Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Santenay

Henri Boillot Bourgogne Pinot Noir 2017

1630年ヴォルネイ発祥の記録もあるという老舗、アンリ・ボワイヨ。
ドメーヌとしては1885年設立で現当主のアンリさんは5代目になるといいます。
1997年にはパーカーおじさんが最高位である5ツ星生産者に認めています。
1996年から(Maison)Henri Boillot として買いブドウのワインも作ってまして、
今日のAOCブルゴーニュも自社畑ではないネゴシアンものということですが、
なんとサントネプルミエ・クリュとシャサーニュ・モンラッシェ村名、
ヴォルネイ村名からのブドウを使用、大赤字でAOCブルゴーニュを出しています。


IMG_1571
たまにAOCブルゴーニュに手を抜かない作り手に出会いますが、今日のは別格。
「ブルゴーニュ」のレベルを向上させるため志高くやってるそうですが、
1級畑を2段階格落ちとは…。AOCブルゴーニュ探求者としては有難し。(笑)


公式ページは動画も使った凝った作りでカッコいいです。

ワイン紹介は自社畑のドメーヌものと、メゾンものを分けていますが、
その情報はどちらも分け隔てなく、AOCブルゴーニュもミレジム毎に載っています。
赤は完全除梗で作られます。樽はさすがにAOCブルゴーニュは1~2年落ちです。
熟成期間は15~18ヶ月とのこと。そして、畑の説明のところには、
Santenay Premier Cru, Chassagne-Montrachet Village and Volnay Village
と、確かに書いてあります。
面積は不明ですが、最初に書いてあるサントネが一番多いんじゃないでしょうか。


作り手訪問。ムルソーの外れにある、新しめの佇まいです。
HB02
「メゾン」と書いてますが「ドメーヌ」の住所もここです。

今日はGoogle Mapではなく、公式ページにあった地図を使います。
HB01
サントネの1級畑とシャサーニュ・モンラッシェ、ヴォルネイの村名を示しました。
この範囲のどこかのブドウが今日のAOCブルゴーニュになってるということです。
因みに風船の印のあるところがアンリ・ボワイヨの畑になります。

ついでにサントネのAOC地図も上げておきます。
HB03
ストビューでサントネの1級畑を訪問しましたが、冬だったのでスクショはなし。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_1546
ドメーヌ表記がないのがメゾン(ネゴシアンもの)だそうですが、
買いブドウも単一栽培農家からにこだわり、醸造はドメーヌでやってますから、
その違いはほぼなさそうです。
で、裏ラベルを隠してるインポーターシールはいただけませんね。
隠れてたのは「HB」の紋章(表ラベルと同じ)だけでしたが。


さあ、抜栓。
IMG_1572
AOCブルゴーニュ専用コルクですね。ミレジム表示は横ではなかったです。

コルクの平面化画像。
IMG_1568
コルク横に「HB」紋章を打つんならミレジム打って欲しいですよね。

Alc.13%。
しっかり色付きのルビー。完全除梗ですもんね。
IMG_1569

フランボワーズ、プラム。
かすかなシーチキン(笑)。しかし、スパイシーというか、
うまそうな滋味を感じさせる香りです。
辛口アタック。
酸味が出過ぎず味の芯がしっかりあっていいですね。
喉越しにも酸はありますが、甘みにも感じ、
余韻にはうっすら苦味も出てきて、
フィニッシュですべてよしって感じです。

流れあるのドラマがあるのはいいワインの証拠です。
志の高いAOCブルゴーニュ。素晴らしい~。


*****


Henri Boillot
Bourgogne Pinot Noir 2017
RRWポイント 93点


Louis Latour Santenay 2016

過去ルイ・ラトゥールがらみをいくらか試しています。
安いレンジでもなかなかいい感じに作る優良な生産者という印象です。
今日は村名サントネをゲットしたので早速いただいてみましょう。


IMG_7216
関空の到着免税店で購入。ちょっとお安かったのでうれしいです。


公式ページでワインの素性を調べます。
メゾン・ラトゥール扱いのものも含めすごいラインアップです。
ブルゴーニュ全部網羅してるんじゃないでしょうか。

今日のサントネもミレジムごとにしっかりデータが載ってます。
手摘みです。除梗有無の明記なし。除梗してるんでしょうけど。
熟成は、開放タンクと一部オーク樽で10~12ヶ月。

また、サイトでは畑も地図上で見られるようになってるんですが、
「Santenay Rouge」の表示が地図上を指しておらず場所不明。

適当にGoogle Mapでサントネ界隈をさまよってみましたが、
ちょうど冬の景色ばかりでつまらないので画像は撮りませんでした。

一応、サントネの場所をコート・ドールの地図で確認しましょう。
Santenay01
コート・ド・ボーヌの南端です。隣りが最端のマランジュ。

こんな感じで1級畑もあります。
Santenay00
今日のは村名ですから、それ以外の部分ということになりますね。


エチケット平面化画像。
IMG_7206


さて、抜栓。最近よく見る合成コルクですね。
IMG_7217
フランスのコルクメーカー、エネオ社のテクニカルコルク、
「DIAM」というやつです。末尾の「5」は5年保証の意味だそうで。
しかし、このテクニカルコルクというタイプは、
細かく粉砕されたコルクを特殊なポリマーで固めたものです。
その際に、ブショネの原因となるTCA(トリクロロアニソール )を、
99.9%除去しているそうです。
「え?100%除去じゃないんだ~?」と思いません?
コルクを原料にする限りは極小ではあっても可能性が残るんでしょうね。
そういう意味では、サトウキビ由来のノマコルクが最強ですね。

ちょっと脱線しました。
Alc.13%。
きれいな赤味帯びたルビー、クリアです。
涙は細いですが粘性ありっぽいです。
ラズベリー、チェリー、茎っぽさも。
うま口アタックですが、すぐ酸が来ます。
ちょっと喉元に残る酸が刺しますね。
お陰でうま味のボディを味わうのを忘れそうになるくらい。
余韻もいい感じですが、やはり酸が残る...。


*****


Maison Louis Latour Santenay 2016
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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