Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Sonoma_County

Cline Cellars Ancient Vines Carignane 2017

リカマンのちょっと品揃えの多い店舗でアメリカワインのコーナーを物色中、
カリニャンのバリエタルを発見。Contra Costa Countyとな。どこじゃろ?
これはお試しをして、チェックしてみないといけません。(笑)
カリフォルニアのジンファンデルやカベソーに飽きてたのでちょうどいいです。


IMG_1966
クライン・セラーズは1982年コントラ・コスタ郡のオークレー(後ほど確認)
でオーナーのフレッド・クレインさんが設立した家族経営のワイナリーです。
1880年代からその地に植えられていたムールヴェードルやジンファンデル、
そしてカリニャンからファーストヴィンテージをリリースしたとのこと。
そのカリニャンの畑から今日の「Ancient Vines Carignane」も作られてます。
よっぽどうまくいったのか、1989年にはソノマに350エーカーの土地を取得し、
あっさりワイナリーを移転しています。
ソノマのカーネロスにて、シラーやヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを栽培、
ローヌ品種の普及促進する団体ローヌ・レンジャーズの創設メンバーなんだそうで。


公式ページはアメリカ式でワイン紹介はショップ兼用です。

オークレーの町の北西にある畑はイタリア他からの入植者が植えた当時からのもので、
樹齢は80~100年にも達するそうです。Ancient Vinesに偽りなしですね。
・カリニャン 100%
新樽率35%、ミディアムトーストのフレンチオーク樽で11ヶ月の熟成です。


さて、ソノマのクライン・セラーズを訪問します。
Cline01
かなり立派なところ。写真はテイスティングハウスのようです。
で、道を隔てた向かいにあるJacuzzi Family Vineyardsというワイナリーも、
2007年にフレッド・クラインさんが作ったそうです。
なんでもオークレーの畑も祖父のValeriano Jacuzziさんから受け継いだもので、
もともと1907年にアメリカに渡ってきたイタリアの移民家族なんだそうで。
ワイン作りもそのおじいちゃん譲りだそうで、なんかええ話や…。(笑)

コントラ・コスタ・カウンティ―AVAをGoogle Mapで確認します。
ContraCostaCountyAVA
オークレー(Oakley)もわかりますか?内陸ですがサン・ホアキン川岸です。
オークレー市街地の北西には確かにブドウ畑が点在しています。
ここからソノマに転地したわけです。かなりの移動距離(車で1時間)。
ちなみに右上のカリフォルニア地図でわかるように、ソノマはノース・コースト、
コントラ・コスタはセントラル・コーストAVAに属しています。


ラベル平面化画像。
IMG_1821
裏ラベル尊重のインポーターラベルは優秀です。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_1962
キャップ、コルク、ワイナリー名入りでカッコいいです。

コルク平面化はこんな感じ。
IMG_1963

Alc.15%。
濃いガーネット。
IMG_1964

ブラックベリー、カシス、プルーン。
果実感あるいい香りです。
スワリングでシダ、青野菜も出てきます。
クールな感じの甘みと酸の乗ったアタック。
味の本体は厚みもあって楽しめるんですが、
やはり甘みが始終付いて回り、余計だと感じます。
余韻も長くていいんですけどね~。
辛口に徹して欲しかったな。


*****


Cline Cellars
Ancient Vines Carignane 2017
Contra Costa County
RRWポイント 88点


Kendall-Jackson Vinter’s Reserve Cabernet Sauvignon 2016

これもジャクソン・ファミリー・ワインズ来日イベントでの1本。
1982年にジャクソン家が創業の比較的新しいワイナリーで、
ケンダル・ジャクソンはそのオリジナル、かつ中核ブランドです。
連投してましたラ・クレマは1993年にここが傘下に収めました。


IMG_9585
ジャクソン・ファミリー・ワインズ公式ページを見ると、
ナパ、ソノマのみならず、カリフォルニア各地、オレゴン州、さらに、
国外にも、オーストラリア、チリ、フランス・ボルドー、イタリア、
南アフリカに合計40ものワイナリーを所有。
短期間で世界有数のワイングループとなったようで、ゴイゴイスー。

ジャクソン・ファミリー・ワインズの公式ページもあり、この辺り、
家族紹介や詳しい解説(各ワイナリーへのリンク付き)があります。


Kendall-Jacksonの公式ページはアメリカ式ショップ兼用の紹介です。

・カベソー 90%
・カベフラ 4%
・マルベック 2.5%
・プチヴェルド 2.5%
・メルロー 1%
というブレンドです。メルロー少な目のボルドーって感じですね。
熟成は、59%をフレンチオーク、29%をアメリカンオーク樽で、
残り12%はステンレスタンクにて、10ヶ月だそうです。

ブドウの出所は、ソノマ・カウンティが87%、メンドシーノが11%、
ナパが2%だそうです。
このワイン、「AVA Sonoma County」を名乗ってますが、
その地域から85%以上を使っていればOKですからクリアしてますね。


ワイナリー訪問。さすがに立派ですね。
Kendall01
庭園も広くてテイスティング・ツアーも受け入れてます。

場所はここ。ソノマの北の方、フルトンという町。
km
傘下のラ・クレマは車で10分とすぐ近くです。


ラベル平面化画像。
IMG_9587
これはエノテカシールが裏ラベル隠してません。やればできるじゃん。


さあ、いただきます。
Alc.13.5%。ガーネット。
IMG_9589

黒ベリーですが甘ったるい香りがあります。ハッカ、リコリスかな。
辛口アタックです。
味の構造感・厚みは弱いんですが、バランスは悪くないです。
まあまあ、合格レベルでしょうか。


*****


Kendall-Jackson
Vinter’s Reserve Cabernet Sauvignon 2016
RRWポイント 88点


SIMI Alexander Valley Cabernet Sauvignon 2014 Sonoma County

以前にシミのピノ・ノワールを試し、なかなか美味しかったので、
パーカーおじさんの「シミにハズレなし」の言葉は間違いなしでした。
然らば本丸のカベソーもイケるはずですね。楽しみ~。


IMG_8902
ピノと同じく、歴史ある石造りのセラーのイラストが描いてあります。


公式ページはアメリカらしくショップ兼用で、最新の2016年しかないですが、
過去のヴィンテージのデータシートが置いてあって助かりました。
2014年のセパージュは、
・カベソー 85%
・メルロー 10%
・カベフラ 2%
・プチヴェルド 2%
・マルベック 1%
樽熟は、15%はフレンチオークの新樽、10%はアメリカンの新樽で、
14ヶ月だそうです。要は仏米混合で新樽率25%ってことのようです。

また、ブドウの出所も明記があります。
・Alexander Valley 85%
・Sonoma Valley 10%
・Dry Creek Valley 5%

ここでアメリカのAVA(American Viticultural Areas)呼称のお勉強。
州名(State、Californiaなど)を名乗る場合は100%その州から。
郡名(County、Sonoma Countyなど)は75%がその郡内から。
そして、地域名のAVAを名乗る場合は85%がその域内から栽培・収穫される必要があります。
(さらに細かい「畑名」を名乗る場合は、その畑の95%でないといけないとか。)
今日のワインは地域名AVA「Alexander Valley」を名乗ってますから、
85%はAlexander Valleyからのブドウでないといけないというわけです。
ギリですが、85%をクリアしていますね。(笑)
SIMIはこのアレキサンダー・ヴァレーに400エーカー(160ヘクタール)の自社畑を所有。
主力のカベソーを主にここで作っているそうです。

Alexander Valley、Sonoma Valley、Dry Creek Valleyのどれもソノマ・カウンティにあります。
なので、Alexander Valley産が85%を切るとSonoma Countyを名乗らないといけません。

ついでにSonoma CountyのAVAの地図を上げておきます。(ネットの拾い物)
SonomaCountyAVAMap_2018
ソノマのAVAを総覧しながら、今日の3つの畑を確認しておいてください。
SIMIは地図の真ん中あたりのヒールズバーグ(Healdsburg)という町にあります。
今日の3つの畑ではSonoma Valleyがちょっと離れてる感じです。


前の再掲ですが、ワイナリー訪問しておきます。
D6AE6B2C-185F-4069-80AC-CE0CFD21447B

公式ページには畑の紹介と共に所在地図もありましたので、
SIMIとアレキサンダー・ヴァレーの所有畑を書き込んでみました。
SIMIA02
近くにコッポラがあるな~とか、そういうのも確認しておきましょう。(笑)

せっかく場所がわかったので、畑まで行ってみましょう。
SIMIA03
172エーカーを誇る最大の「Landslide Vineyard」です。


ラベル平面化画像。
IMG_8436


さて、抜栓です。

IMG_8903

ピノと同じく、合成コルクながらキャップ含め「SIMI」名入りです。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。透けない感じ。涙は太く粘性あり。
IMG_8901

黒ベリー。青生野菜。ブレタノマイセスっぽくも?
うまみ乗った辛口アタックです。
酸味とまでは感じませんが爽やかな軽さを与える要素があります。
微かな苦味も感じるんですが、複雑味を演出していて好印象。

なかなかのレベルに達してると思います。
やっぱり「SIMIにハズレなし」は間違いないです。


*****


SIMI
Alexander Valley
Cabernet Sauvignon 2014
Sonoma County
RRWポイント 91点


Decoy Sonoma County Cabernet Sauvignon 2016

この「Decoy」というソノマのワイン。
昔からアメリカでもよく見かけたので、存在は知っていましたが、
Duckhorn」とラベルが似てるのでパチモンだと思ってました。
実はダックホーンのセカンドラベル的位置付けのシリーズで、
それもダックホーン自身が作っていることを最近知りました。


IMG_7881
最初のディーコイは1985年にリリースされたそうです。
コスパと早飲み重視ながらダックホーンと同じところで作られました。
今はナパのダックホーンと違って、ソノマ表示になっていますので、
別の畑から作られてることは想像できます。
しかし、公式ページを見るとディーコイのワイナリー自体は存在せず、
名称・住所はダックホーンと同じとなっています。


公式ページはやはりアメリカ式で、ショップサイト兼用です。
最新リリースのみ載っていますが、それが2016年なので結果オーライ。
セパージュは、
・カベソー 88%
・メルロー 8%
・プチヴェルド 2%
・プチシラー 1%
・カベフラ 1%
と、なんだか微妙なブレンドをしてます。
樽熟は、新樽率40%、90%がフレンチオーク、10%がアメリカンと、
細かく書いてますが、期間が書いてありません。なんじゃそりゃ!です。
インポーターサイトによると10ヶ月らしいですが。


ワイナリー訪問ですが、ダックホーンと同じなので再掲です。
Duckhorm01
ナパの北部の方、セント・ヘレナというところになります。


ラベル平面化画像。
IMG_7872
インポーターシールはうまく剥がせたので下に横向けに貼りました。


さて、抜栓。シンプルながらディーコイ専用ですね。
IMG_7883

Alc.13.9%。
濃いガーネット。
db41eb68

カシス、チェリー、プラム。
黒糖、シナモンのような風味もあり。
甘みの乗ったアタックです。
やっぱり味もかすかにシナモン系のもの。
深みもあるんですが甘みが余計ですね。
苦目のタンニンも評価が難しいところ。
「果実味ありのそこそこワイン」としては楽しめるんですがね。
こうなると本家ダックホーンのカベソーが試したくなりますが、
結構お高いんですよね。


*****


Decoy
Sonoma County Cabernet Sauvignon 2016
RRWポイント 88点


SIMI Pinot Noir 2012

パーカーおじさんが「SIMIにハズレなし」と言った、
シミ・ワイナリーのピノ・ノワールをいただきます。
1876年設立の140年の歴史を誇るワイナリーですが、
醸造チームもすごくって、Wine Spectator’s TOP10 Wine
of the year のスティーブ・リーダー氏が2003年より醸造責任者。
さらに、コンサルがあの(笑)ミシェル・ロランと、
パーカーおじさん100点ワインを生むポール・ホッブス氏。


IMG_7670
ロサンゼルス近郊のシミバレー(Simi Valley)と関係があるのかと思えば、
創業者がイタリア・トスカーナから移住したジュゼッペ・シミさんだそうで。
SIMIって名前だったんですね。


公式ページはピノ・ノワールは載ってるんですが、
「Sonoma County」のものがなく、「Sonoma Coast」だけです。
ソノマ・コーストに対してソノマ・カウンティは広域AVAですので、
今ではソノマ・コーストに集中してピノを栽培してるということかな?
いずれにせよ、ピノ100%でしょうが樽熟含めて他の詳細が不明。


気を取り直してワイナリー訪問。
D6AE6B2C-185F-4069-80AC-CE0CFD21447B
地図にソノマ・カウンティ全体を載せてますが、かなり北方ですね。
ヒールスバーグ(Healdsberg)というところです。
1890年、まさにこの場所に最初の石造りのセラーを建てたそうです。


ラベル平面化画像。
IMG_7668
イラストはその最初の石造りのセラーを描いたもののようです。


さあ、抜栓。
IMG_7671
合成コルクですがキャップ含め「SIMI」名入りです。

Alc.14.5%。
薄いルビー、めっちゃ透明感あります。全房かな?
ラズベリー、チェリー、かすかに茎感。やっぱりか?
辛口アタック。
苦味っぽいが酸味や甘みが出過ぎずバランスいいですね。
奥行きがある味わいです。
喉越し、余韻、各要素において味わい深いです。
全房発酵を疑いますね〜。


*****


SIMI Pinot Noir 2012
RRWポイント 92点


Ridge Lytton Estate Petite Sirah 2014

カリフォルニアワインが勝利した1976年のパリスの審判から30年後、
2006年のリターンマッチで、またも圧倒的点差で勝利したのがリッジです。
その勝利したワインはMonte Belloというカベソーブレンドでしたが、
今日いただくのは久々のプティ・シラーです。
お値段の差もありましたが、カリフォルニアワインなら、
ジンファンデルとかプティ・シラーをいただかないとね。(笑)


IMG_7399
リッジ共通のラベルデザインですが、ブルゴーニュ型ボトルになってます。
やはりプティ・シラーはシラーと同類の扱いなんですね。

プティ・シラーは長らくカリフォルニアの固有品種かと思われていましたが、
1880年頃南仏でシラーとローカル品種プルールサン(Peloursin)を交配した、
デュリフ(Durif)という品種と同一であることが1998年DNA鑑定で判明。
小粒なことから「Petite Sirah」とカリフォルニアで呼ばれるようになりました。
片親がシラーですから、当初からシラーの特徴を色濃く持っているという
認識があったんでしょうね。
(綴りがSyrahとPetite Sirahでは違ってます。アメリカ人らしいです…)


さて、ワインを調べます。
リッジはなんと日本の大塚製薬株式会社が1986年に取得して所有しています。
なので、日本語の公式ページがあります。
しかしながら、今日のプティ・シラーが載ってなかったりしますので、
英語の公式ページを参照します。さすがに内容充実。

セパージュはプティ・シラー100%。
過去のヴィンテージではジンファンデルを少しブレンドしてたりもします。
樽熟は、新樽率20%のアメリカンオークで14ヶ月です。
(残り55%は1~2年落ち、25%は3年落ち)


リッジの醸造家と言えば、CEO兼最高醸造責任者だったポール・ドレーパー氏。
2016年に80歳を迎え、引退し会長職に退いています。
今日のワインは2014年なので現役時代に醸されたものですね。
氏は今もモンテベロ・リッジの頂上に家を持ち家族と暮らされているそうです。


さあ、ワイナリー訪問です。
RidgeLytton01
ソノマ・カウンティですがかなり北の方にあります。

実はリッジは2カ所拠点がありまして、もうひとつがモンテベロ。
RidgeLytton02
サンノゼ近くのApple社でも有名なクパチーノにあります。
2つのワイナリーはなんと車で2時間以上離れています。


ラベル平面化画像。
IMG_7393
「Dry Creek Valley」は、リッジのリットン・スプリングスの畑がある所です。
後で気づいたのですが、先日飲んだコッポラ・ワイナリーのすぐ近く。


さて、抜栓。
IMG_7401
う~ん、キャップシールもコルクの刻印もシンプル。

Alc.13.9%。
濃いガーネット、涙は色付き。
弱め黒ベリー。
樽香か?ブレタノマイセス?っぽい重い複雑な香りがします。
辛口アタック。
特徴的なタンニンに包まれている味は凝縮感があってよろしい。
喉越しの厚みはタンニン込みで非常に心地いいです。
余韻もじんわり。うま~い。

確かに知っているプティ・シラーっぽい風味を感じますが、
作り手が上手いと美味いプティ・シラーになることがわかります。
パーカーおじさんは90点だそうですが、
もうちょっと今日の評価は高いです。


*****


Ridge Vineyards
Lytton Estate Petite Sirah 2014
RRWポイント 92点


Kendall-Jackson Vintner’s Reserve Cabernet Sauvignon 2015

今日はホテルで部屋飲みします。
近くのウォールマートでチンするだけのラザニアが買ってあります。
ワインもお手頃なやつをチョイス。
よく見ますね。このケンダル・ジャクソンってやつ。


IMG_7094
ソノマ・カウンティのワイナリーですね。

公式ページはしっかりしたのがありますが、
やはりワイン紹介は販売ページになってます。
(希望小売価格:24ドルですね。)
おかげで最新ヴィンテージの2016年しか載ってません。
仕方ないので2016年のを転記しておきます。

セパージュは、
・カベソー 90%
・カベフラ 4%
・マルベック 2.5%
・プチヴェルド 2.5%
・メルロー 1%
と、カベソー主体ながら一風変わったブレンドです。
樽熟は、仏樽59%・米樽29%、残りステンレスタンクで10ヶ月。

ブドウの産地も書いてあって、
・ソノマ・カウンティ 87%
・メンドシーノ・カウンティ 11%
・ナパ・ヴァレー 2%
だそうです。いろんなところに畑を持ってるんですね。


ソノマのワイナリー訪問してみましょう。
Kendall01
US101号線から見えますが、大きな建物。敷地も広いです。

ラベル平面化画像。
IMG_7086


さて、抜栓。ではなく、スクリュー回転。
フルボトルはコルクのようですが、
このハーフボトルは味も素っ気もないスクリューキャップです。
Alc.14.5%。
ガーネット。
黒ベリー、プラム。
かすかな甘み感じる辛口アタックです。
そこそこの厚みのある味かな。
喉越しでタンニンを感じますが、
よく溶け込んでる感じがします。
嫌味、欠点は感じないんですが、
特筆することもないですね。(笑)
普段のみにはいいかも。

一人で虚しい部屋飲みで、
すごくうまいのに当たったらちょっと悲しいので、
これぐらいが丁度いいのかも。(笑)


*****


Kendall-Jackson Vintner’s Reserve
Cabernet Sauvignon 2015
RRWポイント 89点


Occidental SWK Vineyard Pinot Noir 2013

「オクシデンタル」というこのシンプルなラベル。
以前飲んでデラうまだったキスラーがやってるプライベート・プロジェクト。
「SWK」というのはスティーヴ・ウィリアム・キスラー氏の頭文字。
気合入ってそうですね~。
ブルゴーニュのある有名グランクリュから持ち帰った苗を使用。
アメリカには他にもそんなところありましたねぇ。(笑)


IMG_6850
キスラー名のワインもシンプルなラベルでしたが、
これも相当シンプルですね。確かにプライベート感満載です。

公式ページはキスラーのものしかなさそうです。
しかもこのオクシデンタルの情報が見当たらない。
メーリングリストに登録しなきゃ売らないとか、
カルトワイン感満載の内容です。

もう結構。どうせピノ100%でしょうし、
パーカーおじさんの解説で完全除梗というのもわかりました。
しかし、いくらうまくても3万円近くして入手しにくいって…。
こういうのは、偉いワインを探し求める僕的には評価が下がります。


ワイナリーのロケーション確認。
Kisler01
例によって中には入れませんが、のどかな雰囲気は見て取れます。
ソノマでも奥の方ですね。


ラベル平面化画像。
IMG_6852
エノテカシールのなんと無神経なこと。

さて、いただきましょうか。
Alc.14.1%。(細かっ…)
割と薄くはないルビー。
透明感は乏しいですかね。
赤ベリー系ですが柑橘系の様なミント様の香りも。
爽やかと言えばいいのでしょうかね。 ラムネっぽい。
甘み感じるアタックです。
味わいの厚みはあって素直に美味しいと感じます。
甘さは感じますが甘すぎではないです。
不思議。初めて体験するのピノという感じです。
また違う飲み物に出会った感がありますが、うまい。
余韻の広がりも秀逸。

何となく悔しいですが、評価されるだけはありますね。


*****


Occidental SWK Vineyard Pinot Noir 2013
RRWポイント 93点


Ravenswood Old Vine Zinfandel Lodi 2015

久々のジンファンデルです。カルフォルニアです。
レイヴンズウッドはよく見かけるブランドですが、多分今回がお初です。
何やら、
ジンファンデルをカリフォルニアの代表品種に押し上げた功労者として、
ジンファンデルを売りにやってるワイナリーだそうで。


IMG_6081


公式ページなんかでワイナリーを調べてみましょう。
なかなか立派なホームページで、規模も大きそうです。

早速、ソノマにあるワイナリーを訪問します。
Ravenswood01
やはりですが、Google Mapのストビューでは入口までです。
この道の奥に施設があるのですが、上空から見るとかなりの規模。
試飲ツアーも頻繁にやってるみたいなので行ってみたいもんですね。

地図上の位置を確認してみます。
Ravenswood02
ソノマですが、市街地の北側の山裾ってところですね。

しかし、今日のジンファンデルは「ローダイ」からです。
ソノマのみならずメンドシーノやその他離れた畑でも、
ジンファンデルを作っているようです。

ローダイはこれくらい離れています。車で2時間弱といったところ。
Ravenswood03
ついでに、ナパ郡とソノマ郡の行政区分を囲っておきました。
AVA(American Viticultural Area)と完全には一致しないでしょうが、
ナパだ、ソノマだと言う時に、だいたいの地理感覚が欲しいですからね。


バクっとしたカリフォルニアの産地はこんな感じです。
Ravenswood04
ネットでの拾いもの画像です。(出典不明…)


さて、脱線はここまで。今日のジンファンデルを調べます。
残念ながら公式ページはショップサイトと兼用になっていて、
現行ヴィンテージ(2016年)しか載っていません。
仕方がないので、結局ネットショップのサイトに頼ります。
・ジンファンデル 79%
・プティ・シラー 20%
・アリカント・ブーシェ 1%
おっと、また出ましたアリカント・ブーシェ。
1%とはまた微妙なことしてますね。

樽は2016年と同じとすれば、
新樽率30%の仏樽で18ヶ月。
けっこう樽をきかせていると思われます。


インポーターのシールは裏ラベル下に小さく。
IMG_5835
この気遣いが素晴らしい。アコレード・ワインズ・ジャパンさん。


さて、抜栓。
Alc.14.5%のフルボディー。
濃いルビー。
カシス、フランボワーズ、樽香も生ヌルッと香ります。
フレッシュ生野菜の風味も?
辛口アタックからの、果実味がすぐに来ます。
舌に甘みが残る感じはちょっと余計かなとも思いますが、
これがジンファンデル/プリミティーヴォの個性でしょうね。
味は薄っぺらくなくいい感じなのですが、
やはり後味にも残る甘みは好みではないです。
「よし」とする人がいる程度の甘さなんですがね…。


*****


Ravenswood Old Vine Zinfandel Lodi 2015
RRWポイント 87点


Kistler Vineyards Sonoma Coast Pinot Noir 2015

カリフォルニア、ソノマのピノ・ノワールをいただきます。
ブルゴーニュスタイルのシャルドネとピノ・ノワールを作って、
なんだかんだで評価の高いキスラーです。
パーカーおじさんもこの2015年に94点つけて絶賛だそうで…。


IMG_5913
なんと、いつものグラスとのツーショット撮るの忘れました。(笑)


ラベル平面化画像。
こういう無地の部分が多いラベルは撮影がかなり難しいのです。
IMG_5911
白地のみが続くとパノラマ撮影では省略されてしまいます。
フォトショでかなり大手術をして直しましたが、
ちょっと実際より横幅が狭い。(笑)


公式ページは、トップページにパーカーおじさんの言葉が。

『もし、キスラー・ヴィンヤードが魔法で、
ブルゴーニュのコート・ドールへ移ったら、
グラン・クリュの高名な作り手と同じ名声を、
すぐさま得ることになるだろう。』

パーカーおじさん頼りというのもどうかと思いますが、
よっぽどブルゴーニュになぞらえて褒められるのがうれしいようです。
シャルドネとピノ・ノワールに特化して、
素晴らしいワインを作っているようですから、そうでしょうね。

残念ながら、
公式サイトにはこの「ソノマ・コースト」の情報が見当たりません。
まあ、ピノ100%でしょうから、あとは除梗してるんだかとか、
樽使いがどうなってるのか、とかが気になるところです。

ピノ・ノワールの苗はブルゴーニュのグラン・クリュからの移植だそう。
カレラもDRCの苗をパチってきたって話ですし、
アメリカ人は同じようなことするんですね。(笑)

さあ、ワイナリー訪問。
Kistler01
小さな民家のような建物です。家族経営~って感じです。
まわりの畑もいい雰囲気です。

ちょっと上空から見るとこんな感じです。
Kistler02

場所はソノマ空港のほど近く。右側にナパも見えますね。
Kistler03
ソノマ郡の日本向けサイトを見つけました。行ってみたいですね。


さて、いただきます。
Alc.14.1%。
きれいなルビー。
イチゴ、チェリー、甘いいい香り。
タンニンかな?渋味あるアタックはいきなりのうま味です。
酸が控えめなのもいいです。
アルコール感もある喉越しはピノの頼りなささを感じさせません。
余韻もしっかりあります。
うん、上等ブルゴーニュの味わいです。

夏野菜とベーコンのジェノベーゼパスタといただきましたが、
絶妙なマリアージュでありました。
うまピノ発見です。(あまり偉い値段ではないですが…)


*****


Kistler Vineyards Sonoma Coast Pinot Noir 2015
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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