Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Vin_de_France

Vignobles & Companie COQ LICOT Sauvignon Blanc 2021 Vin de France

雄鶏のイラストが目を引く、いかにもテーブルワインといった雰囲気です。はい、その通りで、フランスワインではありますが、どこの馬の骨ともつかない「Vin de France」のソーヴィニヨン・ブランになります(笑)。狙って買うわけがない類のワインですので、どうせワインくじのハズレかなんかだろうと思ったあなた、大正解(笑)。

IMG_0016
作り手は、裏ラベルには「Ferdinand Labarthe」と書いてあるんですが、実体は南ローヌの大手ネゴシアン「Vignobles & Compagnie」というところになります。1963年にガール県のワイン醸造家たちが集い設立され、1993年にネゴシアンとして独立、2017年に旧称「La Compagnie Rhodanienne」から「Vignobles & Compagnie」に社名変更して現在に至るようです。創業時からのパートナーである南ローヌのワイン生産者からのワインをこうやって世に送り出しているというわけです。

そういえば、やまやの店頭のローヌのワインにこの名前が入っているのに見覚えがあります。
Vignobles&Companie
「Ferdinand Labarthe」というのもここのブランドのひとつのようですね。

はい、これがそのワインくじのチラシです。なんと1,100円とお手頃(笑)。
IMG_0025
ご覧の通り、今日のワインはほぼ末等の6等でした。ムルソーかシャブリ狙っていたんですが(笑)。

公式ページはこれです。ネゴシアンらしくラインアップを紹介しています。

今日の「Coq Licot」という雄鶏マークのワインは載ってませんね。

・ソーヴィニヨン・ブラン 100%

インポーターのモトックスさん情報で、フランスのシンボルである雄鶏(Coq)と人生の多幸を表すポピーの花(Coquelicot=ひなげし・虞美人草)を合わせた造語がネーミングの「コック・リコット」ということはわかりました(笑)。(ジブリアニメの「コクリコ坂から」の「コクリコ」も「ひなげし」のフランス語からきていますよ。)発酵・熟成はコンクリートタンクということのようです。

さて、このワイン自体はコート・デュ・ローヌのものらしいんですが、表示は「Vin de France」となっています。これは、2009年にEUのワイン法に準拠した際に、もともと「Vin de Table(VdT)」(テーブルワイン)と言われていたものが「Vin de France」になったものです。「フランスのワイン」という名前の通り「フランス産」ということしかわかりませんし、異なる産地のブレンドもできますので、おそらくいろんな事情で(笑)今日のワインも「Vin de France」になったのでしょう。ただし、今日のワインが「ソーヴィニヨン・ブラン 2021」と表示されているように、品種も表示できますし、ミレジム(ヴィンテージ)も表示できます。よってEUのワイン法では「VSIG(Vin Sans Indication Géographique)」とも言います。(「地理的表示のないワイン」の意)

この2009年のEUワイン法への準拠で、フランスの原産地呼称制度の AOC(Appellation d’Origine Controlée)は AOP(Appellation d’Origine Protégée)になりましたが、従来の「AOC」で表示してもかまいません。というか、ほとんどAOCって書いてますよね(笑)。
AOC_AOP
今日は産地や作り手が訪問できないので、こういう話でお茶を濁しました(笑)。


エチケット平面化画像。
IMG_9968
金メダルを取っているようです。


さあ、スクリュー回転。
IMG_0013
フランス市場に流通したものを示す「マリアンヌ」のマーク(生産者の酒税支払い済みを証明)がこんなところに印刷されています。

Alc.12%。
ゴールドイエロー。
IMG_0015

青リンゴ、白い花。
辛口アタック。
酸は豊富です。
軽さはソーブラの爽やかさの表現とも取れます。

さすが金メダル(笑)。
フレッシュさを味わいながら楽しめましたよ。


*****


Vignobles & Companie
COQ LICOT Sauvignon Blanc 2021
Vin de France
WWWポイント77点



WhiteWhiteWine01

Thierry Michon Domaine Saint Nicolas Les Clous 2020 Vin de France

以前、AOCフィエフ・ヴァンデアン・ブレム(Fiefs Vendéens Brem)からのピノ・ノワールの記事を書きました。フィエフ・ヴァンデアン~と名の付くロワールの外れにある一連のAOCを掘り下げる目的だったわけですが、実は最初に同じ作り手の白ワインを買っていました。それが今日のワインです。AOC Fiefs Vendéens Brem には赤・白・ロゼがあるので問題ないと思っていたんですが、裏ラベルを見ると「Vin de France」になっていたので慌てて赤ワインを買い直して記事にしたというわけです。今日は改めて気持ちを落ち着け(笑)、この白ワインがなぜ AOC ではなく「Vin de France」になったのかを考えながら試してみようと思います。

IMG_9664
作り手のドメーヌ・サン・二コラは、1960年に先代パトリス・ミションさんが始めた家族経営のワイナリーです。息子のティエリー・ミション(Thierry Michon)さんが現当主となってから、近代的なワイナリーを建設、ビオディナミも実践し、1995年には全所有畑が ABマーク、Demeter、Biodyvin、Ecocert の認証を受けています。マイナーな産地ですが各方面で評価は高いようです。産地の「フィエフ・ヴァンデアン(ブレム)」は、VDQSから2011年にAOCとなっています。
* VDQS(Vins Délimités de Qualité Supérieure)とは、2011年まであったフランスのワインの規格で、2011年に全ての産地がAOCに昇格し、事実上廃止されています。(EUのワイン法にこれに当たるカテゴリーがなかったため廃止になりました。)

AOC Fiefs Vendéens Brem の作り手、ドメーヌ・サン・ニコラの白、今日のワイン「Les Clous 2020」ですが、パーカーおじさんが試していてコメントをしています。まず90点をつけていて、これはこれでいい評価なのですが、聞き捨てならないのが「昔AOC Fiefs Vendéensだったが、今は違う。」というくだりです。パーカーおじさんのコメントにはこれ以上何の説明もないので理由はなぞのままです。ツイッターでこの件をつぶやいたら、セパージュがAOCの規定を満たさないのではとヒントをもらいました。その線で検証してみましょう。

公式ページはグッド。内容充実。メンテ(facobookやブログの更新)もされています。

ワイン情報には「シュナン・ブラン、シャルドネ」とあるだけで%がわかりません。ネット情報に頼ると、以下のセパージュが書いてあるものがありました。

・シュナン・ブラン 45%
・シャルドネ 45%
・グロロー・グリ 10%

AOC Fiefs Vendéens Brem の規定を見ると、主要品種はシュナン・ブラン、補助品種がシャルドネ、補足的な品種としてグロロー・グリ(Grolleau Gris)となっていて一見問題ないですが、主要品種が60%以上、補助品種が10%以上という割合が決められています。すると、シュナン・ブラン 45%だけだとアウトということになります。なるほど、そういうことなのか…。
これもネット情報ですが以前のセパージュはこうだったようです。

・シュナン・ブラン 70%
・シャルドネ 30%

確かにこれならOKですね。すると気になるのは、AOCを捨ててまでシュナン・ブランの割合を落とす意図は何だったんでしょうか。てっきり生産量を増やすためにAOC域外のブドウも使ったのかと思っていましたが、セパージュが原因とすれば、それはそれで意図が知りたくなりますね。そうそう、このワインの醸造情報ですが、フードル(大樽)で5~10ヶ月の熟成をしています。

上記で補足的な品種(Cépage Accessoire)となっているグロロー・グリ(Grolleau Gris)。
Grolleau-gris-G
フランス原産でロワールで広く栽培されているグロロー、すなわちグロロー・ノワール(Grolleau Noir)のグリ(Gris、果皮が灰色がかったピンク色)の色変異種です。同じくグロロー・ブラン(Grolleau Blanc)という白の色変異種もあります。

こちらがグロロー・ノワール(Grolleau Noir)。元親の方です。
IMG_2457
グロロー(ノワール)は主にロワール(アンジュー・ソーミュール周辺)のロゼで使用され、Rosé d'Anjou(甘口)、Touraine Rosé(辛口)、Touraine Azay-le-Rideau Rosé(辛口)、Rosé de Loire(辛口)や、泡のAnjou Mousseux Rosé、Saumur Mousseux Rosé、Touraine Mousseux Rosé、Crémant de Loire Rosé などで主要品種となっています。グリやブランの方はほとんど栽培されていないのが現状です。また、これらグロローとその色変異種は、Groslot ~というシノニムで呼ばれることがあります。


ドメーヌ訪問。きれいなカーヴが見えますが、ストビューでは近づけませんでした。
Saint_Nicolas01
サーブル・ドロンヌ(Les Sables-d'Olonne)という大西洋に面した海辺の町のすぐ東隣のリル・ドロンヌ(L'Île-d'Olonne)という町にあります。車で10分で海岸に出られるくらい海に近いので、今日のワインも気候や土壌が海の影響を強く受けているようです。フィエフ・ヴァンデアン~と名の付くAOCは5ヶ所あるんですが、それぞれの場所のテロワールは異なると思われ、AOCフィエフ・ヴァンデアンという名前で一括りにはできなさそうです。

さあ、AOCフィエフ・ヴァンデアンってどこやねん?ということですが、ロワール渓谷のワインの公式ページ「VINS DU VAL DE LOIRE」のインタラクティブ地図で見てみるとペイ・ナンテ(Pays Nantais)の南側にかろうじて載っていることがわかります。
Muscadet03
フィエフ・ヴァンデアンのエリアをクリックしても何も出てきません。オマケ程度の扱いですね。

INAOの地図で場所を確認するとこんな感じ。
INAO_Fierfs_Vandeens
フィエフ・ヴァンデアンの5地域はヴァンデ県(Vendée)にあり、「Fiefs Vendéens」が「ヴァンデ県の領地」という意味なのも合点がいきます。ナント(Nantes)のあるロワール・アトランティック県(Loire Atlantique)の隣(南側)の県になりますが、どちらもペイ・ド・ラ・ロワール地域圏(Pays de la Loire)という同じ地方に属しますので、ロワールの一員という扱いのようです。

以上、ペイ・ナンテ地区の飛び地のような AOCフィエフ・ヴァンデアン ~(AOC Fiefs Vendéens ~)ですが、後ろにコミューン名をつけて5ヶ所に分れます。単なる「AOC Fiefs Vendéens」というのはありません。コミューン名付きの以下の5つになります。

・Fiefs Vendéens Brem(フィエフ・ヴァンデアン・ブレム)
・Fiefs Vendéens Mareuil(フィエフ・ヴァンデアン・マルイユ)
・Fiefs Vendéens Chantonnay(フィエフ・ヴァンデアン・シャントネ)
・Fiefs Vendéens Pissotte(フィエフ・ヴァンデアン・ピソット)
・Fiefs Vendéens Vix(フィエフ・ヴァンデアン・ヴィックス)

AOCフィエフ・ヴァンデアンは、赤・白・ロゼが認められています。白ワイン主体のペイ・ナンテに分類されてるのがやはり違和感ですね。

<赤>
主要品種:カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、ネグレット(Négrette)
補助品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、ガメ

<ロゼ>
主要品種:ガメ、ピノ・ノワール
補助品種:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、ネグレット
※Fiefs Vendéens Brem はグロロー・グリ(Grolleau Gris)も使えます。

<白>
主要品種:シュナン・ブラン
補助品種:シャルドネ
※Fiefs Vendéens Brem はグロロー・グリ(Grolleau Gris)も使えます。
※Fiefs Vendéens Vix はソーヴィニョン・ブランも使えます。


AOCフィエフ・ヴァンデアンはフランス全体のどのあたりかというとこんな感じ。
フランス産地
緯度的にはブルゴーニュあたりと同じくらいですかね。

上のフランス地図の四角部分をGoogle Mapで拡大、AOC Fiefs Vendéens を書き込みます。
Fierfs_Vandeens
先ほどのINAOの地図でお気づきの人がいればすごく偉いです。注意深く見てみると、フィエフ・ヴァンデアン・ピソット(Fiefs Vendéens Pissotte)の対象エリアはピソット(Pissotte)のコミューンのみとなっており、そこに連なる3つのコミューンは「ひとかたまり」で同じエリアなのかと思えば、少し離れたフィエフ・ヴァンデアン・ヴィックス(Fiefs Vendéens Vix)の方に属しています。つまり、フィエフ・ヴァンデアン・ヴィックスは分断されて2ヶ所あるということです。これ、大抵のフランスAOCの解説書は間違ってますので、すごい新事実って気がします(笑)。

対象コミューンをまとめると…。

<AOC Fiefs Vendéens Brem
Brem-sur-Mer
・Bretignolles-sur-Mer
・L'Île-d'Olonne
・Olonne-sur-Mer
・Vairé

<AOC Fiefs Vendéens Mareuil
・Chaillé-sous-les-Ormeaux
・Le Champ-Saint-Père
・Château-Guibert
・La Couture
Mareuil-sur-Lay-Dissais
・Rives de l'Yon
・Rosnay
・Le Tablier

<AOC Fiefs Vendéens Chantonnay
Chantonnay

<AOC Fiefs Vendéens Pissotte
Pissotte

<AOC Fiefs Vendéens Vix
・Auchay-sur-Vendée
・Longèves
・Le Poiré-sur-Velluire
   ------------------------
Vix

以上、またもやAOC Fiefs Vendéensを掘り下げてみました~です(笑)。


エチケット平面化画像。
IMG_8451

裏ラベルとインポーターシールはこんな感じ。ねっ?「Vin de France」でしょう?
IMG_8452
Biodyvin と Demeter の両方の認証を取ってますね。すごい。


さあ、抜栓。
IMG_9661

コルク平面化。
IMG_9662
ここは Fiefs Vendéens Brem となっています。AOCだった頃のなごりでしょうか。

Alc.13%。
濃い目のゴールドイエロー。
IMG_9663

洋梨、黄桃、パンドミ。
辛口アタック。
軽やかな酸が重要な要素になっていますね。
複雑な旨み、苦味様のアクセント、フィネスを感じます。
余韻に至っても味わい深いです。

パーカーおじさんが高得点つけるのもわかります。
「Vin de France」でもうまいもんはうまい!


*****


Thierry Michon Domaine
Saint Nicolas Les Clous 2020
Vin de France
(AOC Fiefs V
endéens)
WWWポイント80点



WhiteWhiteWine01

Château Pesquié Le Paradou Grenache 2015

前回に続きAOCヴァントゥー(Ventoux)のパイオニア、シャトー・ペスキエ。
セカンドブランド的なお手頃ライン Le Paradou シリーズのグルナッシュです。
このシリーズは次世代を担う当主ポールさんの2人の息子が担当してるそうです。
(2003年から実質この2人がシャトー運営してるそう。パパはオーナーかな。)


IMG_3503
2人の息子(アレクサンドル&フレデリックさん)はこのプロジェクトを、
ヴァントゥーの南、リュベロンで始めたそうですが、AOC Luberon ではなく、
AOC表示のない Vin de France(2010年までの Vin de Table カテゴリー)
のワインとしています。一部はラングドックからのブドウも使っているようで、
AOC表示できないのは必然ではあるようですが、品質とコスパに特化し、
逆にAOCの威厳に頼らないワイン造りをしているということです。


公式ページはこれですが「Le Paradou」シリーズは載ってません。

「Le Paradou」シリーズは別サイトになってます。Winesページにリンクはあります。
前回の上級キュヴェのカンテサンス(Quintessence)はシラー主体でしたが、これは、
・グルナッシュ 100%
となってます。ステンレスとコンクリートのタンクで醸造、樽はまったくなしです。

パーカーおじさんは概ね高評価で、残念ながら今日の2015のデータはないんですが、
・2012 PP90
・2013 PP88
・2014 PP88
・2015 データなし
・2016 PP90
と、こんな感じなので、穴埋め問題だとしたら 2015 は88点か90点ですね。(笑)


Alexandre & Frédéric 兄弟は Famille Chaudière という名前で連絡先があり、
シャトー・ペスキエと同一なので、拠点は同じところなのでしょう。
Pesquie01
よく見ると Famille Chaudière という小さな看板が、
Château Pesquié の大きな看板の前に上がっています。


シャトーの位置を示した南北ローヌ特大地図も再掲しておきましょう。
Pesquie0A
今日のワインは Vin de France で、Ventoux は関係ないようですが、
グルナッシュのモノセパージュですし、ローヌ、ラングドックなど、
南フランスのテロワールは感じさせるはずです。

フランスのワイン産地全図(シンプル版)も上げておきましょう。
IMG_3313
上の南北ローヌ特大地図の範囲を赤い四角で示しました。


エチケット平面化画像。
IMG_3314
表には「Paradou」の意味の解説あり。このページに詳しく書いてます。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3502
無印。

Alc.13.5%。(pH:4.04、Brix:6.5)
濃いガーネット。粘性の涙。
IMG_3504

カシス、黒糖、酸味っぽい香りも。
辛口アタック。
やはり早飲みテーブルワインの風情ですが、
そこそこ厚みのある味はなかなかです。
甘み、酸、タンニン分、それぞれ存在を確認できますが、
絶妙なハーモニーを成立させている気がします。
余韻ではさすがに愛想がなくなるかな。

このレンジに複雑味を求めるのは酷かな?
これが本来のグルナッシュの味ってことだと思います。


*****


Château Pesquié
Le Paradou Grenache 2015
RRWポイント 87点


Paul Jaboulet Aîné Viognier 2018

ふと、ヴィオニエを飲んでみようかと。
アメリカやオーストラリアでも栽培されているようですが、
フランス・北ローヌ地方のコンドリューの村が原産地です。
コンドリューのだか不明ですが、一応のフランス産をいただきましょう。


IMG_9816
大手ポール・ジャブレ・エネですが、Vin de Franceのカテゴリーです。
旧称Vin de Table、いわゆるテーブルワインですね。


公式ページはいつもながらの情報ゼロです。

インポーターサイトも今ひとつ。
ヴィオニエ100%、マロラクティック発酵なのは確かでしょうが、
樽熟してるという情報もあれば、ステンレスタンクで8ヶ月というのもあります。
公式サイトの怠慢で真相は闇の中…。(笑)

コート・ロティなんかでシラーに隠し味で入れられてたのをいただいただけで、
モノセパージュは飲んだことなかったんですよね。
華やかな香り、穏やかな酸、強いボディなんかが特徴のようです。


エチケット平面化画像。
IMG_9761


さて、抜栓。
IMG_9817
ポール・ジャブレ・エネ専用デザインはいいですね。コルク横ミレジムも。

コルクも平面化してきましょう。
IMG_9814

Alc.12.5%。
レモンイエロー。
IMG_9815

白い花、洋梨、花梨、若干トロピカル~。
甘い酸と一瞬感じましたが辛口アタック。
桃のようなうまみを感じますが実体は軽そう。
リースリングのような喉越しの酸と風味ですね。
リースリングより花っぽいかな。
コンドリューとかもう少し上等なやつとか、
ニューワールドのヴィオニエも試してみたいですね。


*****


Paul Jaboulet Aîné Viognier 2018
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

J.J. Mortiet & Cie Le Cavalier Rouge NV

海外出張時の空港ラウンジのワインも記録しています。
ファーストラウンジでもなけりゃ大したワインはないんですが、
こんなワインがラウンジでは供されているという情報として…。


IMG_9671
今回はフィンエアーで欧州へ行くのですが、これは出発前の関空です。
フランスVdT。NV(ノンヴィンテージ)というのがとても怪しいです。


J.J. Mortiet et Cieという1889年創業の名門ネゴシアンだそうで。
公式ページはありますが、こんな下のラインは載っていません。

ネット情報では、グルナッシュ/シラーもしくはグルナッシュとなっています。
まあ、とにかくこの記事はグルナッシュに分類しておきます。

Vin de Tableですし、産地不明ですからワイナリー訪問もできず。
あまり意味はないですが、J.J. Mortiet et Cieに行ってみます。
Mortiet01
創設者のルイ・モルチェはかつてラフィットの管理責任者だったそうで、
この会社もボルドーの町の真ん中にありました。


裏ラベル。
IMG_9672


期待せずにいただいてみます。
IMG_9673

Alc.12%。
軽い色味のルビー。
この外観、どこかで見たな~。
味はまさに…ゲロまず、日本の濃縮還元ワインの味。
日本ワインじゃなくて、国産ワインって言ってるやつ。
まずい…。


*****


J.J. Mortiet & Cie
Le Cavalier Rouge NV
RRWポイント 70点


Santa Duc Heritage 2015 Vin de France

南部ローヌ、ジゴンダスの作り手、ドメーヌ・サンタ・デュックです。
ここのジゴンダスはストックしてあって近々抜栓予定ですが、
その前に同じ作り手のVin de France(旧呼称Vin de Table)をお試しです。
1000円代ですから、うまけりゃ偉いワイン認定です。


IMG_9084
クオリティが基準に達しないもの使うのは、よくあるパターンですが、
なんとこれコート・デュ・ローヌやラストーなどのブレンドだそうです。
なら、AOCコート・デュ・ローヌも名乗らないのはなぜかなと思ったら、
不作の2002年にトップキュベを瓶詰めせず、ジゴンダス以下を格下げ、
結果コート・デュ・ローヌを格下げしたのがこのエリタージュの始まりだとか…。


公式ページはよくできていますが、このエリタージュが載ってません。
インポーター稲葉のPDFページに詳しい情報があったのでそちらを参照。
1874年創業ながら、現在のイヴ・グラさんが1985年に引き継いでから、
一気に名声を高めたそうです。
パーカーおじさんの5つ星生産者で、
「サンタ・デュックはジゴンダスに君臨するチャンピオン」と絶賛だそうで。
セパージュは、
・グルナッシュ 50%
・シラー 25%
・その他 25%
その他って…。
樽熟は不明。味で推測できるでしょうかね。


さあ、ジゴンダスにあるサンタ・デュックに行ってみます。
SantaDuc01
なかなか立派な施設とお見受けしますが、畑越しから近づけず。


ザクっと南部ローヌ、ジゴンダスの位置関係を把握しておきましょう。
SantaDuc02
人間好みは変わっていくもんです。以前は北ローヌのシラー主体だったのが、
今や南ローヌのグルナッシュの方が好きになっています。


エチケット平面化画像。
IMG_8789


さて、抜栓。
IMG_9086
横ミレジム入り、ドメーヌのマーク入り専用コルクとキャップシール。

Vin de Franceでも手抜かりない感じがコルクからも伝わります。
IMG_9080

Alc.13.5%。
濃いガーネット、透けにくいです。
IMG_9082

黒ベリー、カシス。
うま味辛口アタック。
かすかな甘みも感じ、果実味たっぷりですが、
味の厚みはしっかりある印象です。
喉越しのタンニンを感じつつ余韻に入るのはいいんですが、
若干あっさり終わる、あっけない感じは価格レンジ故でしょうか。

しかし、普段飲みには充分なうまさですよ。
う~ん、サンタ・デュックのジゴンダスを開けるのが楽しみです。


*****

Santa Duc Heritage 2015 Vin de France
RRWポイント 90点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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