Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

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Tua Rita Rosso dei Notri 2018

以前に2016年を試しています、トゥア・リータのロッソ・ディ・ノートリですが、2年進んで2018年を再びお試しです。
さすが、パーカーおじさんが100点をつけたフラッグシップ「レディガフィ」のセカンド(?)、なかなかおいしかった記憶があります。パーカーおじさんは ロッソ・ディ・ノートリ 2016 には92点をつけており、RRWポイントも奇しくも(笑)92点でした。


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1984年、ヴィルジリオ・ビスティさんとリータ・トゥアさん夫妻がトスカーナ州スヴェレート(Suvereto)の地に畑を購入したのがトゥア・リータの始まりです。1988年に植樹し、1992年がファーストヴィンテージだそうで、その後レディガフィ1997がワイン・スペクテイター誌で100点を取り、レディガフィ2000でパーカーおじさんの100点を取るに至ります。
なんでも、この畑のポテンシャルにあとあと気づいたそうですね。そのせいかはわかりませんが、スヴェレートは Val di Cornia DOC のサブゾーンだったものが、2011年に Suvereto DOCG と、単独でDOCG昇格となっています。
しかしながら当のトゥア・リータは、レディガフィに至るまですべて Suvereto DOCG を名乗らず、IGT Toscana なんですが、これは何かのポリシーでしょうかね。


公式ページは今風ですが、ワイン情報は貧弱です。(獲得ポイントは載ってますが…。笑)
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ネット情報にはなりますが、セパージュがこう。
・サンジョヴェーゼ 50%
・カベソー 20%
・メルロー 20%
・シラー 10%
平均樹齢10年と言いますから若木からでしょう。樽熟も総量の30%だけをバリックにて6ヶ月だそうで、かなり軽めに仕上げてありますね。


さて、スヴェレート(Suvereto)にあるトゥア・リータ訪問。
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ストビューではここまで。外からはパッとしませんが、中はスゴそうです。

Google Map上でスヴェレートDOCGとトゥア・リータの場所を確認します。
まさにスヴェレートDOCGの真ん中。しかし、出すワインはトスカーナIGT。(笑)
Suvereto
2011年に Val di Cornia DOC のサブゾーンだったのがDOCGに昇格したSuvereto DOCGですが、赤のみのDOCGで、カベソー・メルロー・サンジョヴェーゼが主体になります。熟成は19ヶ月となっています。
因みに、同じ2011年には、Val di Cornia DOCの赤だけが Rosso della Val di Cornia DOCG(もしくは、Val di Cornia Rosso DOCG)とDOCGになっています。こちらはサンジョヴェーゼが40%以上という縛りがあります。
海岸からは10Kmほど内陸ですが、海風の影響を受ける複雑なテロワールと思われます。北側はボルゲリとも接してますね。


ラベル平面化画像。ここはラベルデザインがトップエンドからお手頃ローエンドまで同じようなデザインなのがうれしいですね。
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インポーターシールはきれいに剥がせませんでした。隠れてたのが、QRコードと「14% vol」「75cl」の表示。いいっちゃいいんだけど、インポーターシールの「アルコール分:13%以上14%未満」って何よ?


さあ、抜栓。
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しっかりとTUA RITAマーク。

コルク平面化。
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なんと、DIAM10とな。

Alc.14%。(pH:3.95、Brix:7.2)
ガーネット。
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カシス、チェリー。シダっぽいの?
辛口アタック。
滋味を乗せた味の厚みは十分。
タンニンはシルキーで、喉越しに心地よい収斂性があります。
余韻はそこそこながら、
酸味を発見しつつフィニッシュまで楽しめます。

パーカーおじさんは、92点の2016年より少し低い90+点としています。
確かにちょっと落ちたような気はします。RRWポイントは91点。(笑)


*****


Tua Rita
Rosso dei Notri 2018
RRWポイント 91点


TUA RITA Rosso dei Notri 2016

トスカーナ州のトゥア・リータです。
創業は1988年といいますから、まだ30年ぐらいですね。
しかしながら、フラッグシップのレディガフィが評判よく、
1998年にWine Spectatorが100点をつけ、
2000年にはパーカーおじさんも100点満点をつけました。


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2015年にはJames Sucklingも100点をつけたそうで、
文字通りワイン界の三冠王ともいうべき快挙ですね。
これは味わってみたいと思いますが、まあ3万円ほどします。
なので、例によってセカンドラベルを探します。
レディガフィはメルロー100%なのでセパージュは違うのですが、
この「Rosso dei Notri」というのが評判いいのでゲットしました。
お値段にして10分の1以下、2千円を切ります。
大丈夫かなと思いますが、本日いただく2016年は、
パーカーおじさんが92点をつけています。
お手頃ラインでも手抜かりのない志の高い生産者ですね。

公式ページはなんと日本語表示できます。
Rosso dei Notriは「ノートリの赤」なんて書いてます。(笑)
セパージュは以下の通り。
・サンジョヴェーゼ 50%
・メルロー 20%
・カベソー 20%
・シラー 10%
ボルドー然とせず、トスカーナらしく、
サンジョヴェーゼ主体なのがなんとなくうれしいです。
データシートを見ると、
サンジョヴェーゼだけステンレスタンクで醸造し、
残りのボルドー品種は仏樽で樽熟成しているそう。
意味はよくわかりませんが、軽めの樽なのはありがたいです。


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例によってワイナリー訪問を試みます。
う~ん、これ以上近づけない。
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しかし、夏のいい天気ですね。


畑もいきいきしています。
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これをパソコン画面で眺めながら飲む。これおススメ。(笑)


位置関係も確認しましょう。トスカーナのスヴェレートです。
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フィレンツェからも結構距離あります。海岸に近いですね。


さて、抜栓。Alc.14%。
濃いガーネット。
ディスク厚めのフルボディーですね。
カシス、プラム、甘い香り+スパイスです。
口当たりは果実味から入り、酸味とタンニンのほどよい調和。
若干、苦味系の雑味を感じますがサンジョヴェーゼ由来でしょうか。
喉に心地よいタンニンの余韻は秀逸です。

夕食のローズマリー・チキンと完璧なマリアージュでした。
う~む。
そこらへんの格付けボルドーなんか軽く越えてますね。
そして、またパーカーさんの採点は正しいことを痛感します。


*****


TUA RITA Rosso dei Notri 2016
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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