ベルデホ(Verdejo)というスペインの白品種、以前に試したのがもう4年以上前ですね。そのほとんどがスペインで栽培され、その内の6割がDOルエダ(Rueda)に集中していますから、もうDOルエダの品種と言ってもいいでしょう。華やかでコクもありかなり好印象だった気がします。ベルデホ、DOルエダを掘り下げながら久々にお試しと行きましょう。
ベルデホ、ベルデホ~っと、店頭で適当に選んだのがいけなかったのか、このモンテシージョという作り手、1870年創業の老舗なんですが、なんとリオハのワイナリーでした。できれば地元ルエダの作り手が良かったんですが…。ただし、このモンテシージョ、リオハじゃ3番目に古い作り手だそうで、只者じゃなさそうです。1973年にあのシェリーで有名なオズボーンに買収されています。そのお陰でルエダにまで手を伸ばすような多角経営をしてるんでしょうかね。今日のワインの Singladuras(「航海」の意)というシリーズはルエダのほか、リアス・バイシャスやリベラ・デル・ドゥエロもあります。
公式ページは、さすが大手オズボーンの傘下といった雰囲気があります。
今日のワインもデータシート付きで解説あり。
・ベルデホ 100%
DOルエダの標高700mにある畑だそうです。DOルエダ自体が標高700~870mだそうで、どこかはわかりませんね(笑)。アルコール発酵後、バトナージュ加えながら2ヶ月間ステンレスタンクで熟成します。瓶詰め後さらに3ヶ月置いてリリースです。
DOルエダは1980年にDO(Denominación de Origen)に認められています。これはカスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)での最初のDOなんだそうです。白ワインが主体のDOですが、赤も認められています(2008年より)。以下に使用が認可されている品種を上げます。
<白品種>
(主要品種)ベルデホ、ソーヴィニヨン・ブラン
(補助品種)ビウラ(マカベオ)、パロミノ・フィノ(パロミノの亜種、DNA的には同一種)、ヴィオニエ、シャルドネ
<黒品種>
(主要品種)テンプラニージョ
(補助品種)ガルナチャ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー
とはいうものの、DOルエダと言えばベルデホというくらいのベルデホ推しです。
正式名称は「Verdejo Blanco」ですが、「Verdejo」の方が通りがいいのはご承知の通り。スペイン原産で、2021年に行われたDNA分析によると、Castellana Blanca x Savagnin Blanc の自然交配と推測されました。カステジャーナ・ブランカはスペイン原産の白品種。サヴァニャン・ブランは以前は「Savagnin=Traminer」という品種自体の具体的な存在が未確認の理論上の品種ということになっていましたが、最近のデータによるとサヴァニャン・ブラン(Savagnin Blanc)で確定したようです。
この、いわゆるトラミナー(Traminer)、サヴァニャン・ブランやゲヴュルツトラミネールも含めたややこしい一連の品種群があるんですが、どれもDNAプロファイルはほぼ同じで、遺伝子的には同一品種と見なせるそうです。毎回調べるんですが、トラミナーだけにトラウマーになりそうです(笑)。
ルエダではなくリオハにあるんですが、モンテシージョを訪問しておきましょう。
なかなか立派なところです。さすがオズボーン傘下といったところでしょうか。
カスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)の地図でDOルエダを確認。
DOルエダ公式ページはこちらになります。ご参考まで
ラベル平面化画像。
裏ラベルの上半分を隠しているインポーターシール、全然うまく剥がせませんでした。テイスティングコメントや産地の解説がスペイン語と英語で書いてあるようです。チキショー!恨みます。
さあ、抜栓。
キャップシールのエンボスもカッコいい。
コルク平面化。
ベルデホ、ベルデホ~っと、店頭で適当に選んだのがいけなかったのか、このモンテシージョという作り手、1870年創業の老舗なんですが、なんとリオハのワイナリーでした。できれば地元ルエダの作り手が良かったんですが…。ただし、このモンテシージョ、リオハじゃ3番目に古い作り手だそうで、只者じゃなさそうです。1973年にあのシェリーで有名なオズボーンに買収されています。そのお陰でルエダにまで手を伸ばすような多角経営をしてるんでしょうかね。今日のワインの Singladuras(「航海」の意)というシリーズはルエダのほか、リアス・バイシャスやリベラ・デル・ドゥエロもあります。
公式ページは、さすが大手オズボーンの傘下といった雰囲気があります。
今日のワインもデータシート付きで解説あり。
・ベルデホ 100%
DOルエダの標高700mにある畑だそうです。DOルエダ自体が標高700~870mだそうで、どこかはわかりませんね(笑)。アルコール発酵後、バトナージュ加えながら2ヶ月間ステンレスタンクで熟成します。瓶詰め後さらに3ヶ月置いてリリースです。
DOルエダは1980年にDO(Denominación de Origen)に認められています。これはカスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)での最初のDOなんだそうです。白ワインが主体のDOですが、赤も認められています(2008年より)。以下に使用が認可されている品種を上げます。
<白品種>
(主要品種)ベルデホ、ソーヴィニヨン・ブラン
(補助品種)ビウラ(マカベオ)、パロミノ・フィノ(パロミノの亜種、DNA的には同一種)、ヴィオニエ、シャルドネ
<黒品種>
(主要品種)テンプラニージョ
(補助品種)ガルナチャ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー
とはいうものの、DOルエダと言えばベルデホというくらいのベルデホ推しです。
正式名称は「Verdejo Blanco」ですが、「Verdejo」の方が通りがいいのはご承知の通り。スペイン原産で、2021年に行われたDNA分析によると、Castellana Blanca x Savagnin Blanc の自然交配と推測されました。カステジャーナ・ブランカはスペイン原産の白品種。サヴァニャン・ブランは以前は「Savagnin=Traminer」という品種自体の具体的な存在が未確認の理論上の品種ということになっていましたが、最近のデータによるとサヴァニャン・ブラン(Savagnin Blanc)で確定したようです。
この、いわゆるトラミナー(Traminer)、サヴァニャン・ブランやゲヴュルツトラミネールも含めたややこしい一連の品種群があるんですが、どれもDNAプロファイルはほぼ同じで、遺伝子的には同一品種と見なせるそうです。毎回調べるんですが、トラミナーだけにトラウマーになりそうです(笑)。
ルエダではなくリオハにあるんですが、モンテシージョを訪問しておきましょう。
なかなか立派なところです。さすがオズボーン傘下といったところでしょうか。
カスティージャ・イ・レオン州(Castilla y León)の地図でDOルエダを確認。
バジャドリード(Valladolid)の南側、DOトロ(Toro)のすぐ東側ですね。DOトロはテンプラニージョ(ティンタ・デ・トロ)主体の赤のDOですが、ベルデホ他の白も認められています。作り手のモンテシージョはリオハにありますが、カスティージャ・イ・レオン州のすぐ隣でしたので同じ地図に所在を示すことが出来ました。案外ルエダからも近いかもしれません。(車で3時間ほどの距離です。)
DOルエダ公式ページはこちらになります。ご参考まで
ラベル平面化画像。
裏ラベルの上半分を隠しているインポーターシール、全然うまく剥がせませんでした。テイスティングコメントや産地の解説がスペイン語と英語で書いてあるようです。チキショー!恨みます。
さあ、抜栓。
キャップシールのエンボスもカッコいい。
コルク平面化。
Alc.13%。
ハチミツイエロー。
グレープフルーツ、白桃、甘栗、白い花。
辛口アタック。
酸はライムっぽいそれです。
苦味もありつつ尖り気味の感じ。
はっさく風味の味わいとでもいいましょうか。
悪くはないんですが、酸がちょっと跳ねすぎかな。
フレッシュ感を楽しむとしましょうか。
フレッシュ感を楽しむとしましょうか。
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Montecillo
Rueda Verdejo 2020
Rueda Verdejo 2020
WWWポイント | 76点 |
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