Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Vinho_Regional_Lisboa

Porta 6 Vinho Regional Lisboa 2016

たまに飲みたくなるポルトガルのワインですが、今日は完全にジャケ買い。
CDじゃないですが、ラベルデザインで買いたくなる時ありませんか?
リスボンの街角でしょうか、おしゃれで雰囲気のあるイラストです。
ラベルデザインでワインが2割増しくらい美味しくなることがあります。(笑)


IMG_0519
で、また、ラベルがでかいです。ネックの猫のイラストもかわいい。
作者はドイツの有名なイラストレーターHauke Vagtという方だそうです。


このワインは、リスボン県のすぐ北、レイリア県(Distrito de Leiria)にある
Vidigal Winesというところが出しています。
たくさんの種類を扱ってますが、公式ページは何気にこの「Porta 6」押しです。

ワイン紹介ページでは「お手頃価格なので箱買いしてね!」なんて書いてます。(笑)
データシートもあって情報は豊富です。セパージュは以下になってます。
・アラゴネス(テンプラニージョ)50%
・カステラン 40%
・トウリガ・ナシオナル 10%
AragonezTempranilloのシノニムで、ダンや北部ではTinta Rorizと呼ばれます。
Aragonezは中央部やアレンテージョなどの南部での呼び名です。
近くAragonezに統一されるなんて情報もありますが、やはり首都圏が優位なんでしょうか。
Castelãoはリスボン含む南方に多い黒品種でタンニン分が豊富なんだそうです。
Touriga Nacionalはご存知ポルトガルを代表する黒品種でしたね。
ワイン作りは完全除梗・破砕、ステンレスタンクのみでの熟成です。


ワイナリー訪問します。
Vidigal01
ラインアップも多く、生産量も大量でしょうから、施設も大きいです。

公式ページに載っていた地図だと位置関係がわかりやすいです。
Vidigal02
この地図にあるポルトガル中のだいたいの産地を手広く扱っているようです。

ついでですが、DOCとIGがわかる詳しい地図を貼っておきます。
Portugal_DOCs_IG
DOC(Denominação de Origem Controlada)は原産地呼称統制。
IG(Indicação Geográfica)は、いわゆるVinho Regional(生産地表示ワイン)。


ラベル平面化画像。裏ラベルも表の雰囲気を踏襲して秀逸です。
IMG_0257
Vinho Regional Lisboa = IG Lisboaがわかりますね。


さあ、スクリュー回転。
IMG_0516
「Porta 6」のロゴがエンボスになってます。いい感じ。

Alc.13.5%。
赤みの濃いガーネット。
IMG_0517

ブラックベリー、プラム、ダークチェリー。
辛口アタック。
甘み・酸味などの雑味を感じないスキッとした味は、
厚みもそこそこあって安っぽくないです。
喉越しで、やっぱりの酸味が顔を出すんですが、
フレッシュさ演出してくれるいい酸です。
余韻で軽い収斂性のタンニンもわかります。
後味に少しその酸味が残るのは仕方ないとして、
全体評価として「フレッシュうまい」です。
減点ポイントは少なく、上出来じゃないでしょうか。
価格からすると偉いワイン認定です。


*****


Vidigal Wines
Porta 6 Vinho Regional Lisboa 2016
RRWポイント 91点


Tarambola Vinho Regional Lisboa 2015

KALDIで適当に買ったポルトガルです。
カサ・サントス・リマ? 前にも飲んだ生産者ですね。
ポルトガルの大手なんでしょうね。


IMG_6601


公式ページはよくできています。
本拠地のリスボン近郊だけではなく、南部の「Algarve」や、
「Alentejo」、「Douro」、「Vinhos Verdes」などに手を広げ
かなりの種類のワインを出しています。
コストパフォーマンスの良さをやけに強調していて、
「偉いワイン」作りに自信があるんでしょう。
前のもおいしかったし期待大。


このタランボラなるワインの情報を見ると、ボトル形状が違う!?
Taram02
セパージュは、
・トウリガ ナシオナル
・シラー
・カベソー
とあるだけで比率は不詳。
トウリガ・ナシオナルはポルトガルの代表品種ですね。
樽熟は、仏・米樽混合で8ヶ月。


さて、カサ・サントス・リマへ行ってみます。
Taram01
リスボンから1時間ほどのどかなブドウ畑一面の世界ですね。
敷地も大きく、中には近代的な建物もあるようです。

馬車による見学コースもあるそうです。行ってみた~い。
CSL01
旧建屋の横にその新しい施設が見えます。

エチケット平面化画像。
IMG_6469
DOCは「Vinho Regional Lisboa」。リスボンの地域ワインです。
要はIGPワイン。フランスで言う「Vin de pays」の類ですね。

いろんな金メダルを誇らしげに貼ってあるのですが...
IMG_6470
エチケットと一緒に入らないので別撮りしました。(笑)
金賞受賞ワインとかあまり当てにならないものが多いですが、
4つもあるとそれなりのレベルなのかもしれません。


さて、スクリュー回転です。
Alc.14%。
濃いガーネット。
黒ベリー。
甘みかな?と思いますが、うま味アタックです。
フレッシュ感あります。
タンニンが軽めながら辛口を演出してきます。
後味にちょっと甘み引きずる感じがあります。
全体のバランスとしてはGOOD。


*****


Casa Santos Lima
Tarambola Vinho Regional Lisboa 2015
RRWポイント 89点


Casa Santos Lima / Quinta do Espírito Santo Tinto 2014

以前のポルトガルワインがそこそこよかったので、
リカマンの店頭でこれを衝動買いしました。
1,000円代ですから、ポルトガルワインの底辺のレベルを知れるかな?
エチケットの下に金賞のシールがいっぱい貼っていますけどね。
こういうのに限って肩透かしが多いですからね。はてさて?


IMG_4515


公式ページでは、そこそこ情報は載っているのですが、
セパージュは、「Tinta Roriz、Castelão」とだけで比率が不明です。
ティンタ・ロリスは前にも出てきましたが、
南部ではアラゴネス(Aragonez)と呼ばれる、
いわゆるスペインのテンプラニージョと同じものです。
カステランはポルトガル南部の土着品種だそうです。

DOが「Vinho Regional Lisboa, Tinto」というらしく、
「リスボン地域のワイン」という意味でしょうから、
かなり広域のお手頃ワインという感じでしょうか。
会社自体はかなりの大手のようで、
売っているワインのラインアップもビックリするぐらいあります。


IMG_4516


樽熟は、アメリカ&ポルトガル(!)のオーク樽で、
一部だけ3~4ヶ月と、かなり控えめですがやっています。
さて、抜栓。Alc.15%でフルボディーの予感。
濃い赤紫。
赤ベリー系のトップノーズ。でもカシスも。
口当たりはタンニンというよりは「苦味」という感じ。
しかしながら、絶妙な複雑味に感じられ悪くないです。
余韻もうまく長い。
意外な展開。これはおいしいです。
さすが日本のサクラアワード金賞です。(笑)


*****


Casa Santos Lima
Quinta do Espírito Santo Tinto 2014
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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