Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Sonoma_Coast

Kistler Sonoma Coast Pinot Noir 2019

キスラーの神髄はシャルドネらしいですね。前に2015年を試した時もピノ・ノワールを選びましたが、今回もピノ・ノワールにしてしまいました。エノテカの店頭試飲にキスラーはよく登場するので、シャルドネはまた次の機会にしましょう。なんせこのブログ、「Red Red Wine」ですからね(笑)。

IMG_1598
キスラーは「カリフォルニア・シャルドネの王」と称されるスティーヴ・キスラー氏を中心とするファミリーによって 1978年にカリフォルニアのロシアン・リヴァー・ヴァレーに創設されたワイナリーです…というのがエノテカの説明。近年の動きを見ると、2008年にカーネロスにある Durell Vineyards のオーナー、Bill Price氏にワイナリーを譲渡したとあります。また、2008年に加わったワインメーカーの Jason Kesner氏に後進として道を譲り、スティーヴ・キスラー氏自身は2017年に引退されたとのことです。栄枯盛衰~。

縦スクロールの公式ページは非常に見にくく情報も弱そうな感じ。まあ、あるだけいいか。

ブルゴーニュスタイルを踏襲するキスラーは畑名をつけてワインをリリースしていますが、今日の「Sonoma Coast」は広域なのか(笑)載っていません。

・ピノ・ノワール 100%

エノテカの情報では、除梗あり、開放型タンクで発酵、樽で14~18ヶ月の熟成だそうです。


キスラーは Russian River Valley AVA の名前通り、ロシアン川の近くにあります。
Kistler01
ポツンと一軒家風情ですが、建物の形も含めいい雰囲気ですね。

さて、懸案のソノマ・カウンティ地図を描きました。いつも拾い物地図でしたからね。
Sonoma_County_Kistler
キスラーの場所はわかりましたね。ロシアン・リヴァー・ヴァレーAVA(American Viticultural Area)の真ん中あたりですね。他のソノマ・カウンティのAVAもすべて描き込んでいますが、今までこの地図になかなか手をつけなかったのが、いろんなAVAが微妙に重なり合っていて平面上にうまく表現できなさそうという理由でした。これでも色分けしたりして頑張った方ですが、まだまだ見にくいですね。今後の課題。以下にソノマ・カウンティのAVAを列挙してまとめます。

<SONOMA COUNTY>
Sonoma Coast
(Russian River Valley、Fort Ross-Seaview を内包、Petaluma Gap、Los Carneros と重なる)
Northern Sonoma
(Alexander Valley、Knights Valley、Chalk Hill、Russian River Valley を内包、Dry Creek Valley の一部と重なる)
Alexander Valley
Russian River Valley
(Green Valley of Russian River Valley を内包、Chalk Hill の一部と重なる)
Green Valley of Russian River Valley
Chalk Hill
Dry Creek Valley
Knights Valley
Fountaingrove District
Fort Ross-Seaview
Sonoma Valley
(Bennett Valley、Sonoma Mountain、Moon Mountain District Sonoma County を内包、Los Carneros と重なる)
Bennett Valley
Sonoma Mountain
Moon Mountain District Sonoma County
Rockpile
(一部 Dry Creek Valley にかかる)
Pine Mountain-Cloverdale Peak
(Mendocino County から一部ソノマの Alexander Valley にかかる)
Los Carneros
(Napa Valley にまたがる)
Petaluma Gap
(南部分は Marin County)

※微妙な重なりまでは記述していません。地図でご確認を。

以上は一応、カリフォルニアワイン協会公式サイトを参考に描いています。以下のページを駆使すれば、かなり詳細まで確認できます。

インタラクティブ地図
California AVA Mapアーカイブ
California AVA List

これまたいつもの地図でカリフォルニア全体を見ておきます。
California_AVA
ソノマ・カウンティ―はノース・コースト(North Coast)に属します。ナパよりも太平洋岸に近いということで、今日のソノマ・コーストなんかは、その中でもさらに一番海岸寄りのAVAということになり、寒流の影響を受け冷涼な気候になります。ピノ・ノワールによさそうです。


ラベルは普通に撮影。どうやら最新の iPhone では平面化撮影できなさそうです。
IMG_1600
これからは外出時、古い iPhone も持ち出さないとなりません。困ったもんだ。

さあ、いただきますよ。
Alc.14.1%。
クリアめのルビー。
IMG_1605

香り立つラズベリー、ドライフルーツ。
酸味、甘味かすかに絡みあった辛口アタック。
立体感ある味わいです。
全体的にクール感が漂います。
苦味感を含み入っていく余韻は秀逸な気がします。
ブルゴーニュ感は出てますね。
やはりシャルドネもいただかなくてはだわ。


*****

Kistler Vineyards
Sonoma Coast Pinot Noir 2019
RRWポイント 91点


LA CREMA Sonoma Coast Chardonnay 2017

ジャクソン・ファミリー・ワインズ来日イベントでの1本。
ラ・クレマは以前ピノ・ノワールをいただいてます。
これはシャルドネのスタンダードラインのようですね。


IMG_9563


公式ページはショップ兼用。

AVAは「Sonoma Coast」です。
・シャルドネ 100%
樽熟成は8ヶ月となってますが、新樽率や樽の産地は不明。
イベントのジャクソン・ファミリー・ワインズの方によると新樽率15%とのこと。


も行ってますがワイナリー訪問。ソノマの北の方になります。
Crema02
ストビューでは敷地内入れず。中の建物や施設は立派そうです。

Google Map上で位置関係を確認します。
Crema01

AVAの地図で見ると、ちょうど「Russian River Valley」辺りですね。
SonomaCountyAVAMap_2018
今日のワインの「Sonoma Coast」も確認。名前通り海岸沿いです。


ラベル平面化画像。
IMG_9580


さあ、いただきます。
Alc.13.5%。ゴールドイエローって感じです。
IMG_9565

洋梨。バター。野菜的ニュアンスもあり。
しっかりした味の構造感あり。
喉越しからフィニッシュまで、
いいバランスをキープして続きます。
よし。


*****


LA CREMA
Sonoma Coast Chardonnay 2017
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

LA CREMA 2015 Pinot Noir Sonoma Coast

よく見かけますね。ラ・クレマ。
結構値段が張るのもありますから上等なんでしょう。
ハーフボトルでアメリカから持って帰ってきました。


IMG_7124
このワイナリー、1979年創業ですが、
1993年にケンダル・ジャクソン(Kendall-Jackson)傘下になってます。


公式ページのワイン紹介はやはりアメリカ式、ショップ兼用です。
このソノマコーストのピノは2016年しか載ってません。
それでもピノ100%で樽熟9ヶ月くらいしかわかりません。


ワイナリー訪問。うっ、近寄れない…。
LaCrema01
しかたないのでアップされてた写真を拝借。味のある建物です。

ソノマ・コーストなので海岸の方の畑なんでしょうね。
LaCrema02
ソノマ・カウンティが内陸に広がっています。本拠地はそこ。


ラベル平面化画像。
IMG_7100


さあ、スクリュー回転。
(ハーフは得てしてスクリューですね。)
Alc.13.5%。
濃い目ルビー、きれいに透けずオレンジ~茶色っ気のエッジ。
ラズベリー、チェリー、梅。
果実味あるアタック。
甘ったるくなくうま味感じられるボディですね。
シルキーなタンニンを余韻の導入部でチラッと感じます。
その後の喉越しも申し分ないですな~。
なかなかうまし。


*****


LA CREMA 2015 Pinot Noir Sonoma Coast
RRWポイント 90点


Kistler Vineyards Sonoma Coast Pinot Noir 2015

カリフォルニア、ソノマのピノ・ノワールをいただきます。
ブルゴーニュスタイルのシャルドネとピノ・ノワールを作って、
なんだかんだで評価の高いキスラーです。
パーカーおじさんもこの2015年に94点つけて絶賛だそうで…。


IMG_5913
なんと、いつものグラスとのツーショット撮るの忘れました。(笑)


ラベル平面化画像。
こういう無地の部分が多いラベルは撮影がかなり難しいのです。
IMG_5911
白地のみが続くとパノラマ撮影では省略されてしまいます。
フォトショでかなり大手術をして直しましたが、
ちょっと実際より横幅が狭い。(笑)


公式ページは、トップページにパーカーおじさんの言葉が。

『もし、キスラー・ヴィンヤードが魔法で、
ブルゴーニュのコート・ドールへ移ったら、
グラン・クリュの高名な作り手と同じ名声を、
すぐさま得ることになるだろう。』

パーカーおじさん頼りというのもどうかと思いますが、
よっぽどブルゴーニュになぞらえて褒められるのがうれしいようです。
シャルドネとピノ・ノワールに特化して、
素晴らしいワインを作っているようですから、そうでしょうね。

残念ながら、
公式サイトにはこの「ソノマ・コースト」の情報が見当たりません。
まあ、ピノ100%でしょうから、あとは除梗してるんだかとか、
樽使いがどうなってるのか、とかが気になるところです。

ピノ・ノワールの苗はブルゴーニュのグラン・クリュからの移植だそう。
カレラもDRCの苗をパチってきたって話ですし、
アメリカ人は同じようなことするんですね。(笑)

さあ、ワイナリー訪問。
Kistler01
小さな民家のような建物です。家族経営~って感じです。
まわりの畑もいい雰囲気です。

ちょっと上空から見るとこんな感じです。
Kistler02

場所はソノマ空港のほど近く。右側にナパも見えますね。
Kistler03
ソノマ郡の日本向けサイトを見つけました。行ってみたいですね。


さて、いただきます。
Alc.14.1%。
きれいなルビー。
イチゴ、チェリー、甘いいい香り。
タンニンかな?渋味あるアタックはいきなりのうま味です。
酸が控えめなのもいいです。
アルコール感もある喉越しはピノの頼りなささを感じさせません。
余韻もしっかりあります。
うん、上等ブルゴーニュの味わいです。

夏野菜とベーコンのジェノベーゼパスタといただきましたが、
絶妙なマリアージュでありました。
うまピノ発見です。(あまり偉い値段ではないですが…)


*****


Kistler Vineyards Sonoma Coast Pinot Noir 2015
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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