Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Sonoma_County

Outlot Wines Chardonnay 2016 Sonoma County

カリフォルニアの良さげなシャルドネ~と適当にゲットした1本。
ラベルデザインが気に入ったぐらいの理由で選んでいますので、
素性やらバックグラウンド情報は全くない状況でお試ししました。


IMG_2278
お試しした後に色々調べてみたんですが、なんともスキッとしない感じです。


公式ページはちゃんとありましたが、ワイナリーについてほとんど情報なし。
ソノマのHealsbergの「町外れ」の畑を「Outlot」と呼んだことが名前の由来。
地元では「Magnolia Peninsula」と呼ばれていた場所だそうで、その名前に因み、
Magnolia(モクレン)の花がラベルデザインになってるんだそうで。以上。(笑)

ラインナップはソーヴィニヨン・ブランとカベソーと今日のこのシャルドネのみ。
シャルドネは複数のクローンが植えられ、ブルゴーニュのディジョン・クローンや
フレッシュなクローン17、トロピカルなクローン4など。
それぞれのクローンの特徴を生かした醸造をして最終的にブレンドしてるそう。
全房をプレスしオーク樽で発酵させ、熟成はフレンチオーク樽で12ヶ月。

ワイン情報はありますが、ワイナリーの実態がわからないと思ったら、
大手ワイナリーグループが最近立ち上げたブランドのようです。

Accolade Wines(アコレード・ワインズ)というオーストラリア最大で、
かつ世界最大級のワイン会社がOutlet Winesを所有する親会社になります。

Accolade Winesは、Hardysを中核に、Grant Burgeなどのオーストラリアのブランドの他、
ニュージーランド、アメリカ、南アフリカ、チリの多数のブランドを傘下に持ちます。
実はこのアコレード、2018年にアメリカの投資会社Carlyle Group(カーライルグループ)
に買収されていて、本当にこのワイン業界というのはこんがらがっち―です。


とにかく、ワイナリー訪問しようとしましたが、「Outlot Wines」は見つからず、
「Magnolia Peninsula」という場所も検索にヒットしません。

ブドウの出所はデータシートにはSonoma County、Alexander Valleyとあります。
一応ソノマ・カウンティの地図で見ておきましょう。Healsbergの北側です。
Sebast03
まあ、それなりにちゃんとした畑からのブドウをそれなりにちゃんと醸してる、
大手グループが作ったコスパの高い優良ワインということなんでしょう。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_1768
所在が「Santa Rosa」となってますが、そこでも発見できませんでした。

インポーターはアコレード・ワインズの日本法人が直接やってるようです。
IMG_2280
このシールは裏ラベルを隠さずに上手に貼ってありました。


さあ、抜栓。
IMG_2275
しっかりと「OUTLOT」のロゴが入ってます。

コルク平面化。横にも「OUTLET」ロゴ。ここにはミレジムを入れようよ。
IMG_2276
情報のあまりないサイトのURLが書いてあります。DIAM10採用です。

Alc.14.5%。
濃いめのゴールドイエロー。
IMG_2277

リンゴ、白い花。
バニラ、バター。樽効いてます。
フレッシュな酸の乗った辛口アタック。
酸のお陰で軽さを感じますが、
芯にコクとミネラル感とも取れる凝縮感があってエレガント。
酸による軽めの感じのままフィニッシュしますが、
ソノマのちょっといいシャルドネ感が味わえて満足。


*****


Outlot Wines
Chardonnay 2016
Sonoma County
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Paradise Ridge Kanaye The Grape King Chardonnay 2015

リカマンの店頭で東洋人の古びた肖像写真のラベルが目に留まりました。
カナエ...ザ・グレープ・キングとな。長沢鼎(かなえ)とすぐにわかりました。
1865年の薩摩藩英国留学生の一人、後のカリフォルニアの葡萄王、長沢鼎です。
漫画「ソムリエール」の第8巻・第52話がこの「葡萄王」のエピソードでした。
印象深い話で、しっかりと記憶に残ってました。これは試さなきゃです。


IMG_2132
ソムリエールの第52話を読み返しました。かなり詳しく長沢鼎を解説しています。
当時13歳、薩摩藩英国留学生で最年少の長沢鼎(鎖国中のため本名は磯永彦助)は、
なんだかんだ(笑)でロンドンからカリフォルニアに行き着きワイナリーを興します。
ブドウ栽培やワイン作りを極め、そのファウンテングローブというワイナリーを、
カリフォルニア有数のワイナリーに育て上げます。
イギリスに最初に輸出されたカリフォルニアワインはナガサワ・ワインだそうです。
現在のカリフォルニアワインのルーツはなんと日本のサムライにあるという訳です。

1983年にレーガン大統領が来日した際、国会にて「侍から実業家になった長沢鼎は、
私たちの生活を豊かにし、日米友好の歴史の中で特筆すべき」と演説したそうです。
レーガンさんは元カリフォルニア州知事なので「The Grape King」はよく知ってたはず。

ファウンテングローブ・ワイナリーの跡地はナガサワ・パークとなってるそうですが、
畑の一部は今日のワインのパラダイス・リッジ・ワイナリーが継承しています。
パラダイス・リッジは長沢鼎の偉業を称えて、かつて長沢鼎がブドウを育て、
ワインを作ったロシアン・リヴァー・ヴァレーの畑から生まれるブドウを使い、
このワインをリリースしたんだそうで、2015年は1865年から数え150周年になります。

公式ページは「アメリカあるある」でワイン紹介はショップ兼用です。

在庫のあるラインアップしか載ってなくて、今日のワイン発見できず。
よってインポーターのHotei Winesの情報を見ます。と言っても、
・シャルドネ 100%
フレンチオーク樽で熟成くらいしか情報はないですが。(笑)

それよりも、このパラダイス・リッジ・ワイナリー、2017年の大火(山火事)で、
所在のSanta Rosaの町もろとも焼けてしまったんだそうです。
(現地ではこの大火を「Wine Country Wildfires」と呼んでいるとのこと。)
今ある建物(下写真)は先ごろやっと再建したものだそうです。
PRW01


お約束のGoogle Map訪問。これが入り口ですが、敷地は奥まっています。
ParadiseRidge02
この辺りがナガサワパーク含めファウンテングローブという地区になってます。
畑の中にある「LOVE」のモニュメントが有名らしいです。

Santa RosaからSonoma市街へ向かう途中のKenwoodというところに、
パラダイス・リッジのテイスティングルームも構えているそうです。
ParadiseRidge01
Santa Rosaの市街の北側がファウンテングローブになるわけですね。

Sonoma County AVA(American Viticultural Area)とそのサブリージョンの地図を見ます。
Sebast03
Santa Rosa市街を見つけてください。そのすぐ北がパラダイス・リッジ。
Russian River ValleyとFountaingroveのAVAの境界にあることがわかります。


ラベル平面化画像。
IMG_2059
裏ラベルにはしっかりカナエ・ナガサワの解説があります。


さて、抜栓。
IMG_2128
無印の集成コルクですね。

コルク平面化。URL、メアド、TEL番号入り。(笑)
IMG_2129
パラダイス・リッジはビック(Byck)・ファミリーがやっています。

Alc.13.2%。
ゴールドイエロー。かすかに緑がかってます。
IMG_2130

蜜入りリンゴ、梨。フルーティ。
パンドミ、バニラとしっかり樽香も。
きれいな酸がかすかに乗った辛口アタックです。
コクはあるんですが、酸のおかげで味わいは軽めに感じますね。
フィニッシュまで生き生きした果実感を感じられて楽しめます。

カリフォルニア葡萄王のシャルドネ。
そして薩摩藩士、侍の魂が息づくワイン。
なんとなく満足度が高いです。(笑)


*****


Paradise Ridge
Kanaye The Grape King
Chardonnay 2015
Russian River Valley
Sonoma County
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Sebastiani Cabernet Sauvignon 2016 North Coast

リカマンの店頭でUSAワインのおいしそうなのを物色してゲットしました。
いつものようにDelectableでラベルをスキャンして評価の高いやつをチョイス。
Delectableの評価では、プロが9.0、ユーザーが8.9となかなかな感じでした。
調べると、トップエンドの「Cherryblock」という単一畑のカベソーなんかは、
パーカーおじさんが98+点つけたりとかなりの優良生産者のようです。


IMG_2012
セバスティアーニは、イタリア・トスカーナからの移民Samuele Sebastianiさんが、
1904年にソノマに立ち上げたワイナリー。ソノマでも最古参の部類でしょうね。
禁酒法時代にはソノマで唯一ワイン作りが許されたところだったようです。
2008年、Bill Foleyさん率いるFoley Food and Wine Societyに買収されますが、
大手流通グループに属したことでワインも益々よくなったってことでしょうか。


公式ページはアメリカらしくよくできていますが、ワイン紹介はなし。

例によってショップサイトがワイン紹介を兼ねるわけですが、このパターンの場合、
最新ヴィンテージしかなく、その場合も在庫完売の場合は載ってなかったりします。

ショップサイトがこちら。もはやセバスティアーニのサイトではありません。(笑)

で、やはりですが、今日のカベソー、North Coast AVAのものが載ってません。(笑)
しかたないのでネット情報頼りです。セパージュは以下のようです。
・カベソー 75%
・メルロー 8%
・プティ・シラー 6%
・カベフラ 5%
・マルベック 4%
・ジンファンデル 1%
・プチヴェルド 1%
なんだか微妙なブレンドですね。余ってたの入れっちゃったみたいな。(笑)
樽熟は、フランス製、ハンガリー製、アメリカ製のオーク樽でやってるそうで、
新樽も使ってるようですが比率不明。熟成期間も不明です。


ソノマの市街の北の外れにあるワイナリーを訪問。
Sebast02
敷地も大きく駐車場完備のワイナリーですが、石造りの建物は歴史がありそう。

パーカーおじさん98+点のワインの畑はこのすぐ裏にありました。
Sebast01
これも石造りのアーチと石垣に囲まれ、かっこいいですね。

さて、本題はここから。今日のワインは「North Coast AVA」でありますから、
Sonoma County AVA」でさえないわけで、かなりの広域からのブドウということ。
(AVA=American Viticultural Area)

これがネットで拾ったSonoma County内のサブリージョンの地図です。
Sebast03
この範囲内の産地のブレンドであればSonoma Countyが名乗れるはずですから、
右上の小さい地図にあるようにNorth Coastの範囲まで広がってるんでしょう。
少なくとも85%がSonoma County内であればSonoma Countyが表示できます。

公式ページの情報によると、セバスティアーニの所有畑は、
ピノとシャルドネがRussian River ValleySonoma CoastCarnerosにあり、
Dry Creek ValleyChalk Hillでシャルドネ、ジンファンデル、シラー、
ソーヴィニョン・ブラン、メルローをやっているそうです。
今日のカベソー含めたボルドー品種は、Alexander ValleyKnight’s Valleyはじめ、
Chalk HillSonoma Valleyの一部でもやってるとのこと。
以上、地図と照らし合わせて確認しておきましょう。

ただ、今日のNorth Coastはこの範囲外から15%以上来ていることになりますが。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_1483
画像ではうまく表現されてないかもですが、表面に網目状の凹凸があります。
インポーターシールは控えめで裏ラベルを隠さず優秀です。(笑)


さあ、抜栓といきます。
IMG_2007
ワイナリー名、「S」マーク入りです。

コルク平面化。URLも入ってますね。
IMG_2008
コルク横には「S」マーク。これやるんだったらミレジムを打ってほしいです。

Alc.13.5%。
ガーネット、少し透け感あり。
IMG_2011

黒ベリー、プラム、チェリー、シダ、スパイス。
辛口アタック。
かすかに酸の影響を感じますが、
程よい厚みで深みのある味と言えそうです。
喉越しでシルキーなタンニンが楽しめ、
余韻で、最初の酸のお陰か、果実味も出てきました。

ラインナップのローエンドなんでしょうが、なかなかの出来と思われます。
パーカーおじさん高得点のCherryblockのカベソーも試してみたくなりますが、
さっきのショップサイトでも150ドル(!)でした。(笑)


*****


Sebastiani
Cabernet Sauvignon 2016
North Coast
RRWポイント 92点


Cline Cellars Ancient Vines Carignane 2017

リカマンのちょっと品揃えの多い店舗でアメリカワインのコーナーを物色中、
カリニャンのバリエタルを発見。Contra Costa Countyとな。どこじゃろ?
これはお試しをして、チェックしてみないといけません。(笑)
カリフォルニアのジンファンデルやカベソーに飽きてたのでちょうどいいです。


IMG_1966
クライン・セラーズは1982年コントラ・コスタ郡のオークレー(後ほど確認)
でオーナーのフレッド・クレインさんが設立した家族経営のワイナリーです。
1880年代からその地に植えられていたムールヴェードルやジンファンデル、
そしてカリニャンからファーストヴィンテージをリリースしたとのこと。
そのカリニャンの畑から今日の「Ancient Vines Carignane」も作られてます。
よっぽどうまくいったのか、1989年にはソノマに350エーカーの土地を取得し、
あっさりワイナリーを移転しています。
ソノマのカーネロスにて、シラーやヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを栽培、
ローヌ品種の普及促進する団体ローヌ・レンジャーズの創設メンバーなんだそうで。


公式ページはアメリカ式でワイン紹介はショップ兼用です。

オークレーの町の北西にある畑はイタリア他からの入植者が植えた当時からのもので、
樹齢は80~100年にも達するそうです。Ancient Vinesに偽りなしですね。
・カリニャン 100%
新樽率35%、ミディアムトーストのフレンチオーク樽で11ヶ月の熟成です。


さて、ソノマのクライン・セラーズを訪問します。
Cline01
かなり立派なところ。写真はテイスティングハウスのようです。
で、道を隔てた向かいにあるJacuzzi Family Vineyardsというワイナリーも、
2007年にフレッド・クラインさんが作ったそうです。
なんでもオークレーの畑も祖父のValeriano Jacuzziさんから受け継いだもので、
もともと1907年にアメリカに渡ってきたイタリアの移民家族なんだそうで。
ワイン作りもそのおじいちゃん譲りだそうで、なんかええ話や…。(笑)

コントラ・コスタ・カウンティ―AVAをGoogle Mapで確認します。
ContraCostaCountyAVA
オークレー(Oakley)もわかりますか?内陸ですがサン・ホアキン川岸です。
オークレー市街地の北西には確かにブドウ畑が点在しています。
ここからソノマに転地したわけです。かなりの移動距離(車で1時間)。
ちなみに右上のカリフォルニア地図でわかるように、ソノマはノース・コースト、
コントラ・コスタはセントラル・コーストAVAに属しています。


ラベル平面化画像。
IMG_1821
裏ラベル尊重のインポーターラベルは優秀です。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_1962
キャップ、コルク、ワイナリー名入りでカッコいいです。

コルク平面化はこんな感じ。
IMG_1963

Alc.15%。
濃いガーネット。
IMG_1964

ブラックベリー、カシス、プルーン。
果実感あるいい香りです。
スワリングでシダ、青野菜も出てきます。
クールな感じの甘みと酸の乗ったアタック。
味の本体は厚みもあって楽しめるんですが、
やはり甘みが始終付いて回り、余計だと感じます。
余韻も長くていいんですけどね~。
辛口に徹して欲しかったな。


*****


Cline Cellars
Ancient Vines Carignane 2017
Contra Costa County
RRWポイント 88点


Kendall-Jackson Vinter’s Reserve Cabernet Sauvignon 2016

これもジャクソン・ファミリー・ワインズ来日イベントでの1本。
1982年にジャクソン家が創業の比較的新しいワイナリーで、
ケンダル・ジャクソンはそのオリジナル、かつ中核ブランドです。
連投してましたラ・クレマは1993年にここが傘下に収めました。


IMG_9585
ジャクソン・ファミリー・ワインズ公式ページを見ると、
ナパ、ソノマのみならず、カリフォルニア各地、オレゴン州、さらに、
国外にも、オーストラリア、チリ、フランス・ボルドー、イタリア、
南アフリカに合計40ものワイナリーを所有。
短期間で世界有数のワイングループとなったようで、ゴイゴイスー。

ジャクソン・ファミリー・ワインズの公式ページもあり、この辺り、
家族紹介や詳しい解説(各ワイナリーへのリンク付き)があります。


Kendall-Jacksonの公式ページはアメリカ式ショップ兼用の紹介です。

・カベソー 90%
・カベフラ 4%
・マルベック 2.5%
・プチヴェルド 2.5%
・メルロー 1%
というブレンドです。メルロー少な目のボルドーって感じですね。
熟成は、59%をフレンチオーク、29%をアメリカンオーク樽で、
残り12%はステンレスタンクにて、10ヶ月だそうです。

ブドウの出所は、ソノマ・カウンティが87%、メンドシーノが11%、
ナパが2%だそうです。
このワイン、「AVA Sonoma County」を名乗ってますが、
その地域から85%以上を使っていればOKですからクリアしてますね。


ワイナリー訪問。さすがに立派ですね。
Kendall01
庭園も広くてテイスティング・ツアーも受け入れてます。

場所はここ。ソノマの北の方、フルトンという町。
km
傘下のラ・クレマは車で10分とすぐ近くです。


ラベル平面化画像。
IMG_9587
これはエノテカシールが裏ラベル隠してません。やればできるじゃん。


さあ、いただきます。
Alc.13.5%。ガーネット。
IMG_9589

黒ベリーですが甘ったるい香りがあります。ハッカ、リコリスかな。
辛口アタックです。
味の構造感・厚みは弱いんですが、バランスは悪くないです。
まあまあ、合格レベルでしょうか。


*****


Kendall-Jackson
Vinter’s Reserve Cabernet Sauvignon 2016
RRWポイント 88点


SIMI Alexander Valley Cabernet Sauvignon 2014 Sonoma County

以前にシミのピノ・ノワールを試し、なかなか美味しかったので、
パーカーおじさんの「シミにハズレなし」の言葉は間違いなしでした。
然らば本丸のカベソーもイケるはずですね。楽しみ~。


IMG_8902
ピノと同じく、歴史ある石造りのセラーのイラストが描いてあります。


公式ページはアメリカらしくショップ兼用で、最新の2016年しかないですが、
過去のヴィンテージのデータシートが置いてあって助かりました。
2014年のセパージュは、
・カベソー 85%
・メルロー 10%
・カベフラ 2%
・プチヴェルド 2%
・マルベック 1%
樽熟は、15%はフレンチオークの新樽、10%はアメリカンの新樽で、
14ヶ月だそうです。要は仏米混合で新樽率25%ってことのようです。

また、ブドウの出所も明記があります。
・Alexander Valley 85%
・Sonoma Valley 10%
・Dry Creek Valley 5%

ここでアメリカのAVA(American Viticultural Areas)呼称のお勉強。
州名(State、Californiaなど)を名乗る場合は100%その州から。
郡名(County、Sonoma Countyなど)は75%がその郡内から。
そして、地域名のAVAを名乗る場合は85%がその域内から栽培・収穫される必要があります。
(さらに細かい「畑名」を名乗る場合は、その畑の95%でないといけないとか。)
今日のワインは地域名AVA「Alexander Valley」を名乗ってますから、
85%はAlexander Valleyからのブドウでないといけないというわけです。
ギリですが、85%をクリアしていますね。(笑)
SIMIはこのアレキサンダー・ヴァレーに400エーカー(160ヘクタール)の自社畑を所有。
主力のカベソーを主にここで作っているそうです。

Alexander Valley、Sonoma Valley、Dry Creek Valleyのどれもソノマ・カウンティにあります。
なので、Alexander Valley産が85%を切るとSonoma Countyを名乗らないといけません。

ついでにSonoma CountyのAVAの地図を上げておきます。(ネットの拾い物)
SonomaCountyAVAMap_2018
ソノマのAVAを総覧しながら、今日の3つの畑を確認しておいてください。
SIMIは地図の真ん中あたりのヒールズバーグ(Healdsburg)という町にあります。
今日の3つの畑ではSonoma Valleyがちょっと離れてる感じです。


前の再掲ですが、ワイナリー訪問しておきます。
D6AE6B2C-185F-4069-80AC-CE0CFD21447B

公式ページには畑の紹介と共に所在地図もありましたので、
SIMIとアレキサンダー・ヴァレーの所有畑を書き込んでみました。
SIMIA02
近くにコッポラがあるな~とか、そういうのも確認しておきましょう。(笑)

せっかく場所がわかったので、畑まで行ってみましょう。
SIMIA03
172エーカーを誇る最大の「Landslide Vineyard」です。


ラベル平面化画像。
IMG_8436


さて、抜栓です。

IMG_8903

ピノと同じく、合成コルクながらキャップ含め「SIMI」名入りです。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。透けない感じ。涙は太く粘性あり。
IMG_8901

黒ベリー。青生野菜。ブレタノマイセスっぽくも?
うまみ乗った辛口アタックです。
酸味とまでは感じませんが爽やかな軽さを与える要素があります。
微かな苦味も感じるんですが、複雑味を演出していて好印象。

なかなかのレベルに達してると思います。
やっぱり「SIMIにハズレなし」は間違いないです。


*****


SIMI
Alexander Valley
Cabernet Sauvignon 2014
Sonoma County
RRWポイント 91点


Decoy Sonoma County Cabernet Sauvignon 2016

この「Decoy」というソノマのワイン。
昔からアメリカでもよく見かけたので、存在は知っていましたが、
Duckhorn」とラベルが似てるのでパチモンだと思ってました。
実はダックホーンのセカンドラベル的位置付けのシリーズで、
それもダックホーン自身が作っていることを最近知りました。


IMG_7881
最初のディーコイは1985年にリリースされたそうです。
コスパと早飲み重視ながらダックホーンと同じところで作られました。
今はナパのダックホーンと違って、ソノマ表示になっていますので、
別の畑から作られてることは想像できます。
しかし、公式ページを見るとディーコイのワイナリー自体は存在せず、
名称・住所はダックホーンと同じとなっています。


公式ページはやはりアメリカ式で、ショップサイト兼用です。
最新リリースのみ載っていますが、それが2016年なので結果オーライ。
セパージュは、
・カベソー 88%
・メルロー 8%
・プチヴェルド 2%
・プチシラー 1%
・カベフラ 1%
と、なんだか微妙なブレンドをしてます。
樽熟は、新樽率40%、90%がフレンチオーク、10%がアメリカンと、
細かく書いてますが、期間が書いてありません。なんじゃそりゃ!です。
インポーターサイトによると10ヶ月らしいですが。


ワイナリー訪問ですが、ダックホーンと同じなので再掲です。
Duckhorm01
ナパの北部の方、セント・ヘレナというところになります。


ラベル平面化画像。
IMG_7872
インポーターシールはうまく剥がせたので下に横向けに貼りました。


さて、抜栓。シンプルながらディーコイ専用ですね。
IMG_7883

Alc.13.9%。
濃いガーネット。
db41eb68

カシス、チェリー、プラム。
黒糖、シナモンのような風味もあり。
甘みの乗ったアタックです。
やっぱり味もかすかにシナモン系のもの。
深みもあるんですが甘みが余計ですね。
苦目のタンニンも評価が難しいところ。
「果実味ありのそこそこワイン」としては楽しめるんですがね。
こうなると本家ダックホーンのカベソーが試したくなりますが、
結構お高いんですよね。


*****


Decoy
Sonoma County Cabernet Sauvignon 2016
RRWポイント 88点


SIMI Pinot Noir 2012

パーカーおじさんが「SIMIにハズレなし」と言った、
シミ・ワイナリーのピノ・ノワールをいただきます。
1876年設立の140年の歴史を誇るワイナリーですが、
醸造チームもすごくって、Wine Spectator’s TOP10 Wine
of the year のスティーブ・リーダー氏が2003年より醸造責任者。
さらに、コンサルがあの(笑)ミシェル・ロランと、
パーカーおじさん100点ワインを生むポール・ホッブス氏。


IMG_7670
ロサンゼルス近郊のシミバレー(Simi Valley)と関係があるのかと思えば、
創業者がイタリア・トスカーナから移住したジュゼッペ・シミさんだそうで。
SIMIって名前だったんですね。


公式ページはピノ・ノワールは載ってるんですが、
「Sonoma County」のものがなく、「Sonoma Coast」だけです。
ソノマ・コーストに対してソノマ・カウンティは広域AVAですので、
今ではソノマ・コーストに集中してピノを栽培してるということかな?
いずれにせよ、ピノ100%でしょうが樽熟含めて他の詳細が不明。


気を取り直してワイナリー訪問。
D6AE6B2C-185F-4069-80AC-CE0CFD21447B
地図にソノマ・カウンティ全体を載せてますが、かなり北方ですね。
ヒールスバーグ(Healdsberg)というところです。
1890年、まさにこの場所に最初の石造りのセラーを建てたそうです。


ラベル平面化画像。
IMG_7668
イラストはその最初の石造りのセラーを描いたもののようです。


さあ、抜栓。
IMG_7671
合成コルクですがキャップ含め「SIMI」名入りです。

Alc.14.5%。
薄いルビー、めっちゃ透明感あります。全房かな?
ラズベリー、チェリー、かすかに茎感。やっぱりか?
辛口アタック。
苦味っぽいが酸味や甘みが出過ぎずバランスいいですね。
奥行きがある味わいです。
喉越し、余韻、各要素において味わい深いです。
全房発酵を疑いますね〜。


*****


SIMI Pinot Noir 2012
RRWポイント 92点


Ridge Lytton Estate Petite Sirah 2014

カリフォルニアワインが勝利した1976年のパリスの審判から30年後、
2006年のリターンマッチで、またも圧倒的点差で勝利したのがリッジです。
その勝利したワインはMonte Belloというカベソーブレンドでしたが、
今日いただくのは久々のプティ・シラーです。
お値段の差もありましたが、カリフォルニアワインなら、
ジンファンデルとかプティ・シラーをいただかないとね。(笑)


IMG_7399
リッジ共通のラベルデザインですが、ブルゴーニュ型ボトルになってます。
やはりプティ・シラーはシラーと同類の扱いなんですね。

プティ・シラーは長らくカリフォルニアの固有品種かと思われていましたが、
1880年頃南仏でシラーとローカル品種プルールサン(Peloursin)を交配した、
デュリフ(Durif)という品種と同一であることが1998年DNA鑑定で判明。
小粒なことから「Petite Sirah」とカリフォルニアで呼ばれるようになりました。
片親がシラーですから、当初からシラーの特徴を色濃く持っているという
認識があったんでしょうね。
(綴りがSyrahとPetite Sirahでは違ってます。アメリカ人らしいです…)


さて、ワインを調べます。
リッジはなんと日本の大塚製薬株式会社が1986年に取得して所有しています。
なので、日本語の公式ページがあります。
しかしながら、今日のプティ・シラーが載ってなかったりしますので、
英語の公式ページを参照します。さすがに内容充実。

セパージュはプティ・シラー100%。
過去のヴィンテージではジンファンデルを少しブレンドしてたりもします。
樽熟は、新樽率20%のアメリカンオークで14ヶ月です。
(残り55%は1~2年落ち、25%は3年落ち)


リッジの醸造家と言えば、CEO兼最高醸造責任者だったポール・ドレーパー氏。
2016年に80歳を迎え、引退し会長職に退いています。
今日のワインは2014年なので現役時代に醸されたものですね。
氏は今もモンテベロ・リッジの頂上に家を持ち家族と暮らされているそうです。


さあ、ワイナリー訪問です。
RidgeLytton01
ソノマ・カウンティですがかなり北の方にあります。

実はリッジは2カ所拠点がありまして、もうひとつがモンテベロ。
RidgeLytton02
サンノゼ近くのApple社でも有名なクパチーノにあります。
2つのワイナリーはなんと車で2時間以上離れています。


ラベル平面化画像。
IMG_7393
「Dry Creek Valley」は、リッジのリットン・スプリングスの畑がある所です。
後で気づいたのですが、先日飲んだコッポラ・ワイナリーのすぐ近く。


さて、抜栓。
IMG_7401
う~ん、キャップシールもコルクの刻印もシンプル。

Alc.13.9%。
濃いガーネット、涙は色付き。
弱め黒ベリー。
樽香か?ブレタノマイセス?っぽい重い複雑な香りがします。
辛口アタック。
特徴的なタンニンに包まれている味は凝縮感があってよろしい。
喉越しの厚みはタンニン込みで非常に心地いいです。
余韻もじんわり。うま~い。

確かに知っているプティ・シラーっぽい風味を感じますが、
作り手が上手いと美味いプティ・シラーになることがわかります。
パーカーおじさんは90点だそうですが、
もうちょっと今日の評価は高いです。


*****


Ridge Vineyards
Lytton Estate Petite Sirah 2014
RRWポイント 92点


Kendall-Jackson Vintner’s Reserve Cabernet Sauvignon 2015

今日はホテルで部屋飲みします。
近くのウォールマートでチンするだけのラザニアが買ってあります。
ワインもお手頃なやつをチョイス。
よく見ますね。このケンダル・ジャクソンってやつ。


IMG_7094
ソノマ・カウンティのワイナリーですね。

公式ページはしっかりしたのがありますが、
やはりワイン紹介は販売ページになってます。
(希望小売価格:24ドルですね。)
おかげで最新ヴィンテージの2016年しか載ってません。
仕方ないので2016年のを転記しておきます。

セパージュは、
・カベソー 90%
・カベフラ 4%
・マルベック 2.5%
・プチヴェルド 2.5%
・メルロー 1%
と、カベソー主体ながら一風変わったブレンドです。
樽熟は、仏樽59%・米樽29%、残りステンレスタンクで10ヶ月。

ブドウの産地も書いてあって、
・ソノマ・カウンティ 87%
・メンドシーノ・カウンティ 11%
・ナパ・ヴァレー 2%
だそうです。いろんなところに畑を持ってるんですね。


ソノマのワイナリー訪問してみましょう。
Kendall01
US101号線から見えますが、大きな建物。敷地も広いです。

ラベル平面化画像。
IMG_7086


さて、抜栓。ではなく、スクリュー回転。
フルボトルはコルクのようですが、
このハーフボトルは味も素っ気もないスクリューキャップです。
Alc.14.5%。
ガーネット。
黒ベリー、プラム。
かすかな甘み感じる辛口アタックです。
そこそこの厚みのある味かな。
喉越しでタンニンを感じますが、
よく溶け込んでる感じがします。
嫌味、欠点は感じないんですが、
特筆することもないですね。(笑)
普段のみにはいいかも。

一人で虚しい部屋飲みで、
すごくうまいのに当たったらちょっと悲しいので、
これぐらいが丁度いいのかも。(笑)


*****


Kendall-Jackson Vintner’s Reserve
Cabernet Sauvignon 2015
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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