Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Tempranillo

Bodaga Cuatro Rayas Organic Tempranillo 2018 Rueda

やまやの店頭でオーガニックワインのコーナーがあり、つい手に取った1本。
Organic Tempranillo と書かれ、大きなミツバチのイラスト、Vegan マークも。
普段はビオなワインは敬遠しがちなんですが、怖いもん見たさでつい。(笑)
こういうお手頃ビオだと、テンプラニージョ本来の味が楽しめるかも…。


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作り手は1935年創業と歴史もある DO Rueda を代表する大手ワイナリーでした。
DO Rueda のワイン生産量の20%を占める地域最大の生産者ということです。
やはりベルデホ(Verdejo)種からの白が大半のようですが、2,150haの畑から、
年間1,500万本を生産し、全世界50ヶ国に輸出しているといいます。
一方で、樹齢100年超のプレフィロキセラの畑からの高級ベルデホなんかもあり、
ただの大量生産メーカーということではなさそうですね。


公式ページは大手らしくなかなかよくできています。

今日のオーガニック・テンプラニージョもデータシート付で載ってます。
・テンプラニージョ 100%
ステンレスタンクで発酵、熟成はオーク樽で3ヶ月となってます。
スペインなのでおそらくアメリカンオーク樽じゃないですかね。


ワイナリー訪問。工場風情の大きな施設ですが、周りはきれいな畑。
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ルエダの町の東に車で10分、ラ・セカと言う町の外れにあります。

いつもの地図で DO Rueda の位置を確認しておきましょう。
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DO Ribera del Duero から来るドゥエロ川(Río Duero)流域ですね。

ここでカスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)の DO を確認します。
リベラ・デル・ドゥエロ他有名な産地はドゥエロ川流域にあるのがわかります。
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ルエダはカスティージャ・イ・レオン州のバジャドリー県(Valladolid)
になりますが、隣のトロ(DO Toro)はサモーラ県(Zamora)です。

VCとあるのは「Vino de Calidad con Indicación Geográfica」のことで、
DO(Denominación de Origen)より、ワンランク下の格付けになります。
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ややこしいですが、EUの格付けと対比で覚えましょう。


ラベル平面化画像。粗い紙です。オーガニックの雰囲気出してるの?
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インポーターシール、裏ラベル、一体化の一枚ものラベルですね。
裏ラベルの側には DO Rueda 認証シールだけでした。(下に移動させました。)
ユーロリーフのオーガニック認証と、Vegan マークもありますから、
動物性素材不使用ということで、清澄での卵白等も使ってないんでしょう。


さて、抜栓といきましょう。
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キャップシール、コルクともロゴマーク入りで凝ってますよ。

コルク平面化。
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ノマコルクですね。サトウキビ由来のバイオプラスチック合成コルクです。

Alc.14%。(pH:3.79、Brix:7.0)
濃いガーネット。
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クロスグリ(Grosella Negra)、ラズベリー(Frambuesa)。
酸味の香りにも感じますが、まさに「果実香」って感じ。
青野菜がありますね。ビオっぽい。(笑)
樽木っぽくも感じ、3ヶ月でも効いてますね。
酸味っぽいクールさを感じる辛口アタック。
やはり相当な酸を感じます。
しかしながら、味の芯はしっかりしていて、
全体としては、まとまってる気がします。

テンプラニージョのコクは出ていておいしいんですが、
この酸味は損をしていて惜しい気がします。


*****


Bodaga Cuatro Rayas
Organic Tempranillo 2018
Rueda
RRWポイント 87点


Hacienda Terra d’Uro La Enfermera Tempranillo 2015 Toro

一風変わったラベルデザインと、DOトロテンプラニージョというだけで、
ネットで適当にゲットしたワインですが、昨年同じ作り手のを試してました。
前回は店頭でパーカーおじさん94点のシールに釣られたんですが(笑)、
今回も90点シールがついてました。まあ、評価が高いのはいいことです…。


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昨年試したUROというワインはトップキュヴェでしたが、今日のはお手頃で、
公式ページにも紹介がなさそうです。これは情報収集が大変そうです。

公式ページはこれ。一応体裁はしっかりしてますが、ワイナリーの実体が不詳。

それもそのはず、このワイナリーは醸造家3人のプロジェクトなんだそうで、
Cristiano Van Zeller氏、Oscar Garrote氏、Javier "Pipa" Ortega氏のお三方。
中心的存在のクリスティアーノ・ヴァン・ツェラーさんは実はポルトガル人で、
ポルトガルの銘醸地ドウロ(Douro)の Quinta Vale D. Maria の当主でもあります。

1980年代後半、酒精強化のポートワインに頼らず、辛口ワインにフォーカスした、
ドウロの5生産者が、グループを結成したドウロ・ボーイズというのがありまして、
クリスティアーノさんは、そのメンバーの一人なんだそうです。
バローロ・ボーイズやウスケ・ボーイズやらいろんなボーイズがありまんな~。

で、そのクリスティアーノさんがスペインのトロの地の可能性に目をつけ、
スペイン人のパートナーと共にこのプロジェクトを起こしたというわけです。


今日のワインですが、ネット情報を総合すると…。
・テンプラニージョ 100%
テラ・ドゥロは樹齢140年のプレ・フィロキセラ(自根)の古木の畑が自慢なのですが、
このワインは15年くらいの若木(でもこれも自根のようです。)から作られます。
熟成はフレンチ/アメリカンオーク樽にて3ヶ月。


テンプラニーリョとよく書いてますが、ここではテンプラニージョとしています。
テンプラニーヨはあったとしても、まずテンプラニーリョとは発音しません。
スペイン語でLLLとは別の文字で「エジェ」というアルファベットの1文字です。
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DOトロの地域ではテンプラニージョをTinta de Toroというシノニムで呼びます。
リベラ・デル・ドゥエロではTinto FinoとかTinta del Paísと言います。
ラ・マンチャではCencibel。カタルーニャのペネデスではUll de Llebre
またこれがポルトガルへ行くとティンタ・ロリス(Tinta Roriz)と呼びますが、
これはダンやドウロ含む北部の呼び方で、中央部やアレンテージョなどの南部では、
アラゴネス(Aragonez)になります。以上、シノニムまとめ。(笑)


さて、プロジェクトだからかワイナリーの所在がわかりません。
ネットでなぜか経緯度だけ書いてある情報がありました。
その場所はここになります。それらしい感じがないでもないですが…。
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一応、DOトロのエリアではありますが…。


DOトロの位置関係をスペイン・ポルトガル地図でおさらいします。
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リベラ・デル・ドゥエロを抜けて来て、トロを貫くドゥエロ(Duero)川は、
ポルトガルに入るとドウロ(Douro)川に名を変え、DOCドウロを通って、
ポルトから大西洋に注ぎ込みます。ドウロとトロは川つながりで関係が深そうです。
(スペイン:DO=Denominación de Origen、ポルトガル:DOC=Denominação de Origem Controlada)


ラベル平面化画像。
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エチケットのイラスト(聴診器?)が「e」なのはEnfermeraの頭文字ですかね。
裏ラベルにワイン名「ラ・エンフェルメラ」のネーミングの説明があります。
「Enfermera」はスペイン語で「看護婦」の意味で、これには背景があるそうで…。
1476年の「トロの戦い」で、当時のカスティージャ王国(まあ、スペイン)の女王、
イサベル1世(Isabel la Católica)が攻めてきたポルトガルのアルフォンソ5世に応戦、
そして勝利しますが、その際、負傷兵のための設備を整えトロのワインを振舞ったとか。
その後のスペインの医療の原型とも言われています。それを「看護婦」になぞらえ、
イサベル1世を「ラ・エンフェルメラ」と呼んだそうです。ポルトガルを打ち負かし、
トロのワインを振舞う…このプロジェクトの成り立ちを思うと、なんだか意味深です。


インポーターシールはこれですが、DOトロの認証シールの上に貼ってました。
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頑張りましたが、きれいに剥がせませんでした。コンチクショー!


さあ、抜栓。
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無印キャップシールに、コルクには「TORO」のみ。(笑)

Alc.14.5%。(pH:3.84、Brix:7.3)
濃いガーネット。
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ブラックベリー、カシス、スパイス。
木樽も確かに香ります。
酸味感じる辛口アタック。
これは前に試したUROに似ています。
果実味もしっかり感じながら、
少々重々しく厚みのある味が現れます。
やっぱり酸は気にはなるんですが、
収斂性が前のめりのタンニンと拮抗して、
余韻前に絶妙なバランスを見せてくれました。
長めの余韻では、その酸もハーモニーの一部と気づきます。

テンプラニージョらしいいい味わいですが、
もう少し柔らかなタイプが好みですね。
でも、パーカーおじさんよりプラス1ポイント。(笑)


*****


Hacienda Terra d'URO
La Enfermera
Tempranillo 2015 Toro
RRWポイント 91点


Félix Solís Fyi Red Blend 2017

リカマンで何となくラベルが気になって買ってしまった1本。
1400円ほどのお手頃価格だったんですが、ネットを見ると軒並み千円以下。
微々たる差ですが、飲む前から何だかな~とちょっとケチがついた気分。(笑)
ネックのシールはジェームス・サックリングさんの90点評価ですが、
調べると2018年ヴィンテージに対してです。こういうのも何だかな~。(笑)


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よし、こうなったら、このワインにまつわる何か面白いネタを探すしかないです。
「Fyi」はやはり「For Your Information」、「ご参考までに」という意味でした。
「ご参考までに、ここにちょっとおいしいワインがありますよ」的な感じだそうで。
スペイン語で「Para Tu Información」ですが、PTIよりFYIの方が通りがいいんでしょうか。


公式ページはこれ。かなりの大企業ですが、1952年創業の家族経営をアピール。

一応、今日の「Fyi」はデータシート付で載っていました。
セパージュは年々変わるのか「テンプラニージョとシラー」としか書いてません。
しかしながら、裏ラベルにこうありました。
・テンプラニージョ 60%
・カベソー 20%
・ガルナチャ 20%
全然違いますやん。シラーなんか入ってないし。(笑)
ブドウの出どころはスペイン各地(笑)。でも、古木の畑で手摘み収穫ですって。
ステンレスタンクで発酵後、アメリカンオーク樽で3~4ヶ月の熟成。
MLFもこの樽内でやるそう。

世界展開のためか、Félix Solís Avantisという会社も立ち上げてます。

公式は別サイトですが、ほぼ内容は同じ。(笑)


カスティージャ・ラ・マンチャ州のバルデペニャスに本拠地があります。
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訪問したら、すごいです。タンク群が石油コンビナートのようです。
こんなに誇らしげにタンク群を見せる作り手も珍しいような気がします。
ここから1.5時間ほど北上した所にもう一つ同じようなコンビナートを所有。(笑)
ラ・マンチャという名前で、こちらもワイナリーと言い張ってますが、もはや工場。

本拠地のDO Valdepeñasだけにとどまらず、Rías BaixasやRuedaも出してます。
しかしながら、まずはDOバルデペニャスの位置を確認しておきましょう。
Valdepenas
DOラ・マンチャに取り囲まれた感じですね。

DOバルデペニャスの公式ページです。日本語表示できます。

いろいろ蘊蓄がありそうですが、今日のワインがDOバルデペニャスではないので、
こんなリンクを貼っただけでお茶を濁しておきます。(笑)

いつもの地図でスペイン全体を眺めておきましょう。
SpainMap
敢えて書き込んでないですが、DO Valdepeñas、見つかりましたか?


エチケット平面化画像。
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控えめインポーターラベルはオリジナルを隠さなくていいです。


さて、抜栓。
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うん、普通。しかたないですね。

コルク平面化。
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DIAM3を採用です。

Alc.14%。
ガーネット。
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黒ベリー、プラム、アメリカンチェリー、リコリス。
辛口アタック。
フルーティさはかすかな甘さなのかな...いや、結構甘い。
味の芯はか細くて軽い印象。
酸味も感じながら尻切れトンボの余韻へ。

う~ん、不味くはないですが、値段なり…かな。
甘いのはいただけません。


*****


Felix Solis
Fyi Red Blend 2017
RRWポイント 83点


Nivarius Tempranillo Blanco 2018

KALDIの店頭でシロクマさんのかわいいラベルを発見。
スペインの白ワインか…。えっ?…テンプラニージョ?…ブランコ(白)?
思わずその場でググってしまいましたが、裏ラベルにも解説があり、
1988年に発見されたテンプラニージョの突然変異の白ブドウだそうです。
リオハで発見されたので、単一品種の白ワインは他地域にはないそうです。
これは試さないという選択肢はないやろ?ということで。(笑)


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作り手Bodegas Nivariusを調べますが、2012年設立の新しいところです。
なんとDOCa Riojaの白ワインだけしか作らない白ワイン専門の生産者です。


公式ページは非常によくできていて、リオハの詳細情報が盛りだくさんです。

ところが、今日のテンプラニージョ・ブランコが載っていません。
Edición Especial Limitada(スペシャル・リミテッド・エディション)だからですかね?
よってネット情報から。
・テンプラニージョ・ブランコ 100%
3500Lのフレンチオーク樽で発酵後、同樽で9ヶ月シュール・リー熟成だそうです。

一応、これがテンプラニージョ・ブランコ。
TempranilloBlanco
突然変異で黒ブドウがこんな白ブドウになるもんなんですね。


作り手訪問しますよ。イレグア川沿い、ナルダ(Nalda)が最寄りの町です。
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切り立った岩山も見えますが、標高が800mと高く年間を通じて冷涼だそうです。
これが酸味を活かした白ワインを作るのにいいそうです。

リオハの地図で位置関係を確認します。リオハ・バハ(Rioja Baja)です。
RiojaDOCa
テンプラニージョ・ブランコが発見されたというMurillo de Río Leza村も記載。

リオハは1991年にDOCa(Denominación de Origen Calificada)認定され、
プリオラートと2地域のみの特選原産地呼称になります。
テンプラニージョ・ブランコの白ワインは2008年にDOCa認定に追加されています。

因みに、リオハDOCaで使用可能な白品種は以下の通り。
Viura、Malvasía、Garnacha Blanca、Tempranillo Blanco、Maturana Blanca、
Turruntés、Chardonnay、Sauvignon Blanc、Verdejo。
(トゥルンテスっていうのがありますが、アルゼンチンのトロンテスとは無関係だそう。)


ラベル平面化画像。おしゃれ。ある意味ジャケ買いでもありました。
niverius1
ちゃんとリオハDOCaの認証シールが貼ってますね。

リオハDOCaの公式サイトというのもありますのでご参考。



さあ、抜栓。
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無印集成コルクですが、キャップシールはエンボスロゴ入りでカッコいいです。

「Rioja」としか書いてませんが、コルク頭には「U」の型押しがありました。
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いや、「N」ですね。NivariusのN。キャップシールの写真も反対か…。orz

Alc.13.5%
淡いレモンイエロー。
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花梨、甘いシロップ漬けの白桃。
甘みを感じた気がしますが、結局は辛口アタック。
味に濃さはあまりない、軽めの仕上がり。
喉越しでフレッシュな味わいが広がるのはいいですね。
後味でかすかな苦味が残りますがマイナスではないです。
テンプラニージョの片鱗かな?

いずれにしても初めて飲む味です。
おもしろ~い。


*****


Nivarius
Edición Especial Limitada
Tempranillo Blanco 2018
Colección Monovarietales
DOCa Rioja
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Porta 6 Vinho Regional Lisboa 2016

たまに飲みたくなるポルトガルのワインですが、今日は完全にジャケ買い。
CDじゃないですが、ラベルデザインで買いたくなる時ありませんか?
リスボンの街角でしょうか、おしゃれで雰囲気のあるイラストです。
ラベルデザインでワインが2割増しくらい美味しくなることがあります。(笑)


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で、また、ラベルがでかいです。ネックの猫のイラストもかわいい。
作者はドイツの有名なイラストレーターHauke Vagtという方だそうです。


このワインは、リスボン県のすぐ北、レイリア県(Distrito de Leiria)にある
Vidigal Winesというところが出しています。
たくさんの種類を扱ってますが、公式ページは何気にこの「Porta 6」押しです。

ワイン紹介ページでは「お手頃価格なので箱買いしてね!」なんて書いてます。(笑)
データシートもあって情報は豊富です。セパージュは以下になってます。
・アラゴネス(テンプラニージョ)50%
・カステラン 40%
・トウリガ・ナシオナル 10%
AragonezTempranilloのシノニムで、ダンや北部ではTinta Rorizと呼ばれます。
Aragonezは中央部やアレンテージョなどの南部での呼び名です。
近くAragonezに統一されるなんて情報もありますが、やはり首都圏が優位なんでしょうか。
Castelãoはリスボン含む南方に多い黒品種でタンニン分が豊富なんだそうです。
Touriga Nacionalはご存知ポルトガルを代表する黒品種でしたね。
ワイン作りは完全除梗・破砕、ステンレスタンクのみでの熟成です。


ワイナリー訪問します。
Vidigal01
ラインアップも多く、生産量も大量でしょうから、施設も大きいです。

公式ページに載っていた地図だと位置関係がわかりやすいです。
Vidigal02
この地図にあるポルトガル中のだいたいの産地を手広く扱っているようです。

ついでですが、DOCとIGがわかる詳しい地図を貼っておきます。
Portugal_DOCs_IG
DOC(Denominação de Origem Controlada)は原産地呼称統制。
IG(Indicação geográfica)は、いわゆるVinho Regional(生産地表示ワイン)。


ラベル平面化画像。裏ラベルも表の雰囲気を踏襲して秀逸です。
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Vinho Regional Lisboa = IG Lisboaがわかりますね。


さあ、スクリュー回転。
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「Porta 6」のロゴがエンボスになってます。いい感じ。

Alc.13.5%。
赤みの濃いガーネット。
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ブラックベリー、プラム、ダークチェリー。
辛口アタック。
甘み・酸味などの雑味を感じないスキッとした味は、
厚みもそこそこあって安っぽくないです。
喉越しで、やっぱりの酸味が顔を出すんですが、
フレッシュさ演出してくれるいい酸です。
余韻で軽い収斂性のタンニンもわかります。
後味に少しその酸味が残るのは仕方ないとして、
全体評価として「フレッシュうまい」です。
減点ポイントは少なく、上出来じゃないでしょうか。
価格からすると偉いワイン認定です。


*****


Vidigal Wines
Porta 6 Vinho Regional Lisboa 2016
RRWポイント 91点


Hacienda Terra d'Uro URO 2014 Toro

DOトロのティンタ・デ・トロ(テンプラニージョ)100%です。
それより、例によってパーカーおじさん94点のシールに釣られました。(笑)
そういう指標でワインを選ぶというのも偉いワイン探しの早道ですからね。
おじさん高評価の要素を探しつつ味わってみようと思います。


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アシエンダ・テラ・ドゥロは天才醸造家3人のプロジェクトなんだそうで、
Oscar Garrote氏、Cristiano Van Zeller氏、Javier "Pipa" Ortega氏のお三方。
う~ん、誰も聞いたことはないです。(笑)


公式ページの情報はそこそこです。

UROのセパージュは、
・ティンタ・デ・トロ(テンプラニージョ)100%
Tinta de Toroはトロでのテンプラニージョのシノニムです。
リベラ・デル・ドゥエロではTinto FinoとかTinta del Paísとか。
ラ・マンチャではCencibelと呼ばれています。
カタルーニャのペネデスではUll de Llebreなんてのも。
脱線しましたが、樽熟は500Lのフレンチオーク樽で20ヶ月。
なんといってもブドウが、樹齢90年の「Finca La Coscojosa」の畑から。
ゴイゴイスーです。


さて、ワイナリーの所在がわかりません。
住所はバジャドリーになってますが、これは事務所。
ネットでなぜか経緯度だけ書いてあるのがありました。
その場所はここになります。それらしい感じがないでもないですが…。
URO01
まあ、トロってこの辺りなんだ~くらいに思っておきましょう。
すぐ近くにドゥエロ川。DOルエダも近いのがわかりますね。

いつもの地図で見るとこうです。
URO02
バジャドリー(Valladolid)の向こうはもうリベラ・デル・ドゥエロですね。
トロもドゥエロ川河畔ということに着目しておきましょう。


エティケタ平面化画像。インポーターシール剥がしました。
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DOトロの認証シールもカッコいいですね。
で、パーカーおじさん94点シールが光り輝いています。(笑)

パーカーおじさんの評を読むと、2011年にも93点をつけています。
2012、2013年は試してないんじゃなくて、リリースされてないとあります。
「この作り手は完成度が低いとリリースしない徹底ぶりで、
2年越しでやっと2014年にありつけた」なんて書いてます。


さて、抜栓。
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コルクには一応ワイナリー名とUROのシンボルマークが。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。涙はっきり。エッジは微かに褐変。
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いきなり樽香から来ます。 
濡れ落ち葉。ちょっと嫌な予感...。
奥にやっと黒ベリーを感じます。
辛口アタック。
味の厚み、複雑味は感じますが、
同時に酸味が結構あることに気づきます。
それほど強い酸ではなく、
淡いタンニンと拮抗しながら余韻へ入っていく感じではありますが、
後味にもその酸とタンニン分の片鱗が残ります。
 
ぜんぜん飲めるんですが、
パーカーおじさんが評価した実力が出てない気がします。
つまり、ごくかすかなブショネを疑う訳です。
欠陥レベルではないんでしょうが...
 
パーカーおじさん好きそうな感じはわかりました。(笑)
ちょっと残念な結果…。


*****


Hacienda Terra d'URO
URO 2014 Toro
RRWポイント 89点


Bodegas Palacio Glorioso Crianza 2015 Rioja

リオハDOCaのボデガス・パラシオのスタンダードライン、
Gloriosoのお手頃クリアンサをいただきます。
以前、リベラ・デル・ドゥエロのViña Mayorを試した時、
本体はここリオハのBodegas Palacioというのを確認していました。
他トロやルエダなどにも進出。手広くやってるスペイン大手です。


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リオハはプリオラートと共に2つだけDOCa(特選原産地呼称認定)でしたね。
D.O.Caは、スペイン語ではDonominación de Origen Calificadaの略です。
先にDOCa認定されたのはリオハの方で、DOCa第1号ってことになります。


公式ページはかなり立派で、傘下の各ワイナリーへのリンクもあります。

以下がグルーポ・ボデガス・パラシオということになります。
・Bodegas Palacio(D.O.Ca Rioja)
・Bodegas y Viñedos Viña Mayor(D.O. Ribera del Duero)
・Bodegas Caserío de Dueñas(D.O. Rueda)
・Bodegas y Viñedos Anzil(D.O. Toro)

さて、今日のワインは、当然ながらの、
・テンプラニージョ 100%
樽熟はミディアムローストのボルドー樽(バリックですね。)で最低12ヶ月。


ここで、クリアンサ他のリオハ特有の規定を見ておきましょう。

<クリアンサ(Crianza)>
(他DO)24ヶ月/内、6ヶ月は樽
(DOCa Rioja)24ヶ月/内、12ヶ月は樽

<レセルバ(Reserva)>
(他DO)36ヶ月/内、12ヶ月は樽
(DOCa Rioja)36ヶ月/内、12ヶ月は樽

<グラン・レセルバ(Gran Reserva)>
(他DO)60ヶ月/内、18ヶ月は樽
(DOCa Rioja)60ヶ月/内、24ヶ月は樽

ザクっと倍の樽熟成です。(レセルバだけ同じ…ややこしや)


さて、リオハの本拠地ワイナリーを訪問します。
Palacio02
さすがというかなかなかの規模です。リオハなのでまわりもブドウ畑。

リオハ全体の位置関係も見ておきます。リオハ・アラベサ地区です。
Palacio01
エブロ川流域のとびっきりの銘醸地ですね。


エティケタ平面化画像。
IMG_9643
DOCaリオハ・クリアンサの認証シールがカッコいいです。
裏ラベルはインポーター仕様になってますね。

そうそう、最近ラベルデザインが変わったそうです。シンプルです。
glorioso


さあ、抜栓。
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ワイナリー専用デザインで好感が持てます。

コルクのデザインも平面化して見ておきましょう。
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テクニカルコルク、3年耐用DIAM3採用です。

Alc.14%。
テンプラニージョらしい濃いガーネットです。
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黒ベリー、スパイス、鞣し革。
酸味から来る辛口アタック。
味の深みはそこそこありますね。
タンニンは弱めですが素性はシルキー。
最初の酸は後々まで引きずるんですが、
うまみの余韻もしっかり続くので良しとしましょう。

デキャンティングでこの酸は少し収まりました。
するとうまさがさらに引き立ちます。


*****


Bodegas Palacio
Glorioso Crianza 2015 Rioja
RRWポイント 91点


Viña Mayor Ribera del Duero Crianza 2011

(特に意味はなく)テンプラニージョを飲まなくっちゃとゲット。
リベラ・デル・ドゥエロでいきましょう。


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シンプルなエティケタ(エチケット)が好印象です。


公式ページは最新ヴィンテージしか載っていないショップ兼用です。

ただ、年ごとに変わりはないようです。
・テンプラニージョ 100%
樽熟は、フレンチ/アメリカンオーク混合で12ヶ月です。

スペインの熟成区分についておさらいです。

<クリアンサ(Crianza)>
(赤)24ヶ月(内、6ヶ月は樽)
(白・ロゼ)18ヶ月(内、6ヶ月は樽)

<レセルバ(Reserva)>
(赤)36ヶ月(内、12ヶ月は樽)
(白・ロゼ)24ヶ月(内、6ヶ月は樽)

<グラン・レセルバ(Gran Reserva)>
(赤)60ヶ月(内、18ヶ月は樽)
(白・ロゼ)48ヶ月(内、6ヶ月は樽)

リオハ含め、実際の樽熟期間は規定より長めが多いですね。
今日のも12ヶ月やってますから。
ボトル熟成含め計24ヶ月に満たないからクリアンサなんでしょう。

ところで、スペイン語では「熟成」自体を「Crianza」といいます。
現地の人との会話でこの熟成区分のCrianzaと混同しないように注意です。


このビニャ・マジョール、Bodegas Palacioグループだそうで、
本体はリオハのボデガス・パラシオです。

ルエダやトロにもグループのワイナリーを所有。銘醸地ばかり手広いです。
1894年にリオハ・アラベサで創業。125年の老舗ですね。
1986年にリベラ・デル・ドゥエロに進出。それがこのビニャ・マジョール。


ビニャ・マジョールを訪問です。
Mayor01
残念、ストビューでは近づけません。しかし立派な施設です。
場所はドゥエロ川の畔。近くにあのベガ・シシリアがありました。
前に飲んだFinca Villacrecesもご近所でした。

いつもの地図を上げておきます。リベラ・デル・ドゥエロご確認ください。
SpainMap


エティケタ平面化画像。
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うぬぬ、インポーターシールが何かを隠しています。

隠れていたのはコレです。DOリベラ・デル・ドゥエロ認証シール。
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ダメじゃんか。こんな大事なもの隠しちゃ!
せめて剥がしやすいシールにするとか、気を使ってほしいものです。


さあ、抜栓です。
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VM(Viña Mayor)のシンボルマークがこれでもかと入っています。
3年耐用テクニカルコルク、DIAM3ですね。

Alc.14%。
濃いガーネット。透けにくい感じ。
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黒ベリー、ブラックチェリー。
酸味を感じさせる香りもします。
辛口アタック。
味の厚みは十分ありますね。
やはり酸味がかすかに乗っていますが、
複雑味を与えてるのでいい酸です。
余韻も同じバランスで続いて心地いいですね。
タンニンもいい具合に効いています。


*****


Viña Mayor
Ribera del Duero Crianza 2011
RRWポイント 91点


Familia Torres Altos Ibéricos Reserva 2013 Rioja

さて、いろんなところに進出してるトーレスのリオハです。
原産地呼称最上級のDOCa(Denominación de Origen Calificada)は、
Rioja(1991年)とPriorat(2000年)にしか認定されてませんので、
その二つともでワインづくりしてるってことですね。


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例によって生産者来日イベントで出てきた6本中の1本です。
久しぶりにスペイン語がしゃべれて、なかなか楽しかったです。
トーレスのおじさんが「スペインのどこのワインがお好み?」と聞くので、
嫌味で「Ribera del Duero」かなって答えると、困る様子も見せず、
「それもいいのあるよ。」とのお答え。トーレス、そこにもありました。(笑)


公式ページでこのワインを調べます。

2005年にリオハへ進出、エノテカの記事によると、2009年にクリアンサをリリース、
その8年後ですから2017年にこのレセルバが世に出たようです。

一部新樽のフレンチオークで16ヶ月の上、ボトルで最低20ヶ月の熟成を経ます。
レセルバが36ヶ月熟成(クリアンサは24ヶ月)なのはスペインに規定です。
・テンプラニージョ 100%


トーレスのリオハのワイナリーは「Soto de Torres」という名前であること、
「Rioja Alavesa」地区の「Labastida」の町にあることがわかりました。
早速訪問してみましたが、遠巻きにしか拝めませんね…。
RiojaTorres01
場所はエブロ川が蛇行して流れるところ。たくさんの畑が広がってます。

リオハ全体で言うと、赤い四角で囲ったのが上の地図になります。
RiojaTorres02
リオハと言っても、アルタやバハや、いろんな地域に分かれて結構広いです。


ラベル平面化画像。すごいです。全面ラベル。丸まる1周撮影です。
IMG_9550
ちゃんと、DOCa(Denominación de Origen Calificada)になってます。


さて、いただくとします。
Alc.14.5%。濃いガーネット。
IMG_9546

黒ベリー。香ばしい黒糖。煮詰まったブラックチェリー。
軽い甘・酸味を感じる辛口アタック。
フレッシュさはあるんですが重みは少々弱いかな。
安物然とはしてなくて、そこそこ楽しめる味ですが、
もっとすごいのを期待してましたからね。
少々肩透かし。


*****


Familia Torres
Altos Ibéricos Reserva 2013 Rioja
RRWポイント 89点


Alejandro Fernández Tinto Pesquera Crianza 2012 Ribera del Duero

Ribera del Dueroのテンプラニージョの巨匠アレハンドロ・フェルナンデス。
パーカーおじさんも「スペインのペトリュス」とベタ褒めだそうです。
(Gran)Reservaもありますが、そこは若干お手頃のCrianzaをチョイス。(笑)
以前、同じ作り手のデエサ・ラ・グランハが結構よかったので楽しみです。


IMG_9143
独特のラベルデザイン(フォント含む…笑)。ボトルにも同じ門の浮彫。


公式ページは「Familia Fernández Rivera」名になっています。
前に覗いた時は「Grupo Pesquera」だったような気がしますが…。
傘下に4つのワイナリーを運営してるんでしたね。
本拠地リベラ・デル・ドゥエロの「Pesquera」と「Condado de Haza」、
Zamoraに「Dehesa la Granja」、Campo de Criptanaに「El Vínculo」。

ワイン情報となると、最新ヴィンテージの2016年しか載っていません。
・テンプラニージョ 100%
これは変わらないと思います。
熟成もアメリカンオーク樽で18ヶ月で変わらないようですね。
+6ヶ月ボトルで熟成とも書いてます。


さあ、ワイナリー訪問。
TintoPesquera01
ラベルと同じ門がありますね。これがシンボルになってるわけですか。
この前の道を隔てた向かい側がすぐドゥエロ川になってます。
川沿いにずっと行くと、前に飲んだFinca Villacrecesやベガ・シシリアに到達。

いつもの地図でリベラ・デル・ドゥエロの位置を確認しておきましょう。
TintoPesquera02
バジャドリー(一般にはバリャドリードとも)の東側のドゥエロ川沿いです。


エチケット平面化画像。
IMG_8432
インポーターのシールが見事に裏ラベルを隠してるので剥がしました。(笑)
一部下のラベルが剥がれたりしましたが何とか見られる状態にしました。
スペイン語ではありますが、アレハンドロ・フェルナンデスのメッセージが。
「いかに頑張ってこのワインを作ったか」という大事なメッセージです。
ほんと、何度も言いますが、裏ラベルの件に関してはインポーターの皆さん、
よく考え直していただきたいものです。

さてさて、抜栓。
IMG_9144
専用コルクにキャップシール。横ミレジムも入っています。

コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_9138
ここにもシンボルの門のイラストがありました。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
IMG_9139

黒ベリー、生っと熟成香を感じます。
辛口アタック。
味の厚み、滋味、なかなかなものです。
ちょっとブレタノマイセス風味がある気がしますが、
うまさが帳消しにしてくれるので気にしない。(笑)
タンニンはシルキーで、
最後まで味の厚みをキープしてくれています。
やはり巨匠の醸すテンプラニージョは美味しいです。


*****


Alejandro Fernández
Tinto Pesquera Crianza 2012
Ribera del Duero
RRWポイント 94点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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