Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Riverina

De BORTOLI DB Family Selection Semillon Chardonnay 2021 Riverina

前回に引き続きオーストラリアの大手、デ・ボルトリ(De Bortoli)。今度は白。セミヨンにシャルドネという個性的な組合わせのブレンドです。産地もニューサウスウェールズ州のリヴァリーナ(Riverina)になり、ここはデ・ボルトリの創業の地らしく、この「DB」というシリーズはデ・ボルトリ家が4世代に渡って守ってきた北イタリアのルーツを色濃く反映しているんだそう。

IMG_1607
「De Bortoli」は1924年に北イタリアよりオーストラリアに移住したデ・ボルトリ家が1928年に創業し、以来4世代に渡り発展しながら続いている家族経営のワイナリーです。今でも100%家族経営の企業ですが、オーストラリア最大級で最古のワイナリーのひとつといいます。ニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ(Riverina)が創業の地のようで、ビルブル(Bilbul)という町にワイナリーがある他、ヤラ・ヴァレーやラザグレン(ともにヴィクトリア州)にもワイナリーを持っています。結構すごそうなところを今まで素通りしてきたようです(笑)。

公式ページはは大企業のそれの雰囲気ですが、うまく家族経営感も出しています(笑)。

おそらくほとんどすべてのラインアップが紹介されているので助かるのですが、ひとつ気になるのは「プロセッコ」がラインアップにあることです。「私たちは北イタリア出身なのでプロセッコのスパークリングを作っています」とありますが、「プロセッコ」はプロセッコDOC認定(2009年)と同時に品種の名前ではなく、DOCの呼称になっています。品種はご承知のようにグレラ(Glera)と改称されています。多分ここの「プロセッコ」は欧州では売れないでしょうね(笑)。

・セミヨン
・シャルドネ

セパージュの比率が不明です。半々かセミヨン多めだとは思いますが。インポーター情報では「フレンチオークとアメリカンオークで発酵」とありました。MLFもやるそうです。しかし「樽」と書いてないのが怪しいですね。ローエンドのバリエタルシリーズのようですし。

これがセミヨン(Sémillon)。ボルドーの辛口白や貴腐ワインでお馴染みですね。
Semillon
大抵はソーヴィニヨン・ブランのブレンドパートナーですが、今日のワインが、さすが新世界、シャルドネとブレンドされています。オーストラリアではシャルドネとセミヨンのブレンドが結構ポピュラーなようです。
2009年に実施されたDNA分析によるとソーヴィニヨン・ブランとの関係は認められましたが、親子ではないそうです。ボルドーでは親戚をブレンドパートナーにしているわけです(笑)。

ニューサウスウェールズ州リヴァリーナのビルブル(Bilbul)のにあるワイナリー。
DeBortori02
グリフィス(Griffith)の町が車で15分ほどなのでそんなに不便なところではありません。ご先祖が北イタリアから入植してきてワイナリーを始めたのがこの辺りだそうで、本宅のような庭園が併設されているのも創業の地という感じがします。


ニュー・サウス・ウェールズ州のGoogle Mapで位置関係を確認しましょう。
Australia_New-South-Wales
地図に書き込んだようにデ・ボルトリはハンター・ヴァレーにも立派なセラードアを持っており、ニューキャッスルやシドニーからのアクセスを狙っているようですが、本拠地は今日のワインの産地でもあるリヴァリーナにあります。リヴァリーナ(Riverina)はさらに広域のビッグ・リバーズ(Big Rivers)というゾーンに属します。ビッグ・リバーズはその名の通り、ニューサウスウェールズ州とヴィクトリア州との州境にもなっているオーストラリア最長のマレー川(Murray)と、その支流、ダーリング川(Darling)、マランビジー川(Murrumbidgee)、ラックラン川(Lachlan)のいくつもの「大河(ビッグ・リバーズ)」の流域に広がっています。

川と産地の位置関係を見るならネットで拾ったこの地図の方がわかりやすいです。
Australia_Folley
地理的表示 G.I.のサウス・イースタン・オーストラリア(South Eastern Australia)という南オーストラリア州を含む「Zone」全体が見られていい地図ですね。


これら G.I.(Geographical Indications)は、政府公式のサイトで一覧で見られます。

その名もワイン・オーストラリア。オーストラリア全体では65の G.I. がありますが、それらの地図や、ゾーンや州別の地図も完備してあり有難いです。


ラベル平面化画像。
IMG_1591
ヴィーガン・フレンドリーのマークがあります。

ネックにあったPOPです。
IMG_1592
「オーストラリア国内セールスNo.1」って何気にすごそうですが、もともと輸出が大半のような気がしますが…。


さあ、スクリュー回転。
IMG_1611

Alc.12%。
ゴールドイエロー。ハチミツっぽいのはセミヨンの個性でしょうか。
IMG_1606

夏みかん、ナッツ、ペトロールも感じました。
辛口アタック。
柑橘系の味わいに中にミネラル感あり。
ビターなコクもあります。
喉元をくすぐる酸はいい仕上げをしてくれました。
いいですよ。


*****

De BORTOLI
DB Family Selection
Semillon Chardonnay 2021
Riverina
WWWポイント79点



WhiteWhiteWine01

Berton Vineyards Metal Cabernet Sauvignon 2020

オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンなんですが、ニュー・サウス・ウェールズ州にあるバートン・ヴィンヤーズが出しているラベルが特徴的な「メタル」シリーズです。以前同じ作り手のデュリフ(Durif=プティ・シラー)を試したことがあります。何かの記念ボトルか、ボトルにメッセージやら牛の顔やらの刻印がしてありました。今だに何なのか不明ですが(笑)。

IMG_0343
バートン・ヴィンヤーズはボブとチェリーのバートン夫妻が1996年に南オーストラリア州バロッサ・ヴァレーに設立しました。規模が拡大するにつれ、もっと大きなワイナリーを求め、ニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ(Riverina)地区にあったサウスコープ・ワイナリーというのを購入し2005年に引っ越したそうです。ずいぶん離れたお引越しですね。

公式ページは情報豊富でいい感じですが、ワイン紹介はショップ兼用です。

在庫分のワインしか載っていないのが困りますが、データシートがあって助かります。

・カベルネ・ソーヴィニヨン 100%

裏ラベルを見ると、オーストラリアの地理的表示 G.I.(Geographical Indication)はサウス・イースタン・オーストラリア(South Eastern Australia)という「Zone」となっています。後で見ますが、かなり広域のG.I.です。ワインはフレンチオーク樽で4ヶ月の樽熟成をしています。


バートン・ヴィンヤーズを訪問します。
Berton01
ニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ(Riverina)地区の都市、グリフィス(Griffith)の近くにあるイェンダ(Yenda)というところにあります。さすがに大きなワイナリーです。

ニュー・サウス・ウェールズ州の地図で位置関係を確認しましょう。
Australia_New-South-Wales
リヴァリーナ(Riverina)他のリージョンを内包するビッグ・リバーズ(Big Rivers)というゾーンに属します。ビッグ・リバーズは、ニューサウスウェールズ州とヴィクトリア州との州境にもなっているオーストラリア最長のマレー川(Murray)と、その支流、ダーリング川(Darling)、マランビジー川(Murrumbidgee)、ラックラン川(Lachlan)の、名前の通りいくつもの「大河」の流域に広がっています。

川と産地の位置関係を見るならネットで拾ったこの地図の方がわかりやすいです。
Australia_Folley

そうそう、今日のワインの地理的表示 G.I.(Geographical Indication)はサウス・イースタン・オーストラリア(South Eastern Australia)という「Zone」でしたね。
South-Eastern-Australia-01
サウス・イースタン・オーストラリアはこの地図で赤線で囲ってある部分になります。ニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州の全体とタスマニア島から成り、クイーンズランド州とサウス・オーストラリア州の一部にまで広がっています。

「Region」の地図でもサウス・イースタン・オーストラリアの範囲を見ます。
South-Eastern-Australia-02
つまりはオーストラリア東側の産地の全部入りということですね。今日のワインはそれだけ広範囲からブドウを集めているってことなんでしょう。もしくは、おそらくですが、ニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州に畑がまたがったため、さらに広域の「サウス・イースタン・オーストラリア」を当てなくてはならなくなったとも考えられます。

これら G.I. は、政府公式のワイン・オーストラリアというサイトで一覧で見られます。

オーストラリア全体では65の G.I. がありますが、それらの地図や、ゾーンや州別の地図も完備してあり素晴らしいサイトです。


ラベル平面化画像。
IMG_8791


さあ、スクリュー回転。
IMG_0341
オーストラリアなのでスクリューキャップですが、プリントで装飾されていていい感じです。

Alc.14%。
濃いガーネット。
IMG_0342

黒ベリー、青草かミントの感じがかすかに。
ユーカリ?(笑)
辛口アタック。
割と目立つ酸味が来ます。
苦味様の味わいは厚みそこそこながら、
なんとなく頼りない感じがします。
酸は最後まで居座り、収斂性のタンニンともつるんで、
余韻を楽しむ余裕を奪われるほど気になりました。


*****

Berton Vineyards
Metal Cabernet Sauvignon 2020
RRWポイント 86点


Calabria Family Wines Westend The Black Shiraz 2019

久しぶりに「ヴィノスやまざき」をのぞいたんですが、これといって目ぼしいものが見当たらず、かと言って手ぶらで帰るのもなんだなってことで、超お手頃のオーストラリアのシラーをお買い求め。コスパが良くってヴィノスやまざきでも人気の商品なんですってね。1000円ですから、おいしけりゃ偉いワインです。

IMG_4813
カラブリア・ファミリー・ワインズというニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ地区に1945年に創業したという家族経営のワイナリーです。名前からも想像できるように(笑)元は南イタリアからの移民だそうです。ヴィノスやまざきはオーストラリアからの蔵直ワインを始めたころからのお付き合いだそうですね。もしかして今日のワインは日本向けのみバージョンでしょうか…。

公式ページは、トップページが動画でショップ兼用という大手によくあるパターン。

やはり予想した通り、今日のウェストエンドなるワインは載ってませんね。
・シラーズ 100%
価格的にもローエンドの「Richland」というシリーズが同じワインだと類推してデータを見ますが、情報がほとんどなし。ヴィノスやまざきの情報も同じようなものでした。わかるのはブドウがリヴァリーナ(Riverina)産だということのみです。


作り手訪問。産地リヴァリーナのエリアの真ん中辺り、グリフィスという町です。
Calabria01
ストビューの古いアーカイブの写真を見ると、なんと「Westend Estate」という名前になっています。旧名称なのか買収したのか不明ですが、今日のワイン名「Westend」とは無関係ではなさそうです。

いつもの拾い物の地図で位置関係を確認しておきましょう。黄四角がワイナリー所在。
Calabria03
今日のワインのリヴァリーナ地区を擁するビッグ・リバーズBig Rivers)というゾーンから見ていきましょう。名前の通り、重要な大きな川がいくつもあるのがキーポイントです。
まず、グレート・ディヴァイディング山脈/大ジバイジング山脈(Great Dividing Range)を水源に西へ流れ、アデレード南方のアレクサンドリナ湖から南極海に注ぎ込む、オーストラリア最長の川、マレー川Murray)を押さえましょう。この川はニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州の州境になっているのがよくわかりますね。
マレー川には支流があり、北側がダーリング川Darling)、その南にマランビジー川Murrumbidgee)があります。マランビジー川は更にラックラン川Lachlan)に分かれます。地図上で「Big Rivers」を成す以上の4つの川は追えましたでしょうか。
「Big Rivers」は1996年に定められた GI(Geographical Indication)で、以下の4つのサブリージョンがあります。

Riverina(マランビジー川、ラックラン川流域。Big Rivers 最大の産地。)
Murray Darling(マレー川、ダーリング川接続部周辺。)
Swan Hill(マレー川南側、Swan Hill 周辺。)
Perricoota(Swan Hill のもう少し上流域、マレー川北側。)

リヴァリーナ地区はニュー・サウス・ウェールズ州のブドウ栽培の60%を占め、オーストラリア全体でも15%に相当する一大産地です。今日の作り手の所在、グリフィス(Griffith)が中心地になります。
マレー・ダーリングとスワン・ヒルは、ビッグ・リバーズのサブリージョンであると同時に、ヴィクトリア州側では、「North West Victoria ゾーン」のサブリージョンにもなっていますのでご注意を。

これら G.I. は、政府公式のワイン・オーストラリアというサイトで一覧で見られます。

オーストラリア全体では65の G.I. がありますが、それらの地図や、ゾーン州別の地図も完備してあり素晴らしいサイトです。


ラベル平面化画像。
IMG_4754
裏はお馴染みヴィノスやまざきラベルです。おっと、「アメリカンオークとフレンチオークで樽熟成」と書いてますね。「樽熟成からくるスモーキーな味わいが特徴」なんてことも。


さあ、スクリュー回転。
IMG_4812
無印キャップは仕方ないですね。

Alc.13.5%。(pH:4.24、Brix:7.8)
赤紫系の濃いガーネット。
IMG_4810

黒ベリー、カシス。黒糖感あり。
辛口アタック。
厚みは弱めながら、スモーキーで苦味様の複雑味があります。
ラベルのコメントは正しそうです。(笑)
タンニンは収斂性しっかりあり。
余韻は早めに退散しますが、全体の評価として悪くないです。
オーストラリアのシラー感出てます。


*****


Calabria Family Wines
Westend The Black Shiraz 2019
RRWポイント 90点


Berton Vineyards Metal Durif 2018

DURIF」と書かれたオーストラリアワインを店頭で衝動買い。(笑)
デュリフ(Durif)は、カリフォルニアでプティ・シラーの名で知られています。
1880年頃、南仏で交配された品種ですが、フランスではほとんど残っておらず、
アメリカやオーストラリア、イスラエルに多いようです。
しかし、プティ・シラーがデュリフだと判明したのは1997年と最近ですから、
アメリカではプティ・シラー(Petite Sirah)のままでやってるみたいです。


IMG_1445
そこで疑問なんですが、オーストラリアは最初からデュリフと認識してたのかです。
アメリカは「何の品種かわかんないけどシラーっぽいからプティ・シラーにしちゃえ!」
とばかりに勝手に命名し、おまけにシラー(Syrah)のスペルを間違えるという、
アメリカ人らしいアホアホさを発揮しています。(プティ・シラーはPetite Sirah

オーストラリア人は最初からデュリフとしっかり認識して持ち込んだのでしょう。
でなきゃ、「DURIF」名のワイン作りませんもんね。エライぞオージー!
今日のワインを調べると、実は「Petite Sirah」名のバージョンが見つかります。
PSI
「Durif=Petite Sirah」ということが判明したのは、前述のように、
1997年カリフォルニア大学デイヴィス校のラボのDNA鑑定によってですから、
それまでデュリフをデュリフとして栽培していたオーストラリア人が、
「へ~、これプティ・シラーと同じなんだ。」とそこで初めて結びついたはずです。
で、「これプティ・シラーで売った方が売れるかも?」ってことでしょうね。(笑)

因みに、デュリフは南仏のデュリフ博士シラープルールサン(Peloursin)を交配、
シラーにベト病に対する抵抗力をつけるのが目的だったようです。
博士はがんばって広めたそうですが、あまり受けなかったようでその後衰退します。
また、アメリカのプティ・シラーの10%ほどは、デュリフ(プティ・シラー)とシラーが
さらに交配されたもので、プルールサンのDNAは1/4クォーターになってるそうです。
逆に3/4がシラーなので、ほとんどシラーですよね。ほんとアメリカってカオスな国。(笑)


作り手はBerton Vineyards公式ページはそこそこの情報はありそうです。

1996年にバロッサ・ヴァレーとイーデン・ヴァレーの間のHigh Edenに畑を取得、
高評価を得ると、ニュー・サウス・ウェールズ州リヴァリーナ地区に拠点を構え、
CoonawarrraやPadthawayのあるLimeston Coastにも生産地を広げ急成長しています。

今日のワインはビッグ・リバーズ地域のリヴァリーナ地区の畑からのデュリフ100%。
Big Rivers地域は、New South Wales州のマランビジー川(Murrumbidgee)と
ラックラン川(Lachlan)に挟まれた広大な地域で、Riverinaはサブリージョン。

ブドウは除梗・破砕されステンレスタンクで醸造、マロラクティック発酵まで行われ、
フレンチオーク樽に移され約4ヶ月の熟成をさせます。


さあ、イェンダ(Yenda)という町にあるワイナリーを訪問。
Berton01
なかなか規模の大きいワイナリーです。

公式ページのREGIONのところに所有畑の詳しい説明がありますが、
オーストラリアのかなりの広範囲に渡ってることがわかります。
Berton02
Berton Vineyardsの場所はBig RiversのRiverina地区。地図上に示しました。
BarossaやLimestone Coastにも畑を持ってます。(黄色で示しました。)
遠くないのかな?


ラベル平面化画像。
IMG_1261
メダルが並んでますが、いろいろ賞を取ってるようです。


さあ、スクリュー回転。
IMG_1443
オーストラリアですからスクリューですが、一応ワイナリーのマーク入り。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。雫は色付いてます。
IMG_1421

黒ベリー、チョコ、シナモン。
スモーキーな感じですね。
辛口アタック。
タンニンがしっかり効いた中にも、
酸味も乗った厚みのある味です。
シナモン・黒糖の風味もありますね。
余韻も後を引くんですが、最後に酸が少し強調される気がします。
フレッシュ感と思えば楽しめるんですけどね。

知ってるプティ・シラーの味とちょっと印象が違う気がします。
同じ品種でも、奥が深いですね〜。

あと、おいしいんではあるのですが、何故だか悪酔いする気がします。
いつもと同じ量を飲んでも、なぜかクラクラ酔いの回りが早いような。
なにか変なもの入ってる?(笑)


*****


Berton Vineyards
Metal Durif 2018
RRWポイント 90点


Nugan Estate Single Vineyard Scruffy's Shiraz 2014

最近ニューワールドのシラーにはまっているわけではありません。
年末年始あちこちのワイン福袋を買っていると、ハズレにこんなのが多いのです。
というわけで、今日はグランマルシェの福袋のハズレです。(笑)


Nugna


公式サイトで調べると、このワイン自体は載っていないのですが、
RiverinaというNew South Wales州の畑からのシラーのようです。
Scruffyというのはシラーズの畑の責任者の名前だそうで。

さあ、抜栓。Alc.14%です。
濃いガーネット。
黒ベリーなんですが、最初に湿った紙のようなものも感じます。
いつものシラー特有の太いタンニンの感じではないですが、
でもどことなくシラーっぽいのがわかります。
酸味も適度でフレッシュ感を加えてくれています。
余韻は同じく酸味がちなんですが、割と長く続いて悪くない。
甘みも感じさせるいいバランスと思われます。

おいしいんではありますが、
やっぱりちょっとシラーは手放しで好きになれないのも再認識しました。
Wine Spectatorでは89点をつけているようですが、
マイナス1しておきましょう。


*****


Nugan Estate Single Vineyard Scruffy's Shiraz 2014
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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