Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Spain

Clos de Nit Criança 2015 DO Montsant

やまやの店頭で目を引きました。ジャケ買いならぬラベル買いの1本です。
Clos de Nit…見るからにカタルーニャ語。CrianzaじゃなくてCriançaだし。
「夜の畑」って意味です。確かに星空の下に夜の畑が広がっているデザイン。
カタルーニャとすればDOペネデスかプリオラートかと思うとDOモンサンとな。
DO Montsant、これはお試しして調べるしかないですね。(笑)


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この手のは当たればおいしかったりするんですが、とにかく得体が知れない。
裏ラベルにはスペイン語で「Embotellado para COFAMA Vins i Caves」と表示。
「COFAMA向けに瓶詰め」って意味ですから、COFAMAは作り手ではないですね。


COFAMA Vins i Cavesの公式ページがこちら。

一応、ワイン紹介とデータシートはありますが内容が薄い。
セパ―ジュが「Garnacha, Cariñena and Syrah」では比率不明。ネット情報では、
・グルナッシュ(ガルナチャ)40%
・カリニャン(カリニェナ)40%
・シラー 20%
のようです。当然どれもDO Montsantでは使用が認められた品種です。
赤はグルナッシュ、カリニャン、テンプラニージョ、シラー、メルロー、カベソーが可。
しかし、調べていると品種がカタルーニャ語のシノニムで書いてあり戸惑います。
グルナッシュはGarnatxa、カリニャンはCarinyena、テンプラニージョはUll de Llebre。
Ull de Llebreなんかはスペイン語で言うとOjo de Liebre、「うさぎの目」の意味です。
シノニムついでに因みにですが、カリニャンはアラゴン州やリオハではマスエロ(Mazuelo)と呼ばれます。

さて、データシートには「熟成が6ヶ月」とだけあります。
クラスが「Crianza」ですので木樽での熟成が6ヶ月以上というのがわかります。
クリアンサは出荷までにトータル2年の熟成が必要です。後は瓶で寝かします。
(リオハではクリアンサでも木樽は1年熟成が必要です。ややこしや…。)
Reserva (レセルヴァ)は3年熟成、内木樽で1年という決まりです。
Grand Reserva (グラン・レセルヴァ)は計5年熟成、内木樽が2年です。
クリアンサの下にJoven(英語でYoung)もしくはSin Crianza(英語でWithout Crianza)
というのがあって、これは樽熟成をしないタイプを指します。
今日のClos de NitというワインはCrianzaとJovenの2タイプあるようですね。

よく調べると、作っているのはCellers Unióというカタルーニャの巨大協同組合ですね。
公式ページはこれです。186もの共同組合の総元締めって感じです。

畑の総面積は4,400haをカバー、自社ワイナリーも6つ所有だそうです。

このサイトに扱いのDOを示す地図がありました。わかりやすいので貼っておきます。
Nit01
DO MontsantはDOCa Prioratをグルっと取り囲んでいますね。
この地図ではDOC Prioratと書いてますが、正しくはDOCa(Denominación 
de Origen Calificada)です。カタルーニャ語ではDOQ(Denominació
d'Origen Qualificada)ですから混同してるのかもしれません。

しかし、DO Montsantは不思議な形です。まんま「C」ですね。
Nit02
今回はそういうわけで、作り手訪問も、畑拝見も叶いませんでした。


ラベル平面化画像。
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しかし、なんで「夜の畑」なんだろう?…と思っていると、
昼の畑(Clos de Día)」というシリーズも出してました。(笑)


DO Montsantの認定シールは別撮りしました。
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DO Montsantの公式サイトもありますが、なんとカタルーニャ語のみ。


さあ、抜栓。
IMG_2500
キャップシールは専用デザイン。コルクは汎用の集成コルクです。

ネックにはこんなPOPが付いて売っていました。
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あまりたいした情報ではないですね。

Alc.13.5%。
エッジは若干クリアなガーネット。
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ブラックベリー、ダークチェリー、スパイス。
上品な樽香に感じます。
酸味が乗った辛口アタック。
味の芯はありますが酸味のせいか塩味に感じます。
嫌いな風味じゃないんですが、もう少し酸が大人しければ…。

そんなに悪くないんですが、
もう少しうまいガルナチャを知ってるだけに、評価は渋くなりますね。


*****


Clos de Nit
Criança 2015
DO Montsant
RRWポイント 86点


Bodega Andrés Iniesta Finca El Carril Minuto 116 Blanco

元FCバルセロナのMFにして、スペイン代表チームのメンバーで、
2018年5月にヴィッセル神戸に移籍したアンドレス・イニエスタ選手は、
DOマンチュエラにワイナリーBodega Iniestaを所有しています。
以前そこのテンプラニージョのブレンドを試しましたが、なかなかでした。
今日はお手頃白ワインの新商品を発見したので、まずはお試しです。


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なんだか知らないうちにサッカーがらみのラインナップが増えてます。(笑)
今日の ’116(ミヌート116)は、2010年ワールドカップ南アフリカ大会決勝で、
延長後半の116分、イニエスタが決勝点を決めた記念すべき数字に因んでいます。
これでスペインは史上初のW杯制覇を果たしたので、ご自慢のゴールということ。
まあ、ワイン自体はカッコいいんですが、ノンヴィンテージというのと、
公式サイトで税込4.75ユーロのセール品(10%OFF)なのが気になります。(笑)


公式ページは立派ですが、ワイン情報等の内容はあっさり。

今日のワインも、
・マカベオ
・モスカテル
のブレンドですが、比率は不明。
マカベオ(Macabeo)は別名(シノニム)でビウラ(Viura)とも呼ばれ、
白品種として国内生産量2位。1位はアイレン(Airén)でしょうね。
チャレッロ(Xarello)、パレジャーダ(Parellada)と並び、スペインの誇る泡、
カバ(Cava)の3大主要品種の1つですね。
モスカテル(Moscatel)はいわゆるマスカット(Muscat of Alexandria)です。


再訪ですが、フエンテアルビージャ(Fuentealbilla)にあるワイナリー訪問。
Iniesta01
カスティージャ・ラ・マンチャ州アルバセーテ県にある小さな町です。
今日のワインはフエンテアルビージャの自社畑からとのことですので、
この周辺からでしょう。よって、DOマンチュエラ(Manchuela)です。

スペインのDO地図で見るとこのあたりです。
Iniesta02

周辺のDOとの位置関係はこの方が見やすいですね。
Iniesta00

気になるのは、
今日のワインのようにノンヴィンテージ(NV)でもDOが名乗れるのかということ。
DO Manchuela公式ページというのがあったので調べてみます。

2004年に認められたDOで、赤・白あって、使える品種が規定されてはいますが、
醸造法他は不詳です。ま、いいんでしょう。Que será, será~♪♪
ちなみに白はマカベオが一番多く(75%)、赤はボバル(Bobal)が主流(42%)。


ラベル平面化画像。
IMG_2180


さあ、スクリュー回転。いつものワイン娘ではなくイニエスタご本人登場。(笑)
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今日の「'116」を持ってうれしそうですね。写真のように赤もあります。

Alc.12.5%。
薄い黄色。
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リンゴ。ライム、というか甘夏みかん。
甘さを感じますが辛口アタックです。
フレッシュでライトな酸のおかげかな。
フルーティでもあるとも言えます。
節操のない軽さですが(笑)楽しく飲めそうです。

決勝ゴール!というほどではないですが、
お手頃だし、いいんじゃないでしょうか。(笑)


*****


Bodega Andrés Iniesta
Finca El Carril
Minuto 116 Blanco
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Félix Solís Fyi Red Blend 2017

リカマンで何となくラベルが気になって買ってしまった1本。
1400円ほどのお手頃価格だったんですが、ネットを見ると軒並み千円以下。
微々たる差ですが、飲む前から何だかな~とちょっとケチがついた気分。(笑)
ネックのシールはジェームス・サックリングさんの90点評価ですが、
調べると2018年ヴィンテージに対してです。こういうのも何だかな~。(笑)


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よし、こうなったら、このワインにまつわる何か面白いネタを探すしかないです。
「Fyi」はやはり「For Your Information」、「ご参考までに」という意味でした。
「ご参考までに、ここにちょっとおいしいワインがありますよ」的な感じだそうで。
スペイン語で「Para Tu Información」ですが、PTIよりFYIの方が通りがいいんでしょうか。


公式ページはこれ。かなりの大企業ですが、1952年創業の家族経営をアピール。

一応、今日の「Fyi」はデータシート付で載っていました。
セパージュは年々変わるのか「テンプラニージョとシラー」としか書いてません。
しかしながら、裏ラベルにこうありました。
・テンプラニージョ 60%
・カベソー 20%
・ガルナチャ 20%
全然違いますやん。シラーなんか入ってないし。(笑)
ブドウの出どころはスペイン各地(笑)。でも、古木の畑で手摘み収穫ですって。
ステンレスタンクで発酵後、アメリカンオーク樽で3~4ヶ月の熟成。
MLFもこの樽内でやるそう。

世界展開のためか、Félix Solís Avantisという会社も立ち上げてます。

公式は別サイトですが、ほぼ内容は同じ。(笑)


カスティージャ・ラ・マンチャ州のバルデペニャスに本拠地があります。
Solis01
訪問したら、すごいです。タンク群が石油コンビナートのようです。
こんなに誇らしげにタンク群を見せる作り手も珍しいような気がします。
ここから1.5時間ほど北上した所にもう一つ同じようなコンビナートを所有。(笑)
ラ・マンチャという名前で、こちらもワイナリーと言い張ってますが、もはや工場。

本拠地のDO Valdepeñasだけにとどまらず、Rías BaixasやRuedaも出してます。
しかしながら、まずはDOバルデペニャスの位置を確認しておきましょう。
Valdepenas
DOラ・マンチャに取り囲まれた感じですね。

DOバルデペニャスの公式ページです。日本語表示できます。

いろいろ蘊蓄がありそうですが、今日のワインがDOバルデペニャスではないので、
こんなリンクを貼っただけでお茶を濁しておきます。(笑)

いつもの地図でスペイン全体を眺めておきましょう。
SpainMap
敢えて書き込んでないですが、DO Valdepeñas、見つかりましたか?


エチケット平面化画像。
IMG_1555
控えめインポーターラベルはオリジナルを隠さなくていいです。


さて、抜栓。
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うん、普通。しかたないですね。

コルク平面化。
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DIAM3を採用です。

Alc.14%。
ガーネット。
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黒ベリー、プラム、アメリカンチェリー、リコリス。
辛口アタック。
フルーティさはかすかな甘さなのかな...いや、結構甘い。
味の芯はか細くて軽い印象。
酸味も感じながら尻切れトンボの余韻へ。

う~ん、不味くはないですが、値段なり…かな。
甘いのはいただけません。


*****


Felix Solis
Fyi Red Blend 2017
RRWポイント 83点


Bodegas Castaño Solanera Viñas Viejas 2016

スペインはムルシア州DO Yeclaのモナストレル(ムールヴェードル)です。
パーカーおじさん92点の説明に釣られたんですが、実は2015のことだそうで。
ヴィンテージ違いをあたかもその点数のように語る、よくある商法です。(笑)
しかし、過去コンスタントに90点以上取ってるようで実力は間違いないようです。
2012は最高点の94点だったそうですよ。


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何やら白地に幾何学模様の浮彫が施され、独特なデザインですが、
2015年までは普通のデザインだったようです。大胆な変更ですね。


公式facebookページによると、
公式ページはwww.bodegascastano.comらしいのですがエラーで繋がりません。
公式ショップサイトは生きていました。これだけでいいと思ってるんでしょうね。(笑)

ショップサイトなので、最新ヴィンテージの2016年の情報はありました。
・モナストレル 65%
・カベソー 20%
・ガルナチャ・ティントレラ 15%
というブレンドになっています。一応どれもDO Yeclaで使用可の品種です。
Garnacha Tintoreraはアリカント・ブーシェ(Alicante Bouschet)のことで、
1866年にPetit BouschetとGrenacheが交配されたもので、親戚ではありますね。
スペイン語のティントレラはフランス語でタンテュリエ(teinturier)のことで、
果肉にも色がついているという特徴があります。
普通のグルナッシュをGarnacha Tintaともいうので混同しないように。
(フランスでもグルナッシュ・ノワールと言って、グルナッシュ・ブランや
グルナッシュ・グリと区別したりしますね。)

また、ワイン名のViñas Viejas(ビニャス・ビエハス)は所謂Vieilles Vignesのこと。
モナストレルとガルナチャ・ティントレラはなんと樹齢71年だそうです。
20%ブレンドされているカベルネ・ソーヴィニヨンも樹齢33年となかなかです。
VVを名乗るだけのことはありますね。

熟成は、80%がフレンチオーク樽、20%がアメリカ産で10ヶ月だそうです。

で、公式ショップの販売価格が12.65ユーロです。(笑)
日本での販売価格とそんなに差がないのはうれしいですね。


さて、まさにイエクラの町にあるワイナリー訪問です。
Castano01
市街地の外れで、イエクラ闘牛場がすぐ隣にありますね。
規模の大きな工場然としたところですね。

イエクラのあるムルシア州はスペイン全土のDO地図で見るとここです。
Castano03

ムルシア州全体をGoogle Mapで見てみます。
Castano02
DO Yecla以外のDO/IGPは左下の小地図と照らし合わせて確認ください。


エティケタ平面化画像。
IMG_1361
画像ではうまく表面のボコボコ感が出ないかもです。


さあ、抜栓。
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キャップシールもラベルに合わせた幾何学模様のエンボスになってます。

コルク平面化がこれ。
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「The art of Monastrell」はワイナリーのスローガンのようです。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
IMG_1634

黒ベリー、ダークチェリー、コンポート様の花梨。
辛口アタック。
独特の酸味がバックグラウンドにあるんですが邪魔はしてません。
味の芯はなかなか厚みのある構造感を感じますね。
ムールヴェードルの個性でしょうか、スモーキーって印象です。
喉越しから余韻で最初の酸が若干主張してきますが、
これも個性として楽しめました。
なかなかいいです。


*****


Bodegas Castaño
Solanera Viñas Viejas 2016
DO Yecla
RRWポイント 91点


Bodegas San Alejandro Evodia Pizarras Antiguas 2015

ローソンで買ったEvodiaがコンビニワインにしてはなかなかのうまさでした。
すると今度はスーパーでエヴォディア・プレステージなるものを見つけました。
落ち着いたカラーリングで、めっちゃブルーの普通のEvodiaより上等そうです。
「パーカーおじさん90+点」のシールも光ってますよ。(笑)


IMG_1493
しかし、「プレステージ」とはどこにも書いていませんね。
「グルナッシュの古木からのブドウをフレンチオークの新樽で12ヶ月熟成」
とありますので、一応プレステージなレンジではあるようです。
しかし、日本のマーケティングはうまいこと売りますね~。


公式ページはEvodia専用のがあります。

作り手はアラゴン州カラタユーのBodegas San Alejandroです。

本体であるBodegas San Alejandroの公式ページ内からもリンクがあります。

データシート完備でワイン情報は充実です。
・ガルナチャ(グルナッシュ) 100%
グルナッシュの古木は樹齢60~65年だそうです。
樽熟は12ヶ月なのは間違いないようですが、ラベルにあった「新樽」は、
「1~2回使用の新樽」と書いてます。それは新樽とは言わんやろ!(笑)

また、パーカーおじさんがこれに90+点つけたのは間違いないようですが、
どうやら今日の2015年でなく2016年のヴィンテージに対してのようですね。
それより、公式ページでは神の雫に載ったことのほうがうれしいようです。
Evo01
漫画のページそのまま引用し、アジアで一番人気のあるガルナチャとうたっています。


再度、ワイナリー訪問。
Evodia01
Miedes de Aragónというカラタユーから30分ほどの小さな町にあります。
ワイナリー自体はかなり立派な感じです。

アラゴン州のDOとともに位置関係を見ます。
AragonDO
Bodegas San Alejandroはだいたい図中に示した辺りです。

スペイン全体のDOマップからもDO Calatayudを探してみてください。
Evodia03
見つかりましたか?はい。OKですね。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_1342
普通のEvodiaはAltovinum向けと書かれていて、作り手名が伏せてありました。
お陰で正体を突き止めるのに手間がかかったわけですが、これはちゃんと、
Bodegas San Alejandroと書かれています。レンジによって販売ルート違うのかな。

インポーターは普通のEvodiaと同じ日本酒類販売株式会社なんですが、
これは日本向け専用の裏ラベルではなく、ご覧のように上からベタ貼りです。
IMG_1338-(1)
数量が少ないと専用ラベルは無理なんだと察しますが、困りものです。
下のバーコードを隠す必要性はわかりますが、大事な情報も隠れます。


さあ、抜栓。
IMG_1490
前はDIAMテクニカルコルクでしたが、今回は普通のコルク。

Alc.15%。
濃いガーネット。かすかにエッジにオレンジを感じます。
IMG_1491

カシス、ブラックベリー、プラム。
爽やか果実のフレーバーです。
酸味をかすかに感じさせる辛口アタック。
厚みのある味ですが、甘みを漂わせるボディー感もあります。
喉越しで若干さっきの酸味が戻ってくるんですが、
シルキーなタンニンに乗って余韻へスムーズにつながります。

おいしいんではあるのですが、
普通のEvodiaとの明確な差は発見できない印象です。
「プレステージ」はちょっと言い過ぎかな。(笑)


*****


Bodegas San Alejandro
Evodia
Pizarras Antiguas 2015
RRWポイント 91点


Viñapeña Airén

スペインのアイレンという白品種からのワインです。
やまやで何と298円(+税)で売ってるやつです。(笑)
普通はこんなのに手は出さないのですが、アイレン(Airén)に惹かれました。
スペインで白品種生産量ダントツ1位なので記憶にはありましたが、
過去にいただいたことがなかったので味見ということで…。


IMG_1535
Airénは2018年の統計でも214,594ヘクタールの栽培面積となっていて、
2位のMacabeo(リオハではViuraとも)の51,213ヘクタールの4倍で、
ブッちぎりの1位です。国内の総生産でも1品種で約30%を占めるそうです。
ブランデーにも使われるようですが、安ワイン用なのかあまり見かけません。


作り手は「J. García Carrión」で1890年ムルシア州フミージャで創業。
現在では国際的な一大ワインメーカーになっています。一応公式ページ

公式オンラインショップサイトも見ましたが、今日のワインは載ってません。
日本他への輸出用激安商品なんでしょう。ノンヴィンテージだし。


一応、Jumillaにあるワイナリー(工場?)を訪問。
JGC01
やはり、なかなかの規模ですね。

ムルシア州やDO Jumillaを掘り下げても意味がないので(笑)、
アイレンの主要生産地であるCastilla la Mancha州を眺めましょう。
SpainMap
カスティージャ・ラ・マンチャ州はスペインの真ん中です。
(カスティーリャやカスティーなんて書きますが、ここは「ジャ」に統一。)


ラベル平面化画像。
IMG_1350
最近、このモダンな感じのデザインに変わったみたいですね。


さて、スクリュー回転。
IMG_1536
無印にもほどがあるって感じです。300円ですからね。(笑)

Alc.11%。
明るいイエロー。
IMG_1534

ライム、花梨、青リンゴ…。
この香りは好きです。
やっぱりの水臭い辛口アタック。
柑橘系の味わいはあるんですが、
やはり軽い。
ひたすら軽い。
そのうち軽~い酸も出てきます。
後味にはその酸が後を引くなぁ~。

でもね。まあまあ飲めるんですよ。
なんとか無添加国産ワインより(笑)、
よっぽど飲めます。


*****


J. García Carrión
Viñapeña Airén NV
WWWポイント 76点



WhiteWhiteWine01

Bodegas Tagonius Gran Vino Reserva 2005

スペインのタゴニウス・グラン・ビノ・レセルバ2005です。
リカマンの店頭での1本ですが、パーカーおじさん93点のシールに釣られたのは内緒。(笑)
DO Vinos de Madridというのは初めてです。後で調べてみましょう。
結構なバックヴィンテージですが、これが吉と出るか、凶と出るか…なんですよ。


IMG_1214
1860年に創立したワイナリーが前身だそうで、遡ると歴史は古そうです。
現在はマドリッドの企業グループが投資して規模を拡大、評価も高いようです。


公式ページはそこそこの出来なんですが、さすがに2005年のラインアップは載っていません。

よってネット情報に頼るわけですが、日本のサイトに結構この2005年が出回っています。
セパージュは、
・メルロー 65%
・テンプラニージョ 15%
・カベソー 10%
・シラー 10%
メルロー主体って面白いですね。
新樽率100%のフレンチオーク樽で18ヶ月熟成と贅沢にやってます。


ワイナリー訪問。
VinosdeMadrid02
Vinos de Madridと言うだけあってマドリードの南東にあります。
ティエルメス(Tielmes)という町の近く、マドリードから車で小1時間の距離です。

DO Vinos de Madridをスペイン全体の地図で確認します。
VinosdeMadrid03
やはりマドリード周辺ですが、南東側と南西側の2地域に分かれてますね。
面白い。

中央高原(Meseta Central)のDOだけに注目してみます。
VinosdeMadrid01
DO La Manchaでかいですね。

参考までに、
DO Vinos de  Madridの公式ページです。



ラベル平面化画像。
IMG_1206
珍しい透明フィルム状のラベル。撮影しにくっ。
裏ラベルはインポーターもので、これ見よがしの「パーカーポイント93点獲得ワイン」。
DO Vinos de Madridの認証シールはちゃんと貼ってます。


さあ、抜栓。うっ! 液面がかなり上がった跡がありますよ。
IMG_1212
15年ほどの間に何が起こったのか。どんな保管状態だったのか。心配です。

Alc.14.5%。
少し濁り気味のガーネット。エッジから褐変しつつ透明感が侵食しています
IMG_1213

弱い黒ベリーは感じますが、すぐに濡れた木の樽香からの腐葉土。
タマネギ。硫黄の感じ。還元臭か?
非常に嫌な予感です…。

酸と苦味のアタックです。
味わう力がないのかと不安になりながら味わいを探しますが、
その味が見当たりません。

残念ですが、これは欠陥認定です。
パーカーおじさんがこれに93点をつけるとは思えませんね。

 この2005年もの、海外では50ドルくらいで売られてたようですが、
日本ではなぜか1500円くらいで叩き売りしてるところがあります。
品質がヤバいこと、わかってたんじゃないのと疑ってしまいます。


*****


Bodegas Tagonius
Gran Vino Reserva 2005
DO Vinos de  Madrid
RRWポイント --点


Nivarius Tempranillo Blanco 2018

KALDIの店頭でシロクマさんのかわいいラベルを発見。
スペインの白ワインか…。えっ?…テンプラニージョ?…ブランコ(白)?
思わずその場でググってしまいましたが、裏ラベルにも解説があり、
1988年に発見されたテンプラニージョの突然変異の白ブドウだそうです。
リオハで発見されたので、単一品種の白ワインは他地域にはないそうです。
これは試さないという選択肢はないやろ?ということで。(笑)


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作り手Bodegas Nivariusを調べますが、2012年設立の新しいところです。
なんとDOCa Riojaの白ワインだけしか作らない白ワイン専門の生産者です。


公式ページは非常によくできていて、リオハの詳細情報が盛りだくさんです。

ところが、今日のテンプラニージョ・ブランコが載っていません。
Edición Especial Limitada(スペシャル・リミテッド・エディション)だからですかね?
よってネット情報から。
・テンプラニージョ・ブランコ 100%
3500Lのフレンチオーク樽で発酵後、同樽で9ヶ月シュール・リー熟成だそうです。


作り手訪問しますよ。イレグア川沿い、ナルダ(Nalda)が最寄りの町です。
niverius2
切り立った岩山も見えますが、標高が800mと高く年間を通じて冷涼だそうです。
これが酸味を活かした白ワインを作るのにいいそうです。

リオハの地図で位置関係を確認します。リオハ・バハ(Rioja Baja)です。
RiojaDOCa
テンプラニージョ・ブランコが発見されたというMurillo de Río Leza村も記載。

リオハは1991年にDOCa(Denominación de Origen Calificada)認定され、
プリオラートと2地域のみの特選原産地呼称になります。
テンプラニージョ・ブランコの白ワインは2008年にDOCa認定に追加されています。

因みに、リオハDOCaで使用可能な白品種は以下の通り。
Viura、Malvasía、Garnacha Blanca、Tempranillo Blanco、Maturana Blanca、
Turruntés、Chardonnay、Sauvignon Blanc、Verdejo。
(トゥルンテスっていうのがありますが、アルゼンチンのトロンテスとは無関係だそう。)


ラベル平面化画像。おしゃれ。ある意味ジャケ買いでもありました。
niverius1
ちゃんとリオハDOCaの認証シールが貼ってますね。

リオハDOCaの公式サイトというのもありますのでご参考。



さあ、抜栓。
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無印集成コルクですが、キャップシールはエンボスロゴ入りでカッコいいです。

「Rioja」としか書いてませんが、コルク頭には「U」の型押しがありました。
IMG_1198
いや、「N」ですね。NivariusのN。キャップシールの写真も反対か…。orz

Alc.13.5%
淡いレモンイエロー。
IMG_1201

花梨、甘いシロップ漬けの白桃。
甘みを感じた気がしますが、結局は辛口アタック。
味に濃さはあまりない、軽めの仕上がり。
喉越しでフレッシュな味わいが広がるのはいいですね。
後味でかすかな苦味が残りますがマイナスではないです。
テンプラニージョの片鱗かな?

いずれにしても初めて飲む味です。
おもしろ~い。


*****


Nivarius
Edición Especial Limitada
Tempranillo Blanco 2018
Colección Monovarietales
DOCa Rioja
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Paco & Lola Rías Baixas Albariño 2014

またまたスーパーでリアス・バイシャスのアルバリーニョを見つけました。
今度は何やら派手な水玉模様です。一瞬たじろぎましたが、
アルバリーニョにハズレなしという経験則からゲットしてお試しとなりました。


IMG_1012
パコ・イ・ロラと読みます。「&」はスペイン語で「Y」(イ)です。
見慣れるとなんだかオシャレなデザインにも見えてきます。(笑)


公式ページはトップページがやっぱり一面の白黒水玉模様。

「水玉模様のワイン」って呼んでね、とも書いています。(笑)
2005年創業の新しいワイナリーで、430の作り手からなる協同組合が母体。
畑の総面積は220haにも及び、リアス・バイシャスでは最大級だそうです。
赤ワインもラインアップにはありますが、やはり主力はアルバリーニョです。
・アルバリーニョ 100%
ステンレスタンクで21日の発酵のあと、3ヶ月シュールリーの放置プレイです。
だいたいどこもそんな感じですね。


早速、ガリシア州リアス・バイシャスのワイナリー訪問。
Paco&Lola01
やはりここも大きな水玉模様の看板で期待に応えてくれます。

裏ラベルにDO Rías Baixasと共にVal do Salnés(Salnes Valley)とあるので、
調べてみると、Val do SalnésはDO Rías Baixasのサブリージョンらしいです。
DOリアス・バイシャスの公式ページにそのあたりが詳しく書いてあります。

アルバリーニョ自体の原産地が、Val do Salnés(Salnes Valley)なんですってね。
今日のワインはアルバリーニョ発祥の地のアルバリーニョってことですね。

その公式ページにはサブリージョンの地図がありました。
Paco&Lola02
Val do Salnés含め5つのサブリージョンがあるようですが、
やはりVal do Salnésが一番古く、オリジナルであり中心地であるようです。

Val do SalnésをGoogle Mapに転記しつつ、パコ・イ・ロラの場所も確認。
RiasBaixas0
いつもながら見事なリアス式海岸。海風や地質の影響の強い複雑なテロワールです。

そのせいかリアス・バイシャスのアルバリーニョは棚作りでの栽培が特徴です。
Paco&Lola04
これはパコ・イ・ロラの公式ページから拝借した写真ですが、解説もしてあり、
約1.8mの棚作りは、ブドウの枝が支柱に沿って広がり最大限の太陽光を受け、
地表から遠ざけることで地面の湿気の影響を回避、さらに風通しもよくする、
という必然から生まれたものだそうです。
日本のブドウ栽培の棚作りもアジアの湿潤気候の湿気対策だというのが頷けます。


ラベル平面化画像。
IMG_0918
しかし、ケンカを売るかのようなインポーターシールの裏ラベル隠し。

剥がしにくかったですが、がんばって削り取りました。
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なんと、醸造方法がスペイン語と英語で記され、正式な会社名もあります。
やってくれるな、日本酒類販売株式会社。名前よ~く覚えとくからな!


さあ、抜栓。
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コルクにも水玉か!横にはなぜかキャップと共に「&」の文字。

Alc.12.5%。
緑がかった、しっかりしたイエロー。
IMG_1009

ライム、青リンゴ、レモン、ナッツの香ばしさも。
樽はないですから樽香由来ではないんでしょうが。
辛口アタックに酸がついてくる感じ。
味の芯がしっかりあって、緑のニュアンスも感じます。
ちょっと酸強めでしたが、カニ鍋にバッチリ合いました。(笑)
魚介専用ワインとうたっていたアルバリーニョもありましたね。

過去飲んだアルバリーニョはなぜかほとんど79点をつけてます。(微妙~。笑)
しかし、数ある白ワインの中ではかなり好みです。
アルバリーニョ、やっぱ好っきゃわ~。


*****


Paco & Lola
Rías Baixas Albariño 2014
Val do Salnés
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Tussock Jumper Monastrell 2015 DO Jumilla

動物のイラストで世界中のワインを出してるタサック・ジャンパーです。
以前テンプラニージョを試しましたが、お手頃価格で味もいい印象です。
今日は、DOフミージャのモナストレル(ムールヴェードル)をお試し。
世界中で栽培され、オーストラリアなんかではマタローとも呼ばれてますが、
スペイン原産説が濃厚な上、85%はスペインで生産されているそうなので、
モナストレル(ムールヴェードル)はスペインが本家のようなものですね。


IMG_0619
DOフミージャ(Jumilla)はスペイン南部ムルシア州のDOですが、
1966年にDO認定され、赤とロゼがDOを名乗れますが、
モナストレルを50%以上使うことが義務付けられています。
また、「Monastrell」をうたうには85%以上の使用が必要です。


タサック・ジャンパーはおそらくフランスが本拠地のブランドで、
自社に生産ラインを持たず、世界中から選んだワインを生産者に委託し、
自社ブランドで世界中に供給するというスタイルでやっています。
公式ページはこれ。

・モナストレル 100%
アメリカンオーク樽で数ヶ月熟成ということはわかりました。
インポーターサイトにも情報がありました。


タサック・ジャンパーのワイン紹介ページは世界地図になってます。
Tussock01
それぞれの国を代表する動物がアイコンで、同時にボトルのラベルにもなってます。


ラベル平面化画像。
IMG_0510
他のワインは赤いシャツを着ていますが、これだけグリーンです。
どうやらユーロリーフ取得のBIOワインだからのようですね。
同じくスペインのテンプラニージョも同じ牛ですが、赤シャツです。


DOフミージャ(Jumilla)の認証シールもありますが、このDOの場所を確認。
Jumilla01
スペインの南部、ムルシア州のDOです。

このDOの公式ページもあります。


ムルシア州はムルシアが州都のスペインでは小さめの州ですが、
この地図のように州内にいくつかのDO及びIGPがあります。
Jumilla03
DO Yeclaもモナストレルで有名で、DO Jumillaに隣接してますね。


ラベルではDOP(Denominación de Origen Protegida)となっていますが、
スペインで言うDO(Denominación de Origen)とほぼ同義です。
厳密に言うとこういう関係ですね。
Jumilla02
IGPVino de la Tierraと言うんですね。


さて、抜栓。
IMG_0618
合成コルクのDIAM(DIAM1)を使っています。

コルクも平面化してデザインを見ておきましょう。
IMG_0615

Alc.14%。
ガーネット。
IMG_0616

黒ベリー、チョコ、メトキシ青野菜、
シダっぽくもあります。
酸味クールな辛口アタック。
味の厚みはなかなかいいです。
シルキーなタンニンが喉元にアクセントで効いてます。
余韻も同じバランスでそこそこ続くのがいい感じ。
酸は始終居るんですが全く問題ないです。
クールなうまさ、好きですね。


*****


Tussock Jumper
Monastrell 2015 DO Jumilla
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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