やまやで普通に売ってるチリのタバリのピノ・ノワールですが、ネックにパーカーおじさんの91点のシールが貼っています。円安で輸入品が高騰する昨今、ブルゴーニュのピノ・ノワールなんてそれ以上に高騰している感じでなかなか手が出ないですが、お手頃優等生のチリのピノという打開策がありました。パーカーポイントの91点なんて久しぶりにいただく気がします(笑)。
ビニャ・タバリはサンティアゴの北方リマリ・ヴァレーに2002年にルクシッチ家(Luksic)が創設した新鋭ワイナリーです。このあたりには考古学的に貴重な先住民族の遺跡(El Molle:モジェ文化 というらしいです。)があり、タバリの名前やマークはそこから取っているようですね。最初のリリースから高い評価を得ていて、リマリ・ヴァレーにこだわって事業の拡大を続けてきましたが、2013年にマイポ・ヴァレーに「Viñedo DOM」というカベルネ・ソーヴィニヨンの畑を取得し更にレパートリーを増やしています。しかし、今日のピノ・ノワールはリマリ・ヴァレーの自社畑「Talinay」と「Espinal」からです。特に「Talinay」からはピノ・ノワールのフラッグシップ「Talinay PAI Pinot Noir」というのも作っていて、こちらはパーカーおじさん96点(2018)をつけています。ゴイゴイスー。
ビニャ・タバリの公式ページはしっかりしています。昔はもっと詳しかったような気はしますが。
ワイン紹介は非常に詳しいデータシート付きであります。
・ピノ・ノワール 100%
ビニャ・タバリ(Viña Tabalí)を訪問します。ウェーブを描く屋根がカッコいいですね。
HPにリマリ・ヴァレー(Valle del Limalí)を俯瞰する地図があったので拝借して加筆。
本拠地の周辺が創業の畑でしょうか、「Tabalí」と「Espinal」という畑です。「Talinay」は少し離れて海に近いところです。書き込んである、Ovalle、Punitaqui、Monte Patria、Río Hurtado といったところは Valle del Limarí のサブゾーンになります。
今日のワインの畑のロケーションが図示してありました。
とにかくピノ・ノワールに適したクール・クライメットというのがわかります。海に近い「Talinay」の畑は海風の影響もあって常に冷涼な気候でブドウはゆっくりと完熟します。
コキンボ州(Coquimbo)をGoogle Mapで俯瞰して位置関係を把握しましょう。
コキンボ州には北からエルキ・ヴァレー(Valle del Elqui)、リマリ・ヴァレー(Valle del Limarí)、チョアパ・ヴァレー(Valle del Choapa)と3つのサブリージョンがあり、それぞれエルキ川、リマリ川、チョアパ川という川の流域に相当します。コキンボ州全体が「コキンボ(Coquimbo)」という Región(リージョン)になっています。
エルキ・ヴァレーの北のアタカマ州(Atacama)にはウアスコ・ヴァレー(Valle del Huasco)、コピアポ・ヴァレー(Valle de Copiapó)という産地が続いています。この辺りはもともとはピスコ(ブドウで作るチリを代表する蒸留酒)の生産のためのブドウ畑です。南半球なので北へ行くほど温暖になります。
表ラベルには表示がないですが、裏ラベルを見ると「Reserva Especial」とあります。ここには熟成は10ヶ月と書いていますが、本家HPのデータシート(VETAS BLANCAS PINOT NOIR 2017)に12ヶ月とありますから12ヶ月がFAでしょう(笑)。
さあ、抜栓。
パーカーおじさん91点シールが輝いています(笑)。2020では92点を獲得しているようです。パーカーおじさんの批評を読むと、「Talinay」の畑はブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネとジュヴレ・シャンベルタンからの選抜クローンを植えているんだとか。ヤバいよねホント。
<引用:TALINAY PAI PINOT NOIR 2018 – 96 points “It was produced with grapes from two massal selections from Vosne-Romanée and Gevrey-Chambertin in Burgundy. It’s a unique 1.15 hectares of vines that were planted in 2012, and the first commercial wine was produced in 2018. This goes straight to the premier league of Pinot Noir form Chile. It’s an impressive debut, truly spectacular and with a completely different personality, keeping the Talinay saltines and austerity with added complexity and elegance. It breaks the mold. Bravo!” ROBERT PARKER>
コルク平面化。
DIAM5です。
ビニャ・タバリはサンティアゴの北方リマリ・ヴァレーに2002年にルクシッチ家(Luksic)が創設した新鋭ワイナリーです。このあたりには考古学的に貴重な先住民族の遺跡(El Molle:モジェ文化 というらしいです。)があり、タバリの名前やマークはそこから取っているようですね。最初のリリースから高い評価を得ていて、リマリ・ヴァレーにこだわって事業の拡大を続けてきましたが、2013年にマイポ・ヴァレーに「Viñedo DOM」というカベルネ・ソーヴィニヨンの畑を取得し更にレパートリーを増やしています。しかし、今日のピノ・ノワールはリマリ・ヴァレーの自社畑「Talinay」と「Espinal」からです。特に「Talinay」からはピノ・ノワールのフラッグシップ「Talinay PAI Pinot Noir」というのも作っていて、こちらはパーカーおじさん96点(2018)をつけています。ゴイゴイスー。
ビニャ・タバリの公式ページはしっかりしています。昔はもっと詳しかったような気はしますが。
ワイン紹介は非常に詳しいデータシート付きであります。
・ピノ・ノワール 100%
「Talinay」の畑から30%と「Espinal」の畑から70%のブレンド比率です。手摘み収穫。除梗ありです。フレンチオーク樽で12ヶ月熟成。さすがに手をかけて作られているようです。
ビニャ・タバリ(Viña Tabalí)を訪問します。ウェーブを描く屋根がカッコいいですね。
コキンボ州オバジェ(Ovalle)の町から車で20分くらいのところ。リマリ・ヴァレー(Valle del Limalí)の中心地です。
HPにリマリ・ヴァレー(Valle del Limalí)を俯瞰する地図があったので拝借して加筆。
本拠地の周辺が創業の畑でしょうか、「Tabalí」と「Espinal」という畑です。「Talinay」は少し離れて海に近いところです。書き込んである、Ovalle、Punitaqui、Monte Patria、Río Hurtado といったところは Valle del Limarí のサブゾーンになります。
今日のワインの畑のロケーションが図示してありました。
とにかくピノ・ノワールに適したクール・クライメットというのがわかります。海に近い「Talinay」の畑は海風の影響もあって常に冷涼な気候でブドウはゆっくりと完熟します。
コキンボ州(Coquimbo)をGoogle Mapで俯瞰して位置関係を把握しましょう。
コキンボ州には北からエルキ・ヴァレー(Valle del Elqui)、リマリ・ヴァレー(Valle del Limarí)、チョアパ・ヴァレー(Valle del Choapa)と3つのサブリージョンがあり、それぞれエルキ川、リマリ川、チョアパ川という川の流域に相当します。コキンボ州全体が「コキンボ(Coquimbo)」という Región(リージョン)になっています。
エルキ・ヴァレーの北のアタカマ州(Atacama)にはウアスコ・ヴァレー(Valle del Huasco)、コピアポ・ヴァレー(Valle de Copiapó)という産地が続いています。この辺りはもともとはピスコ(ブドウで作るチリを代表する蒸留酒)の生産のためのブドウ畑です。南半球なので北へ行くほど温暖になります。
チリの DO(Denominación de Origen)一覧表。いつも載せてますが、おさらいです。
ラベル平面化画像。<Wikipedia Anexo:Regiones vitícolas de Chile より>
表ラベルには表示がないですが、裏ラベルを見ると「Reserva Especial」とあります。ここには熟成は10ヶ月と書いていますが、本家HPのデータシート(VETAS BLANCAS PINOT NOIR 2017)に12ヶ月とありますから12ヶ月がFAでしょう(笑)。
さあ、抜栓。
パーカーおじさん91点シールが輝いています(笑)。2020では92点を獲得しているようです。パーカーおじさんの批評を読むと、「Talinay」の畑はブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネとジュヴレ・シャンベルタンからの選抜クローンを植えているんだとか。ヤバいよねホント。
<引用:TALINAY PAI PINOT NOIR 2018 – 96 points “It was produced with grapes from two massal selections from Vosne-Romanée and Gevrey-Chambertin in Burgundy. It’s a unique 1.15 hectares of vines that were planted in 2012, and the first commercial wine was produced in 2018. This goes straight to the premier league of Pinot Noir form Chile. It’s an impressive debut, truly spectacular and with a completely different personality, keeping the Talinay saltines and austerity with added complexity and elegance. It breaks the mold. Bravo!” ROBERT PARKER>
コルク平面化。
DIAM5です。
Alc.13.5%。
エッジがクリアで大胆に褐変のルビー。
フランブエサ(スペイン語のラズベリー)、ダークチェリー。
佃煮香あり。
佃煮香あり。
辛口アタック。
枯れた感じの中に深みを感じます。
酸はいい感じに映えているしね。
やっぱり、本当にブルゴーニュっぽい。
余韻も貫禄が出ています。
これはブルゴーニュの代わりになりそう(笑)。
みんな、やまやへGO!
みんな、やまやへGO!
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Viña Tabalí
Vetas Blancas Pinot Noir 2017
Reserva Especial
Vetas Blancas Pinot Noir 2017
Reserva Especial
Viñedos Espinal y Talinay
D.O. Valle de Limalí
RRWポイント | 92点 |
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