Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

RRWポイント:94点

Château Phélan-Ségur Frank Phélan 2015 Saint-Estèphe

サン・テステフのシャトー・フェラン・セギュールは、いわゆる1855年の格付けシャトーではないものの、カロン・セギュールのお隣のジロンド川寄りの好立地で、そのポテンシャルは過去から評価はされていましたが、近年の品質向上も目覚ましいようです。そんなところのセカンドワインがこのフランク・フェランであります。


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アイルランド出身のワイン商人だったベルナール・フェラン(1770-1841)さんが、シャトー・カロン・セギュールなんかの口上で有名なセギュール侯爵の名を冠するセギュール・ドゥ・カバナックのエステートを入手しシャトーを立ち上げたことが、フェラン・セギュールの名の由来のようですね。
このセカンドワインの名前になっているフランク・フェラン(1820-1883)さんというのがベルナールさんの息子で、シャトーを引き継いで名声と品質をさらに向上させた貢献者ということですが、なんと30年間もサン・テステフの市長さんだったそうです。そんな地元の実力者が1855年の格付けに自分のシャトーをねじ込めなかったんですかね。(笑)


公式ページは日本語完全対応の(笑)立派なものなんですが、ワイン情報が薄い。

セカンドのフランク・フェランもその名前の由来は紹介してあるものの、その他、樹齢10年未満の若木の使用と14ヶ月の熟成くらいしか書いてありません。ネット情報に頼れば…。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
これはほぼ作付け比率と同じです。若木100%ではなく古樹のブドウもブレンドして造られるようです。
同じ2015年のファーストにパーカーおじさんが90+点をつけていますが、セカンドは試してないようですね。驚くのは、これもファーストですが、パーカーおじさんは2016年に94点、2017年に95点をつけています。年々良くなってそうです。いずれファーストをいただく課題が出来ました。(笑)


さて、サン・テステフのシャトーを訪問。
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敷地が周囲の畑を含め石垣で囲われていて、この正門らしき所からしか中がのぞけません。
奥に見えるシャトーも後ろ側で、かっこいい前面ではありません。

ずいぶんと離れると遠目にそのシャトーの前面が拝めます。が、ちっせ~。
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しかし、由緒正しいところだけあって立派なシャトーですね。

さあ、メドック、サン・テステフを俯瞰してシャトーの位置関係を見ますよ。
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シャトー・カロン・セギュールとシャトー・モンローズの格付けシャトーに挟まれた川沿いです。
実際はモンローズとの間にはシャトー・メイネイ(Château Meyney)がありますが。

メドック格付け61シャトーのうち、サン・テステフには5つしかなく、
2級にモンローズとコス・デストゥルネルの2つ。
3級はカロン・セギュールのみです。
4級にラフォン・ロシェ。5級にコス・ラボリ。
合計5つになります。

サン・テステフは砂利と粘土石灰質の混ざる土壌で理想的と言われますが、ポイヤックやマルゴーなんかと比べると少々地味な位置づけかもしれません。これ以上北へ行くとAOCメドック(バ・メドック)に入るので、そういうところでも印象的に損をしてるのかもしれません。


ネットでシャトー・フェラン・セギュールの畑の地図を発見しました。例によってGoogle Mapに転記し、畑の位置・分布を確認してみます。
PhelanSegur00
丘状の土地に70haの畑を持つそうですが、2010年にシャトー・モンローズに22ha売却したなんて情報もあり、あまり広くはなさそうですね。


エチケット平面化画像。
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うっすらとフランク・フェランさんの横顔。しかもサイン入り。(笑)
裏には英・仏語で名前の由来とセカンドの説明あり。まあ、丁寧でいいです。

しかし、これを隠す不届き者がいます。
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しかも、英語の方を隠すとは無神経極まりない。(笑)


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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横ミレジム入りで偉いですが、シャトー名なんかは入ってませんね。

Alc.13%。(pH:4.16、Brix:6.9)
濃いガーネット。粘性の涙は細かめ。
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黒ベリー、ブラックチェリー。
鞣し革、ナッツ様の樽香も。
濡れた木の風味は、酸味の香りのニュアンス。
辛口アタック。
何も出過ぎない絶妙なバランスの味わいです。
爽やかな透明感さえ感じます。
決して凝縮感が弱いわけではなく、
ストラクチャーがしっかりしているので厚みを感じます。
喉越しで酸味が少々主張しだし、
きめ細かさのあるタンニンの収斂性をマスクします。
お陰でか余韻が長めに楽しめる気がしました。

よしよし。なかなかいい。
次は2017年のファーストを狙おう。(笑)


*****


Château Phélan-Ségur
Frank Phélan 2015
Saint-Estèphe
RRWポイント 94点


Domaine Lécheneaut Bourgogne Pinot Noir 2017

フィリップとヴァンサンのレシュノー兄弟が1986年ニュイ・サン・ジョルジュに起こしたドメーヌ・レシュノーは、パーカーおじさんの100点や5つ星評価をはじめ、数多くの高評価を得て今や不動の人気を誇る作り手となっています。やっぱりですが、そこのAOCブルゴーニュをお試し。(笑)いい作り手のAOCブルゴーニュはやっぱりいいことが多いですから間違いがないです。


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レシュノーは前にアリゴテを試しています。その時も一応、作り手について掘り下げたつもりですが、なぜかその当時は公式ページが見つからなかったので中途半端に終わっています。今回探してみると、ちゃんと立派なサイトがありました。見落としていたのか、工事中だったのか、原因は不明ですが、本家の情報がしっかりあるというのは助かります。

こちらが公式ページです。人の良さそうな Philippe & Vincent 兄弟の写真も見られます。(笑)

ワイン紹介は、ラインアップの全エチケットが一面に並んで探せるようになっていて、今日のブルゴーニュもデータシート完備でちゃんと載ってます。
・ピノ・ノワール 100%
すべて手摘み収穫。基本的に100%除梗。新樽は使わず16ヶ月の熟成のようです。
早いうちから楽しめるそうですが、一般のAOCブルゴーニュよりは高い熟成のポテンシャルを持っていると自慢げに書いてあります。
ありがたいのは畑がはっきり書いてあることです。ニュイ・サン・ジョルジュの村内にあるレ・マラディエール(Les Maladières)、レ・クロワ・ブランシェ(Les Croix Blanches)、レ・ペリエール・ド・ラ・コンブ(Les Perrières de la Combe)の3区画からのブレンドで、平均樹齢は40年だそう。あとで各畑を探求してみましょう。

ニュイ・サン・ジョルジュの町中にあるドメーヌを再度訪問しておきます。
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ブルゴーニュにありがちな民家に毛が生えたタイプですが、立派な方。(笑)

さて、畑探しですが、AOCブルゴーニュの畑名までわかる地図が必要なので、いつものごとくラック・コーポレーション様のサイトから拝借します。市街地のドメーヌの所在も印しています。
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レ・クロワ・ブランシェ(Les Croix Blanches)は前にも確認したことがあります。レ・マラディエール(Les Maladières)は村名畑ですが、県道D974号線の向こう側にAOCブルゴーニュの同名の畑が広がってますね。で、困ったのがレ・ペリエール・ド・ラ・コンブ(Les Perrières de la Combe)が見当たらないこと。ただの Les Perrières という畑はありますが、これは1級畑なのでおそらく違いますね。

とにかく判明した2ヶ所の畑に行ってみましょう。まずは Les Maladières(La Maladière)。
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平坦地ですがきれいな畑です。D974号線の向こう、村名畑からなだらかな斜面になっているのがわかります。

Les Croix Blanches はD974号線沿いの広い区画です。当然複数の生産者がいます。
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県道の両側が写るアングルにしています。右側がAOCブルゴーニュ。左側がニュイ・サン・ジョルジュ村名畑。どれだけの差があるのかいつもながら疑問に感じるショットです。(笑)

さあ、残る一つの畑、レ・ペリエール・ド・ラ・コンブ(Les Perrières de la Combe)ですが、ネットでいろいろと検索しまくったところ、なんと不動産業者か畑売買のサイト(笑)だと思いますが、場所を特定できるサイトを発見。ワインとは全く関係ないですが助かりました。
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ニュイ・サン・ジョルジュの全畑名のリストから、各畑の所在の地図ページに飛べます。おまけにその畑の価格までわかりました。1平米20万円ほどですね。(笑)

早速行ってみましょう。D974号線とはまったく反対側の山裾の方です。ニュイ・サン・ジョルジュの境界ギリギリのところですが、山間の斜面でいい感じです。
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石垣にクロ・ド・ラ・ロッシュ(Clos de la Roche)と書いていますが、実はこの畑、かつては Clos de la Roche と呼ばれていたそうです。クロ・ド・ラ・ロッシュと言えばモレ・サン・ドニの特級畑で、おまけに今日のレシュノーを代表するグラン・クリュですからね。そのままの名前だったらややこしかったところです。(笑)

さあ、今日のAOCブルゴーニュの3つの畑が判明したところで、Google Map上にすべて示してみましょう。ドメーヌ・レシュノーとの位置関係もはっきりしましたね。
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レ・ペリエール・ド・ラ・コンブ(Les Perrières de la Combe)だけ場所も違いますが、地質も石灰質で、D974号線以東の粘土質の土壌とは性格が異なるようです。ラック・コーポレーションの地図に戻って照らし合わせると村名畑の色になってますね。謎〜。これらのブレンドがどう味わいに出てくるのか興味が湧くところです。さてさて。


エチケット平面化画像。
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裏ラベルのない1枚ものです。

裏にはインポーターシールのみ。別撮りしておきました。
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さあ、抜栓といきます。
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キャップシールの色はエチケット下部の帯のデザインに合わせてあるコーディネートです。

コルク平面化。
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ミレジムがちゃんと横に打たれています。

Alc.12.5%。(pH:3.79、Brix:6.5)
完全除梗らしい、しっかり色づいたルビー。
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フランボワーズ、グロゼイユ。
茎っぽさは感じますが佃煮香までではないです。
辛口アタック。
かすかな酸味は味わいの流れを盛り立てるのみ。
到達した味の厚みは若干弱めですがペラペラではないです。
こじんまりとしてますが、まとまりのいいバランスを感じます。
余韻前に心地よい苦味様の隠し味を発見。
フィニッシュまで、やっぱりのいいバランスを実感。
果実味もグングン出てきます。

最終的な印象は…「うまっ!」。
終わり良ければ全て良しの典型。あっぱれ。


*****


Domaine Lécheneaut
Bourgogne Pinot Noir 2017
RRWポイント 94点


Domaine Vincent Legou Bourgogne Pinot Noir 2017

ヴァンサン・ルグーのAOCブルゴーニュではありますが、注釈がいくつか。
まず、当主ヴァンサンさんがDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)出身。
1998~2006年、12人の正社員の一人としてエシェゾー、グラン・エシェゾーを担当。
そう、前に試したドメーヌ・オーディフレッドのアンリさんのDRCでの同僚でした。
(アンリさんはロマネ・コンティとラ・ターシュの栽培を担当してましたね。)
また、ブドウも AOC Hautes Côtes de Nuits からのデクラセ(格下げ)だそうです。


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ヴァンサン・ルグーさんの祖父ジェラルドさん、父のジャッキーさんは代々、
生涯にわたってDRC社に勤務してきたそうです。ヴァンサンさんは2006年に、
8年間務めたDRC社を退社し実家のドメーヌに戻ります。一から畑造りを行い、
2008年に正式にドメーヌを継承し自社で瓶詰めを開始したというわけです。
DRCの経験から培った技術で自分のワインを造ろうというわけですが、
同時にビオロジックへの切り替えを始め、2014年から完全ビオ(AB)だそう。


公式ページは今時風によくできています。

ワイン情報もPDFなど提供され十分ですが、日本のインポーター情報も詳しいです。
・ピノ・ノワール 100%
DRCの正社員だった割には完全除梗だそうで、(それ以外はDRC式だそうですが。笑)
70%を2~4年落ちの樽で(残り30%はステンレスタンク)12ヶ月間の熟成です。

すべて「AOCオート・コート・ド・ニュイ」のデクラセによるAOCブルゴーニュで、
地元コンカール村内の Fin de Pré(1.75ha)の畑主体に、Les Beaux Monts Lussots
(1.86ha、Vosne-Romanéeに近い主力商品の畑)からのブドウを20%ブレンドとのこと。


さあ、ニュイ・サン・ジョルジュの外れにあるドメーヌ・ヴァンサン・ルグー訪問。
コンカール(Concœur)という集落の真ん中ですが、案外ヴォーヌ・ロマネも近い。
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DRCまで歩くと小一時間かかりますが、車だと6分。ここから通ってたのかな。(笑)

この辺は、AOC Hautes Côtes de Nuits に当たり、コンカール他20村に渡ります。
と言っても地区AOCなので、畑名などの詳しい地図がなかなかありません。
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 ヴァンサン・ルグーの Fin de Pré の畑もコンカール村内なんですが特定できず。

一応、公式ページにこの畑の地図が載ってましたが、これではほぼ情報ゼロ。(笑)
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元の地図が見えないバグかもしれませんが、せっかく載せてるのにもったいない。

コンカール村内を散策してると「Fin de Pré 通り」の看板を発見。この近くかな。
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この角を左に曲がるとすぐドメーヌ・ヴァンサン・ルグーがあります。

仕方がないので、Google Mapで AOC Hautes Côtes de Nuits を俯瞰しましょう。
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20村の名前も書き込んでますのでご確認を。また、コンカール(Concœur)や
コルボアン(Corboin)の前の「Hameau de~」というのは「集落」という意味。


エチケット平面化画像。
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インポーター(ヌーヴェルセレクション)シールの縦にして重ねない努力はエライ。
裏ラベルでは熟成期間が14ヶ月になってますね。ふ~む。
AB(Agriculture Biologique)マークがフランス農務省が認可するビオの印です。


さあ、抜栓。
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う~ん、シンプル&ドメーヌ名はなしです。

一応、コルク平面化をしておきます。
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ミレジムがちゃんと横に入ってるのは偉いです。

Alc.13%。(pH:3.92、Brix:6.1)
クリア感はありますが、しっかり色づいたルビー。完全除梗ですね。
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フランボワーズ、フレーズ…。
ミントもしくは酸味の香りの奥に、海苔の佃煮香(笑)と茎感あり。
刺さない平坦な酸味が乗った辛口アタック。
フレッシュ感の盛り立て役として効いてる酸なのでOKです。
味わいは適度な重みと複雑味があってエレガントですね~。
酸味に彩られた柔らかなタンニンは余韻のいい前奏になってます。
フィニッシュまで酸がまた存在感を出すんですが、
邪魔はせず、いいようにしか働いてないので、
これは絶対意図した酸だと思いますね。

新世界とはちがう、
明らかにブルゴーニュのおいしい1パターンです。
DRCの手法そのままではないんでしょうが、
ヴァンサンさんは相当いい経験を積んだとお見受けします。

*****


Domaine Vincent Legou
Bourgogne  Pinot Noir 2017
RRWポイント 94点


Odfjell Armador Carménère 2018

ちょうど2年程前、同じ作り手の同じワインの2016年を試しています。
京阪百貨店のワイン特設コーナー物色中、やっぱりカルメネールに惹かれ、
前回の2年前の評価がイマイチだったのを薄っすら思い出しつつもゲット。
ラベルデザインもガラッと変わってるし、味も進化してるといいんですが…。


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元はノルウェーの大手船会社だそうで、Odfjellはオッドフェルと読むようです。
なぜこの会社がチリでワインを作っているのか、前回調べています。
かいつまんで言うと、オーナーのダン・オッドフェルさんが25年前チリを訪れ、
チリのマイポ・ヴァレーを大変気に入ったから。(笑)
ダンさんの故郷、ノルウェーのベルゲンでは雨が多かったそうで、
太陽サンサンのチリの気候に惚れ込んだみたいです。(笑)


公式ページはカッコよく出来ていて、情報豊富。助かる~。

今日のワインもヴィンテージごとのデータシート完備。
・カルメネール 89%
・シラー 7%
・カベソー 4%
除梗あり、破砕なしで醸造。樽はなくステンレスタンクのみだそうで。

畑は本拠地のあるマイポ・ヴァレーとマウレ・ヴァレーの2ヶ所から。
どちらも大括りではセントラル・ヴァレー(Valle Central)の範疇となり、
DO(Denominación de Origen)もセントラル・ヴァレーになります。


サンティアゴ郊外にあるオッドフェルを訪問します。
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なかなか施設は立派そうですが、ストビューではここ入り口まで。

公式ページに写真がいろいろ上がっていたので拝借します。
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なんと、創業者ダンさんの息子、ローレンスさんが設計したんだそうで、
しかも南米で最初のグラビティ・フロー・システムを採用した最新設備で、
その後のチリの他のワイナリーに大きく影響を与えたそうです。ゴイゴイスー。

拠点(畑)はここを含め3ヶ所。これも公式ページにいい地図がありました。
セントラル・ヴァレーが内包する産地が主要河川と共にしっかり描かれてます。
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3ヶ所ともデメテール(ビオディナミ)とエコセール(有機)の認証を取得。
重ねてゴイゴイスーなところですね。

いつものチリ全体の地図も見比べておきましょう。
Odfjell03
サブゾーンはこっちの方が詳しいですね。


ラベル平面化画像。
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畑のブレンド比率が書いてます。マウレからは15%だけなんですね。
「カルメネール」は日本カルメネール振興協会(笑)が推奨する表記
Carménère(2音節目のeにアクサンテギュ、3音節目にアクサングラーヴ)です。

2年前の2016年のラベルには「Armador」の意味の説明がありましたが、
新デザインでなくなってます。スペイン語で「船のオーナー」の意味です。


さあ、抜栓。
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キャップシールはマーク入りですが、コルクは汎用品。

Alc.14%。(pH:3.81、Brix:6.8)
濃いガーネット。
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黒ベリー、カシス、生っと野菜、黒糖風味も。
甘み乗った辛口アタック。
フレッシュな果実感を纏った味の芯には、
しなやかなストラクチャーを感じます。
先ほどの甘みは気にならず、
薄っすらとした酸かもしれないです。
これは、もはやフレッシュ感の演出になってます。
タンニンはシルキーでソフト。
余韻は静かに続く…。最後に「うま」とつぶやいてしまいます。

樽なしでうまくカルメネールの良さを出してると思われます。
2年の間にすごく進化したんじゃないかと…。


*****


Odfjell
Armador Carménère 2018
Valle Central
RRWポイント 94点


Château des Eyssards Semental 2016 Bergerac

前に予期せずしてシャトー・デ・ゼサールのお手頃レンジを試しましたが、
その時に本当に試したかったのが同じ作り手のこのスペシャル・キュヴェ。
カベソーが完璧な出来の年に少量しか作らない、こだわりの1本だそうです。
気になって仕方がないので、やっぱり京阪百貨店のワイン売り場でゲット。(笑)
ベルジュラックの真の実力がこれで見られたらいいな~と抜栓いたします。


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シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


前回も確認しましたが、ここは公式サイトというものがなさそうです。
毎回、作り手の背景やワイン情報を求め公式サイトに頼ってるのでホント困ります。
最後は心許ないインポーターやショップの情報に頼ることになりますからね。

ただ、ここはfacebookで情報の発信はしているようです。更新も割と頻繁です。
今日のワインの写真が、そのfacebookに上がってましたので貼っておきます。
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記事には「来週から忙しくなるので、プライムリブとSemental 2016で、
力つけるゾ~!」って書いてました。やっぱり情報ないよ~。(笑)

はい、インポーター情報を総合して、このワインの詳細をまとめます。
・カベソー 100%
ベルジュラックはメルロー主体が多いので、カベソー100%は珍しいですね。
裏ラベルやインポーターシールにもありましたが、フレンチオーク新樽率50%で、
12ヶ月の熟成だそうです。やはりベルジュラックにしては贅沢な感じです。
「セメンタル」はエチケットからもわかりますが、スペイン語で種牛のこと。
男性的でパワフルであることを表すそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口までしか近寄れません。
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上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
甘口白のAOC、ソシニャック(Saussignac)のエリアになります。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
いくつかの甘口白のAOCをサブリージョン的に内包していますね。

シュッドウェスト(南西地方)全体の地図でベルジュラックの位置を確認。
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南西地方と同義のようなガスコーニュ地方からはちょっと外れにあり、
どっちかというとボルドーじゃないのっていう位置にありますよね。
それが今日のようなワインにボルドーっぽさとして表れてるんだと思います。


エチケット平面化画像。
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お手頃レンジのMezzoもそうでしたが、至ってシンプルなデザイン。
裏ラベルに、新樽率50%フレンチオーク樽で12ヶ月熟成とあります。
パワフルなグルメワインで赤身のビーフとよく合うなんてコメントも。
タンニンはソフトに仕上げてあり、熟成もできますが早飲みにも向いているそう。
結局ウェブページはないですが、ラベルでしっかり解説してるんですね。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してない偉いやつです。
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ここにも少々のワイン情報が書いてます。この気遣いはいいですね。


さあ、抜栓。
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コルクのデザインはわかりにくいですが…

平面化するとこう。やはり牛さんです。
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ミレジムが横に打ってあるのもいいですね。

Alc.15%。(pH:3.62、Brix:7.5)
濃い濃いインキ―なガーネット。
粘性の涙は色付き。細かいけどトロッと横と繋がってる感じ。
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ブラックベリー、ブラックチェリー。
果実味を残しながらも重い香り。
熟成香はスギか何かのシロップのような…。
辛口アタック。
収斂性のタンニンとかすかな酸が、
分厚い護衛のように付き添い、
最後に到達する味は厚み・構造感しっかり感じます。
喉元にアルコールのフルボディ感じながら続く余韻は長いです。
こんなベルジュラックもあるんだ~と、なんだかうれしい。


*****


Château des Eyssards
Semental 2016 Bergerac
Cabernet Sauvignon
RRWポイント 94点


Château du Tertre Les Hauts du Tertre 2012 Margaux

メドック格付け第5級、ちょっと影が薄いシャトー・デュ・テルトルです。
で、例によって、そのセカンド・ワインをお試しするのであります。
世間的評価は、1978年以降ムラがなく、1998年に現オーナーになってからは、
畑の整備や醸造設備の刷新に資金が投入され更なる高品質化がされてるとか。
まあ、今日はその高評価のファーストではなくセカンドなんですが…。(笑)


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オランダ人のエリック・アルバダ・イェルヘルスマ(Eric Albada Jelgersma )
氏がオーナーなのですが、この人、シャトー・ジスクールを1995年に取得、
3年後の1998年にシャトー・デュ・テルトルも買っちゃってるわけです。
オランダでスーパーマーケットチェーンを持つ実業家で資金は潤沢そうですが。
ネット記事を見ていると、2018年に79歳で亡くなられたそうです。合掌…。


公式ページは、さすがにシャトー・ジスクールのと体裁が似ています。

セカンドもちゃんと載ってますが、情報が薄いのも似ていて、これは困ります。
以下のシャトーの作付け割合のみで、個々のワインのセパージュが載ってません。
・カベソー 43%
・メルロー 33%
・カベフラ 19%
・プチヴェルド 5%
ファーストは作付けに近いかもしれませんが、セカンドはかなり違うはずです。

ネット情報を集め、それらしいのを比較検討し、結果これが一番確からしい。
・カベソー 40%
・メルロー 30%
・カベフラ 30%
どうやって確からしいか判断してるかというと、正確な情報を載せてそうな(笑)
(ミレジム毎にデータが整理されアルコール度数他も正確)欧州のショップの、
複数の情報が一致した場合に採用します。あとは勘。(笑)
熟成も一致した意見が、新樽率30%で12ヶ月になってます。


さあ、マルゴーAOCでも外れになるアルサック村にあるシャトー訪問。
ストビューでは敷地内に入れず。代わりに空撮写真をつけておきます。
Tertre01
シャトー名の「Tertre」は高台のこと。マルゴーでは一番高い丘にあるそう。
アルサック村はジロンド川から遠いですが、ムーリナ川という小川があり、
シャトーの所有畑をぐるっと囲むように流れています。
また、マルゴー村やカントナック村のシャトーのように区画が分断されず、
シャトーの周辺に整然とかたまってあるのも好感が持てます。


さて、今日はいつもの「マルゴーまるごと地図」ではなく新作です。
シャトー・デュ・テルトル目線で作り直し。ちゃんと上が北です。(笑)
MarMargaux
マルゴー村は少々混みあってますが(笑)全格付けシャトーを明記してます。
以下にリストアップしますので、地図で位置(所在村)確認しましょう。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

以上の合計21シャトーになります。


エチケット平面化画像。
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裏ラベルにプチヴェルドも混ぜてるって書いてますね。(汗)
じゃあ、第二候補のこれかな?
・カベソー 33%
・メルロー 32%
・カベフラ 30%
・プチヴェルド 5%

インポーターシールは裏ラベルを隠さない偉いタイプです。
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さあ、抜栓。
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セカンド・ワインでも手抜きのない感じのコルク。

平面化しておきましょう。
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セカンド専用デザイン、横ミレジム入り、完璧です。

Alc.12.5%。
濃いガーネット。エッジが結構褐変しています。ねっとり系の涙。
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黒ベリー、スパイス、なめし皮、森の下草。
スモーキーな感じプンプンです。
辛口アタック。
でも、薄っすらと酸が健在ですね。
枯れることなく生き生き感を与えてます。
圧倒的な複雑味と構造感がパレットに迫ります。
タンニンもしっかりこなれシルキー。
余韻に入っても、これら同じバランスで続き、
おさらいができますよ。
最初の酸はまろやかで最後までいい仕事してます。

これはなかなか傑出してるワインじゃないでしょうか。
ファーストが気になりますね。


*****


Château du Tertre
Les Hauts du Tertre 2012
Margaux
RRWポイント 94点


Château Prieuré Lichine 2015

メドック格付け第4級、マルゴーのシャトー・プリューレ・リシーヌです。
以前、セカンドのConfidences de Prieuré Lichine 2009を試しています。
なかなか良かったので今日はファースト。良年の2015年ならどうでしょう。
期待は高まりますね~。


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12世紀にヴェルタイユ修道院の僧侶たちが建てたカントナック小修道院で、
ブドウ栽培が始められたのが、シャトー・プリューレ・リシーヌの始まり。

その後、ワインの権威で評論家の故アレクシス・リシーヌ氏が1952年に取得し、
実際そこに住みながらシャトーを育て上げたとして知られています。
それまでプリューレ・カントナック(カントナック小修道院)だったシャトー名を、
自身の名前を付けて、今のプリューレ・リシーヌに改名もしています。

1999年にはバランド・グループ(Ballande Group)が取得、ミシェル・ロラン氏や、
ステファン・デュルノンクール氏をコンサルに招き、畑と醸造の更なる改良をしています。


公式ページは工事中。これは痛い。


代わりにインスタグラムに誘導され、写真はいいんですが、ワイン情報はなし。

仕方がないのでネット情報に頼るしかありません。

所有畑は70ha(78haとも)。作付けは複数のソースが以下としています。
(作付け)Cabernet Sauvignon 50%、Merlot 45%、Petit Verdot 5%

しかし、違うソースでは最新と思われる次の比率になってます。
(作付け)Cabernet Sauvignon 56%、Merlot 41%、Petit Verdot 3%
なぜこのデータが最新だと思うかというと、ミレジム毎のセパージュが、
一緒に2015年まで載ってたからです。(2012~2013は他データとも一致)

(2015)Cabernet Sauvignon 66%、Merlot 30%、Petit Verdot 4%(今日の)
(2014)Cabernet Sauvignon 65%、Merlot 30%、Petit Verdot 5%
(2013)Cabernet Sauvignon 70%、Merlot 25%、Petit Verdot 5%
(2012)Cabernet Sauvignon 65%、Merlot 30%、Petit Verdot 5%

熟成は、どこの情報もだいたい新樽率50%、16ヶ月という感じでした。


さあ、久しぶりにシャトー訪問。大きな壁に囲まれ中が見えません。
Prieure00
敷地の中にはエチケットに描かれている前庭付きのシャトーがあります。

ポイヤックにも続く県道D2号線(通称ボルドーワイン街道)沿いですね。
Prieure02
シャトーの背後にはカントナック小修道院の名残と思われる教会があります。
すぐ近くに、シャトー・キルヴァンとシャトー・デスミライユがあります。
シャトー・ディッサンの敷地の南端も隣接してるようです。

さて、いつもの「マルゴーまるごと地図」で位置関係を確認しましょう。
Prieure01
ジロンド川が下になってますから北が右下側なので気を付けてください。
(マルゴーの格付けシャトーを全部1枚に収めるための苦肉の策です。)
地図にも書き込んでますが、リストで照らし合わせられるよう下記します。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

以上の合計21シャトーになります。


エチケット平面化画像。
IMG_2608
格付けワインらしい貫禄の裏ラベルと、それを隠さないインポーターラベル。


さあ、抜栓。
IMG_2613
キャップシール、コルク、ファーストですもの抜かりはないです。

コルク平面化。
IMG_2614
紋章、2015のミレジム表示、さすがにちゃんとしてます。(笑)

Alc.14%。
濃いガーネット。涙は細かいけど輪郭がはっきりせず。
IMG_2617

黒ベリー。モカ、スパイス。
しっとりした樽香です。
辛口アタック。
構造感、凝縮感、申し分ないですね。
喉越しで、シルキーなタンニンとさりげない酸味が、
心地よく続く余韻のうまい導入部分になってる感じ。
「傑出してる」域にあと少し…かな。

パーカーおじさんは88-90点評価とちょっと厳しいです。
もうちょっといいと思うんだけどな~。(笑)


*****


Château Prieuré Lichine 2015
RRWポイント 94点


Domaine Billard Père et Fils Saint-Romain La Perrière 2015

サン・ロマンってどうでしょう。オーセイ・デュレスより更に山手にあって、
標高も300~400mとブルゴーニュの村名AOCでは一番冷涼になるようです。
だからかどうかわかりませんが、コート・ドールで1級畑がない村名AOCは、
マルサネとショレ・レ・ボーヌとこのサン・ロマンの3つだけだそうです。
しかし、冷涼でもおいしいピノができるのはドイツなんかで証明済み。
2015年は当たり年だし、テンション上げてお試しといきましょう。(笑)


IMG_0050
作り手はドメーヌ・ビヤールのジェローム・ビヤールさん(Jérôme Billard)。
サン・ロマンではなく、ラ・ロシュポ(La Rochepot)という村にあります。
サントーバンの隣ですからそんなに遠くではなく、そこでサントーバンはじめ、
コート・ド・ボーヌ各地に計12.5haの畑を所有しています。


公式ページはFLASHの古いタイプ。使いにくく見にくいです。(笑)

フランス語のみなのも仕方ないですね。
・ピノ・ノワール 100%
ブルゴーニュの伝統的な手法を実践しているそうで、
100%完全除梗、自然酵母使用、発酵中は足によるピジャージュ、
熟成は新樽率20%のオーク樽で15ヶ月だそうです。


ラ・ロシュポのドメーヌ訪問。ほんとに小さい集落です。
St-Romain00
町外れにラ・ロシュポ城(Château de La Rochepot)という立派な城あり。


さあ、今日のワインの「La Perrière」なるサン・ロマンの畑を確認します。
St-Romain01
ありました。しかし綴りがちょっと違う...。まあ、気にしない。(笑)

Google Mapにドメーヌと畑の場所を書き込み、位置関係を把握します。
St-Romain03
オーセイ・デュレス、サントーバン、モンテリ、ムルソーの位置関係も。
このあたりはAOCが横に並んでいないのでややこしいですね。


ストビューで畑に降り立ってみましょう。際々まで行けました。
St-Romain02
山へ続く起伏もあって、確かに標高がそこそこありそうですね。
サン・ロマン、いい雰囲気です。1級畑なしでも、さすが村名AOCの貫禄。
ちなみにAOC認定されたのは1947年のことです。


マキコレワインのサイトにジェロームさんのこんな言葉が書いています。
「ビオの畑はウサギが来て芽を食べてしまうので困っているが、
農薬をふんだんに使って、ウサギも口にしないような木から出来るブドウで
自分のワインを造るよりは、少々食べられる方が安心だ。」ですって。

このドメーヌのfacebookを覗いてみると、そんなウサギの写真がありました。
St-Romain04
こんな写真撮るんだ(笑)。息子との畑仕事の動画とかあって何かと面白いです。


エチケット平面化画像。
IMG_2400
シンプル。

裏ラベルなく、インポーターシールのみ。
IMG_2403


さて、抜栓。
IMG_0044
キャップ、コルク、まあ汎用品です。

コルク平面化。
IMG_0045
ミレジムが横に打ってあるタイプ。これはエライ。

Alc.13%。
薄い透き通ったルビー。エッジはちょっとオレンジ。
IMG_0049
この透明感で完全除梗なのか~。やはり冷涼気候が影響してる?

フランボワーズ、鉛筆の芯。
極々微かにブレタノマイセスかと思ったけど、
佃煮香の類の熟成香でしょう。
辛口アタック。
厚みは控えめながら複雑味があっていい感じ。
酸、タンニンが絶妙なタイミングとバランスで余韻に導入します。

うまい。ぼくがブルゴーニュに求める、
新世界の普通にうまいピノ・ノワールにはない、
「繊細なうまさ」ですよ。


*****


Domaine Billard Père et Fils
Saint-Romain
La Perrière 2015
RRWポイント 94点


Famille Quiot Jérôme Quiot Cairanne Côtes du Rhône Villages 2014

南部ローヌの比較的新しいAOC、ケランヌをグランマルシェの店頭にて発見。
ケランヌ(Cairanne)はCôtes-du-Rhône-Villages AOCの一部であったものが、
2016年に単独のAOC(Cairanne AOC)に昇格しています。(赤、白、ロゼ)
エチケットを見るとCôtes-du-Rhône-Villages Cairanneの表示のままです。
ミレジムは2014年。そりゃそうですよね。とにかくケランヌをお試しします。


IMG_2299
ファミーユ・キオというこの作り手、1748年創設とかなりの老舗。
シャトーヌフ・デュ・パプに本拠地を構える13代続く家族経営なんですって。
南部ローヌ一帯にかなりの畑/ドメーヌを所有してるようです。


公式ページはしっかりしてますが、構成がわかりづらく使いにくいです。

今日のケランヌは、JQ(Jérôme Quiot)というベーシックラインの一つのようで、
他に、ジゴンダス、ヴァケイラス、ヴァントゥー、コート・デュ・ローヌの赤と、
コート・ド・プロヴァンスのロゼがラインアップにあります。

ケランヌの情報ですが、Grenache、Carignan、Syrah、Mourvèdreとあるので、
4種のブレンドなんでしょうが、セパージュの%が書かれていません。
ネット情報ですが、2018年のセパージュはこうです。多分大差ないと思います。
・グルナッシュ 60%
・シラー 15%
・ムールヴェードル 15%
・カリニャン 10%
醸造は、除梗あり、破砕なし、それぞれのセパージュは別々に発酵後にブレンド。
熟成はコンクリートタンクで18ヶ月です。


作り手訪問。さすが老舗。シャトーヌフの市街の真ん中にあります。
FamilleQuiot01
門構えも立派ですね~。

南部ローヌのAOCをGoogle Map上に書き込んであります。ケランヌを探せ。
Cairanne01
ラストーの西隣りです。ちなみにラストーは2010年に単独AOCになってます。

このネットで拾った地図は2010年より古いんでしょう。
ラストーもケランヌもコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのままです。
Rhone_Sud
ケランヌとラストーを「AOC Communales」の色に塗ったのは僕です。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2258
まあ、おしゃれなデザインだと思います。

裏ラベルはインポーターシールだけだったので別撮り。
IMG_2260


さあ、抜栓。
IMG_2294
キャップに創業年の1748が誇らしげに書いてあります。

コルクも平面化。
IMG_2295
たいしたことなかったです。

Alc.13.5%。
ガーネット。
IMG_2296

ブラックベリー、ダークチェリー。
ブレタノマイセスっぽさを極かすかに感じました。
ローヌっぽいっちゃ~ローヌっぽい。
辛口アタック。
複雑味を秘めた、そこそこ厚みのある味わいはいい感じ。
重苦しくないのがかえってチャーミング。
余韻もサラッとしてますが、しつこくなくていいです。

飲みやすいローヌ。
何気にポテンシャルは高いと思います。
好みです。オリが少しだけありました。


*****


Vignobles Famille Quiot
Jérôme Quiot
Cairanne
Côtes du Rhône Villages 2014
RRWポイント 94点


Philippe Pacalet Bourgogne Vieilles Vignes 2015

「PP」というエチケットの図案がおしゃれなフィリップ・パカレです。
雑誌やお店でもよく見かけるのでずっと気にはなってました。
しかし、人気というか、やっぱり評価が高いということなんでしょうね。
例によってAOCブルゴーニュでお試しですが、あまりお手頃ではありませぬ。


IMG_2252
フィリップ・パカレさんはボジョレー出身で、自然派ワインの父、
故マルセル・ラピエールを叔父に持つ、代々続く栽培・醸造家の家系だそうで。
ブルゴーニュ・ディジョン大学で醸造学を学んだ後、2年間自然農法団体で働き、
1991年からヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・プリューレ・ロック(Prieuré Roch)で
10年に渡って醸造責任者を務めました。その実績と腕を買われたんでしょう、
ロマネ・コンティ社の醸造長に誘われたそうですが、自分のワインを造りたいと、
そのオファーを蹴って2001年に自身のネゴシアンを立ち上げ、今に至ります。


公式ページはシンプルで英語表示不可。

そしてなんと、今日のAOCブルゴーニュが載ってません。
ネット情報ではヴォーヌ・ロマネ村のAOCブルゴーニュの区画からだそうです。
樹齢は60年ほどで、確かに「Vieilles Vignes」を謳うだけはありますね。
・ピノ・ノワール 100%
は当然ですが、公式ページにはフィリップ・パカレの醸造ポリシーが解説してあり、
全房発酵と書いてあります。ロマネ・コンティが見込んだだけありそうですよ。
その他、(醸造と熟成の間は)SO2を使わないとか、自然酵母使用だとか、
澱引き(Soutirage)せず澱と触れたまま熟成させるだとか、こだわってるそうです。
樽熟は14~18ヶ月とありました。


ボーヌの町にあるフィリップ・パカレを訪問します。
IMG_2212
ボーヌの環状の旧市街の中ではないですが、鉄道ボーヌ駅の道すがら。
ボーヌの町はブルゴーニュの旅をしたときに随分歩きましたが、
大抵どこの作り手も大した看板を上げてないので素通りしてしまいます。(笑)


さあ、今日のAOCブルゴーニュはヴォーヌ・ロマネ村からということで、
いつもの地図(ラック・コーポレーション様より拝借)を眺めてみましょう。
IMG_2250
県道D974号線(旧国道N74号線)よりこっち側がAOCブルゴーニュとなります。
スパっと分けられていて気持ちがいいです。(笑)このどこかの畑です。

ここでフランスの道路についてウンチクを。国道D974という人もいますが、
「D」が付いていたら「Route Départemental」なので県道です。
つまり以下の頭文字なわけです。
E:欧州道路(Européen)
A:高速道路(Autoroute)
N:国道(National)
D:県道(Départemental)
よっぽどの幹線道路でない限りほとんど「D~」ばっかりです。


エチケット平面化画像。フォントもおしゃれですね。
IMG_2213
裏ラベル、なぜに横向き?


さあ、抜栓。
IMG_2254
シンプルです。しかし、横に「PP」と書くならミレジム打ちましょうよ。
これですべて写ってるのでコルクの平面化はなしです。

Alc.12.5%。
全房感あるきれいに澄んだルビー。アルコール度数低いけど涙は割とはっきり。
IMG_2251

フレーズ、フランボワーズ、チェリーのお菓子。
辛口アタック。
酸は穏やかですね。いい感じ。
苦さっぽく感じるんですが、
複雑味ありとしておきましょう。
軽くなり過ぎずにいい具合ですし。
かすかなタンニンもいい仕事してます。
余韻もこのいいバランスのまま長く続いて満足。

これは好みのピノですね。
人気があるのも頷ける。


*****


Philippe Pacalet
Bourgogne Vieilles Vignes 2015
RRWポイント 94点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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