2001年にチリのワイナリーを訪問した頃は、
まだまだカルメネールのセパージュは少なかった気がします。
いろんなブランドからカルメネールが出てきたのが10年前くらいからで、
ちょうどその時はアメリカに住んでいたので、
いろいろなところのを試せました。
しかしながら、またアレ飲みたいなと日本で同じものを探すと、
そのブランドはあるのに、カベソーばっかりで、
肝心のカルメネールだけ日本に入ってきていない、
なんてことがよくあります。
「チリカベ」ブームの影響か、日本はナントカの一つ覚えですね。

しかたなくネットでカルメネールを探すのですが、
結構当時は知らなかったブランドが出ていたりします。
このビニャ・ラ・ロサもそんなひとつです。


VinaLaRosaC


しかし、公式サイトを見ると1824年創業とか相当歴史があります。
アメリカでも見かけたことなかったですから、
まだまだ輸出が少なかったのかもですね。

カチャポアル・ヴァレーのペウモの集落にほど近いです。
LaRosa
近くにコンチャ・イ・トロもありますね。

サンチアゴの南、車で2時間ほどのところに、
カチャポアルとコルチャグアがあります。
両方を合わせてラペル(Rapel Valley)と呼ぶようです。


さて、唎いてみましょう。Alc.14%です。
仏産樽の新樽と1年落ちで9ヶ月熟成というのも頭に入れて。
透けないくらい濃い赤紫。
ラズベリー、カシスからのスパイス香、これはタバコ?
複雑ですが、カルメネールらしさはあります。
タンニンはまろやかでいいですね。
酸味がけっこう目立ちます。果実味とも取れる感じです。
余韻もいい味わいですが、ちょっとあっさり、もしくは短めです。
樽香控えめ、主張していないのでおいしくいただけます。

2010年のヴィンテージにパーカーさんは90点をつけたようです。
このおじさんと僕は好みが似ているようです。同意します。


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Viña La Rosa / La Capitana Carmenère 2014
RRWポイント 90点