前回に引き続きオーストラリアの大手、デ・ボルトリ(De Bortoli)。今度は白。セミヨンにシャルドネという個性的な組合わせのブレンドです。産地もニューサウスウェールズ州のリヴァリーナ(Riverina)になり、ここはデ・ボルトリの創業の地らしく、この「DB」というシリーズはデ・ボルトリ家が4世代に渡って守ってきた北イタリアのルーツを色濃く反映しているんだそう。
「De Bortoli」は1924年に北イタリアよりオーストラリアに移住したデ・ボルトリ家が1928年に創業し、以来4世代に渡り発展しながら続いている家族経営のワイナリーです。今でも100%家族経営の企業ですが、オーストラリア最大級で最古のワイナリーのひとつといいます。ニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ(Riverina)が創業の地のようで、ビルブル(Bilbul)という町にワイナリーがある他、ヤラ・ヴァレーやラザグレン(ともにヴィクトリア州)にもワイナリーを持っています。結構すごそうなところを今まで素通りしてきたようです(笑)。
公式ページはは大企業のそれの雰囲気ですが、うまく家族経営感も出しています(笑)。
おそらくほとんどすべてのラインアップが紹介されているので助かるのですが、ひとつ気になるのは「プロセッコ」がラインアップにあることです。「私たちは北イタリア出身なのでプロセッコのスパークリングを作っています」とありますが、「プロセッコ」はプロセッコDOC認定(2009年)と同時に品種の名前ではなく、DOCの呼称になっています。品種はご承知のようにグレラ(Glera)と改称されています。多分ここの「プロセッコ」は欧州では売れないでしょうね(笑)。
・セミヨン
・シャルドネ
セパージュの比率が不明です。半々かセミヨン多めだとは思いますが。インポーター情報では「フレンチオークとアメリカンオークで発酵」とありました。MLFもやるそうです。しかし「樽」と書いてないのが怪しいですね。ローエンドのバリエタルシリーズのようですし。
これがセミヨン(Sémillon)。ボルドーの辛口白や貴腐ワインでお馴染みですね。
大抵はソーヴィニヨン・ブランのブレンドパートナーですが、今日のワインが、さすが新世界、シャルドネとブレンドされています。オーストラリアではシャルドネとセミヨンのブレンドが結構ポピュラーなようです。
2009年に実施されたDNA分析によるとソーヴィニヨン・ブランとの関係は認められましたが、親子ではないそうです。ボルドーでは親戚をブレンドパートナーにしているわけです(笑)。
ニューサウスウェールズ州リヴァリーナのビルブル(Bilbul)のにあるワイナリー。
ニュー・サウス・ウェールズ州のGoogle Mapで位置関係を確認しましょう。
地図に書き込んだようにデ・ボルトリはハンター・ヴァレーにも立派なセラードアを持っており、ニューキャッスルやシドニーからのアクセスを狙っているようですが、本拠地は今日のワインの産地でもあるリヴァリーナにあります。リヴァリーナ(Riverina)はさらに広域のビッグ・リバーズ(Big Rivers)というゾーンに属します。ビッグ・リバーズはその名の通り、ニューサウスウェールズ州とヴィクトリア州との州境にもなっているオーストラリア最長のマレー川(Murray)と、その支流、ダーリング川(Darling)、マランビジー川(Murrumbidgee)、ラックラン川(Lachlan)のいくつもの「大河(ビッグ・リバーズ)」の流域に広がっています。
川と産地の位置関係を見るならネットで拾ったこの地図の方がわかりやすいです。
地理的表示 G.I.のサウス・イースタン・オーストラリア(South Eastern Australia)という南オーストラリア州を含む「Zone」全体が見られていい地図ですね。
ラベル平面化画像。
ヴィーガン・フレンドリーのマークがあります。
ネックにあったPOPです。
「オーストラリア国内セールスNo.1」って何気にすごそうですが、もともと輸出が大半のような気がしますが…。
さあ、スクリュー回転。
De BORTOLI
DB Family Selection
Semillon Chardonnay 2021
Riverina
「De Bortoli」は1924年に北イタリアよりオーストラリアに移住したデ・ボルトリ家が1928年に創業し、以来4世代に渡り発展しながら続いている家族経営のワイナリーです。今でも100%家族経営の企業ですが、オーストラリア最大級で最古のワイナリーのひとつといいます。ニュー・サウス・ウェールズ州のリヴァリーナ(Riverina)が創業の地のようで、ビルブル(Bilbul)という町にワイナリーがある他、ヤラ・ヴァレーやラザグレン(ともにヴィクトリア州)にもワイナリーを持っています。結構すごそうなところを今まで素通りしてきたようです(笑)。
公式ページはは大企業のそれの雰囲気ですが、うまく家族経営感も出しています(笑)。
おそらくほとんどすべてのラインアップが紹介されているので助かるのですが、ひとつ気になるのは「プロセッコ」がラインアップにあることです。「私たちは北イタリア出身なのでプロセッコのスパークリングを作っています」とありますが、「プロセッコ」はプロセッコDOC認定(2009年)と同時に品種の名前ではなく、DOCの呼称になっています。品種はご承知のようにグレラ(Glera)と改称されています。多分ここの「プロセッコ」は欧州では売れないでしょうね(笑)。
・セミヨン
・シャルドネ
セパージュの比率が不明です。半々かセミヨン多めだとは思いますが。インポーター情報では「フレンチオークとアメリカンオークで発酵」とありました。MLFもやるそうです。しかし「樽」と書いてないのが怪しいですね。ローエンドのバリエタルシリーズのようですし。
これがセミヨン(Sémillon)。ボルドーの辛口白や貴腐ワインでお馴染みですね。
大抵はソーヴィニヨン・ブランのブレンドパートナーですが、今日のワインが、さすが新世界、シャルドネとブレンドされています。オーストラリアではシャルドネとセミヨンのブレンドが結構ポピュラーなようです。
2009年に実施されたDNA分析によるとソーヴィニヨン・ブランとの関係は認められましたが、親子ではないそうです。ボルドーでは親戚をブレンドパートナーにしているわけです(笑)。
ニューサウスウェールズ州リヴァリーナのビルブル(Bilbul)のにあるワイナリー。
グリフィス(Griffith)の町が車で15分ほどなのでそんなに不便なところではありません。ご先祖が北イタリアから入植してきてワイナリーを始めたのがこの辺りだそうで、本宅のような庭園が併設されているのも創業の地という感じがします。
ニュー・サウス・ウェールズ州のGoogle Mapで位置関係を確認しましょう。
地図に書き込んだようにデ・ボルトリはハンター・ヴァレーにも立派なセラードアを持っており、ニューキャッスルやシドニーからのアクセスを狙っているようですが、本拠地は今日のワインの産地でもあるリヴァリーナにあります。リヴァリーナ(Riverina)はさらに広域のビッグ・リバーズ(Big Rivers)というゾーンに属します。ビッグ・リバーズはその名の通り、ニューサウスウェールズ州とヴィクトリア州との州境にもなっているオーストラリア最長のマレー川(Murray)と、その支流、ダーリング川(Darling)、マランビジー川(Murrumbidgee)、ラックラン川(Lachlan)のいくつもの「大河(ビッグ・リバーズ)」の流域に広がっています。
川と産地の位置関係を見るならネットで拾ったこの地図の方がわかりやすいです。
地理的表示 G.I.のサウス・イースタン・オーストラリア(South Eastern Australia)という南オーストラリア州を含む「Zone」全体が見られていい地図ですね。
これら G.I.(Geographical Indications)は、政府公式のサイトで一覧で見られます。
その名もワイン・オーストラリア。オーストラリア全体では65の G.I. がありますが、それらの地図や、ゾーンや州別の地図も完備してあり有難いです。
ラベル平面化画像。
ヴィーガン・フレンドリーのマークがあります。
ネックにあったPOPです。
「オーストラリア国内セールスNo.1」って何気にすごそうですが、もともと輸出が大半のような気がしますが…。
さあ、スクリュー回転。
Alc.12%。
ゴールドイエロー。ハチミツっぽいのはセミヨンの個性でしょうか。
夏みかん、ナッツ、ペトロールも感じました。
辛口アタック。
柑橘系の味わいに中にミネラル感あり。
ビターなコクもあります。
喉元をくすぐる酸はいい仕上げをしてくれました。
いいですよ。
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De BORTOLI
DB Family Selection
Semillon Chardonnay 2021
Riverina
WWWポイント | 79点 |
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