Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Saint-Julien

Château Branaire-Ducru / Duluc de Branaire-Ducru 2008

ボルドー、メドック格付け4級のブラネール・デュクリュです。
AOCサン・ジュリアンであります。
でも、やはりいただくのはセカンド。(笑)
その名もデュリュック・ド・ブラネール・デュクリュ。
ややこしいですが、もともとデュリュックだったとか。


Duluc


公式サイトはFlashベースで凝った作り。
IPアドレスを検知して日本語表示されました。
しかし、イメージ先行で内容あまりなしです。
おまけに日本語が変。(いまどきGoogle翻訳はやめてって感じです。)
一応このセカンドもファースト同等の扱いで載ってますので、
極端に差をつけたセカンドではなさそうです。

仕方がないので、他のワイン店の情報なんかで調べます。
パーカーおじさんが96点つけたと言っているサイトが2つあったのですが、
これはなぜか誤情報で、実際は採点はしてないようです。
2008年のミレジムはファーストでさえ91点ですからね。
ただ、ファーストは翌2009年で96点をたたき出していますので、
シャトーとしての実力はなかなかな感じがします。

Google Mapでシャトー訪問。
Duluc
うまく近寄れませんでした。

セパージュは、ファーストが、
・カベソー 68%
・メルロー 25%
・プチヴェルド 5%
・カベフラ 2%
となっているところ、
このセカンドラベル、デュリュックは、
・カベソー 60%
・メルロー 40%
のようです。
やはり、メルローちょっと多めの早飲み仕様のようですが、
極端にカベソーを減らしているわけではないので、
ファーストが思い図れる味ではないかと推察します。


DulucR


さて、抜栓。Alc.13%。
濃いガーネット、エッジは微妙に褐色がかってます。
熟成は進んでるんでしょうか。
涙はさほど粘性を感じません。
カシス、ブラックベリーからの、一瞬漬け物?(笑)
なめらかな口当たり、上品なタンニンを感じます。
やはりボルドー、ニューワールドにはないあっさり感です。
後味ほどよくありますが、やはりあっさりというか軽め。
「フレッシュうまい」という結論で。


*****


Château Branaire-Ducru
Duluc de Branaire-Ducru 2008
RRWポイント 89点


Château Lagrange / Les Fiefs de Lagrange 2012

ボルドー、サン・ジュリアン。
格付け第3級のシャトー・ラグランジュです。
で、やっぱりのセカンド・ラベル。(笑)
しかし、今回はちょっと趣向が違いますよ...。


IMG_4620


セカンドのレ・フィエフ・ド・ラグランジュは、
2012年と2014年をすでにゲットしています。
加えて、ファースト・ラベルの2014年も!
いわゆる、水平・垂直試飲ってやつをやろうかなという訳です。

しかしながら、3本一度に抜栓は勇気が入りますので、
念入りにテイスティング結果を記録しながら、
何回かに分けてやります。(笑)
今日はまずレ・フィエフ・ド・ラグランジュの2012から。


IMG_4618


このシャトーはオーナーがサントリーだけあって
公式ページは日本語表示ができます。
サントリーの公式ページもよくできていますね。
サントリーは1983年にこのシャトーを入手してから、
かなり大改革をして品質を向上させたそうです。

例によってセパージュを比較します。

<Les Fiefs de Lagrange 2012> 
・カベソー 61%
・メルロー 31%
・プチヴェルド 8%

<Les Fiefs de Lagrange 2014> 
・カベソー 52%
・メルロー 41%
・プチヴェルド 7%

<Château Lagrange 2014> 
・カベソー 76%
・メルロー 18%
・プチヴェルド 6%

極端ではないですが、心なしかセカンドはメルロー多めです。

パーカーポイントを調べると、
2014年が、ファースト:PP92、セカンド:PP88
と、まずまず。
今日のセカンド2012年ですが、採点されてないようです。
同じ2012年のファーストがPP86なので少し心配ですね。


IMG_4621


さて、抜栓。
「2012」とミレジム入りのコルクです。Alc.13%。
濃い赤紫。
カシス、生っぽい熟成香。樽香。
黒ベリーあるもカルメネールっぽい感じ。
涙しっかり。落ちるの遅いのでフルボディー感じます。
アタックで酸味が来ます。
が、果実味を演出する感じではないです。
一応、味わいはタンニン主体。
余韻で軽い収斂性。酸味も加わっている感じ。

う~ん、微妙。
うまくまとまってはいるんですが、
複雑味というか、うまさがなくピンときません。
寝かせ足りないのではなく、2012年セカンドの実力でしょうか。
これでは2014年のファースト・セカンドが心配です。
念のため、あと1~2年寝かしておきましょうかね。


*****


Château Lagrange
Les Fiefs de Lagrange 2012
RRWポイント 86点


Château Léoville Las Cases / Le Petit Lion du Marquis de Las Cases 2012

メドック格付け第2級、レオヴィル・ラス・カーズです。
サン・ジュリアンの王と呼ばれ、「偉大なワイン」です。
しかしながらの、そのセカンドラベルのお試しです。
その名も「小さなライオン」。


IMG_5075


レオヴィル・ラス・カーズのセカンドは古くから作られていて、
クロ・デュ・マルキ(Clos du Marquis)というのがあるのですが、
公式ページでは現在は別シャトー扱いになっていて、
2007年からは、このル・プティ・リオン~が正式なセカンドだそうで。

どちらも今ではデロン家(Domaine Delon)の所有になっており、
ここはシャトー・ポタンサックやポムロールのネナンも所有しています。

クロ・デュ・マルキはもともとファーストとは別畑ですが、
ル・プティ・リオン~はファースト用に植え替えられた若木の畑からだそうで、
そういう意味では、いずれはファーストの畑になっていくわけで、
確かに正当なセカンドと言えそうです。


裏ラベルにはこれでもかと「ラス・カーズのセカンド」と記載。
IMG_5067
ファーストとほぼ同じラベルデザインになってます。
違いは、門の下にかわいい子ライオンが居て、こっち見ていること。
親ライオンは門の上に鎮座するライオン像なんでしょうね。


このエチケットの門を探してGoogle Mapを散策しましたが、
レオヴィルの3シャトーはもともと一緒だっただけあって、
レオヴィル・ポワフィレと混然一体となって入り組んでいて、
ラス・カーズのそれらしい畑が見当たりません。
Leoville04


しかし、ひたすらサン・ジュリアン界隈を歩き回ると、
ありました!!なんだか感動です。(笑)
Leoville00


せっかくなのでこの門の場所を記しておきましょう。(黄色のマル)
Leoville001
下方のシャトーからはちょっと離れていたんです。
ちなみに、右手の雑木の道をずっと行くとジロンド川に出ます。
南に下がるとちょっと離れてレオヴィル・バルトンがあります。


さあ、ファーストとセカンドの差をチェックしておきましょう。
公式ページにはデータシートがしっかりあって助かります。
まず同じミレジムでのパーカーポイント。

ファースト:93点
セカンド:暫定87-89点、最終85+点
パーカーおじさん、ずいぶん差を付けましたね。


セパージュは、まずファーストが、
・カベソー 74%
・メルロー 15%
・カベフラ 11%

ル・プティ・リオン~は、
・カベソー 48%
・メルロー 44%
・カベフラ 8%
やはり、メルロー多めの早飲み仕様。
樽熟は他サイトの情報ですが、
20%新樽で10ヶ月のようです。


さて、抜栓。Alc.13%。
濃い濃い赤紫。
カシス、スパイス、オーク香、生野菜香…。
酸味・タンニンが表層に出てくるアタックです。
味の厚みは弱いかな。
余韻へはまとまりを感じさせながら、
シームレスに続いていくのはいい感じです。
バランスは最終的にいいと思いますが、
骨格自体はこじんまりした印象。
ちょっとパンチは弱いですが、
いいバランスでまとめていると思いました。

やはり、
カベソーを多めにしたらもっとおいしくなると思われます。
ファーストを飲めってことですね。(笑)


*****


Château Léoville Las Cases
Le Petit Lion du Marquis de Las Cases 2012
RRWポイント 89点


Château Lagrange 2014

過去にいずれやりますと宣言していた、
シャトー・ラグランジュのファースト・セカンド飲み比べ。
ミレジムも2014年で合わせましたので、
前回少々残念な評価だったセカンドの実力レベルも図れるといいです。


IMG_5402


ボルドー格付け第3級シャトー・ラグランジュ。
まずはファーストラベルから記事にします。
セカンドの「Les Fiefs de Lagrange」は明日に載せます。


IMG_4618
一番右のレ・フィエフ・ド・ラグランジュ2012を前回お試し。
RRWポイント:86点とちょっと物足りない結果でした。
今回は左の2本、2014年のファーストとセカンド試飲です。
セカンドのミレジム違いで差が出るかというのも興味深いところです。

公式ページは、日本のサントリーが所有するだけあって、
日本語表示もできる本家サイトと、サントリーのサイトがあります。
1983年にサントリーが参画してから、畑も醸造も大改革をし、
品質が大々的に向上したそうですね。
その時植え替えたブドウは30年以上経ち古樹となり、
今のラグランジュの品質を支える主力になっているようです。

恒例のワイナリー訪問は明日の記事に回します。

ヴィンテージ毎の情報は本家ページの方が詳しいです。
2014年のセパージュは、
・カベソー 76%
・メルロー 18%
・プチヴェルド 6%
樽熟は新樽率60%で18~20か月だそうです。

セカンドのレ・フィエフ・ド・ラグランジュの2014年は、
・カベソー 52%
・メルロー 41%
・プチヴェルド 7%
と、若干メルロー多めのようです。


シンプルなエチケットですね。
IMG_5396


キャップシールもファースト・セカンド別です。
IMG_5404
(画像はワイン娘アプリにて加工)
写真はないですが、コルクもそれぞれの名前入りの別仕様。


因みにパーカーおじさんの評価は、
ファースト:92点
セカンド:88点
のようです。やはり差があるんですかね。
そこら辺を見極めましょう。


さて、抜栓。
Alc13.5%。(セカンドは13%)
濃いガーネット。
黒ベリー、馴染んだ樽香。
香りは多め、野菜香もありますね。
酸味があるフレッシュな感じのアタックです。
この酸はタンニンと絡んでパレットに収斂性を与えますが、
味に厚みがあり、なんともエレガントなおいしさ。
後味にも若干酸味は残るんですが、
余韻は長めで満足できます。
ローズマリーチキンとのマリアージュしましたが、
食事と合わせるとこの酸味は生きてきますね。
雑味のないスマートな印象のいいボルドー、
そんな結論です。

なんとなくですが、
サントリーのフラッグシップ「登美」を思い出します。
何か同じ理念が流れているのでしょうか?
こんな記事を見つけました。やっぱりね。笑)


*****


Château Lagrange 2014
RRWポイント 93点


Château Lagrange / Les Fiefs de Lagrange 2014

昨日に引き続き、
シャトー・ラグランジュのファースト・セカンド飲み比べ。
セカンドのレ・フィエフ・ド・ラグランジュ2014です。


IMG_5403
セラーに3ヶ月置いておいただけで、エチケットが無残に。
湿気はあればあったで困りもんです。
ファーストラベルには問題なかったので、
エチケットの紙質に差をつけているのかしら?(笑)


Google Mapでサン・ジュリアンに行ってみます。
やはりストビューでは畑の入口までしか近寄れず。
Lagrange01
すぐ隣がシャトー・グリュオ・ラローズの畑なのが看板でわかります。

仕方がないので上空から位置関係を見てみます。
Lagrange02
上の畑の入口の写真は青マル印になります。
そこからシャトーまで畑の中を一本道でつながってます。

地図上にもシャトー名がちらほら見えますが、
サン・ジュリアンはポイヤックの南側にあって、
多くの格付けシャトーがひしめいています。

第2級が5シャトー。
(ラス・カーズ、ポワフェレ、バルトンのレオヴィル3兄弟、
グリュオ・ラローズ、デュクリュ・ボーカイユ)

第3級が2シャトー。
(ラグランジュとランゴア・バルトン)

第4級が4シャトー。
(タルボ―、ブラネール・デュクリュ、ベイシュヴェル、サン・ピエール)

カマンサックはラグランジュのお隣ですが、
サン・ジュリアンを外れてしまうのでオー・メドックになります。

シャトー・ラグランジュは小ぶりながら美しいシャトーです。
Google Mapにアップされていた写真を拝借します。
Lagrange03
前の池と、そこに居る白鳥が優雅ですね。


さあ、もう一度ファーストとの差異をおさらい。
メルローが倍増しているのと、樽熟の差が大きいですね。
公式ページは日本語表示すると最新データまで見れません。
フランス語か英語表示にしましょう。)

<Les Fiefs de Lagrange 2014> 
・カベソー 52%
・メルロー 41%
・プチヴェルド 7%
樽熟成は、新樽率20%で12ヶ月

<Château Lagrange 2014> 
・カベソー 76%
・メルロー 18%
・プチヴェルド 6%
樽熟成は、新樽率60%で18~20ヶ月


ラベル平面化しましたが、当然エチケットのシワは取れず。(笑)
IMG_5399
セカンドはさらにシンプルなデザインですね。


さあ、唎いてみます。
Alc.13%。
濃いガーネットはファーストとほぼ同じですが、
かすかに朱色がかってるような、濁ってるような。
樽香はすごく弱いか、ほぼない感じです。
酸味あるが柔らかめのアタックは似ています。
甘み、果実味とも感じられるよい酸です。
余韻も特に短くはなく、楽しめます。

ファーストとは微妙な違いは確かにありますが、
明確な優劣の差はないと思います。
こういうファーストとセカンドの関係ですと、
セカンドを飲んでファーストを想像するのは正しいですし、
うまいセカンドはお手頃であれば「偉いワイン」です。

しかしこの2014年はうまいです。
2012年は何だったんだ?


*****


Château Lagrange
Les Fiefs de Lagrange 2014
RRWポイント 93点


Château Gruaud Larose 2015

メドック格付け第2級、シャトー・グリュオ・ラローズです。
「偉くはないけど上等ワインの味も知っておきましょう」シリーズ。(笑)
2015年ですから、ボルドー超当たり年というのも楽しみです。


IMG_6963


公式ページはしっかりしており、日本語表示も可能。
しかしワインのページは英語になってしまいます。(笑)
一応、ミレジムごとにデータシート完備。
セパージュは、
・カベソー 60%
・メルロー 31%
・カベフラ 9%
樽熟は、新樽率80%(残りは1-2年落ち)の仏樽で18~24ヶ月。


シャトー訪問。ストビューではぜんぜん近寄れません。
Larose01
かろうじて看板があるので、ここが畑なのは間違いないですが。
遠くに建物が見えます。

仕方ないです。アップされてた写真を拝借。
Larose02
なかなか立派なたたずまいです。

シャトー・グリュオ・ラローズとAOCサン・ジュリアンの位置確認。
Larose03
ポイヤックに隣接。もう一方はマルゴーまでオー・メドックが続きます。


せっかくなのでAOCサン・ジュリアンの格付け11シャトーをリストアップ。
上の地図にも場所が描き込んであるので照らし合わせてみよう!

(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
     Château Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
     Château Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラスカーズ)
     Château Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)
(第3級)Château Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
     Château Lagrange(ラグランジュ)
(第4級)Château Beychevelle(ベイシュヴェル)
     Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Talbot(タルボ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
以上、11シャトー。


エチケット平面化画像。
IMG_6961
「王のワイン、ワインの王」と書かれていますね。


キャップシールも立派なもんです。
IMG_6955
ネックまわりにも「王のワイン、ワインの王」のキャッチフレーズ。


さて、抜栓。いただきますよ。
IMG_6975

Alc.13%。(正確には13.15%だそうで。)
濃い濃いルビー。
黒ベリー、プラム。
爽やかな若さを感じるアタックです。
2015年はまだちょっと早いかもですね。
酸を割と感じますが、喉越しまで悪さはしない感じです。
構造感も感じられますが、
凝縮感までしっかりあるかというと、ちょっと弱いような…。
やっぱりもう数年後ぐらいでないと実力が出ないのかも。
余韻はさすがに貫禄あり楽しめます。


*****


Château Gruaud Larose 2015
RRWポイント 90点


Château Léoville Poyferré 2014

今日は誕生日なので夕食にパエジャ(パエリア)をリクエスト。
よっしゃ!ちょっといいのを開けたるで!ということで、
メドック格付け第2級、シャトー・レオヴィル・ポワフェレです。
しかし、抜栓して香りを確かめると、「???」
なんだかな~と飲み進めましたが、やがて確信に…。
ブショネです。おおっ!これは痛恨の極みです!


IMG_7288
ブショネは天然コルク起因のワインの品質劣化です。
TCA(トリクロロアニゾール)という化合物が発生し、
不快な臭いとともに味も劣化させる困りものです。
カビの臭いとも言いますが「濡れた段ボール」が的確な表現ですね。
僕には、道端に捨ててある雨に濡れたエロ本の臭いです。(笑)

天然コルクを使用する限り、当然高級ワインでも発生します。
確率は2~3%とか、5%程度とか言われてますが、
このブログを書き出してから3回目のブショネですから、
実測値で約0.7%、1%以下の確率ということになります。
それでもけっこうな確率です。
レストランなら交換ですが、家飲みではそうもいきません。(涙)

ブショネも程度がありますから、一発アウトのひどいものもあれば、
最初は「?」と思いながら飲み進めていくうちに「やっぱ無理!」
となるものもあります。今日のは後者ですね。(笑)

とにかく、いつも通り、ワインの素性を記録しておきましょうか。
公式ページはメドック格付けシャトーらしくミレジム毎のデータ完備。
セパージュは、
・カベソー 60%
・メルロー 35%
・カベフラ 3%
・プチヴェルド 2%
樽熟は18~20ヶ月。
そして、コンサルはミシェル・ロラン。(笑)


シャトー訪問。レオヴィル・ラス・カーズの時にも来てますが。
poyferre02
今回は裏手にも回ってみました。

位置関係も見ておきます。お向かいが兄弟シャトーのラス・カーズ。
poyferre01
レオヴィル三兄弟の位置関係。バルトンがちょっと離れてます。

ついでにAOCサン・ジュリアンの格付け11シャトーをリストアップ。
(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
     Château Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
     Château Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラスカーズ)
     Château Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)
(第3級)Château Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
     Château Lagrange(ラグランジュ)
(第4級)Château Beychevelle(ベイシュヴェル)
     Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Talbot(タルボ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
以上、11シャトー。


エチケット平面化画像。
IMG_7228
メドック格付け第2級というのをくどいくらいうたってます。


さて、抜栓。まだブショネに気づかず…。
IMG_7283

コルク平面化撮影もやりました。
IMG_7286

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
黒ベリー…ブショネ!
欠陥臭を嗅ぎながらも果敢にテイスティングを続行。
粘性の涙ながら形ははっきりしない、色付きあり。
う~ん、絶対うまい感じはするのに臭いが…。

パーカーおじさんはこれに93点をつけてます。
 2009年ものには100点満点をつけてますから、
おじさんのこのシャトーの評価はかなりいいようです。
それだけに正常に味わえなかったのは悲しいです。

次の記事、2011年ものでリベンジしておきます。


*****


Château Léoville Poyferré 2014
RRWポイント --点
(ブショネのため採点不能)


Château Léoville Poyferré 2011

前記事のレオヴィル・ポワフェレ2014は痛恨のブショネでした。
ミレジムは違いますが、正常ならこんなにおいしいという意味で、
グラス試飲した時のものを上げておきます。


IMG_6957
この写真を見て気づきましたが、ボトルに「LP」の浮彫がない。

2014には「LP」って入ってるでしょ。
poyferre03
紋章じゃなくてイニシャルだけの浮彫って有難みないですが。(笑)


公式ページによると、セパージュは、
・カベソー 58%
・メルロー 30%
・カベフラ 6%
・プチヴェルド 6%
樽熟は18~20ヶ月。
そして、コンサルはミシェル・ロラン。(笑)


シャトー訪問は前記事でやってますので、サン・ジュリアンの地図をば。
poyferre04
AOCサン・ジュリアンの11シャトーも書き込んでいます。

サン・ジュリアンとマルゴーの間にはオー・メドックがあります。
3c928dd2
場所によってはオー・メドックもバカにできないわけですね。


エチケット平面化画像。
IMG_6959


さて、いただきましょう。
IMG_6974

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
黒ベリー弱め、鉛筆の芯。
しっとり濡れ落ち葉香が出てきました。
厚み感じるアタックです。
タンニンがいい仕事してますね。
パレットに滋味が広がります。
喉越しもシルキーなタンニンが下支え。
終始、統一感のある流れが心地よいです。

ああ、ブショネがないとこんなにおいしいんだ。
パーカーおじさんは94点だそうです。
うん、それぐらいのうまさがありますね。


*****


Château Léoville Poyferré 2011
RRWポイント 93点


Château Langoa Barton 2014

メドック格付け第3級、シャトー・ランゴア・バルトンです。
オーナーは2級のシャトー・レオヴィル・バルトンと同じバルトン家。
と言うっか、シャトーや敷地自体が共通になっていて、
「Château Langoa et Léoville Barton」と名乗っています。


IMG_7600
畑は違うんでしょうが、施設やスタッフは共通ですから、
当然味は似通ってきます。ならば若干お手頃なこっちがお得。(笑)


公式ページもバルトン家所有シャトー共通になっています。
URLが「www.barton-family-wines.com」(バルトン家)ですもんね。

キャップシールにこんなラベルが貼ってますが、
2013年から偽造防止用に採用された特殊なラベルだそうです。
IMG_7601

で、このラベルのQRコードをスキャンすると、
ランゴア・バルトンの2014年のデータシートのページにリンクします。
う~ん、便利&親切~!!

セパージュは、
・カベソー 54%
・メルロー 34%
・カベフラ 12%
新樽率は60%と書いてますが、期間が書いてませんね。
20ヶ月らしいですが。


シャトー訪問。
barton02
サン・ジュリアン道路、いわゆる県道2号線(D2)沿いにまたがってます。
レオヴィル3兄弟の他の2シャトーも少し離れた「D2」沿いでしたね。


サン・ジュリアンを俯瞰しましょう。
barton01
上記Google Map上に書き込んでますが、
AOCサン・ジュリアンの格付け11シャトーをおさらいしておきます。
(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
     Château Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
     Château Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラスカーズ)
     Château Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)
(第3級)Château Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
     Château Lagrange(ラグランジュ)
(第4級)Château Beychevelle(ベイシュヴェル)
     Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Talbot(タルボ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
以上、11シャトー。


エチケット平面化画像。
IMG_7585


さあ、抜栓です。
IMG_7597
キャップシールも上等そうなエンボス仕様ですし、
コルクも端にミレジムが入ってます。格付けワインの基本ですね。

コルクも平面化撮影をしておきましょう。
IMG_7595

Alc.13.5%。
濃いガーネット、インキーな黒さです。
黒ベリー、スパイス、香り立つ熟成香。
本格ボルドーの貫禄ですね。
辛口アタック。
程よく厚みのある味です。軽さも感じます。
シルキーなタンニンとはこれですね。
かすかに酸味も感じますが邪魔ではないです。
逆にいろんな要素が複雑味を演出しているようです。
喉越しのタンニンからの余韻はまさに上等ボルドー。
パーカーおじさんの93点に同意ですね~。(笑)


*****


Château Langoa Barton 2014
RRWポイント 93点


Château Beychevelle 2000

メドック格付け4級、サンジュリアンのシャトー・ベイシュヴェルです。
結構なバックヴィンテージ、それも超良年の2000年をいただきます。
店頭の試飲なので少々落ち着きませんが、どんな味わいなのか、
偉いワイン探しの探求人としては試しておく必要があります。(笑)


IMG_7605
オリが立つからと、ボトルを立てさせてもらえません。
よって今日はエチケット平面化画像はありません。
裏エチケットもなし。(笑)


公式ページはトップページがカッコよすぎてキャプチャーしました。
bay04
エチケットのイラストを実写化したような画像です。
グリフォンを船首にあしらった帆船の向こうにシャトーが見えます。
カッコよすぎる…。

ワイン情報もミレジムごとにデータシートがあるタイプで好感持てます。
セパージュは、
・カベソー 49%
・メルロー 38%
・カベフラ 7%
・プチヴェルド 6%
しかし樽熟の記述がありません。16~18ヶ月らしいっす。


シャトー訪問。ちょっと手前から畑を前景に入れて。
Beychevelle02
Google Mapでは入れませんが、きれいなシャトーと前庭です。


シャトー・ベイシュヴェルの周りは格付けシャトーが密集してます。
Beychevelle01
Château Beychevelleの周囲の4シャトーを地図にマルしておきます。
その4シャトーとは、
(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
(第4級)Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
の4つです。
レオヴィル3兄弟とランゴア・バルトンはもう少し北側です。
タルボーやラグランジュはもう少し西側です。


はい、サンジュリアンのおさらいでした。
さあ、いただいてみましょう。
Alc.13%。
濃いガーネット。
黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス。
辛口重いアタックです。
味に奥行きがありますが、生き生きした酸も感じます。
タンニンはなめらかに溶け込んでいて、
かえって酸味の存在感が増す感じです。
その酸をまとった余韻は長いですが、
おかげでフィニッシュはちょっとさっぱりし過ぎかも。
91点と判定しましたが、パーカーおじさんも91点のようです。
気が合うんだなぁ~。(笑)


*****


Château Beychevelle 2000
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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