ワシントン州の作り手、ヘッジズ(Hedges)の Red Mountain というブレンドが超おいしかったので、そこの普及ラインの C.M.S というのを試すとこれまたなかなかのレベル。もうヘッジズのファンになってしまいました。個人的には「アメリカの最高峰はナパやソノマじゃなく、ワシントン州にあった!」と言う感じです。今日は自社畑シラー100%をお試しです。
公式ページはよく出来ていますが、アメリカあるあるでワイン紹介はショップ兼用。
ショップ兼用サイトは最新ヴィンテージばかりになりがち。今日の2013年のデータは見つからず。よってネット情報などを見て総合的に判断。(笑)
・シラー 100%
シラーは自社畑「Les Gosses Vineyard」から。Joseph Phelps と Tablas Creek のクローンなんだそうで。どちらもカリフォルニアからですが、元はバリバリのローヌ系のようですね。除梗、部分的に破砕、ステンレスタンクで醸されます。新樽率40%で樽詰め後、樽内でMLF、澱引きの後11ヶ月の熟成です。樽はアメリカンとフレンチの混成でだいたい半々のようです。
パーカーおじさんは今日の2013年に92点をつけていますね。悪くない評価ですが微妙な点数です。ただし、こっちは8年寝かせてますからいい具合の熟成も楽しめるかもです。
前にも見ていますが、ヘッジズを訪問します。周囲が自社畑の美しいところです。
Google Mapで、Benton City と Richland の町の間、もう少し広域を俯瞰します。
レッド・マウンテンは山というよりは丘ですね。その南側に広がるのが、Red Mountain AVA(AVA=American Viticultural Area)。
Red Mountain AVA の公式ページというのがありまして、そこから空撮写真を拝借。
手前のレッド・マウンテン側から南の方を見ています。
これも前に見ている地図。ワイナリーの周辺が以下のような自社畑になっています。
Les Gosses という畑がシラー専用のようですね。2008年からほぼすべての畑をビオディナミに移行し、2015年にワシントン州で初の Demeter 認証を受けたワインをリリースしています。
例によってワシントン州を俯瞰して Red Mountain AVA とヘッジズの位置を確認します。
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。
ラベル平面化画像。
情報量いっぱいのアメリカっぽくないデザイン。きらいじゃないです。
さあ、抜栓。
キャップシールは凝ってますね。コルクもDLD専用デザインですが、写ってる紋章だけなので平面化はしません。
Hedges は1987年創業の家族経営ワイナリーで、オーナーがトムさんとアン・マリーさんのヘッジズ夫妻です。トムさんはこのワイナリーの近くリッチランドという町の出身ですが、奥さんはシャンパーニュ出身のフランス人とのこと。ラベルからもわかるように確かにフランスのテイストがありますね。実際この DLD(Descendants Liégeois Dupont)というワイン名は奥様側のご先祖へのオマージュなんだそうで。
公式ページはよく出来ていますが、アメリカあるあるでワイン紹介はショップ兼用。
ショップ兼用サイトは最新ヴィンテージばかりになりがち。今日の2013年のデータは見つからず。よってネット情報などを見て総合的に判断。(笑)
・シラー 100%
シラーは自社畑「Les Gosses Vineyard」から。Joseph Phelps と Tablas Creek のクローンなんだそうで。どちらもカリフォルニアからですが、元はバリバリのローヌ系のようですね。除梗、部分的に破砕、ステンレスタンクで醸されます。新樽率40%で樽詰め後、樽内でMLF、澱引きの後11ヶ月の熟成です。樽はアメリカンとフレンチの混成でだいたい半々のようです。
パーカーおじさんは今日の2013年に92点をつけていますね。悪くない評価ですが微妙な点数です。ただし、こっちは8年寝かせてますからいい具合の熟成も楽しめるかもです。
前にも見ていますが、ヘッジズを訪問します。周囲が自社畑の美しいところです。
ストビューでは敷地の中に入れず、入口の写真でお茶を濁します。奥に見える丘が Red Mountain 山で、この辺り一帯が Red Mountain AVA になります。
Google Mapで、Benton City と Richland の町の間、もう少し広域を俯瞰します。
レッド・マウンテンは山というよりは丘ですね。その南側に広がるのが、Red Mountain AVA(AVA=American Viticultural Area)。
Red Mountain AVA の公式ページというのがありまして、そこから空撮写真を拝借。
手前のレッド・マウンテン側から南の方を見ています。
これも前に見ている地図。ワイナリーの周辺が以下のような自社畑になっています。
Les Gosses という畑がシラー専用のようですね。2008年からほぼすべての畑をビオディナミに移行し、2015年にワシントン州で初の Demeter 認証を受けたワインをリリースしています。
例によってワシントン州を俯瞰して Red Mountain AVA とヘッジズの位置を確認します。
シアトルのある Puget Sound AVA 以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。
コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、Horse Heaven Hills AVA のあたりでオレゴン州との州境となり西へ向かい、オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で Willamette Valley AVA から来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。やはり川が銘醸地を知る鍵ですね。
AVAを見るには、こういうネットで拾った地図(PDFはここ)の方がわかりやすいですね。
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。
ラベル平面化画像。
情報量いっぱいのアメリカっぽくないデザイン。きらいじゃないです。
さあ、抜栓。
キャップシールは凝ってますね。コルクもDLD専用デザインですが、写ってる紋章だけなので平面化はしません。
Alc.14.5%。(pH:4.10、Brix:6.2)
濃いインキーなガーネット。
黒ベリー、ダークチェリー、森の下草、スパイス。
酸がしっかり主張する辛口アタック。
圧倒的な厚みの奥行きある味わいです。
スモーキーな風味を漂わせる複雑な深みを感じます。
先ほどの酸はそれを豪華に飾り付けます。
余韻も悠遠にて、終わりなしの如し…。(笑)
パーカーおじさんの92点さえ、ウソでしょって感じ。
パーカーおじさんの92点さえ、ウソでしょって感じ。
この作り手、ほんと間違いないです。
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Hedges Family Estate
DLD (Descendants Liégeois Dupont)
Cuvée Marcel Dupont
Red Mountain Syrah 2013
Cuvée Marcel Dupont
Red Mountain Syrah 2013
RRWポイント | 97点 |
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