フリードリッヒ・ベッカーのピノ・ノワールをいただきます。以前にローエンドというかエントリーラインを試しています。今日のはそれよりちょっと上のやつ(笑)。ブルゴーニュ以外の美味しいピノ探しではドイツは有力候補ですから、それでもおのずと期待感は盛り上がります。
パパ・フリードリッヒさんが先代から引き継いだ畑でできたブドウを協同組合に売るのをやめ、1973年に元詰めを始めたのが Weingut Friedrich Becker の創業です。その後、息子フリードリッヒ(ジュニア)さんが加わり、2006年「ゴーミヨ」で今最も注目に値する醸造家に贈られる、「ライジング・スター」賞を受賞して以来、9年連続「最優秀赤ワイン賞」も受賞。現在はドイツワイン界のみならず世界的に高い評価を受けています。
フリードリッヒ・ベッカーは、ドクター・ヘーガー(Dr. Heger)@バーデン、フュルスト(Fürst )@フランケン、マイヤー・ネーケル(Meyer-Näkel)@アールなどと並び称されるドイツのピノ・ノワールのトップ生産者のひとつです。彼らはお互い離れていたのに、同時期にバリックを使い始めたというところが共通してるそうです。優秀な生産者は考えることが同じってことですね。
公式ページは、情報は詰まってそうですが手作り風のショボい感じです。
ファルツ(Pfaltz)最南端、シュヴァイゲン(Schweigen)にあるフリードリッヒ・ベッカー。
例によってストビューがないので、こんな写真を拾いました。シュヴァイゲンの集落の中にあるようですが、なんとこの町、フランスとの国境ギリギリにあります。そして所有畑の70%はフランス側にあるというから驚きます。生産地域の分類からするとアルザスです(笑)。植えているのはほとんどがドイツクローンですが、一部フランスクローンの古木もあり、複雑味を生むんだそうです。しかし、収穫したブドウはドイツに輸入するってことになるんでしょうかね(笑)。
さあ、ファルツ(Pfaltz)を俯瞰して位置関係を確認します。フリードリッヒ・ベッカーはファルツの南の先端、フランスとの国境にあるのがわかりますね。
ラベル平面化画像。
剥がしたインポーターシールはこの有り様でした。
バーコードでもなくなぜそこを隠す?(笑)
さあ、スクリュー回転。
キャップにもキツネさん。ネックには VDP.会員の証し、鷲のマークです。
パパ・フリードリッヒさんが先代から引き継いだ畑でできたブドウを協同組合に売るのをやめ、1973年に元詰めを始めたのが Weingut Friedrich Becker の創業です。その後、息子フリードリッヒ(ジュニア)さんが加わり、2006年「ゴーミヨ」で今最も注目に値する醸造家に贈られる、「ライジング・スター」賞を受賞して以来、9年連続「最優秀赤ワイン賞」も受賞。現在はドイツワイン界のみならず世界的に高い評価を受けています。
フリードリッヒ・ベッカーは、ドクター・ヘーガー(Dr. Heger)@バーデン、フュルスト(Fürst )@フランケン、マイヤー・ネーケル(Meyer-Näkel)@アールなどと並び称されるドイツのピノ・ノワールのトップ生産者のひとつです。彼らはお互い離れていたのに、同時期にバリックを使い始めたというところが共通してるそうです。優秀な生産者は考えることが同じってことですね。
公式ページは、情報は詰まってそうですが手作り風のショボい感じです。
ワインリストや価格表はメールでリクエストするようになってます。困るな~。
・シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール) 100%
HPに載ってるシュペートブルグンダーは VDP. の格付けのあるものばかりで、今日のただの Qualitätswein trocken は見当たりません。やはりこれもエントリーラインになるんでしょうね。ネット情報から総合すると、オークの大樽・小樽の混成(新樽はなし)で14ヶ月の熟成のようです。
・シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール) 100%
HPに載ってるシュペートブルグンダーは VDP. の格付けのあるものばかりで、今日のただの Qualitätswein trocken は見当たりません。やはりこれもエントリーラインになるんでしょうね。ネット情報から総合すると、オークの大樽・小樽の混成(新樽はなし)で14ヶ月の熟成のようです。
ファルツ(Pfaltz)最南端、シュヴァイゲン(Schweigen)にあるフリードリッヒ・ベッカー。
例によってストビューがないので、こんな写真を拾いました。シュヴァイゲンの集落の中にあるようですが、なんとこの町、フランスとの国境ギリギリにあります。そして所有畑の70%はフランス側にあるというから驚きます。生産地域の分類からするとアルザスです(笑)。植えているのはほとんどがドイツクローンですが、一部フランスクローンの古木もあり、複雑味を生むんだそうです。しかし、収穫したブドウはドイツに輸入するってことになるんでしょうかね(笑)。
さあ、ファルツ(Pfaltz)を俯瞰して位置関係を確認します。フリードリッヒ・ベッカーはファルツの南の先端、フランスとの国境にあるのがわかりますね。
ファルツ地方(Pfaltz)全体は、西はザールラント州(Saarland)、北はラインヘッセン地方(Rheinhessen)、東のライン川の対岸はバーデン地方(Baden)、そして南はフランスのアルザス地方に隣接しています。
地図にも書き込んでいますが、ファルツは2つの大きなベライヒに分かれおり、北部がミッテルハルト(Mittelhaardt)、もしくはドイチェ・ヴァインシュトラーセ(Deutsche Weinstraße)=「ドイツワイン街道」と呼ばれ、南部がズードリッヒェ・ヴァインシュトラーセ(Südliche Weinstraße)=「南部ワイン街道」と呼ばれます。今日の作り手フリードリッヒ・ベッカーは南側のベライヒ・ズードリッヒェ・ヴァインシュトラーセにあるということになります。実はこのズードリッヒェ・ヴァインシュトラーセはドイツ最大のベライヒになるそうです。
そもそもファルツには 23,600ha もの畑があり、ラインヘッセン(Rheinhessen)に次いでドイツで2番目に大きなワイン生産地です。(3位はバーデンです。)ドイツワインの3分の1がファルツって計算になります。ファルツの6割(62.3%)が白ワインなんですが、全体がでかいので、残り4割の赤だけでファルツがドイツ最大の赤ワイン生産地になるといいます。ファルツの中で一番多い黒ブドウ品種が、その1/3以上を占めるドルンフェルダーです。
ラベル平面化画像。
このイラスト、イソップ物語「キツネとブドウ(The Fox and the Grapes)」の童話の挿絵から来てるそうです。『おいしそうなブドウを見つけたキツネがいくらジャンプしても届かず、「どうせ酸っぱくてまずいブドウ」だと捨て台詞を残して退散した』話で、「負け惜しみ」の代名詞になってる逸話です。
フリードリッヒ・ベッカーが協同組合にブドウを売らずに元詰めを始めた頃、まだまだ甘いワインが主流だったドイツでは辛口ワインは「酸っぱくてまずいブドウ」と批判されたそうです。その悔しい経験をラベルでうまいこと揶揄してるんですね。
剥がしたインポーターシールはこの有り様でした。
バーコードでもなくなぜそこを隠す?(笑)
さあ、スクリュー回転。
キャップにもキツネさん。ネックには VDP.会員の証し、鷲のマークです。
Alc.13.5%。
赤味の印象的なルビー。
ラズベリー、リコリス、茎っぽさと佃煮香あり。
旨味のってる?辛口アタック。
割と酸はざわつくかな。
苦味様のコクをはらむ立体感ある旨味です。
余韻も深みあり続いてくれました。
やはり、普通にいい。
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Weingut Friedrich Becker
Spätburgunder 2017
Pfalz
Spätburgunder 2017
Pfalz
RRWポイント | 92点 |
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