シャトー・ド・ボーカステルで有名な南ローヌの生産者、
ファミーユ・ペランがカリフォルニアで展開するジョイントベンチャー。
パートナーのロバート・ハース氏(インポーターVineyard Brands経営)と、
4年かけて南ローヌのワインを再現するのに最適な場所を探し当てました。
それがパソ・ロブレスで、創設したワイナリーがタブラス・クリークです。


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公式ページはよくできてますがワイン情報が少々弱いですね。
セパージュはラベルにもある通り、
・グルナッシュ 60%
・シラー 25%
・クノワーズ 10%
・ムールヴェードル 5%
クノワーズというのが面白いです。
AOCシャトーヌフデュパプの使用可能な13品種のひとつでしたね。
個々のワインに樽熟の記述がないのですが、
Wine Makingのページに大樽(foudre)で1年とは書いてます。
いずれにしても、南ローヌのワイン造りの匂いがプンプンしますね。


さあ、ワイナリー訪問。
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近代的な建物で試飲ツアーなんか始終受け入れしてるようです。

位置関係を確認します。
Tablas01
ちょうどサンフランシスコとロサンゼルスの中間くらいで、
どちらからも車で3時間半といったところ。
AVAでもあるパソ・ロブレスの市街からは30分ほどの山間にあります。
その途中に前に飲んだ「DAOU」のワイナリーもありますね。
ここもパソ・ロブレスでした。


ぐるっと1枚もののラベル。ラベル平面化撮影の本領発揮です。
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インポーターラベルもオリジナルの邪魔をしないさりげなさ。
こういう気遣いのできるインポーター(ジェロボーム)は素晴らしい。
しかし、「Côtes de Tablas」って「Côtes de Rhône」のシャレですよね。
AOCコート・デュ・ローヌのようにラインアップのボトムなんでしょう。
どれだけローヌ・リスペクトやねん!(笑)


さて、抜栓です。
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キャップシールのシンボルマークがいいですね。

Alc.14.5%。
濃いルビー、とってもクリアな透明感があります。
カシス、チェリー、茎っぽさの香り。
辛口アタック。
タンニンが上に乗っかってますが、
凝縮感と果実味が圧倒的に迫ってくるフルボディ。
喉元に特徴的な渋みを感じながらドラマチックな余韻へ。
まさに南ローヌの上等ワインを表現できていると思います。

色からは想像できない重厚感。
おもしろいです。
パーカーおじさんは91-93点ですって。


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Tablas Creek Vineyard
Côtes de Tablas 2012
Paso Robles, California
RRWポイント 94点