー 42%
・カベフラ 1%
・プチヴェルド 1%

2011年はパーカーおじさん93点。
セパージュは、
・カベソー 62%
・メルロー 36%
・プチヴェルド 2%

2006年はパーカーおじさん92点。
セパージュは、
・カベソー 53%
・メルロー 44%
・プチヴェルド 3%

樽熟成は、おそらく共通して、
新樽率約50%で18ヶ月です。
これら情報、フランスおじさん細かく説明していたのに、
全然メモってない僕は落ちこぼれです。(笑)
上記はネットで調べました。間違っていたらゴメンナサイ。

恒例シャトー訪問は昨日のセカンドワイン、セグラをご覧ください。


<シャトー・ローザン・セグラ 2014年> エチケット
IMG_6296


<シャトー・ローザン・セグラ 2011年> エチケット
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<シャトー・ローザン・セグラ 2006年> エチケット
IMG_6299
どれも裏ラベルで「CHANNEL」のワインというのを強調しています。


以下、順にコメントします。

<シャトー・ローザン・セグラ 2014年>
Alc.13.5%。
濃い目ルビー。
赤ベリー。冷たい香り。
香り自体は弱いです。 鉄っぽい香りも。
樽っけはありますね。
味わい伴ったアタックはGOOD。
酸味・タンニンのバランスは絶妙で結構。
余韻も同じ均衡を保ってますから大したもの。
後味のタンニンはもう少し数年寝かすとこなれる感じ。
「余韻の奥に塩味がある」って?
フランスおじさんがのたまいます。
これが隠し味的に重要なんですと。


<シャトー・ローザン・セグラ 2011年>
Alc.13.5%。
濃い目ルビーは同じ。
香りの傾向も同じながら、
鞣し革、モカなど熟成香らしきものが加わります。
が、まだ酸味のフレッシュが感じられます。
タンニンとのバランスは2014年と同じく非常に良いです。
2011年は、後味のタンニンがこなれてきました!
フランスおじさんは「凝縮感あるでしょ」とえらくご自慢です。
確かにうまいぞ。

<シャトー・ローザン・セグラ 2006年>
Alc.13%。
同じく濃い目ルビーながら、エッジの褐変がよくわかります。
熟成香まんまんです。明らかに別物になりました。
一口含む度に香りが鼻をくすぐります。
融解した複雑・多様な味はシルキーに溶け込んでいます。
酸とタンニンが残っているのはわかりますが、
2014年や2011年と同じものかと疑ってしまうくらいこなれていて、
ソフトでナチュラルになったと感じます。
熟成でフレッシュネスを失わないのが2006年のすごさだそうで、
確かに熟成でこなれた感あるものの爽やかさも失っていません。
2006年はマルゴー村どこでも良年だったそうで、
まだまだ寝かせられるポテンシャルあるとのこと。
「これからまだトリュフやシガーの香りが出てくる」なんて話を聞くと、
数年後にまた2006年を味わってみたくなります。


*****


Château Rauzan Ségla 2014
RRWポイント 90点


Château Rauzan Ségla 2011
RRWポイント 91点


Château Rauzan Ségla 2006
RRWポイント 92-93点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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