Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

USA

Domaine Drouhin Oregon Dundee Hills Pinot Noir 2015

ブルゴーニュのトップ生産者のひとつジョセフ・ドルーアンが早くから目を付けた新天地がアメリカのオレゴン州。1988年にドメーヌ・ドルーアン・オレゴンをウィラメット・ヴァレーに立ち上げます。今日は、初リリースから世界で絶賛されてるというそのドメーヌ・ドルーアン・オレゴンのピノ・ノワールをいただきましょう。今日の2015年はパーカーおじさんの評価は90点だそうでなかなかなものです。2018年には94+点をつけてますね。むむっ。

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ジョセフ・ドルーアンさんがシャブリからボーヌに居を移し、1880年にメゾン・ジョゼフ・ドルーアン (Maison Joseph Drouhin)を立ち上げ、息子のモーリス、孫のロベールと代々事業を拡大していきました。ロベールさんは1961年にアメリカのオレゴン州を訪れ、当時はブドウ畑もないウィラメット・ヴァレーを見て、その自然の美しさに感銘を受けていたという伏線があるのですが、1979年にパリで行われたコンクールのピノ・ノワール部門でオレゴン産のピノ・ノワールがトップ10に入ったのを目の当たりにし、産地としての可能性を直感したそうです。その後も、その入賞したオレゴンのワインを取り寄せ、自身のジョセフ・ドルーアンのワインと飲み比べなんかしています。結果、トップはシャンボール・ミュジニーだったものの、オレゴンのワインは僅差で2位だったそうです。
そして、1986年に娘のヴェロニクさんが醸造学を修了すると、オレゴンに彼女を送り込んでドメーヌ・ドルーアン・オレゴンの立ち上げの準備をさせるに至るわけです。以来、30年以上彼女がドメーヌ・ドルーアン・オレゴンを率いているそうです。


公式ページは立派。本家ブルゴーニュのサイトはフラッシュベースで見られないのに…。(笑)

今日のワインはワイナリーのある「Dundee Hills AVA」なので、ワイナリー近隣の畑からでしょう。
・ピノ・ノワール 100%
手摘み収穫、除梗ありです。ワイナリーは最新式の8層のグラヴィティ・フローなんだそうです。ブルゴーニュでカスタムメイドされたフレンチオーク樽で熟成されるとのことですが、期間は不詳。12~15ヶ月のようです。


さあ、オレゴンのワイナリーを訪問。おっと、ストビューでは入れません。
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その名もダンディー(Dundee)という小さな町のすぐ近くのレッド・ヒルという斜面にあります。グラヴィティ・フロー・システムを構える大きな建物です。もう少し南の Eola-Amity Hills AVA にある Roserock Vineyard という畑も2013年に購入しているそうで、拡大を続けているようですね。


Google Map地図を描く前にオレゴン州のAVAを俯瞰して確認しておきます。
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ウィラメット・ヴァレーは州北部、カスケード山脈の西側に広がっています。ポートランドからセーラム、ユージーンといった都市を含んでいますね。

ウィラメット・ヴァレーの北側、Dundee Hills AVA 周辺にズームイン。
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ドメーヌ・ドルーアン・オレゴンはダンディー・ヒルズAVAにあります。最近も新しいAVAが出来ているようで、追加になったものを書き出します。

・Van Duzer Corridor AVA(2019年認定)
・Laurelwood District AVA(2020年認定)
・Tualatin Hills AVA(2020年認定)

Laurelwood District AVA は、Ribbon Ridge AVA と共に Chehalem Mountains AVA に内包される関係です。
このあたりの情報はオレゴンワインの公式ページにありまして、Oregon AVA の各AVAのかなり詳細な地図はこのページにあります。

ドメーヌ・ドルーアン・オレゴンからはオレゴン州の最高峰フッド山が拝めます。
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標高3,429mだし形も富士山に似ていますね。フジサン、フッドサン、心なしか名前も似ている…(笑)。しかし、ダンディー・ヒルズ、確かにいいテロワールという雰囲気です。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルはインポーター貼り替えですが、オリジナル情報しっかり書いてます。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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Alc.14.1%。(pH:4.04、Brix:7.2)
濃いめのルビー。
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ラズベリー、クランベリー、華やかな香りです。
複雑な滋味香も奥にある感じがします。
ドラマチックな辛口アタックは、
甘みと酸味が織り成す均衡が絶妙です。
フルーティですが、安っぽくない深みがあります。
これは好きな感じです。
喉越しのかすかな収斂性もいい感じ。
パーカーおじさんは「若々しくてシャイ」と評してますが、
まさにそんな感じです。


*****


Domaine Drouhin Oregon
Pinot Noir 2015
Dundee Hills Oregon
RRWポイント 92点


Greg Norman Estates Pinot Noir Santa Barbara 2017

コストコで売ってるグレッグ・ノーマンです。知る人ぞ知る往年のゴルフの大スターですが、ワイナリーもやっておられるのですね。今は自分はやらないゴルフですが、その昔コブラのグレッグ・ノーマンのアイアンを使っていたのを思い出しました。懐かしい~。(笑)

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グレッグ・ノーマンは「The Shark」の異名で人気を博してましたから、今でもサメがシンボルマークのようです。サメの背ビレがデザインされたお洒落なラベルです。いろいろ手広くビジネスをされていたようですが、1996年にグレッグ・ノーマン・エステーツを設立しワイナリーも始めたということです。面白いのはグレッグ・ノーマン自身がオーストラリア人なので、オーストラリアやニュージーランドのワインもラインナップしているところです。


公式ページはカッコいいですが、ワイナリー自体の情報は貧弱で、所在が不明。

ワイン自体はデータシートでしっかり紹介されています。
・ピノ・ノワール 100%
熟成は一部のみをフレンチオーク樽で、残りはステンレスタンクで12ヶ月です。

ワイナリーを訪問したいんですが、住所不明。裏ラベルにはソノマの Healdsburg となっていましたが、場所は特定できませんでした。


ワインはサンタ・バーバラ・カウンティAVA(Santa Barbara County AVA)ということですが、「水はけのよい砂岩と石灰岩の土壌でノース・キャニオンの涼しいヒルサイドからのブドウ」としかわかりません。(AVA=American Viticultural Area)
Santa-Barbara_AVA
サンタ・バーバラの地図を眺めたところでわからないものはわかりませんね。(笑)

サンタ・バーバラ・カウンティAVAはセントラル・コーストAVAに属します。
CentralCoast_AVA
ネットで拾った地図を貼るだけじゃ、なかなか理解度が上がりませんね。

よ~し、カリフォルニアAVAまとめ地図を作ってカリフォルニアを俯瞰しておきましょう。
California_AVA
ノース・コースト(North Coast)AVA、シエラ・フットヒルズ(Sierra Foothills)AVA、セントラル・ヴァレー(Central Valley)AVA、セントラル・コースト(Central Coast)AVA、サウス・コースト(South Coast)AVAと大まかに5つの広域AVAがあり、それ以下はカウンティ(郡)ベースで細分化されていく感じですね。右側にそれぞれの主要なAVAを挙げています。(全部じゃないです。全AVAは100個以上あって書ききれません。笑)


ラベル平面化画像。
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サンタ・バーバラにピンが立ってますね。(笑)

コストコのシールはこんな具合。
GNorman01


さあ、スクリュー回転。
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Alc.13.9%。(pH:4.57、Brix:7.7)
濃いめルビー。
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ラズベリー、ストロベリー、スミレ。
酸味、甘みはっきり感じるアタック。
味わい自体は弱めで酸と甘さに負けてますね。
各要素は悪くないんですが、少々バランス悪し。
カリフォルニアっぽいっちゃあ、ぽいです。
うまいアメリカのピノはオレゴンで探そうと改めて思いました。(笑)


*****


Greg Norman Estates
Pinot Noir Santa Barbara 2017
RRWポイント 86点


Picket Fence Vineyards Top Rail Red Blend 2014 Sonoma County

カルディにてとてもお安くなっていたので手に取ってしまいました。次に行ったらもうなくなっていたので、皆さんも飛びついた模様(笑)。それなりにカッコいいラベルのソノマの赤ブレンド、なんだかカスタム・クラッシュの雰囲気が漂ってます。(カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、ブドウを持ち込んでワイン造りの設備を借りて作るシステム。)

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作り手は、アリソン・クロウ(Alison Crowe)という女性醸造家がやってるということぐらいしかわからず、ワイナリーの所在も不明です。やっぱりカスタム・クラッシュ(Custom Crush)のようですね。

この方、ナパにある「Plata Wine Partners」というところでワインメーカーをしてるようです。

カリフォルニア大学デイヴィス校で醸造学を学び、1995年からいろんなワイナリーで修行を積んでおられ、「よっしゃ、自分のワインも出してみよう!」となったのかもしれませんね。

今日のワインの「Picket Fence Vineyards」という、いかにもそれらしいワイナリーにはちゃんとした公式ページがありました。ブドウはソノマのロシアン・リバー・バレーやアレキサンダー・ヴァレーからとありますが、ワイナリーに関してはスルーです。(笑)

ちゃんとワインの紹介もありましたが、ブレンド比率はネットで調べてもわかりませんでした。
・カベソー
・メルロー
・マルベック
カベソー主体のボルドーブレンドではあるようです。ブドウは手摘み収穫で朝に行ない、100%除梗、低温浸漬、プレス後100%マロラクティック発酵を行い、アメリカンとフレンチオーク樽のミックスで熟成されます。期間は不詳。尚、このサイト上の希望小売価格は18ドルになってました。それよりは少し安く買えたかな。


今日はこれ以上広がりようがないので、いつものソノマの地図を見ておきます。
Sebast03
ソノマ・カウンティAVA(Sonoma County AVA)はノース・コーストAVA(North Coast AVA)に属します。今日のワイナリーの畑があると思われるロシアン・リバー・バレーとアレキサンダー・ヴァレーも確認しておきましょう。どちらもロシアン・リバー(Russian River)が貫いており、サン・パブロ湾から吹き込む霧の影響を強く受け、非常に冷涼な気候なんだそうです。シャルドネやピノ・ノワールが最適なんだそうですが、その他の品種も生育期間が長くなり複雑な味わいが期待できるとか。

どうでもいいんですが、Google Mapを見てみると、ロシアン・リバーの川の上にカヌーから撮影されたと思しきストリートビューがあったので、ワンショット貼っておきます。
RussianRiver
流域をず~っとカヌーで下れます。驚きました。これはアレキサンダー・ヴァレーの中のロシアン川です。両脇にはブドウ畑が広がってるはずですが、カヌーからは見えません。(笑)


エチケット平面化画像。
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ピケット・フェンスとはイラストのような柵の囲いです。裏ラベルもいろいろ書いてますが、あまり大した情報はなし。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルク、ロゴマーク入りで悪くないです。

コルク平面化。
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Alc.13.5%。(pH:4.39、Brix:7.9)
濃いガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー、濡れ木の樽香。
シンプルにいいカベソーの香りがプンプンします。
辛口アタック。
甘みとタンニンの渋みがそれぞれ弱めながら拮抗して絶妙な均衡を見せます。
結構な酸に押さえられて、味の厚みは少々弱く感じるのが残念ですが、
複雑味もあって貫禄はそこそこあります。
喉越し余韻にかけてさらに酸は目立ってくる気がします。
しかしながら、総じていいレベルに達しているとは思います。


*****


Picket Fence Vineyards
Top Rail Red Blend 2014
Sonoma County
RRWポイント 91点


Murphy-Goode Winery Cabernet Sauvignon 2016 Alexander Valley Sonoma County

コストコで見かけるマーフィーグッドというソノマのワイナリーです。カリフォルニアAVAのローレンジもあるようですが、これは上のラインでソノマ・カウンティ、アレキサンダー・ヴァレーAVA(Alexander Valley AVA)になります。コストコの店頭では2,089円(税抜)でしたので、USドル換算で20ドルくらいでしょうか。現地では定価28ドルで出ていますので、やはりコストコ、お値打ち価格でご提供してますね。

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ティム・マーフィー(Tim Murphy)さんとデイル・グッド(Dale Goode)さんが毎週興じるサイコロゲームのさなか、ワイン愛の話に花が咲き、本物のワインを作ろうじゃんかと盛り上がったんだとか。そんなこんなでワイナリー立ち上げたのが1985年のことだそうです。

公式ページはショップ兼用、あんまり情報がないアメリカンな感じです。

畑名なんかは書いてありますが、ほぼほぼ情報なし。以下はコストコ情報です。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 98%
・プチ・ヴェルド 2%
樽はしっかり使ってると思いますが、詳細は不明。


ワイナリー訪問しようとしましたが、Geyeserville, CA と書いてあるもののGoogle Mapではヒットしません。この写真はテイスティングルーム(の看板)らしいです。
Murphy01
どうやらワイナリーの実体がなさそうで、なんとなく嫌な予感。カスタム・クラッシュ(Custom Crush)かもしれないですね。カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、(買い)ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りてワインを作るシステムです。流通量もそこそこありますし、パーカーおじさんやWine Enthusiastなんかでも評価記事があったりするレベルの作り手でもカスタム・クラッシュってあるんですかね。
一応、公式ページの求人欄がジャクソン・ファミリー・ワインズというところに繋がってました。ここがカスタム・クラッシュの請負先でしょうかね。

作り手所在不明ですが、ソノマ・カウンティーAVAの地図で位置関係を確認しておきましょう。
Murphy02
公式ページには所在としているガイザーヴィル(Geyserville)も書き込みました。まさにアレキサンダー・ヴァレーAVAの真っ只中です。少なくとも畑はそこに所有してるんでしょう。


ラベル平面化画像。
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さて、抜栓。
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キャップシールはマーク入り。いいぞ。

コルク平面化。
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ヴィンテージを打ってないのが残念。5年耐用のDIAM5採用です。

Alc.14.5%。(pH:4.59、Brix:8.0)
濃いガーネット。
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黒ベリー、胡椒、いい樽香がします。
辛口アタック。
クールな酸味はかすかですが、いいように効いてます。
構造感しっかりありますね。Big & Rich...
カリフォルニア特有の甘さはあれども強く感じないのが秀逸です。
 シルキーなタンニンも絶妙で、余韻も質の高さ感じさせます。

カスタムクラッシュだとしても、
「うまいもんはうまい」ということですね。


*****

Murphy-Goode Winery
Cabernet Sauvignon 2016
Alexander Valley Sonoma County
RRWポイント 95点


Michael David Winery Petite Petit 2017

コストコ偵察で目に留まった一品です。同じようなサーカス柄で「Freakshow」という名のカベソーやジンファンデルもあったのですが、プチ・プチ(Petite Petit)という名前と、プチ・シラーとプチ・ヴェルドのブレンドという面白さからこっちを選びました。作り手の Michael David Winery というのは見覚えがあるなと思ったら、昔アメリカの高級ステーキ店でちょっと上のレンジのカベソーをバイザグラスで試してました。

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マイケル・デイビッド・ワイナリーという作り手、ローダイで150年の歴史あるフィリップス家の家族経営のワイナリーです。ローダイで代々ブドウ栽培をしていた5代目のマイケルとデイビッドの兄弟が創設したのが始まりで、この名前なわけです。現在はマイケルさんの息子さん、娘さんもチームに加わり、ローダイ愛をもってワイナリーの発展に尽力しているそうです。


公式ページはトップページでいきなりサーカス団のイメージが出てきます。まじめな(?)プレミアムワインもラインアップしていますが、サーカスのデザインが看板ワインなんでしょう。

2018年しか載ってませんでしたが、ネット上に2017年のデータシートを発見。
・プチ・シラー(Petite Sirah) 85%
・プチ・ヴェルド(Petit Verdot) 15%
と、プチ・プチといいながらがっつりプチ・シラーです。綴りも入れてますが、プチ・シラーは「Sirah」と「y」じゃなくて「i」なので注意ください。本来シラーは「Syrah」です。
熟成は、60%がフレンチオークの新樽、40%がニュートラルオーク(ユーズドの意味?)で16ヶ月だそうです。2018年は14ヶ月と短くなってるようです。


ローダイのマイケル・デイビッド・ワイナリー訪問。州道沿いのドライブイン風情ですね。
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このカリフォルニア州道CA12号線はローダイからナパ経由ソノマまで東西に一直線につなぐ幹線道路です。一本道でソノマのダウンタウンまで行けますよ。

ローダイAVA(American Viticultural Area)の地図にワイナリー所在を追記しました。
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あんまり聞かないですが、サブリージョンもいくつかありそうですね。ローダイAVAは、地図にもありますサクラメント=サン・ホアキン・デルタ(Sacramento-San Joaquin Delta)の外郭部分にあり、ローダイ市のあるサン・ホアキン郡(San Joaquin County)から北側のサクラメント郡(Sacramento County)に渡ります。大括りではセントラル・ヴァレーAVAに含まれます。
この地図でも見て取れますが、サクラメント=サン・ホアキン・デルタに流れ込む川がたくさんあるお陰で、かなり内陸部にあるにもかかわらず地中海性気候に似た特徴を示すそうです。

ローダイ・ワイン(Lodi Wine Visitor Center)の公式サイトにこんなイラストがありました。
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畑がいっぱいあって、川が流れていて、ええ感じです。行ってみたくなります。

イラストの「LODI」のアーチはローダイ駅のすぐ近くに実在します。
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まわりは駅や市街地で畑はないですが。(笑)


ラベル平面化画像。
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ぐるっと1周タイプ。詳細や警告表示はチケットの半券に書かれています。おしゃれ~。
プチ・プチといいながらフルボディの重いワインなのでゾウのイラストにしてあるとか。

コストコのシールはここに貼ってありました。
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小さめのシールにした努力は買いますが、このサイズなら上から貼らずにボトルの上の方に貼れたんじゃないでしょうか。

ネックにこんなPOPがついていました。
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パーカーおじさんは試していないようですが、ワイン・エンスージアスト誌(Wine Enthusiast)は毎年高評価をしてるようです。


さあ、抜栓。
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エンボスロゴ入りキャップシールはカッコいいですね。

コルク平面化。
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ロゴマークの繰り返しですが、コルク横にもマーク入り。ここはヴィンテージ打ちましょうよ。

Alc.14.5%。(pH:4.47、Brix:9.0)⇒ 驚愕のBrix値。
赤紫色の強めの濃いガーネット。涙は細かいけど色つき。
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黒ベリー、チェリー、カシス。
ミントからのゼラニウムっぽさもありますね。
辛口アタック。
果実味をしっかり感じる導入部です。
案外、重み・厚みは弱めながら存在感はありますね。
喉元に収斂性も感じますが穏やかなタンニンです。
余韻もあっさりなんですが絶妙な「軽め」が味わえる気がします。

ゾウの絵でヘビーなのを期待しますが、少々当て外れ。
昔プチ・シラーでよく感じた変なスモーキーさは少ないので好印象です。


*****


Michael David Winery
Petite Petit 2017
Lodi
RRWポイント 90点


Black Ridge Vineyards Pinot Noir California

コストコのワインが続きます。これはずいぶん前から店頭で見かけていたカリフォルニアのピノ・ノワールです。高級シャンパーニュ、クリュッグ(Krug)の醸造に携わったジム・ヤークス氏が醸造家というのが「売り」なんですが、ノン・ヴィンテージだったりして何だか怪しそうで手を出していませんでした。まあ、お手頃価格なので今回ついでにカゴ投入。(笑)

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インポーター(CAAV)情報によると、ローダイのスコット・セラーズが実体のようですね。スコット・セラーズは前にもジンファンデルのNVを試していました。(やっぱ、NVなんだ…笑)

スコット・セラーズがクリュッグを造ったジム・ヤークス氏とこの「ブラック・リッジ」を立ち上げたのはホントのようです。
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コストコではインポーターの希望小売価格よりはずいぶん安く売ってます。でも、結構ホコリかぶってますね。(笑)

スコット・セラーズの公式ページにはこのブラック・リッジは載っておらず、ブラック・リッジ専用の公式ページが存在します。

住所はコントラ・コスタ・カウンティ―のどこかのショッピングモールになっており、コンタクト先はスコット・セラーズになってます。内容はPDFのワイン紹介のみ。いろんなワインがラインナップにありますが、すべてNVというのもわかりました。(笑)
なので再びインポーター情報に頼ります。セパージュはなんと、ピノ・ノワール100%ではなく、ピノ・ノワール主体にシラー、バルベーラのブレンドだそうです。樽は不明ですが、「甘いオークの風味がアクセント」なんて書いてあるのでオークチップくらいは漬けてあるのかもしれません。


一応、ローダイにあるスコット・セラーズ(Scotto Cellars/Scotto Family Wines)を訪問しておきます。
Scotto01
1883年創業の全米でもTOP20に入る大規模家族経営ワイナリーで、無数のブランドを立ち上げているようです。

ついでにセントラル・ヴァレーAVAに属するローダイAVAの地図も貼っておきましょう。
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今日のワインは裏ラベルに「Backridge Cellars in Lodi, CA」と書いてあるのみで、「Lodi AVA」と書いてあるわけではないので、畑の場所は知る由もありませんが…。


ラベル平面化画像。
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NVですが、ボトルに刻印されていた製造日っぽい数字からすると2019年じゃないかと思われます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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無印…。

Alc.12.8%。(pH:4.48、Brix:7.6)
ルビー。
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ラズベリー、チェリー、リコリス。ちょっと複雑。
ブレンドされてるシラーとバルベーラのお陰でしょうか。
辛口アタック。
薄っすらと甘みをたたえる芯のしっかりした味わい。
いきいきした果実味を期待しますが、
それはちょっと弱めかな~。
バランス的にはなかなかなんですが、
なんとなく元気がない印象。

価格からするとレベルは高いと思うので、
悪くはないですよ。


*****


Black Ridge Cellars
Pinot Noir NV 
California
RRWポイント 89点


Charles & Charles Cabernet Sauvignon Syrah 2017 Post No.35 Blend Columbia Valley

コストコで目に付いた星条旗のラベル。チャールズ&チャールズ? ワシントン州はコロンビア・ヴァレーのカベソー主体のワインですね。経験上、カベソーはナパなんかよりコロンビア・ヴァレーの方がおいしいのに出会ってる気がするので、ついつい試したくなります。

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Charles Bieler さんと Charles Smith さんの2人のワインメーカーのジョイントベンチャーみたいな感じですね。裏ラベルに製造元として「Charles & Charles」とあり、所在は Benton City、WA とありますが、ちょっと調べても実体がなさそうです。

公式ページはどうかなと、裏ラベルに書いてある bielerandsmith.com にアクセスしてみます。するとここにリダイレクトされます。どうやら Charles Bieler さんの方のサイトのようです。

ここには「辛口ロゼをプロヴァンスから持ち込んで普及に努めた」なんて苦労話は書いてあるんですが、いろんなページがほぼリンク切れで使い物にならず。「Charles & Charles」というページもあるようなのですが、繋がりません。所在もわかりません。

Charles Smith さんの方はというと、シアトルにこんなところがありました。
CandC02
ワラ・ワラ(Walla Walla)にもお店があるようです。公式ページこちら

困ったので、ネット情報に頼ります。セパージュは裏ラベルにもありますが、
・カベソー 60%
・シラー 40%
シラーは除梗せず全房で、カベソーは除梗しますが破砕はぜず、天然酵母で畑のロット毎に別々に発酵させたんだそうです。発酵後に1週間前後の発酵後浸漬を行い濃厚で飲み応えのある力強いフレーバーを引き出しているんだそうで。樽はありません。

もうひとつわかったのが、ラベルに写った Charles Bieler さんと Charles Smith さんのバックの星条旗の壁がどこかなのかということです。Walla Walla の北に位置する Waitsburg の町にある第35米国在郷軍人会(American Legion Post No.35)の建物の壁でした。早速行ってみました。
CandC01
なるほど、このワインの名前「Post No.35 Blend」の意味がわかりました。いや、もうひとつ意味としてはモヤモヤしていますが…。(笑)


さて、いつものようにコロンビア・ヴァレーをGoogle Map上でおさらいです。
CandC00
Walla Walla Valley、Waitsburgって見つかりましたか? 裏ラベルには今日の作り手の所在は Benton City となっていましたが、こちらはコロンビア川沿いのリッチランド(Richland)という町の近く、Red Mountain AVA の辺りになります。

いつものわかりやすい地図(PDF完全版はここ)も貼っておきます。
Wash01
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。


ラベル平面化画像。
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ヒッピーのようなファンキーなおっさん二人です。ラベルデザインもファンキーです。(笑)


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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なんと、繰り返し「ワシントン」と書かれているだけ。ファンキー…。

Alc.13.9%。(pH:4.64、Brix:7.0)
ガーネット。
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ブラックベリー、カシス、プラム。
辛口アタック。
タンニンの渋味が最初から特徴的です。
味の厚みは充分ですね。
奥に酸と甘みのニュアンスを備えながら、苦味様の複雑さが構造感を演出しています。
シラー多目って感じの味です。シラー全房ですもんね。
余韻も渋み強めながら優雅に続きます。

なんだかんだ言って、正体不明のワインでしたが(笑)、
また「コロンビア・ヴァレーのカベソーはハズレがない」が証明されました。


*****


Charles & Charles
Cabernet Sauvignon Syrah 2017
Post No.35 Blend Columbia Valley
RRWポイント 93点


Napa Highlands Cabernet Sauvignon 2016 Napa Valley

なかなか良さげな雰囲気を醸し出すナパ・ハイランズのカベソー。4000円ほどの微妙な値付けでしたが割引で買っておいたものです。評判を検索すると、「評価の高いオークヴィルとヨントヴィルのブドウを使用」とし、「オーパス・ワンから南に道を挟み広がる畑とドミナスの近くにある畑」なんて解説もあります。極めつけは「ホンマでっか!?TV で明石家さんまさんがオススメしたワイン」なんだそうで。なんだか嫌な予感がします…。(笑)

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作り手は「Napa Highlands Vineyards & Winery」となっていますが、ちょっと調べても正体不明です。裏ラベルには住所はなく、URL(www.napahighlands.com)にアクセスしてもウェブサイトはありません。ナパ・ヴァレー公式サイトで検索してもそんなワイナリーはヒットしません。

ネット情報の説明では『ナパ・ハイランズはナパ・ヴァレーの葡萄栽培農家と密接な関係を築き、ナパ・ヴァレーのカベルネソーヴィニヨンらしさを生み出すべく、非常に評価の高い中心的な二つの地区であるオークヴィルとヨントヴィルの葡萄をブレンドしています。オークヴィルはオーパス・ワンから南に道を挟み広がる畑です。畑の名前は公表されていません。ヨントヴィルの畑は地区の北にあり、オークヴィルの南端と接します。ここにある有名なドミナス・エステートの近くにある畑の葡萄を使用しています。』となっており、これを頼りにナパヴァレー、オークヴィルの地図を見てみます。
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オーパス・ワンの畑の道を隔てた南側というのは、前に試したフランシスカンと「Napa Wine Co.」の畑になっているようです。

「Napa Wine Co.」というのをググってみました。これがそこの公式サイト

するとここはカスタム・クラッシュCustom Crush)をやっていると書いてます。カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、(買い)ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りてワインを作るシステムです。
どうやらこれが怪しそうですね。カリフォルニアは有名ワインでも実態はカスタム・クラッシュっていうのがありますからね。以前試したテキストブックなんてのもそうでした。

と、自分的には結論付けて、日本のインポーターサイト(中川ワイン)から情報を見ます。
・カベソー 90%
・プチヴェルド 10%
フレンチとアメリカンのオーク樽混合で20ヶ月の熟成だそうです。


ラベル平面化画像。
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雰囲気は立派なんですが、所在情報が全くなし。URLは繋がらず。そうなると、メアドが Gmail っていうのが笑えます。


さあ、抜栓。
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なんと、コルクが完全無印。こんなの初めてかも。当然平面化はしません。

Alc.14%。(pH:4.17、Brix:7.7)
濃い濃いガーネット。
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ブラックベリー、ブラックチェリー、濡れ木、スパイス。
辛口アタック。
若干甘みを感じますが味の厚みは貫禄級。
構造感を感じさせるエキスって感じです。
タンニンもとってもシルキー。
喉越しから余韻でちょっと酸味を確認。
これが原因か後味にも甘みが残ります。
ちょっと「ナパ甘症候群」再発かと不安になりますが、
ワイン自体はとってもおいしいです。

カスタム・クラッシュでも当然おいしいワインはあるってことですね。
オーパス・ワンに迫るかというと、それはないですが。(笑)


*****


Napa Highlands
Cabernet Sauvignon 2016
Napa Valley
RRWポイント 92点


Hedges C.M.S 2016 Columbia Valley

前に試したワシントン州の作り手、ヘッジズ(Hedges)の Red Mountain というのが超絶おいしかったんですが、そこの普及ラインと思われる C.M.S というのを今日は試してみます。C.M.Sとは、Cabernet Sauvignon.Merlot.Syrah のことのようですね。おいしそうな名前です。(笑)


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Hedges は1987年創業の家族経営ワイナリーで、オーナーがトムとアン・マリーのヘッジズ夫妻です。トムさんはこのワイナリーの近くリッチランドという町の出身ですが、奥さんはシャンパーニュ出身のフランス人とのこと。ワイナリーを始める前には世界のワイン産地を二人で回ってるそうで、目線は世界なんでしょうね。


公式ページはよく出来ていますが、アメリカあるあるでワイン紹介はショップ兼用。

今日の C.M.S も載ってますが最新ヴィンテージの2017年のみでした。
しかし、セパージュ情報は裏ラベルにありましたので間違いはないです。
・メルロー 58%
・カベソー 30%
・シラー 12%
あれれ、メルロー主体ですね。すると C.M.S ではなく M.C.S じゃないの?(笑)
ブドウは Sagemoor Farms という栽培農家からの買いブドウに、Red Mountain の自社畑のブドウをブレンドしているとのこと。
40%がアメリカンオーク樽で発酵、MLF(マロラクティック発酵)まで行い、そのまま15~18ヶ月の熟成をされ、残りの60%がMLFまでタンクで行った後、フレンチオーク樽に移され熟成されます。ややこしいことをやってそうですが、おそらく買いブドウと自社畑で別のプロセスを踏むからなんでしょうね。


ヘッジズは、ワシントン州ベントン・シティにあり、周囲が自社畑です。Hedges01
ストビューでは敷地の中に入れず、入口+建物写真でお茶を濁します。
奥に見える丘が Red Mountain 山で、この辺り一帯が Red Mountain AVA になります。

前回見ていますが、ワイナリーの周辺が以下のような自社畑になっています。
Hedges03
今日のワイン C.M.S にブレンドされている畑が、Hedges、Bel’ Villa、Jolet、Les Gosses、Magdalena ということで、ほぼ全部の畑からですね。(笑)(Joletという畑は下側にあるんですが、この地図の外側です。)

買いブドウを供給してるのが、リッチランドとコロンビア川の向こう側にある Sagemoor Farms(Sagemoor Vineyards)という栽培農家になります。車で30分ほどの距離ですね。
Hedges03
ということで、自社畑のみなら Red Mountain AVA になるところ、今日のワインは広域の Columbia Valley AVA になるわけですね。

例によってワシントン州を俯瞰して Red Mountain AVA のヘッジズの位置を確認します。
Hedges02
シアトルのある Puget Sound AVA 以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。(AVA=American Viticultural Area)
コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、Horse Heaven Hills AVA のあたりでオレゴン州との州境となり西へ向かい、オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で Willamette Valley AVA から来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。やはり川が銘醸地を知る鍵ですね。

AVAを見るには、こういうネットで拾った地図(PDFはここ)の方がわかりやすいですね。
Wash01
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。


ラベル平面化画像。
IMG_3759
ワイナリー名をヘッジズと書かず、CMS Wineryとしています。そこに書いてあるURLはヘッジズのサイトに繋がりますが…。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3825
シンプル~。

コルク平面化。
IMG_3831
CMSx2のみ。ノマコルクっぽいけど表示はなし。

Alc.13.5%。(pH:4.16、Brix:7.4)
ガーネット。
IMG_3826

ブラックベリー、ブラックチェリー、黒糖、濡れ木。
うまく樽熟も効いてる香りです。
酸も感じる辛口アタック。
深み・厚みしっかりした味です。
若干の酸が微妙な感じなんですが、
メルロー、カベソーの風味が凝縮してる感じがします。
タンニンもほどよいですね。
ただし、本当にかすかなんですが、ちょっと気になる酸。
余韻も貫禄の長さなんですが…+酸。(笑)

トップエンドに遠慮した作りは意図的なのかもしれませんが、
位置づけとして、ちょうどいい感じの普及ラインに仕上げてあります。
しかし、ヘッジズ…やるな。このクオリティーは間違いないです。


*****


Hedges Family Estate
C.M.S 2016
Columbia Valley
RRWポイント 94点


Hess Lion Tamer 2016

Mount Veeder という山の手ナパにあるライオンマークでお馴染みのヘス(Hess)です。
ちょっと上等シリーズの Lion Tamer(ライオン調教師)の Red blend なんですが、日本のインポーターの希望小売価格が10,000円のところ、コストコでは税込み4,798円で売ってました。それでもお手頃とは言えない価格ですが(笑)、思わず手に取ってしまいました。


IMG_3781
Hess は、スイス出身の先代のドナルド・ヘスさんが、ナパの山の手マウント・ヴィーダー(Mt.Veeder)に1970年代に開いたワイナリーで、世間からの高い評価もありナパのトップ・ワイナリーのひとつとなってます。カベソーが有名と思ってましたが、ナパ中に畑を広げ、多様な品種を手掛けていますね。


公式ページはさすがナパの一流ワイナリーって感じ。ワイン紹介もショップ兼用じゃないですよ。

このライオン・テイマーという名前は「ライオンの調教師、ライオンを手なずける者」ということなのですが、Hess がマウント・ヴィーダーでカベソーを作るとき、そのタンニンを和らげるのにマルベックを使っていたことに端を発しています。山奥のカベルネ・ソーヴィニヨンのタンニン分が荒々しかったんでしょうか、それを Hess のシンボルのライオンに見立て、それを調教するのがマルベックという訳です。というわけで、セパージュはこんな感じ。
・マルベック 40%
・ジンファンデル 27%
・プティシラー 21%
・カベソー 8%
・ムールヴェードル 2%
・プチヴェルド 1%
・メルロー 1%
ライオン調教師のマルベックが40%と主役です。しかし、ライオン役のカベソーが8%しか入ってませんね。個人的にはジンファンデルがガッツリ入ってるのが少々気になります。(笑)
新樽率40%のフレンチオーク樽で22ヶ月熟成と、ここは上等ワイン風情です。

パーカーおじさんの2016年の評価は90点とまずまずですが、2014年が93点で、2015年が92点と、このところ年々下がってきてるのもちょっと気になります。(笑)


ワイナリー訪問。ナパとはいえマウント・ヴィーダーは山間になります。
Hess03
やはりストビューは入り口までですが、中の施設は立派な感じです。


このワインは Mount Veeder AVA ではなく Napa Valley となってるので、ナパの各地にある畑からのブレンドのようですが、データシートに地図があり、Allomi Vineyard と Su’skol Vineyard が印されてました。正確な所在までは不明ですが、とりあえずGoogle Map転記してみます。
Hess03
ノース・コースト2台巨頭、ナパとソノマ、それとHess(Mt. Veeder)の位置関係を確認。

ナパ・ヴァレー公式サイトで拾った地図(ワイナリー名入り)も貼っておきます。
Hess01
Hessに印をつけておきました。やはりちょい外れの山の中ですね。


ラベル平面化画像。
IMG_3007
裏ラベルにブレンド詳細が書かれています。こういうブレンドには重要な情報です。


さあ、抜栓。
IMG_3778
キャップシールにシンボルのライオンマークのエンボスあり。

コルク平面化。
IMG_3779
ヴィンテージなど表示のないシンプルなものですね。

Alc.14.8%。(pH:4.00、Brix:8.8)アルコール、濃ゆい…。
濃いインキーなガーネット。粘性の涙は細かめですが色付きしてます。
IMG_3780

酸味の香りから来る黒ベリー、梅、あんず。
芳ばしい樽香が奥にあるのを感じます。
やはり酸が前に出ているかな。ジンのせい?
が、圧倒的な厚みと構造感はそれを忘れさせるくらい貫禄は十分。
若干酸に押されるバランスで時は進みます。
タンニン、収斂性もあるにはありますが完全に蚊帳の外。
喉元にアルコール感のフルボディ感じながら、
少々歪なバランスで長めの余韻が続きます。
貫禄は十分ながら、全体の建て付けは荒い感じがします。

調教すべきライオンは、カベソーではなくジンファンデルだったか?
Tamer になり切れなかった Lion Tamer でした。(笑)


*****


Hess
Lion Tamer 2016
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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