Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Rondinella

Allegrini Valpolicella 2016

以前、
アレグリーニのカジュアルライン「コルテ・ジャーラ」から出てる
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラを試したらバリうまでした。
本家アレグリーニのアマローネならさらにうまいかと思いますが、
1万円はちょっと偉くないので、普通のヴァルポリチェッラをお試し。


IMG_5386


まず、「ヴァルポリチェッラ」をお勉強。
ヴェネト州、ヴェローナ近郊のDOCです。
アマローネほどの制約はないでしょうが、
ブドウの品種はこんな具合です。

・コルヴィーナ 40% ~ 70%
・ロンディネッラ 20% ~ 40%
・モリナーラ 5% ~ 25%

輸入元のエノテカによると、今日のヴァルポリチェッラは、

・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 65%
・ロンディネッラ 30%
・モリナーラ 5%

ということで、当然ながら基準値を満足しています。
品種の詳しい説明はアレグリーニの公式ページにあります。


2015年にパーカーおじさんは86点をつけています。
IMG_5385
まったく樽熟をしていないので軽めの仕上がりと思いますが、
おじさんの86点ならまずまずでしょう。


さて、抜栓。合成コルクです。
Alc.13%。
赤味強めのルビー。
ラズベリー、プラム。
甘みがフレッシュなアタック。
アマローネだったら多分いい感じと思わせる、
味のバランスですが、
やはりちょっと薄っぺらく感じます。
酸味がけっこう舌に残りますね。
(翌日、残りをアラビアータと一緒にいただくと、
ちょうどいい酸味具合だったこと追記しておきます。)

やっぱり、ヴァルポリチェッラは、
アマローネがいいという結論です。(笑)


*****


Allegrini Valpolicella 2016
RRWポイント 87点


Corte Giara Amarone della Valpolicella "La Groletta" 2014 (by Allegrini)

最近、殊にイタリアワインを試そうとしています。
イタリア全土で多様なワインが造られ、種類も多く、
したがって覚えることも多く、謎だらけなのがイタリア。
でも「偉いワイン」はこういう所にこそあるはず。
というわけで、今日はヴェネト州のアマローネです。


IMG_4827


アマローネとして知られているのが、「Amarone della Valpolicella」。
これは、
コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ種などで作られる、
ヴァルポリチェッラをアパッシメントしたもの。
(Appassimento:ブドウを陰干しし濃厚なワインに仕上げる)

「Amarone della Valpolicella」は以前はDOCワインでしたが、
ごく最近の2010年にDOCGに昇格しています。
ただ熟成に2年ほどかけるため、DOCG表示されるのは、
2013年のヴィンテージ以降でしょうね。
本日のこれは2014年ものなので、しっかり「DOCG」表示です。


アマローネの作り手として最高の評価をされているのがアレグリーニ
これを飲まなきゃと調べると、1万円は超えませんが少々お高い。
じゃあ、セカンドラベルはないかと探すと、
コルテ・ジャーラの名前でカジュアルラインを出してました。
アマローネも半額ほどです。これに決定。
エチケット下の「By Allegrini」がうれしい。(笑)

ちなみに、
DOCGアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラのセパージュは、
 ・コルヴィーナ 45~95%
 (内、50%まではコルヴィノーネで代替可)
 ・ロンディネッラ 5~30%
 ・モリナーラ、オセレタ他認められた品種を25%まで
だそうで、ブログのカテゴリーに「イタリア品種(赤)」を新設。(笑)
これらブドウの説明はアレグリーニの公式ページが詳しいです。

本家、アレグリーニのアマローネは、
 ・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 90%
 ・ロンディネッラ 5%
 ・オセレタ 5%
というセパージュに対し、

本日のコルテ・ジャーラ版は、
 ・コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 70%
 ・ロンディネッラ 30%
と若干違います。
どれくらいの味の違いか想像もつきませんが。(笑)

一応、その他の項目も比べてみると、

<樹齢>
(アレグリーニ)32年
(コルテ・ジャーラ)28年

<アパッシメント>
(アレグリーニ)3~4か月 40~45%の水分飛ばす
(コルテ・ジャーラ)3~4か月 40%の水分飛ばす

<熟成>
(アレグリーニ)オーク樽で18か月、ボトルで7か月
(コルテ・ジャーラ)
オーク樽(半分大樽、半分セカンド小樽)で15か月、ボトルで6か月

<残糖>
(アレグリーニ)4.5 g/l
(コルテ・ジャーラ)6.0 g/l

双方似たようなものですが、残糖の差は味わいに影響しそうですね。


さてさて、恒例、ワイナリー訪問です。
まずはアレグリーニから。おおざっぱな位置を確認。
Allegrini01
ヴェネト州、ヴェローナの北、ガルダ湖も近いですね。
あと、この際ですから地理のお勉強。
ヴェネチア、ミラノ、ボローニャ、ジェノヴァなんかの位置関係も。


近寄ってみると、テイスティングできるショールーム。
Allegrini03


その近所に本体らしき古い建物と畑を発見。
Allegrini04
立て看板には一応「Allegrini」と書いてます。(笑)


次はコルテ・ジャーラを探しますが、ごく近所に事務所があるのみ?
するとその横はアレグリーニの畑になってました。
Allegrini02
結局、ブランドを分けて価格の住み分けはするも、
実体はアレグリーニなんでしょうね。


とにかく、いいものがお安くいただけるのはいいことです。
IMG_4828


さて、抜栓です。
Alc.15%。おう!
濃い濃い赤紫。かすかに褐色がかってます。
粘性のある涙は大ぶりで数は少ない印象。
黒ベリー、ジャムのような煮詰まった香り。
ブルーベリー、黒糖。か、チョコ?
ハーブも。香りの量は多いです。
アタックから酸味・タンニンが手に手をとって、
パレット(口蓋)に染み渡る感じ。
バランスいいですが、けっして大人しくない。
しっかり主張するうまさと言いましょうか。
フレッシュであるとも言えます。
余韻が若々しい感じで長く続きます。
アパッシメントなんで、
もっと重々しいものを想像していましたが、
いい方に期待を裏切ってくれました。

食事前、合わせなくておいしいワインです。
ステーキに合わせたらもっとおいしかった。
こんなにうまいもんだったんだな〜、
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ。


*****


Corte Giara
Amarone della Valpolicella "La Groletta" 2014
(by Allegrini)
RRWポイント 94点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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